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2022/01/23

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  • 392. 青いパパイヤの香り

    引用元:amazon.co.jp 1993年のベトナム・フランス合作 ベトナム語の原題も、Google翻訳によると、邦題と同じ 1951年のサイゴン 10歳の少女ムイ(リュ・マン・サン)は、使用人としてある一家で働き始める その家の主は琵琶を弾くばかりの父(トラン・ゴック・トゥルン)と、一家を切り盛りする母(トルゥオン・チー・ロック)に祖母、三人の息子、そして先輩女中のティーがいた ムイはティーから女中としての仕事をイチから教わり、その一家の役に立っていく 生きていたらムイと同い年の娘もいたのだが、病死してしまったこと、またその直前まで父親は他の女性のところに住んでいたこと、そして祖母はそれ以…

  • 391. 日本の夜と霧

    引用元:amazon.co.jp 1960年の安保闘争について描いた、大島渚監督作品 タイトルは、1956年のホロコーストを告発したフランス映画「夜と霧」から 当時、公開から4日で打ち切りになった問題作(打ち切りの理由には、観客の不入りや、当局からの圧力など諸説あり) 安保闘争で知り合った記者の野沢(渡辺文雄)と学生の玲子(桑野みゆき)の結婚式でのこと 招待されていない太田(津川雅彦)が式に乱入してくる 太田は玲子の元同士で、6月15日に多くの負傷者や逮捕者を出した機動隊とデモ隊の衝突で逮捕状が出ている身だった 彼は式に参加している皆に向かって、デモに参加したまま消息を絶った北見(味岡亨)のこ…

  • 390. 追想

    引用元:eiga.com 1975年のフランス・西ドイツ合作 原題は「Le vieux fusil = 古い銃」 邦題の「追想」は実は三つも存在する、以前書いた「追想」(2017年のイギリス映画)、そしてグッと遡った1956年公開のユル・ブリンナーとイングリッド・バーグマンが主演を務めた作品 「同名作品の存在を知らなかったのであれば不勉強だろうし、知っていたなら無神経なのでは?」と思ってしまうけれど、そんなことはさておき、映画祭は終わってしまったけれど引き続きロミー・シュナイダー出演作を 舞台は、フランス南部のモンタルバン ドイツ軍が徐々に撤退を始めていた1944年のこと 地元の病院に勤務する…

  • 389. プラスティック・シティ

    引用元:amazon.co.jp 二年に一度くらいの割合で、仁侠映画を観る 観る、というか観ることにしている 普段は観ないジャンルは他にも存在する(ホラーとか)けれど「好みではない」と、特に観なくても気にならないのに、仁侠映画には僅かな期待を残しているのか、定期的にチャレンジを続けている 今のところ受け付けない最大の理由は、描かれる命の軽さが作品そのものにも影響している気がして、次々に命が奪われることで高揚感を煽られれば煽られるほどに醒めてしまう 深く考えずにその迫力を楽しめばいいのだろうけれど、そうも器用に切り替えられないのが辛いところ 分かり易い極道モノならいざ知らず、人間ドラマ仕立てを装…

  • 388. これが私の人生設計

    引用元:amazon.co.jp 2014年のイタリア映画 セレーナは建築家になる夢を叶えるため、幼い頃から父の職場で腕を磨き、海外各国で学位を取り、そして各国の現場で実際に活躍もしてきた そんな自分の次のステージとして母国イタリアに戻ることを決めるも、そこは完全な男社会 面接を受けても受からないどころか、まともな対応すら期待できない始末 お金も無くなりウェイトレスのバイトを始めたところ、美男のオーナー、フランチェスコに親切にされる すっかり舞い上がるも彼はゲイで、自分を異性としてみていないことがわかり、親友として同居(セレーナが居候させてもらう形)することになる 偶然公募を見つけた公営住宅の…

  • 387. ありがとう、トニ・エルドマン

    引用元:amazon.co.jp 2016年のドイツ・オーストリア映画 コミュニケーションを図ろうとふざけてばかりいる父親のヴィンフリート(ペーター・ジモニシェック)と、そんな父親の相手をする余裕の無い娘のイネス(ザンドラ・ヒュラー) イネスはコンサルタント会社の仕事でドイツからブカレストに引っ越し、忙しい毎日 クライアントの要求に応えるべく残業に追われたり、頼まれる雑用を自ら買って出たりで、知らないうちにストレスを抱え込んでいた 契約を勝ち取るための大事なプレゼンを数日後に控えたある日、父親が予告もなくブカレストにやってくる 優しい娘は、仕事で忙しいにもかかわらず何とか父親をもてなそうと仕事…

  • 386. ペーパーボーイ

    引用元:amazon.co.jp 2012年のアメリカ映画 舞台は1969年のフロリダ 実家で新聞配達の手伝いをするだけの退屈な日々を送っていたジャック(ザック・エフロン) 母はジャックがまだ幼い頃に出て行き、記者として活躍する兄も家を離れているため、家には父親とお手伝いさんのアニタしかいなかったところに、兄のウォード(マシュー・マコノヒー)が取材のために戻ってくる それは、殺人事件の被告として死刑判決を受けたヒラリー(ジョン・キューザック)が実は無実かもしれないということを立証するためものだった そして獄中のヒラリーに求婚し、婚約者となっていたシャーロットも取材のサポートをしに同行する ジャ…

  • 385. 天使の涙

    引用元:filmarks.com 8月19日から「WKW4K」と題してウォン・カーウァイの5作品 「恋する惑星」 「ブエノスアイレス」 「2046」 「花様年華」 「天使の涙」 の4K * 公開がスタートした と同時(?)にUNEXTでもこれら5作品のレストア版が観られるようになった 劇場では久しぶりに「花様年華」を観るとして、お先に本作を配信で鑑賞 元々、「恋する惑星」の一部になる予定だったエピソードだけに、空気感は似ている 昼間の「恋する - 」に対して、その夜版が本作といったところか とにかく幻想的な雰囲気に憧れてしまう 香港に暮らす若者の、決して裕福ではないのに、どこかデカダンな夜の生…

  • 384. 音楽(アニメーション映画)

    引用元:animeanime.jp 若者の〇〇離れ という言葉をよく耳にするけれど、楽器(或いはバンド)は、その中でも最も顕著なものではないだろうか 値段も高いし、練習に膨大な時間がかかるし、スマホの楽器アプリで十分楽しめるし等々、離れる理由はいくらで挙げられる 不良仲間の研二、太田、朝倉の三人は、一緒にゲームしたり、マン喫に行ったり、喧嘩に明け暮れる毎日 そんなある日、研二はひょんなことからベースを手に入れる それがベースであることも知らない研二だったが、翌日太田と朝倉に声を掛けバンドを結成する ドラムにベース x 2という不思議な構成のバンドに「古武術」という名前を付け、三人は練習に明け暮…

  • 383. SOMEWHERE

    引用元:amazon.co.jp ロスの高級ホテルにひとりで住むジョニー(スティーブン・ドーフ)は、ハリウッド映画のスター 別れた妻と一人娘とは定期的に会っているが、本人は高級車に乗って毎日パーティーに明け暮れていた そんなある日、前妻がしばらく家を空ける間、娘のクレオ(エル・ファニング)を預かることになる メディアからの取材を受けたり、授賞式にミラノまで出かけたり、撮影準備などにクレオを連れて行き、時には子供に見せられない醜態を晒しながらも、ジョニーは忘れていた家族とのつながりを感じ始める 2010年のアメリカ映画 ソフィア・コッポラ監督作品 セレブリティの娘が感じる孤独など、フランシス・フ…

  • 382. ルートヴィヒ / 神々の黄昏[復元完全版]

    引用元:natalie.mu 国立新美術館に開催中の「ルートヴィヒ美術館展」に行ってきた ドイツのケルンにある美術館の名前で、ルートヴィヒ夫妻はコレクターの中のひとり(ひと組)なのだけれど、これも何かの縁かと、第四代バイエルン国王・ルートヴィヒ2世の生涯を描いた本作を鑑賞(映画祭で盛り上がっているロミー・シュナイダー出演作でもあるし) ルートヴィヒ夫妻は、1920年代に実業家の家系に生まれた個人収集家 本作の主人公・ルートヴィヒ2世は、19世紀のバイエルン国王 おそらく同性というだけなのだろうなあ、、 ルートヴィヒ2世という人は、かなり個性的だったようで、執務を嫌い、美青年たちを近侍させ、ノイ…

  • 381. 最愛の子

    引用元:amazon.co.jp 2014年の中国映画 深圳の下町でネットカフェを営むティエン、三歳の息子ポンポンと二人で暮らしている 元妻のジュアンは深圳に出て来てから仕事で成功し、今は別の旦那といい暮らしぶりをしているが、週に一度はポンポンと過ごしていた そんなある日、ジュアンが勤務中のティエンの元にポンポンを返した後に行方不明になってしまった ティエンは警察に向かい事情を説明するも、24時間経過しないと事件として扱ってもらえないと言われ、自分たちで探し始める 息子は見つからず、ティエンはジュアンに罵倒される その後は、ふたりであらゆる手段を使って息子を探し始めるも、寄せられる情報は人違い…

  • 380. 太陽が知っている

    「没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」がBunkamuraで始まった 今年も夏っぽい場所には行けそうもないので、「せめて劇場でバカンス気分を」と本作を選択 原題は「La Piscine」=プール 席は結構埋まっていた(!)ので仕方なく空いているスペースを求めて最前列にて鑑賞 原題の通りプールの付いたサントロペにある別荘でバカンスを楽しんでいるジャン・ポール(アラン・ドロン)とマリアンヌ(ロミー・シュナイダー)はつき合い始めて二年半経つが、まだ入籍はしていない ジャン・ポールは作家としての活動を完全に諦められてはいなかったが、生活するためもあり広告業界で働き始めたところ、そしてマリアンヌはキ…

  • 379. ハルカの陶

    引用元:filmarks.com 生誕150年 板谷波山 - 時空を超えた新たなる陶芸の世界 に行ってきた 陶芸の知識があるわけでもないけれど、写真で見た作品に惹かれて「実物を見たい」となって 生誕150年ということで、自分が生まれた時にはもう亡くなっていた陶芸家の作品というのに、クラッシックな雰囲気の作品だけではなく、モダンなものもあっていつまで見ていても飽きなかった 轆轤(ろくろ)師を使い、絵付けを追求した波山の陶芸と、土を焼く風合いの微妙な変化が味わい深い備前焼は大きく異なるけれど、波山をモデルにしているのかと思わせるほどにストイックな陶芸家が登場する本作を鑑賞 岡山芸術文化賞功労賞に輝…

  • 378. 永い言い訳

    引用元:amazon.co.jp 西川美和監督が自著を映画化した2016年の作品 作家の衣笠幸夫(本木雅弘)は、友人とスキーツアーに出掛けた妻の夏子(深津絵里)をバスの転落事故で失ってしまう 妻への愛情は冷めていて、またこれまで人を深く愛するということをしてこなかった幸夫は、妻が亡くなったその日、自宅で不倫相手の女性と過ごしていた マスコミの手前、悲しむ様子を演じてはいても、心の底からの悲しみは沸き上がってこなかった 遺族に対するバス会社の説明会に参加したところ、妻と一緒にバスに乗った友人の夫、大宮(竹原ピストル)に、妻を亡くした悲しみを分ちあおうと話しかけられる トラック運転手をしている大宮…

  • 377. 草原の実験

    引用元:amazon.co.jp 2014年のロシア映画 まったく台詞の無い作品 極端に台詞を制限したり、本作のようにまったく音声が無い映画になると、自然に「五感を使って体感しろ」と言われているような気になってしまう 本作は映像の美しさが素晴らしく(また衝撃のラストシーンもあって)、できれば劇場で観たかったなあ、と思いながらすんなりと世界に入り込むことができた 父親と少女は、草原に建つ一軒の家にふたりで暮らしている 父親が仕事に出ると、少女は掃除をしたりスクラップブックを眺めたりして静かに過ごしていた 父親以外の人とのやりとりが無い中で、時々幼馴染の少年と、ロシア人の少年がやってくる 本作はカ…

  • 376. 人生タクシー

    引用元:amazon.co.jp 2015年のイラン映画 監督のジャファール・パナヒは、カンヌ・ベネチア・ベルリン映画祭で受賞経験を持ちながらも、反体制的な作風と大統領選で改革派を支持したことで逮捕され、映画の製作や脚本の執筆などの活動を20年間禁止されている ならば、と自らタクシーを運転し、車載カメラで乗客を撮ったのが本作 ドキュメンタリー風で、映画評にも 「これはフィクション?ドキュメンタリー?」 という風に書かれていた(あまり夢の無いことはいいたくないけれど、ドキュメンタリーでここまで「イランらしい」エピソードが揃うことはないだろう) テヘランの街並みや、人々の様子が観られるのも嬉しい …

  • 375. 郵便配達は二度ベルを鳴らす

    引用元:amazon.co.jp 1981年のアメリカ映画 1939年(舞台はフランス) 1942年(同イタリア) 1946年(同アメリカ) そして本作 と、これまで四度も映画化されている そして誰もが聞いたことはあるタイトルというのに、今まで一度も観たことがなく、しかもホラー映画と勘違いしていた(殺人鬼の郵便配達員が襲ってくる?的なストーリーを勝手に想像していた) 舞台は30年代のカリフォルニア 小さな犯罪を繰り返しながら各地を転々としているフランク(ジャック・ニコルソン)は、ロスに向かう途中に寄ったダイナーで調理をしていたコーラ(ジェシカ・ラング)に惹かれ、ガソリンスタンドも兼ねているこの…

  • 374. ミステリー・トレイン

    引用元:amazon.co.jp 1989年のアメリカ映画 おそらく5回目くらいの鑑賞 ジム・ジャームッシュといえば、オムニバス作品はお手のもの感があるけれど、2003年の「コーヒー&シガレッツ」はもちろん、本作から二年後の「ナイト・オン・ザ・プラネット 」と比較しても初々しい印象 アメリカ、メンフィスを舞台に三つの話が進んでいく (以下、オムニバスなので簡単なあらずじがネタバレになる可能性もあるので気になる方は読み飛ばしを) タイトルは、いま伝記映画が話題のエルヴィス・プレスリーの同名ヒット曲から 言わずと知れたロカビリーの名曲ではあるけれど、改めて聴くと、スコッティ・ムーアのグルーヴ感溢れ…

  • 373. プアン / 友だちと呼ばせて

    久しぶりのタイ映画、そして製作総指揮ウォン・カー・ウァイというクレジットに惹かれてシネクイントにて鑑賞 ニューヨークでバーを営んでいるボス 店は繁盛しているものの、経営ノウハウもなく、気に入った女性客にカクテルをご馳走したりで、赤字続き 実際のところは、タイの富豪に嫁いだ母からの仕送りで賄っていた そんな彼の元に、バンコクに住む友人のウードから 「癌で余命宣告を受けた 最後の頼みがあるからバンコクに来て欲しい」 という電話が入り、ボスは翌日バンコクに帰国する すっかり髪の毛の無くなったウードだったが、表情は明るく 「元カノに返したいものがあるから、ドライバーを務めてくれ」とボスに車のキーを預け…

  • 372. 秋刀魚の味

    引用元:filmarks.com 1962年の小津安二郎の遺作 会社の上役の平山(笠智衆)は妻に先立たれ、娘、息子との三人暮らし 長男の幸一(佐田啓二)は結婚してその妻と団地住まいをしていて、娘の路子(岩下志麻)が自分と次男の和夫(三上真一郎)の食事など家事を一手に引き受けてくれている そんな平山に、長年の友人河合(中村伸郎)が路子への縁談話を持ち掛けるも、平山は曖昧な態度で受け流してしまう 彼にとって娘はまだ子供で、本人も(縁談話など)「ピンと来ないだろう」とのんびり構えていた ところが、クラス会に招待したかつての恩師、佐久間(東野英治郎)を家まで送り届けた時、迎えに出てきた娘(杉村春子)を…

  • 371. アノマリサ

    引用元:amazon.co.jp 前回の続きでシンシナティについて 2015年のアメリカ映画 チャーリー・カウフマン監督のストップモーション・アニメ カスタマーサービス(顧客からの問い合わせやクレームなどの電話対応)界で評判になった著書のあるマイケル 妻と子供に恵まれた充実した生活を送っているように見えるも、実際には退屈して生きがいを失っていた 講演を行うために訪れたシンシナティのホテルで、彼の著書に感銘を受けて翌日の講演に参加しようと同僚と一緒に前泊していたリサという女性に出会う 作品に関する予備知識ゼロで観始めたので、数秒経ってからストップモーション・アニメだと気づく始末 一番新鮮だったの…

  • 370. レインマン

    引用元:amazon.co.jp 珍しいことに、まったく共感できない映画を最近観てしまい、 「残り時間少なそうだけど、ここから納得のラスト・シーンがあるのかな?」 と思っていたらエンドロールが流れ、「え~」と声をあげそうになってしまった あまりの虚無感に「映画での喪失は映画で取り返すしかない」と 1) 過去に観た作品で 2) ストーリーを適度に忘れていて 3) 口直しになるくらい良質な作品は? と考えて真っ先に思いついたのが本作 1988年のアメリカ映画 ランボルギーニなどの高級車を輸入販売しているチャーリー(トム・クルーズ)は、若くてハンサムな経営者 ところが経営は火の車で顧客や銀行、税関な…

  • 369. 幸せのバランス

    引用元:filmarks.com 2012年のイタリア・フランス映画 ローマ市役所の福祉課に勤めるジュリオ(ヴァレリオ・マスタンドレア)は、美しい妻(バルボラ・ボブローヴァ)と二人の子供と幸せな生活を送っていた ところが同僚との浮気が妻にバレてから、夫婦関係は修復不可能な状態に陥ってしまい ついには自ら家を出る決心をする お父さん子の娘カミラ(ロゼベル・ラウレンティ・セラーズ)は、父からの連絡が途絶えがちになるのを心配する あらすじだけ追うとよくある話なのに、観ている最中に「どうしてこんなに単純なストーリーに引き込まれるんだろう?」と不思議に思ったくらい、よくデキた作品 ジュリオが落ちぶれてし…

  • 368. 君がいた夏

    引用元:yahoo.co.jp 1988年のアメリカ映画 メジャーリーガーになる夢を諦め、自堕落な生活を送っていたビリー(マーク・ハーモン)の元に母親からの電話が入る それは従姉のケイティ(ジョディ・フォスター)が自殺したことを知らせるものだった ケイティは遺言で「わたしの遺灰をどうするのかはビリーに任せる」と書いていたのだった ビリーにとってケイティは初恋の人だったが、もう何年も会っておらず、どうして彼女はそんな大事なことを自分に任せようと思ったのか、、彼女と過ごした日々を想い返しながらビリーは故郷に向かう 幼かった頃に憧れていた年上の女性を想い返すという、割と王道(?)な話からそれほど膨ら…

  • 367. ある画家の数奇な運命

    引用元:neverlookaway-movie.jp 東京国立近代美術館で開催されている「ゲルハルト・リヒター展」に行ってきた リヒターは、旧東ドイツのドレスデン生まれの画家で、現在90歳になる 東京では初めて美術館での個展が開催され(てい)るということで、また彼の半生を映画にした本作を観たこともあって、偶然にも涼しい日に行くことができた 映画のシーンを思い出しながら、彼の抽象的な油絵や、写真を忠実に描いたフォト・ペインティングを堪能した 前回の「希望の灯り」に続いて東ドイツ関連でもう一作 戦時中のドイツ、ドレスデン郊外 少年クルト(トム・シリング)の叔母エリザベト(サスキア・ローゼンタール)…

  • 366. 希望の灯り

    2018年のドイツ映画 クリスティアン(フランツ・ロゴフスキー)は、ライプツィヒにある大型スーパーの在庫係の仕事に就く 上司のブルーノ(ペーター・クルト)は飲料セクションの責任者で、無口なクリスティアンにも親切に教えてくれ何かと面倒をみてくれる フォークリフトの操作には閉口しながらも、クリスティアンは何とか勤務を続けていた 彼は、スイーツのセクションで働いているクールな女性マリオン(ザンドラ・ヒュラー)に興味をもち次第に会話をする間柄になるも、彼女には夫が居てそのDVに悩んでいることを同僚から耳にする この作品が公開された2018年(日本での公開は翌年)に、偶然にもライプツィヒに行った 一番の…

  • 365. 365日のシンプルライフ

    引用元:filmarks.com 世界幸福度ランキングというのを時々耳にする GDPや社会保障制度、健康寿命や自由度、国家への信頼度などを数値化してランク付けするらしいのだけれど(自由度や信頼度はどうやって計測するのか?)2021年のランキングは以下の通り 1. フィンランド 7.842 2. デンマーク 7.620 3. スイス 7.571 4. アイスランド 7.554 5. オランダ 7.464 6. ノルウェー 7.392 7. スウェーデン 7.363 8. ルクセンブルク 7.324 9. ニュージーランド 7.277 10. オーストラリア 7.268 ちなみにアメリカは19位で…

  • 364. アイヌモシリ

    引用元:eigaland.com 14歳の少年カント(下倉幹人)の自宅は、北海道阿寒にあるアイヌコタンの中にあるアイヌ民芸品の店 一年前に父を亡くしてからは、母のエミ(下倉絵美)がひとりで店を切り盛りしている 父親を尊敬し懐いていたカントは、最近アイヌの活動からも距離を置くようになり、友達とのバンド活動に熱中していた 高校進学を控え、進路相談でも、担任の先生(三浦透子)に「ここから離れることができれば何処でも良い」と発言して母に呆れられる そんなカントだったが、亡き父の親友でアイヌコタンの中心人物でもあるデボ(秋辺デボ)にキャンプに誘われ、その中でアイヌの自然に対する考え方や文化を教わり吸収し…

  • 363. 私の、息子

    引用元:amazon.co.jp 2013年のルーマニア映画 ルーマニアの映画を観る機会はなかなか無いから心して、、 と思ったら、比較的最近「エリザのために」を観たところだった 原題は「Poziia Copilului」 ルーマニア語で、Poziiaは位置(position ?)、Copiluluiは子供 邦題の「私の、息子」は、いいネーミングだと思う「、」を入れることで情念のようなものを感じる 首都ブカレストで建築家として成功したコルネリアは、文句のない生活を送りながらも、息子のバルブがいつまでも独り立ちできないことが心配で仕方がない 経済的にもずっとサポートしているのにいつも悪態ばかりつい…

  • 362. コンセント

    引用元:amazon.co.jp 2001年の作品 金融株式についてフリーのライターとして働いている朝倉ユキ(市川実和子)は、酔った勢いで同僚とホテルに居た時に、実家からの電話で兄の死を知る その兄は、何年も引きこもり生活をしていたが、昔から父親との折り合いが悪く、喧嘩すればどちらかが死んでしまいそうなレベルで、母親は泣いてばかりで役に立たないことからユキは彼を引き取って面倒をみていたところ、数か月前に突然失踪していた 彼が住んでいたアパートに行ってみると、そこで何日もかけて餓死したせいか、彼が横たわっていた部分は酷いことになっていた 特殊清掃業者に頼んでキレイにしてもらっている時、部屋の角に…

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