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この青空を、君へ~父から息子へつなぎたい思想~ https://ph.nowandhere.jp/entry/20220803/1659473116

育児×哲学×社会学 ~父から息子へつなぎたい思想~ 「未来」のために「今」を手段化して生きてきた人生を反省し、外的な「意味」による支えを必要としないだけの、内的な「密度」をもった生き方を模索中。

今越結大
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住所
埼玉県
出身
函館市
ブログ村参加

2022/10/07

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  • 極論に心奪われず、感情に流されないための方法的懐疑

    デカルトは方法的懐疑という手法で、 すべてを疑っていったが、それでも今、ここで、思考している自分だけはどうにも疑えなかった。 「我、思う、故に我あり」 これを思考の出発点としようと言った。 方法的に懐疑しようと。 「すべてのことを疑ってかかれ」 この世に「絶対」などない。 唯一の「真理」などない。 人の数だけ「正しさ」がある。 と、相対(懐疑)主義者は言うだろう。 ちょっと待ってほしい。 もし、それが正しいというなら、 一つの矛盾に気づく。 その「すべてを疑え」ということもまた疑う必要がある。 思考停止的に「すべてを疑う」というのは、どうも正しくなさそうだということはわかる。 だから、方法的に…

  • その「ガクチカ」が採用担当に響かない理由

    現職でも採用担当を務めている これまでの社会人人生のなかで、新卒、中途、アルバイト採用を担当してきた 一部上場、中堅、ベンチャー企業で、1000名は面談や面接をしてきている。 子育てと同じくらい、いやだからこそ、就職活動を支援したいという想いは強い。 そのため、OB訪問(Webだけど)を受け入れて後輩の相談に乗ることがよくある。 数年前から、「ガクチカ」という項目を就活生が話してくれる。 最初聞いたときは「ガクチカってなに?美味しいの?」とびっくりしたものだが、 「学生時代に力を入れたこと」という項目とのこと。 この言葉作って広めた人がどのような意図かは分かりかねるが、 想いをもって「ガクチカ…

  • バーベキューつまらない-大人とこどもの世界線の違い-

    先週末は家族でバーベキュー&キャビンでお泊まりという体験をした。 家族だけでバーベキューするのも、キャビンに泊まるのも初めてだ。 チェックアウトして、昼ごはんを食べていた時息子から言われた。 「全然楽しくなかった。大きいお風呂入りたかった。朝ごはん自分でつぐやつ(バイキング)がよかった。パパとかっかYouTubeダメって言うし、プラレールもダメって言うし。今度から黒磯に行きたい」 奥さんと目を合わせて笑ってしまった。 黒磯とは、モンゴリアンヴィレッジのことで、昨年6月に行ったところ。 モンゴルのゲルに泊まれる。 風呂は岩風呂で露天あり。 夜ご飯は室内バーベキュー。 朝はバイキング形式。 室内で…

  • 移動の目的は「目的地」に着くことか-『気流の鳴る音』真木悠介より-

    以前、友人のお子さんの作文を読ませてもらった。 その作文にはこのように書いてあった(記憶なので原文どおりではない) パパは、目的地に行くために電車に乗るけど 僕は、電車に乗ること自体が目的なんだ。 カミナリに打たれたような衝撃を受けた。私も、移動が大嫌いで、あまり旅行が好きじゃない。移動というものが手段に過ぎず、何も生み出さない、何の価値もない時間の無駄と思ってしまうから。私も、目的地につくための「手段」として「移動」を見てる。ただ、「移動」そのものが「充実」したものだとしたら? 真木悠介の『気流の鳴る音』を思い出した。 「未来」の目的、理想のために、「今」の時間、人生、生命を手段としてみると…

  • 外的な「意味」による支えを必要としない生き方-真木悠介『気流の鳴る音』より-

    気流の鳴る音 ──交響するコミューン (ちくま学芸文庫) 作者:真木悠介 筑摩書房 Amazon ドン・ファンが知者の生活を「あふれんばかりに充実している」というとき、それは生活に「意味がある」からではない。生活が意味へと疎外されていないからだ。つまり生活が、外的な「意味」による支えを必要としないだけの、内的な密度をもっているからだ。 知者は行動を考えることによって生きるのでもなく行動をおえた時考えるだろうことを考えることによって生きるものでもなく行動そのものによって生きるのだということをお前はもう知らねばならん。知者は心のある道を選びそれにしたがう。そこで彼は無心に眺めたりよろこんだり笑った…

  • 包摂性を欠いた社会‐『日本の難点』宮台真司より‐

    宮台真司さんの「日本の難点」を読んでから、ずっと頭が回り続けてる。 「包摂性を欠いた社会」 近代化により、〈システム〉が〈生活世界〉に浸透する過程で地域共同体が崩壊して、相互扶助のネットワークが機能しなくなった。 個人主義が強調され、〈システム〉がそのことを助長する世の中になったが、グローバル化により、個人が剥き出しに、晒されてホームベースとなる場所はなくなり、本当の意味で挑戦し続ける事は難しくなってきている。 以前、福岡と沖縄の教室見学。全く違う景色だった。 福岡は中受目指す5年生。社会の授業で先生と自由民権運動の事を話し合ってた。 沖縄の小学生。先生とじゃれあいながら、僕はクリスティアーノ…

  • 直観は過たない 過つのは判断である-田坂広志『風の便り第2便』より-

    田坂広志先生の風の便り第2便「直観は過たない」より これだ!と心が動いて行動しようとするただ、冷静になって色々と検討するととどまったほうがいいと考えて止めてしまう。 そんな経験はよくある。 だけど、その時は直観を信じるようにしている。慣性の法則で、現状に留まりたい理由を探しているだけと考える 2020年に都内から引っ越しを決めたときもそう。 引っ越そう!と決めて動き出すとやはりどこかで、 本当によかったかな この場所でよかったかな 今の暮らしもここがいいよな という考えが過る。 ただ、そうなるのは折込済み。 最初の直観を信じて行動する。 ただ、守りの意味での検討はしたほうがいい。 つまり、この…

  • これは白だ!と言う時に潜む否定性

    100分de名著にて、ヘーゲルの精神現象学を観てから、訳書を読みたいと思い購入 ちょっとずつ読み進めていて、やっと上巻の半分くらい(^_^;) やっと「自己意識」の章に到達した。 感覚的直感→知覚→悟性→自己意識 と意識の成長過程を見ていっているわけだが、息子の成長過程と照らして見るとなるほどと思う事が多くて面白い。 実は、子育てしている親が読むといいのかもしれないとも思う。 人間が言葉を発するとその瞬間にその言葉には、否定も含まれていると。 これは白だ!という時、黒ではないという否定が含まれている。 簡単な例で示したが、実際にはこの否定が隠れてしまって見えない事がある。 ふと田坂広志先生のこ…

  • 怒りながら作っても一品、笑顔で作っても一品

    外食で働いていた時代の副店長研修で研修官から言われたこの言葉を思い出す。 ピークになって忙しくなると、店がピリピリして、キッチンでは怒りながら料理を作っている場面を見る事がある。 ただ、いずれにせよ作らなければならない一品。怒りながら作るのか、笑顔で作るのか、私は後者でありたい。 最近、息子が何かお願いすると、 「え〜せっかくテレビ見てたのに!」 とか、 「いま、プラレールで遊んでていいところだったのに!」 とか怒りだす。 結局は手伝ってくれるのだけど(^_^;) ちょっと前は、「いいよ!」とか「はーい!」と言ってすぐやってくれた。 ひょっとして、私が鏡になっているのかもしれない。。。 息子が…

  • 仕事の報酬とは何か

    恩師田坂広志先生の著書と出会ったのは2008年のこと 職場の先輩から 君は、経験から深く語ることは十分できている ただし、話に広がりがない。読書をしているか? と、問われ 今まで読書をまともにしたことがないことを見事に見破られた 負けず嫌いの私は、ある研修レポートでこう書いた 1年間で100冊読みます ただし、何をどこから読めばいいかわからないでいた そして、その先輩からこう問われた その100冊のリストに「田坂広志さん」は入っているか もちろん、そのお名前など知る由もない。さっそく、田坂広志先生の著書を3つ選んだ 「仕事の思想」 「なぜ、働くのか」 「仕事の報酬とは何か」 完全にハマってしま…

  • Now and Here

    父からもらった言葉はたくさんあるが最も大切にしている言葉 Now and Here いま、ここで 小学生の頃は 今の自分に全力投球しなさい と言われた。 成長するにつれ、 Now and here Here and Now と言われた。 30代に恩師田坂広志先生と出会いこの言葉をもらった。 過去は無い。 未来も無い。 あるのは、永遠に続く、いまだけだ。 いまを生きよ。 いまを生き切れ。 そして、君へ もちろん、夢、未来を描くことはある。 でも、まず「いま」に心を込めること。 そうして、縁につながっていくよ。 この青空を、君へ ランキング参加中育児・子育て

  • 「正論」もときには「暴力」となってしまうことがある

    外食企業の店舗から本部に異動してアルバイト採用の企画を担当した時 採用難の現状を分析し原因を明らかにし施策を考え、担当課長に説明する機会を得た これが答えだ!と思っていた僕は意気揚々とプレゼンした 理想と現実のギャップ現実に対する評価それを打開する為にすべきこと 間違いはない、確かな正論だった しかし、担当課長の表情は険しいまま一旦持ち帰りとなりその会は終わった。 打ち合わせ後に先輩からフィードバックを受ける 相手の表情を見ていたかどういう気持ちで臨んでいるか想像したか さっきまで会議続きだったんじゃないか 他にも抱えている課題があるのではないか 受け入れられない事情があるのではないか そうい…

  • 人生は四季のように

    中学か高校の頃だったか。父からよく聞かされていて四季の変わり目にいつも思い出す言葉がある 人間には喜怒哀楽があるいつも一定の心持ちであることはない自分の感情を自然と重ねて豊かな気持ちでいたい 人生は、四季のように 春のように 温かく 夏のように 情熱的に 秋のように 大らかに 冬のように 冷静に そして、君へ人間も自然の一部自然から学び、自然と調和し、自然体で生きる人生を送ってほしい。 この青空を、君へ ランキング参加中育児・子育て

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