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  • 【8月31日】

    擬科学とかオカルトというものをはなから信じない自分でありますが、世の中には最も簡単に信じている人もいるので何故だろうと思うのです。シャーロック・ホームズを生み出して素晴らしい推理力を示したコナン・ドイルの晩年は親戚などが連鎖的に不幸に見舞われたことからオカルトを信じるようになりました。降(交)霊会とかエクトプラズムとか心霊写真の類をこれは信じるものに値すると絶賛しまくっていました。当時活躍していたフーディニという稀代の奇術師はオカルトをはなから暴いていましたね。反オカルト論を読んでいます。【8月31日】

  • 【8月30日】

    昭和のごく普通な家庭を描写する夕べの雲を読み終えました。日経新聞夕刊に連載されたものでのちに読売文学賞を受賞しました。多摩丘陵の丘の上の一軒家で始まり、周りの丘は森で覆われていましたが、やがて造成が進み木々は伐採されていきます。今ではごく普通の郊外住宅地ですが、1965年頃は自然がまだまだいっぱいの地でしたね。庭にどういう木を植えていくかと悩むところがいいですね。「夕べの雲」庄野潤三講談社学芸文庫電子版【8月30日】

  • 【8月29日】

    淡々とつづられる夕べの雲ですが、昭和40年前後と思われる小田急線生田(作者の住んでいた所)の風景描写も相まって、昭和へのノスタルジーも感じます。今日読んだ話のタイトルはムカデで、天井から落ちてきたとか、室内にいて咬まれたとかあって、でも本人も細君も咬まれたことは痛いのですが、ムカデに恐怖するということはないのですね。現在はムカデを見る機会は減りましたが、存在していれば家の中に入ってきて咬むらしいので、昔や田舎の話ではありません。でも、咬まれなくても生きているムカデを見たらかなり引いてしまいますね。【8月29日】

  • 【8月28日】

    庄野潤三の夕べの雲を読んでいます。淡々と家庭の状況を描く文章がいいですね。悲劇的ではない、ごく普通の家庭の日常という感じです。川崎の生田にながいこと住んでいて、そこを題材とした短編集なのですが、大浦家の5人家族の日常が描かれています。【8月28日】

  • 【8月27日】

    昭和初期からの写真館を営んできた写真師の祖父、入婿の写真家の父、歌舞伎好きの母を家族に持つ高校生の主人公は、軽免許でN360を乗り回し、六本木のバーで飲みナンパし、朝帰りもする。素行は悪いが不良ではない。現代では半グレのような生活かもしれないが、真面目な高校生でもある。麻布十番や六本木がまだまだ東京の盛場として名をなしていない、でもちょっとハイカラな盛場だった頃の話が短編集となっている。面白くて一気に読んでしまいましたね。霞町は今は無くなって西麻布と名を変えています。「霞町物語」浅田次郎講談社文庫電子版【8月27日】

  • 【8月26日】

    ジョージ・ルーカスの傑作に1962年のカリフォルニアを舞台にしたアメリカングラフィティがあります。青春のノスタルジーが感じられて自分も大好きな作品です。これとほぼ同じ年代の東京六本木周辺を舞台にしたのが浅田次郎の霞町物語です。都営の路面電車がまだ縦横無尽に走り、六本木にはまだ米兵の姿があった時代です。日比谷高校生徒思われる主人公は写真館の生まれで、祖父と父母との4人家族です。もちろん自身のことを綴ったものではありませんが、著者は神田の写真館で育ち、祖母は芸者だったというのは物語の設定と同じです。面白いです。【8月26日】

  • 【8月25日】

    インカ帝国は海岸から高地まで、0mから4,000mを越えるところまで灌漑し農地を作り、高さにあわせた作物を作り、都市を作ってきました。首都クスコは3,400mあります。今ふいに行くと高山病になりかねません。水さえあれば高地は病気も少なく住みやすいようです。太陽神を信じ、障がいのあるものは人も作物も異形として神の使いと考えていたようです。スペイン人が中米から病原菌を振り撒きながら南下してきた時、白人だったので(モンゴロイドの自分達と違うということで)異形と考えていたようで、最初にスペイン人の罠にはまりあっさりと帝国は終わりと告げました。文字がない文化ってどうやって文化を継承したのでしょうね。「天空の帝国インカ」山本紀夫PHP新書電子版【8月25日】

  • 【8月24日】

    インカ帝国の話の2日目です。中米ではトウモロコシが主食でしたが、アンデスではジャガイモが主食でした。トウモロコシはチチャ酒という祝祭用のお酒の元として利用していました。アルコール度の低い酒なので、コップに並々飲んでも酔っ払うことはないそうですが、これがないと庶民は納得しないので、インカ王はこれを庶民にいっぱい飲ませることを務めていました。貨幣経済がなかったので、労働の代償として(物々交換的に)酒を振る舞ったのです。【8月24日】

  • 【8月23日】

    天空の帝国インカその謎に挑むを読み始めました。アンデス文明に末期16世紀に興たインカ帝国ですが、100年でスペインに滅ぼされました。日本の室町時代ですから古代文明ではなく(古代文明はマヤとかアステカです)比較的新しいのですが、文字を持たなかったので、スペイン語のスペイン寄りの記録しかありません。歴史というよりもインカ帝国の生活様式を研究したものとなっています。【8月23日】

  • 【8月22日】

    センス・オブ・ワンダーを読みました。沈黙の春で有名な(自分はまだ読んでいませんが)レイチェル・カーソンの詩的な自然讃歌です。沈黙の春でDDTをはじめとする化学物質の自然への脅威を訴えたレイチェルは(世界的に賛否の嵐が巻き起こりました)、自らが癌に侵されて死ぬ間際に出した本です。姪の息子を養子として迎え、メーン州の海岸近くの別荘で暮らしながら息子に自然との触れ合いを綴った内容です。本文は少なくて、文庫の3割くらいです。残りは日本の識者のレイチェルへの想いが綴られています。「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン新潮文庫電子版【8月22日】

  • 【8月21日】

    ビックコミックオリジナルを読みました。最近は新人作家の掘り出しにすごく力を入れていますね。従来からの名の知れた作家をいっぱい入れたほうが読者は固定すると思いますが、コンテンツの源を増やすためには、そして日本の漫画(アニメ)を揺るぎないものにするには有望な新人の登場が不可欠ですものね。でも、感覚に合わない作家もいてどれもこれも面白いというわけではありません。【8月21日】

  • 【8月20日】

    暇と退屈の倫理学を読了。面白くわかりやすい哲学の本で、ハイデッガーなどという人の話を砕かれて読んだのは初めてでした。でももう1回読んでおかないと知識として入りませんね。著者が務めた3つの大学での講義をまとめたものということで、そういう意味で本格哲学書というのではないのですが、難易度はちょうどいい感じでした。「暇と退屈の倫理学」國分功一郎新潮文庫【8月20日】

  • 【8月19日】

    人は退屈する動物で、そして退屈が大嫌いなので暇つぶしをします。暇と退屈の倫理学はあとちょっとで読み終えます。【8月19日】

  • 【8月18日】

    今日は活字お休みの日でした。【8月18日】

  • 【8月17日】

    今日はハイデッガーの話です。あの「存在と時間」という多分絶対に読まない(読みこなせない)永遠の哲学書を書いた人です。この人も退屈について語っていて、それは「形而上学の根本書概念」という本で、タイトルを見ただけで絶対理解できそうにもありませんが、國分先生はこれを優しく説明します。実はハイデッガーも一歩一歩語りかけてくれているのですが、凡人にはなかなか一歩が難しいのでありますね。退屈においては時間がのろい。時間がぐずついている。退屈する私たちは、このぐずつく時間によって困らされているということなのだそうです。なぜ困らされているか、それは私たちを引きとめているで、こののろい時間によって「引きとめ」られているのです。そうして引きとめられると、何もないところ,むなしい状態に放って置かれることになるからで、むなしい状...【8月17日】

  • 【8月16日】

    台風の1日、暇と退屈について考察を本を読み進めていました。かつて有閑マダムという言葉がありました。暇を持て余している金持ちの奥さんとでもいう女性のことですが、働く必要がなくて暇であることは金持ちの裏返しでもあります。有閑ということばは20世紀以前の貴族層に当てはまったものです。働く必要がない彼らは、使用人を使い、競馬をしたり、狩をしたりといったことで暇を潰していましたね。そういえばトランプや麻雀(中国ですが)を発明したのも貴族でしたね。【8月16日】

  • 【8月15日】

    暇と退屈の倫理学を20%まで進めました。電子版で読んでいるので全体のボリュームがわからないのですが、紙版だと500Pある厚い本のようで、ちょうど100Pまで進んだということです。まだ先は長いです。【8月15日】

  • 【8月14日】

    お盆の真っ盛りで乗用車はいっぱい走っていますが、トラックは見ませんね。こちらはどこへ行くということもない代わりに、昼間から焼肉をたっぷり食べてゲップでした。その後は高校野球を見ながらゴロゴロしていたので活字は休養です。【8月14日】

  • 【8月13日】

    暇と退屈の倫理学の2日目です。小人閑居して不善をなすという中国故事があります。つまらない人間が暇でいるとろくなことにならないということですが、実は人間は衣食住が満たされ暇になると退屈に悩まされるのだそうです。この盆休みだって円が安いし物価は高いし家でゴロゴロ、でもやることがなくて退屈だーと悩む人が多いのではと思います。どうすれば暇と退屈から逃れられるのか、誰もが悩むわけですね。そこに暇つぶしの魔の手が伸びてきます。これをすればどうですかというコマーシャル(例えば旅行、食事、買い物など)がこれかこれかとテレビを見ていると登場します。自分で選ぶというよりも、実はやらされているというという感じですね。【8月13日】

  • 【8月12日】

    哲学の本に取り組んでいます。暇と退屈の倫理学というタイトルで國分功一郎という東大の先生が初期の頃に書いた本の文庫化版です。哲学の本はその原著は難しくて読めないので、解説書を読むのですが、この本は取り上げてあることも面白く、平易な文章なので読んでいけそうです。【8月12日】

  • 【8月11日】

    浅田次郎は入隊時には64式小銃を撃つことはままならなかったのに、退役時には300m先の的に当てることができたそうです。ひ弱な新任自衛官も2年間の一任用で逞しく育て上げられるのでした。自衛隊は軍隊ではないと政治的にはなっていますが、どこからどう見ても(世界中の目からも)軍隊そのものです。1974年当時はソ連が攻めてくるというのが想定でしたが、現在は中国、ロシア、北朝鮮が仮想敵になりました。現場自衛官は災害派遣でしか国民と接点がありませんが、来る有事には先頭に立って日本を守ってくる力強い存在ですね。ただ、昔も今も待遇がそれほどいいわけではありません。後方準備をしっかりとして待遇を改善してあげたいですね。「歩兵の本領」浅田次郎講談社文庫【8月11日】

  • 【8月10日】

    歩兵の本領の舞台は1974年前後。当時はパワハラなんて言葉は微塵もなく、鉄拳制裁が日常だったようです。ただ、涙も血もなくということではなく、古参兵もそれなりに人情味はあったように描かれています。もっとも新兵も志願のようなの者いましたが、訳ありのところをリクルートされたという者も多かったようです。今はどうなんでしょうね。セクハラ問題はありましたが・・。【8月10日】

  • 【8月9日】

    今日は休養日ですね。家を出たり入ったりしていたので活字に触れる時間がありませんでした。【8月9日】

  • 【8月8日】

    鉄道員の作品で有名な浅田次郎ですが、自衛隊にいたことを知っている人はどれくらいいるでしょうか(ファンなら当然かも)。自衛隊は憧れていた三島由紀夫が割腹自殺をしたことがショックで入ったのだそうです。その自衛隊にいた体験をつづった歩兵の本領を読み始めました。1970年初めの頃の話で、この頃はまだ旧日本軍出身者が自衛隊の幹部であったりしていましたし、左翼活動が盛んな当時は自衛隊は今よりもずーっと日陰の身で、制服を着て街を歩くと袋叩きに遭うとも言われていました。【8月8日】

  • 【8月7日】

    佐古さんの百名山は意外と道具に無頓着で、シュラフにかぶせるシュラフカバーは、かなり経験を積んだ後に雨にやられてびしょびしょになったあとに買うことにしたり、最新の雨具よりもポンチョだったりします。なにより時代なのが山小屋で、今は完全予約制ですが、昔は来た人は拒まずというのが山小屋。だから予約なしで好きな日程で山行が可能でした。その分週末などは足と頭を交互に寝るすし詰めでした。熊にも北海道以外は気を使っていなくて、熊鈴も鳴らしていませんね。「ひとりぼっちの日本百名山」佐古清隆ヤマケイ文庫【8月7日】

  • 【8月6日】

    ひとりぼっちの百名山を読み進めています。山や風景は変わらないので百名山そのものは簡潔に楽しめるのですが、どうしても時代が違うのが(1980年代と比べて)、作者は夜行列車で当日の朝現地に向かうのですが、いまは夜行列車は皆無になり、早朝の電車を使うか車で夜中の2時、3時に家を出るということになります。そしてバスが田舎でもいっぱい走っていたので、登山口(下山口)からバスで国鉄駅と連絡していましたが、今は都市部でもバスは減便、廃線の時代ですから、車を使えないとなかなか山行もままなりません。今の方がいいなと思うのは雨具の進歩と火器ですね。当時はガソリンバーナーが主流で、プレヒートという面倒な作業が必要でした(燃料の持ち歩きも気を使います)。今はガスバーナーが本当に楽です。【8月6日】

  • 【8月5日】

    この前読んだばかりのビックコミックオリジナル。もうその日がやってまいりました。暑い暑いといいつつも2週間があっという間に去ったということです。あと2回ビックコミックオリジナルを買えば秋らしくなるかなと思うのですが・・・。【8月5日】

  • 【8月4日】

    佐古清隆さんという一人登山家がいまして、ひとりぼっちの山登りという本を大昔に出されてそれを持っているのですが、最近ヤマ渓文庫からひとりぼっちの百名山が出てそれを読んでいます。佐古さんが百名山に挑戦していたのは1970年から1980年代の頃で、まだ百名山というものがそんなに知れ渡っていなかった頃です。ネネットはおろか参考図書もない時代で、とにかく行ってみるという時代でした。移動は夜行列車とバスなどで、逆に言えばバス路線も今よりもいっぱいあり、それにつながる国鉄(当時)もいっぱい走っていました。そんな百名山の記録です。【8月4日】

  • 【8月3日】

    吉村昭の第2随筆集白い遠景を読了。氏は20歳前の多感な年頃を東京空襲の頃日暮里で過ごし、多くの遺体を見てきました。そして戦後は結核を患って4年間病床にあり死というものと隣り合わせでした。そいうことが作品にも色濃く反映しているように思えます。記録文学というジャンルは今あまり手がける人はいないように思います。誰が書いても吉村昭をどう乗り越えるのかということになりますよね。徹底した資料集めと調査は氏ならではのものでした。「白い遠景」吉村昭講談社文庫【8月3日】

  • 【8月2日】

    dマガジンで鉄道ファン7月号を読んだりしていました。この頃電車に乗らなくなったもので、都心近郊の電車事情に疎くなりました。以前は皿の目のように車中から行き交う電車を眺めていたのですが、田舎にいると走る電車は決まっているので雑誌を読んでああ、今この線区はこんな電車が走っているのかと感慨に耽っています。【8月2日】

  • 【8月1日】

    今日も吉村昭のエッセイでした。また隔月刊のMacFanや鉄道ファンなども読んだりしていました。【8月1日】

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