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2022/01/23

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  • 422. キャリー

    引用元:amazon.co.jp 前回「ストレイト・ストーリー」でシシー・スペイセックについて書いた流れで 1976年のアメリカ映画 スティーブン・キングの小説をブライアン・デ・パルマ監督が映画化 女子高生のキャリー(シシー・スペイセック)は、内気な性格とパッとしない容姿のせいでクラスの女子生徒たちから悪質なイジメを受けていた 体育の授業の後で全員がシャワーを浴びている時、キャリーは初潮を経験する 狂信的なキリスト教信者の母親はそうしたことを一切キャリーに話していなかったせいで、流れる血を見てキャリーはパニックを起こしてしまう それを見たクラスメイトたちは彼女を助けるどころか、ナプキンを彼女に…

  • 421. ストレイト・ストーリー

    引用元:filmarks.com 1999年、デヴィッド・リンチ監督の異色作(アメリカ・フランス合作) ひとりの老人が、兄に会いにアイオワからウィスコンシンまで芝刈り機で向かった実話を元にしたロード・ムービー アイオワからウィスコンシンと聞いてもピンと来ないかもしれない アイオワ州ローレンス(↑の地図でピンのあるところ)からウィスコンシンの州境でも500km近くあるだろう 73歳のアルヴィン(リチャード・ファーンズワース)は、娘のローズ(シシー・スペイセック)と二人暮らし 長年の不摂生で身体の至る所にガタがきているのに、医者にかかろうとせず葉巻を吸い続けている しかし腰が悪くて杖は手放せないし…

  • 420. ガルヴェストン

    引用元:cinemarche.net 2018年アメリカ映画 ヒットマンのロイ(ベン・フォスター)は、ボスから依頼された仕事で危うく命を落としそうになる 手下を数人始末し、その場に囚われていた女性ロッキー(ダコタ・ファニング)を救出しながら何とか一瞬のスキを突いて脱出に成功するも、ボスに裏切られたショックは大きく、ガルヴェストンという街まで逃げそこでしばらく身を隠そうとする ガルヴェストンに向かう途中、ロッキーは実家のあるオレンジ郡に寄りたいと言い、そこで幼い妹ティファニ-を継父から奪い三人で行動を共にする ガルヴェストンの街で数日過ごしている間に、ティファニーを奪った際に継父を射殺していたこ…

  • 419. バンド

    引用元:pff.jp 先日、会場に行ってみた「ぴあフィルムフェスティバル」 PPFアワード入選作品は、会場での鑑賞を諦めてオンラインにて 520本もの応募作品の中から選ばれた16の入選作品 その中から、河村陸監督による本作を鑑賞 「そろそろ就活も始めないと」という時期に差し掛かった3人の大学生が組んでいるスリーピースバンド ドラムの奏恵(ねこじま)は 「このバンドはこれからもずっと続いていくんだろうな」 と何となく思っていた ところが、ギター&ヴォーカルの石田(石倉宙樹)が突然 「一度、ひとを殴ってみたい」 という衝動からボクシングを始め、 「ソッチが楽しくなってきたからバンド活動を停止したい…

  • 418. 父の祈りを

    引用元:amazon.co.jp 1993年のイギリス映画 原題は「IN THE NAME OF FATHER」 時は1974年、北アイルランドのベルファスト 冷たい父親への反発もあって、盗みなど悪さを繰り返しているジェリー(ダニエル・デイ=ルイス) 何度か注意されいたにもかかわらず(狙撃犯の様な動きをして)IRAを挑発し、怒らせてしまう これ以上、息子の面倒は見きれない、と父親のジュゼッペ(ピート・ポスルスウェイト)は息子をしばらくロンドンに出すことにする その船の中で偶然再会した友人、ポール(ジョン・リンチ)と一緒に、旧友でロンドンで暮らしているパディ(マーク・シェパード)が住んでいる共同…

  • 417. しとやかな獣

    引用元:amazon.co.jp 1962年の作品 とは思えないくらいに「当時の日本でこんなクールなブラック・コメディがあるのか」と思わせる、なかなかぶっ飛んだ作品 ポン・ジュノの「パラサイト 半地下の家族」が影響を受けた作品だと聞いて鑑賞 確かに至る所にその影響がうかがえるし、中にはモロなオマージュ?も観られて二重の楽しみ方ができたけれど、それにしても57年前の日本映画 ちょうど若尾文子の作品を辿っていたところだったので、興味が繋がる感覚もあって余計に盛り上がってしまった とにかく四人家族が揃って異常 極貧生活を抜け出して、「もう二度とあの生活に戻りたくない」という気持ちは理解できるけれど、…

  • 416. ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

    引用元:amazon.co.jp 2017年のスウェーデン・デンマーク・フィンランド合作 時は1980年 20歳で初めてウィンブルドンを制して以来、4連覇している冷静沈着なボルグ(スウェーデン) その対抗馬として現れた気性の荒い天才肌のマッケンロー(アメリカ) サブタイトルではボルグの「氷の男」と並べるために「炎の男」と表現されているけれど、当時のニックネームは「悪童」だ この二人が決勝戦で対決する様子、そこに至るまでの道のりを描いた作品 この二人に加えてジミー・コナーズなど強豪選手が揃い、ブームにあったテニス界の中心にいたボルグ(スヴェリル・グドナソン) 端正な顔立ちに加え冷静沈着で正確なプ…

  • 415. 日本の黒い夏 [冤enzai罪]

    引用元:amazon.co.jp 1994年6月に起こった松本サリン事件をベースにした作品 長野県松本市の高校生、エミ(遠野凪子)とヒロ(斎藤亮太)は、学校の活動として「松本サリン事件」報道の検証ドキュメンタリーを作るためにテレビ局に取材を申し込んでいた ところが第一通報者に対する過剰な報道に対しての批判を恐れてか、各局とも取材を拒否してくる その中で唯一OKが出たのが地元のテレビ局「テレビ信州」だった 報道部長の笹野(中井貴一)、記者の浅川(北野有起哉)、花沢(細川直美)、野田(加藤隆之)が高校生ふたりの取材に応じ、本人たちの中でも未消化のままの事件当時の誤報に至った経緯が語られていく 今か…

  • 414. イノセント きんぎょの夢

    引用元:amazon.co.jp 2012年の作品 向田邦子は1981年に亡くなっているので、小説もすべて後追いで読んだ おそらくリアルタイムでホームドラマをテレビで体験していたらまた違った印象を持ったのかもしれない 小説だと自分のペースで、というか勝手に余韻の間を作ったりして、言葉にならない独特の感情を味わいながら読み進めることができるけれど、テレビだと機械的に一律のテンポで進む感じがどうにも味気なく感じられるような気がする 本作にも若干そういうところはあるし、また扱われるテーマとその描き方に古臭さは感じられる(小説では不倫相手の女性はおでん屋を営んでいるけれど、本作では小さなイタリアンレス…

  • 413. マフィアは夏にしか殺らない

    引用元:amazon.co.jp 2020年に新型コロナウィルスの感染者が急増した時、欧州で最も大変そうだったイタリア そんな中、シチリア島のパレルモでは、マフィアの関係者が市民に食料を配っているというBBCのニュースがあった 政府が出来ないことをやっていると好意的に捉える人も、その施しにすがる人もいたのだろうけれど、彼らはいつかその恩を返してくれと言ってくる(ハズ) それは「〇〇さんに投票してくれ」というお願いかもしれないし、「お店を買い取らせてくれ」というものかもしれない、いづれにしても彼らがより基盤を強化するための「何らかのお願い」に協力させられることになるのだ 2013年のイタリア映画…

  • 412. 彼岸花

    引用元:shochiku.co.jp 今の職場では、週3回の在宅勤務が認められている 言うまでもなくメリットは甚大で、挙げればキリがないけれど、そのひとつに「出勤日でも定時に帰りやすくなった」ことがある その日の仕事に目途がつけば、夕方に帰宅して「残りの仕事は自宅で」という働き方ができるのだ(もちろんON/OFFの切り替えが難しくはなるけれど) 午後6:30くらいに自宅の最寄り駅について、そこから10分ほど歩いて帰るのだけれど、最近までは外もまだ明るくて(酷暑の日以外は)すごく心地良かった ところが、先週くらいからグッと暗くなるのが早くなり、いつもの時間でもすっかり暗い中を歩くことに 社会人に…

  • 411. 運命は踊る

    引用元:Yahoo.co.jp 2017年のイスラエル・ドイツ・フランス・スイス合作 原題は「Foxtrot」 フォックストロットとは社交ダンスのひとつで本作の中でも印象的な場面で登場する 軍の役人が、ミハエル(リオール・アシュケナージー)と妻のダフナ(サラ・アドラー)の自宅にやってくるところからストーリーは始まる 役人が来たのは、息子のヨナタン(ヨナタン・シライ)が戦死したことを伝える為だった ミハエルは何とか落ち着いた対応をするも、役人が状況をあまり把握できていないことや事務的な対応に終始することから苛立ちを隠せず、ダフネは失神してしまう そんな中「戦死したのは息子と同姓同名の別人だった」…

  • 410. イタリア式奇想曲

    引用元:natalie.mu ぴあフィルムフェスティバルに行ってきた 折角ならコンペティション部門の作品を複数観たかったけれど、チケット入手も難しく、同じくらい期待していたパゾリーニ監督の日本初上映作(といっても1968年の作品)を 6人の監督による6つの短編オムニバス 面白いことに時間もバラバラだし、各ストーリーがシンクロすることもなく、淡々とまったくタイプの違う作品が続けて流れていく パゾリーニ監督は4話目の「曇って何?」 彼の作品はまだ「マンマ・ローマ」(母親の息子に対する愚直な愛情を描いた作品)しか観たことがないけれど、本作は登場人物が操り人形に扮して観念的に表現するというまったく違っ…

  • 409. モンスター上司

    引用元:amazon.co.jp 2011年のアメリカ映画 毎年10月16日(前後)は「ボスの日」 2022年は10月17日(本日) アメリカでは、日頃の感謝として部下からボスに贈りものをする風習がある(あった?)みたいだけど、近年はこれに反対する声も大きいらしい(そりゃそうだ!) ・営業部長に昇進できる見込みを信じてプライベートを犠牲にして猛烈に働いてきたニック(ジェイソン・ベイトマン) ・歯科助手として野心は無くとも真面目に勤めているデール(チャーリー・デイ) ・尊敬するオーナー社長の信頼を得て働き甲斐を感じつつその間に存在する上司である社長の愚息に辟易しているカート(ジェイソン・サダイキ…

  • 408. Dear フランキー

    引用元:amazon.co.jp 2004年のイギリス映画 スコットランドに住む一児の母、リジー(エミリー・モーティマー)は、母ネル(アリー・リガンズ)と息子のフランキー(ジャック・マケルホーン)と引っ越しを繰り返していた その理由は、酔っ払って暴力を繰り返す夫のデイビーから逃れるため フランキーはその影響で聴覚に問題を抱えているも、手話に加えて読唇術も身に着け、学校の授業でも優秀な成績を収めていた 特に好きな科目が地理で、フランキーの部屋には大きな世界地図が貼られていた それはリジーが、父を想う息子についたささやかな「船乗りの父は世界中を航海しているから、なかなか会うことはできない」という嘘…

  • 407. 孤独なふりした世界で

    引用元:amazon.co.jp 2018年のアメリカ映画 原題は「I Think We're Alone Now」 ある日人類が死滅し、奇跡的に生き残ったデル(ピーター・ディンフレイジ)は、どの家にも生存者が見当たらないことから自分が唯一の生存者だと確信する 彼は図書館の跡地で生活し、空き家を一軒一軒回って死体を埋葬し、簡単に掃除した後にフレームに飾られた家族写真などを回収していた それは、彼が「これからの秩序の保ち方」として日課しにている行動だった それ以前の世界でずっと孤独だったデルにしてみれば、物理的な孤独はむしろ(群衆の中で孤独を感じることもない)快適な世界であり、この状況を守ってい…

  • 406. カルメンという名の女

    引用元:Yahoo.co.jp 1983年のフランス・スイス映画 ゴダール監督作品 プロスペル・メリメの小説「カルメン」(1845年)の著作権が切れたことで盟友アンヌ=マリー・ミエヴィルが脚本を担当 とはいえ「カルメン」が原作とは言えない(言う必要もないくらいに)設定も時代も時系列も、そしてもちろんそれ以上の詳細も小説とは異なる ゴダール本人が元映画監督役で出演している その元映画監督である男は、身体的にはほぼ回復しているのに入院し続け、医師からも退院を求められている そんな彼の元に姪のカルメンX(マルーシュカ・デートメルス)がやってきて「いま撮影している映画の試写をするために叔父さんのアパー…

  • 405. 少年と自転車

    引用元:amazon.co.jp このblogではすっかり常連のダルデンヌ兄弟の監督作品 2011年のベルギー・フランス・イタリア合作 父親から捨てられ、施設で暮らす11歳の少年シリル(トマ・ドレ)は、反抗的な態度で職員を困らせてばかり 父親は自分のことを見捨てたわけではないと信じ込み、父親の行方を捜している シリルは親切そうな美容師のサマンサ(セシル・ドゥ・フランス)と出会い、週末だけの里親になってほしいとお願いし、受け入れてもらう サマンサの協力のお陰で父親の行方がわかり、再会できたシリルだったが、自分の生活だけで精一杯の父親は「二度と来るな」と息子を追い返してしまう そんなシリルに近所の…

  • 404. 絶対の愛

    引用元:amazon.co.jp 2006年の韓国映画 キム・ギドク監督作品らしい「よりによって」なテーマ 今回は「整形手術」 セヒ(パク・チヨン)とジウ(ハ・ジョンウ)はつき合って二年 ジウは順調だと考えていたが、セヒの方は「彼の愛情が冷めているのでは?」という不安に駆られていた カフェで魅力的な女性に視線を向けただけで逆上したり「自分に飽きたか?」と執拗に聞いてくるセヒを、ジウは次第に持て余すようになる そして激しい口論をした翌日、セヒは突然姿を消す 数か月後、いつまでも戻ってこないセヒを探すことに疲れたジウは、カフェで魅力的なウェイトレス、スェヒ(ソン・ヒョナ)に会い惹かれていく もちろ…

  • 403. まあだだよ

    引用元:amazon.co.jp 1993年の黒澤明監督作品 公開後、闘病生活に入り1998年に亡くなったため、本作が遺作となってしまった 大学でドイツ語を教えている百閒(松村達雄)は、随筆家として余生を過ごすために大学を辞める決心をする 彼を慕っているかつての教え子たちは、それからもずっと先生の家に足を運び、顔を見に来ていた しかし時は戦時中、先生の自宅も空襲で焼けてしまい、妻(香川京子)とふたりでバラック小屋で生活することになる それからも教え子たちの奔走によって暮らしを維持し、しばらくして新居も用意された そしてそんな先生の長寿を祝おうと「まだ成仏しないのか?」というブラックジョークを込…

  • 402. 標的 羊たちの哀しみ

    引用元:amazon.co.jp 1996年、若松孝二監督作品 大塚(佐野史郎)は大学時代サッカーの花形選手として鳴らしたが、就職してからは毎朝同じ時間に出勤して定時まで勤務し、時々残業して帰宅するサラリーマンとして過ごしていた そしてその生活が定年まで続くものだと覚悟していた 或る日、会社の上層部に呼ばれ「一週間も無断欠勤している吉澤を故郷の新潟まで行って連れ戻してきてほしい」と頼まれる 吉澤は部署は違うものの大学のサッカー部の先輩で、大塚がこの会社を選んだのも吉澤との縁があった 早速、大塚は新潟に向かい、吉澤の婚約者を訪ねるも数日前に帰京したという 1996年といえば、佐野史郎のドラマがヒ…

  • 401. パッション

    引用元:filmarks.com 2012年のドイツ・フランス合作 メル・ギブソン監督の同名タイトルもあるけれど、本作はブライアン・デ・パルマ監督 こちらの方が後発だし、「パッション」でなければいけない内容でもないし、どうして他のタイトルにしなかったのだろうか? デ・パルマ監督作品は一般的に「当たり外れが大きい」と言われているけれど、個人的にも激しく同意 本作もおっかなびっくりで鑑賞 大手広告代理店のベルリン支社の部長として働くイザベル(ノオミ・ラパス)は、上司で重役のクリスティン(レイチェル・マクアダムス)からその才能と献身的なハードワークを認められいい関係を築いていた クリスティンが急用で…

  • 400. AMY

    引用元:Yahoo.co.jp 2011年に亡くなった歌手のエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー(2015年、製作国:イギリス) アーティストを扱った映画は、俳優が演じる場合には、「どこまで本人に迫れるか」という高いハードルが存在するし、ドキュメンタリーだとお勉強になってしまい気持ちを入れて鑑賞するのが難しくなってしまう 本作はドキュメンタリーながら、彼女のアルバムが好きでよく聴いてきたこともあって、お勉強も望むところ、と覚悟して鑑賞 一番驚いたのは、イギリスでは彼女の歌唱が(R&Bというよりも)ジャズの要素を色濃く持ったシンガーとして評価されていたこと 日本での認知や評価と比べ、種類も程…

  • 399. ソードフィッシュ

    引用元:amazon.co.jp 豪華キャストによる大金強奪映画を鑑賞 ところが、本作の主人公はトレーラーに住む中年男性スタンリー(ヒュー・ジャックマン) そんなスタンリーは妻と離婚して愛しい娘とも会えず、仕事にも就けず淋しい毎日を送っていた すると突然美しい女性ジンジャー(ハル・ベリー)が訪ねて来る ジンジャーは、かつてハッキングで頂点を極めたスタンリーにある大きな仕事を依頼しに来たのだった かつて麻薬取締局が捜査の一環で運用した資金が 意図せず膨れ上がり、依然利子を生み続け95億ドルにもなっているものをハッキングで強奪するという計画だった スタンリーはブランクも長くそんな危険を冒す気も無く…

  • 398. 僕とカミンスキーの旅

    引用元:filmarks.com アーティゾン美術館で開催中の「ふたつの旅 青木繁 坂本繁二郎」展を観てきた ふたりは共に1882年に福岡県久留米市に生まれ、同じ高等小学校で学び、同じ洋画塾で画家を志した アーティゾン美術館の創設者・石橋正二郎も久留米市出身で、このふたりの画家を同時に展示する二人展は66年振りということで、特別な思い入れを感じさせた 年代順に約250点の作品が展示され、個々の作品の解説とは別に、当時の様子を伝える説明書きも充実していて、食い入るように眺めてはまた作品に戻ったり、しっかり堪能した いわゆる「早熟の天才」青木繁の方が先に上京、数年後に帰省した青木の作品を観て、その…

  • 397. さがす

    引用元:filmarks.com 何故か、前年公開された「空白」と印象が重なってしまう作品 伊東蒼が重要な役を演じているところや、不器用な父親が主人公であること、胸が締め付けられるようなストーリー等々、実際に共通点も多い しかし、先に「空白」を観てから、「さがす」を観終わっての感想は 「全然違う種類の映画だわ」 だった 智(佐藤二朗)は、一年前に妻を亡くし、中学生の娘・楓(伊東蒼)とふたり、大阪の西成で暮らしている 以前経営していた卓球教室も、資金的に行き詰まって手放してしまい、今では日雇い仕事をして何とか凌ぐ毎日 ある日、スーパーでお金が20円足りないからと万引きをして捕まった智は、迎えに来…

  • 396. 残像

    引用元:amazon.co.jp 2016年のポーランド映画 「イレブン・ミニッツ 」以来のポーランド映画 本作は「灰とダイヤモンド」のアンジェイ・ワイダ監督の遺作となってしまった 実在の画家、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキが大戦中に国から酷い扱いを受ける様子を描いた作品 1945年、スターリンがポーランドに侵攻する最中、前衛的な作風で知られている画家のヴワディスワフ・ストゥシェミンスキは、一気に社会主義に傾倒する国家の推奨するリアリズムに沿うことができず自身の主義を貫こうとする その態度が「反体制的」とみなされ、大学教授の地位を奪われ、作品は美術館から除外され、彼を慕う生徒の作品さえも破…

  • 395. 若き人妻の秘密

    引用元:amazon.co.jp 2011年のフランス映画 原題は「Le roman de ma femme」直訳すると「妻の小説」 「共演者としてフィットするのかな?」と少し疑問に感じながら、お気に入りのオリヴィエ・グルメとレア・セドゥ主演ということで鑑賞 妻と夫、ふたりで暮らしている「いつもの朝」 エーブ(レア・セドゥ)の夫のポールは 「ジョギングに行ってくる」 と言い、そのまま行方不明となる 警察の捜査で、ポールが経営していた弁護士事務所が数か月前に破産していたこと、またポールも多額の借金を抱えていた事実をエーブは知り、ショックを受ける 気を失い、病院でも取り乱してしまったエーブの元に、…

  • 394. エデンの東

    引用元:amazon.co.jp 1955年のアメリカ映画 ジョン・スタインベック原作、エリア・カザン監督、そしてジェームス・ディーン主演 よく知られているけれど、ジェームス・ディーンの(クレジットされている)出演作品は、本作と、同年公開の「理由なき反抗」そして翌年の「ジャイアンツ」 しかも生前に公開された作品は本作のみ もう何(十)年もジェームス・ディーンの作品を観ていなかったし、本作のタイトルの意味も忘れていたので、復習も兼ねて久しぶりに鑑賞 1917年のカリフォルニア モンタレー近郊のサリナスという街に暮らすトラスク家 母親が亡くなって、父親のアダム(レイモンド・マッセイ)、双子の兄キャ…

  • 393. 白い沈黙

    引用元:amazon.co.jp 2014年のカナダ映画 アトム・エゴヤン監督の作品 この作品の翌年には「手紙は憶えている」(衝撃のラストだった!)を監督、公開していることもあって、大いに期待して鑑賞 ナイアガラフォールズの街で造園業を営むマシュー(ライアン・レイノルズ)は、生活は厳しいながらも妻ティナ(ミレイユ・イーノス)とスケートを習っている娘キャス(アレクシア・ファスト)と楽しく毎日を過ごしていた スケートの練習からの帰り道、マシューが食料品店に車を停め、買い物を済ませて車に戻ると、後部座席にいるはずのキャスが居なくなっていた 慌てて娘を探すも道路沿いの店の周りには何もなく、マシューは警…

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