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行政書士開業徒然日記 https://gyouseisyosi101.hatenablog.com/

57歳で開業を決意した男のブログです。 カネなしコネなし経験なし、おまけに若くもない。 こんな私が行政書士として開業して、果たしてやっていけるのか。 日々の奮闘の過程を、日常の感想なども交えながら綴っていきたいと思っています。

福岡の行政書士
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2023/03/18

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  • 五十を過ぎてわかったこと

    だいぶ前になりますが、音楽評論家の吉田秀和が、歳を取ればもっといろんなことがわかるようになると思っていたが、全然そうではなかったという意味のことを、どこかに書いていたのを読んだ記憶があります。 私も、これまで五十年以上生きてきましたが、自分で自信を持って確かにわかったと言えるようなことは、ほとんどありません。そんななかで、これだけは本当に腹に落ちたと思えることが、一つだけあります。 それは、「言葉」です。 言葉には、間違いなく「美味しい」言葉と「不味い」言葉とがある。そしてそれは、私たちが普段食べ物を口にしたときに感じるものとほとんど同じ感覚に属している。 言うなれば、言葉にも、食べ物と同じよ…

  • 近況報告です。

    来週このイベントに参加する予定です。私が発表者なら、小林秀雄の『本居宣長』について語りたいです。どれぐらいの人が興味を持ってくれるか、まったくわかりませんけどね。では、また。

  • 実務の勉強メモ 番外編 「事業再構築補助金について」

    毎日暑い日が続いていますね。このブログを更新するのも久しぶりです。さて、今月の十日に、第11回目の事業再構築補助金の公募が開始されました。今回は、「実務の勉強メモ 番外編」として、その内容について少し触れてみたいと思います。 まず、今回の公募では、①「成長枠」、②「グリーン成長枠」、③「卒業促進枠」、④「大規模賃金引上促進枠」、⑤「産業構造転換枠」、⑥「最低賃金枠」、⑦「物価高騰対策・回復再生応援枠」の7つの枠が設けられました。※今回の公募では、前回あった「サプライチェーン強靭化枠」の公募はありません。 申請の受け付けは、今日現在「調整中」で、応募の締め切りは、令和5年10月6日(金)18:0…

  • 聞き取る力

    毎日暑い日が続いていますね。 昨日は朝から重たい荷物を背負って駅まで10分ほど歩いたのですが、着いてからしばらくは汗が止まりませんでした。 さて、最近いろんな先生方と名刺交換したり、いくつかの会合などに参加してみて、行政書士に限らず「士業」にとって、「相談スキル」がいかに大切かということを痛感させられました。 とくに私のように未経験で開業した行政書士にとっては、まず「実務がわからない」ということが最初の関門のように思えるのですが、実はその前の、「相談をいかに受けるか」のほうがずっと難しいことなのかも知れません。 例えば、「建設業の許可を取りたい」といった一見単純に見える相談も、許可の要件はもち…

  • 実務の勉強メモ その32 「産業廃棄物収集運搬業許可」(1)

    実務の勉強メモ、今回は「産業廃棄物収集運搬業許可」の業務について。 産業廃棄物収集運搬業(積み替え保管を除く)許可の要件 産業廃棄物収集運搬業(積み替え保管を除く)の許可の要件は下記の5つになる。要件はすべて満たす必要があり、一つでも欠けている場合は許可を受けることができない。 要件① 講習会の受講を修了していること申請者には、産業廃棄物の収集運搬業を正しく行うための知識と能力が必要とされる。そのため、許可を申請するには、法人の場合には常勤の取締役、個人の場合には個人事業主が、「公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター」が実施する講習会を受講し、修了している必要がある。講習会は、全国どこの…

  • 実務の勉強メモ その31 「建設業許可」(6)

    実務の勉強メモ、「建設業許可」業務についての続きです。 「建設キャリアアップシステム(CCUS)」について 建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、技能者一人ひとりの就業履歴、資格、社会保険の加入状況等を横断的に登録・蓄積することで技能の公正な評価、工事の品質向上、現場の効率化などにつなげるシステムのこと。平成31年4月から本格運用が始まった。 これまで建設業の技能者は、様々な建設業者の現場で経験を積んでいくことから、個々の技能や能力が一元的に評価されにくく、その能力や役割が処遇に反映されにくい環境にあった。 この「建設キャリアアップシステム(CCUS)」に登録すると、一人ひとりの技能者に…

  • 不幸のなかの「幸福」

    ここ数日ずっと雨だったのが、今日は朝からいいお天気です。日差しが「夏」を思わせます。 さて、しばらくブログをさぼっていたのですが、今日は久々に書いてみたいと思います。 不幸のなかの「幸福」 なんか変なタイトルを付けてみましたが、そういうことって確かにある、と最近よく考えます。 例えば、重い病気になる。これは大変「不幸」なことかも知れません。 けれども、その病気になったおかげで、これまで関係の無かったたくさんの人達が自分のお世話をしてくれるようになる。 自分の家族はもちろん、お医者さんや看護師さん、さらには福祉関係の方や役所の方たちなど、本当にたくさんの人達が「自分」という一人の人間を生かすため…

  • フランソワ・トリュフォー監督の『柔らかい肌』

    最近なぜかCS放送でフランソワ・トリュフォー監督の映画が立て続けに放送されていたのですが、そのなかの一つである『柔らかい肌』(原題:La Peau douce)という映画を観ました。 トリュフォー監督と言えば、アントワーヌ・ドワネルを主人公にした自伝的な作品群が有名で、私もそちらの方には親しんでいたのですが、ただ、この作品は初めての鑑賞でした。 正直それほど期待はしていなかったにもかかわらず、思いがけず魅了されてしまいました。 「名作」でも「傑作」でもなく「名画」と呼ぶのがいかにも相応しい作品、それがこの『柔らかい肌』という映画の一番の特徴ではないかと思います。少なくとも私はそういう印象を受け…

  • 実務の勉強メモ その30 建設業許可(5)

    実務の勉強メモ、今回も「建設業許可」業務について。 建設業の許可を受けるためには、建設業法に定められた「許可の要件」をすべて満たす必要がある。 一般建設業許可については建設業法第五条から第八条、特定建設業許可については建設業法第十五条から第十七条においてその基準が定められている。 このうち、「一般建設業許可」の主な要件は下記の五つとなる。➀常勤役員等(経営業務の管理責任者等) ⅰ. 適正な経営能力を有すること ⅱ. 適切な社会保険に加入していること ➁専任技術者 主たる営業所、従たる営業所のすべての営業所において常勤の専任技術者を選任する必要がある。 ➂財産的基礎を有すること ⅰ. 自己資本が…

  • 実務の勉強メモ その29 建設業許可(4)

    実務の勉強メモ、今回も「建設業許可」業務について。 【建設業許可が必要かどうかの判断基準】原則として、建設業を営むには、建設業の許可を受ける必要がある。(建設業法第三条第一項本文)ただし、これには例外がある。すなわち、 建設業を営む者であっても、「軽微な建設工事」のみを請け負って営業する場合には、許可を受ける必要はない。(建設業法第三条第一項ただし書) どのような工事が「軽微な建設工事」に当たるのかは、建設業法施行令第一条の二において、次のように定められている。 (法第三条第一項ただし書の軽微な建設工事) 法第三条第一項ただし書の政令で定める軽微な建設工事は、工事一件の請負代金の額が五百万円(…

  • 実務の勉強メモ その28 建設業許可(3)

    実務の勉強メモ、今回も「建設業許可」業務について。 【建設業許可の区分】1)国土交通大臣許可と都道府県知事許可の区分建設業の許可は、営業所の設置状況により、国土交通大臣許可と都道府県知事許可とにわけられている。(建設業法第三条第一項) すなわち、建設業を営もうとする営業所が、 二つ以上の都道府県にある場合⇒国土交通大臣許可 一つの都道府県内にのみある場合⇒都道府県知事許可 許可の申請もそれぞれ区分に該当する許可権者に提出する必要がある。 ※「営業所」とはここでいう「営業所」とは、本店、支店、若しくは常時建設工事の請負契約を締結する事務所であって、少なくとも以下の要件を備えているものをいう。➀請…

  • 実務の勉強メモ その27 建設業許可(2)

    実務の勉強メモ、今回も「建設業許可」業務について。 建設業法における「建設業」とは建設業法においては、「建設業」についても規定がある。 この法律において「建設業」とは、元請、下請その他いかなる名義をもってするかを問わず、建設工事の完成を請け負う営業をいう。(建設業法第二条第二項) 「元請」「下請」について発注者(施主)から最初に工事を請負った元請業者が下請契約(一次下請)を結んだ場合、元請業者(注文者)が「元請負人」、請負人が「下請負人」になり、次にその下請負人がさらに下請契約(二次下請)を結んだ場合には、請負人との関係では、その下請負人(注文者)が「元請負人」になり、請負人が「下請負人」にな…

  • 実務の勉強メモ その26 建設業許可(1)

    実務の勉強メモ、今回は「建設業許可」業務についてのメモです。 まず、「建設業許可」という制度は、「建設業法」の規定によって定められた制度である。そのため、建設業許可の申請手続きについては、この「建設業法」をしっかりと理解したうえで進めていく必要がある。 建設業法における「建設業者」とは建設業法において、「建設業者」とは次のように定められている。 この法律において「建設業者」とは、第三条第一項の許可を受けて建設業を営む者をいう(建設業法第二条第三項) つまり、建設業法においては、法律上(第三条第一項)の許可を受けている者⇒建設業者であり、かつ建設業を営む者 許可を受けていない者⇒建設業を営む者で…

  • チェーホフの『ワーニャ伯父さん』

    昨日は夜中に目が覚めて、そのまま眠れそうになかったので、朝まで本を読んで過ごしました。 最近、何故か心に引っ掛かっていたチェーホフの『ワーニャ伯父さん』 所謂チェーホフの「四大戯曲」と言われる作品の一つです。 私は二十歳前後に読んで、どれだけ泣かされたかわかりません。 久しぶりに読み返してみても、やはり所々で泣けてきます。 今も昔も変わらず、人はそれぞれいろんな苦しみや悲しみを抱えながら生きている。そういう当たり前のことが、この作品からは痛い程伝わってきます。 人生の一番いい時期を無駄に過ごしてしまったと嘆く主人公のワーニャ。働き者でやさしい心根の持ち主でありながら器量に恵まれない故に恋を成就…

  • 実務の勉強メモ その25 ドローン飛行許可(5)

    実務の勉強メモ、今回も「ドローン飛行許可」業務について。 【ドローン飛行許可申請の流れ】・申請の準備から許可取得までの期間は約一カ月ほど必要。・申請から許可取得までは約2週間。国土交通省の目安としては、土日祝日を除いた10閉庁日前までの申請が求められている。・申請までに決めること。➀飛行日時と期間➁飛行させる場所➂操縦者④機体⑤飛行目的 ・申請方法はオンライン申請(DIPS)と郵送申請の二種類がある。オンライン申請の方が郵送申請よりも早く許可を取得できる。申請数もオンライン申請の方が多い。(オンライン申請の流れ)(1)アカウントの作成 アカウントの作成には、パソコン・インターネット環境・メール…

  • 「行政書士法」、やっぱり奥が深い。

    昨日は、行政書士会中央研修所による「一般倫理研修」を受講しました。 この「一般倫理研修」は、全会員に受講が義務付けられているもので、私が所属するブロックでは昨日がVOD受講の初日だったため、早速受講した次第です。 研修の目的としては、昨今の職務上請求書の不正使用による事件などを受け、法令の再確認と職務上請求書の適正使用の徹底を図るものだと言えるかと思います。 義務研修ということで、正直あまり乗り気ではなかったのですが、受講してみると改めて勉強になるところがたくさんありました。 特に「行政書士法」、「住民基本台帳法」などとの関わりから見た職務上請求書を取り扱う上での注意点など、その責任の重さを痛…

  • 実務の勉強メモ その24 ドローン飛行許可(4)

    今回も「ドローン飛行許可」業務についてのメモです。 業務で必要なドローンの知識についての続き。 ・「カメラとアプリ」ドローンに装着するカメラと飛行させる際に使用するアプリ。許可申請において、ドローンを製造するメーカーが指定しているカメラとアプリ以外のものを使用すると申請が面倒になることがある。 ・「自動操縦(オートパイロット)」アプリなどを使用してあらかじめドローンを飛ばす経路を決めて、自動的に操縦すること。原則手動操作に切り替えられる設計になっていることが必要。 ・「ホバリング」特別な操作をせずともドローンが空中で停止飛行すること。たいていのドローンが備えている機能。 ・「飛行マニュアル」飛…

  • ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「田園」

    九州南部が梅雨入りしたとの発表がありました。 私が住む地域も今日は一日中雨で、もう間もなく梅雨入りになるかも知れません。 雨と言えば、昨今では「ゲリラ豪雨」などと言われるように、毎年のようにどこかで災害がもたらされるのが常になっていますが、そういう大雨とは違う、梅雨入り前のしっとりとした雨の感じ、私は嫌いではありません。 今日の雨などはまさにそうで、梅雨入りした後のむしむしとした鬱陶しさもなく、適度な肌寒さのなか一定のリズムで降り落ちる雨音を聞いていると、いつの間にか心が静まってくるような気がします。 こういう日に、私が決まって聴きたくなる音楽。それはベートーヴェンのピアノ・ソナタ「田園」です…

  • 実務の勉強メモ その23 ドローン飛行許可(3)

    実務の勉強メモ、今回も「ドローン飛行許可」業務に関するメモです。 ドローンを取り巻く主な法律には、下記のようなものがある。・航空法 ・小型無人機等飛行禁止法 ・廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律) ・港則法 ・電波法 ・道路交通法 ・森林法 ・外為法(外国為替及び外国貿易法) ・条例 ・個人情報保護法など ドローンに関わる制度について・「機体登録制度」2022年6月20日以降義務化された制度。飛行の用途・目的に関係なく、屋外を飛行させる重量100g以上のすべてのドローンに必要な手続き。機体を登録すると登録記号が付与される。付与された登録記号は物理的に機体に表示するとともに、登録記号を含む…

  • 実務の勉強メモ その22 ドローン飛行許可(2)

    実務の勉強メモ、今回も「ドローン飛行許可」業務の続きです。 ドローンの実務において必要な知識について ・「DJI] 世界最大手のドローンメーカー。日本で飛行許可申請をするドローンの多くがDJI社の機体。 ・「プロポ」 「プロポーショナルシステム」の略で、ドローンを操縦するための送信機のこと。 ・「FPV」 「First Person View」の略で、一人称視点という意味。この機能により、操縦者はドローンから見える景色を見ることができるようになる。 ・「フェールセーフ」 ドローンの操縦中何らかの不具合発生した場合に、あらかじめ設定した安全動作を行う設計や機能のこと。 ・「ジンバル」 ドローンの…

  • 実務の勉強メモ その21 ドローン飛行許可(1)

    今回は実務の勉強メモ、「ドローン飛行許可」業務についてです。 機体本体とバッテリーを合わせた重量が100g以上になるドローンは、航空法上の「無人航空機」に該当する。 「無人航空機」の飛行については、所定の空域を飛行させる場合には「許可」の手続きが、所定の方法によらずして飛行させる場合には「承認」の手続きが必要となる。 「許可」が必要な場合➀空港周辺等➁150m以上の上空➂人口集中地区上記➀~➂の空域は、航空法上の飛行禁止空域に該当するため、ドローンを飛行させるには、国土交通大臣の「許可」が必要になる。また、仮に➀~➂の空域での許可があっても、「緊急用空域」で飛行させることはできない。 「承認」…

  • 失敗することの意味

    「失敗とは、前よりも賢く再挑戦するための機会に過ぎない」 これは、自動車王ヘンリー・フォードの言葉だそうです。 私は、コトラーが書いた『マーケティング・コンセプト』という本で知りました。 当たり前の事ですが、失敗を経験しない人はいないと思います。私たちは日々いろんな失敗を繰り返しながら生きている、というのが実情だと思います。 ただ、失敗にも二種類あって、いい加減な気持ちで取り組んだ結果の失敗と、なにかに本気になって取り組んだ結果の失敗とでは、同じ失敗でも意味が全然違ってくる。 例えば、試験の勉強だってそうだと思います。受かっても受からなくてもいいから試しに受けてみようという人と、なにが何でも受…

  • 実務の勉強メモ その20 古物商許可(2)

    今回は実務の勉強メモ、「古物商の許可」業務に関する続きです。 〇古物商の許可が必要な主なケースには、以下のようなものがある。・古物を買い取って売る・古物を買取り修理して売る・古物を買取りその部品だけを売る・古物を買い取らず、売った後に手数料をもらう(委託販売)・古物を買い取ってレンタルする・国内で買い取った古物を国外に輸出して売る※古物の売買だけでなく、「交換」にも許可が必要な点に注意を要する。 〇古物商の許可が不要なケース・新品で購入したものを転売する・自分のために購入した不用品の処分・古物を無料で引き取る 〇「ヤフオク」で出品する場合に許可が必要かどうかについて基本的に、自分用に購入した不…

  • とりあえず、ホッとしました。

    今日、ここ二カ月ほど心に引っ掛かっていた、会義での発表がやっと終わりました。 二十人以上の人達を前に、事務所の紹介と、行政書士の仕事一般についてお話しました。 内容はともかく、10分という持ち時間はうまく使い切ることができたように思います。 終了後は、出席した人達と名刺交換の場を設けていただいたのですが、その場で個人的な相談を言ってくださる方など、意外な反応があったことに、ちょっとだけ驚きを感じつつ、やはり人それぞれいろんな悩みがあって、何かのきっかけでそういう悩みが表に出てくることがあるのだということを、改めて感じることができました。 今後どういうふうに仕事に繋がっていくかは、まだ全くわかり…

  • 行政書士って何?

    人と話していて、「えっ、行政書士ってそういうこともやるの?」と言われることがたまにあります。 行政書士という仕事が、他の士業に比べて、いったい何をやる仕事なのかわかりにくい面があるのは確かだと思います。 税金のことなら税理士、登記のことなら司法書士、といったぐあいに、「何々のことなら行政書士」とすぐに一般の方に思い浮かべてもらうのが、なかなか難しいのかも知れません。 「街の法律家」というキャッチフレーズも、私にはもう一つピンとこない気がしますし。(スミマセン) 行政書士法の規定からいうと、「官公署に提出する書類その他権利義務又は事実証明に関する書類を作成すること」及び、「官公署に提出する書類を…

  • 実務の勉強メモ その19 古物商許可(1)

    実務の勉強メモ、今回は「古物商の許可」についてのメモです。 古物商を営むには、古物営業法の規定により、「許可」を受ける必要がある。(古物営業法第三条第1項)許可を受けずに営業した場合には、罰則が科されることがあるので注意が必要。 「古物商許可の要件」古物商許可の要件には、以下の三つがある。〇営業所を設けること〇常勤の管理者を置くこと〇欠格要件に該当しないこと(古物営業法第四条) 「古物商許可の申請先」古物商の許可は、営業所の所在地を管轄する警察署に申請書類を提出して申請する。申請書類を提出してから許可が出るまでには、標準で約40日ほどかかる。 「許可の申請費用」申請手数料として19,000円が…

  • 実務の勉強メモ その18 自動車登録(6)

    自動車登録業務の実務についてのメモです。 軽自動車関係手続の電子化について 令和5年1月から、軽自動車の車検及び新車購入に関する手続きについて、「軽JNS」「軽OSS」という新システムが開始された。 「軽JNS」(軽自動車税納付確認システム)軽自動車税の車両ごとの納付状況を、軽自動車検査協会がオンラインで確認できるシステム。これにより、軽自動車の車検の際に、窓口での納税証明書の提示が原則不要になる。対象車両は3輪以上の軽自動車に限られる。 「軽OSS」(軽自動車ワンストップサービス)軽自動車を新車で購入した際に、パソコンからインターネットで検査の申請、各種手数料や国税の納付、地方税の納付申告が…

  • ちょっと緊張してきました。

    来週、これまで勤めいていた会社のご厚意で、行政書士として会議に参加させていただく予定になっています。 私が頂いた時間はなんと10分。話慣れた人ならなんてことない時間かも知れませんが、私にとっては相当に長い時間です。 今からちょっと緊張気味です。 急なお話で資料も用意できそうにないので、ひたすら口頭で話すことになりそうです。 今日は朝から何を話そうかと考えながら、ひたすらワードを打っていました。 10分にはちょっと足りないかもしれませんが、ある程度内容を固めることができたので、当日に向けて話しの練習をしなくてはなりません。 貴重なお時間をいただけたことに感謝しつつ、今後もいいご縁が続けられるよう…

  • ホームページからのお問い合わせ?

    昨日一昨日と夏を思わせるような暑さでしたが、今日は一転して気温も下がり雨模様の一日でした。体調管理には気を付けなくてはいけませんね。 ところで、先週の話なのですが、スーパーで買い物している妻を、車の中で待っているときのことでした。 スマホで何気にメールを開いてみると、「お問い合わせありがとうございます。」との文言が目に飛び込んできました。 一瞬何のことだかわからなかったのですが、よく見ると、ホームページに設置してある「お問い合わせフォーム」から転送されてきたメールでした。 ということは、ホームページからのお問い合わせ? しかし、メールは名前もお問い合わせ内容もすべて英語。 ん?ウチの事務所、外…

  • 実務の勉強メモ その17 自動車登録(5)

    今回は、自動車登録の実務についてのメモです。 【OSS申請について】「自動車保有関係手続のワンストップサービス」(OSS)とは自動車を保有するには、検査登録や保管場所証明(車庫証明)などの行政手続きを行ったり、手続きにかかる手数料や税などを納付する必要がある。そうした手続きをオンラインで一括して行えるサービスのこと。 令和5年1月現在、全国すべての地域において、新車購入、定期車検、引っ越し、中古売買や廃車に関する手続きなどを申請することができる。 【OSS申請のメリット】例えば、新車を購入した際に必要な、「自動車保管場所証明書の申請」(警察署)、「自動車の検査・登録の申請」(運輸支局など)、「…

  • 国税局からの郵便!?

    当たり前の事ですが、郵便物の中身をきちんと確認するって大切なことですね。 行政書士に登録すると、会からのメールや郵便物がけっこう頻繁に送られてきます。 先週まで会社勤務だった私は、正直あまり丁寧に見ていませんでした。 おかげでちょっと失敗してしまいました。 4月に令和5年度の「定時総会」の案内が来ていたのですが、初めて受け取った私は、場所と日時を確認しただけで、あとはその日に会場に足を運べばいいのかぐらいに考えていました。 ところが、昨日よく見ていると、「傍聴人(オブザーバー)申込書」なる書面があることに気が付きました。さらには「懇親会参加申込書」なる書面も。しかもどちらもすでに申込期限が過ぎ…

  • 実務の勉強メモ その16 自動車登録(4)

    「自動車登録」業務についての続きです。 今回は、「記録事務委託制度」についてのメモです。 「記録事務委託制度」とは令和元年5月に道路運送車両法の一部を改正する法律により創設されたもので、令和5年1月から自動車検査証を電子化するとともに、「特定記録事務」(※1)及び「特定変更記録事務」(※2)を国土交通大臣が一定の要件を備える者に委託する制度のこと。(軽自動車については令和6年1月より導入予定) (※1)「特定記録事務」とは、継続検査に係る自動車検査証への記録等に関する事務のこと。(※2)「特定変更記録事務」とは、自動車検査証の変更記録に関する事務のこと。 対象手続きは、特定記録事務においては「…

  • リスト化してみました。

    昨日、大阪に住んでいる娘が、友達の結婚式に出席するために帰ってきました。約一年ぶりの再会です。 駅まで妻と二人で迎えに行き、ちょうどお昼時だったためそのまま外で昼食を済ませることにしました。私の提案で、駅からそう遠くない「担々麺」のお店にお邪魔しました。 前に一度訪問したことのあるお店で、その時食べて美味しかったのでちょうど良い機会でした。妻と娘にも好評でした。 ところで、今日は朝から今後やらなくてはいけないことを思いつくままにリストアップしてみました。 数えてみると軽く50を超えており、重要度、緊急度の高いものから優先して、一つ一つ片付けていこうと思います。 頭のなかで考えているだけでなく、…

  • 今日から再スタートです!

    今日は朝から雨で、肌寒い一日でした。 さて、私の方はこれまで勤めてきた会社の仕事が昨日で終わり、いよいよ今日からは行政書士の仕事に専念することになります。 本当の意味での「個人事業」のスタートです。 これまでやろうとして出来ていなかったこと、更にはこれからやっていかなくてはならないこと、それぞれの課題を見直して、今後の活動計画を練り直す必要があります。 正直、これまでは会から届くメールなどもあまり熱心にはチェックしていませんでした。なかには大切な情報を見落としていたようなこともあったかも知れません。今後はきちんとチェックしていきたいと思っています。 とにかく、今一番の課題は、行政書士に専念して…

  • 研修会に参加してきました。

    昨日、三月に登録して以来初めて、会の主催する研修会に参加してきました。 内容は、建設業許可の基礎に関するものでした。 オンラインでの受講も可能な研修会でしたが、私は敢えてリアルでの参加を申し込みました。 理由は簡単で、せっかく研修を受けるのなら、単に業務を学ぶだけでなく、実際に人と会って話をする機会を持ちたいと思ったからです。 結果、リアルでの参加にして良かったと思っています。 会場での参加者は10名程度でしたが、実際に行政書士として活動していらっしゃる先生方と同じ場の空気を体感できたのは貴重な経験でした。 幾人かの先生方とは名刺交換したうえでいろいろなお話を聞かせていただくことも出来ました。…

  • ブログが書けないときは・・・。

    ブログを長く続けていらっしゃる方であれば、だんだんと書く「ネタ」に困ってくるという事が恐らくあるのではないでしょうか。 私はまだブログを始めて間もない身ですが、「あっ、今日書くことが思いつかない」ということが既にしてしばしばあります。 このブログは、基本「行政書士」という立場で書いていますので、実務の勉強に関することであればネタが尽きるということは無いと思うのですが、ただそれ以外のことに関してはだんだんと書くことが無くなってきそうな気もします。 一日中ブログを書くことだけに使えればいいのでしょうが、決してブログを書くことが「本業」ではない私にとってはそういう訳にもいきません。 更新はなるべく頻…

  • いろいろなものを見直してみる

    よく、自分自身の「棚卸」などと言ったりしますが、何か考えがまとまらなかったり、物事が行き詰まったりしたときには、一旦立ち止まっていろいろなものを見直してみるというのは、結構有効な手段のような気がします。 自分自身の「棚卸」と言うとき、普通は自分がこれまで積んできたキャリアについて考えてみることを指すのでしょうが、何もそういうことに限りません。 単に自分の身の回りのことを整理してみるだけでも、十分心持ちが変わってくることもあります。 ということで、私もこれまで溜まったままで手を付けていなかったものを少しだけ整理してみました。 まずは洋服。これまで会社勤めの間に着古したシャツと冬物の整理。 次に不…

  • 100年に一度の経験

    2020年1月30日に出されてから約3年3カ月続いていた、WHOによる新型コロナウイルス感染症を巡る緊急事態宣言が終了されるとの発表がありました。 日本でも新型コロナウイルス感染症の扱いが、5月8日から5類に移行されることが決まっており、なにはともあれ一つの節目を迎えることになります。 今改めて振り返ってみても、この3年以上に渡る期間というのは、私たちの暮らしに計り知れないほどの大きな変化を強いるものであったと言う他はありません。 「戦後」に生まれ、「戦争」を知らずに生きてきた私のような世代にとって、これほど大きな「出来事」はこれまでなかったと言ってもいいのではないでしょうか。 「ベルリンの壁…

  • 「ヒント」はたくさんある

    行政書士の実務の勉強をしていて思うのですが、仕事の「ヒント」になりそうなことはたくさんあるような気がします。 これは、誰もが言われることですが、行政書士の仕事というのは、本当に幅が広い。 いろんな場面でいろんな人といろんな関わり方ができる。それが行政書士という仕事の特徴であり、魅力なのかも知れません。 であればこそ、私のような「遅れてきた新人」にも何かしら人の役に立てる道がある。 もちろん行政書士にも所謂「王道」といわれる業務があって、そこには既にたくさんの先輩の先生方が、押しも押されもしない地位を築いていらっしゃるのは事実だと思います。 そういう方々を目の当たりにすると、私などが今更どうあが…

  • 三島由紀夫の『蘭陵王』

    三島由紀夫に、『蘭陵王』というちょっと不思議な味わいのする小説があること、みなさんはご存知でしょうか? 三島由紀夫が書いた最後の短編小説で、ほんの数ページの、小説というよりは、エッセイと呼んだ方がいいような小品です。 昼間、富士の裾野で「盾の会」のメンバーと一緒に訓練をしたあと、宿舎に帰って食事と入浴をする。 夜、消灯までの間、作者の部屋に数人が集まり、一人の青年が奏する「横笛」を聴く。 その一連の流れの合間に、作者は様々な思いを巡らせ、最後は昼間目にした「蛇」のことを思い出す。 内容としてはただそれだけの小説ですが、私はちょっと言葉では言い表せないような、一種独特の印象を受けました。 小説が…

  • 現実とのギャップ?

    行政書士登録して二ヶ月が経過しました。 率直な感想として、まずは「やりたいこと」、「やらなければならないこと」の両方に、「現実」のほうがまったく追い付いていないというのが正直なところです。 これは、あらかじめ覚悟していた事ではあるのですが、開業したての個人事業主というのは、何から何まで自分でやらなくてはなりません。 本当に、自分でやらなければ何一つ動かない。 会社に勤めていれば周りがサポートしてくれたり、人任せにできたようなことも、すべて自分でやらなくてはなりません。 例えば、事務所の電話一つにしても、自分がやらない限り誰かが設置してくれたり細かな設定をしてくれたりすることもありません。 わか…

  • 実務の勉強メモ その16 自動車登録(4)

    今回は、自動車登録業務のうちの「軽自動車の名義変更」についてのメモです。 軽自動車の売買や譲渡を行ったときには、「名義変更」の手続きが必要になる。 正式な申請名は、「自動車検査証記載事項の変更」という。申請手数料は無料だが、使用の本拠地が変更になる場合には、ナンバープレート代など、概ね2,000円程度の費用が掛かる。 申請場所は、新しい使用者が車を使う場所(使用の本拠の位置)を管轄する軽自動車検査協会の事務所、支所、分室など。 申請に必要な書類のうち、事前に準備しておくべきものとしては、主に以下の4つになる。1. 自動車検査証(車検証)の原本(コピー不可)2. 使用者の住所を証する書面 【個人…

  • 歳を取れば取るほど難しくなること

    私は、五十七になりますが、年々歳を重ねるごとに難しく思えてくることがあります。 それは、「老いる」ことの難しさです。より正確に言えば、「幸福に老いる」ことの難しさです。 私には、現在の日本で「老いてなお幸福」であるということが、相当に困難なことになっているような気がしてなりません。 これは、お金があるとかないとか、そういうこととは必ずしも関係のないことだと思います。 現在の日本で、たとえお金があっても幸福とは言えない老人は、決して珍しくはないのではないでしょうか。 もしそうだとして、その問題を突き詰めて考えようとすれば、それは現代日本の社会学的な問題で、とても私の手に負えるものではありません。…

  • 実務の勉強メモ その15 自動車登録(3)

    「自動車登録」業務についてのメモの続きです。 今回は「出張封印」について。 自動車の名義変更や住所変更などでナンバープレートが変わる場合、通常は、管轄の陸運支局まで自動車を持ち込んで手続きを行う必要がある。 そういう時、一定の研修などを経たうえで委託を受けた行政書士が、持ち主の自宅や営業所など自動車の保管場所まで出向き、新しいナンバープレートを取り付けてくれる制度のことを「出張封印」という。 陸運支局の受付は、平日の日中に限定されているため、仕事などが忙しく、出向くことが困難な方にとっては便利な制度と言える。 この「封印」には、登録を受けた真正なナンバープレートであることを表示する役割のほか、…

  • 実務の勉強メモ その14 自動車登録(2)

    今回も「自動車登録」業務についてのメモです。 「自動車登録」の種類のそれぞれの中身について。 「新車新規登録」文字どおり新車に関して初めて登録する手続きのこと。 「中古車新規登録」車検切れなどの理由で一度抹消登録した車を再登録する手続きのこと。 「移転登録」車の所有者が変わる際に行う手続きのこと。 (販売店から個人に売却される場合など) 「変更登録」所有者の情報のうち、住所や姓の変更などがあった際に行う手続きのこと。 また、使用者の名義変更もこの手続きに含まれる。 「抹消登録」抹消登録には、大きく「一時抹消登録」と「永久抹消登録」とがある。「一時抹消登録」は、入院や長期の出張などで車を一時的に…

  • ご先祖さまのおかげ?

    今日はずっと雨で肌寒い一日でした。 ところで、酔っぱらって転んだ時にケガした鼻の傷が、なかなか良くなりません。 もう一月以上になるのですが、歳を取ると、若い時のようにすぐに治るというわけにはいかなくなってきます。 このまま傷が残らなければいいのですが。 酔っぱらってケガをするのはこれが初めてではないので、まったく私の悪い癖というほかありません。 鏡に向かって、薬を塗っている間、ふと思ったのですが、これまでお酒を飲んで随分たくさんの失敗をしてきました。大きなケガどころか、下手をすると命に関わるようなことがあっても不思議ではなかったかも知れません。 にもかかわらず、この程度のケガで済んでいるのは、…

  • 実務の勉強メモ その13 自動車登録(1)

    今回は、「自動車登録」業務についてのメモです。 まず、行政書士が関わる「自動車」の手続きには大きく言って次の五つがある。 1.「一般貨物自動車運送事業の新規経営許可申請」緑(タクシー事業など)ナンバーの許可に関する手続き。 2.「レンタカー事業許可申請」わ・れ(貸し渡し)ナンバーの許可に関する手続き。 3.「自動車の回送運行許可申請」ディーラーナンバーの許可に関する手続き。 4.「特殊車両通行許可申請」特殊車両の通行に関する手続き。 5.「自動車登録」自動車の名義に関すること、車両諸元全般に関わる手続き。 上記のうち、5の「自動車登録」の手続きには主に下記のようなものがある。 ・新車新規登録・…

  • 支部の総会に参加してきました。

    昨日は随分と風の強い一日でした。 私は昼間仕事を終えたあと、所属する支部の総会に参加してきました。 三月に登録したばかりの私は、今回が初めての参加です。大体50名くらいの先生方が来ていらっしゃいました。 総会が終わった後はそのまま懇親会へと移っていき、そこで私は新入会員の一人として紹介していただくことができました。 10名くらいの新入会員が前に出て、一言ずつ挨拶をしたのですが、なかでは私が一番遅い登録で、いわば「新人のなかの新人」のような形でした。 同席した先生のお話によると、これから挨拶する機会がたくさんあるとのこと。これまであまりそういう機会のなかった私ですが、これも勉強と思って慣れていか…

  • 実務の勉強メモ その12 相続・遺言書作成(6)

    「相続・遺言書作成」業務についてのメモの続きです。 今回は、遺言書作成のチェックポイントをいくつか挙げてみたいと思います。 ・遺留分を侵害している遺言になっていないか。遺留分を侵害していると、せっかく遺言書があっても裁判などに発展してしまうことがある。遺言者の真意がどこにあるのか十分に聞き取ることが大切。 ・遺産分割が必要な遺言書になっていないか。「名寄せ帳」、「公図」などで、不動産等の財産の把握漏れがないか確認する必要がある。 ・遺言執行者が選任されているか。遺言執行者は必ず決めておいた方が良い。遺言書がない場合、遺産分割には相続人全員の合意が必要。(協議書に相続人全員の署名・実印・印鑑証明…

  • 「考える」という言葉の意味

    「信ずることと考えること」と題した講演のなかで、「考える」という言葉の意味について、本居宣長の説を引きながら、小林秀雄が面白いことを言っています。 「考える」とは、古くは「かむかふ」であり、宣長によると「か」に特別な意味はなく、「むかふ」である。「む」は「身」であり、「かふ」は「交わる」、つまり、考えるということは、自分が「身をもって」相手と「交わる」ということである。 だから、宣長のいう「考える」とは、「付き合う」ということであり、何か対象を離して観察するということではない。 そう説明した後に、小林秀雄は学生に向かって次のような言葉を発します。 「考えるってことは、対象とあたしとが、ある親密…

  • 実務の勉強メモ その11 相続・遺言書作成(5)

    「相続・遺言書作成」業務についてのメモの続きです。 今回は、遺言書を書いておいた方がいい五つの例を挙げてみます。 1.相続人間で揉める可能性がある相続人間の仲が悪いと、遺産分割協議がまとまらない可能性が高くなる。遺言書があれば遺産分割協議が不要となり、争いを回避することができる。 2.夫婦間に子供がいないこの場合、配偶者と被相続人の兄弟姉妹が相続人となることがある。その際、配偶者に「全財産を相続させる」と遺言しておくことで、財産のすべてを配偶者に譲ることができる。 3.前妻(夫)との間に子供がいる前妻(夫)との間の子供も当然相続人となるため、話し合いが難しくなるケースがある。遺言書を残しておく…

  • 経済とは「経世済民」

    昨日今日と、私の住んでいる地域では、春を通り越して初夏を思わせるような陽気になっています。明日も日中の気温は27度を超える予想だそうです。 さて、長いこと私は知らなかったのですが、「経済」とはもともと「経世済民」、つまり「世を経(おさ)め民を済(すく)う」という意味だったんですね。 調べてみると、英語の「エコノミー」(経済)も、元来は「ポリティカル・エコノミー」(政治経済)と言っていたらしいです。 洋の東西を問わず、かつて「政治」と「経済」は一体のもとして捉えられていた。考えてみれば至極当り前のことかも知れません。 そう言えば、受験生の頃、大学の学部に「政治経済学部」というのがありましたが、あ…

  • 実務の勉強メモ その10 相続・遺言書作成(4)

    相続・遺言書作成業務の続きです。今回は三種類ある「普通方式」の遺言書のメリット、デメリットについてのメモです。 1.「自筆証書遺言」〈メリット〉 ・遺言の内容を誰にも知られることなく書くことができる。 ・作成費用が掛からない。〈デメリット〉 ・日付の記載漏れなど様式の不備により無効になる可能性がある。 ・紛失や盗難、遺言書が発見されないなどのリスクがある。 ・偽造の疑いなど相続人間で争いが起こる可能性がある。 ・家庭裁判所による検認が必要となり、遺産分割までに手間が掛かる。 2.「公正証書遺言」〈メリット〉 ・様式の不備などで無効になる心配がない。 ・公証役場で保管されるため紛失の心配がない。…

  • 実務の勉強メモ その9 相続・遺言書作成(3)

    今回も「相続・遺言書作成」業務についてのメモです。 「遺言書の種類」について「遺言書」の方式は、大きく言って「普通方式」と「特別方式」に分かれる。「特別方式」の遺言書は、船舶の遭難などで死期が間近に迫っているなど特別な場合に作成されるもので、通常は「普通方式」で作成されるのが一般的。 普通方式の遺言書は、1.「自筆証書遺言」2.「公正証書遺言」3.「秘密証書遺言」の三つに分かれる。 1.「自筆証書遺言」自分で書いた遺言書のこと。全文を自筆で書く必要があり、パソコンやワープロなどで作成したものは無効になる。以前は被相続人で保管する必要があったが、現在では法務局での保管が可能。 2.「公正証書遺言…

  • 実務の勉強メモ その8 相続・遺言書作成(2)

    さて、今回も「相続・遺言書作成」業務に関するメモです。 行政書士が相続手続きにかかわる場合、自分が行っている業務が法定業務であるのか法定外業務であるのかに注意する必要がある。 いくつか例を挙げると、まず、「相続人関係図作成業務」これは「事実証明」に関する書類の作成にあたるため、行政書士の法定業務に属する。具体的な作業としては、亡くなった方の出生からのすべての戸籍を揃える必要があるが、その際に「職務上請求書」を使っても問題にはならない。 次に、「財産目録の作成」これも「権利義務」に関する書類の作成にあたるため、行政書士の法定業務に属する。具体的には不動産・預貯金・株式・投資信託等を調査することに…

  • 名刺作りの一日でした。

    今日は土曜日ということで、お休みの方も大勢いらっしゃることでしょうね。 土曜日の午前中、私はいつもゴンチチの『世界の快適音楽セレクション』というラジオ番組を聴きながら過ごしています。ゴンチチのお二人の、ゆるーい大阪弁のおしゃべりが耳に心地よい番組です。 さて、今日朝方実務の勉強をしたあとは、ずっと新しい名刺を作る作業に没頭していました。 名刺の作成。私は実店舗の印刷業者ではなく、ネットの印刷会社を利用しています。 私が利用しているのはここです。 前に一度利用したネット印刷会社に比べると、デザインの自由度が格段に高く、私は気に入っています。 まだ挨拶用の基本的な名刺しか作っていませんが、今後業務…

  • 「50投稿」達成です!

    今回の投稿で、めでたく「50投稿目」になります。 長くブログを書いていらっしゃる方からすれば、「屁」(あっ、失礼)みたいな数字かも知れませんが、わたし的には一応節目の数字ではあります。 「たぶんに勝手な私見を並べるようなブログになると思います」とお断りして始めたブログですが、まさにその通りになっていて、ちょっと恐縮するところがないでもありません。 でも、思うに、そういうことが許される(最低限のマナーさえ守っていれば)ということも、ある意味「ブログ」の有り難いところなのかも知れませんね。 まだブログ「ひよっこ」の私が言うのもなんですが、「書く」(しかも日本語という母国語で)という作業には、自分自…

  • 実務の勉強メモ その7 相続・遺言書作成(1)

    今日気が付いたのですが、会社のトイレに設置してある「ジェットタオル」の使用が再開されていました。こんなところからも「コロナ」が収束しつつあるのがわかりますね。 さて今回は、「相続・遺言書作成」業務についてメモしてみたいと思います。 「相続」業務について考える場合、そもそも行政書士に出番があるのかという疑問がある。 不動産登記は「司法書士」、相続税は「税理士」、相続人同士に争いがあれば「弁護士」、さらに不動産の売却であれば「不動産会社」、その他「金融機関」なども相続の現場に関わってくる。 そのようななかで、果たして行政書士が相続業務に関わる余地はあるのか、という疑問を持つのは当然のことである。 …

  • 私の「経済」の先生

    「三橋貴明」という人物のこと、果たしてどれくらいの方がご存知なのか、私にはよくわかりません。 ですが、私にとっては、ズバリ言って「経済」の先生です。 と言っても、本人に直接学んだわけではなく、ブログやメルマガ、YouTubeなどで発信されたものを通して学んできたに過ぎないのですが。 私は、経済の「専門家」でないのはもちろんですが、大学などで「経済」について学んだ経験もありません。 しかし、一社会人として、「政治」に関心を持つことと、「経済」について自分なりに学んでおくことは、非常に大切なことだと思っています。 それと言うのも、「政治」も「経済」も決して一部の「専門家」だけのものではなく、どちら…

  • 「GX」って何?

    みなさんはご存知かも知れませんが、「GX」という言葉、私はつい最近になって知りました。妻に尋ねてみると、「確か、グリーンなんとか・・・」「あっ!グリーントランスフォーメーション!」と、ちゃんと知っていました。 近頃私は、新聞というものをまったく読まないもので。ホント勉強不足でお恥ずかしい限りです。 でも、私と同じように知らない人にとっては、「GX?」「何それ、新しい車の名前?」といった感じかも知れませんね。 「GX」というのは、「グリーントランスフォーメーション」の略らしいです。 ついこの間、「DX」という言葉が盛んに使われるようになって、その意味はともかく、字面としてはやっと定着してきたかと…

  • 実務の勉強メモ その6 会計記帳(3)

    今回も「会計記帳」業務についてのメモです。 会計記帳業務を受任する際には、税務署・都道府県税事務所への開業関係書類の提出の有無を確認する必要がある。 その主なものを列挙すると以下のようなものがある。・新設法人の届出書類(法人)・個人事業の開業届出・廃業届出等手続(個人)・青色申告書の承認の申請(法人・個人)・源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請(法人・個人)・給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出(法人・個人) 上記のうち、「青色申告書の承認申請」は特に注意が必要。承認を受けるためには、法人個人共に期限内に提出しなければならない。 以上、今回はここまでです。

  • 実務の勉強メモ その5 会計記帳(2)

    今回も「会計記帳」業務についてのメモです。 相手先の「基本情報の確認」は非常に重要。法人の場合は、まず決算期の確認をする。定款・登記簿謄本・印鑑証明書・賃貸借契約書・各種届出・許可証等のコピーは必ずもらっておく。 「仕訳数」によって値段設定する場合は、初めによくヒアリングすること。 仕訳数は少なくとも業種によっては内容が把握しにくいものもある(IT関係など)。飲食店等、仕入れが多い業種は仕訳数が多くなる場合がある。 毎月面談するか、データの受け渡しのみかは事前にきちんと決めておくこと。 毎月仕訳をすることで、相手先のお金の流れがわかってくる。それ基づいて適切なアドバイスをすることで、より信頼を…

  • 実務の勉強メモ その4 会計記帳(1)

    今回は、「会計記帳」業務について勉強したことをメモしてみたいと思います。 まず、「会計」は「管理会計」、「財務会計」、「税務会計」の三つに分類することができる。このうちの「管理会計」と「財務会計」については行政書士が会計顧問として関わることができる。 それを前提として考えた場合、「会計記帳」は行政書士にとって十分魅力的な業務となり得る。 一番の特徴としては、「ストック型」の業務である点。また、「会社設立」から「会計記帳」、「会計記帳」から「創業融資」など派生的な業務が見込める点にも特徴がある。 最低限簿記(2級程度)の知識は必須。また、税法(「所得税」「法人税」「消費税」など)の知識も身に着け…

  • 「財源」ってナニ?

    国会での政治家同士のやりとりや、新聞、テレビなどのニュースでしょっちゅう目にしたり耳にしたりするこの「財源」という言葉。 「コロナ禍で困っている人たちを救う必要がある!」「財源は?」 「台湾有事に備え防衛費の増額が必要だ!」「財源は?」 「これ以上の人口減少を食い止めるには少子化対策が必要だ!」「財源は?」 とにかく、「国」が何をやるにしても二言目には財源、財源。 右も左も与党も野党も財源、財源。 しかし、この「財源」って、いったい何なんでしょうね。 多くの人は「税」と答えるのかも知れません。 でも、どうやらそうではないらしい。 「らしい」と書くのは、私が確信を持って言えるような「専門家」では…

  • 自分を変える三日間?

    今日は朝から雨模様の一日でした。桜はほとんど散ってしまいましたが、春はまだこれからが「本番」といったところでしょうか。 ところで、一昨日から今日までの三日間仕事の方はお休みでした。 今勤めている会社で取れる最後の「三連休」です。 その間、私は「お酒」をまったく飲まずに過ごしています。 これ、私にとっては結構、いやかなり凄い事です。(たぶん家内は同意してくれると思うのですが) なにしろ、ほぼ毎日(コロナに罹ったときですら)お酒を欠かさない私なのですから。 しかし、独立後は仕事がなければまったく無収入の身です。 お酒なんて悠長に飲んではいられません。 まずは仕事を取ることを第一に考えなくてはなりま…

  • 実務の勉強メモ その3 会社設立(3)

    今回も、定款の作成(株式会社の)における注意点について。 定款の記載事項には、「絶対的記載事項」、「相対的記載事項」、「任意的記載事項」の三つがある。 「絶対的記載事項」は、定款に必ず記載しなければならない事項のこと。 「相対的記載事項」は、定款に記載しなくとも、定款自体は無効にはならないが、定款に記載しないと有効にならない事項のこと。 「任意的記載事項」は、定款に記載せずとも、他の文書で規定できる事項であるが、定款に記載することで明確になる事項のこと。 以上を踏まえたうえで、いくつか注意点を見てみると、 まず「商号」(絶対的記載事項)ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、アラビア数字(1…

  • 実務の勉強メモ その2 会社設立(2)

    定款の作成(株式会社の)で注意すべきもののうち、今回は「目的」について。 定款の記載事項のうち「目的」は必ず記載しなければならないものであり、かつ非常に重要なものである。 目的は、これから会社がどんな事業をするのかを記載するものであり、「適法性」、「営利性」、「明確性」の三つを備えていなければならない。 原則として、会社は定款に記載されている目的以外の事業を営むことができない。 目的の数に制限はないが、一番目には会社のメインとなる事業を記載するのが良い。 数に制限はないので、今はまだやっていなくとも将来的にやりたい事業も記載できるが、あまり書き過ぎると一体何をやっている会社なのかが不明瞭となり…

  • 実務の勉強メモ その1 会社設立(1)

    今回は、行政書士の実務について勉強したことを少し「メモ書き風」に書いてみたいと思います。あくまでも「メモ」であり、「解説」ではありませんので、ご承知おきください。 会社設立業務(ここでは「株式会社」に限ります)で行政書士が関わる重要な部分に、「定款の作成」がある。 定款の作成においては、いくつか注意しなければならない点があるが、「資本金の額」もその一つである。 かつては会社を設立するのには資本金1,000万が必要だったが、今では1円から設立することができる。 では資本金の額は1円でまったく問題がないのかといえば、そうとも言えない。 そもそも真面目に事業を始めようとするのに、資本金1円では「信用…

  • 季節と音楽

    季節と音楽には、切っても切れない密接なつながりがある。 これは、私だけでなく、多くの人が当り前のように感じていることだと思います。 ありがたいことに、日本には「四季」があって、春夏秋冬常に季節は移ろいゆき、決して同じ表情のまま止まるということがない。 音楽もまた、時間の流れとともに常に移ろい、刻一刻と変化していく。 季節の移り変わりに合せて育まれてきた私たちの生活感情。その時々の思いを、音楽はしっかりと受け止め、更なる彩りを与えてくれる。 ヨーロッパに由来する「クラシック音楽」が、日本人である私の四季折々に抱く生活感情と、何故かくも自然に溶け合うのか、私は時々不思議に思うことがあります。 春の…

  • 大型案件、受注しました!?

    やりました!大型案件受注しました!・・・? スミマセン。今日は四月一日ということで、どうぞお許しください。 それにしても、このブログでそういう報告ができる日が、早く来るといいのですが。 ところで、今日は午前中、実務の勉強をしたあと、家内と二人で近くの神社に遅い(遅過ぎる)「初詣」に行ってきました。 桜がいい感じに咲いているのをバックに写真を撮ってもらいました。 気に入ったのがあればプロフィール用に使いたいと思います。 午後からは義母を連れてお墓参りへ。三年前に亡くなった義父のお墓です。 昨年の納骨の際には仕事で立ち会えなかったため、今回きちんとお参りが出来て良かったです。 暖かくて穏やかな日差…

  • 「私流」専門業務の決め方

    行政書士でやっていくためには、「専門業務」を決める必要がある。これは、行政書士で開業している人の多くが認めるところだと思います。 しかし、前職での経験があるなどの特別な理由があれば別ですが、未経験の新人行政書士で、開業と同時に「専門業務」を決めるのは、ほとんど至難の業ではないでしょうか。 当り前ですが、「やりたい業務」と「専門業務」は違います。 やりたい業務なら、新人でも見つけることはそれほど困難なことではありません。 極端な話、ただ自分が希望すればいいだけなのですから。 しかし、専門業務はそうは行きません。 専門業務は、それで実際に仕事を取り、事務所経営の柱とするべき業務です。 はっきり言っ…

  • 人生の「宿題」?

    子供の頃、学校で宿題が出ると、だいたい二つのタイプに分かれていたように思います。 一つは、まず宿題を済ませてから遊びに行くタイプ。もう一つは、遊びから帰った後で宿題に取り掛かるタイプ。 私は、間違いなく後者のタイプでした。 共働きで親がいないのをいいことに、学校から戻るとすぐに家を飛び出して、夕方日が暮れる頃まで遊んで帰る。 ときにはとっぷりと日が暮れてしまうまで遊びに夢中になり、母親にひどく叱られるようなこともありました。 そうして夕食が済んだ後でやっと宿題に取り掛かる。結果いつも後悔する羽目に。 夏休みの宿題など、もっと大変でした。 真面目に取り組むのは初めの一週間くらいで、あとはほとんど…

  • 行政書士登録後の営業電話

    行政書士で開業すると、いろんな営業電話がかかってくるということを、他の行政書士の方が書かれているブログなどで読んだことがあります。 その営業電話、登録四日目にして私にもかかってきました。それも立て続けに二件。 社名もなんの営業だったのかもよくわからずじまいだったのですが、とにかく相手はやたらと「先生」を連発するような話しぶりでした。 たぶん相手の方からすれば、こちらを「ヨイショ」する意味もあったのでしょうね。 ふだん営業電話に対しては、ろくに話も聞かずに「フェードアウト方式」で電話を切ってしまう私ですが、そこはまだ駆け出しの「新人」の身。 相手に失礼のないよう丁重にお断りしておきました。 それ…

  • 子供は親を選んで生まれてくる?!

    最近では「親ガチャ」などという言葉にもあるように、「子供は親を選べない」というのが、ふつう世間一般の常識だと思います。 私も実際に、子供が生まれて間もない頃、「子供は親を選べない。だから頑張りなさい」という意味の言葉を掛けられたことがあります。 その時の私は、そういうものかも知れないと、特に疑問に思うこともありませんでした。 子供は親を選べない。それは確かに、その通りなのかも知れません。 でも、もし子供が、自ら親を選んで生まれてくるのだとしたら、どうでしょう。 常識で考えるのとは、また違った風景が見えてくるのではないでしょうか。 ちょうど同じ頃に、私はある学者が書いた本を読んで、「子供は親を選…

  • 行政書士とSNS

    私が行政書士の試験に合格した当時、よく「行政書士は三年は食えない」という言葉を目にすることがありました。 この言葉はしかし、裏返して言えば、「三年頑張れば食えるようになる」という意味に取れないこともありません。 ただやはり、「三年」という数字には、それ相応の理由があったのだと思います。 私が試験に合格した二十年前。今のようにSNSはもちろん、ブログやホームページでさえもまだまだ一般的とは言えない時代でした。 ということは、仮に開業した場合でも、そもそも行政書士としての自分の存在を知ってもらうこと自体が、今とは比べものにならないくらい大変な時代だったということになります。 つまり、その当時「行政…

  • 三島由紀夫の『仮面の告白』

    よく、「処女作にはその作家のすべてがある」と言われることがありますが、三島由紀夫の場合もその例外ではないような気がします。 三島由紀夫の実質的な処女作である『仮面の告白』 この一作だけで、三島由紀夫が紛いのない「天才」であることを証明するのに十分であり、同時にこの作品が、三島文学のみならず、戦後の日本文学を代表する作品の一つであることに異存を持つ人は、まずいないと言ってもいいのではないでしょうか。 三島由紀夫の文学の持つ魅力。 それは、読む者を虜にせずにはおかない鮮やかで豊富なイメージに満ちた「言葉」を通して、魅惑的な物語の世界へと我々を引き込み、しばしの間、魂の開放にも似た愉悦を味わわせてく…

  • 開業を決意して意外だったこと

    いろんな花が咲き出すこの季節、景色に目を奪われてつい脇見運転をしてしまいそうになります。用心用心。 さて、私が開業を決意して意外だったことの一つ。 それは、周囲の反応です。 この歳になって「行政書士で開業するので会社を辞めます」と言ったらたぶん笑われるのではないか。 行政書士なんて食えない資格の代表みたいなもんじゃないか。いい歳をしてなにバカみたいなことを言っているのか。考え直した方がいいんじゃないか。 私はそんな反応が返ってくることを覚悟していました。 けれども、実際に会社で自分の意思を伝えてみると、意外とそうではありませんでした。 思っていたのとは反対に、みな肯定的で、「おめでとう」にはじ…

  • まずは実績をつくる

    たとえば私のような、開業したてで実績のまったくない行政書士が、普通世間一般から相手にされないのは、仕方のないことだと思います。 いくら自分で「私は行政書士です。開業しました!」と叫んでみたところで、何の用もない赤の他人からすれば、まったくどうでもいいことでしかありません。 であればこそ、最初は必死になって、石に噛り付いてでも「実績」を作る必要がある。まずは一つでもいいから仕事を取って、完成させる。そうしてお客様からの信頼を得る。次にまた一つ仕事を完成させ、また新たな信頼を得る。 そうやって少しずつでも実績を積み重ねることによって、徐々に「自分」ではなく、「他人」が、自分のことを「行政書士」とし…

  • 今日は大分に行ってきました

    桜の花がだいぶ開いてきたようです。たぶん来週あたりが見頃になりそうです。今年はきっと「花見」が盛んに行われることでしょうね。 ところで、今日は仕事の関係で大分まで行ってきました。私が住んでいるところからは車で二時間足らずの距離です。 午前中で用件を済ませた後、別府に寄り道してお昼を食べて帰ることにしました。私がいつもお目当てにしているお店はここです。 お店の看板には「別府冷麺」とありますが、私のお気に入りは何といっても「中華そば」です。もちろん冷麺も人気なのですが、そうそう来る機会のない私はどうしても中華そばを注文せずにはいられません。 今日はそれこそ当分来ることもなさそうなので、ちょっと贅沢…

  • 開業一週間が経過しました

    野球のWBC、日本やりましたね。世界一です!選手の皆さん、おめでとうございます!村上選手の豪快な一発に、大谷投手の最後の投球、本当にすごかったですね。 さて、入会式から数えて今日で七日目、開業一週間が経過しました。 が、はっきり言ってこの一週間、行政書士としての活動は何もできていません。 入会式の日こそ、何人かの方と名刺交換などをして「行政書士」と名乗ることもできましたが、それ以降は行政書士として「人に会う」ことすらできていません。 まあ、平日はフルタイムで勤務している身で、まだ会社でもほんの数人しか私が行政書士で開業することを知らない状態なので、こうなることは当初から織り込み済みではありまし…

  • 私の好きな「恋愛映画」BEST3

    今日のWBCでの日本の勝利、本当に感動しました。特に、これまで不調だった村上選手のサヨナラ安打には、妻と一緒に涙でした。明日の決勝戦、ここまで来たら勝ち負けよりも悔いの無い試合にして欲しいものですね。 ところで、この間、妻と一緒に『悪人』という映画を観ている時でした。 私が妻に「この映画、男女の狂おしいほどの恋愛を描いた映画らしいよ」と言うと、妻は「ふーん」、さらに私が「恋愛映画で好きな映画って何?」と聞くと、「恋愛映画?んー、わからん」との答えでした。 私は、妻のそっけない答え方も面白かったのですが、確かに「好きな恋愛映画」と聞かれて、即座に答えるのは簡単ではないかも知れません。そこで、ここ…

  • 開業届提出してきました!

    明日のWBC野球の準決勝、楽しみですね。日本の先発は佐々木朗希投手で決まりみたいです。メキシコもかなり強打線のようですが、何とか抑えてもらいたいものですね。 さて、今日は午後から休みが取れたので、税務署に「個人事業の開業届」と「所得税の青色申告承認申請書」を提出してきました。 これまで税務署に用など無かった私は、初めて行ったのですが、道が混んでいたせいもあって、到着するのに一時間ほども掛かってしまいました。 にもかかわらず、受付で書類を提出すると、立ち話のままほんの一二分程度であっさりと終了。なんともあっけない限りでした。 もっと何か質問されるのかと思っていたのですが、マイナンバーカードの代わ…

  • クラシック音楽の楽しみ

    同じ楽曲を、いろいろな演奏家の演奏で聴いてみるということは、クラシック音楽を聴くうえでの大きな楽しみの一つだと思います。 これは、歌謡曲やポップスなどでよくある、誰かの持ち歌を他の誰かがカバーしたものを聴く、というのとは似ているようでまったく違うことです。 と言うのも、所謂クラシック音楽の世界には、もともと誰かの「持ち歌」などという概念が存在し得ないからです。「原曲」というものが、クラシック音楽の世界には存在しない。 何故なら、いくらバッハ、モーツァルト、ベートーベンなどと言ったところで、彼らの演奏自体が「原曲」として残っているわけではなく、ただ単に彼らが書いた「楽譜」が残っているに過ぎないか…

  • 「プライド」、この厄介なもの

    「プライドが何だ!プライドなど、傷つくだけの厄介なものだ。捨てちまえ!」 これは、タランティーノ監督の映画『パルプ・フィクション』のなかで、ボクサーである主人公に、八百長を強要するマフィアのボスが言い放ったセリフです。 私は初めて観た時から、何故か記憶に残っています。 幸か不幸か、私は、傷つくほどの厄介な「プライド」を持ち合わせていません。 会社勤めで、私くらいの年齢であれば、部長や役員などの重要な役職に就いていても、まったく不思議のないことだと思います。 そういう人たちであれば、自分が会社のなかで築いてきたキャリア、その証としての「肩書」に、それ相応の「プライド」を持つということは、当然のこ…

  • 入会式に参加してきました!

    昨日、単位会の入会式に参加してきました。 これで無事登録と入会が認められ、晴れて行政書士として活動することができるようになりました。 本当の意味での開業一年目の始まりです。 ただ、まだ以前からの会社に勤務中のため、行政書士の仕事に専念できるのは五月からになりそうです。 でも、そこは仕方がありません。これまで二十年以上お世話になった会社ですので、最後まできちんとした形で終わらせたいと思っています。 入会式での所謂同期は、私を含めて三人でした。 話によると、多い時には十名以上になることもあるようで、今回は少ないほうだったのかも知れません。 講師役の先生が促してくださったおかげで、休憩時間にそれぞれ…

  • 吉田秀和から学んだこと

    九十歳を過ぎて、尚筆を執り続けた、日本を代表する音楽評論家の吉田秀和。 私は学生時代、その著作を通して、音楽や演奏家のことだけでなく、絵画やヨーロッパの文化に関することなど、本当にたくさんのことを学びました。 また毎週日曜日の朝、吉田秀和が解説を務めていたNHKのラジオ番組を聴くことは、学生時代の私の欠かせない楽しみの一つでもありました。 確かその当時で既に七十歳を過ぎていた吉田秀和が、それから随分経った後もまだ放送を続けていたことに、私は驚かされた記憶があります。 その当時から考える、私が吉田秀和から学んだ一番のこと。それは、「理想的な大人の姿」とでも言えるようなものでした。 「大人」として…

  • 関わりを持つことの大切さ

    よく、経営者は孤独だ、と言われることがあります。 確かにそれは、その通りなのかも知れません。 会社の規模の大小に関係なく、重要な決定事項はもちろん、時には会社の命運を左右するようなことまで、最終的な判断の責任は、常に経営者に委ねられる。 そのプレッシャーたるや、周囲の者には決して計り知れないことだと思います。 しかも、もし自分の判断が間違っていたとしても、一切の言い訳が許されない。 経営者が孤独であるのは、当然のことなのかも知れません。 しかし、だからこそと言うべきなのでしょうが、経営者は、自分の周囲にいる人間と積極的に関わりを持つよう、敢えて心掛ける必要があるのではないでしょうか。 経営者は…

  • 行政書士法の変遷に思うこと

    「行政書士法」 言うまでもなく、私たちが行政書士として仕事ができる、その根拠となる法律です。 行政書士は、依頼者の「権利」や「義務」に関わる仕事ですが、その行政書士である私たち自身の「権利」や「義務」を明確化してくれているのが、この「行政書士法」だと思います。 ある意味、行政書士としての私たちを「守って」くれている法律だと言ってもいいのかも知れません。 開業を目の前に控え、私は改めて行政書士法を勉強し直してみて、そのことを再確認することができたように思います。 当り前のことですが、行政書士法も、他の法律と同じように時代の流れ、社会の変化に応じて、その都度必要な改正がなされてきています。 ただ、…

  • 名誉の負傷?

    WBCでの日本の快進撃が続いています。今日もすっきりと勝って準々決勝進出を決めてもらいたいものですね。 どのスポーツでもそうですが、国際試合というのはやっぱり独特な雰囲気があって、観ていると思わず感動してしまうような場面が多々ありますね。 個人的には、村上選手の豪快な一発に期待しているのですが。 ところで、一昨日の金曜は、勤務している会社の飲み会でした。 私が所属している部署全員の参加で、総勢15人以上での飲み会など本当に久しぶりでした。コロナが流行り出してからの丸三年間、こういう飲み会はまったくありませんでした。 みんな待ちかねていたせいか、いつも以上の盛り上りで、私もつい飲み過ぎてしまい、…

  • 映画「ライトスタッフ」を観る

    映画「ライトスタッフ」を、久しぶりにDVD鑑賞しました。 1983年制作のアメリカ映画 監督はフィリップ・カウフマン この映画、観るたびに泣けて仕方がありません。主演のサム・シェパードもカッコいいのですが、それ以上に、スコット・グレンやデニス・クエイドなど、脇を固める俳優たちの表情が実にいい。見ているだけで、訳もなく泣けてきます。 舞台は1940年代から50年代にかけてのアメリカ。サム・シェパード演じる主人公は、砂漠の真ん中にある空軍基地で戦闘機の限界に挑み続けるテストパイロット。その周囲には多くの優秀なパイロット達が集まって来る。 やがて時代は宇宙飛行の時代へ。あくまでも戦闘機のパイロットで…

  • ワードプレスのセキュリティ対策

    ワードプレスでサイトを構築する際に、必ずやっておかなくてはならないのが、「セキュリティ対策」だと思います。 私はよく知らなかったばかりに、一度ひどい目にあいました。 というのは、開業に向けて作成中だったサイトに、ある日突然、ほとんど何の前触れもなくアクセスできなくなってしまったのです。 それまで苦労して作ってきたサイトにアクセスできない。 一瞬、目の前が真っ暗になりました。 サーバーから届いていたメールを確認してみると、私のサイトに不正なアクセスが認められたため、サーバー側でセキュリティ上の処置を行ったとのこと。 それからは、何度もサーバーとメールでやり取りをしたり、それまで触ったこともなかっ…

  • 考える方を選ぶことの意味

    『絹と明察』という三島由紀夫の小説の中で、資本家である主人公の駒沢善次郎が、労働者に反旗を翻された後、こう述懐する場面があります。 今かれらは、克ち得た幸福に雀躍しているけれど、やがてそれが贋ものの宝石であることに気づく時が来るのだ。折角自分の力で考えるなどという怖ろしい負荷を駒沢が代りに負ってやっていたのに、今度はかれらが肩に荷わねばならないのだ。 (三島由紀夫『絹と明察』より) 会社を辞め、独立するということも、これと似たようなところがあるのかも知れません。 「経営」という怖ろしい負荷を社長が代りに負ってくれていたものを、今度は自分の肩に荷うこと。それが独立するということの意味なのかも知れ…

  • 小林秀雄の「恵み」

    今は亡き作家の橋本治に『小林秀雄の恵み』というタイトルの本があって、書店の棚で目を引かれた私は、手に取ってパラパラとページをめくってみたことがありました。 ほんの立ち読み程度でしたので、橋本治がどういう意味を込めてそのようなタイトルを付けたのか、それは定かではないのですが、しかし、そのこととは別にして、小林秀雄の「恵み」というのは、なかなか言い得て妙な言葉ではないかと思います。 私は、学生時代に小林秀雄を随分と熱心に読みました。 その頃の私は、大学を卒業できる見込みも立たないまま、これから自分がどうやって生きて行けばいいのかまったく見当もつかず、逃げ場のない孤独と不安に、押しつぶされそうになっ…

  • 「勉強」を好きになる

    「遊びと勉強、どっちが好きですか?」と聞かれて、「勉強」と即座に答えられる人は、そんなに多くはないかも知れません。 「勉強」、私も子供の頃から好きではありませんでした。むしろ嫌いだったと言った方がいい。遊びの方が、断然好きでした。 勉強というと、いつも遊びたいのを我慢して無理やりやらされるもの。常にどこか苦痛を伴うようなイメージから、高校生ぐらいまでの私は、なかなか逃れることができませんでした。 ちなみに、勉強に使われている「免」という漢字は、もともと女性がお産をする姿を表したものだと、何かの本で読んだ記憶がありますので、今から思えば、それも無理のないことだったのかも知れません。 しかし、今現…

  • 行政書士事務所のホームページはどう作る?

    行政書士事務所を開業するにあたって、もはや必須と言ってもいい事務所のホームページ。 問題は、自分で作るか、業者に頼むか、ではないでしょうか。 これについても私は、諸先輩方の意見を参考にしてみました。その結果、現在のところ自分で作る方を選択しています。 理由としては、まず費用の問題。 ホームページの作成を業者に依頼するとなると、どんなに安くても十万円以上かかるのが普通だと思います。業者によっては、もっとかかる場合もあるでしょう。 更に、作成したホームページの運用まで任せた場合、毎月数万円程の固定費まで必要になってきます。 しかも、行政書士のホームページは、事務所案内のホームページを一つだけ作れば…

  • 五十を過ぎてわかったこと

    だいぶ前になりますが、音楽評論家の吉田秀和が、歳を取ればもっといろんなことがわかるようになると思っていたが、全然そうではなかったという意味のことを、どこかに書いていたのを読んだ記憶があります。 私も、これまで五十年以上生きてきましたが、自分で自信を持って確かにわかったと言えるようなことは、ほとんどありません。そんななかで、これだけは本当に腹に落ちたと思えることが、一つだけあります。 それは、「言葉」です。 言葉には、間違いなく「美味しい」言葉と「不味い」言葉とがある。そしてそれは、私たちが普段食べ物を口にしたときに感じるものとほとんど同じ感覚に属している。 言うなれば、言葉にも、食べ物と同じよ…

  • 行政書士は食えない?

    行政書士で、果たして食えるのか、食えないのか? これはもう、行政書士で開業を考える人にとっての「永遠のテーマ」と言ってもいいのかも知れません。 なにしろ、私が試験に合格した二十年以上前から、ずっと同じようなことが繰り返し言われ続けているのですから。 まだ開業前の身である私には、この問いに答える資格もなければ、その能力もありません。 ただ、この問いについては、多くの先輩行政書士の方々が、それぞれの立場から貴重な意見を出してくださっていますので、それらを参考にしながら、自分なりの答えを探っていくしかないのかも知れません。 いろいろと言われているなかで、最もよく言われていることが、「行政書士で食える…

  • 事務所の現地調査

    行政書士の登録申請をすると、大抵の場合、単位会による「事務所の現地調査」が実施されることになっています。 私も調査を受けましたが、日程が決まってから調査の日まで一週間ほどしかなかったため、かなり焦りました。 というのも、私は自宅の一室を事務所として申請したのですが、まだ内装が完全には整っておらず、訪問者を迎える机や椅子も用意できていない状態だったからです。 電話を掛けてこられた支部長のお話によると、たぶん二人でお見えになるということでしたので、私は急いでテーブルと椅子をネットで注文しました。 ただ、注文した後で、果たして調査の日までに品物が届くか不安になったのですが、そこはなんとか無事に届いて…

  • 「給料」のない世界

    会社勤めであれば、毎月決まった日に必ず給料が振り込まれる。 嫌々でも、毎日会社に行っていれば何らかの仕事があって、それをやっていれば取りあえずの生活は保証される。さらに場合によっては、様々な福利厚生まで付いてくる。 これはもう、本当にありがたいことだと思います。 行政書士で独立するということは、それらすべてが無くなるということに他なりません。 言うなれば、「給料のない」世界で生きていくということです。 しかも会社員であれば、会社に行きさえすれば当り前のようにある「仕事」も、行政書士では決して普通に「ある」ものではありません。 行政書士にとって仕事は、自ら工夫して取りに行くものであり、もしそれが…

  • 文学との出会い

    私は、今でこそ法律系の専門職である行政書士開業に向けて活動していますが、もともとは、法律よりも先に文学に興味を抱いた人間でした。 私が「文学」というものに決定的に出会ったのは、高校二年生の時でした。 家の本棚に置いてあった夏目漱石の『こころ』を、たまたま手に取って開いた私は、はじめの一節を読んだ瞬間、体中に電気が走ったような衝撃を覚えました。 「私はその人を常に先生と呼んでいた。だから此所でもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。これは世間を憚かる遠慮というよりも、その方が私に取って自然だからである。私はその人の記憶を呼び起すごとに、すぐ「先生」と云いたくなる。筆を執っても心持は同じ事である…

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