日本列島に住んでいる限りは災害から逃れることはできません。大陸の東端に位置し、4枚のプレートがぶつかっているところということで、気象災害や地震・火山は世界的に見て多いところです。でも3万8千年前に日本人がここで暮らし始めたときは火山以外には災害に遭うことは少なかったのではないでしょうか。狩猟採取の生活では、いつでも住居を動かして危険から逃れることができました。定住を始めて、田畑や集落を持つと、そこで水害や地震の影響を受けるようになり、それを災害というのです。日本中の遺跡から災害の遺構が数多く見つかり、日本人がどうやって復興してきたということを2016年にえどはくカルチャーとして講演があり、それをまとめたのが日本人は大災害をどう乗り越えたのかという本で、苦難の歴史がわかる本です。【5月28日】