**************** 「ちょっと待った」「はい?」「…………あんた、酔ってんの?」「酔ってません」 ぶっきらぼうな伊吹の口調に京介への微かな心配を感じ取って、また身体が熱くなった。 それと同時
ツンデレ姫と美貌の付き人などの恋愛ファンタジー毎日連載。『アルファポリス』『小説家になろう』参加。
男勝り姫君ユーノと美貌の付き人アシャのハーレクインロマンス的なファンジー小説『ラズーン』毎日連載。『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』は出戻り姫シャルンと腹黒王レダンのラブコメディ、時々連載。
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**************** 「ちょっと待った」「はい?」「…………あんた、酔ってんの?」「酔ってません」 ぶっきらぼうな伊吹の口調に京介への微かな心配を感じ取って、また身体が熱くなった。 それと同時
**************** 「課長?」「はい」「これのどこがカフェなんですか」 伊吹が京介のマンションのエントランスで凍りついたのを、くるりと振り返って、「カフェなんて言ってないよ?」「は?」
**************** 不愉快だ。 一瞬に自分の心を塗りつぶした真っ黒な靄を、いつものように客観視できなくて、京介はレタスに噛みついた。 不愉快だ。 全くもって不愉快だ。 なぜ、彼女は未だ
**************** 伊吹を連れていったのは近くのフレンチレストラン。 一時期ほどの熱狂的なファンもいないが、通いだした常連は離れていかず客が途切れない店で、今日も直前に入れた電話では
**************** 不安そうな顔をして横目でちらちら見てくる伊吹の隣で、アイスコーヒーを飲みながら、さてそういうことならどういう手が効果的かなあ、と考える。 男性関係はほとんど皆無、
**************** さりげなく、ごくさりげなく京介は動き方を変えた。 伊吹を一人にしないように、微妙な頃合で仕事を始めたり、電話をかけだしたりする。 気付いたのはやはり石塚だ。「課長
**************** 伊吹美並は順調に仕事を覚えていった。 いろいろなアルバイトをしていたというせいもあるのか、人慣れも早いし、応対も丁寧だ。他課での反応も客からの評判も悪くない、むし
**************** 名前を知ったのは会うよりも早かった。 京介と別れた後ぐらいから、相子は体調を崩すようになって、唐突に休むことが増えた。 流通管理課というのはそれほど仕事が多いわけ
**************** 温かな息がかかったような気がした。 目覚まし代わりの一舐めがもうすぐやってくるから阻止したい。 手を伸ばして京介はぱたぱたと枕元を探る。「イブキ……?」 無意識に口
**************** もう一軒つき合って。すぐ近くだし、おいしいコーヒー飲みたくない? そう誘われて、これが最後ですよ、と念を押したのは、プライベートなつき合いはこれっきりだと言う意味
**************** 「……本当は話したくないんです」「見えるってこと?」「課長と」「あれ?」 レストランで向かい合い、真崎はきょとんと目を見張ってから、それは困ったなあ、と苦笑いした。「
**************** 「これ、全部シュレッダーかけるの?」「あ」 ついと人影が寄ってきたかと思うと、ボックスに入った文書を取り上げた相手が呆れ声を上げた。「はい」「凄い量だね……伊吹さん一
**************** 「シャルン!」 さすがにこれ以上の悪趣味を重ねる気になれず、レダンは声を張り上げた。「大丈夫だ。こいつら……ガーダスは、俺達に興味がないようだ!」 ことばだけでは足
**************** 「いやああっ!」 シャルンの高い悲鳴が響いた時、レダンの胸に愛おしいとも誇らしいとも言えぬくすぐったい感情が溢れた。同時に自分の非情さに呆れもした。「男と言うのはど
**************** 一匹ではなかった。 四方八方に散った通路、そのどれからも同じように通路を満たしながら、中には体で岩をなおも削りながら、巨大な白い虫が這い出てくる。幾つかの結節に分
**************** 坑道に入ってどれほど経ったのかは定かではないが、水を補給した休憩よりなおしばらく奥に進んで、一行は立ち止まった。「ここに来て、これですか」 ガストが嘆息するのも無
**************** 「…良いんですか」 ガストの声に、レダンはちらりとバラディオスと話し込むシャルンを見遣る。「良い。あいつがあれほど派手に反応するとはな。面白いやつじゃないか」「…おか
**************** 薄暗い坑道の中を先に立って進みながら、先ほどから「どう言うことだあれは」とか「計算外だったな畜生」とか「誰か余計なことを吹き込んだんじゃないだろうな」とか「これが
**************** あなたが読んでからでいいよ。 レダンはそう囁いて、シャルンを抱きしめたまま、ソファでゆっくりすることに決めてしまったらしい。離してくれないので、仕方なしにシャルン
**************** 何を考えているのか。「私が聞きたいところだ」 冷ややかに嗤いながら、リヒャルティを置き去りに、セシ公は自室から持ち出した紫の布包みを手に、パディスへ馬を走らせ
え、あれあれあれ? 正直なところ、そんな気持ちです。 先日でしたよね、2030000ヒットにお礼申し上げたの。 お約束の『ラズーン』が一章分もかけていなくて、一節だけ上げさせて頂いて。 このペースでは次の204
**************** 「走れ走れ走れえっっ!!」 シートスの命令が響く。「1人でも多く少しでも早く門に滑り込めっ!」 テッツェの伝令は必死に辿り着いた。 だが、南門が解放され、アリオを放