歳を取れば取るほど難しくなること
私は、五十七になりますが、年々歳を重ねるごとに難しく思えてくることがあります。 それは、「老いる」ことの難しさです。より正確に言えば、「幸福に老いる」ことの難しさです。 私には、現在の日本で「老いてなお幸福」であるということが、相当に困難なことになっているような気がしてなりません。 これは、お金があるとかないとか、そういうこととは必ずしも関係のないことだと思います。 現在の日本で、たとえお金があっても幸福とは言えない老人は、決して珍しくはないのではないでしょうか。 もしそうだとして、その問題を突き詰めて考えようとすれば、それは現代日本の社会学的な問題で、とても私の手に負えるものではありません。…
2023/04/30 18:57