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2022/01/23

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  • 1271. いつか家族に

    引用元:music.jp 2015年の韓国映画 時は1953年、建築現場で働いている若者サムグァン(ハ・ジョンウ)は、美しい売り子のオンナン(ハ・ジウォン)に一目で恋に落ちてしまう 彼はオンナンにはもちろん、彼女の父親にも猛烈にアピールを続け、ついに結婚に漕ぎつける そして三人の子供にも恵まれて幸せに暮らしていた しかし家族を養っていくには現場の稼ぎでは足りず、サムグウァンは時々売血をして凌いでいた そんなある日、長男のイルラクは「サムグウァンの子供ではない」という噂が広まる 本作のメインテーマは「親子の絆」 なのだろうけれど「売血」の方がどうしても印象に残る 日本でも50年代頃から、民間の血…

  • 1270. ナイルの娘

    引用元:filmarks.com 「冬冬の夏休み」、「恋恋風塵」、「憂鬱な楽園」のホウ・シャオシェン監督作品 「ナイルの娘」という日本の漫画が大好きな少女、シャオヤン(ヤン・リン) 母を亡くし、父は離れた町に暮らし、長男も亡くなった今、兄は誰の言うことも聞かず、表向きはレストランを経営するも、危ない連中との付き合いが絶えなかった シャオヤンも、その店で働くアーサン(ヤン・ファン)に惹かれるようになるが、彼はヤクザの情婦に夢中になってしまう ポケベル、ネオンサイン、ウォークマン、シンセサウンド、肩幅の広いファッション、という、80年代を象徴するアイテムに溢れている そして、みんなとにかく煙草を燻…

  • 1269. 山の焚火

    引用元:allcinema.net アルプスの大自然に囲まれ、ほぼ自給自足の生活を送っている4人家族 自前のケーブルカーを使って、郵便や注文しておいた買い物を、月に一度取りに行く以外は、家畜の世話をし、農作業をする毎日 両親と姉、そして聾唖の弟 三人とも彼のことを名前ではなく「坊や」と呼び、優しく接する中で、伸び伸びと育ちながらも、つい三人の会話が長くなるとふてくされて癇癪を起こしてしまう(癇癪もちなところは父親譲りだった) 姉のベッリは頭が良かったけれど、教師になる夢を捨てて、家の仕事をこなしながら、弟に勉強を教えていた ある夏の終わり、草刈り機を使っていた弟が、機械が停まってしまったことに…

  • 1268. 驟雨

    引用元:amazon.co.jp タイトルは「しゅうう(にわか雨)」 亮太郎(佐野周二)と文子(原節子)は、結婚四年目の夫婦 最近では会話もままならず、つい口論に発展しがちな倦怠期を迎えている そんなふたりの元に、新婚旅行を途中で切り上げて帰ってきた姪のあや子(香川京子)がやって来る 聞けば、旅行している間ずっとつまらなそうで、しかも友人と飲みに出かけて朝帰りしたことで喧嘩してしまったという それを聞いていた亮太郎は、男性の立場からとりなそうとするも、逆に文子とあや子の反撃にあってしまう それから数日後、隣に新婚間もない夫婦が引っ越してくる 亮太郎よりも少し年下に見える念吉(小林桂樹)と、それ…

  • 1267. 単騎、千里を走る。

    引用元:amazon.co.jp 監督は「あの子を探して」、「初恋のきた道」のチャン・イーモウ そして彼の憧れの俳優、高倉健が主演 静かな漁村で漁師として暮らす高田(高倉健) もう10年以上も疎遠だったひとり息子の健一(中井貴一)が入院したという知らせを、健一の妻・理恵(寺島しのぶ)から受ける これまでの不和に対する自責の念もあって、「関係を修復するには今しかない」と、理恵に勧められるまま東京の病院に駆けつけるも、息子に面会を断られてしまう 帰り際に、申し訳なさそうな理恵から、「健一が中国で仕事をした様子がテレビ番組に収められたものです」と一本のビデオテープを手渡される そこには民俗学者である…

  • 1266. ただ・いま

    引用元:yahoo.co.jp 東京でルームシェアをしている7人の若者たち 大学四年生の小次郎、広告代理店勤務の公平、IT企業勤務の彩、ニートの萌、求職中の道真、女優の卵の絵里子、そして映画監督の希 誰の誕生日というワケでもない日に、「今日はみんなが揃うから」という理由で、すき焼きの準備を始める ひとり、そしてまたひとり帰宅する中、たわいもない会話が続く 互いの状況や、近い将来についてシニカルなツッコみや、自虐を込めた報告などについて、賛同したり、違う意見をぶつけたり 時々ヒヤッとしたり、気まずい沈黙も挟みながら、とにかく会話が続いていく 「否定されたくない」 「自信の無い自分を晒したくない」…

  • 1265. 異邦人

    引用元:eiga.com 原作のカミュの「異邦人」は中学生の時に読んだ その年齢でどの程度理解できたのか疑問ではあるけれど、言い換えれば(自身の経験不足もあって)理解できることなど無いに等しく、すべて想像で補うのだから、異邦人を読んだ時にも「ふーん、そうなんだ」という感じだったはず 内容の記憶は残っていないと思っていたけれど、本作を観ているウチに、原作と基本的に相違ないことがわかる程度には覚えていた 原題は「Lo Straniero」 = The Stranger 舞台は第二次大戦前のアルジェ アルジェに住んでいる普通のサラリーマンであるムルソー(マルチェロ・マストロヤンニ) 60km離れたマ…

  • 1264. ミセス・ノイズィ

    引用元:amazon.co.jp ノイズィ? と、若干の引っかかりはありながらも、いわゆる隣人同士のトラブルを描いた作品だろうな(恐らく想像した通りなんだろうな)と思い、あまり期待せずに鑑賞 昔話題になった小説家で、幼い娘の母親でもある真紀(篠原ゆき子)は、最近思うような小説が書けなくて悩んでいた マンションに引っ越し、新しい環境で執筆活動も育児も両立させようと、張り切る真紀だったが、隣の部屋に住む美和子(大橋洋子)の出す騒音が気になり、まったく筆が進まない 早朝からベランダで布団をパンパン叩くだけでなく、娘を勝手に公園に連れて行ったり、家で風呂に入れたり、とやりたい放題 たまりかねた美和子が…

  • 1263. 運命のボタン

    引用元:yahoo.co.jp 原題は「The Box」 普段なら観ないタイプの作品ながら、雑誌で推薦されていたのを読んで興味を持ち、鑑賞 ある冬の日、午前6時にもならない時間に玄関のベルが鳴る しばらくして起き上がったノーマ(キャメロン・ディアス)が、ドア越しに除くと、車が走り去るところだった 不審に思いながらドアを開けると、ひとつの箱が地面に置かれていた 遅れて起きてきた夫のアーサー(ジェームズ・マースデン)と一緒にその箱を開けると、中には「赤いボタンの付いた装置」が入っていた 同封された手紙には「また夕方にやって来る」とも そして夕方、本当にやって来た男の頬は抉れていて、ノーマは一瞬うろ…

  • 1262. コーヒーが冷めないうちに

    引用元:yahoo.co.jp コーヒー党で、毎日必ず飲むけれど、行きつけの喫茶店は無い 自宅では豆を挽いて飲むので、味には満足しているし、喫茶店に長居するのは落ち着かない(あくまで個人の感想です) だけど良い喫茶店の雰囲気(静かで、コーヒーカップが好みで、空間が確保できる、そしてもちろんコーヒーが美味しい)は大好きだから、そういう店を行きつけにしている人が羨ましい 以前のオフィスの近くには、そういう喫茶店があったけれど、今は喫茶店と縁遠い生活を送っている 原作は、本屋大賞2017にノミネートされた川口俊和の同名小説 時田数(有村架純)が働いている喫茶店「フニクリフニクラ」 ある席に座ると望み…

  • 1261. セインツ

    引用元:Yahoo.co.jp 1970年代のテキサス と聞いただけで観たくなった作品 ボブ(ケイシー・アフレック)とルース(ルーニー・マーラ)は恋人同士 ふたりは散々盗みや詐欺をはたらいてきたけれど、ルースの妊娠を機に足を洗おうと最後の仕事に銀行強盗を選ぶ ところが保安官たちに囲まれ銃の打ち合いになってしまう 勝ち目がないと見たボブは、嫌がるルースを説得して投降する 保安官のひとりが肩を撃たれていた(実際には撃ったのはルース)こともあり、ボブは刑務所に収監される その後、無事に娘を産んだルースは二人で穏やかに暮らしていた そして娘が4歳になる頃、ルースの暮らす家に肩を撃たれた保安官のパトリッ…

  • 1260. パラダイス・ネクスト

    引用元:hark3.com 2019年の日本・台湾合作 日本から台北に逃れて静かに暮らしているヤクザの島(豊川悦司)の元に、突然牧野(妻夫木聡)という男が日本から訪ねて来る ぶしつけで馴れ馴れしい牧野に対して、島は取り合おうとしない ところが牧野は「俺はアンタのことを知っているし、台湾に来た理由も知っている」と言う そんな牧野も、ある事情を抱え命を狙われているらしく、島は組織から牧野を殺すように指示を受ける ストーリーに期待というよりも、台湾の風景が観たくて選んだ作品 そういう点では映像の美しさ、迫力共に申し分なく、また坂本龍一の音楽もマッチしていて全体的な雰囲気だけで満足できた 欲を言えば、…

  • 1259. 幸せの1ページ

    引用元:amazon.co.jp 原題は「Nim's Island」 その二ム(アビゲイル・ブレスリン)とは、南の島に海洋生物科学者の父・ジャック(ジェラルド・バトラー)と二人きりで暮らしている少女 学校にも行かず(存在しない)、アシカやペリカンと戯れて過ごす楽しい毎日 ある日、ジャックがヨットで泊りがけの調査に出掛けることになり、ウミガメの出産を見守りたい二ムは、同行せずに二日間の留守番をしたいと言い出す 愛読しているアレックス・ローバーの冒険小説が届いたばかりとあって、有意義な二日間になるはずだった そんなところに父宛てのEメールが届く、送信人は「アレックス・ローバー」 てっきり冒険小説の…

  • 1258. 股旅

    引用元:video.unext.jp ATG(日本アート・シアター・ギルド)作品 当時既にベテラン監督だった市川崑が、低予算(一千万円)での映画製作にチャレンジ 最終的に300万円オーバーしたものの、オールロケで宿泊は近くの民宿という節約によって公開に漕ぎ着ける 脚本は市川崑と彼の弟子を自認する谷川俊太郎 家族を捨て、渡世人として旅に出た三人の若者、源太(小倉一郎)、信太(尾藤イサオ)、黙太郎(萩原健一) 渡世人というのは、農業や商いなど通常の仕事や家を持たず、各地の博徒の親分の元で博打の手伝いや雑用をして小遣いを貰う、流れ者のこと 帯刀はしているものの、大抵は農家の出身で、↓ の予告映像にも…

  • 1257. 熱帯楽園倶楽部

    引用元:video.unext.jp 高校生の時の「将来なりたい職業」は、海外旅行添乗員、いわゆるツアーコンダクターだった 当時は、海外で働く職業を他に知らないせいで憧れていたけれど、考えてみれば他人のお世話をするのが好きな性分でないと務まらない仕事 到底、自分に勤まるはずはない 幸いにも(?)大学を卒業するまでには考えも変わり、違う仕事に就いたけれど、もし旅行会社に就職していたら、数か月しか続かなかっただろう 旅行会社の添乗員・みすず(清水美沙)は、日本から15人のツアー客を引き連れてバンコクにやって来た しかし「ホテルの部屋を変更しろ」とか、「買い物につきあって」とか、挙句の果てには避妊具…

  • 1256. アニマル・ファクトリー

    引用元:eiga-watch.com 原題も同じく「ANIMAL FACTORY」 刑務所の中は「ならず者」ばかりで、無事に刑期を務めようとしていても、喧嘩をふっかけられたり、レイプさせそうになったりで、(月日の経過で)刑期が短くなるよるも、追加の処分でどんどん延長されてしまう そのウチに受刑者の中でも古株になり、新人を痛めつける側になるという、まさにアニマル・ファクトリー 半ば悪ふざけでクスリの密売をして逮捕された、裕福な家庭に生まれ育ったロン(エドワード・ファーロング)は、父親や弁護士のとりなしで不起訴になると呑気に構えていたが、「貧富の差で処分が変わるのはアンフェアだ」という市長の意向も…

  • 1255. ことの終わり

    引用元:amazon.co.jp 原題は「The End of the Affair」 グレアム・グリーンの小説が原作であり、また彼の実体験に基づいていると言われている 舞台は1940年代、戦況激しさを増すロンドン 小説家のモーリス(レイフ・ファインズ)は、知り合いの官僚ヘンリー(スティーヴン・レイ)から 「妻のサラ(ジュリアン・ムーア)が浮気をしているかもしれない」 と相談を受ける 実は、モーリスとサラは、以前特別な関係にあったものの、サラによって一方的に終わっていた あれほど強く愛し合っていたというのに、いったい今は誰と?と、気になったモーリスは探偵を使って調査をすることに いわゆる浮気モ…

  • 1254. 髪結いの亭主

    引用元:filmarks.com パトリス・ルコント監督作品 前年の「仕立て屋の恋」につづくヒット作 アントワーヌ(ジャン・ロシュフォール)は、近所の理容室に行くのが楽しみな少年だった 母親からは「また行くの?」と呆れられ、理容室でも「また来たの?」と言われる始末 それでも石鹸の匂いに包まれながら、理容師のシェーファーさんに髪を切ってもらうのは、アントワーヌにとって至福の時間 特にシェーファーさんのキツイ体臭は、アントワーヌを虜にし、またロクに髪も伸びていないのに理容室を訪れるのだった 将来、彼は髪結いを妻にすることに決めていたが、ある日の食卓で父親から「将来は何になりたい?」と聞かれ、正直に…

  • 1253. 生き残るヤツ

    引用元:yahoo.co.jp 1970年代のニューヨークが舞台、そして有名になる前のデ・ニーロが出演、ということで観てみた どこを切り取っても70年代のエッセンス満載で、重たそうなレザージャケット、大きな襟に、長いもみあげ、街も人も今よりも不衛生で猥雑な雰囲気、刑事ドラマのようなBGM そして主演女優は、1969年に「イージー・ライダー」、1970年に「ファイブ・イージーー・ピーセス」に続いて本作という、まるでアメリカン・ニューシネマの象徴のような存在のカレン・ブラック とても建設的とは言えない、これらの作品の主人公の行動に対して、説得を試みながらもまったく効力を持たず、良かれと思ってする行…

  • 1252. アイ・ライク・ムービーズ

    劇場鑑賞、2025年の一作目 朝から新宿に出掛けてシネマカリテにて鑑賞 いつもの熱心なディスプレイはこの通り ↓ 2003年、カナダの田舎町で暮らす高校生ローレンス(アイザイア・レティネン)は、父親を失って以来、秘書として働く母との二人暮らし コミュニケーションが下手で、いつも親友のマット(パーシー・ハインズ・ホワイト)とだけ遊んでいた 彼らのお楽しみは、土曜日の夜、スナックとルートビをア片手に、サタデーナイトライブを一緒に見ること 彼らはそれを「Rejects Night(のけ者たちの夜)」と称していた そんなローレンスンの夢は、ニューヨーク大で大好きな映画を学び、将来は映画監督になること …

  • 1251. 嗤う分身

    引用元:filmarks.com この年末年始、久しぶりに映画鑑賞のペースが上がっている 昨年の後半は結構忙しかったこともあって、なかなか劇場にも行けず、その分配信で補うかと思いきや、劇場鑑賞の頻度とオンライン鑑賞の頻度は正比例するタイプなので、全面的な映画離れ状態に 週末に挽回するでもなく、自分でも不安になるくらいのペースダウンだったけれど、無理して観るのも変なので、聴きたい音楽とか読みたい本に向かっていた というリハビリ(?)期間の効果もあったのか?、或いは単純に年末に向けての劇場公開作品が魅力的になった影響なのか?観たい作品が消化し切れなくなってしまった 映画好きにとっては、観たい作品を…

  • 1250. 陪審員2番

    引用元:unext.jp 俳優として、監督として、いつまでも素晴らしい作品を提供し続けてくれるクリント・イーストウッド 94歳(!)で共同制作と監督を務めた本作も、(先に言ってしまうと)近年の作品同様に素晴らしい内容だった 日本では、なんと51年振りに彼の監督作品の劇場未公開となり、UNEXTでの独占配信 タウン誌を発行する会社に勤めているケンプ(ニコラス・ホルト)は、かつてアルコール中毒だったことや、それが元で起こしてしまった交通事故を乗り越え、妻のアリソン(ゾーイ・ドゥィッチ)と彼女のお腹の中に居る新しい生命と、平和で幸せな生活を送っていた そんな彼の元に、ある裁判の陪審員としての召喚状が…

  • 1249. DV ドメスティック・バイオレンス

    引用元:amazon.co.jp もうDV(ドメスティック・バイオレンス)という言葉が使われるようになって久しいし、どういう問題かも理解しているつもりだけど、映画ではどう描かれるのか気になって鑑賞 日本では、3日に1人のペースで夫が妻の殺人(未遂含む)で検挙されている 表面化しないDVはいったい何件あるのか? 内閣府の調査によると、成人女性の3人に1人はDVを体験し、20人に1人は死にそうな目にあっているという 20年連続の件数増加で、その内訳は女性による通報が7割(男性が3割)という 宝飾店で働いている29歳の泰子(英由佳)は、ひと回り上の昭吾(遠藤憲一)と結婚してから3年が経過していた 家…

  • 1248. 切腹

    引用元:shochiku.co.jp 寛永七年(1630年)の秋、井伊家の屋敷に、津雲半四郎(仲代達也)と名乗る浪人がやってくる 聞けば、生活苦からどう頑張っても抜け出すことが出来ないため切腹する、ついてはこちらの庭先を貸して欲しい、という 最近、江戸では、食べていけなくなった浪人たちが、屋敷の玄関先で切腹すると宣言し、施しを受けるという、何とも悲しい出来事が横行していた 家老の勘解由(三國連太郎)は、うんざりした様子で、春先にも同じように(切腹する覚悟などないクセに)お騒がせにやって来た千々岩求女(石濱朗)という浪人の話を始める 切腹するという脅迫を恐れ、金や食べ物など分け与えようものなら、…

  • 1247. バックドラフト

    引用元:amazon.co.jp 2019年にシカゴに行った時のお楽しみは、 ・リグレー・フィールドでの野球観戦 ・ブルースのライブハウス そして ・近代建築を見ること だった 野球観戦といっても、1914年に建てられたMLB30球場の中でも2番目に古い(国定歴史建造物に指定されている)リグレー・フィールドに行ってみたい、というのが野球観戦と同じくらいあった シカゴでは1871年に、17,400以上もの建造物が全焼する大きな火災が発生、市は以降、木造建築を禁止したこともあり、多くの才能ある建築家による高層建築が建てられている そんなシカゴを舞台にした映画といえば「アンタッチャブル」が浮かぶけれ…

  • 1246. 美しさと哀しみと

    引用元:amazon.co.jp 除夜の鐘を最初から最後まできちんと聞いたことがない 「ゴーン」と最初に鳴ったのを(家の中で)聞いて 「ああ、もう大晦日だなあ」 と、しばらく耳を傾けはするものの、すぐに他のことを始めてしまう 出掛けたい気もするけれど、暖かい部屋から外に出る勇気もなく、今年も自宅で除夜の鐘を(最初だけ)聞くことになりそう 原作は川端康成の小説 55歳になる小説家の大木(山村聡)は、年の瀬に自宅のある北鎌倉から京都にやってきた それはかつての恋人音子(八千草薫)に会うため ふたりは24年前に愛し合っていたが、大木には妻子があり、当時16歳だった音子は大木の子を妊娠してしまう それ…

  • 1245. キノ・ライカ 小さな町の映画館

    ユーロスペース渋谷にて、カウリスマキ作品を といっても、監督をしているわけではなく、彼が地元フィンランドのカルッキラという小さな町にミニシアターを作る過程を描いたドキュメンタリー カウリスマキ監督の仲間たちや、その暮らしぶり、そして町の様子などがよくわかる、ファンにとっては感涙モノ 引退を撤回して復帰した「枯れ葉」のあと、いったいどんな作品を作るのか気になっていたけれど、こういう形で楽しませてくれるとは思わなかった ユーロスペースのロビーでは、手作り感溢れるキノ・ライカの展示も ↓ 久しぶりに、パンフレットまで購入してしまった かつて鉄鋼の町として栄えたカルッキラも、今では美しい森と湖、そして…

  • 1244. きみが死んだあとで

    引用元:kimiga-shinda-atode.com 年の瀬ということで、今年も劇場で観た映画の中からベスト9作品を選んでみた 上段左から ファースト・カウ @新宿武蔵野館 あしたの少女 @深谷シネマ アイアンクロー @kino cinama ゴンドラ @シネマカリテ 大いなる不在 @テアトル新宿 関心領域 @シネマ二子玉川 落下の解剖学 @小倉昭和館 私は、モーリーン・カーニー @横浜シネマリン 流麻溝十五号 @キネカ大森 こうして振り返ると、2024年も素晴らしい作品に出会えて幸せな一年だったし、いろんな映画館に足を運ぶことができた 来年も、できれば地方のミニシアターに行ってみたい ちな…

  • 1243. ざわざわ下北沢

    引用元:videomarket.jp 下北沢にある「シネマ下北沢」は、映画製作スタッフたちが、「自分たちが観たい映画を上映する劇場が欲しい」という思いの元に作られた映画館 そんな人たちがこの映画館で上映する為に作ったのが本作 この場所に思い入れのある多くの俳優が、(ちょい役も含め)出演している 下北沢で育った二十歳の有希(北川智子)は、カフェ「KARASS」でバイトをしている カフェといってもビールも焼酎も出す、居酒屋のような店で、近くにある劇団の役者なども常連客として賑わっている 有希は、店のママ陽子さん(りりぃ)や、ピアニストのフジ子さん(フジ子ヘミング)、そして常連の九四郎(原田芳雄)ら…

  • 1242. 喜劇 団体列車

    引用元:yahoo.co.jp 愛媛県の国鉄職員、彦一(渥美清)は、30歳になるが、実家で母親(ミヤコ蝶々)とふたり暮らし 勉強が苦手で、助役になるための社内試験に、もう三回も落ちている そんなある日、車掌から迷子の男の子を預かるも、5歳になるというその子は自分の住んでいる町の名前は分からないものの、「お城があるところ」だと言う 彦一は、最初松山に連れて行くも、宇和島にもお城があることに気づき、無事宇和島駅で母親の小百合(佐久間良子)に引き渡すことに成功する 叔父から薦められているお見合い相手・邦子(城野ゆき)とは一、二度会った彦一だが、子持ち(未亡人)で学校の教師をしているという小百合にすっ…

  • 1241. シャンプー台のむこうに

    引用元:yahoo.co.jp 原題は「Blow Dry」 イギリスの小さな町、キースリー これといって話題になるものも存在しない田舎町に、全英ヘアドレッサー選手権が開催されることになった とはいえその規模も話題性も微妙なもので、市長のトニーも地元メディアの冷やかな対応に愕然とする 理髪店の助手として働くブライアン(ジョシュ・ハートネット)は、絶好のチャンスとばかりに張り切って、バイト先の葬儀場で死体相手にカットの練習を行う ところが、かつてこの大会で二連覇を果たした彼の師匠であり、父親でもあるフィルは頑なに大会への出場を嫌がる その理由は、10年前に彼の妻であるシェリー(ナターシャ・リチャー…

  • 1240. トラブル・ウィズ・ユー

    引用元:amazon.co.jp 刑事のイヴォンヌ(アデル・エネル)は、夫であり同僚だったジャン(ヴァンサン・エルヴァズ)が殉職し、茫然自失の日々を過ごしていた ふたりで行く過ごした公園には彼の銅像が建てられ、毎晩寝る前には息子のテオに「パパが如何に勇敢な刑事だったか」を語ってから眠りにつかせていた 夫はわが町の英雄になっていたのだ そんなある日、逮捕したある男性から供述調書をとっていると、対応しているのが英雄の未亡人だと気づいた男性から、夫が汚職に手を染めていたこと、そしてアントワーヌという無実の青年(ピオ・マルマイ)が、その身代わりで8年間も収監されている(「その事実を黙っているから自分の…

  • 1239. 大きな家

    師走の混雑の中、久しぶりに横浜みなとみらいにある kino cinemaにて鑑賞 東京郊外にある、とある児童養護施設 様々な理由でここに預けられた子供たちの日常を淡々と描いた作品 血のつながりはないけれど、毎日同じ場所で寝起きして、食事して、遊んで、時々は喧嘩もして いつも傍にいてくれる職員さんとも、家族と同じような(それ以上に?)濃いつながりを持って過ごしている お正月から、節分の豆まき、お雛様、サマーキャンプ、クリスマスに加えて、子供たちの誕生日もみんなで集まって楽しむ それでも中学生になる頃には、何故赤の他人に世話されたり叱られたりするのかと反発したり、施設で生活するようになった経緯や理…

  • 1238. 海へ行くつもりじゃなかった

    引用元:pex.jp 好きでもない仕事をとりあえず続けている修(時光陸) フラれた元カノの結婚式に向かっている途中で怖気づき、ドタキャンしてしまう 居酒屋で痛飲し、泥酔した修は、夜の広場でパントマイムをする女性・リナ(川岸里菜)にちょっかいを出す 投げ銭で静止モードが解ける仕組みを知った修は、祝儀袋を丸ごとリナに預けたところで、結婚式と二次会を終えた友人たちに見つかり、連行されてしまう とても受け取れない金額が祝儀袋に入っている(そりゃそうだ)のを確認したリナは、翌日返却しに(一緒に入っていた名刺を頼りに)修のところに向かう 35分のショートムービーで、起承転結を描くまでには至らないけれど、働…

  • 1237. マッチスティック・メン

    引用元:video.unext そこそこ以上に成功している詐欺師(本人曰く詐欺アーティスト)のロイ(ニコラス・ケイジ) 強迫性障害を患っており、極度の潔癖症の彼は、妻と別れ、14歳の娘にも会えない毎日だったが、相棒のフランク(サム・ロックウェル)との仕事は順調で、(少し怪しい)薬を飲んでいる限りは元気に過ごしている そんなある週末に、彼は常備薬を排水口に流してしまい、激しく動揺する ロイの様子を見かねたフランクが紹介した精神分析医のクライン(ブルース・アルトマン)は、薬を処方することには同意するも、その前にどうして今の様な生活を送ることになったのか告白してからだと迫り、ロイは渋々と妻や娘につい…

  • 1236. 運び屋

    引用元:amazon.co.jp 原題は「The Mule」 ミュールはラバ、俗語では「運び屋」 数年前までは品評会で受賞するほどの園芸家だったアール(クリント・イーストウッド) 家族との時間は二の次にして、またそのせいで妻や娘との関係を壊してまで演芸に集中してきたというのに、今では園芸家もネットビジネスにシフトし、その波に乗れないアールは、生活にも行き詰っていた 久しぶりに家族や友人たちの前に顔を出すも、娘には無視され、妻からは「どうして来たのか」と詰問される始末 これは退散する他ないと、車に乗り込もうとしたところ、ある男から 「車を走らせるだけで稼げる仕事がある」 と優しく声を掛けられる …

  • 1235. 赤いダイヤ

    引用元:amazon.co.jp 先物取引の歴史は古く、1730年代には米将軍こと徳川吉宗が、大阪にある「堂島米会所」を、米の先物市場として認めている ここでは米の値段を収穫前に予め決めておく「帳合米取引」が行われ、今日のデリバティブの起源になったと言われている その昔、就職活動を始めた時に(やたらと募集があり)「先物取引って何だろう?」と少し調べたのを覚えている よく理解できなかったこともあって、就職活動先は「(先物取引の様に見えないものを扱うのではなく)目に見えるモノを作っている会社にしよう」と思い、結果的にメーカーに就職した ある意味、先物取引の存在が就職活動の方向性を決めてくれたとも言…

  • 1234. 家族の肖像

    引用元:zaziefilms.com 教授と呼ばれる初老の男性(バート・ランカスター)は、ローマにある広々としたアパルトマンに、管理人のドメニコや家政婦のアルミニアを住まわせ、本人は自宅から出ることも少なく、絵画の収集や研究に没頭する静かな毎日を送っていた ところが、その静寂を壊すかのようにビアンカ(シルヴァーナ・マンガーノ)と名乗る派手な格好の中年女性が現れ「ここに住まわせて欲しい」と言い出す あまりに突然の申し出に「基本的にひとりで静かに暮らしているから、部屋は貸せない」と断るも、「せめて二階の部屋を見せて欲しい」と半ば強引に見学し、しかもその時点で、娘のリエッタ(クラウディアマルサーニ)…

  • 1233. クロエ

    引用元:amazon.co.jp 2004年のフランス・アメリカ・カナダ映画 キャサリンは優しくてハンサムな大学教授の夫デヴィッドと、可愛い息子マイケルに恵まれ、仕事でも医師として開業にも成功し充実した日々を送っていた ところが、夫の誕生日にサプライズで友人や知人を集めて家で待っていたところ「飛行機に乗り遅れて今夜は帰れない」と連絡が入る そして数日後、彼のバッグから着信音が聞こえた時、何気にバッグから携帯を取り出し、教え子の女性から浮気ともとれるメッセージを見てしまう モヤモヤが止まらなくなったキャサリンは、とあることがきっかけで知り合ったクロエという若くて美しい娼婦に金を払い「おそらく浮気…

  • 1232. マイ・ブックショップ

    引用元:mybookshop.jp 1959年のイギリス 終戦から14年、ビートルズがデビューする3年前のこと 海沿いの小さな町に住むひとりの女性が、長年空き家だった古い建物を改修して本屋をオープンする その女性は戦争で夫を亡くし、ひとりでこの建物に住んでいるフローレンス(エミリー・モーティマー) 生前の夫と、本屋の無いこの町にオープンさせるのが夢だった とはいえ本を読む習慣のある住民は少なく、店の経営をしたことがないフローレンスにとっては厳しいスタートとなる 町で唯一の読書家は、もう40年も自宅に引きこもり本を読んでいるエドマンド(ビル・ナイ) フローレンスを気に入ったエドマンドは、フローレ…

  • 1231. 永遠の僕たち

    引用元:Yahoo.co.jp 2011年のアメリカ映画 黒い服を着て、見知らぬ人の葬儀に参加するのを趣味にしているイーノック(ヘンリー・ホッパー) ある日、紛れ込んだ葬儀で参列者のひとりの若い女性に部外者と見抜かれるも、そのアナベルという女性(ミア・ワシコウスカ)は、咎めるのではなくイーノックの後を追って他の葬儀に参加しようとする 迷惑そうなイーノックだったが、会場の係員にバレて注意されているところを(参列者である自分の恋人だと)アナベルに助けられ、ふたりは親密になっていく このふたりはどちらもかなり重い事情を抱えていて周囲も最大限配慮してくれているけれど、その配慮に甘えているのか或いは達観…

  • 1230. ペイ・フォワード 可能の王国

    引用元:abema.tv ペイ・フォワード:自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡すというもの このタイトルに加えて、「可能の王国」というサブタイトルで、ずっと敬遠してきた作品 ちなみに原題は「Pay It Forward」 可能の王国などと言われると、何だか自己啓発セミナー臭がして、とても観る気になれなかったけれど、大好きなケヴィン・スペイシー主演ということでチェレンジしてみることに シモネット(ケヴィン・スペイシー)は、ラスベガスにある中学の社会科教師 少し理屈っぽいところがあり、教え方も独特な先生で、顔に火傷の跡がある そんな彼の生徒のひとり・トレバー(ハー…

  • 1229. エレジー

    引用元:yahoo.co.jp 結婚は一度だけ、そのことを「間違いだった」として、離婚後は気ままな単身生活を楽しんでいる初老の大学教授デイヴィッド(ベン・キングスレー) 授業を受けに来た生徒のコンスエラ(ペネロペ・クルス)に、半ば一目惚れしてしまい、自宅に生徒を招いての懇親会では(他の生徒そっちのけで)口説き落とす 30歳以上の年の差を越えて愛し合うようになる二人だったが、コンスエラは自らの「らしくない、青年の様な情熱と肉欲」について、親友のジョージ(デニス・ホッパー)に自虐的に打ち明ける ジョージは面白がってその武勇伝を聞くも、当然のように(適当なタイミングで)「幕引きするべき」とデイヴィッ…

  • 1228. クレイジー・イン・アラマバ

    引用元:filmarks.com 時は1965年、まだ白人にしか投票権が無かったアラバマ州での話 有名なモンゴメリー・バス・ボイコット*は、この10年前に同州で起きた運動 * 黒人女性のローザ・パークスが公営バスの黒人席に座っていたところ、席の無い白人から席を譲るよう促されたものの断り、改めて白人のバス運転手から席を譲るよう命じられたものの、これも拒否し「人種分離法違反」により逮捕された これに対しキング牧師からが、市民に向けてバスのボイコットを呼びかけたことから、この運動を「モンゴメリー・バス・ボイコット」と呼ぶ 夫からのDVに耐えかねて殺害してしまったルシール(メラニー・グリフィス)は、彼…

  • 1227. ミッドナイト・ラン

    引用元:amazon.co.jp 1988年のアメリカ映画 あまりに昔のことで記憶も曖昧だけれど、確か公開時に劇場で鑑賞して以来だから36年振りになる かつてシカゴの警察官として、そして一家の父親として幸せな生活を送っていたジャック(ロバート・デ・ニーロ)は、とあるしくじりでシカゴを離れ(家族とも別れ)、今はロスで逃亡した被告人を探して連れ戻すバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)として生計を立てていた ある日、デュークという会計士(チャールズ・グローディン)が、雇い主であるシカゴの麻薬王セラノの資金を横領し、慈善事業に寄付して逃亡中ということで、ジャックにその依頼が舞い込む 裁判が行われるまでの5…

  • 1226. わたしは目撃者

    引用元:amazon.co.jp 盲目のフランコ(カール・マルデン)が、幼い姪のローリーと夜道を歩いていると、停車中の乗用車の中から、 「カネは要らない」 「皆に知らせるほかない」 「お前にとって危険なのは分かってるが」 という男の声がする フランコは少し距離を置いてから、靴紐を結び直すフリをしながら小声でローリーに、車の中の様子を確認させた 翌日、遺伝子研究所に何者かが侵入していたこと、また研究所員のカラブレジ博士が、プラットフォームから突き落とされ死亡したことがわかる 新聞に載ったカラブレジ博士の写真は、車の中にいた男に間違いない、とローリーから聞いたフランコは、その記事を書いた記者のジョ…

  • 1225. スーパー・チューズデー

    引用元:amazon.co.jp アメリカ大統領選挙 民主党候補のモリス(ジョージ・クルーニー)は、党内の対立候補よりも優勢を維持した状態で、最大の山場となるスーパー・チューズデーを目前にしていた モリスをサポートする、若き広報官のスティーヴン(ライアン・ゴズリング)も、このまま選挙戦を制し、モリスの元で自身のキャリアを築いていこうと考えていた ところが、共和党支持者たちは(最終決戦で共和党が有利になるように)モリスではなく、対立候補の支持に回るという動きが目立ち始める そんな中、対立陣営からスティーヴンに「ぜひ会って大事な話がしたい」という電話が入る 本作で初めてライアン・ゴズリングの演技を…

  • 1224. イゴールの約束

    引用元:video.unext.jp 数年前に読んだ「マッドジャーマンズ」というタイトルのコミックが、頭を離れない 1975年にポルトガルから独立したモザンビークは、1979年に(社会主義の兄弟国として)東ドイツと国家間協定を結び、将来の国家エリート候補として1989年までに約2万人を送り込んでいる しかし実態は、語学研修の後に安い労働力としてコキ使われ、プライベートは寮生活で制限され、給与の60%は天引きされた そしてベルリンの壁が崩壊すると、ビザが発給され亡くなり、右翼に襲撃され、居場所を失ってしまう モザンビークに帰った者は、「マッドジャーマンズ(Made in Germany)」として…

  • 1223. マダムのおかしな晩餐会

    引用元:Yahoo.co.jp 2016年のフランス映画 大好きなハーヴェイ・カイテル 年齢相応にくたびれていて(失礼!)過剰な大物感もないのだけれど、相応な深みが感じられる俳優 本作も彼が出演しているという理由だけで鑑賞 アメリカからパリに引っ越してきたアン(トニ・コレット)とボブ(ハーヴェイ・カイテル) アンの強いリクエストで、セレブたちを招いてのディナーを開催することになる ところがちょっとした手違い(ボブが息子にも声を掛けた)で出席者が13名になってしまう これは縁起でもないと、アンはメイドのマリアに無理強いして出席させる アンからは「喋り過ぎないで」と釘を刺されていたというのに緊張の…

  • 1222. 河童の女

    引用元:kappa-lady.net 俳優や監督の養成学校、ENBUゼミナールによるシネマプロジェクト作品 山間部の川沿いにある民宿に生まれ、家業を手伝っている次男坊の浩二(青野竜平) この田舎の町で生まれ育ち、一度も引っ越しすることなく暮らしてきた 民宿は宿泊客も、昼間の食事客もあって、地味な観光地の割には繁盛していたのに、ある日父親(近藤芳正)が突然連れてきた派手な女と駆け落ちしてしまい、浩二が経営する羽目になる しかも、頼りにしていた女性社員にも辞められてしまい、途方に暮れていたところに、川で溺れている(様に見えた)ミホと名乗る女性(郷田明希)が、浩二に助けられた流れで、民宿に住み込みで…

  • 1221. ライフ・イズ・ビューティフル

    引用元:theriver.jp 1997年のイタリア映画 時は1939年 ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は北イタリアの田舎町にやってくる そこで美しい女性教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)に出会い一目ぼれする 猛烈なアタックを続けた甲斐あって結婚、やがて息子ジョズエが生まれる ところが大戦の状況は悪化していきユダヤ人に対する迫害行為が目立ち始め、三人も強制収容所に送られてしまう ドーラを離れ離れになってしまい寂しがる息子に、グイドはこう言って聞かせる 「これはゲームなんだ 泣いたら減点 いい子にしていたら点が溜まって100点になったら勝ちなんだ」 ロベルト・ベニーニの監督、脚…

  • 1220. ペイン・アンド・グローリー

    引用元:pain-and-glory.jp ペドロ・アルモドバル監督とアントニオ・バンデラスのコンビということで、品質保証された安心感と、「今回もコレにつき合わされるのか」とナルシスト感を覚悟しながら鑑賞 観終わって、その予想は見事に当たっていたことと、今までにも増しての感動(基本テーマが変わらない人だから、悪く言えばワンパターンながら、本作には継続してきたからこその極みを感じさせる)に満足した作品 世界的な映画監督のサルバドール(アントニオ・バンデラス)は、4年前の母の死と、2年前から脊椎の痛みに悩まされていることで、半ば引退の状態 シナリオはいくつか書いてはいるものの、幼かった頃の母(ペネ…

  • 1219. お吟さま

    引用元:cinameclassics.jp 時は天正15年(1587年)、豊臣秀吉の茶頭・千利休(二代目中村鴈治郎)の四女・吟(有馬稲子)は、利休七哲(父の高弟とされる七人の武将)のひとりであり、キリシタン大名の高山右近(仲代達矢)を想い続けていた ところが妻帯者である右近は、(キリシタンの教えを破ってまで)吟と一緒になる決心は出来なかった そんな吟に、父が石田三成(南原宏治)から受けた縁談が持ち込まれる その相手は、太閤茶湯七人衆のひとり、万代屋宗安(伊藤久哉)だった 相手が右近でない限りは誰であれ、という想いの吟は必死で父に抵抗するも叶わず、二年後に吟は宗安の元に嫁ぐ しかし、いつまでも自…

  • 1218. シンプルメン

    引用元:amazon.co.jp 1992年のアメリカ映画 ハル・ハートリー監督作品 物語は二人の兄弟を中心に進んでいく 兄のビル(ロバート・ジョン・バーク)は強盗したお金を恋人(だと思っていた)に騙し取られ一文無し 弟のデニス(ビル・セイジ)は反対に真面目な学生 ふたりの父親は元ドジャースの名遊撃手で今は爆破事件の犯人として刑務所の中にいる ある日、新聞に父親が脱走したという記事が載っているのを見たふたりは、父親に会いにロングアイランドに向かう ソニック・ユースの「Kool Thing」に乗せて踊る印象的なダンスのシーンは、エリナ(レーヴェンソン)が以前に舞台で習ったアフリカのダンスが元にな…

  • 1217. 海峡

    引用元:yahoo.co.jp 1954年(昭和29年)に青函連絡船・洞爺丸(とうやこまる)が台風で沈没、死者・行方不明者あわせて1,155人という、日本海難史上最悪の事故が起きた この事故を題材とした映画に「飢餓海峡」がある そして、この洞爺湖丸事故や、朝鮮戦争時のものと思われる浮流機雷が津軽海峡に流入していたことなどで、航路の安全が脅かされる事態により、北海道と本州をトンネルで結ぶ計画が動き出す 国鉄職員の阿久津(高倉健)は、青函トンネル建設に向けて、地質調査のために龍飛(たっぴ)にやって来る 冬に入り海に近づくことができなくなり、陸の地質を調べようと、阿久津が雪の中を探索していると、岸壁…

  • 1216. 母なる証明

    引用元:cinemacafe.net アメリカ映画が続いたので、今回は2009年の韓国映画を ポン・ジュノ監督作品の中でも大好きな「母なる証明」 女手一つで知的障害のある息子トジュン(ウォンビン)を育てる母(キム・ヘジャ)は、漢方薬店で働くも生活はひどく貧しい そんな二人が暮らす静かな田舎町である夜、近所に住む女子高生のアジョンが何者かによって殺された そして容疑者として息子の身柄が拘束されてしまう 息子はその日、友人のジンテ(チン・グ)に約束をすっぽかされてしまい、酒に酔った状態で帰宅しようと夜道を歩いていた そしてその少し前をアジョンが歩いていたのだった 現場の空き家から息子の持っていたゴ…

  • 1215. DOPE / ドープ!!

    引用元:amazon.co.jp 2015年のアメリカ映画 舞台はカリフォルニア州イングルウッド ロス周辺で最も危険なエリアのひとつ どうにも先の無い環境ながら、バンド活動を楽しみ、将来ハーバード大学に進学する夢を持っているオタク(GEEK)のマルコム(シャメイク・ムーア) 親友のディギー(カーシー・クレモンズ)、ジブ(トニー・レボロリ)と三人で大好きなナキア(ゾーイ・クラヴィッツ=レニー・クラヴィッツの娘)を追いかけて売人ドム(エイサップ・ロッキー)のバースデー・パーティーに参加する そこで密かに行われていたドラッグの取引を取り締まるべく、警察の捜査が入り現場はパニックになる 慌てたドムは持…

  • 1214. 八月の鯨

    引用元:amazon.co.jp 夏になるとメイン州の小さな島にある別荘にやって来るサラ(リリアン・ギッシュ)とリビー(ベティ・デイヴィス)の姉妹 幼い頃から、もう60年も続いている夏の過ごし方だった その頃になると、入江に鯨がやって来るのを、昔ふたりは楽しみにしていた サラの夫が第一次世界大戦で亡くなった時には、塞ぎ込んだサラの面倒をリビーが、そしてリビーの目が見えなくなると、サラがリビーの身の回りの世話をしてきた ところが最近サラは、リビーの辛辣さに手を焼くようになる ふたりの所にお喋りにやって来る幼馴染のティシャ(アン・サザーン)や、修理工のヨシュア(ハリー・ケリー・ジュニア)、そして近…

  • 1213. ハッピーエンドの選び方

    引用元:asmik-ace.co.jp 2014年のイスラエル映画 イスラエル映画の鑑賞は「運命は踊る」(ドイツ・フランス・スイスとの合作)以来 エンジニアだったヨヘスケル(ゼーブ・リバシュ)は老人ホームに住む今でも発明が大好き 回復の見込みもなく死を待つのみという苦しい毎日を送っている親友のマックスから安楽死の装置を発明してほしいと頼まれる 最初は断るも、親友の苦しさを理解しているヨヘスケルは彼の想いを叶えようと決心する ヨヘスケルと同じくホームで生活している妻のレバーナ(レバーナ・フィンケルシュタイン)は不穏な動きを察し、激しく非難する 長閑なタイトルとポスターからは想像できない内容 安楽…

  • 1212. 羊の木

    引用元:amazon.co.jp 市役所に勤める月末(錦戸亮)が暮らしているのは、魚深という寂れた港町 ある日、上司から「転入してくる6人の対応を」と頼まれる 普段では考えられない数の多さに驚いていたところ、それは過疎化対策として、町が住むところと働くところを「元受刑者」に提供するプロジェクトだと知る 彼らの経歴は、住人には明かされず、元受刑者同士も知らないため「なるべく彼らを会わせないように」という、小さな町では不可能なことまで命じられてしまう 元受刑者たちは、月末の案内で、配送業者や介護施設、理髪店や漁港などで仕事を始め、地元に馴染み始める そんな頃、月末が高校生の時に憧れていた同級生の文…

  • 1211. スリー・キングス

    引用元:amazon.co.jp 原題も「THREE KINGS」 12月25日に生まれたイエスのところに、東方から三人の王が訪れたのが1月6日 この日にキリスト誕生が公にされたため、カトリック教徒の多い国では、この日を「ホーリー・スリー・キングス・デー」として祝う 以前、仕事でスペインとやりとりしていた時には、12月の20日くらいからスペイン側がクリスマスで出社しなくなり、その後は日本の年末年始、その後に6日の祝日となり、年末年始の忙しい時期に2週間ほど仕事が捗らず(何しろ担当者が捕まらない)、イライラさせられた記憶がある いきなり脱線してしまったけれど、本作は湾岸戦争の休戦協定が成立したば…

  • 1210. アメリカン・ハッスル

    引用元:amazon.co.jp アメリカのニュージャージー州に、アトランティックシティという街がある ニューヨークからもフィラデルフィアからも近く、東海岸最大のカジノがあり、コンサートホールや、海沿いに続くボードウォークなど、お楽しみの多い場所で、同州に住んでいた時にはよく遊びに行った ツアーで生活しているベテラン歌手のライブなども観たし、カジノでブラックジャックやルーレットも楽しんだりもした ギャンブルの才能が無いことは承知しているから、軍資金は少なめに持って行く(そして現地のATMは使わない!)ようにしていたけれど、全額負けた帰り道にスピード違反で捕まったことも(言っても無駄なのはわかっ…

  • 1209. gift(ギフト)

    引用元:filmarks.com 幸せな夫婦にギフトが届くアメリカのスリラー映画の方ではない、同名タイトルの日本映画 輸入食品の会社の創業者である篠崎(遠藤憲一)は、社会的には成功するも孤独な毎日を送っていた ある日、ベンチに座っている老女の財布を抜き取った女(松井玲奈)を見つけた篠崎は、しばらく後で老女と同じようにバックをベンチに置いて寝たフリをし、女を捕まえる ホストに騙され借金を抱えているという、キャバ嬢の沙織に、篠崎は 「お前の100時間を100万で買ってやる」 と言い、ふたりはレンタカーで、篠崎の思い出の場所を巡りながら、東京に向かう しかし、沙織は借金取りの千葉(柿澤勇人)に追われ…

  • 1208. 人魚の眠る家

    引用元:yahoo.co.jp IT機器の会社を経営する和昌(西島秀俊)は、自らの浮気で妻の薫子(篠原涼子)、娘の瑞穂(稲垣来泉)、そして息子の生人と別居、瑞穂の小学校入学の面接試験が終わったら離婚することになっている 夏休みのある日、仕事で忙しい薫子の代わりに、母の千鶴子(松坂慶子)と薫子のふたつ下の妹・美晴(山口紗弥加)が、瑞穂と若葉(瑞穂の同学年、美晴の娘)をプールに連れて行ったところ、水中で失くしてしまったおもちゃの指輪を探そうと、排水溝に指を突っ込んで抜けなくなった瑞穂は、病院に搬送される 瑞穂は一命はとりとめたものの意識不明となり、医師からは「脳死」と判断される そして、このまま延…

  • 1207. ムスタング

    引用元:filmarks.com ムスタングといえば、「馬のエンブレムが付いたフォードの車」を思い浮かべる人もあるだろうけれど、そのムスタングという馬は、昔スペイン人がアメリカに持ち込んだ小型馬が野生化したもの スペイン語の「mestengo」(迷子になった家畜)が語源のようだ 服役中のローマン(マティアス・スーナールツ)は、怒りの感情がコントロールできない問題を抱えていた 彼の為にドラッグを捨てた妻に対して暴行、重傷を負わせた罪で12年の刑に服していた 刑務所にある職業訓練施設には牧場があり、ローマンは馬のフンを片付ける仕事を割り当てられる ある日、暴れている馬を眺めていたのが、牧場主のマイ…

  • 1206. さいはてにて - やさしい香りと待ちながら -

    引用元:toei-video.co.jp 奥能登の海沿いにある、今はもう営業していない民宿に住んでいる絵里子(佐々木希) 女手ひとつで、ふたりの子供を育てている とはいえ手に職も、学歴も無く、まだ幼い(小学生)子供たちを家に残し、カップラーメンふたつをテーブルに置いて、金沢のキャバクラに勤める日々 そんな三人の親子が暮らす家の向かいにある、朽ち果てた船小屋に、岬という女性(永作博美)がやって来る 岬は、その船小屋をリフォームして「ヨダカ珈琲店」を開業する 日中、時間を持て余している子供たちを見た岬は、何とかふたりの力になろうとするも、絵里子はそれを迷惑に感じ「ウチの子にかかわらないで」と冷たく…

  • 1205. あの子は貴族

    引用元:amazon.co.jp 27歳の華子(門脇麦)は、松濤に住む開業医の娘 お正月は、一家でホテルのレストラン(個室)で食事をするのが恒例の、いわゆるお嬢様 しかし婚約していた彼氏に「あなたには他に相応しい男性が」とフラれてしまい、方々から新しい相手を勧められた結果、弁護士の青木(高良健吾)と結婚を決める その青木の家庭は、華子の家よりもさらに良家で、(当初人柄の良さに惹かれるも)価値観の違いに戸惑うと同時に、無断で身元調査をする感覚にも違和感を持っていた 一方、美紀(水原希子)は、富山から上京し、慶応大学に入るものの、父親の失職もあり、ホステスとして働き始めるも学費の工面に行き詰ってし…

  • 1204. プラトーン

    引用元:video.unext.jp ベトナム戦争を扱った映画の中でも、戦闘シーンの多い本作は、個人的な優先順位が低く、公開された少し後にビデオで観たきりだった 「今さら観直すのもなあ」と、思いつつも、ベトナム帰還兵のオリバー・ストーンが、自らの体験を基に監督した作品であり、ウィレム・デフォー(「サイゴン」、「7月4日に生まれて」、「イングリッシュ・ペイシェント」など、意外にも多くの戦争映画に出演)も出演している、そして何よりも内容をすっかり忘れてしまっていることもあって、久しぶりに鑑賞 ちなみにどれくらい忘れているかというと、↑ の画像で両手をあげている男性が、次の3名のうち誰だかわからない…

  • 1203. 1978年、冬

    引用元:yahoo.co.jp 1978年(昭和53年)の冬 日本では、ヤクルトが球団創立29年目で初優勝し(阪急との日本シリーズではポール際への本塁打判定を巡って1時間19分中断した)、西武ライオンズが誕生、ドラフト会議では「空白の一日」の騒動で巨人がボイコット、、、と野球の話題ばかりというのも時代を象徴しているのか レコード大賞はピンク・レディーの「UFO」、映画では「野生の照明」(薬師丸ひろ子、高倉健)、政治では12月に大平内閣が誕生した インベーダーゲームや流行り、使い捨てカイロがヒット商品になり、流行語(大賞の制度はまだ無かったけれど)は、「口裂け女」、「窓際族」、「普通の女の子に戻…

  • 1202. シャイン

    引用元:amazon.co.jp 作品の存在は知っていたけれど、このタイトルとこの画像には心惹かれず、「何だかショーシャンクの空に、みたいだな」と思っていた 実在するオーストラリアのピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴッドの半生を描いた映画に知り、鑑賞してみた メルボルンに住むデイヴィッド(青年期:ノア・テイラー)は、独学でピアノを学んだ父親ピーター(アーミン・ミューラー=スタール)からの教育によって、ピアノの才能を開花させていた 地元のコンテストでその演奏が注目を集め、アメリカ留学の推薦を得るも 「お前のことは父親の俺が一番よくわかっているんだ」 「家を出て、家族を崩壊させる気か」 と恫喝し、推…

  • 1201. ソワレ

    引用元:yahoo.co.jp 東京で俳優を目指す翔太(村上虹郎)は、演技の稽古もいい加減で、何の結果も出せないどころか、オレオレ詐欺に加担するバイトで生活費を賄っていた ある夏の日、劇団の先輩のツテで、和歌山にある高齢者施設に演劇を教えに行くことになり、そこで働くタカラ(芋生悠)という同世代の女性に出会う 数日後、夏祭りに皆で行こうという話になり、先輩に頼まれた翔太がタカラの住むアパートに声を掛けに向かう ところが、そこで目にしたのは、中年男性から暴行を受けているタカラの姿だった 慌てて止めに入った翔太が男性と揉み合いになっているところを、タカラが包丁で男性を刺してしまう その男性は、この日…

  • 1200. 何もかも100回も言われたこと

    引用元:unext.jp 1993年の自主製作作品 監督の犬童一心の他は、スタッフもキャストも全員知らない作品 作品に関する予習ゼロで観てみた ひとりの美術予備校生、由美(西岡由美子、脚本も担当)が過ごしたひと夏を、移動しないロード・ムービー(?)のように淡々と描いていく 絵のモデルをする友人から「ショートカットは男受けしない」と言われたり、空き地にスコップで穴を掘り続けたり、鉢植えを持って病院に見舞いに行き知らない男性から注意されたり、完成しないスケッチを何枚も描いたり 周囲と微かな摩擦を起こしながらも由美なりに共存しようとする姿が、断片的なシーンのつなぎ合わせの中で描かれ、由美の夏が一日一…

  • 1199. 愛しすぎた男 37年の疑惑

    引用元:filmarks.com 時は1976年、ニースにあるカジノの筆頭株主であるルネ(カトリーヌ・ドヌーブ)は、自らも広告を担当、献身的な弁護士・モーリス(ギョーム・カネ)のサポートも得て、万全の体制と信じていたところ、オーナーを任せていた男の背信行為によって、経営は一気に傾いてしまう そんな中、アフリカに移住していた娘のアグネス(アデル・エネル)が、離婚してニースに戻ってくる カジノの経営を立て直すため、モーリスの強い助言もあり、ルネは自らオーナーに就任するも、同時に自分をマネージャーにと迫るその勢いに危険を感じて、彼を遠ざけるようになる 一方で、いつも自分よりもビジネスを優先する母親に…

  • 1198. 鵞鳥湖の夜

    引用元:eiga.com 刑務所から出て、かつて所属したバイクの窃盗団に戻ったチョウ(フー・ゴー) 中国南部の再開発から取り残された鵞鳥湖周辺では、ギャングたちの縄張り争いが激化していた 対立組織との抗争に巻き込まれ、逃走中に謝って警官を射殺したチョウは、全国に指名手配されてしまう 残される家族の為にと、自分の身柄に懸けられた報奨金30万元を、妻のシュージュン(レジーナ・ワン)の手に渡るよう画策する そんなチョウの目の前に、妻の代理を名乗る謎の女アイアイ(グイ・ルンメイ)がやって来る 鵞鳥湖近辺で娼婦として生きているアイアイと、彼女の言うことを信用すべきか迷いながらも、チョウは行動を共にし、警…

  • 1197. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ

    引用元:yahoo.co.jp 本作に登場するバンド「レニングラード・カウボーイズ」は、フィンランドに実在する「スリーピー・スリーパーズ」というバンドが、カウリスマキ監督のアイディアで映画出演 本作公開後は、作品のヒットもあって、この名前でも活動を続けることになる ツンドラのとある極寒の田舎町から誕生したバンド、メンバーは極端に長いリーゼントと、先の尖った靴が印象的ながらも、音楽的な魅力に乏しく、マネージャーのウラジミール(マッティ・ペロンパー)は頭を抱えていた この日も売り込みに失敗したものの、「ここでは成功しないけれど、俺のいとこがニューヨークに居るから、そこでなら成功するかも」と都合の良…

  • 1196. そして人生はつづく

    引用元:filmarks.com アッバス・キアロスタミ監督の「ジグザグ道三部作」の第2作 第1作の「友だちのうちはどこ?」を撮影した村を襲った1990年の大地震 その爪痕も生々しい瓦礫の中を、キアロスタミ監督が息子を連れて車で向かう、セミ・フィクション作品 ふたりが向かったのは「友だちのうちはどこ?」の舞台、コケール 大地震で行き止まりになった道が多く、通行できる道路も救援物資を運ぶ車両が優先され、なかなか思うように進まない 渋滞を嫌って小道に逸れたものの、方角的に正しいのかもわからず、途中で何度も村人に尋ねながら、ようやく目的地のコケールに到着する 映画の出演者のひとりを訪ね、彼の家の近所…

  • 1195. デリカテッセン

    引用元:filmarks.com 普段はあまり観ない、近未来を描いた作品 監督は「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ 映画の雰囲気は随分異なる気がするけれど、「アメリ」を2001年の公開時に観て、1991年公開の本作を2024年に観ているのだから、正直よくわからない(笑) 舞台は核戦争から15年後のパリ 唯一残った精肉店(デリカテッセン)の店主(ジャン・クロード・ドレフェス)は、偽の求人広告を出し、求職者の肉を販売していた そこにやってきたのは小柄な男性・ルイゾン(ドミニク・ピノン) 店主は、元ピエロだというルイゾンの体型を見て、「お前には勤まらない」と追い返そうとするが、途中で気が変わり、住…

  • 1194. ゴンドラ

    久しぶりにシネマカリテに行ってきた 何となくユーロスペースかシネマカリテで映画を観たくなり、タイミング良くジョージア(が舞台の)作品があったので新宿へ コーカサス山脈の西にある、ジョージア(旧グルジア)の村 その村に住むイヴァ(マチルデ・イルマン)は、昔から村にあるゴンドラの乗務員として働き始める もう一台のゴンドラに乗るニノ(二二・ソセリア)とふたり、一日中行ったり来たりを繰り返していた 乗客が少ないのをいいことに、横柄な駅長の目を盗みながら、ふたりはチェスをしたり(駅に着く度に一手しか進まない)、楽器を演奏したり その密かな楽しみは少しづつエスカレートしていき、ついには大変な事態を引き起こ…

  • 1193. ハーダー・ゼイ・カム

    引用元:udiscovmusic.jp 高校生の時の、オールディーズと呼ばれるタイプのロック(コーラスグループやロカビリーなど含めて)の教科書的なアルバムは「アメリカン・グラフィティ」のサントラ盤だった それを聴きながら、バディ・ホリーやチャック・ベリー等々、好きなアーティスと見つけては個別のアルバムを聴くようになり、世界がひろがった レゲエはその数年後、ボブ・マーレーと同時に聴き始めた本作のサントラ盤がきっかけ ジミー・クリフはもちろん、ツゥーツ&ザ・メイタルズ、メロディアンズなどを聴くようになり、その勢いで(?)実際にジャマイカにも行った! レンタカーで首都のキングストンから約150km離…

  • 1192. ダメージ

    引用元:Yahoo.co.jp イギリス・フランス作品(1992年の公開) 前年出版された同名小説が原作 スティーブン(ジェレミー・アイアンズ)はイギリス下院議員、近い将来さらに上のポジションが約束されている 整った容姿で、家庭では妻イングリッド(ミランダ・リチャードソン)と息子もマーティン(ルパート・グレイブス)を持つ良き父親というこれ以上ない生活を送っていた ある日、スティーブンが参加した大使館主催のパーティーで「マーティンと交際しています」と自己紹介するアンナ(ジュリエット・ビノシュ)に会う 不自然なくらいに見つめてくるアンナに魅了されてしまうスティーブン その数日後、息子が彼女を自宅に…

  • 1191. Mr. ビーン カンヌで大迷惑

    引用元:video.unext.jp Mr. ビーンのテレビ番組は、地元イギリスでは1990年から1995年にかけて放送されていたという 日本では、NHKが不定期に1991年の暮れから放送を始め、じわじわ人気が出始めた頃に知り、少し後になってVHSのビデオを何本か買った 最初の映画「ビーン」(1997年)は、当時住んでいたアメリカの映画館で観たけれど、テレビでのビーンが好きな人にとっては、「劇場版」が無理している印象で、期待外れだったのを覚えている それから約10年後に公開された第二弾が本作 ビーン(ローワン・アトキンソン)は、地元の教会のくじ引きで一等賞を当てる 商品は、南フランスの旅とSO…

  • 1190. ツォツィ

    引用元:filmarks.com 世界でもっとも危険な都市のひとつに挙げられている、南アフリカのヨハネスブルク そのスラム街には、今なお差別や格差社会に苦しむ人たちが暮らしている その中の一人、ツォツィ(プレスリー・チュウェンヤガエー)は、仲間たちと強盗や、車の窃盗を繰り返していたが、最近は犯行の手口が乱暴になっていた そんなある日、高級住宅街に来たツォツィは、女性が運転しているBMWに目をつけ、奪おうとするが、執拗に追いすがる女性に慌てたツォツィは、その女性を撃ってしまう 何とか逃げ切ったものの、後部座席に赤ん坊がいることに気づき、仕方なく家に持ち帰って世話をする しかし、慣れないツォツィに…

  • 1189. 火垂るの墓

    引用元:filmarks.com 野坂昭如の戦争体験をベースにした小説が原作 時は太平洋戦争の末期 兵庫県の御影町に住む14歳の清太(吉武怜朗)と4歳の妹・節子(畠山彩奈)は、神戸を襲った大空襲で、母の雪子(松田聖子)も家も失ってしまう 以前から母に「何かあったら西宮の叔母さんを頼るように」と言われていた通り、清太は節子と荷物を荷台に乗せて西宮まで行く 未亡人の叔母さん(松坂慶子)は、欲深い人で、訪ねてきた清太と節子を追い返そうとするも、ふたりが食料をもっているのを見つけると、途端に態度を変え、家に招き入れ住まわせることにする 清太と節子は、この叔母さんに酷い仕打ちを受けながらも、何とか一緒に…

  • 1188. 長いお別れ

    引用元:yahoo.co.jp 二年前に観た映画を再び鑑賞 父の昇平(山崎努)が70歳になったということで、いつもの様に誕生日会を開こうと、夫の仕事の関係でアメリカに住む長女の麻里(竹内結子)と、地元でランチ販売の事業を始めた次女の芙美(蒼井優)が集まる 母の曜子(松原智恵子)から事前に「伝えたいことがある」と聞いて来たふたりは、何事かと思っていたが、それは昇平が認知症になったという話だった 常にその症状が出るということではなく、中学校の校長まで務めた厳格な昇平らしく振舞うこともあれば、家に居るのに「そろそろ帰る」と言い出すことも 誕生日会も終わり、それぞれ日常生活に戻るも、芙美のランチ販売は…

  • 1187. ブルー・バイユー

    引用元:yahoo.co.jp 本作のエンドロールが流れる前に、こう表示される 「1945年から 1998年にアメリカで養子縁組された、数万という子供たちのほとんどは、市民権をもっていない」 「市民権を持たない養子は今後も増える見通し」 アメリカでの養子縁組の厳しい現実を描いた(いくつかの実例をベースに作り上げた)フィクション作品 アントニオ(ジャスティン・チョン)は、生まれたのは韓国ながら、3歳の時にアメリカ人家庭に養子として引き取られ、今までずっとルイジアナ州のバイユー(「三角州地帯に流れる小川」を意味する)と呼ばれる地域で暮らしてきた 養父母は何代も替わり、虐待を受けたこともあるアントニ…

  • 1186. 小さいおうち

    引用元:studio.beatnix.co.jp 原作は「長いお別れ」などを書いた中島京子の小説 話は現代のシーンから始まる 大学生の健史(妻夫木聡)は、亡くなった大叔母タキ(倍賞千恵子)が住んでいた家にあるものを、両親と一緒に処分していた するとタンスの中から「健史へ」と書かれた箱が出てくる 中には、健史が書くのを勧めていたタキの自叙伝があった それは、亡くなる少し前に、健史が誤字を直したり、「恋愛の話も書いて」とか、「正直に事実を書いて」などリクエストをしながら応援していたもの タキ(若年期:黒木華)が山形から東京に出て来たのは、昭和11年 女中として、おもちゃ会社の常務の平井(片岡孝太郎…

  • 1185. 幸福のスイッチ

    引用元:video.unext.jp 東京でイラストレーターとして働く怜(上野樹里) 実家の和歌山から上京したばかりで、まだ何の実績もないのに、営業マンが取ってきた案件のデザイン性に不満を口にしたことを注意され、勢いで会社を辞めてしまう そんなある日、怜の姉で妊娠中の瞳(本上まなみ)が入院し、絶対安静の状況だという知らせが妹の香(中村静香)から届き、怜は慌てて和歌山に帰る ところが、その手紙は妹の嘘で、実際に入院していたのは父親の誠一郎(沢田研二)だった(客の依頼でアンテナを取り付けている時に、足を滑らせて屋根から落ちて骨折したという) 騙されたことに腹を立てる怜だったが、家族が困っているのは…

  • 1184. ファミリービジネス

    引用元:filmarks.com 「万引き家族」ではないけれど、親子三代にわたる泥棒ビジネス(?) 初代のジェシー(ショーン・コネリー)は、今では妻にも先立たれ、ビジネスの方は半ば引退状態 息子のヴィト(ダスティン・ホフマン)を後継者に育て上げるも、孫のアダム(マシュー・ブロデリック)が生まれたのを機に堅気になってしまい、張り合いの無い日々を過ごしていた ヴィトは、自らの過去と父親を恥じて、アダムからジェシーを遠ざけてしまうも、それが逆にジェシーの神秘性を高めてしまい、アダムは以前に増してジェシーと彼がしてきたことに興味を持つ そしてアダムは、奨学金を得て通っていた大学を、卒業まであと数か月と…

  • 1183. 恋のドッグファイト

    引用元:filmarks.com 原題は「Dogfight」 時は1963年のサンフランシスコ 明日の朝には出征する海兵隊員のエディ(リヴァー・フェニックス)は、仲間の三人(みなファミリーネームの頭文字がBであることから、自分たちを4Bsと呼んでいる)と一緒に街に繰り出し、ドッグ・ファイトというゲームを始める それは「誰が一番ブスな女の子をパーティーに連れてこられるか」を競うゲーム エディも何人かにトライしたものの上手くいかず、諦めてコーヒーショップに入る その店の奥では、他の客に背を向けて聞こえないように小さな声でギターを弾き語る女性の姿があった ローズというその女性(リリ・テイラー)は、店…

  • 1182. ミュージックボックス

    引用元:filmarks.com タイトルとポスターの印象が合わないことに興味を惹かれて鑑賞 弁護士のアン(ジェシカ・ラング)は、仕事も順調、(離婚したものの)息子・マイキーの育児との両立の日々を楽しんでいた そんなある日、父のマイク(アーミン・ニューラー・スタール)に祖国ハンガリーから身柄の引き渡し要求が来る それは第二次大戦後アメリカに渡り、勤勉に働きながらアンを育ててくれた父に対する、ユダヤ人虐殺の犯人としての身柄要求だった 「あり得ない、事実無根だ」と怒り心頭のマイクは、アンに弁護を求める 事務所の同僚や上司は、争う相手や問題の大きさ、難しさなどから弁護を担当することに反対するも、父の…

  • 1181. ジョーカー

    引用元:amazon.co.jp 映画ブログを書く上で、決めているルールはほとんど無くて、 ・毎回一作品について(同じ作品について二度書かない) ・全否定しない このふたつくらい 加えて、ルールではないけれど特徴というか偏りは自然に出来てしまうもので、あまりに話題になっている作品とか、皆がレビューし尽くした感のある作品は避けてしまう傾向に 「〇○ー〇〇〇・パラダイス」も「〇○ー〇○〇〇の空に」も、素晴らしい作品だと思うけれど、果たして何を書けば良いのか悩んでしまう 王道作品でも時代によっては抵抗なく書けるけれど、「〇ー〇の休日」などは複数回観ていても書き難い(と、言い訳しながら、しばらく経つと…

  • 1180. キング・オブ・コメディ

    引用元:unext 随分前、デ・ニーロの出演作品を可能な限り遡っていた頃に観た作品 「ジョーカー」に影響を与えた作品、と言われていたのを思い出して、「言われてみればそうだけど、細かいところは覚えていないなあ」と再鑑賞してみた コメディアンになることが夢という男性ルパート(ロバート・デ・ニーロ)は、有名なトークショー番組の司会者であるジェリー(ジェリー・ルイス)が、テレビ局から出てくるところに押しかける 他の熱狂的なファンからジェリーの安全を守るフリをして、彼の車に強引に乗り込み、自慢のデモテープを聞いて欲しいとアピールする その場凌ぎにジェリーがOKしたのをいいことに、翌日から彼の事務所に押し…

  • 1179. 恋愛小説家

    引用元:amazon.co.jp 1997年のアメリカ映画 本作でジャック・ニコルソンとヘレン・ハントがアカデミー主演男優賞と主演女優賞を受賞し作品もヒットしたけれど、鑑賞したのは数年後だった その間に「恋愛適齢期」が公開されたり、中高年の恋愛をテーマにした映画と勝手に混同したりもして 「あれ?この作品って観てなかったっけ?」 という感じで数年後に鑑賞 今回、良い感じで詳細を忘れた頃合いかと再び観てみた マンハッタンのマンションに暮らす小説家のメルヴィン(ジャック・ニコルソン)は、 傲慢で短気、しかも協調性に大いに欠ける問題人物 極度の潔癖症で、行きつけのレストランにも使い捨てのフォークとナイ…

  • 1178. トラスト・ミー

    引用元:amazon.co.jp 1990年のアメリカ映画 ハル・ハートリー監督作品 素行不良で高校を退学になったマリア(エイドリアン・シェリー)は、家で退学になったこと、そして妊娠したことを両親に告げる それに怒った(そりゃそうだ)父親に対してマリアが平手打ちをして家を飛び出した直後に、父親が心臓発作で倒れそのまま帰らぬ人となってしまう 母親から家を追い出され、フットボールの有望選手の彼氏にもフラれたマリアは、寝泊まりする場所もなく近所を彷徨っていたところでマシュー(マーティン・ドノヴァン)と出会う そのマシューは、優秀でしかも向上心がありながらも、協調性に(かなり)欠け、どんな仕事も長続き…

  • 1177. 誰かの幸せ

    引用元:filmarks.com 原題は「Le Bonheur des uns...」(邦題はそのままの意) アパレル店員の女性が小説家として成功する過程と、その現実を受け入れられない三人の男女を描いた作品 ショッピングモールにある服のお店で働いているレア(ベレニス・ベジョ)は、顧客からの信頼もあり、近隣店舗の店長を任される可能性も伝えられていた フルタイムで働きながら、休憩時間にはモール内を行きかう人たちを観察し、それを家に帰って小説にするのを趣味として続けてきた 恋人のマルク(ヴァンサン・カッセル)、親友のカリーヌ(フロランス・フォレスチ)、その夫フランシス(フランソワ・ダミアン)と四人で…

  • 1176. ジョゼと虎と魚たち

    引用元:asmik-ace.co.jp (公開から)もう20年以上も前の映画なのか、、 「いつか観よう」と思っているウチに、既に観た様な感覚になっていた作品 恒夫(妻夫木聡)は、大阪に住む大学生 バイト先の雀荘で話題になっているのは「ベビーカーを押しているお婆さん」 店の常連には何度も目撃されているらしく、いったい何を乗せているのか?もしかしたら高額の現金?或いは麻薬?と想像は膨らむばかり ところが恒夫は、偶然そのお婆さんが、誤って坂道の上で手を離したところに遭遇し、足の不自由な女性が乗っていたことを知る 恒夫が助けたワケでも、役に立ったワケでもないものの、お婆さんに感謝された恒夫は、自宅で食…

  • 1175. 大コメ騒動

    引用元:toeiv.jp 先日鑑賞した「暴力をめぐる対話」では、昔から民衆のデモによって権利を勝ち取ってきたフランス人の哲学のようなものに触れることができた エンドロールの後に、短い監督へのインタビューがあり、その中で「こうした文化の無い日本の人たちに是非観て欲しい」という風な発言もあった 確かにフランスの様な規模で起こった社会運動は(もう何十年も)無いけれど、1918年の米騒動は、間違いなく日本の民衆が起こした社会運動だろう 本作は、その発端になった富山県の「越中女房一揆」をベースにしたお話 大正7年の夏、シベリア出兵により戦地にコメを送ることで、その価格は日に日に上がっていく 富山の海沿い…

  • 1174. アルプススタンドのはしの方

    引用元:alpsnohashi.com 高校野球が好きで、全国大会である春と夏の甲子園をテレビ観戦するのはもちろん、その前の地方(西東京と神奈川の)予選を観に行ったりもする いづれも激戦区だから、準々決勝以降はチケットが取れないほど混雑することも多いし、プロのスカウトが来ていたりもするけれど、一回戦や二回戦は在校生や父兄の他には「数十名の高校野球マニア」という長閑な状況 言い換えれば、父兄でもないのに、酷暑の中をわざわざ観に行くなんて、とも思う 毎日の猛練習に耐えてきた、グラウンドの高校球児たちにとっては、「負けたらおしまい」の状況 スタンドで観ている自分たちとのギャップに、時々申し訳ない気に…

  • 1173. クリムゾン・リバー

    引用元:asmik-ace.co.jp もしかしたら多少グロいかも、、 という鑑賞前の不安が、冒頭から実現してしまった フレンチ・アルプスにある小さな学園都市ゲルノンで、裸の死体が発見される 胎児のような恰好で、両手首から先を切断され(出血多量で即死しないよう止血され)、眼球は摘出されているという特殊性に、元特殊捜査部隊のニーマンス(ジャン・レノ)が現地に派遣される 一方、ザルザックという町では、子供の墓が荒らされる事件が多発し、マックス警部補(ヴァンサン・カッセル)が捜査にあたっていた 別の事件を捜査するふたりが偶然に出会い、ふたつの事件を繋ぐ事実が浮かび、雪深いフレンチ・アルプスにふたりが…

  • 1172. 次は何に生まれましょうか

    引用元:amazon.co.jp シングルマザーの聡美(根谷涼香)は、娘の望結とふたりで実家の近くのアパートに暮らしている 仕事中は娘を両親に預けられるので助かってはいるものの、厳しい母親からは「あなたの躾が悪いから」と叱られる毎日 最近、学校の担任から「望結ちゃんがよく居眠りするんです、宿題もやってこないし」と苦情を受けたり、公園で遊ばせていると「望結ちゃんだけ仲間に入ろうとしない」と言われることもあり、それが逐一母親の知るところとなり聡美はイライラを募らせていた シングルマザーの苦悩という「よくあるテーマ」ながら、特別な個性を持った作品 「娘の発育が少し気がかり」というところから一気に不安…

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