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この深い森の中で。 http://masan3337.blog.fc2.com/

自作小説(BL中心、一般ファンタジーなど)を連載しています。 kindle作家天瀬由美子の個人ブログになります。 june世代の作風で、長編が得意です。 よろしくお願いします。

天瀬由美子
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2022/04/09

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  • 第1章-----(7)

    「呼び出してすまなかったな」 兄ワルムが王宮に現れたアルシュを迎えながら言った。集落の家にいたアルシュは早馬の報せを聞いて、レザックをまわりの者に預け、取るものも取り敢えずエラルドにやって来たのだが、まだ状況をのみこめてなかった。「いったい兄上、何が。魔法使いたちが来たって本当ですか」 かれは王宮内の人々がざわめいている雰囲気を感じとって、緊張した面持ちで聞いた。ワルムが渋い顔で答える。「今朝、現...

  • 第1章-----(6)

    エラルドの人族には昔から、生まれながらに魔力を持つ者がたまにいて、その者たちが人々の暮らしを助けてくれていた。 魔法とは便利なものだ。 人々が魔法と聞いて、一番先に思い浮かべるのは癒し人だったが、彼らはあらゆる病気や怪我を治療する。もっと弱い魔力しか持たない者は薬師となって薬草から薬を作ったり、“スネークオイル”と呼ばれる万能薬を作ったりする。 その他にも出来ることはたくさんある。 斧やナイフにま...

  • ガンダムSEED 「真実の――」パトリック×アスラン(イザアス前提)

    「真実の――」 korokoro ◇ 少年時代のアスランにとってパトリック・ザラという人間は少し怖い、どちらかといえば、近寄りがたい存在だった。 パトリックは母レノアが愛した男であり、アスランの父親である。 だが、アスランにはパトリックに愛された記憶があまりない。 プラント創設期にかかわり、最高評議会議員として若い頃から立ち働いていたパトリックは忙しく、普段...

  • 第1章-----(5)

    テオスは部屋を出て、王宮内の奥庭にある東屋にアルシュを誘った。 壁と屋根で遮られた室内は昼間でもどうしても暗い。テオスの身分ならろうそくの灯りを好きな時につけることが出来たが、原料となる蜜蝋や獣脂は貴重品であったので、エラルドでは灯りは夜間の数時間しか使わないのが普通である。だから天気が良い日はよほど部屋にこもらなければできない仕事でもしてない限り、人々は外に出る。「アルシュ様、お久しぶりです」...

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