エレカシ感想文/君の面影だけ エレファントカシマシ

エレカシ感想文/君の面影だけ エレファントカシマシ

切ない歌だ。切なすぎる。 本当に好きだった彼女を失ってしまった男がひとり町を歩いている。 もう用事などないのに、寂しくて、人恋しくて、男は賑やかな町に出かけてしまう。 必要もないのに着飾って出かけてしまう。よせばいいのに彼女と昔行った場所を訪ねてしまう。ひとり歩きながら、男は彼女との瑞々しく美しい日々を思い出してしまう。でも、隣にいるはずの彼女はもういない。町の中にあるのは彼女の面影だけだった。 なんでこんなに切ないのだろう? まず、宮本浩次が歌っているからだろう。聴き手がいつもの荒々しい歌を歌う宮本浩次を知っているからだろう。彼の歌い方は本当に悲しそうで、丁寧で、上滑りなフィクションではなく…

2022/09/20 19:08