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  • 【5月27日】

    日本の中世というのは圧倒的に管理されていない社会なのだそうです。強い者には自由度が高いのですが、弱い者は顧みられないということ。朝廷(公家)は日本を統治しているように見えて、実はその意志に欠けていて、貴族社会の継続が全てであり、幕府(武家)は御家人との関係が全てであったのです。歴史の表舞台に出てくる(名前のある)人は強者であり、摂関政治が終わり院政が始まると、皇室も公卿たちもかなり自由にお楽しみをしたので、ご落胤のような人が多数いました。皇室では親王・内親王宣下(ようは認知ですね)がされないと皇室の一員と認められないので、それ以外のお子達は名前もなく逼塞していたのです。もっとも色々な事件とかが重なって皇統が怪しくなるとこういう子たちに出番が来ることがり、改めて宣下がされたりします。現代日本では皇室の行く末...【5月27日】

  • 【5月26日】

    また図鑑です。地図研究家の今尾恵介氏の最新刊でこれも図書館で見つけてきました。今尾氏は地形図を丹念に読んで、鉄道や道路が何故こういうルートになっているのかとか、人の生活との関連などを著書にしてきましたが、この本は個性的な地形(著者は地形名所と言っている)を取り上げて3Dグラフィックと地形図(新旧比較したり)でその面白さを伝えています。地理院のWEB地図でも立体化して見ることはできるのですが、3Dグラフィックは植生などの色も着いているのでより立体的に見えます。まあ日頃地形図が好きな人向けではありますね。「不思議3D地形図鑑」今尾恵介朝日新聞出版【5月26日】

  • 【5月25日】

    大江戸復元図鑑<武士編>を読了。徳川時代の武士の仕事、あり様がよくわかりました。この本の出版社はもう廃業していて、この本も絶版。図書館でしか読むことができません。江戸時代を知りたいと思えばこの本はおすすめです。庶民編もあるので読んでみる予定です。「大江戸復元図鑑<武士編>」笹間良彦遊子館【5月25日】

  • 【5月24日】

    今日も大江戸復元図鑑。半分ほど読み終えました。時代劇ではわからない武家社会の身分差がすごいですね。足軽って武士の最下層ですが、幕府では同心と呼びます。奉行所に登場する人たちは同心が主です。たかが足軽風情という言葉がありますが、同心は足軽なんですね。ですから身分の高い武士と遭うと道端に引いていなくてはならないんですね。高貴な武士は偉そうに町を歩くわけです。その高貴な武士も、太平の世が続いて甲冑のつけ方もわからなくなって、さらに黒船騒ぎとなると庶民を兵隊にした(長州など)軍勢に負けてしまうわけです(もとより甲冑など鉄砲には役立たずですが)。【5月24日】

  • 【5月23日】

    大江戸復元図鑑を読んで時代物を読む、見るをするとリアルさが実感できますね。特に映像は決まった撮影所(ほとんどは京都の太秦)なので旗本屋敷を描くとき、実際は石高の大小で違う門構えを描けません。また200石の旗本は結構台所事情が苦しかったのですが、地方の藩士たる200石の方が暮らし向きは良かったということ、そして同じ200石でも江戸町奉行の与力はお目見え以下で旗本よりも格は下でありながら、奉行所への付け届けがあって、1000石の大身旗本並みの実収入があったのだそうです。武士は格が命ですが、実入りがあった方がいいですよね。【5月23日】

  • 【5月22日】

    図書館で書棚を眺めていたら、面白いものにぶつかり借りてきました。大江戸復元図鑑<武士編>というものです。見開きで一項目あって右ページに解説、左ページが著者自身のイラスト画があります。庶民編もあって、どちらを借りるか迷ったのですが、先に武士編を借りました。1冊6800円もしますから図書館様様です。著者は2005年に89歳で亡くなっていますが、学者ではなく甲冑の研究を主にしていた在野の方ですが、文学博士ももっています。著作は多く図鑑類も何冊かあり、知られた方だったのでしょうね。味のあるイラストです。【5月22日】

  • 【5月21日】

    日本列島5億年の成り立ちを、それがわかるところの写真(名勝が多い)を中心に解説した図鑑のような本です。地球史を365日にすると、日本列島の歴史は5億4千万年前カンブリア紀から始まるそうで、それは11月下旬となります。ただその頃は大陸の東端の部分だったのですが、2000万年前に地溝帯となって分離を始め、日本海が割れ始めたのです。それまでもイザナギプレート(今の太平洋プレートにあたる)からの付加体がくっついていて、南アルプスはその頃(白亜紀)の付加体でできていて、北岳の御花畑は付加体の多様性によるものだそうです。日本海ができてからは、火山、フォッサマグナ、付加体が日本列島に化粧を施すことになりました。そのかつての様相が今に残るところを写真で紹介していますが、そういうのは殆どが名勝です。「日本の地質と地形」高木...【5月21日】

  • 【5月20日】

    ビックコミックオリジナルですが、「ミワさんなりすます」が新しい展開になって面白いことになっています。そして「セシルの女王」の再開ですが、楽しみにしていました。「バックホームブルース」も「れむ」その他読み応えのあるものが多くなっています。【5月20日】

  • 【5月19日】

    昭和という時代は大戦争をまたいでいるのでその経緯を知るための記録が多くあります。特に戦前の日本は天皇が国の頂点に存在しましたから、政治と軍部と天皇がどう絡んでいたのかが大きな解明の点となります。天皇については側近の日記が多く存在、公開されていますし、宮内庁から昭和天皇実録が出ておりこれが公式なものとなっています。それらとは別に昭和天皇独白録が1990年に文藝春秋に掲載されました。これは戦後昭和天皇の御用掛としてマッカーサーとの間の通訳なども務めた外交官寺崎英成の記録が、娘が住むアメリカで見つかったことにより発表されました。寺崎英成は開戦当時アメリカ大使館に勤務していて開戦回避に努力していた人です(その時アメリカ人の夫人と結婚しました)。この記録は寺崎を含む5人の当時の側近が開戦から終戦にかけてのことをイン...【5月19日】

  • 【5月18日】

    頼朝が自分自身の武家の棟梁としての地位を確立るための努力と鎌倉の地位向上の努力を知ることのできた本でした。富士の巻き狩りというと、曽我兄弟の仇討ちとか長男頼家が鹿を仕留めたとかで有名ですが、実は信濃の三原野(みはらの)と那須でも巻き狩りを行っており、腹心のみを周りにそえて東山道の通り道である上野と下野の御家人にしっかりとアピールしたりしていました。同じ源氏の足利と新田にアピールする狙いがあったようです。富士の巻き狩りは腹心以外の参加も認めたので仇討ちが起きてしまいました。と、まあ大河ドラマではわからない幕府の地盤作りがわかった本でした。「頼朝と街道」木村茂光吉川歴史文化ライブラリー【5月18日】

  • 【5月17日】

    頼朝と街道の二日目です。富士川の合戦は平家対源氏の有名な戦いで、水鳥の羽音に平家が驚いて逃げたというものですが、事実はちょっと違っていて、富士川の戦いの前に同じような場所で甲斐源氏の武田と戦って、平家が殆ど敗戦だったのだそうです。富士川の戦いは実はこの前哨戦で事実上終わっていてました。頼朝はやる気満々でしたからそのまま富士川の先を目指そうとして、千葉氏や上総氏、三浦氏に諫められ鎌倉の背後の常陸佐竹氏を討つべしと言われ、富士川で引き返したということになっていますが、頼朝は戦いの主人公が甲斐源氏だったので、存在感を示すために常陸討伐に向かったというのが真相だということです。吾妻鏡や平家物語ではそうは言ってませんが。【5月17日】

  • 【5月16日】

    NHKの大河、鎌倉殿の13人がやっていた間は鎌倉時代の本をけっこう読んだのですが、最近はご無沙汰で。それでも図書館で頼朝と街道という本を借りてきまして、鎌倉政権の東国支配という副題のものです。頼朝が石橋山の合戦で敗れたあと、房総半島をぐるっと回って再び勢力を挽回し鎌倉に拠点を作るにあたって、政治的な動きというよりも、どうやって街づくりをしたか、物流を考えたかという見地から書かれたものです。鎌倉に居を構えた当時は東北の平泉という大経済圏があって、都と平泉は東山道から関東北部(上野、下野)を抜けて奥大道(おくのおおみち)を使ってつながっていました。鎌倉は全く外れたところにあったわけです。家康が関東入府した時ですら大湿地の南関東ですから、鎌倉は東海道のどん詰まりだったわけですね。頼朝が平泉を討伐したのは、義経よ...【5月16日】

  • 【5月15日】

    東京でもっとも有名な山は高尾山ですが、京都に高雄という有名な地名があり、実はここに由来しているそうです。高雄には真言密教の別格本山神護寺があり、高尾山も不動をまつる密教の山です。京都の真言密教集団が関東進出の拠点として作られたらしいのです。小田原北条氏の武蔵の拠点として近くに八王子城があるのですが、北条氏は別名慈根寺(じごじ)城としたそうです。そして高尾から相模湖界隈には桂、与瀬、醍醐、嵐、小原などあたかも京のような地名が残っているのでありますね。何気に登る山にはかくも色々な言われがあり、今までの山登りは地形、地学を中心にして風景を見ていましたが、地理学的な観点をもって登るのも山の楽しさを倍増させてくれるものだと思いました。「山の名前で読み解く日本史」谷有二青春出版社【5月15日】

  • 【5月14日】

    山歩きをするので山名が気になります。どうしてそういう名前なのか、ということですね。今日も図書館に寄って山の名前で読み解く日本史というタイトルを見つけたので借りてきました。頼朝の時代、秩父・武蔵野の覇者畠山重忠がいました。武甲山の近くに妻坂峠というのがあり、関八州展望台のそばに顔振峠というのがあり、どちらも行ったことがあるのですが、これが畠山重忠とゆかりがある峠だそうで、行った時は峠のいわれなど気にもしていませんでしたが、この本を読んでゆかりを知って古峠には色々曰くがあるのだなと思いました。先日歩いた奥秩父の雁坂峠もそうでしたし。【5月14日】

  • 【5月13日】

    東京湾は閉鎖海域で元々水質は良くなくヘドロが溜まりやすいのです。大正昭和の沿岸の工業化で一気に悪化しました。しかし、公害対策が進み江戸前の魚も美味しく食べられるようになりましたが、閉鎖海域では凄いことなのだそうです。さて家康がずぶずぶの南関東の水を抜いて田畑を増やそうと、利根川の東遷事業を行い、それは実現し東京湾から銚子に出口を変えています。表層はそうなのですが、実は地下水脈の利根川(+渡良瀬川)が東京湾に注いでいて、この水のおかげで水質の改善が早く進んだのだそうです。見方を変えると東京の地下は水が豊富で地盤が悪いということです。こういう地下水脈が閉鎖海域に注いでいるのは伊勢湾とか有明海とかがそうだそうです。浮世絵から色々なことがわかっていくのですねえ。面白い本でした。「江戸の秘密歌川広重の浮世絵と地形で...【5月13日】

  • 【5月12日】

    日本は国土の7割が山であり、そこには豊かな森林資源がありましたが、エネルギーも木材しか頼るものがないので、古代から山の資源はどんどん切り取られてきました。関西は古代から日本の中心だったこともあって気が切り出され、周囲の山々は禿山だったそうです。戦国時代は頂点を迎え、今は新幹線が緑の野を駆け抜ける関ヶ原も、あの合戦の時は禿山だったそうです。小早川秀秋の裏切りも全軍からよーく見えたということで戦況が一変したのです。江戸時代末期は本当に日本の森林資源は限界を迎えていたそうです。自然破壊という言葉は存在していない時代でした。黒船がやってきて木材に変わるエネルギーとして石炭が登場したのは僥倖でした。明治の頃の奥多摩や叡山ケーブルは木立一つない状況の写真があります。それから100年が経ち、植林が進んでそれが育ったおか...【5月12日】

  • 【5月11日】

    地形が作った日本史という観点でベストセラーを出している著者は、国交省で本省局長(めちゃめちゃ偉い)まで勤めた方で、河川のプロであり、神奈川の宮ケ瀬ダムを作った人でもあります。退官後は歴史にまつわる本をだしていますが、今回の本は江戸の秘密というもので、浮世絵を読み解きながら歴史を探るというものです。家康は秀吉に関東移封をされましたが、その頃の江戸(関東)は荒川、利根川の氾濫平野でほとんどが湿地帯。ですから、西からやってくる人は横須賀から房総半島に渡り北上していたのです。関東は宝の山だと秀吉におだてられていましたが、体よく湿地帯に囲まれたところに追い込まれたというのが実際でした。その家康が江戸で最初にやったのが小名木川という隅田川から江戸川(利根川)への運河を作ったことでした。兵員輸送のため海岸から内側を一直...【5月11日】

  • 【5月10日】

    元素の教科書を読み終えました。地球上には天然の元素としては原子番号94番のプルトニウムまでがあり、95番から118番までは人工元素です。アジアで初めて新元素を作った日本は113番のニホニウムがあります。人工元素を作るのは相当な費用(施設)と時間が必要です。ニホニウムは30番の亜鉛と83番のビスマスを衝突させ核融合で作られました。一口に衝突といっても加速器を使って亜鉛の原子核を光速の10%まで加速してビスマスの原子核ぶつけるのですが、原子核の大きさは1兆分の1㎝で衝突して融合する確率も100兆分の1ときわめて小さく当てづらいのですね。そのため大量の原子核をビームして当て続けるという地道な作業となりました。1秒間に2.4兆個照射しますが、2003年9月に実験を開始し、24時間体制で翌年7月にようやく「1個」の...【5月10日】

  • 【5月9日】

    元素の教科書を読んでいます。ブルーバックスに元素の話があるのを買って持っているのですが、図書館でより一般的な元素の話があったので借りてきました。恒星から水素とヘリウム以外の元素が作られるのですが、鉄までの話でそれ以降の元素は超新星などが作ります。そして宇宙に散った元素がまた太陽系のような恒星系につかまって惑星となり、そこから生物が生まれるわけで、生物が元素をどう利用するのかをしるためにもこういう話は面白いです。【5月9日】

  • 【5月8日】

    予定通り理太郎の道を逆に歩き、往時を偲びながらの山行となりました。2000m以上では5℃以下の気温でしたが、下界に降りると20℃を超えていて、また降りるにつれて木々が芽吹き、葉がしっかりし、桜も咲いてと冬から初夏への移ろいが感じられました。今日は活字お休みです。【5月8日】

  • 【5月7日】

    奥秩父の百名山甲武信ヶ岳に登りに来てまして、山のすぐそばの甲武信小屋を今日の宿としています。2400mのこの小屋の周囲は雪が残り、ここに来るまでは軽アイゼンがないとこれません。去年の今頃は石楠花が満開だったそうで、今年は雪深い5月となっているそうです。この奥秩父をこよなく愛したのは明治の登山家小暮理太郎です。地形図がまだ整備されていない時代に、登山装備も今とは全然違い、食事は米を持って上がり毎度毎度炊くのでありました。小暮理太郎の雁坂峠から甲武信ヶ岳に至る縦走を書いた小品が印象的で、明日はそのコースを逆にたどります。今日は早くに小屋に着いたので、理太郎の作品集を読んでおりました。【5月7日】

  • 【5月6日】

    雨の一日、またブルーバックスで宇宙論、宇宙の物質の起源を読んでいます。宇宙論というよりも宇宙に存在する4つの力と素粒子の関係、物質の起源に力をおいて書かれた本で、日本の二つの研究所から10人の科学者が10章を各々執筆しています。身の回りの物質は原子でできていますが、原子はこの宇宙でいかにしてできたのか、という話から始まってクオークの話、量子と場の話などですが、どの章も簡潔に書かれていてわかりやすいです。ただ、どの宇宙論でもそうですが、素粒子のスピンのはなしになるとだいぶもやもやしますね。【5月6日】

  • 【5月5日】

    共産主義思想家の「人間社会の最高段階として共産主義社会が初めてロシアで生まれた」などという主張が、彼らの脳内だけの創作物であるということがすぐにわかる(以上後書き)本でありました。ロシア革命はチャーチルの策動に始まり、ドイツ、アメリカ、フランス、ロシアのいくつもの錯誤の連鎖によってレーニンにとってまったくラッキーに起こすことができたのです。歴史にIFは禁物とはよくいわれますが、著者はIFをすることによって歴史から学ぶことができるというスタンスです。20世紀初頭のヨーロッパを巡る各国の駆け引きを日本は冷静に分析できていたのでしょうか。そうではなかったのでしょう。一部にリベラルな人がいたのかもしれませんが、石橋湛山の書籍を読んでいてもこのあたりを深く考察できていたかどうか。21世紀の今、ようやく解析できている...【5月5日】

  • 【5月4日】

    虚像のロシア革命は75%まで進みました。教科書歴史ではロシアの3月革命でロマノフ王朝が廃されメンシェビキの臨時政府ができたあと、ボルシェビキのレーニンが主導権を握り共産革命へと進んだということになります。そのレーニンはスイスを中心に活動を行っていましたが、帰国のチャンスは巡ってこず、一時はすっかり諦めていました。が、ドイツの革命商人がレーニンを帰国させて戦争継続をする臨時政府から露独講和へもっていくことを画策、独政府に提案し認められ、密かにスイスから列車を使ってドイツ・スウェーデン経由で帰国させます。しかし、なかなかロシア国民には受け入れられなかったところ、英国がトロツキーを(判断ミスで)ロシアに帰国させてしまいます。これでボルシェビキが一気に優勢になっていったということで、ロシア革命はレーニン自身の力で...【5月4日】

  • 【5月3日】

    早いものでもうビックコミックオリジナルの日となりました。今号はまた新連載が始まって、これはおじさん(お爺さん)でも読める漫画となっています。セシルの女王がまだ休載中です。昭和天皇物語は太平洋戦争が佳境に入ってきて、敗戦の坂道を下っています。【5月3日】

  • 【5月2日】

    英国はどうして良好関係だった独を悪の専制国家として(自分は善の民主国家)第一次大戦を戦ったのでしょうか。戦前は英国内では大陸のことには関与しないという空気でした。ところが北アイルランド問題が起きてしまいます。これは現代にも尾を引いている問題ですが、これが平和裏な解決がつかず、内戦にもなりかねない状況になってしまいました。国内がごたごたしているときに為政者がすることは国外に国民の目をそらすことです。チャーチルはまさにこの手を使い、対独参戦をするのです。そして世界一の海軍力でドイツの港湾封鎖と商船の破壊をおこない、ドイツへの食糧などの物流を止めます(明らかなルール違反です)。一方でドイツはいかにひどい国かを世界に喧伝し、米国の参戦を促し、中立国とされていたベルギーの中立も反故にします。さらにドイツの暗号の解読...【5月2日】

  • 【5月1日】

    最近は歴史の見直しが進んでいます。学校の教科書に書かれていたことも、昭和の時代のものと比べるとだいぶ変わっています。現代史においては米英ソによる歴史が教科書の主流でしたが、20世紀後半から新たな文書の発見とか公文書の公開とかで、歴史観を変える必要が出ていると思います。日本人は英国というと紳士の国というイメージを長年もってきましたが、実は英国こそが世界をグダグダにかき回してきたと言えます。紳士のイメージとして「チャーチル神話」があり、日本人はチャーチルが好きで、彼の本はよく読まれています。このチャーチルが20世紀前半の世界をかき回してきた張本人であったという検証がなされています。第一次世界大戦はセルビアで起きた小さな戦争で終わるべきものであったものが、露仏の思惑とチャーチルの冷酷、狡猾、出世欲で世界大戦にな...【5月1日】

  • 【4月30日】

    今月もまた大相撲が始まりますが、平安時代に相撲が執り行われていました。ただ、現代のような土俵と決まり手があるのではなく、殴る、蹴るがOKの総合格闘技のようなものであったそうです。さて平安時代は圧倒的な身分差があり、下衆は絶対に殿上人になることはありえず、その殿上人になるのもほんの何人かでありました。前例にもとづいて儀式と政務をひたすら執り行う公卿たちは現代にも通じるものがありますね。一方で、天皇の睡眠場所である内裏に平気で人が侵入すた記録があるなど、警護が甘い意識というのは平和ボケの現代日本につながるものがあるのではないかと思ったりします。「平安京の下級官人」倉本一宏講談社現代新書【4月30日】

  • 【4月29日】

    かなり前の話、Yahoo!のアンケートでどの時代に住みたいかというのがあって、平安時代が一位だったそうです。源氏物語など雅な時代が想像されるからだと思われます。平安時代は日本史上だけでなく世界史上でもまれな平和(平安)な時代だったそうです。国内に異民族もなく、海外からの攻勢もなく全く安閑としていた時代だったのです。国家による死刑も無かった時代だそうです。でも、この時代に生まれるとほとんどの確率で農民としての人生を送らざるを得ず、それは相当に厳しい生活だったということです。仮に宮廷に生まれても不健康と権力闘争の中に生きなければならず、これも厳しい生活でした。平安時代の下級官人の実態を描いたのが平安京の下級官人という本で、面白く快調に読み進めています。【4月29日】

  • 【4月28日】

    彼女たちの山の後半は流行語にもなった山ガールと雑誌ランドネの関わり、そして山小屋の管理人、山岳ガイド、大学山岳部、スポーツクライミング、アルパインクライミングの各ジャンルから活躍する女性をインタビューして構成しています。山というとつい最近までは男の世界でした。そこを今井道子さん、田部井淳子さんらが壁を切り開き、後進に道を開いてきました。登山界の最先端にいる人はまだまだ少ないですが、すそ野は確実に広がってきています。「彼女たちの山平成の時代、女性はどう山を登ったか電子版」柏澄子山と渓谷社【4月28日】

  • 【4月27日】

    最近の山はシニアブームですが、山ガールという言葉もかつて流行ったように、女性登山者も多いです。彼女たちの山は日本の女性登山の先頭を走った5人の女性をまず取り上げて、女性登山の創成期のことを綴っています。山野井妙子、田部井淳子、谷口けい、野口啓代、遠藤由加の5人は日本はもとより世界に名を連ねる5人です。山野井妙子は夫の山野井泰史と共にヒマラヤに足跡を残しました。田部井淳子は女性初のエベレスト登頂を果たしました。谷口けいは初のピオレドール賞を受賞しました。野口啓代は東京オリンピックでスポーツクライミング複合で銅メダルを取った第一人者です。遠藤由加は無酸素で8000m峰を登った山野井妙子と同時期のアルピニストです。【4月27日】

  • 【4月26日】

    先日は野村泰紀の宇宙論でマルチバースの話を読みましたが、それは現在宇宙の生成から将来像の中で出てくる話でした。今回の不自然な宇宙はこの宇宙の物理定数がなぜ桁数が大いに違っていて微妙なバランスであるのかというのは何故かというところからマルチバースでないと理由がつかないという話なのでした。プランク定数というこれ以上小さいものはないというサイズから、無限大の空間を持つ宇宙の話とがどうつながるのか。読んでいくとなるほどと納得します。この宇宙では138億光年彼方よりも遠いものは観測することはできないのですが、その先にもこの宇宙と同じ構造が無限に広がっていて、空間体積が無限であれば、全く同じ性質のクローンユニバースがこのマルチバース内のどこかに(しかも無限個)実在する、これが意味することは、そこには全く同じ地球があっ...【4月26日】

  • 【4月25日】

    またまた宇宙論です。不自然な宇宙です。重力と原子中で陽子と中性子に働く力とは40桁も違うというのは何故か。もし同じ力だったら、物を落とした時あっという間に原子レベルで壊れてしまうというのです。これでは生命は存在できません。色々とある物理定数は今を生きるのに都合よくできているのですね。これが不自然だというのです。定数の違う宇宙が他にあってもおかしくない。それが自然というものだというのです。他にある宇宙、それがマルチバースの考え方です。【4月25日】

  • 【4月24日】

    宇宙のしくみの話というのは地球から始まって太陽系の話になって、恒星の話、生命のいる星の話、天の川銀河の話、もっと大きな宇宙の話ときて、宇宙の大きさのところまでくると、それは宇宙の始まりとつながって、宇宙の始まりというのは超ミクロで素粒子の話になり、最後に宇宙はこの先どうなるのかということで終わります。おまけとして宇宙ロケットの話、惑星探査の話が付いています。昨日も書きましたが、小学生よりも中高生、大人が読んで面白い本です。「宇宙のしくみとはたらき図鑑イラスト授業シリーズ」渡部潤一日本語版監修東辻千枝子訳創元社【4月24日】

  • 【4月23日】

    今日も図鑑を借りてきました。NewtonPressではなくアメリカの図鑑の翻訳です。ペンギンランダム社のHowSpaceWorksの翻訳で宇宙のしくみとはたらき図鑑です。図鑑というと小学生向けのイメージがありますが、これは大人向けですね。盛られていることは結構高度です。木星の衛星イオとエウロパの構造や金星大気の構造なども載っていて面白いです。Newtonよりも文字が多いです。【4月23日】

  • 【4月22日】

    千葉の教科書を読み終えました。理科の部、地球史、千葉県の(地質的)成り立ちと社会の部、歴史が面白くためになりました。「千葉の教科書」JTBパブリッシング【4月22日】

  • 【4月21日】

    Newton大図鑑シリーズの天気と気象の大図鑑を読みました。新しく知るというよりもビジュアルを楽しんだというところです。イギリスの雨が降ったらやみ、またすぐ降るという特性は低気圧の台風のような渦によるものということで、日本の低気圧とはちょっと違うなということはわかりました。図鑑というのは小学生の頃はよく読みましたが(このところ集中して借りていますが)、グラフィックがきれいになって面白いです。「天気と気象の大図鑑」Newton大図鑑シリーズニュートンプレス【4月21日】

  • 【4月20日】

    ビックコミックオリジナルには「んば」というはっきり言って年寄りには訳の分からない作品があります。山中にいる妖怪のような、現代版楳図かずおのへび女ような気持ちの悪い変態動物の話なのですが、どうも筋が見えません。若い人はマンガだから読めるという作品のようですが、読みはしますがついていけません。「鉄ぼん」なんかは安心して読めますね。【4月20日】

  • 【4月19日】

    富士山噴火の歴史を読んでいます。和歌や紀行文などの文学作品を探って、富士山の噴火を研究した本です。日本人は文字を使えるようになってから多くの記録を残してきました。朝廷による記録のほかに、平安以降は個人の紀行文などが多数書かれそれが残っています。そういうのを探り出して読み解いていく作業を行ってできた本ですが、それによって富士山の噴煙がいつ上がっていたか(活動していたか)を探っています。宝永の大噴火までは時折見せていた噴煙がこの噴火以降はピタッと収まっています(多少の熱異常はありますが)。まだまだ若い富士山がこのまま収まり続ける訳がありません。【4月19日】

  • 【4月18日】

    富士山の噴火の歴史を読んでいます。富士山は理科年表にも載っている噴火記録というのが公称の噴火なのですが、それ以外に富士山はどういう活動をしていたのかというのを文学作品から読み解いていこうというものです。多くは和歌にその記録が書かれいるのですね。古くは竹取物語で富士山が登場し不死の山という表現ですが、山頂から噴煙が出ている様子が描かれています。古代はけっこう富士山頂から噴煙を上げていた期間が長く、頼朝も義経も富士山からの噴煙を眺めていたのです。【4月18日】

  • 【4月17日】

    澤田ふじ子さんという作家は全然知らなかったのですが、著書は時代劇でかなりの数に上っています。娘は澤田瞳子さんと言って親子二代の時代劇作家で直木賞を取っています。澤田ふじ子さんの代表作は他にあるらしいのですが、今回(山行の往復で)読んだのは江戸時代に占い師を(寛政3年朝廷から陰陽頭に任じられ幕府から命じられ)統括する土御門家、その譜代の家が触頭として占い師の査察を行ったというのを背景にした時代劇です。京都を舞台にして会話が京都弁なのでそこが面白いです。鬼平のように悪を憎み弱者に心を寄り添うという主人公の作りとなっています。それにしても山から下りてきた河口湖畔は桜まつりの最中とはいえ(桜は満開)、インバウンドが殆どで、河口湖駅までのバスも95%はインバウンド。そして富士急河口湖駅もほとんどがインバウンドの人た...【4月17日】

  • 【4月16日】

    山に来ております。雪の富士山を見に三つ峠山に登ってそこの山荘に泊まっています。ここは富士山の絶景ポイントなので、宿泊者はカメラを持っています。行きの中央線で土御門家・陰陽師事件簿という時代ものを読んで来ました。【4月16日】

  • 【4月15日】

    宇宙を構成するのは4%の通常の物質、23%のダークマター、そして73%ダークエネルギーです。ダークエネルギーとは真空のエネルギーともいわれます。真空のというのは我々のいる空間から物質、ダークマターを取り除いた本当の真空に存在するエネルギーというもので、なかなか理解しづらいものですが、このエネルギーのおかげで宇宙は加速膨張をしているというのです。加速膨張というのは観測された事実なので、このエネルギーは一空間当たりの大きさを量子力学的に計算することができます。ところが、計算で求めた値と観測された値とでは120桁(120倍ではない)も違う(小さい)のだそうです。これをどう考えるべきなのか色々検討され、超ひも理論とマルチバース(多宇宙)という考えが有力視されています。我々の宇宙は10の500乗個もある宇宙の一つで...【4月15日】

  • 【4月14日】

    宇宙論の本は何冊も読んでいて、もうこれでいいかというと著者によって表現が違って判らなかったことがわかったりします。ブルーバックスのなぜ宇宙は存在するのかを読んでいます。カリフォルニア大学バークレー校の教授をしている野村泰紀氏が著者です。宇宙論の先端にいる人ですね。宇宙はビッグバンで始まったというのはけっこう知られていると思いますが、ビッグバンの前はどうだったのか、なぜビッグバンは起きたのかというとなかなか胸に落ちる解説を読んだことは無かったのですが、この本は明確に教えてくれました。また宇宙論では必ず出てくる宇宙が平坦であるということの説明、宇宙の揺らぎの話(宇宙創成の初期はほぼ完全に一様であり、どれくらい一様かというと1/10万の揺らぎでしかなかったということです。例えると完全な円が描けたとして円周率を測...【4月14日】

  • 【4月13日】

  • 【2月12日】

    側用人というのは徳川綱吉から始まりましたが、将軍と老中をつなぐ取次、秘書官のような役目でした。でも歴史ではなかなか評価されていなくて、間部詮房とか田沼意次とか政権にいた時はいいのですが、その後は失脚という流れでした。その中でも柳沢吉保は忠臣蔵で悪役になっていますが、綱吉薨去のあとは潔く身を引いて大和郡山で柳沢家は代をつなぎました。自分は柳沢吉保が好きで、歴史コーナーでは評伝を探しますが、なかなか置いてないんですね。今日は図書館で1冊見つけたので借りてきました。吉保を前向きに評価する本で(当然ですが)早速読んでいます。【2月12日】

  • 【4月11日】

    千葉の教科書を読んでいます。網羅的に千葉の解説をしているのではなく、理科、社会、国語、美術、算数というジャンルで千葉を案内しています。本屋の店頭には山川出版社の千葉の本が山積みになっていたのですが、その脇に関連本としてちょこっと置いてあって、こちらの方が面白そうだったのでこちらを買ってしまいました。今まで見たことのない図表、写真がいっぱいあって理解が進みます。今日は理科と社会の途中まで読みました。【4月11日】

  • 【4月10日】

    平安時代が始まった西暦800年代は本当に地震と噴火の世紀でした。地震は東日本大地震級の貞観地震と南海トラフの仁和地震、噴火は富士山が2回に十和田火山と九州南端のあの端正な開聞岳です。その他にも内陸の大地震が相次ぎました。そして疫病は天然痘です。何回も波状攻撃があって、現代人がタイムトラベルしたらあっという間に感染して死んでしまうでしょう。その他にインフルエンザもあったようです。そして気候変動もあり、灌漑施設のない時代でちょっとした雨と日照りで旱魃・水害となり飢饉となりました。それでもたくましく生きてきたんですねえ。「天変地異と病災害とどう向き合ったのかシリーズ古代史をひらく2」川尻秋生責任編集岩波書店【4月10日】

  • 【4月9日】

    天変地異と病に戻っています。古代は疫病にはまったく無力でした。大陸との交流が深まると西の方から疫病がやって来ます。律令時代は都に租調を全国から運んできましたが、秋冬になりと毎日5000人の運脚・役夫がやって来たそうです。そこで西からの疫病をばっちり受け取ってしまうということです。帰りの食料を調達できなくて多くの運脚たちは飢餓に陥ったそうです。そして帰れば地元に疫病をばらまきます。飢餓にはなりませんがパンデミックが広がる構図は同じです。また疫病は歴史も動かしました。藤原4兄弟の揃っての病死や、藤原道長が偉くなったのも父親や兄弟の病死のおかげでした。縄文時代はヒトが密集せず、移動していましたからこういうことは起こりにくかったようです。パンデミックは農耕定住の負の部分なんですね。【4月9日】

  • 【4月8日】

    動物園+遊園地=東武動物公園に行ってきました。動物園の売り物は昨秋に子供が2頭産まれたホワイトタイガー、遊園地の売り物は木製コースターです。ホワイトタイガーは休日は長蛇の列ができるようですが、今日は学校も始まった平日で開園直後だったので気持ちよく見られました(パンダを見るような列の感じ)。木製コースターは上下の動きよりも、木製からくる振動がすごくて、頭がシャッフルされてしまいました。ということで今日は活字休養日でありました。【4月8日】

  • 【4月7日】

    東日本大震災(M9.0)が起きた折、1000年前の貞観地震がクローズアップされました。こちらはM8.6といわれ、津波もほぼ同じところまで押し寄せました。この地震はこの時自分も初めて知ったのですが、東北では研究が進んでいました。津波の状況なども含めた調査報告がなされる寸前に東日本大震災は起きてしまいました。東電がこの調査書を圧力を加えて書き換えさせたのは裁判で明らかにされました。この貞観地震の起きた9世紀は天地異変の世紀で、この地震の後十和田火山が噴火しました。また18年後には南海トラフの巨大地震が起き、八ヶ岳が山体崩壊をして千曲川を堰き止め、湖ができそれがやがて崩壊して信濃国が水没しました。2011年の18年後って2029年です。さらには5年前には富士山が貞観噴火を起こしていて、西湖と精進湖を作りました。...【4月7日】

  • 【4月6日】

    ハビタブルゾーンという水が液体で存在しうる恒星からの距離に存在する惑星の数は、ケプラー望遠鏡の観測の結果、全宇宙で10のマイナス22乗(100億×1兆分の1)と示されたそうです。この数をして著者は宇宙の全歴史を通じて誕生した文明が人類のみである確率、名付けて悲観主義的限界としています。この限りなく低い確率の地球外文明ですが、仮にある計算をしたら1000兆分の1の確率でしか文明は存在しないとすると、限界に対して実は1000万の文明が存在するという計算がなされるのだそうです。先日読んだ「75」の理由はほぼあり得ないという結論でしたが、こちらは1000万はあるという結論です。但し、現在ではなく全宇宙史でということですし、「生命」ではなく「文明」です。そして文明はどれくらい期間存在するかというのも大きなテーマで、...【4月6日】

  • 【4月5日】

    ビックコミックオリジナルは今号からアマゾンで買うことにしたので、コンビニに寄る必要がなくなりました。年1回の高橋留美子劇場の掲載があって、面白かったです。また特養の闇を描く「れむ」も新展開となってこれも面白い。セシルの女王が5月前掲載が無いのが残念。昔はこういう連載の中断てなかったのですが、この頃はちょくちょくあるようになりましたね。【4月5日】

  • 【4月4日】

    広い宇宙に知的生命体が存在する印を見つけられない理由の本を読んだばかりですが、別の著者で地球外生命と人類の未来という本を読んでいます。地球外生命が存在するためには惑星を擁する恒星を見つけなければなりません。そして定番のドレイクの公式ですね。話の起点は同じところです。そして地球の歴史となります。我々がタイムマシンで20億年前に飛んでみたらどうなるか。我々は船外に出たときに窒息死してしまうのです。酸素がありません。窒素と二酸化炭素の世界が広がっているのです。海の中には原核生物がいて光合成を始めてはいます。でも最初の生物は二酸化炭素から糖を生み出して酸素を放出するのではなく、発酵を行っていたと考えられています。真核生物が登場してシアノバクテリアを取り込んで酸素を活発に出すようになると、かなりの生物は死んでしまい...【4月4日】

  • 【4月3日】

    社会派作家といわれる山崎豊子さん。白い巨塔、沈まぬ太陽などが有名ですが、1958年の直木賞作品花のれんも代表作です。吉本の創業者吉本せいをモデルにしたものです。呉服屋に嫁いだ河島多加(吉本せい)は夫の出来の悪さに泣かされます。倒産の憂き目にあい、夫の趣味である寄席を商売にすることにします。なけなしの金で天満に小屋を買い通常の半額の金額で客を集めるところからスタートです。大正、昭和と苦労はありながら商売を伸ばし、大阪の寄席小屋をほとんど一手にするところまでいき、終戦後ほどなく若くして(60歳)で亡くなるまでが描かれています。エンタツ・アチャコや桂春団治が実名で登場します。花月は花菱館とされています。死後、現実は吉本せいの実弟が後を継いで吉本興業を大きくしていきますね。直木賞にハズレはないと思っていまして、面...【4月3日】

  • 【4月2日】

    図書館から借りていた図鑑を2冊読みました。Newton大図鑑シリーズの地学大図鑑と単位と法則の大図鑑です。Newtonに載っているようなきれいなイラスト図鑑で理解が進みますね。地学はともかく、単位ってそこらじゅうにあって距離、温度、重さ、電圧、水量、モル数・・・などなど、単位に囲まれているって感じです。【4月2日】

  • 【4月1日】

    広い宇宙に地球人しか見当たらない理由は肯定、否定数多くあって、特に肯定派は否定派のそれを嫌うでしょうね。それは幽霊がいるかいないかみないなものです。肯定派は宇宙科学者に多いそうです。なにしろ銀河系には1000億の地球型惑星があるとされています。そんなにあれば一つくらい知的生命があっていもいいだろうと誰でも思います。しかし生命科学者からすると、生命の誕生確率は10^40分の1くらいの確率だそうで、1000億(10^11)では到底数が足りません。100万歩譲って、細胞レベルの生命までは誕生しうるとします。そういう意味で生命は意外といるかもしれない。木星の衛星にもいる可能性はある(液体の水さえあれば)。しかし、原核細胞まではできても真核細胞までの道のりは遠く、奇跡の進化が必要だそうです。その他もろもろの理由によ...【4月1日】

  • 【3月31日】

    寄席に行ってきました。実は初めての寄席体験。浅草演芸ホールの昼の部を見て(聞いて)きました。初めて耳にする落語家や手品師、漫才もありました。林家正蔵はさすがに巧かった(面白かった)ですね。林家木久蔵の名前がありましたが、息子の二代目でした。親父の顔にそっくりでした。漫才の米粒写経ってのも面白かったです。寄席は弁当の持ち込みOKなので、手弁当のおばさんグループもいました。それにしても寒いウィークデイでしたが、浅草界隈は外人の多いこと多いこと。飲食店に入るのもためらいました。昼飯は人形焼(餡無し)と歌舞伎揚を持ち込んで食べましたよ。落語三昧で(漫談もいれて)5時間も聴いていました。夜の部までいれば都合8時間浸れますね。お疲れで活字は無しです。【3月31日】

  • 【3月30日】

    本日はマラソン大会に出場で(月初にフルマラソンでボロボロになりましたが、今日は10kmです)、さらにそのあとは打ち上げ会で昼間から酒飲みで、活字にあらずでした。【3月30日】

  • 【3月29日】

    広い宇宙に地球人しか見当たらない「75」の理由は500Pもあるので読み応えたっぷりです。ようやく400Pまで辿り着きました。今までは知的生命体はいるという前提でなぜ連絡が取れないのかという話でしたが、さて、そもそも我々人類がこうして存在することがそもそも奇跡ではないかという話もあります。地球型の惑星というのは銀河系に何千億もあろうかとおもわれますが、太陽がM型という(ごく普通の恒星の)種類であること、地球がハビタブルゾーン(水が液体で存在しうる太陽からの距離)に存在していることがまず大きな前提です。さてそこから奇跡の積み重ねがあって今があるという話になります。【3月29日】

  • 【3月28日】

    まずそもそもの話として地球人以外の知的生命体は存在するのか、どうか。知的というのもネアンデルタール人並みでは知能は動物以上にあっても、知的とはいいませんね。電磁波通信を発明できることができるかということでしょう。200年前の地球では電磁波を使えていませんから、地球人と異星人がコンタクトを取るにはタイミングも必要です。そういう意味で電磁波(光、電波など)を長い間探索していますが(SETI)一向に手がかりはなく、この無限に等しい宇宙のどこかにいるとしても、現実はいないに等しいのではと思うのですね。ひょっとするとこの銀河系には知的生命体は地球人しかいないかも。今日までは「いる」という前提で、ではどこにいるの、という問いに対する答えを40の可能性で探ったところまで読みました。今度は「いない」という前提で探る話です...【3月28日】

  • 【3月27日】

    一部の科学者の推定によると、銀河系には100万個の文明があってもおかしくないそうです。しかし、その存在手がかりは一向にありません。おそらく電磁波系の通信をするだろうと思われますが(数万年の文明の時間差があるなら別の媒体もあるかも。でもそれは地球人にはわかりません)、望遠鏡で探る限りは地球人しか宇宙には居ないように思えますね。ひたすら知的生命体の存在を信じている人(科学者も含めて)は希望の一端もありません。物理系が同じなので光以上の伝搬速度はないわけで、この銀河の5千光年先に1万年分の地球文明の進化した星があったとしても、5千年前の情報が今地球に届いているわけで、それを受け取りに成功し解読しても5千年後にならないと届かないわけで、その文明はあと5千年持ち堪えることができるでしょうか。そもそもコンタクトの目的...【3月27日】

  • 【3月26日】

    本棚に広い宇宙に地球人しか見当たらない「50」の理由という本がありまして、そろそろ再読しよかなと思っていた矢先、図書館で広い宇宙に地球人しか見当たらない「75」の理由というのを見つけました。50の「理由が出たのは2002年。それから12年後の2014年に出た本でした(知らなかったなあ)。エンリコ・フェルミという物理学者が「みんなどこにいるんだろうね」と言ったことによるフェルミのパラドクスを多くの人たちが理由づけています。広大な宇宙に知的生命体はいるのか、いるのだとすればどうしてその手がかりを得ることができないのだろう、ということです。この12年間に宇宙論も進化があって、50の理由が15増えて改定された本です。面白い。【3月26日】

  • 【3月25日】

    冒険家達がその活躍に日本中が沸いていた昭和の時代。6人の冒険家はその志の半ばで命を落としました。植村直己、長谷川恒男、星野道夫、山田昇、河野兵市、小西政継の6人ですが、いずれも素晴らしいことを実現した人たちです。冒険の半ばでの落命ですが、ヤマケイの編集長をした著者がそれぞれのその地を改めて訪れて、その功績を偲びます。山行の往復で読んでいたものの残りを一気に読みました。「未完の巡礼冒険者たちへのオマージュ」神長幹雄ヤマケイ文庫電子版【3月25日】

  • 【3月24日】

    先週の20日は祝日でついビックコミックオリジナルを買い忘れ。昨日はあわてて近くにあるたった1軒の本屋(といってもスーパーの2階)にいったもののもう置いてなく、念の為コンビニにも行ったのですがもうあるわけもなく、Amazonで取り寄せて今日到着。セブン以外のコンビニでは雑誌の取扱が無くなるそうで、面倒臭いからもうAmazonで買うことにしましょうか。今号から連載開始の柳沢きみお(翔んだカップル)を久しぶりに読みました。闘癌の話です。【3月24日】

  • 【3月23日】

    今日読んだのは為永春水の春色梅児誉美(しゅんしょくうめごよみ)。春色といってもエロではなく江戸の恋物語です。なよなよな好男子と二人の娘の恋のライバルの話です。吉原を舞台に意外な伏線もあって最後はハッピーエンドとなります。洒落本ですが、それまでの本が吉原を舞台にしても男の遊びの話でしたが、この恋物語は女性にもよく読まれたそうです。原文は三人称で章ごとに作者のコメントが付く作りだそうですが、訳者は一人称を使って現代風にしています。「春色梅児誉美」:為永春水島本理生訳河出書房新社版日本文学全集【3月23日】

  • 【3月22日】

    大河ドラマべらぼうの主人公蔦屋重三郎が出版した山東京伝の通言総籬(つうげんそうまがき)という洒落本を読みました。男三人組が吉原に遊ぶドキュメントです。会話文で構成されていて、江戸言葉が飛び交うのですが、訳者のいとうせいこうが面白く現代語訳して、注釈もつけています。江戸言葉で「おきゃがれ」というのがあって、ふざけるなとか黙ってろとかいう意味だそうで、また瀬川という遊女は伝統ある松葉屋(作品中では松田屋)のトップ遊女で究極の女性にしかつけなかった名前だそうです。蔦屋重三郎と山東京伝は一緒に幕府にあげられてしまいまう仲です。「通言総籬」山東京伝、いとうせいこう訳、河出書房新社版日本文学全集【3月22日】

  • 【3月21日】

    今日は雨月物語です。上田秋成の初期読本(歴史物ですね)の代表作で、日本史の教科書にも出てくるので名前は知っていました。井原西鶴が元禄期の代表作家ですが、こちらは文化文政の代表作家です。伝奇作品で中国白話小説を根底に作られています。妖怪や幽霊が登場します。面白いです。宮部みゆきが、古典文学と聞くと尻込みする人が多く、自分もそうで原文は読めないのですが、こういう現代語訳を読むことで古典に触れることができると言っています。今回の日本文学全集はそういう意味で若い人にも古典に触れ合えるような作家に現代語訳をしてもらっています。「雨月物語」上田秋成円城塔訳河出書房新社版日本文学全集【3月21日】

  • 【3月20日】

    図書館を巡っているとアマゾンだけでは出会えない本に会いますね。日本文学コーナーを歩いていたら、川で書房新社の日本文学全集を見つけました。日本文学全集は大手出版社なら一度は手がけるものですが、この全集は変わっていて、池澤夏樹個人編集なのですね。池澤夏樹が選んだ作品が並んでいるということです。この中で古典の部、特に江戸時代のものは現代作家の現代語訳で収録しています(ちなみに源氏物語は角田光代の現代語訳です)。江戸時代ものは明治時代以前の作品は古文なのでスラスラ読めなくて手を出しづらいのですが、手に取ってみると読みやすかったので借りてきました。そして最初に読んだのは好色一代男。島田雅彦の現代語訳です。シェークスピアとほぼ同年代の井原西鶴が産んだ浮世草子というジャンルの最初の作品です。京の富裕商人の息子に生まれた...【3月20日】

  • 【3月19日】

    図書館に特設コーナーがあって感染症の本が集められていました。その中から公衆衛生と感染症を歴史的に考えるを選んで借りて読みました。大きく言ってペスト、天然痘、などが人類の敵となってきましたが、そのペストは齧歯類につくノミから伝わるらしく、モンゴルや中国の草原地帯が危ないところのようです。東西交易が進むとそういうところからヨーロッパに伝わったらしいです。コレラは東ベンガルの風土病でしたが、イギリスが世界にばら撒きましたね。ということでパンデミックは人類史上何回かあって、当時の人たちはどう対応してきたかということを探り今の知恵としたいということです。16世紀のヨーロッパの街はとんでもなく汚い街で、糞便が路上に散乱していたということで、婦人のハイヒールもそういう状況が生み出したものだそうです。病気がどう伝わるかは...【3月19日】

  • 【3月18日】

    火山の本と並行して読んでいたのが地層の本です。これは図鑑で岩石・地層・地形から地球の成り立ちや活動を知るというもので、こちらの本は日本の写真で構成されています。フィールド図鑑なので野外持ち出しという使い方を目指された本だと思いますが、ちょっとカバンに入れるには重いかも。「地租の見方がわかるフィールド図鑑」青木正博、目代邦康、誠文堂新光社【3月18日】

  • 【3月17日】

    火山の仕組みを読み終えました。著者が実地に当たった火山であるセントへレンズ火山、雲仙・普賢岳、キラウエア火山、有珠山の写真と構造を基本にして、見た目の話からその地下の構造の話、溶岩流、火砕流の話までAtoZが学べます。最近の火山学では例えばカルデラなどは、かつての教科書では富士山のような成層火山がマグマを噴き出して地下が空洞になって落ち込んでできたと書いてありましたが、これは最初の小さな噴火からリング状に連なった噴火になって切り裂いたような形で落ち込んだということなのだそうです。また、火山の分類としてコニーデ、アルピーデとかいうのもありましたが、今はそうは言わないそうです。現地のリーフレットや看板にはまだ書いてあるので間違わないようにと指摘しています。「火山の仕組み」宇井忠英ペレ出版【3月17日】

  • 【3月16日】

    火山の本を読んでいます。火山の仕組みという本で、写真と画で火山のいろいろな側面を丁寧に解説してあります。【3月16日】

  • 【3月14日】

    月一山行の日で、今日は小田急線本厚木からバスで40分ほど乗った宮ヶ瀬湖が上り口の低山です。丹沢の東端の山となります。登り下りがちょうど1000mでした。仏果山という山が中央の山で726mほどです。今日は花粉がひどい日で、午前は薬が効いていましたが、午後は切れて丹沢の杉林の花粉をふんだんに浴びてくしゃみと目の痒みで大変でした。往復5時間の電車行では読みかけのヤマケイ文庫未完の巡礼を読んでいました。先日の参考では植村直己を読んでいましたが、今日は長谷川恒男、星野道夫です。長谷川恒男はヨーロッパアルプス三大北壁冬期単独登頂を初めて成し遂げた人で、奥多摩を70kmほど走るトレラン大会ハセツネカップに名を残しています。ヒマラヤで雪崩に巻き込まれて亡くなりました。星野道夫は言わずと知れたアラスカの写真家でヒグマ事故で...【3月14日】

  • 【3月13日】

    東日本大地震が起きた時、関東でもあちこちで液状化が起きました。液状化が起きたところは地盤が悪いところですが、過去の河道だったり、沼地であったところです。そのため、昔のその場所はどうだったのかということで住んでいるところの過去の地図を見ることが必要という機運が高まりました。過去(明治時代)の地図(迅速測図)はネットで見ることができます。それ以外に、地名から災害の起きる場所を読むことができます。今は〇〇ヶ丘とか〇〇台とかいう名がついているところは、実は盛り土とか湿地だったりしたところが多く、袋、駒、亀、窪、鹿などが付いた地名は水害が起こったところです。東京の自由が丘は実は丘ではなく低地なのです(自由が丘学園という学校名が由来)。新しい名前で上書きされていることころも迅速測図で字名を調べたり、現代でも公民館など...【3月13日】

  • 【3月12日】

    南海トラフ地震は必ず起こります。しかし、いつ起こるかは現在の地震学では知る(予知する)ことは不可能ということは世界の常識です。かつて東海地震の「予知」をするために1978年に大規模地震対策特別措置法(通称大震法)が(議員立法で)作られました。地震予知の名の下、多額の予算が投入され、地震ムラ(地震学者の集い)は潤い、また防災対策の財源がつき利権化してしまいました。ところが阪神淡路が起きて予知とは何かに疑問符が付き、とどめに東日本大地震が起きてしまったことで、2013年に予知の看板を遅まきながらおろします。しかし、利権化してしまった構造は変えたくなかったので、「予知」は「長期予測」と名を変え、30年以内の発生確率を出すようになりました。南海トラフ地震は30年以内に70%の確率で起こるとしていますが、実は70%...【3月12日】

  • 【3月11日】

    東日本大震災の日です。もう14年も経ってしまいました。想定外の大地震発生は地震学者に衝撃を与えました。それまでは東海地震が直近起こる大地震とされていて、世界で唯一の地震を対象とした法律までできました。その東海地震は起きる起きるといわれながら起こらず、今では南海トラフ地震と一緒に起きるとされています。日本はまた地震予測をしようと頑張っている国でもあります。世界的には地震発生を予測することはできないとされているのですが、南海トラフの地震は今後30年で起きる確率は70%を超えると国(地震本部)は言っています。さてその確率とは一体何を意味するのでしょうか。そして確率を計算する根拠はどこにあるのでしょうか。2012年当時、東大地震研を中心として高確率な地震予測がされました。「今後4年で70%、30年で98%」という...【3月11日】

  • 【3月10日】

    絶対に面白い化学入門という世界史は化学でできているは読み物として面白かったです。化学式はほとんどなく、ベンゼン環の説明もまあ納得いく範囲。これで化学が好きになって次のステップに行くというところでしょうか。大人向けの本ですが、中学生にも読んでもらうと科学の勉強が好きになるかも。「世界史は化学でできている」左巻健男ダイアモンド社【3月10日】

  • 【3月9日】

    世界史は化学でできているの二日目。人類が火を使い始めて料理のレパートリーが増え、モノづくりへと応用されていきます。それは化学の進展も一緒に伴っていきます。化学式はほとんど出てこなくて、世界史の中に特定の話題を入れて化学の話になって面白く読めます。【3月9日】

  • 【3月8日】

    絶対に面白い化学入門というサブタイトルで世界史は化学でできているという本に取組み中です。以前にも書きましたが、中高と化学は赤点状態で、まともな知識を持ち合わせていませんでした。が、宇宙論とかを読んでいると原子核、電子から元素の話になり化学は延長として出てくるに至り、やはり最低の知識は持っとらんといかん、と思いこの数年化学の啓蒙書を読んでいます。この本はダイヤモンド社というビジネス出版社の発売で、ターゲットはサラリーマンですからわかりやすさはこの上ないという感じです。【3月8日】

  • 【3月7日】

    量子論というのは活字の解説だけではなかなか理解し難いのですね。月刊Nwetonはビジュアル誌できれいなイラストで科学をわかり易く解説してくれますが、その集大成のような大図鑑シリーズというのがあって、図書館で借りてきました。量子論大図鑑です。でも全てのイラストは動画で見せてくれると嬉しいですね。「量子論大図鑑」Newton大図鑑シリーズ【3月7日】

  • 【3月6日】

    ビックコミックオリジナルです。熱血(おっさん)野球漫画バックホームブルースが面白いことになっていますね。連載開始当初はあくの強い主人公についていけなかったのですが、このところそれがいい意味で面白くなっています。寝床で読むdマガジンでは車雑誌(月刊自家用車、モーターマガジン、カートップとか)をこのところ読んでいるのですが、最近は受注停止の車が実に多いですね。モデル末期の調整というのもありますが、発売直後の注文殺到というのもあります。1年待ちというのもあったりします。先が見えないのもあります。タイ、インド製造(輸入車になります)なんかはそう簡単に増やすことができませんからね。【3月6日】

  • 【3月5日】

    日本にも多くの名登山家あるいは名探検家という人たちがいますが、今も健在の人もいますが、登山家の中には登山中の事故で亡くなった人も多いです。明治大正の有名な登山家はのぞいて、昭和後期の登山家の中からこれはという人を選んで、その足跡を辿った本、未完の巡礼冒険者たちへのオマージュを読み始めました。第一話は日本人で初めてエベレストに登頂し、五大陸の最高峰をも世界で初単独登頂した植村直己の話です。日本が世界に誇る探検家です。1984年に北米デナリ(今ではマッキンリーとトランプ大統領が名を戻しましたが)の冬季単独登頂を成し遂げた直後消息を絶ちました。植村直己は垂直から水平に冒険を変えて、北極圏3000km単独犬ぞり走破なども行いました。没後植村直己冒険賞が故郷豊岡市により制定され、毎年選ばれています(去年までで24回...【3月5日】

  • 【3月4日】

    日本に乳文化が伝わったのは大和朝廷の頃らしいです。貴族を中心に薬理効果あるとされ(栄養豊富なので)けっこう飲まれていたらしい。でも鎌倉時代の国乱で絶えてしまい、徳川吉宗が房州に牧場を作ったのが復活の始まりでした。そもそも世界での発祥は7500年位昔のシリアあたりの西アジアの放牧民でのことだそうです。牛ではなくヤギと羊でした。ヨーグルトと保存のため塩で固めたチーズ(非熟成で我々が食べても美味しくないそう)、バターオイルなどが作られてタンパク質とカルシウム源としていました。これがインド(南アジア)に渡り、モンゴル(北アジア)に渡りでそれぞれ乳文化が花開きます。欧州では比較的冷涼な気候のおかげでチーズの熟成化が進みます。そんなことを初めて教えてくれた本を読みました。「ジュニア」新書とは思えない内容です。「人とミ...【3月4日】

  • 【3月3日】

    宇宙からいかにヒトは生まれたかを読了。宇宙開闢から人類の未来までが一冊に書かれています。新書でこのテーマで書くととても足りないと思うのですが、選書だからできたことでしょう。宇宙は(原子は)いかに出来上がったか、太陽系はどうか、地球はどうか、生命はどうかと追って書かれています。偶然と必然の138億年史というサブタイトルのままの内容となっています。数式はなく、図版は選書にしては豊富なので面白く読めました。宇宙・地球の通史をこの一冊で済ませることができます。「宇宙からいかにヒトは生まれたか」更科功新潮選書【3月3日】

  • 【3月2日】

    東京マラソンであります。前回の出場は2011年だったので14年振りの参加です。14年間ですっかり変わったのは、コースもさることながら(東京観光になっています)海外からの参加が非常に多かったことです。欧米、南米、台湾、韓国など走っている人は多彩でいっぱいいました。沿道の応援も各国語で華やかでした。SixStarsというマラソンがあって、NY、シカゴ、パリ、ロンドン、ベルリンとこの東京で6大大会というものです(東京は最後に仲間に入れてもらいました)。これを走る海外の人は優先出場があったのではないですかね。背中にそういうのを張っていました。さて自分のタイムですが、14年前よりも45分も遅いタイムでした・・・涙。【3月2日】

  • 【3月1日】

    宇宙からいかにヒトは生まれたか偶然と必然の138億年史を読んでいます。人間を含めた地球の生物環境はあまりにもよく出来過ぎているという話があります。特に人間がここまで文明を開くことができたことは、宇宙が人間のためにあるとでもいえそうです。宇宙史と地球史を眺めると、色々な偶然が重なっていて、奇跡としか言えないのですね。しかし、冷静に眺めると環境に対応してきた事実があり、これは必然ともいえるわけです。ブルーバックスとか新書とかいろいろな本がこの手の話を解説していますが、この本は選書という形で解説してる珍しい本です。【3月1日】

  • 【2月28日】

    木暮理太郎という明治から大正にかけての登山家がいて、多くの文章を残しました。多くが青空文庫に収録されていて、その中から奥秩父の山旅日記を読みました。まだ地図(地形図)もまともでなく、道標などあるはずもない山道を歩きました。文章をたどりながらスマホで地形図も開き足跡を確認しました。先年、東京の水源である笠取山から唐松尾山を歩いたコースの逆を歩いた文章があって、バスが通じていない集落が登山口なのですが(当然マイカーです)、理太郎氏は中央線塩山駅から歩いてたどったのです。青梅街道の最高点である柳沢峠までは今は国道がありますが、当時は塩山駅からもう山道だったと思います。そもそも中央線が飯田町駅が始発駅であり、各駅列車名古屋行きに乗って夜明け頃に塩山に行着いたという時点で時代を彷彿とさせます。とにかく脚が全てで、食...【2月28日】

  • 【2月27日】

    富士山や男体山などのきれいな成層火山には大沢崩れとか大薙というのが有名です。日々崩落を続けていて、いずれ火口付近も崩れそうです。月山も鳥海山も蔵王山も崩壊の跡を残していますし、火山でなくても大地震で崩れが始まることも多いです。立山カルデラの鳶崩れ、松原湖を生じた八ヶ岳の大月川岩石崩れなどここかしこにあります。また風化が進んでいたり、木々が生い茂っていると、そこがかつての地すべり地であることに気がつきません。緩斜面であっても地すべりは起きるので地すべり地域をよく理解しないといけませんね。なお一部の数字表記に校正漏れがあり、高い学術本だけにしっかりしてもらいたいです。「図説空から見る日本の地すべり山体崩壊」八木浩司井口隆朝倉書店【2月27日】

  • 【2月26日】

    イタリア史と一緒に図書館で借りてきた空から見る日本の地すべり山体崩壊をイタリア史と並行で読んでいたのですが、続きを読んでいます。イタリア史もこの本も4千円しますから、こういう本こそ図書館の出番ですね。地すべり地形というのは山間部のここそこにあって、規模が小さいものは地すべりですが、沢を流れ下るのは岩石なだれといいます。大雨で水も一緒に流れるとなると土砂崩れです。岩石なだれは火山に多く、火山というのは溶岩でコーティングされているように見えて、スコリアとか火山灰とかフワフワの部分が中にあるので、地震とか水蒸気爆発とか大雨が誘因となって一気に山体崩壊と共に崩れるのです。【2月26日】

  • 【2月25日】

    イタリア史を読み終えました。20世紀に入ってしばらくすると、北部ではファシズムが台頭し始めます。第一次大戦後に本来イタリア領でオーストリア領となっていた地域がようやく戻ってきます。イタリアの首相は(日本と同じく)ころころ変わりますが、ムッソリーニは20年間ファシスト党を率いて首相を維持しました。ナチスドイツのポーランド侵攻には不戦の立場でしたが、フランス占領が見えてくるとおこぼれを与ろうと英仏に参戦します。日本もイタリアもドイツの力を過信して同盟(日独伊三国同盟)したものですから、結果的に裏目に出てしまいましたね。ざくっとイタリアの歴史をたどることができました。さて欧州では極右政党が票を伸ばしていて(昨日のドイツ総選挙もそうですね)、現イタリア首相のメローニ(イタリア初の女性首相)もファシスト党の流れを汲...【2月25日】

  • 【2月24日】

    サルディーニャ王国変わってイタリア王国になったイタリアは19世紀後半は南北問題(現在もそうですが)や列強の仲間入りをするべく、エチオピア侵攻をしたり(エチオピアは皇帝の元強くて負け戦が続きますが)します。王国ではありますが、制限つきながら議会が存在し、首相が行政を指揮して日本の明治維新とほぼ時を同じくしていますね。【2月24日】

  • 【2月23日】

    この2月は久しぶりに本当に冬らしい冬を体験しました。八方尾根スキー場の積雪が650cm(現在日本一の積雪です)というのは何十年ぶりの積雪ではないでしょうか(というか最高積雪では?)。自分も1月に行った野沢温泉スキー場はその時は200cm位の積雪でしたが、いまは500cmを超えていますものね。違った世界があるでしょう。イタリア史はフランス革命がイタリアに大きな影響を与えます。フランス革命は3回起きていますが、その3回とナポレオンによってイタリアは変わりました。オーストリアの影響は最後まで残りますが、1860年にサルディニア王国を中心として全イタリアがまとまるようになります(徐、教皇領とオーストラリア占領地)。【2月23日】

  • 【2月22日】

    一昨日買ったビックコミックオリジナルを読んでからイタリア史を読みました。イタリア史は17世紀に入ります。スペイン継承戦争後、スペインの影響が後退し、オーストリア(ハプスブルグ家)、フランス・スペイン(ブルボン家)がイタリアに介入するようになります。未だ統一の政体がないイタリアは、王国、公国が欧州の戦争(三十年戦争など)に絡んだ外部からの介入で右往左往することが続きます。そしていよいよナポレオンの登場となります。【2月22日】

  • 【2月21日】

    ローマ帝国が消滅してからイタリアは低迷期があったものの、12世紀から15世紀にかけて特に北部でヴェネチアやフィレンツェなどが交易を中心とした共和国体制をつくり、金融を含めて世界の中心になります。北部は神聖ローマ帝国下ではありましたが、神聖ローマ帝国はドイツ経営に専念することとなり、ミラーノやジェノバなども含めて群雄割拠となります。しかし、世界の覇権は地中海から東西インドを巡りイギリス、オランダに移っていき、北部共和国は農業国家に変質していきます。文化的にはルネサンスを生み出しますが、イタリア全体としてはスペインの王統に組み込まれ、逆に言えば国内は安定することになります。イタリアが世界の表舞台に再び登場するのはしばらく後になるのですね。【2月21日】

  • 【2月20日】

    西ローマ帝国滅亡の後のイタリアは、北部はフランク王国分裂後の東フランク王国(これが神聖ローマ帝国になります)、中部はローマ教皇領、南部はムスリムの占領からノルマン朝によるシチリア王国建国へとおよそ三分割されます。北部は神聖ローマ帝国内のイタリア王国となりますが、神聖ローマ帝国皇帝(ドイツ皇帝ですな)のタガが緩んできてジェノバ、フィレンツェ、ベネツィアなどの都市国家の割拠となります。なるほどそうだったのかという感想です。【2月20日】

  • 【2月19日】

    イタリア史は550P近い厚い本です。100Pくらいまではローマ帝国史です。そこまで読んで、いわゆるイタリア史が本番となりました。西ローマ帝国がゲルマン人によって滅ぼされ、北イタリアはランゴバルト王国になり、やがてフランク帝国に取って代われ・・とかつて世界史の授業で聞いた国々の名前が出てきます。【2月19日】

  • 【2月18日】

    かつて塩野七生のローマ人の物語の読んで以来、イタリアに行きたくてなりません。紀元前後に世界帝国を作ったローマ人の業績を肌身で感じたいのと、西ローマ帝国が滅亡して以来、都市国家の集合体となったイタリアが、現代はG7くらいしか世界的な地位を得ていなくて、国内も色々と問題を抱えているものの、それでもラテン人気質というのか、楽しげに生活している様をテレビで見たりすると、日本人も何か学ぶべきものがあるのではと思うのですね。こと、地震の防災については(イタリアは欧州の地震火山大国)、日本よりも対策が進んでいるところもあります。なかなか行けそうにないので、詳しい歴史を紐解いてみようと図書館から山川出版社が出している世界各国史の一冊、イタリア史を借りてきて読み始めました。【2月18日】

  • 【2月17日】

    お正月の頃読みかけていた再読の宇宙のエンドゲームを読み終えました。現在の大方の予想では、宇宙は加速膨張を続けていることがわかっています(但し、観測可能な宇宙の範囲ではという条件がつきます)。なので宇宙はこの先どんどん希薄になっていきます。10^100年後にはブラックホールでさえ蒸発・爆発して無くなってしまいます。そもそも物質をつくる陽子が崩壊してしまっています。この冷たく暗黒の時代には電子と陽電子とダークマターが存在しているはずで、電子と陽電子の対消滅で放射がおきるという時代になります。一方で、もし宇宙が閉じた宇宙だとしたときのシナリオ(どこかで膨張が終わって収縮に転じる)は凄いものです。それは500億年後に収縮して潰れる可能性(ビッグクランチ)です。宇宙の最後まで1千万年というとき、宇宙の温度は氷の融点...【2月17日】

  • 【2月16日】

    敵は後半から様相が変わります。書かれている事柄に儀助の妄想が増えてくるのです。どうやらPC通信会議室の敵情報も儀助の妄想のようです。筒井康隆の文体は読点「。」は打たれますが、句点「、」は一切使われていません。それがまた独特の読み応えとなっています。そして擬音に当て字をふんだんに使っているのです。どうもこれも儀助の妄想の末らしい。最後のお題、春雨では雨音に聞き惚れる儀助なのですが、使徒使徒、死都死都、使途使途、歩足り、保取りと擬音が続き、登場していた友人たちに雨が止めば会えるかなあと呟いて終わるのでした。一級の老人小説です。著者はこの作品の後、銀嶺の果て(老人同士の生存をかけたバトル)という傑作も書きます。「敵電子版」筒井康隆新潮文庫【2月16日】

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