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夢のいたずら https://kukinami.muragon.com/

新谷雅先(しんたにまさき)といいます。 昭和32年に福岡県で生まれた男子です。詩やエッセイを中心に書いています。時にオリジナル曲もアップしています。 好きな言葉:「ゼロから数字を生んでやらう」(高村光太郎)

新谷雅先
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八幡西区
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2023/09/22

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  • ソ連が妨害電波

    先日、友人がやって来て、おかしなことを言っていた。 「最近テレビの映りが悪くてねぇ。 時々画面がバーッと乱れるんよね」 症状を聞くと、どうも電波のせいらしい。 「それはテレビじゃない。電波の関係だと思うんやけど」 「やっぱりそう思うやろ?で、管理人に掛け合ったんやけど・・...

  • 通学路

    【牛小屋】 ぼくの通った小学校は国道の西側にある。今は国道の東も西も住宅街になっているが、ぼくが小学生の頃は東側が住宅街で、国道の信号を渡り、一歩西側に入ると風景が一変した。突然ど田舎なのである。 しかも、信号を渡り終えると、強烈な臭いがしてきた。牛の臭いである。そこに...

  • 霊界役場生物課会議

    1,犬係係長 おいおい、下界じゃまた猫が 車に轢かれているじゃないか。 一体何千匹、何万匹殺したら 気が済むんだよ。ただでさえ 霊界は定数を超えているのに。 猫係はちゃんと霊界と下界の バランスを取ってくださいよ。 このままだと我々の住家まで なくなってしまうじゃないか。 ...

  • 八月葉月の虫の音は

    1, 「八月葉月の虫の音は いとしゅうてならぬと鳴きまする」 佐藤公彦(ケメ)の名曲『通りゃんせ』の一節だ。ぼくは当初、八月葉月の虫を、セミのことだと思っていた。 しかし、これは旧暦のことだから、新暦では今時期ということになる、とわかったのはずっと後のことだった。 今...

  • 延命十句観音経霊験記(就職編)

    「ああ、仕事が見つからん」 十七年前、勤めていた会社を辞めてから、ぼくはけっこう長い時間個人で、いろいろなことをやっていたのだが、それがにっちもさっちもいかなくなり、しかたなく就職を探している頃のことだ。 すでに五十才を超えていたために、そうそう仕事は見つからない。資格...

  • コカコーラの思い出

    1, 小学校に通っていた頃は、買い食いを禁止されていたので、学校帰りに文具以外の物を買うという行為はあまりやった覚えがない。告げ口をする奴が多かったので控えていたのだと思う。 中学に入ると、学校ではそういう細かいことを言わなかったので、毎日のように買い食いをやっていた。...

  • へりくつ野郎の言い分

    「はー」とため息をつくと、「幸せが逃げるよ」とよく言われる。 一理あるが、さて、その幸せはどこに逃げるんだろうか?そしてその幸せを取り戻す方法はあるんだろうか? 幸せとはその人の心の持ちようだという。 「貧乏であっても幸せと思っている人は幸せだし、金持ちであっても不幸せ...

  • 道の達人

    1, ぼくが『道の達人』と呼んでいる人たちがいる。例えば歩道で、例えば店の通路で、その人たちは活躍している。 何の達人かというと、後ろを歩いている人から抜かされない達人なのだ。別に早歩きをしているわけではない。どちらといえば、ゆっくりと歩いている。達人を抜くスペースは十...

  • 延命十句観音経霊験記(番外編)

    三十年ほど前の話だ。 ぼくの部署にいた女性の派遣社員が、仕事の合間に般若心経の本を読んでいた。 「般若心経なんか読んで、どうかしたと?」とぼくが聞くと、その女性は 「今、必死で覚えてるんですよ」と言う。 「何でまた般若心経なんか覚えるんね?」 「般若心経を唱えると、願い...

  • どちら様でしょうか?

    1, 昨日、まったく知らない人から、「おーっ!こんにちは」と言われた。ぼくは『えっ、誰だ?どこで会ったんだろう?』と思いながらも、「こんにちはー」と一応頭を下げた。 するとその人が「今日は何事ですか?」などと声をかけてきた。「はあ・・・?」と言いかけた時、後ろのほうから...

  • 延命十句観音経霊験記5

    13, それ以来、ぼくは鬱状態になることはなかった。おそらく、これからもそういう状態にはなることはないだろう。それは、延命十句観音経のおかげで、深く悩みに囚われたり、縛られたりすることがなくなったからだ。 以来ぼくは、悩みを持った時にこの経を唱えることにした。すると、同...

  • 猫修行

    猫を飼っている人から聞いた話だが、今まで飼った猫は必ずと言っていいほど1~3ヶ月行方不明になったということだ。 そういえば、小学生の頃読んだ本にミステリーゾーンというのがあって、その中に、「猫修行」という項目があった。 先の人が言っていたとおり、猫は1~3ヶ月行方不明...

  • 延命十句観音経霊験記4

    10, しかし、それで治ったわけではなかった。その夕方にはまた鬱状態が訪れた。翌日もそういう状況だった。それからしばらく平穏が訪れ、また鬱状態が訪れるという、一進一退の状況が続いた。 それでも諦めずに、ぼくは延命十句観音経を唱え続けた。すると、およそ2週間ほど経ったある...

  • 逆遣唐使

    我が国は、平城京の昔から、技術や文化を提供するために唐の国に指導員を派遣していた。二百年以上かけてそれらを吸収し習得した唐政府は、 「我が国に遣唐使は必要なくなったから、引き上げてほしい」と、平安京政府に要請してきた。 その時に対応したのが、遣唐大使である菅原道真だった...

  • くきなみ村にて(秋の夜)

    夜の竿は、星を刺し さてここいらで泣きましょか 暗い街に、影を刺し つゆなかけるな、深い雨 裸電球、雨に濡れ 過ぎし光を、追いまする しだれ柳、風に揺れ 落ち葉ひらひら、終列車 うっすら三日月、闇に浮かびます 弱った体が、街の陰ります 犬の遠吠え、闇に響きます 疲れ...

  • 体毛

    テレビで動物の生態などをやっていると、つい見入ってしまう。 彼らが羨ましいんです。何が羨ましいのかというと、あの体毛です。不精者のぼくには、あの体毛が大変便利に思えるのです。 まず第一に、床屋に行かなくていい。例えば毛が伸びすぎて困っている猫なんか見たことがない。 ...

  • 迷い猫

    今日、会社の表玄関に貼り紙がしてあるのに気がついた。 『行方不明の飼い猫を探して下さい』という内容だった。 黄色の首輪をしていたとか、耳が欠けているとか、いろいろと猫の特徴が書いていた。 『6㎏ある』と、ご丁寧に体重まで書いていた。が、はたして歩いて(走って)いる猫を見...

  • もう一つの家族

    ぼくら家族が住むこの家には もう一つの家族が住んでいる。 彼らは老若や男女の区別なく 酷く好戦的で無慈悲で野蛮で ぼくらの姿を見つけるや否や きゃーきゃーと奇声を上げて はきもの片手に襲ってきたり 猛毒の霧をふりかけてきたり 時に凍死させようと試みたり こちらの息の根を止め...

  • ご時世

    毎朝六時に鳴るお寺の鐘が たまに聞こえないことがあると 住職は愛人宅にいるのかなと 一応疑ってみるご時世です 近所に住んでるお年寄りの姿を 二、三日見かけなかったら 死んだのではないのかと 自然に思うご時世です 昔からある街の本屋が 何日か休んでいたりしたら きっと万引きに...

  • 夢のいたずら

    1, 『夢のいたずら』 「君を愛してる」と言いかけた時、 いつも同じように終わる君の夢 言い出せなかった大きな悔いが、 いつまでも残る。あの若い日は、 先へと進まない いつもいつも、途切れた映画のように 後味悪い、夢のいたずら 30代前半に書いた詩の一部で...

  • 延命十句観音経霊験記3

    7, その本には、この短いお経を唱えて起きた奇跡の実例が書いてあった。 しかし、奇跡とはいうものの、何も突飛なことばかり書いているわけではない。精神的な病から救われたとか、ものの見方が変わって幸福を得たような話も書いてある。いや、どちらかというと、眉唾物の話より、そちら...

  • 信号待ち

    ここの赤信号はえらく長く感じる。 まだ二、三分も経ってないはずなのに もう三十分以上も停まっているような気がする。 おそらくはさっきから本線に車が通ってないから そう感じるのだろう。 こんな時、ぼく以外の人は どういう行動を取るのだろう。 信号を無視して発進するのだろうか。...

  • 延命十句観音経霊験記2

    4, そういう状態が2ヶ月ほど続いたある日、ようやく打開のきっかけをつかんだ。 たまたま寄った本屋で、ある新刊の本を手に取った時だった。ふと手が滑ってしまい、その本を落としてしまった。慌てて本を拾い上げると、あるページに折れ目が入っているのが見えた。 「まずいな」と思い...

  • 寝言

    休日になるといつも眠気が襲ってくる。何をやっていても、ついつい居眠りしてしまうんだ。きっと休みで気が張ってないから、どうしてもそうなってしまうんだろう。 いや、待てよ、それはちょっと違うかもしれない。なぜなら気が張っているはずの仕事中でも、眠気はしょっちゅう襲ってくるの...

  • 頑張るリック君

    知人の家にリックという、オスのミニチュアダックスがいる。かなり前から飼っていて、人間の歳にするともう七十歳を超えているという。なるほど目は白内障になっていて、歩きもヨタヨタしている。 ところがそのリック君、そんな体になってはいてもあちらの方は元気な様子で、何かにつかまっ...

  • A型彼氏

    彼女は血液型占いの信奉者で 血液型で人を判断していた。 彼氏の血液型はA型らしく なるほど彼女の言う通り 彼氏はA型の思考をして A型の行動を取っていた。 彼女は彼に好意を抱いてから A型人間を意のままに操る術を 研究し、確立し、実行した。 彼氏はうまく術にかかり 彼女に結...

  • 夢判断

    前にも書いたが、19歳から20歳にかけて、ぼくはよく夢判断をしていたものだ。夢判断とはいっても、この頃はすでにフロイトなどの難しい本は読んでなく、別に深層心理の観察などをやっていたわけではない。 では、どんな夢判断をやっていたのかというと、それは占いである。つまり、夢占...

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