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この青空を、君へ~父から息子へつなぎたい思想~ https://ph.nowandhere.jp/entry/20220803/1659473116

育児×哲学×社会学 ~父から息子へつなぎたい思想~ 「未来」のために「今」を手段化して生きてきた人生を反省し、外的な「意味」による支えを必要としないだけの、内的な「密度」をもった生き方を模索中。

今越結大
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住所
埼玉県
出身
函館市
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2022/10/07

  • 2024年4月9日 入学式に寄せて

    もう、パパの「背中」を見せる必要はないのかもしれない。 4/1から入学式までのこの1週間。 新しい環境に飛び込む君を見て、そう思えた。 4/1 学童保育に初登園。 80名を超える新しいお友達のいる部屋に、後ろを振り返ることもなく勇ましく入っていく君の「背中」を見送り、心配しているのは大人だけだと反省した。 新しい環境になって初めての週末。 今年の桜はいつもより遅くて、ショッピングモールから家まで桜を見ながら帰ったね。 君は電動自転車の後部座席から降りて走り出し、ついには家まで走り切ってしまった。後から調べたらショッピングモールから家までは、2.2キロ。 走る君の「背中」を見ながら、正直とても驚…

  • 2024年3月23日 息子の卒園式に寄せて

    君は「空」という言葉を聞くとき どのような空を思い浮かべるだろうか? 青空だろうか? 夕焼けに染まる赤い空? 満天の星が広がる夜空? いつか登った山の頂上から見た空? どこまでも続く水平線が綺麗だった浜辺の空? 毎朝、登園の時に見た新幹線の線路越しの空だろうか。 パパの背中が邪魔で新幹線が見えなかったのはゴメンて。 電車好きの君だから、念願叶って乗れたロマンスカー展望席から眺めた空や 上野東京ライングリーン車の2階席から見える空と言うかもね。 「空」という簡単な言葉ですら、 人によって思い浮かべる「空」は違う。 パパが思い浮かべている「空」と 君が思い浮かべる「空」は まったく同じ「空」ではな…

  • 訂正可能性の哲学 ゲンロン叢書 by 東浩紀 Kindleハイライト

    訂正可能性の哲学 ゲンロン叢書 作者:東浩紀 株式会社ゲンロン Amazon 訂正可能性の哲学 ゲンロン叢書by 東浩紀 ぼくはいまの政治は、世界的にも国内的にも、また古典的な政治においてもネットの争いにおいても、「友」と「敵」の観念的な対立に支配されていると考えている。 Read more at location 30 したがって、その対立を抜け出すことが決定的に重要である。『観光客の哲学』では、その認識のうえで、「観光客的な連帯」こそが脱出の鍵となり、新たな連帯のモデルは「家族」に求められるという主張を展開した。 Read more at location 31 観光客の哲学』では、観光客…

  • 息子とケンカしたから、パパの大学に連れてった

    圧倒的な力の差を感じたり、想像を超えすぎたものを見た時に、今自分が悩んでいたり、イライラしたり、落ち込んでいたりしていることが、なんだかとても小さな事に感じて、思わず笑ってしまう事はないだろうか。 それは幼児でもそうなのかなという経験をした。 先日の週末のはなし。 午後から、息子とデートだった。 常々、パパの会社みたいとか、大学見たいと言われてきたので、この機会に連れて行こうかと計画した。 東武鉄道博物館 ↓ 明治大学リバティータワー ↓ 家の近くでくら寿司 というプランで数週間前に息子と決めた。 そして、事件は東武鉄道博物館で起こった。 お土産コーナーにあったオモチャが欲しくなり、ねだりだし…

  • ぼくは、どうして雨が降るのか、その「仕組み」が知りたいのではなく、その「理由」が知りたいんだ

    5歳のこどもから質問を受けたとき、詩的・物語的に答えるか、科学的に答えるか、いやどちらかではなく、どちらもこたえようかとその時々で考えるが、やはり、なんで?なんで?を突き詰めると、最後は科学的知では答えられない想像的知で答えざるを得なくなることに気づく。 昨日は、久しぶりに雷がすごかった。雷がまだまだ怖い息子。 カーテン閉めて!トイレついてきて!パパもリビングにいて!と、彼なりに雷に対応しようと考えているのがかわいい。 その時息子から質問をされる。 「どうして、雨はふるの?」 寝床で週の半分は本を読むが(その殆どは電車だ) 4歳ころから中学生の理科の教科書をつかって、宇宙や太陽や地球、天気や地…

  • 切磋琢磨できる好敵手という存在-保育園年長の運動会での学び-

    先週末は、運動会だった。 年少のときは、「土曜日は、保育園休みのはずだ!」という言い訳で、グラウンドのフェンスの端っこで皆が踊ったり、競技したりしている様子を見ているだけで、年長のお兄ちゃんが、励ましてなんとか全員リレーには参加したという息子。 年長の今回は、むしろヒーロー的な立場になり、なんともこどもの成長というのは大人の想像を軽く超えてくる。 こどもの限界を簡単に親が決めちゃだめだと改めて思わされる事になった。 年長さんのメインイベントで毎年障害物競走がある。 その中で、縄跳び10回跳ぶゾーンが設けられている。 年長さんで縄跳びを10回跳ぶのはこうも難しいものなのかと思うほど、多くのこども…

  • あえて素樸な線を引く‐『鶴見俊輔の言葉と倫理』谷川嘉浩‐

    この本が泣ける。 鶴見俊輔の言葉と倫理: 想像力、大衆文化、プラグマティズム作者:谷川 嘉浩人文書院Amazon 先日、友人に「理想に張り続けていることがすごいと思うよ」と言ってもらい、とても嬉しかった。 まだまだ、山のいただきは遥か遠いが、それなりの成果もでだして、少しでも業界に貢献できているだろうかと思ってもバチはあたらないだろうか。 大風呂敷を広げて、そんなことできないだろと言われて、でも挑戦し続けてきたと思う。 第二新卒で入った会社で、一番感動を覚えたのは、 「この会社は、夢を語っても馬鹿にされない場所だ」 と思えたこと。 まず、社長が大きな夢を語り、そしてその夢に日付を入れて、日々実…

  • 心の声に従う前に気をつけたいこと-『スマホ時代の哲学』谷川 嘉浩- を読んで②

    また、谷川嘉浩さんの『スマホ時代の哲学』から スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険 【購入者限定】スマホ時代を考えるための「読書案内」付き作者:谷川嘉浩ディスカヴァー・トゥエンティワンAmazon 著書の中で、「スティーブ・ジョブズの助言は当てにならない」として、スタンフォード大学での卒業生に向けたスピーチを批判している。 12年前の私も、ジョブズのスピーチに奮い立たされている自分とちょっと待てと批判的に見ている自分とがいた。 *1 やりたいことだけやれる日など、ない。 ただ、今日一日「心を込めた」という振り返りはできるとは思う。 心の声に従うということは、良いことのようで、気をつけたほ…

  • 「大丈夫」より「なんとかなる」とつぶやく-『スマホ時代の哲学』谷川 嘉浩- を読んで①

    谷川 嘉浩さんの『スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険』を読んで、思考が刺激されている。 スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険 【購入者限定】スマホ時代を考えるための「読書案内」付き作者:谷川嘉浩ディスカヴァー・トゥエンティワンAmazon 今の時代は、常時接続の時代だからこそ、孤独を持ち、自己対話の時間を確保することが大切ではないかという主張。 常時接続の世界には、簡単に、気軽に、答えが出るもの、スッキリできるものが溢れている。 でも、人間には、長い時間かけて、それでも消化しきれないような、モヤモヤや答えの出ない事に向き合う事も必要で、その時間が現代は特に持ちにくいという問題提起…

  • 【食育】ベランダ菜園から畑を借りて菜園を始めた初心者がんばれ_随時更新

    決心のきっかけ理屈ではなくて 土作り 生ゴミを堆肥化する ナス ミニトマト ルッコラ パクチー 決心のきっかけ理屈ではなくて 都内在住時は、ベランダでミニトマトやきゅうり、ナス、ピーマン、ゴーヤなどをプランター使って栽培していた。 都内から引っ越し、家の周りに水田や畑が広がっており、ベランダ菜園では物足りなくなってきて、 市役所が紹介するレンタル菜園や張り紙などを物色しながら、時を伺うこと2年 朝散歩をしていると、おじさんに声をかけられた。 そのことがきっかけで、おじさんの持つ畑の一角をお借りすることになった。 なんて運がいいのだ自分。 このエピソードは改めて追記するとして、 初心者が畑を始め…

  • 「正対」は大切だが「正対し続ける」ことはしなくていい

    正対すること。 とても大切な心構えと思う。 自分自身、目の前の現実から目を逸らすことなく、正面から向き合うことで、いくつもの困難を乗り越えてきたと思う。 一方で、正対し続けることで、数年前は心身を壊し、療養していた時期がある。もうほぼ飲まなくなったが、万が一のため、今でもお守り的に薬を常備している。 正対するには精神的な体力が必要と思う。 自分の心の状態が整ってない時に正対すると、自分自身の心身が耐えられなくなってしまう。 『気流の鳴る音』(真木悠介)で、ドンファンが「意志」ついてこんなことを言っている。 「意志」とはどのようなものであろうか。ドン・ファンはそれを「人間と世界をむすぶ真のきずな…

  • 人生をゆたかにする良書と出会う方法

    オススメの書籍を教えてくださいと聞かれることがある。 応えるのが難しい質問トップ3のひとつだ。 (あと二つは?) 私がよく本を読んでいるというイメージを持っていただいて非常にありがたい。 ただ、何度か書いたことがあるが、私は30歳までほとんど本は読まなかった。 今でも文学の類はほとんど読まない。 ph.nowandhere.jp かなり偏りがあるので、オススメの本を教えてくれと言われて、本当にその人にあった本が紹介できただろうか?と不安で夜も眠れなくなる。 (すいません盛りました) とはいえ、自分なりの人生をゆたかにする良書との出会い方の方法論は持っているので、少しでも参考になればと思い書き残…

  • 「マンガ」か「読書」か議論を乗り越える

    教育や育児関係の記事で最近またこの議論をよく見る。 こどもにはマンガよりも読書(文字を読ませる)をした方がいい。 読書は漫画にくらべて「想像力を育める」と。 確かに読書は、文字から情景や主人公の姿などを想像して保管しながら読むので、一理あると思う。 ただ、その想像力を育む前に、想像はどうしてできるのか?ということも考えておく必要があると思う。 目で見たり、体験したりしたことがないモノや感情を想像することは難しい。 想像する材料が少ないままに、字ばっかり読んだところで、読書体験は乏しいものになるのではないかと思う。 僕も今でこそ本を年間に何十冊と読むようになったが、本格的に読書しだしたのは30歳…

  • 極論に心奪われず、感情に流されないための方法的懐疑

    デカルトは方法的懐疑という手法で、 すべてを疑っていったが、それでも今、ここで、思考している自分だけはどうにも疑えなかった。 「我、思う、故に我あり」 これを思考の出発点としようと言った。 方法的に懐疑しようと。 「すべてのことを疑ってかかれ」 この世に「絶対」などない。 唯一の「真理」などない。 人の数だけ「正しさ」がある。 と、相対(懐疑)主義者は言うだろう。 ちょっと待ってほしい。 もし、それが正しいというなら、 一つの矛盾に気づく。 その「すべてを疑え」ということもまた疑う必要がある。 思考停止的に「すべてを疑う」というのは、どうも正しくなさそうだということはわかる。 だから、方法的に…

  • その「ガクチカ」が採用担当に響かない理由

    現職でも採用担当を務めている これまでの社会人人生のなかで、新卒、中途、アルバイト採用を担当してきた 一部上場、中堅、ベンチャー企業で、1000名は面談や面接をしてきている。 子育てと同じくらい、いやだからこそ、就職活動を支援したいという想いは強い。 そのため、OB訪問(Webだけど)を受け入れて後輩の相談に乗ることがよくある。 数年前から、「ガクチカ」という項目を就活生が話してくれる。 最初聞いたときは「ガクチカってなに?美味しいの?」とびっくりしたものだが、 「学生時代に力を入れたこと」という項目とのこと。 この言葉作って広めた人がどのような意図かは分かりかねるが、 想いをもって「ガクチカ…

  • バーベキューつまらない-大人とこどもの世界線の違い-

    先週末は家族でバーベキュー&キャビンでお泊まりという体験をした。 家族だけでバーベキューするのも、キャビンに泊まるのも初めてだ。 チェックアウトして、昼ごはんを食べていた時息子から言われた。 「全然楽しくなかった。大きいお風呂入りたかった。朝ごはん自分でつぐやつ(バイキング)がよかった。パパとかっかYouTubeダメって言うし、プラレールもダメって言うし。今度から黒磯に行きたい」 奥さんと目を合わせて笑ってしまった。 黒磯とは、モンゴリアンヴィレッジのことで、昨年6月に行ったところ。 モンゴルのゲルに泊まれる。 風呂は岩風呂で露天あり。 夜ご飯は室内バーベキュー。 朝はバイキング形式。 室内で…

  • 移動の目的は「目的地」に着くことか-『気流の鳴る音』真木悠介より-

    以前、友人のお子さんの作文を読ませてもらった。 その作文にはこのように書いてあった(記憶なので原文どおりではない) パパは、目的地に行くために電車に乗るけど 僕は、電車に乗ること自体が目的なんだ。 カミナリに打たれたような衝撃を受けた。私も、移動が大嫌いで、あまり旅行が好きじゃない。移動というものが手段に過ぎず、何も生み出さない、何の価値もない時間の無駄と思ってしまうから。私も、目的地につくための「手段」として「移動」を見てる。ただ、「移動」そのものが「充実」したものだとしたら? 真木悠介の『気流の鳴る音』を思い出した。 「未来」の目的、理想のために、「今」の時間、人生、生命を手段としてみると…

  • 外的な「意味」による支えを必要としない生き方-真木悠介『気流の鳴る音』より-

    気流の鳴る音 ──交響するコミューン (ちくま学芸文庫) 作者:真木悠介 筑摩書房 Amazon ドン・ファンが知者の生活を「あふれんばかりに充実している」というとき、それは生活に「意味がある」からではない。生活が意味へと疎外されていないからだ。つまり生活が、外的な「意味」による支えを必要としないだけの、内的な密度をもっているからだ。 知者は行動を考えることによって生きるのでもなく行動をおえた時考えるだろうことを考えることによって生きるものでもなく行動そのものによって生きるのだということをお前はもう知らねばならん。知者は心のある道を選びそれにしたがう。そこで彼は無心に眺めたりよろこんだり笑った…

  • 包摂性を欠いた社会‐『日本の難点』宮台真司より‐

    宮台真司さんの「日本の難点」を読んでから、ずっと頭が回り続けてる。 「包摂性を欠いた社会」 近代化により、〈システム〉が〈生活世界〉に浸透する過程で地域共同体が崩壊して、相互扶助のネットワークが機能しなくなった。 個人主義が強調され、〈システム〉がそのことを助長する世の中になったが、グローバル化により、個人が剥き出しに、晒されてホームベースとなる場所はなくなり、本当の意味で挑戦し続ける事は難しくなってきている。 以前、福岡と沖縄の教室見学。全く違う景色だった。 福岡は中受目指す5年生。社会の授業で先生と自由民権運動の事を話し合ってた。 沖縄の小学生。先生とじゃれあいながら、僕はクリスティアーノ…

  • 直観は過たない 過つのは判断である-田坂広志『風の便り第2便』より-

    田坂広志先生の風の便り第2便「直観は過たない」より これだ!と心が動いて行動しようとするただ、冷静になって色々と検討するととどまったほうがいいと考えて止めてしまう。 そんな経験はよくある。 だけど、その時は直観を信じるようにしている。慣性の法則で、現状に留まりたい理由を探しているだけと考える 2020年に都内から引っ越しを決めたときもそう。 引っ越そう!と決めて動き出すとやはりどこかで、 本当によかったかな この場所でよかったかな 今の暮らしもここがいいよな という考えが過る。 ただ、そうなるのは折込済み。 最初の直観を信じて行動する。 ただ、守りの意味での検討はしたほうがいい。 つまり、この…

  • これは白だ!と言う時に潜む否定性

    100分de名著にて、ヘーゲルの精神現象学を観てから、訳書を読みたいと思い購入 ちょっとずつ読み進めていて、やっと上巻の半分くらい(^_^;) やっと「自己意識」の章に到達した。 感覚的直感→知覚→悟性→自己意識 と意識の成長過程を見ていっているわけだが、息子の成長過程と照らして見るとなるほどと思う事が多くて面白い。 実は、子育てしている親が読むといいのかもしれないとも思う。 人間が言葉を発するとその瞬間にその言葉には、否定も含まれていると。 これは白だ!という時、黒ではないという否定が含まれている。 簡単な例で示したが、実際にはこの否定が隠れてしまって見えない事がある。 ふと田坂広志先生のこ…

  • 怒りながら作っても一品、笑顔で作っても一品

    外食で働いていた時代の副店長研修で研修官から言われたこの言葉を思い出す。 ピークになって忙しくなると、店がピリピリして、キッチンでは怒りながら料理を作っている場面を見る事がある。 ただ、いずれにせよ作らなければならない一品。怒りながら作るのか、笑顔で作るのか、私は後者でありたい。 最近、息子が何かお願いすると、 「え〜せっかくテレビ見てたのに!」 とか、 「いま、プラレールで遊んでていいところだったのに!」 とか怒りだす。 結局は手伝ってくれるのだけど(^_^;) ちょっと前は、「いいよ!」とか「はーい!」と言ってすぐやってくれた。 ひょっとして、私が鏡になっているのかもしれない。。。 息子が…

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