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行政書士開業徒然日記 https://gyouseisyosi101.hatenablog.com/

57歳で開業を決意した男のブログです。 カネなしコネなし経験なし、おまけに若くもない。 こんな私が行政書士として開業して、果たしてやっていけるのか。 日々の奮闘の過程を、日常の感想なども交えながら綴っていきたいと思っています。

福岡の行政書士
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2023/03/18

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  • 行政書士登録後の営業電話

    行政書士で開業すると、いろんな営業電話がかかってくるということを、他の行政書士の方が書かれているブログなどで読んだことがあります。 その営業電話、登録四日目にして私にもかかってきました。それも立て続けに二件。 社名もなんの営業だったのかもよくわからずじまいだったのですが、とにかく相手はやたらと「先生」を連発するような話しぶりでした。 たぶん相手の方からすれば、こちらを「ヨイショ」する意味もあったのでしょうね。 ふだん営業電話に対しては、ろくに話も聞かずに「フェードアウト方式」で電話を切ってしまう私ですが、そこはまだ駆け出しの「新人」の身。 相手に失礼のないよう丁重にお断りしておきました。 それ…

  • 子供は親を選んで生まれてくる?!

    最近では「親ガチャ」などという言葉にもあるように、「子供は親を選べない」というのが、ふつう世間一般の常識だと思います。 私も実際に、子供が生まれて間もない頃、「子供は親を選べない。だから頑張りなさい」という意味の言葉を掛けられたことがあります。 その時の私は、そういうものかも知れないと、特に疑問に思うこともありませんでした。 子供は親を選べない。それは確かに、その通りなのかも知れません。 でも、もし子供が、自ら親を選んで生まれてくるのだとしたら、どうでしょう。 常識で考えるのとは、また違った風景が見えてくるのではないでしょうか。 ちょうど同じ頃に、私はある学者が書いた本を読んで、「子供は親を選…

  • 行政書士とSNS

    私が行政書士の試験に合格した当時、よく「行政書士は三年は食えない」という言葉を目にすることがありました。 この言葉はしかし、裏返して言えば、「三年頑張れば食えるようになる」という意味に取れないこともありません。 ただやはり、「三年」という数字には、それ相応の理由があったのだと思います。 私が試験に合格した二十年前。今のようにSNSはもちろん、ブログやホームページでさえもまだまだ一般的とは言えない時代でした。 ということは、仮に開業した場合でも、そもそも行政書士としての自分の存在を知ってもらうこと自体が、今とは比べものにならないくらい大変な時代だったということになります。 つまり、その当時「行政…

  • 三島由紀夫の『仮面の告白』

    よく、「処女作にはその作家のすべてがある」と言われることがありますが、三島由紀夫の場合もその例外ではないような気がします。 三島由紀夫の実質的な処女作である『仮面の告白』 この一作だけで、三島由紀夫が紛いのない「天才」であることを証明するのに十分であり、同時にこの作品が、三島文学のみならず、戦後の日本文学を代表する作品の一つであることに異存を持つ人は、まずいないと言ってもいいのではないでしょうか。 三島由紀夫の文学の持つ魅力。 それは、読む者を虜にせずにはおかない鮮やかで豊富なイメージに満ちた「言葉」を通して、魅惑的な物語の世界へと我々を引き込み、しばしの間、魂の開放にも似た愉悦を味わわせてく…

  • 開業を決意して意外だったこと

    いろんな花が咲き出すこの季節、景色に目を奪われてつい脇見運転をしてしまいそうになります。用心用心。 さて、私が開業を決意して意外だったことの一つ。 それは、周囲の反応です。 この歳になって「行政書士で開業するので会社を辞めます」と言ったらたぶん笑われるのではないか。 行政書士なんて食えない資格の代表みたいなもんじゃないか。いい歳をしてなにバカみたいなことを言っているのか。考え直した方がいいんじゃないか。 私はそんな反応が返ってくることを覚悟していました。 けれども、実際に会社で自分の意思を伝えてみると、意外とそうではありませんでした。 思っていたのとは反対に、みな肯定的で、「おめでとう」にはじ…

  • まずは実績をつくる

    たとえば私のような、開業したてで実績のまったくない行政書士が、普通世間一般から相手にされないのは、仕方のないことだと思います。 いくら自分で「私は行政書士です。開業しました!」と叫んでみたところで、何の用もない赤の他人からすれば、まったくどうでもいいことでしかありません。 であればこそ、最初は必死になって、石に噛り付いてでも「実績」を作る必要がある。まずは一つでもいいから仕事を取って、完成させる。そうしてお客様からの信頼を得る。次にまた一つ仕事を完成させ、また新たな信頼を得る。 そうやって少しずつでも実績を積み重ねることによって、徐々に「自分」ではなく、「他人」が、自分のことを「行政書士」とし…

  • 今日は大分に行ってきました

    桜の花がだいぶ開いてきたようです。たぶん来週あたりが見頃になりそうです。今年はきっと「花見」が盛んに行われることでしょうね。 ところで、今日は仕事の関係で大分まで行ってきました。私が住んでいるところからは車で二時間足らずの距離です。 午前中で用件を済ませた後、別府に寄り道してお昼を食べて帰ることにしました。私がいつもお目当てにしているお店はここです。 お店の看板には「別府冷麺」とありますが、私のお気に入りは何といっても「中華そば」です。もちろん冷麺も人気なのですが、そうそう来る機会のない私はどうしても中華そばを注文せずにはいられません。 今日はそれこそ当分来ることもなさそうなので、ちょっと贅沢…

  • 開業一週間が経過しました

    野球のWBC、日本やりましたね。世界一です!選手の皆さん、おめでとうございます!村上選手の豪快な一発に、大谷投手の最後の投球、本当にすごかったですね。 さて、入会式から数えて今日で七日目、開業一週間が経過しました。 が、はっきり言ってこの一週間、行政書士としての活動は何もできていません。 入会式の日こそ、何人かの方と名刺交換などをして「行政書士」と名乗ることもできましたが、それ以降は行政書士として「人に会う」ことすらできていません。 まあ、平日はフルタイムで勤務している身で、まだ会社でもほんの数人しか私が行政書士で開業することを知らない状態なので、こうなることは当初から織り込み済みではありまし…

  • 私の好きな「恋愛映画」BEST3

    今日のWBCでの日本の勝利、本当に感動しました。特に、これまで不調だった村上選手のサヨナラ安打には、妻と一緒に涙でした。明日の決勝戦、ここまで来たら勝ち負けよりも悔いの無い試合にして欲しいものですね。 ところで、この間、妻と一緒に『悪人』という映画を観ている時でした。 私が妻に「この映画、男女の狂おしいほどの恋愛を描いた映画らしいよ」と言うと、妻は「ふーん」、さらに私が「恋愛映画で好きな映画って何?」と聞くと、「恋愛映画?んー、わからん」との答えでした。 私は、妻のそっけない答え方も面白かったのですが、確かに「好きな恋愛映画」と聞かれて、即座に答えるのは簡単ではないかも知れません。そこで、ここ…

  • 開業届提出してきました!

    明日のWBC野球の準決勝、楽しみですね。日本の先発は佐々木朗希投手で決まりみたいです。メキシコもかなり強打線のようですが、何とか抑えてもらいたいものですね。 さて、今日は午後から休みが取れたので、税務署に「個人事業の開業届」と「所得税の青色申告承認申請書」を提出してきました。 これまで税務署に用など無かった私は、初めて行ったのですが、道が混んでいたせいもあって、到着するのに一時間ほども掛かってしまいました。 にもかかわらず、受付で書類を提出すると、立ち話のままほんの一二分程度であっさりと終了。なんともあっけない限りでした。 もっと何か質問されるのかと思っていたのですが、マイナンバーカードの代わ…

  • クラシック音楽の楽しみ

    同じ楽曲を、いろいろな演奏家の演奏で聴いてみるということは、クラシック音楽を聴くうえでの大きな楽しみの一つだと思います。 これは、歌謡曲やポップスなどでよくある、誰かの持ち歌を他の誰かがカバーしたものを聴く、というのとは似ているようでまったく違うことです。 と言うのも、所謂クラシック音楽の世界には、もともと誰かの「持ち歌」などという概念が存在し得ないからです。「原曲」というものが、クラシック音楽の世界には存在しない。 何故なら、いくらバッハ、モーツァルト、ベートーベンなどと言ったところで、彼らの演奏自体が「原曲」として残っているわけではなく、ただ単に彼らが書いた「楽譜」が残っているに過ぎないか…

  • 「プライド」、この厄介なもの

    「プライドが何だ!プライドなど、傷つくだけの厄介なものだ。捨てちまえ!」 これは、タランティーノ監督の映画『パルプ・フィクション』のなかで、ボクサーである主人公に、八百長を強要するマフィアのボスが言い放ったセリフです。 私は初めて観た時から、何故か記憶に残っています。 幸か不幸か、私は、傷つくほどの厄介な「プライド」を持ち合わせていません。 会社勤めで、私くらいの年齢であれば、部長や役員などの重要な役職に就いていても、まったく不思議のないことだと思います。 そういう人たちであれば、自分が会社のなかで築いてきたキャリア、その証としての「肩書」に、それ相応の「プライド」を持つということは、当然のこ…

  • 入会式に参加してきました!

    昨日、単位会の入会式に参加してきました。 これで無事登録と入会が認められ、晴れて行政書士として活動することができるようになりました。 本当の意味での開業一年目の始まりです。 ただ、まだ以前からの会社に勤務中のため、行政書士の仕事に専念できるのは五月からになりそうです。 でも、そこは仕方がありません。これまで二十年以上お世話になった会社ですので、最後まできちんとした形で終わらせたいと思っています。 入会式での所謂同期は、私を含めて三人でした。 話によると、多い時には十名以上になることもあるようで、今回は少ないほうだったのかも知れません。 講師役の先生が促してくださったおかげで、休憩時間にそれぞれ…

  • 吉田秀和から学んだこと

    九十歳を過ぎて、尚筆を執り続けた、日本を代表する音楽評論家の吉田秀和。 私は学生時代、その著作を通して、音楽や演奏家のことだけでなく、絵画やヨーロッパの文化に関することなど、本当にたくさんのことを学びました。 また毎週日曜日の朝、吉田秀和が解説を務めていたNHKのラジオ番組を聴くことは、学生時代の私の欠かせない楽しみの一つでもありました。 確かその当時で既に七十歳を過ぎていた吉田秀和が、それから随分経った後もまだ放送を続けていたことに、私は驚かされた記憶があります。 その当時から考える、私が吉田秀和から学んだ一番のこと。それは、「理想的な大人の姿」とでも言えるようなものでした。 「大人」として…

  • 関わりを持つことの大切さ

    よく、経営者は孤独だ、と言われることがあります。 確かにそれは、その通りなのかも知れません。 会社の規模の大小に関係なく、重要な決定事項はもちろん、時には会社の命運を左右するようなことまで、最終的な判断の責任は、常に経営者に委ねられる。 そのプレッシャーたるや、周囲の者には決して計り知れないことだと思います。 しかも、もし自分の判断が間違っていたとしても、一切の言い訳が許されない。 経営者が孤独であるのは、当然のことなのかも知れません。 しかし、だからこそと言うべきなのでしょうが、経営者は、自分の周囲にいる人間と積極的に関わりを持つよう、敢えて心掛ける必要があるのではないでしょうか。 経営者は…

  • 行政書士法の変遷に思うこと

    「行政書士法」 言うまでもなく、私たちが行政書士として仕事ができる、その根拠となる法律です。 行政書士は、依頼者の「権利」や「義務」に関わる仕事ですが、その行政書士である私たち自身の「権利」や「義務」を明確化してくれているのが、この「行政書士法」だと思います。 ある意味、行政書士としての私たちを「守って」くれている法律だと言ってもいいのかも知れません。 開業を目の前に控え、私は改めて行政書士法を勉強し直してみて、そのことを再確認することができたように思います。 当り前のことですが、行政書士法も、他の法律と同じように時代の流れ、社会の変化に応じて、その都度必要な改正がなされてきています。 ただ、…

  • 名誉の負傷?

    WBCでの日本の快進撃が続いています。今日もすっきりと勝って準々決勝進出を決めてもらいたいものですね。 どのスポーツでもそうですが、国際試合というのはやっぱり独特な雰囲気があって、観ていると思わず感動してしまうような場面が多々ありますね。 個人的には、村上選手の豪快な一発に期待しているのですが。 ところで、一昨日の金曜は、勤務している会社の飲み会でした。 私が所属している部署全員の参加で、総勢15人以上での飲み会など本当に久しぶりでした。コロナが流行り出してからの丸三年間、こういう飲み会はまったくありませんでした。 みんな待ちかねていたせいか、いつも以上の盛り上りで、私もつい飲み過ぎてしまい、…

  • 映画「ライトスタッフ」を観る

    映画「ライトスタッフ」を、久しぶりにDVD鑑賞しました。 1983年制作のアメリカ映画 監督はフィリップ・カウフマン この映画、観るたびに泣けて仕方がありません。主演のサム・シェパードもカッコいいのですが、それ以上に、スコット・グレンやデニス・クエイドなど、脇を固める俳優たちの表情が実にいい。見ているだけで、訳もなく泣けてきます。 舞台は1940年代から50年代にかけてのアメリカ。サム・シェパード演じる主人公は、砂漠の真ん中にある空軍基地で戦闘機の限界に挑み続けるテストパイロット。その周囲には多くの優秀なパイロット達が集まって来る。 やがて時代は宇宙飛行の時代へ。あくまでも戦闘機のパイロットで…

  • ワードプレスのセキュリティ対策

    ワードプレスでサイトを構築する際に、必ずやっておかなくてはならないのが、「セキュリティ対策」だと思います。 私はよく知らなかったばかりに、一度ひどい目にあいました。 というのは、開業に向けて作成中だったサイトに、ある日突然、ほとんど何の前触れもなくアクセスできなくなってしまったのです。 それまで苦労して作ってきたサイトにアクセスできない。 一瞬、目の前が真っ暗になりました。 サーバーから届いていたメールを確認してみると、私のサイトに不正なアクセスが認められたため、サーバー側でセキュリティ上の処置を行ったとのこと。 それからは、何度もサーバーとメールでやり取りをしたり、それまで触ったこともなかっ…

  • 考える方を選ぶことの意味

    『絹と明察』という三島由紀夫の小説の中で、資本家である主人公の駒沢善次郎が、労働者に反旗を翻された後、こう述懐する場面があります。 今かれらは、克ち得た幸福に雀躍しているけれど、やがてそれが贋ものの宝石であることに気づく時が来るのだ。折角自分の力で考えるなどという怖ろしい負荷を駒沢が代りに負ってやっていたのに、今度はかれらが肩に荷わねばならないのだ。 (三島由紀夫『絹と明察』より) 会社を辞め、独立するということも、これと似たようなところがあるのかも知れません。 「経営」という怖ろしい負荷を社長が代りに負ってくれていたものを、今度は自分の肩に荷うこと。それが独立するということの意味なのかも知れ…

  • 小林秀雄の「恵み」

    今は亡き作家の橋本治に『小林秀雄の恵み』というタイトルの本があって、書店の棚で目を引かれた私は、手に取ってパラパラとページをめくってみたことがありました。 ほんの立ち読み程度でしたので、橋本治がどういう意味を込めてそのようなタイトルを付けたのか、それは定かではないのですが、しかし、そのこととは別にして、小林秀雄の「恵み」というのは、なかなか言い得て妙な言葉ではないかと思います。 私は、学生時代に小林秀雄を随分と熱心に読みました。 その頃の私は、大学を卒業できる見込みも立たないまま、これから自分がどうやって生きて行けばいいのかまったく見当もつかず、逃げ場のない孤独と不安に、押しつぶされそうになっ…

  • 「勉強」を好きになる

    「遊びと勉強、どっちが好きですか?」と聞かれて、「勉強」と即座に答えられる人は、そんなに多くはないかも知れません。 「勉強」、私も子供の頃から好きではありませんでした。むしろ嫌いだったと言った方がいい。遊びの方が、断然好きでした。 勉強というと、いつも遊びたいのを我慢して無理やりやらされるもの。常にどこか苦痛を伴うようなイメージから、高校生ぐらいまでの私は、なかなか逃れることができませんでした。 ちなみに、勉強に使われている「免」という漢字は、もともと女性がお産をする姿を表したものだと、何かの本で読んだ記憶がありますので、今から思えば、それも無理のないことだったのかも知れません。 しかし、今現…

  • 行政書士事務所のホームページはどう作る?

    行政書士事務所を開業するにあたって、もはや必須と言ってもいい事務所のホームページ。 問題は、自分で作るか、業者に頼むか、ではないでしょうか。 これについても私は、諸先輩方の意見を参考にしてみました。その結果、現在のところ自分で作る方を選択しています。 理由としては、まず費用の問題。 ホームページの作成を業者に依頼するとなると、どんなに安くても十万円以上かかるのが普通だと思います。業者によっては、もっとかかる場合もあるでしょう。 更に、作成したホームページの運用まで任せた場合、毎月数万円程の固定費まで必要になってきます。 しかも、行政書士のホームページは、事務所案内のホームページを一つだけ作れば…

  • 五十を過ぎてわかったこと

    だいぶ前になりますが、音楽評論家の吉田秀和が、歳を取ればもっといろんなことがわかるようになると思っていたが、全然そうではなかったという意味のことを、どこかに書いていたのを読んだ記憶があります。 私も、これまで五十年以上生きてきましたが、自分で自信を持って確かにわかったと言えるようなことは、ほとんどありません。そんななかで、これだけは本当に腹に落ちたと思えることが、一つだけあります。 それは、「言葉」です。 言葉には、間違いなく「美味しい」言葉と「不味い」言葉とがある。そしてそれは、私たちが普段食べ物を口にしたときに感じるものとほとんど同じ感覚に属している。 言うなれば、言葉にも、食べ物と同じよ…

  • 行政書士は食えない?

    行政書士で、果たして食えるのか、食えないのか? これはもう、行政書士で開業を考える人にとっての「永遠のテーマ」と言ってもいいのかも知れません。 なにしろ、私が試験に合格した二十年以上前から、ずっと同じようなことが繰り返し言われ続けているのですから。 まだ開業前の身である私には、この問いに答える資格もなければ、その能力もありません。 ただ、この問いについては、多くの先輩行政書士の方々が、それぞれの立場から貴重な意見を出してくださっていますので、それらを参考にしながら、自分なりの答えを探っていくしかないのかも知れません。 いろいろと言われているなかで、最もよく言われていることが、「行政書士で食える…

  • 事務所の現地調査

    行政書士の登録申請をすると、大抵の場合、単位会による「事務所の現地調査」が実施されることになっています。 私も調査を受けましたが、日程が決まってから調査の日まで一週間ほどしかなかったため、かなり焦りました。 というのも、私は自宅の一室を事務所として申請したのですが、まだ内装が完全には整っておらず、訪問者を迎える机や椅子も用意できていない状態だったからです。 電話を掛けてこられた支部長のお話によると、たぶん二人でお見えになるということでしたので、私は急いでテーブルと椅子をネットで注文しました。 ただ、注文した後で、果たして調査の日までに品物が届くか不安になったのですが、そこはなんとか無事に届いて…

  • 「給料」のない世界

    会社勤めであれば、毎月決まった日に必ず給料が振り込まれる。 嫌々でも、毎日会社に行っていれば何らかの仕事があって、それをやっていれば取りあえずの生活は保証される。さらに場合によっては、様々な福利厚生まで付いてくる。 これはもう、本当にありがたいことだと思います。 行政書士で独立するということは、それらすべてが無くなるということに他なりません。 言うなれば、「給料のない」世界で生きていくということです。 しかも会社員であれば、会社に行きさえすれば当り前のようにある「仕事」も、行政書士では決して普通に「ある」ものではありません。 行政書士にとって仕事は、自ら工夫して取りに行くものであり、もしそれが…

  • 文学との出会い

    私は、今でこそ法律系の専門職である行政書士開業に向けて活動していますが、もともとは、法律よりも先に文学に興味を抱いた人間でした。 私が「文学」というものに決定的に出会ったのは、高校二年生の時でした。 家の本棚に置いてあった夏目漱石の『こころ』を、たまたま手に取って開いた私は、はじめの一節を読んだ瞬間、体中に電気が走ったような衝撃を覚えました。 「私はその人を常に先生と呼んでいた。だから此所でもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。これは世間を憚かる遠慮というよりも、その方が私に取って自然だからである。私はその人の記憶を呼び起すごとに、すぐ「先生」と云いたくなる。筆を執っても心持は同じ事である…

  • 「八」と「ハ」の違い?

    先日、「松」という漢字の書き方に、「八」と「ハ」の違いがあることを、私はあるところで指摘を受けて、はじめて気付かされました。 もちろん、どちらの書き方もこれまで目にしたことはあったはずなのですが、自分では、その違いなどまったくと言っていいほど意識していませんでした。 人の名前を書くときなどに、「吉」と「𠮷」の区別、「サイトウ」の「サイ」や「ワタナベ」の「ベ」の漢字にいろんな種類があることは、よく知られているところだと思います。 それに比べると、「八」と「ハ」の違いにまで気を遣っている人は、そんなに多くはいないのではないでしょうか。実際、細かいと言えば細かいことに違いありません。 普通はそこまで…

  • 自宅兼事務所でのスタート

    行政書士で開業する場合、まず検討しなければならないのが、自宅で開業するか独立した事務所を借りるか、ではないでしょうか。 私の場合は、自宅兼事務所での開業を選択しました。理由は簡単で、とにかく固定費を少しでも少なくしたい、というのが一番の動機です。 「自宅」と言っても、私の家は賃貸アパートで、ただでさえ毎月の家賃が発生しています。そこからさらに事務所を借りるとなると、また新たな経費が発生してしまいます。 資金が豊富にあればそれでもいいのでしょうが、私の場合は決してそうではなく、また開業後すぐに仕事が取れるという保証もありません。 そんな私が、開業後一番に力を入れるべきは、何と言っても「集客」です…

  • 行政書士試験合格後の勉強

    前のブログにも書きましたが、私はまったくの初学者からスタートして、半年ほどの勉強期間で試験に合格することができました。 ですが、それが結果的に良かったのかと言えば、必ずしもそうとは言い切れません。 なぜなら、確かに試験に合格こそはできたものの、その時点での自分の法律の知識に、全然自信が持てなかったからです。 一言でいって、あまりにも知識が貧弱過ぎる! 「街の法律家」という謳い文句にもある通り、行政書士は「法律専門職」に属する資格です。 ということは、お客さんからすれば、法律に詳しいその道の「先生」と見られても不思議ではない、ということです。 私は、自分自身に問い質してみました。 今の自分にその…

  • 行政書士試験の勉強

    行政書士試験の勉強、私の場合は完全に独学でした。行政書士の試験を受験するということも、妻以外の誰にも話していませんでしたので、勉強法その他一切誰にも相談することはありませんでした。 私は、大学も法学部ではなく、それまで「法律」を学んだことはほとんどありませんでした。高校の「政治・経済」の授業で、「三権分立」ぐらいは学んだ記憶がありましたが、本当にその程度のレベルで、あとは何も知らないところからのスタートでした。 しかも、受験を決意してから本番までは、半年くらいの期間しかありませんでしたので、所謂「専門書」を読み込む余裕などはなく、私は、行政書士の試験に特化した基本書を中心に勉強を進めていきまし…

  • 行政書士を目指したきっかけ

    私が行政書士を目指したきっかけ。それは、「会社員失格」になったからでした。 私は、行政書士試験に合格する二年ほど前に、それまで勤めていた会社を辞めていました。 その会社は、今でいうところの「ブラック企業」のような会社で、私は中途入社だったのですが、退職するまでの八年間に、本当にたくさんの人が辞めていきました。 なかには、ある日突然会社に来なくなり、一時的に行方知れずになった人も、何人かいたくらいです。 そして私自身も、仕事のうえでの無理を重ねた結果、ほとんど「うつ状態」となってしまい、会社を辞めざるを得なくなってしまったのです。 ろくな貯えも無く会社を辞めた私は、家族を養うためにすぐにでも再就…

  • いよいよスタートです!

    今日、これまで二十年以上勤めてきた会社に、退職の意向を伝えてきました。 これでもう後戻りはできません。 齢57歳にして、行政書士開業に向けてのスタートです。 この春の開業を目標に、しっかりと準備を進めていきたいと思います。 業界経験のまったくない私が、この歳で行政書士として開業して、いったいどれだけのことが出来るのか、確たる自信がある訳ではありません。 しかし、だからと言って、あれこれと考えてばかりいても何も始まりません。やるからには、しっかりと前に向かって、全力を尽くしていく覚悟です。 今後このブログでは、行政書士の開業に関することだけでなく、そのほかにも音楽や映画などの趣味に関すること、日…

  • 子供は親を選んで生まれてくる?!

    最近では「親ガチャ」などという言葉にもあるように、「子供は親を選べない」というのが、ふつう世間一般の常識だと思います。 私も実際に、子供が生まれて間もない頃、「子供は親を選べない。だから頑張りなさい」という意味の言葉を掛けられたことがあります。 その時の私は、そういうものかも知れないと、特に疑問に思うこともありませんでした。 子供は親を選べない。それは確かに、その通りなのかも知れません。 でも、もし子供が、自ら親を選んで生まれてくるのだとしたら、どうでしょう。 常識で考えるのとは、また違った風景が見えてくるのではないでしょうか。 ちょうど同じ頃に、私はある学者が書いた本を読んで、「子供は親を選…

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