「証言・ハンセン病―療養所元職員が見た民族浄化」本を読んだ感想
「証言・ハンセン病―療養所元職員が見た民族浄化」森 幹郎(著者) ハンセン病についての基本的な説明もなく、いきなり法律や療養所の問題点などばかりを論じていたので、全く予備知識のない自分からしたら何のことを言っているのかさっぱり分からず、理解が追いつくのに苦労した。 だが流石に後半にさしかかればある程度は理解でき、国の政策に人生を振り回され、社会からの冷たい視線を浴び、自身を「天刑」と卑下し、劣等感をいだいていたハンセン病患者の方々のことを思うと本当に心が傷んだ。 付録にあったハンセン病患者 青山善郎さんの「点字活読」には、人間とは何か、生きるとは何かを深く考えさせられた。
2022/02/04 14:52