異文化との橋渡しともいえる英語について、日々感じる話題や疑問、そして考察を綴っていきます。 英語添削指導等の英語に関するサービスを提供するTS英語会 (TS Institute of English Language) の公式ブログです。
言葉と文化は密接に結びついています。その文化において、古来より身近にある物や、よく使う物には、その文化の言葉の中に必ずそれを一語で表す単語が存在します。 例えば食文化の中の「肉」”Meat”(ミート)で言えば、昔から肉をよく食す欧米人の使う英語には、種類の異なる肉を一語で表す単語がたくさんありますが、仏教の影響で千年以上、肉食が禁忌だった日本人が話す日本語には、肉の種類を一語で表す言葉はありません。肉の種類を表現するには「…肉」と2つの単語を組み合わせなければなりません。 Beef (ビーフ) → 牛肉 Pork (ポーク) → 豚肉 Chicken (ビーフ) → 鶏肉 Lamb (ラム)、…
不思議な日本語訳 – 6 (考えにくい – “Unlikely”)
さる11月15日午後、ウクライナ国境に近いポーランド東部にミサイルが着弾し、2人が死亡しました。当初は、ミサイルがロシア製であることから、ロシア軍によるポーランド攻撃か、あるいは誤射との憶測も流れましたが、NATO(北大西洋条約機構)の分析により、現在ではウクライナ軍のロシア製防空ミサイルによるものと結論付けているようです。(もっとも、ウクライナのゼレンスキー大統領は「(欧州・大西洋)集団安全保障に対するロシアの攻撃」と主張し、自国のミサイルであることを否定していますが…) いずれにせよ、今後さらに調査が進み真実が明らかになると思われます。今回取り上げるのは、G20サミット出席のため訪問してい…
日常生活で「その発言は一発アウトだな。」とか「この様子では、結果はアウトでしょ」など、英語の”Out”(アウト)と思われる表現を使うことがあります。これらの文脈で使われる「アウト」は、「ダメ」や「禁止」の意味ですが、英語の”Out”(アウト)には、そのような意味はありません。 アウト - 「ダメ」や「禁止」 では、なぜ「アウト」がダメ等の意味で使われるようになったのでしょうか。 “Out”(アウト)は、本来「外へ」という意味の言葉です。例えば、”Get out”(ゲット・アウト)や”Go out” (ゴー・アウト)は「外へ出ていく」ことですし、”Out of bounds”(アウト・オブ・バウ…
日本で最も古く人気のあるスポーツは、何といっても”Baseball”(ベースボール)すなわち野球です。野球は、明治初期に日本に紹介されため、その用語の日本語訳は先人たちの苦労を忍ばせる名訳が多いのですが、中には日本で独自の進化を遂げ和製英語として定着したものも数多くあります。 その中で、今回、取り上げるのは「デッドボール」と「フォアボール」です。 まず「デッドボール」です。日本語では「死球」と言います。 これは、投手の投げた球が打者に当たった結果、打者に一塁への進塁が与えられることで、英語では”Hit by pitch”(ヒット・バイ・ピッチ)と言います。直訳すれば「投球に当てられた」となろう…
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