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2022/01/23

  • 623. デイライト

    引用元:Yahoo.co.jp ニュージャージー州からニューヨーク(マンハッタン)に行くには 1. 橋(ジョージ・ワシントン・ブリッジ) 2. トンネル(ホランド・トンネル) 3. フェリー(NY ウォーターウェイ) という手段がある ニュージャージーに住んでいた頃は、一番便利な橋を使っていたけれど、時間に余裕があって、マンハッタンの中を車で移動したくない(最悪な交通マナーの中を運転するにはテンションを上げないとしんどい)時は、車をハドソン川岸に駐車して、フェリーを使った そして、滅多に使わない手段がトンネル 橋やフェリーに飽きた時や、前もって橋が渋滞しているとわかった時だけ、数回使った 開通…

  • 622. ソウル・フラワー・トレイン

    引用元:amazon.co.jp 漫画家、ロビン西の短編コミックを実写化した2013年の作品 大分の役所に勤める妻と、二人で暮らしている天本(平田満)にとっての一番の関心事は、大阪の大学に通う娘のユキ(咲世子) まったく帰省もしない娘は、メールやSNSに疎い天本にとっては、心配で仕方がない 無事に定年退職したのを機に、天本は娘の様子を見に、大阪に向かうことにする ところが、早速行きのフェリーで、スリの男に目をつけられ、旅費の入った財布をすられてしまう 幸い(?)にも、犯行の様子を見ていた、これまた手癖の悪い女性あかね(真凛)が、その財布を取り返してくれ一安心する 大阪港に着いた天本が、行き先に…

  • 621. 草原の輝き

    引用元:amazon.co.jp 1961年のアメリカ映画 再びururunadoさんに紹介いただいた作品 カンサスに住む高校3年生のバッド(ウォーレン・ベイティ) 有力者である父親の期待に応えるためにイェール大を目指し、フットボール部のキャプテンとして活躍している しかしそれを重荷に感じている彼は、イェール大ではなく農業を学べる大学に数年通い愛するディーン(ナタリー・ウッド)と早く結婚したいと考えていた 一方のディーンも母親の価値観の押し付け(結婚する前に男性と近づき過ぎてはいけないという)でバッドと自由に過ごすことが出来ず心苦しい毎日 そんなディーンの煮え切らない様子にバッドは時々感情を抑…

  • 620. エレファント・マン

    引用元:eiga.com 1980年のイギリス・アメリカ合作 今となっては本作での印象は薄くなった感もあるデヴィッド・リンチの出世作 エレファント・マンと呼ばれたジョゼフ・メリック(1862-1890)の半生を描いた作品 翌1981年の日本での興行収入第一位になっている 生まれつきの奇形で「エレファント・マン」としてロンドンの見世物小屋で働かされていたジョン・メリック(ジョン・ハート) そこを訪れた外科医のフレデリック(アンソニー・ホプキンス)はジョンに関心を持ち、研究対象として身柄を引き受け病院の屋根裏部屋で面倒を見る どうして奇形として生まれてしまったのか、言葉を話すことができるのか、我々…

  • 619. 失われた週末

    引用元:amazon.co.jp 原題「The Lost Weekend」 なんてカッコいいタイトルだんろう 邦題の「失われた週末」も直訳とはいえ素晴らしい ジョンレノンがオノ・ヨーコと別れて荒れた生活をしていた時期も同じくロスト・ウィークエンドと呼ばれたけれど、その呼称も本作からだろう(二人の別居期間は週末どころか三か月以上にも亘る) ビリー・ワイルダーが監督し、1945年のアカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、そして主演男優賞(レイ・ミランド)を獲得した作品 小説家になることを夢見て、ニューヨークにでてきたドン・バーナム(レイ・ミランド)は、一向に目が出ず、次第に文章が書けなくなってきたと同時…

  • 618. トリとロキタ

    「午後8時の訪問者」、「サンドラの週末」、「息子のまなざし」、「少年と自転車」等々を観てきた、大好きなダルデンヌ監督作品を、初めて劇場鑑賞(新宿武蔵野館にて) 不法移民として、アフリカからべルギーにやってきたトリとロキタ なかなかビザが認められないロキタの為に、姉弟と偽ってはいるけれど、ここまでの困難を乗り越えてきたふたりは、血縁関係以上の絆を感じている トリとロキタは、表向きはイタリアン・レストランの客に向けてカラオケを歌って稼いでいたが、その裏でロキタは、実家にいる家族への仕送りの為にドラッグの運び屋として働いていた しかし、不法入国をアレンジしてくれた仲介業者が、せっかく稼いだお金を都度…

  • 617. 四月の永い夢

    引用元:amazon.co.jp 久しぶりに中川龍太郎監督の作品 (2018年) 27歳の初海(朝倉あき)は元音楽教師 三年前に恋人が亡くなり仕事も辞めてしまい、今は蕎麦屋でアルバイトをしている それなりに忙しく、店の人にも可愛がってもらい何とか日々をやり過ごしていた 昼時に蕎麦屋にやってくる近所の染め物工場の男たち その中にいる志熊(三浦貴大)はいつか初海に話しかけようと機会をうかがっていた 自分が染めた手ぬぐいの個展を開くことになり、お会計を済ませたタイミングで志熊は初海に声を掛ける 大切な人の死を乗り越える(日常生活に集中できるようになる)ために必要な時間は人それぞれ 三年だから長いとか…

  • 616. おばあちゃん女の子

    引用元:amazon.co.jp 2010年公開、横浜聡子監督のショート・ムービー 観ている間、ずっと試されているような気になった作品 「あなたはこの映画をどう受け止めますか?」と こういう試験的なアプローチを「感じさせる」作品は好きじゃない 純粋に映画を楽しみたいから観ているだけで、別に試験を受けているワケではないし しかも、描かれるものがすべて美しくないことにも意図が感じられて、普通なら押しつけがましく感じるところ 母親が妊娠している夫婦の家は散らかっていて、林檎は腐っていて、ふたりとも服装も髪形もだらしなく、いろんなことにルーズで、言葉遣いも粗い 「飾らないところにリアルがある」と言いた…

  • 615. ゆれる

    引用元:amazon.co.jp 2006年の西川美和の原案、脚本、監督作品 彼女の監督作品は観応えのあるものばかりだけど、その中でも特別な深みをもつのが本作 カメラマンとして東京で活躍している猛(オダギリジョー)は多忙ながらも自由な生活を満喫していた 実家で父(伊武雅刀)が営んでいるガソリンスタンドを切り盛りしている兄の稔(香川照之)に呼ばれて母親の法事に帰省をする そのガソリンスタンドで働いているかつての恋人智恵子(真木よう子)と再会し、兄と彼女が仲良く働いている姿を目にする 法事の翌朝東京に帰るという猛に、稔は「明日、智恵ちゃんと三人で渓谷に行こう」と勧める 翌日、渓谷にある吊り橋を渡っ…

  • 614. 再会の時

    引用元:Yahoo.co.jp 原題は「The Big Chill」 考えた末、無難なところに落ち着いた感のある邦題 難しいのは承知で、もう少しチャレンジして欲しかった 1983年のアメリカ映画 60年代のアメリカンポップスがたくさん使われていると知って鑑賞 テンプテーションズやミラクルズ、アレサ・フランクリンなどのソウル・ミュージックからザ・バンド、CCR、ビーチ・ボーイズまで音楽だけでも十二分に楽しめる アレックスがバスタブで手首を切って自殺したことを知り、ミシガン大学時代の友人たちは15年振りに集まる バージニア州リッチモンドで暮らしているハロルド(ケヴィン・クライン)と妻のサラ(グレン…

  • 613. 眩暈

    池袋にある新文芸坐(初めて行った)まで、ururundoさんに教えてもらった「眩暈」を観に行く 当日のみの上映ということで、チケットは完売 ジョナス・メカス 2019年に96歳で他界したアメリカの詩人であり、映画監督 リトアニアの出身で、ナチスに捕らえられ強制収容キャンプに収容された(後に脱出し、数年後に難民船でニューヨークに渡る) そんなメカスを師と仰ぎ、また友として50年以上の交流があった日本の詩人・吉増剛造が、亡くなって1年後の2020年1月に、ニューヨークに向かうドキュメンタリー映画 メカスの自宅を訪ね、息子のセバスチャンに再会し、亡くなる前は特に苦しむことも無く弱っていったと聞き、安…

  • 612. 風花

    引用元:Yahoo.co.jp 相米慎二監督の遺作となった2001年の作品 監督の作品を観るのは「魚影の群れ」以来 高級官僚の澤木(浅野忠信)は普段は嫌味でつまらない男 しかし酒が入るとまったくの別人格になり(つまらなくはないけれど)質が悪い酔っ払い いつもの様に泥酔し、朝目覚めると桜の木の下で隣には見知らぬ女がいた その女が誰なのかも、どうして桜の木の下にいるのかも思い出せない澤木 彼はその前にも泥酔した上でコンビニで万引き(というよりも酔い過ぎていてレジを通らずに出ようと)したことが週刊誌に載ってしまい自宅謹慎中だった 今回は酔った勢いでピンサロの女レモン(小泉今日子)の帰省に同行し、北海…

  • 611. 湯を沸かすほどの熱い愛

    引用元:eiga.com 2016年の作品 双葉(宮沢りえ)は、夫の一浩(オダギリジョー)に突然出て行かれてからこの一年、登校拒否気味の娘の安澄(杉咲花)をひとりで育てていた それまで夫婦で切り盛りしてきた銭湯は閉め、パン屋のパートタイムで働く毎日 そんなある日、双葉はパン屋で接客中に意識を失い倒れてしまう 担ぎ込まれた病院で判明したのは「ステージ4の癌、余命二か月」 その日は絶望に塞ぎ込む双葉だったが、翌日から今までできなかったことを一気に着手し始める 興信所に頼んで夫の住所を突き止めて連れ戻し、銭湯の営業を再開し、夫の連れ子も込みで家族を再生していく イジメで学校に行きたくない安澄の背中を…

  • 610. 卓球温泉

    引用元:amazon.co.jp 4月6日は卓球の日🏓 ちなみに今年からは、国際卓球連盟会長の誕生日である、4月23日に変更になるという(「へえ~」としか言えない話) 1998年の作品 何となくタイトルが気になって鑑賞 専業主婦の園子(松坂慶子)は毎日せっせと家事をこなすも夫の哲郎(蟹江敬三)も息子も帰りが遅く、最近では家族のつながりを感じることどころか会話さえほとんどない あまりのやるせなさにラジオ番組に相談してみたところ、威勢の良い若い女性パーソナリティのかなえ(牧瀬里穂)に 「そんなら家出しかない、家出して不倫でもしてみたら」 と言われ、冷蔵庫のホワイトボードに「すみません 家出します」…

  • 609. マダム

    引用元:madamefilm.com 2019年のスイス映画 これまで合作でのスイス映画は「そして、デブノーの森へ」、「リスボンに誘われて」、「運命は踊る」そして「カルメンという名の女」など観てきたけれど、スイス単独での制作映画は初めて ステファン・リートファウザー監督本人と、90歳になる彼の祖父キャロライン スイスで暮らす、彼の幼少の頃からの実際の映像が(彼の父も映画監督を目指していたこともあって)使われている キャロラインお祖母ちゃんは、封建的な男性社会の中で、結婚を強制され出産を経験するも、「好きでも無い男の子供を産んで育児のサポートも得られないなんて」と、さっさと離婚して実業家(コルセ…

  • 608. 42-50 火光

    昨年末に、下北沢トリウッドで強烈なインパクトを受けた「光復」 (配信でもDVDでも観られないけれど)「もう劇場で観る機会はないのか、、」と思っていたら、トリウッドで再上映されることになった しかも、同じく深川監督+宮澤美保による本作も併せて上映(4/16まで)、ということで先に本作を鑑賞 「光復」を観直すのは平日の夜になりそうだけれど、その日は寝つきが悪くなりそう、、 「火光」と書いて「かぎろい」 シナリオライターの祐司(桂憲一)は、子役時代に売れて以来仕事の無い女優の佳奈(宮澤美保)、そして祐司の母・容子との三人暮らし オシャレな一戸建ての家に、車は世田谷ナンバーのローバー・ミニ 2年前に結…

  • 607. マイ・ブラザー

    引用元:Yahoo.co.jp 2009年のアメリカ映画 米軍に従事するサム(トビー・マグワイア)に、アフガニスタン出征が命じられる 美しい妻グレース(ナタリー・ポートマン)と、可愛いふたりの娘に囲まれての幸せな暮らしも残り僅か そんなタイミングで、サムの弟で銀行強盗の罪で収監されていた気性の荒いトミー(ジェイク・ジレンホール)が出所して来る 正義感が強く、一家の父親として立派に過ごしている兄に比べ、働きもせず悪さばかりしている弟に対して、父親ハンク(サム・シェパード)も厳しく接し、出所直後は険悪なムードが漂う ところがサムの出征後、こどもの面倒を見ているウチにトミーの悪い面はすっかり影を潜め…

  • 606. ザ・コミットメンツ

    引用元:amazon.co.jp 1991年のイギリス・アイルランド・アメリカ合作 公開当時は、60-70年代のソウルのCDを買い集めていた頃だったから、先にサントラ(vol. 1と2)を購入 本作出演者の演奏と歌唱による、サントラ盤に収められた曲の半分以上は、オリジナルで聴いていたけれど、ここで初めて知った曲もあり、何しろソウルのベストミックスを新しい録音(しかも十分な音圧で!)で聴けることは嬉しかった というのも、ジェームス・カーも、アン・ピープルズも、当時のCDの音質は(曲も歌も最高なのに)想像力でカバーする必要があるくらい頼りないもの それに加え、20-30年前の音楽を好んで聴いてはい…

  • 605. ワイルドライフ

    引用元:wildlife-movie.jp 2018年のアメリカ映画 大好きなポール・ダノの初監督作品 観ながら「そうそう」と膝を叩くくらいに彼らしい内容に大満足 1960年 人は良いけれど父親としては頼りないジェリー(ジェイク・ギレンホール)は、美しい妻ジャネット(キャリー・マリガン)と一人息子のジョン(エド・オクセンボールド)と何度目かの引っ越しでモンタナにやって来る 「今度こそ安定した仕事を続けて定住する」という決意のもとに、ゴルフクラブのコーチ業を始めるも、クラブのメンバーと仲良くなりすぎたのが災いしてか、早々にクビになってしまう ジョンは学校に通い、ジャネットも「あなたの次の仕事が見…

  • 604. 雨あがる

    引用元:amazon.co.jp 2000年の作品 他に類を見ないほどの剣の腕を持つ伊兵衛(寺尾聡) 行く当てもなく、妻のたよ(宮崎美子)と一緒に旅をしていたが、川の手前で大雨になり、宿で足止めを喰らってしまう 本降りが数日続きとなり、その後水量が下がるまで更に数日は川を渡ることができないと知った伊兵衛は、気分転換に宿の周りを散策する そこで出くわした喧嘩の仲裁をしていると、偶然馬で通りがかった藩主(三船史郎)とその家来たちの目に留まる 伊兵衛の腕前と人柄に魅了された藩主は、ちょうど後任を探していた剣術の指南役に迎え入れようとする 監督は小泉堯史 山本周五郎の原作をベースに脚本を執筆していた黒…

  • 603. フォーリング・ダウン

    引用元:amazon.co.jp 1993年のアメリカ映画 マイケル・ダグラスは、長いキャリアの割にはこれまで縁がなく「ブラック・レイン」くらいしか観たことがなかった 1991年の夏、ロサンゼルスのハイウェイは工事による車線規制で大渋滞していた D=フェンスという男(マイケル・ダグラス)の車内は、強烈な日差しとアスファルトからの照り返し、車のエアコンと窓は壊れていて蒸し風呂状態、汗だくの首筋に蠅がとまったり、、考えられる限りにおいて最悪に耐えがたい状況 1ミリも進まない渋滞にキレたD=フェンスは、車を降りて何事かと注目する周囲のドライバーたちに向かって「娘の誕生日だから家に帰る」と告げ、その場…

  • 602. クエシパン ~ 私たちの時代

    引用元:filmarks.com 2019年のカナダ映画 ケベックにあるインヌ族居留地ウアシャで暮らす、ミクアンとシャニスという女友だちの話 前々々回採り上げた「北の果ての小さな村で」のグリーンランドから近い(といっても2,000kmくらい離れているから 東京から北京くらいの距離になる) ふたりは性格も生き方も正反対なのに、幼い頃から仲良しで、ずっと一緒に遊んできた ミクアンは勉強熱心で、居留地の外の世界にも関心を持っていて、白人のフランシスと仲良くしている 一方のシャニスは、若くして一児の母親となり、地元民としての誇りを持って暮らしている お互いの生き方を尊重してはいるけれど、時々起こってし…

  • 601. 桜桃の味

    引用元:tsutaya.tsite.jp 1997年のイラン映画 英題は「Taste of Cherry」 テヘラン郊外を車で彷徨っているバディ ゆっくりしたスピードで運転する彼に、街の男たちは「仕事なら俺にやらせてくれ」と声を掛ける そうした声には耳を貸さないバディも、とある仕事を頼める男を探していた 彼の方から声を掛けたクルド人の兵士、アフガンの神学生、トルクメンの剥製業の男たちにも仕事の内容はなかなか教えないバディ 高い報酬を約束しているにもかかわらず、あまりの怪しさに兵士にも神学生にも仕事を断られてしまう 小津安二郎のファンであることを公言しているキアロスタミ監督 台詞やテンポに色濃い…

  • 600. お盆の弟

    引用元:france-chebunbun.com 大崎章監督による2015年の作品 タカシ(渋川清彦)は一作品だけ公開実績のある映画監督 次の公開予定どころか、シナリオが認められる段階にも至っていない そんな彼に愛想をつかした妻(渡辺真紀子)の勧めで、癌で入院している兄マサル(光石研)のケアをしに実家に戻っていた 妻はこれをきっかけに別居からの離婚を計画、互いに新しい人生をやり直せたらと考えていた 兄の為に食事を用意し、家事全般をこなす生活は5年にもなり、映画を撮るという目標はすっかり形だけのものに、、 そんなある日、タカシとタッグを組んでいるシナリオライター、かつ旧友の藤村(岡田浩暉)の頼み…

  • 599. 北の果ての小さな村で

    引用元:amazon.co.jp いつもの調子で、知らない土地(国)に惹かれて鑑賞 世界一大きな島、グリーンランド 日本の5.73倍の国土に人口は56,000人(2019年時点) そんなグリーンランドの中でも「田舎な」チニツキラークという、人口わずか80人の村にある男性がやってくる デンマークに住む、教師経験の無いアンダースは、「何か新しいことにチャレンジしたい」と、グリーンランドの中でも敢えて一番田舎のこの町を選んで赴任することにする ところが生徒たちは、まったく言うことを聞かず学校も休みがち、さらに困ったことに、村の大人たちからは距離を置かれ、中には面と向かって反抗的な言葉をぶつけてくる者…

  • 598. ブリット

    引用元:filmarks.com 1968年のアメリカ映画 ジョニー・ロスという男は、自らが属するマフィアの金を横領し仲間から命を狙われていた そのマフィアを追い込むための重要な裁判の証言者として(少なくとも裁判当日までは)ジョニーの身柄の確保は最重要事項として、サンフランシスコ市警の中でも最も腕利きの警部としてブリット(スティーブ・マックイーン)がその任務を命じられる サンフランシスコのホテルの一室に滞在するジョニーを、ブリットは部下のデルゲティ、スタントンと交代でガードにあたる(大事な証言者をどうしてこんな安ホテルの一室に匿うのかと疑問を持るのは無粋だ) スタントンが目を離した一瞬の隙に(…

  • 597. 最初の晩餐

    引用元:amazon.co.jp 目玉焼き 何とも残酷なネーミングの料理ではあるけれど、時々(週末の朝に)食べたくなって、作る フライパンにフタもしない、水も使わない、こだわっているのは、先に卵を器に入れてからフライパンを熱して、そっとフライパンに乗せること 弱火で数分、味付けは、塩とコショウを少しだけ 短時間でシンプルな作業ながら、そこには「工程」を感じられて、小さな満足感がある 2019年の公開 常盤司郎監督の初長編映画作品 父(永瀬正敏)が亡くなり、子供たちは九州(設定では筑豊地方)にある実家に久しぶりに集まる 麟太郎(染谷将太)と姉の美也子(戸田恵梨香)がお通夜の準備をしていると頼んだ…

  • 596. 火宅の人

    引用元:Yahoo.co.jp 素晴らしい結果に終わったWBC アメリカを相手に決勝で、しかも互いにベストを尽くした充実の内容で勝ったのは、これ以上なく嬉しい こんな日に限って仕事が忙しく、通勤の電車の中と、最終回のアメリカの攻撃くらいしかリアルタイムでは観られなかったけれど、深夜にしっかりと堪能 準決勝のメキシコ戦と共に、一生忘れられない試合になるだろう www.youtube.com 1986年の作品 ずっと「火宅って何だろう?」と思いながらも、鑑賞には至らなかった作品 今回、深作欣二の作品でと思い本作を選択 火宅とは「燃え盛る家のように危うさと苦悩に包まれつつも、少しも気づかずに遊びにの…

  • 595. ナワリヌイ

    引用元:chiba-tv.com 昨日のWBC準決勝、対メキシコ戦の興奮と感動がまだ冷めない 2006年、2009年の優勝を決めたシーン、2013年の2次ラウンド台湾戦など、これまでの名シーンに並ぶ(越える?)程の素晴らしい逆転劇だった 中盤の残塁地獄に「やっぱり決勝トーナメントはいつ負けてもおかしくないくらい強豪揃いだな」と半ば諦めかけていたけれど、最後はそれまで苦しんでいた村神サマが決めてくれた! ちょっと長いけれどゲームハイライトを ↓ www.youtube.com そして、今からアメリカとの決勝戦! 楽しみでしかたがないけれど、こんな日に仕事なんて、、 3月17日、国際刑事裁判所は、…

  • 594. 永遠の人

    引用元:shochiku.co.jp 殆どの監督作品で脚本も行っている木下恵介の1961年の作品 舞台は昭和9年の阿蘇 戦地から一人の青年が地元に帰ってくる 足を負傷してしまったその青年は大地主の一人息子、平兵衛(仲代達矢) 彼は小作人の娘、さだ子(高峰秀子)に密かに惹かれている ところが、さだ子には出征中の隆(佐田啓二)という恋人がいて、平兵衛にはまったく振り向いてくれない 平兵衛の父の一声で、さだ子の家の農地も取り上げられると、地主と小作人の関係をいいことに、ある夜さだ子を無理矢理手籠めにしてしまう そして、その日からしばらくして、隆が無事に帰ってくる 事情を知った隆は激怒し、さだ子に「ふ…

  • 593. パンチライン

    引用元:amazon.co.jp 1988年のアメリカ映画 本作の6年後に「フォレスト・ガンプ/一期一会」で夫婦役を演じることになるトム・ハンクスとサリー・フィールドが共演している 原題も「Punchline」お笑いでいうところの「オチ」 ニュージャージーで愛する夫と三人の娘と暮らす専業主婦のライラ(サリー・フィールド) 彼女は幼い頃から人を笑わせるのが大好きで、今の生活に(大きな不満はないものの)物足りなさをを感じている 地元のコメディ・クラブ「ガス・ステーション」でスタンドアップ・コメディにチャレンジするも客の反応は薄く、すっかり自信を無くしてしまう ネタを売りつけて来る輩に家族旅行用の貯…

  • 592. オットーという男

    引用元:otto-movie.jp 毎月のことではあるけれど、劇場で観たい映画が多すぎて困る 時間的にも、経済的にも、そんなに沢山は観られないから、必然的にいくつかは諦めることになるのだけれど、そういう時に(自分でも驚くほどに)勝手な決め方をしている どんなにレビューの評価が高くても、受賞作品でも、同僚がお薦めしていても、最終的には「自分が観たいと思うか否か」という基準 後で(DVDや配信で)観ることだって可能なんだから、「観ておくべき」作品よりも「観たい」作品を優先してしまう アメリカのタウンハウス(?)の様な集合住宅で暮らす、オットーという男(トム・ハンクス) 妻に先立たれ、ひとりで暮らし…

  • 591. 風が吹くまま

    引用元:tsutaya.tsite.jp 1999年のフランス・イラン作品 テヘランのジャーナリストたちはイラン北部の小さな村に長い道のりを経てやってくる その目的は、村の葬式で行われる珍しい儀式を取材すること 余命僅かな老女がいると聞き、村人たちには目的を伏せて滞在を始める ところが老女の容態はむしろ回復していき、何日経っても取材の機会は訪れない いろんな意味で特別な作品だった まるでドキュメンタリーのように淡々と会話が進み、日々何か起こるとはいえストーリー的な起承転結は皆無 フィクションであることは理解していながらも、村人たちの反応や会話が実際のそれに近いことを感じさせるのも本作の魅力のひ…

  • 590. オーバー・フェンス

    引用元:Yahoo.co.jp 2016年の作品 函館三部作の最終章 他と同じく佐藤泰志の原作 普通に働いて、普通に結婚して、普通に子供育ててという人生を送ると思っていた健一(オダギリジョー) 今は離婚して故郷の函館に戻り、職業訓練校に通っている 訓練校で一緒の年下の同級生代島(松田翔太)は、スナックの経営する話を知り合いから持ちかけられ「比較的まともそうな」健一に共同でやってみませんか、と声を掛ける 代島が行く店で働いている、聡という名前のホステス(蒼井優)は、少し可笑しなところがあるも、健一はその不思議な魅力に惹かれ、また聡も健一以上に好きになる 一緒に飲んだ後、聡の実家(離れにひとりで住…

  • 589. ケープタウン

    引用元:filmarks.com WBCを観るために、Amazonプライムの30日間無料体験に登録した そのついでに「何か面白そうな映画ないかな」と本作を鑑賞 2013年のフランス・南アフリカ共和国の作品 原題は「Zulu」(ズールー、南アフリカ最大の民族集団) ケープタウンについて知りたくて観た作品 知りたいのも当然なくらい知識が無く、ラグビーの強豪国であること、犯罪率が高いこと、90年代までアパルトヘイトがあったこと、そして喜望峰くらいしか出てこない ちなみに犯罪(10万人あたりの殺人事件数)では 1. エルサルバドル 52.02 2. ジャマイカ 43.85 3. レソト 43.56 8…

  • 588. 寝ずの番

    引用元:amazon.co.jp 2006年の作品 監督はマキノ雅彦(津川雅彦) 中島らもの小説が原作 だから(?)終始下ネタのオンパレード 上方落語の重鎮、橋鶴(長門裕之)は余命僅か 最期に思い残すことは? と弟子たちに聞かれ 「そそが見たい」と さすがは芸人、死に間際までそんなことを考えているのかと弟子たちは感心するやら呆れるやら 妻帯者である弟子の橋太(中井貴一)の妻茂子(木村佳乃)に白羽の矢が立つ 恐妻家の橋太は恐る恐るこの重要なミッションを告げるも、茂子はお世話になった師匠の最期のリクエストならと病院に駆け付け、スカートを捲し上げて橋鶴に「そそ」を見せる その三分後、橋鶴は亡くなる …

  • 587. 5TO9 ファイブトゥナイン

    引用元:Yahoo.co.jp 2018年のシンガポール・中国・タイ・日本合作 この四か国でそれぞれの国の監督が撮ったショートムービーのオムニバス 繋がりはないものの設定としては 2014年のサッカーW杯決勝の日、夕方5時から翌朝の9時までの出来事 というもの ストーリーの中ではブラジル対ドイツの決勝戦ということになっている 登場人物たちはサッカーに特別な思いがあるわけでもなく、実際に試合をテレビで観るわけでもない 唯、そういう日の出来事を、中国のVincent Du、シンガポールのTay Bee Pin、日本の宮崎大祐、タイのRasuguet Sookkarnという監督たちがおミニバスとして…

  • 586. フォレスト・ガンプ/一期一会

    引用元:amazon.co.jp 1994年のアメリカ映画 話題作の割には、公開後数年してから鑑賞 そして今回が、3回目の鑑賞 タイトルは、主人公の男性の名前で、彼の母親が、KKKの幹部の名前から「そう(白人至上主義者)はならないで欲しい」という願いを込めてつけられた アラバマ州グリーンボウという町に暮らすフォレスト(成人役 トム・ハンクス)は、知能指数が劣るせいで、また背骨が歪んでいるため、脚装具をつけてことでイジメられていた 母親の強い意志で、地元の公立小学校に入学するも、初日のスクールバスの中でも子供たちはフォレストを隣に座らせようとしない その時ジェニーという女の子(成人役 ロビン・ラ…

  • 585. 海炭市叙景

    引用元:amazon.co.jp 2010年の作品 函館出身の作家佐藤泰志の小説を原作とした「そこのみにて光輝く」(2013年)、「オーバー・フェンス」(2016年)と併せての函館三部作 映画化に向けて ・函館生まれの作家による函館を舞台(モデル)にした小説を函館で撮影する ・今の函館の町並みを映像として記録し、後世に残す ・市民参加の映画作りによって町に活力をもたらし、文化活動の新しい形を生み出す という目的を持って一作目の本作が生まれた 小説には函館をモデルにした海炭市という町で暮らす18組の人々についてのショートストーリーが収められているけれど、映画ではその中から5編が採り上げられている…

  • 584. 手紙は憶えている

    引用元:asmik-ace.co.jp 2015年のカナダ・ドイツ映画 公開当時、劇場で観ようとスケジュールを調整している間に見逃してしまった作品 ようやく今回観て 「劇場で観たかったーーー」 と激しく後悔した ニューヨークの老人介護施設で生活しているゼブ(クリストファー・プラマー)は90歳 最愛の妻ルースが亡くなってからは、得意のピアノを弾くこともなくなり、ふさぎ込むことが多い毎日 認知症もかなり進行し、「ルースはどこ?」と施設の職員に聞くこともある ある日、施設で仲良くしている友人のマックス(カーティン・ランドー)から手紙を託される ゼブとマックスはアウシュビッツの生還者で、彼らの家族を殺…

  • 583. そこのみにて光輝く

    引用元:Yahoo.co.jp 「きみの鳥はうたえる」に続いて佐藤泰志の小説が原作の作品 2014年の公開 舞台も同じく函館 「海炭市叙景」(2010年)、「オーバー・フェンス」(2016年)と共に函館三部作 毎日仕事もせずにパチンコ三昧の達夫(綾野剛)は、ある日パチンコ屋でライターを貸してくれと言ってきた拓児(菅田将暉)と知り合う 寡黙な達夫と違い人懐っこい拓児は、ライターの礼にと家に呼び姉に作らせたチャーハンを振る舞う その家は海岸に面したバラック小屋で、痴呆の父親とその世話に疲れやつれた母親、そしてチャーハンを作ってくれた姉の千夏(池脇千鶴)が達夫と同居していた その後、達夫は千夏が家族…

  • 582. UDON

    引用元:eiga.com 「蕎麦 と うどん、どっちが好き?」 同じくらい好きな者としては、困ってしまう質問 という個人的な事情を抜きにしても、「この質問には無理があるなあ」と感じる その理由は、蕎麦については(ご当地の特徴はありつつも)ある程度のレベル感を保っている印象があるけれど、うどんについてはバラつきが大きく、出身地によって思い浮かべるうどんに違いがあり過ぎる 例えば、20年くらい前までは、関東で讃岐うどんを食べられる機会は限られていた 味覚の発達のピークは3~4歳で、10歳頃までの味の記憶が、その後の味覚の基礎になると言われていることを考えると、質問に比較的フェアに答えられるのは、3…

  • 581. さあ帰ろう、ペダルをこいで

    引用元:Yahoo.co.jp 2008年のブルガリア映画 共産主義や東欧に興味を持ち始めた時期に、新宿の映画館(シネマート)にて鑑賞 時は1980年代 ブルガリアの田舎町に暮らすアレックス少年は、祖父のバイ・ダンからバックギャモンを教わる(祖父はかなり知られた名手だった) しばらくして両親はアレックスを連れて西ドイツへ亡命する それから25年後 すっかり成人したアレックスは両親と車でブルガリアへ帰省しようとしていた その途中、事故で車は激しく横転し両親は死亡してしまう 病床でアレックスの意識は戻るも、記憶はすっかりなくなっていた ブルガリアからドイツに、可愛い孫の見舞いに来たバイ・ダンは、自…

  • 580. ベルリン天使の詩

    引用元:filmarks.com 1987年の西ドイツ・フランス映画 公開から間もなく(2-3年以内)に観て以来、3回目の鑑賞 初回はヴィム・ヴェンダース監督作品を観始めた頃で「好きな監督の作品」として観たけれど、正直なところぼんやりした感想しかなかった 今、振り返ると「よく理解できなかった」ことが、監督の他の作品を観たり、深くはまっていくきっかけになった 普通は、理解できないと興味を失ってしまうところを、逆の動きになったのは、理解できないなりの魅力を感知していたのかもしれない ベルリンの街を見下ろしている守護天使のダミエル(ブルーノ・ガンツ) 長い間、街に暮らす人のすぐ隣、すぐ後ろにまで近づ…

  • 579. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

    引用元:amazon.co.jp 2009年のアメリカ映画 あらすじの説明が不要なくらいご丁寧な副題通りのストーリー 個人的には記憶が無くなるまで飲んで騒げる体力もアルコール耐性もないせいか別次元の世界 二日後に結婚式を挙げるダグ(ジャスティン・バーサ)は、親友で教師のフィル(ブラッドリー・クーパー)と歯科医のスチュ(エド・ヘルムズ)、そして義理の弟となる変わり者のアラン(ザック・ガリフィアナキス)の4人とバチェラー・パーティーに出掛ける 義理の父が貸してくれた自慢のベンツに乗って、ラスベガスのホテルの最高級スイートルームを取る そして立ち入り禁止と書かれているホテルの屋上で、最高の夜景を眺め…

  • 578. 君のいた永遠<とき>

    引用元:amazon.co.jp イギリスから返還されて2年後、1999年の香港映画 物語の始まりは、1970年代の香港 シューヤウ(ジジ・リョン)とチャンリー(カレン・モク)は、同じ高校に通う親友同士 一緒に行ったライブハウスで、ギターを弾いていた19歳のミュージシャン志望のホークァン(金城武)に、シューヤウは一目惚れしてしまう チャンリーも同じように彼に惹かれ、演奏中にホークァンがコッチを見たのは「自分(を見るため)だ」と主張し合うほど やがてシューヤウがホークァンとつき合うようになるも、ホークァンの受験勉強(両親とは大学へ進学する話になっている)が順調でなかったり、カナダへの行こうとして…

  • 577. マグノリアの花たち

    引用元:eiga.com 1989年のアメリカ映画 原題は「Steel Magnolias」 マグノリア(木蓮)はルイジアナ州の州花 ルイジアナ州の小さな町 女たちの楽しみはトルーヴィが営む美容院でお喋りすること お互いの身だしなみから近所の噂話まで話題は尽きることなく続いていく 最近ではシェルビー(ジュリア・ロバーツ)の結婚もあって一層騒がしい毎日 しかし心配性の母マリン(サリー・フィールド)には、幸せそうな娘夫婦を見るにつけ、糖尿病を患っているシェルビーの健康が気にかかっていた(医師からは妊娠・出産は危険を伴うと言われていた) 声が大きくて騒がしく、下世話で口が悪くてゴシップ好きな女たちが…

  • 576. 小さき麦の花

    2月は良い映画の上映が目白押しで、危うく観逃しそうになりながらも、何とか劇場鑑賞した作品 久しぶりに恵比寿ガーデンシネマまで観に行ったのだけれど、案の定(ここで観る時は必ずと言って良いくらい時間に余裕が無い)駅からダッシュしてギリギリ間に合った 舞台は、2011年の中国甘粛省の村(↓ 地図) 省の範囲が広すぎて、どこなのかわからないけれど、主人公の家の近くに砂漠地帯があることから、北側なのかと想像 農村の貧しい家庭に、四男として生まれたヨウティエ(ウー・レンリン)は、中年になった今も独身 邪魔者扱いされながらも、三男の家庭に世話になっていたが、クイイン(ハイ・チン)という女性と見合いすることに…

  • 575. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

    「パリ、テキサス」との2本立て上映中と知り、初めて目黒シネマに行ってきた 「いつも腹ペコ 2本立て」という宣伝文句で、いつも面白い作品を(2本で1,500円)上映しているので、以前から気になっていただけに、念願が叶った しかも「いつかは劇場で」と思っていた、ヴィム・ヴェンダースの2作品だけに、劇場に到着した時点で、既に達成感 客層は意外にも、海外の学生(学割の手続きに手間取っていた)や、20代のグループから年配のご夫婦まで、バラエティに富んでいた 100席ある座席は、半分くらい埋まっていた印象 先に「パリ、テキサス」を観て(何度観ても名作!レストア版の美しい映像はもちろん、ライ・クーダーのギタ…

  • 574. きみの鳥はうたえる

    引用元:eiga.com 2018年の作品 函館市出身の作家、佐藤泰志の小説が原作 函館市民映画館シネマアイリス開館20周年を記念し、オール函館ロケで撮影された バイト先で仲良くなった僕(柄本佑)と静雄(染谷将太) は函館のアパートで一緒に暮らし始める 今は本屋で働いているけれど、仕事はつまらなくて時々適当な理由をつけて休んだりしている 同僚の佐知子(石橋静香)と仲良くなってつき合い始めるも、彼女はまだ店長と別れていなかったらしい 必然的に静雄と佐知子と三人で飲みに行ったりダーツやビリヤードをして遊ぶ機会が増え、時々は静雄と佐知子のふたりで出かけることも増えてくる 観終わった時に「ふううー」っ…

  • 573. 別れる決心

    引用元:filmarks.com TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞 他の映画館よりも座席に余裕があって、清潔で、鑑賞マナーも(新宿や渋谷と比べると)良くて、駅からも近い ところが、こんなに沢山ある利点が、「導線の悪さ」で帳消しになっている これまで7、8回は使っているけれど、毎回そう感じる(慣れろよ) 時間に余裕が無い日は、ここを選択しないようにしているけれど、今回は他の選択肢も無く、来てしまった そして案の定、慌ててしまい、ポスターの写メを忘れてしまった、、 妊活中の刑事、ヘジュン(パク・ヘイル)は、未解決事件の写真を、普段はカーテンで覆った壁に貼り付け、何度も見返しては解決の糸口を探っていた…

  • 572. コンパートメント No.6

    いつかしてみたい旅のひとつに「シベリア鉄道に乗ってのロシア横断」がある モスクワからウラジオストックまでの9,259km 途中で退屈するかもしれないし、1等席以外はシャワーが無いし、一気に走っても1週間かかるし、なかなか大変そうではあるけれど、何と言ってもロマンがある もちろん働いている身では、そんな日数かけられないし、そもそも今はロシアには行けないけれど せめて映画でも、ということで(シベリア鉄道ではないけれど)モスクワから、世界で一番北にあるムルマンスク駅まで旅する本作を鑑賞(@新宿シネマカリテ) 監督は「オリ・マキの人生で最も幸せな日」(今まで観た中で最高のボクシング映画)のユホ・クオス…

  • 571. クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代

    引用元:art-human.com 東京都美術館で開催中の「エゴン・シーレ展」に行ってきた 昨年から行くことを決めていたけれど、混雑を避けるつもりで開催から数週間待ってみた それでも50年振りの展示とあって、さすがな盛況ぶり 展示スペースには常に数十人いるので、作品をじっくり見るには、左右から或いは少し離れて見る感じだったけれど、十分楽しめた そんなエゴン・シーレと、その師匠であるクリムト、そして精神科医のフロイト、作曲家のマーラーなど、19世紀末のウィーンで活躍した素晴らしい才能について、現代の美術史家や音楽家など各界のプロフェッショナルがコメンテーターとして語るという、何とも贅沢なスタイル…

  • 570. ハウスメイド

    引用元:Yahoo.co.jp 2010年の韓国映画 50年前の韓国映画「下女」のリメイク ソウルの上流階級家庭を舞台にした格差社会を描いた作品、という面では2019年の「パラサイト 半地下の家族」にも影響を与えているのではと思われる 親友と二人で狭い部屋に暮らしているウニ(チョン・ドヨン)は家政婦として働き始める 勤め先となる豪華な邸宅には、大金持ちの主人フン(イ・ジョンジェ)と双子を身籠っている若い妻ヘラ(ソウ)、幼い娘ナミ、そしてその家のことは何でも知り尽くしている年配の女史(ユン・ヨジョン)が居た いつも通り仕事を終えたウニが疲れて眠っていると、フンが上半身裸でワイングラス片手にやって…

  • 569. 東京難民

    引用元:eiga.com 2014年の作品 地方から上京して呑気な大学生活を送っていた修(中村蒼) ある日、教室に入ろうとすると入室カードが作動せず、学生課に問い合わせると 「授業料未納のため除籍されています」 と言われてしまう 慌てて確認したところ、父親が借金を抱えて行方不明になっていることを知る アパートも追い出され、ネットカフェに泊まりながら日雇いのバイトで食いつないでいたところを瑠衣(山本美月)という魅力的な女性に声を掛けられ、一緒に入ったホストクラブで法外な料金を請求されてしまう ネットカフェに泊まるお金もなくなった修は、その店のホストとして寮に寝泊まりしながら働くことになる 慣れな…

  • 568. 崖上のスパイ

    崖上と書いて「がいじょう」 原題は「懸崖之上/CLIFF WALKERS」 大好きなチャン・イーモウ監督作品だから必ず劇場で!と思いながらも、最近は観たい作品が目白押しで、危うく観逃すところだった 久しぶりに新宿ピカデリーにて 時は1934年の満州国でのこと ソ連で特殊訓練を受けた中国共産党のスパイ4名 張、王の夫婦と、小蘭、楚良の恋人同士が、張と小蘭、王と楚良と別々(片方が捕まっても口を割らない様に)にペアを組み、「ウートラ計画」実行の為に満州に入る ウートラ計画とは、満州国ハルビンにある日本軍の秘密施設から脱走した同胞を、安全に国外へ逃がすという危険な任務 しかし、仲間の裏切りによってリー…

  • 567. 戦場のメリークリスマス

    引用元:natalie.mu 1983年の作品 ↑ のイラストビジュアルは、2021年に4K修復版が公開された際にイラストレーターのサイトウユウスケとデザイナーの成瀬慧がコラボしたもの 前回の「卒業」と一緒で、何度か観ているものの、通して観たのは初めてという経緯もあって、 「これ、まったくの初めてだったらどんな感想も持ったかな?」 と思いながら鑑賞 デビット・ボウイや坂本龍一、ビートたけしというキャスティングへの依存度や、演技力、設定のリアリティなどに、疑問を持ってしまったかもしれない 或いは、捕虜収容所という特異な空間で日・英の軍人たちが引き起こした価値観や組織論、宗教的な考え方などの衝突を…

  • 566. 卒業

    引用元:eiga.com 1967年の作品 あまりに有名な作品だし、昔テレビで放映されていたのを途中から観たこともあって 「もう観たことにしてしまおうか?」 と危うく思いかけたところを、今回初めてシッカリと鑑賞 大学を卒業し、地元カリフォルニアに帰ってきたベンジャミン(ダスティン・ホフマン) 親しい人たちが開いてくれた卒業記念パーティーで再会したミセス・ロビンソン(アン・バンクロフト)に頼まれ、渋々家まで車で送る そして言葉巧みにミセス・ロビンソンから誘惑されたベンジャミンは関係を持ってします 進路も決めず、長い休暇を無為に過ごしていたベンジャミンを見かねた両親はミセス・ロビンソンの娘で幼馴染…

  • 565. フラガール

    引用元:amazon.co.jp 2006年の作品 数年振りに鑑賞 茨城県北部から福島県にかけて開発された常磐炭鉱 1883年に磐城炭鉱会社が設立され、その翌年から採掘が始まっている 白虎隊の自決からわずか15年(時代感覚がおかしくなってしまう) 硫黄分が多くて純度の低い炭質という不利な条件ながらも首都圏に最も近く、本州一の規模にまで成長した炭鉱 しかし、良質な石炭層を求めてより深く掘り下げる高度な技術が要求されるこの炭鉱はコスト競争、そしてエネルギー革命の中で生き残ることができず、雇用の確保が難しくなっていく 昭和40年、会社は「(会社が)生き残るために」と大幅な人員削減を強行する いわき市…

  • 564. ある過去の行方

    引用元:Yahoo.co.jp 2013年 フランス・イタリア・イラン作品 「別離」のアスガル・ファルハーディーが監督、脚本を担当 フランス人の妻マリー(ベニレス・ベジョ)と別れ、今はテヘランに住むアフマド(アリ・モサファ) 家庭裁判所で正式に離婚を成立させるために、そしてかわいい娘たちに会うために4年振りにパリに帰ってくる マリーが空港まで迎えに来てくれたところまでは良かったものの、マリーはふたりの娘だけではなく、クリーニング店を経営しているという恋人のサミール(タハール・ラヒム)と、その息子と同居しているという また最近、長女のリュシーが反抗的で困っているともいう アフマドは「難しい年ごろ…

  • 563. いつか読書する日

    引用元:amazon.co.jp 2005年の作品 坂の多い長崎の街 大場美奈子(田中裕子)は幼い頃に父を、そして高校生の時に母を亡くし、以来50歳になる今までひとりで暮らしてきた 朝は30年以上続けている牛乳配達、昼はスーパーのレジの仕事をして生計を立てている 夜にはラジオを聴いたり、本を読んだり、時々亡母の友人、敏子叔母さんとビールを少し飲んだり そんな美奈子も高校生の時に同級生の高梨(岸部一徳)とつきあっていたけれど、高梨の父と美奈子の母が交通事故死したことで親同士の不倫が田舎町じゅうに知られてしまい(またその後、高梨がつれなくなったこともあり)ふたりの関係は消滅していた 以来、美奈子は…

  • 562. ギリシャに消えた嘘

    引用元:filmarks.com 2014年のイギリス・アメリカ・フランス映画 タイトル通り、殆どのシーンがギリシャが舞台だから街並み観たさに選んだ作品 しかしながら「太陽がいっぱい」を書いたパトリシア・ハイスミスの原作とあって、クライム・サスペンスとしても存分に楽しめた 時は1962年、ギリシャのパルテノン神殿でのこと ニューヨークから観光でやってきたマクファーランド夫妻 夫のチェスター(ヴィゴ・モーセンテン)は投資アドバイザーとして高額な収入を得て、若くて美しい妻のコレット(キルスティン・ダンスト)優雅な生活を送りながらヨーロッパを旅していた ふたりはそこでギリシャ語が堪能なアメリカ人のラ…

  • 561. 棒の哀しみ

    引用元:Yahoo.co.jp 1994年の作品 19歳で組に入り「お前は棒っ切れみたいな奴だなあ」と頭に言われた男のストーリー 大村組のために8年間もムショ暮らしをしたというのに、組長からはそれに見合う扱いをされず、割の合わない危険な仕事ばかり回される若頭の田中(奥田瑛二) 見た目は「電気会社の課長さん?」と言われる風貌、組織の中でも秀でた策士で、いつも冷静に周囲を観察している と同時に内なる狂気とそれを遂げる行動力も備え、また かつての自分と同じように19歳で組に入った「命を懸けることしかできません」という若者に対して 「命を棒に振るんじゃねえぞ、棒に振る時は俺が指示する」 というトップに…

  • 560. テンダー・マーシー

    引用元:amazon.co.jp 1983年のアメリカ映画 監督は「ドライビング Miss デイジー」のブルース・ベレスフォード 主演の元カントリー歌手を演じるのはロバート・デュバル まさか(「ゴッドファーザー」の)コルレオーネ・ファミリーの顧問弁護士が、ギターを弾き語るなんて! しかも作中で歌った5曲の中の2曲は自らの作詞作曲らしく、この役が与えられるほどに歌もギターも心得があったのだろう テキサス州の田舎にあるモーテル マック(ロバート・デュバル)は、一緒に宿泊していた仲間に置いて行かれ、宿泊費を払うために働かせてほしいとオーナーに申し出る 夫をベトナムで亡くしたローザは、幼い息子サニーを…

  • 559. 青い塩

    引用元:eiga.com 2011年の韓国映画 元ヤクザの男が足を洗おうとしながらも、、というよくあるストーリーながら、ソン・ガンホには珍しく恋愛要素もある作品 堅気の生活に戻る決心をし、組を抜けて故郷の釜山に戻ったドゥホン(ソン・ガンホ)は、新生活の糧としてレストランでも開こうと料理教室に通うことにする そこでペアになった若い女性セビン(シン・セギョン)は不愛想ながらも少しづつ仲良くなっていく ところが、彼女がドゥホンに近づいたのは彼の動向を闇組織に報告するためだった ストーリーは割りと単純だし、シン・セギョンの演技も(設定通りではある)垢抜けない印象ではあるけれど、いつものソン・ガンホ作品…

  • 558. すぎさりし日の、、、

    引用元:amazon.co.jp 原題は「Les Choses de La Vie」直訳すると「人生のこと」 ピエール(ミシェル・ピッコリ)は妻のカトリーヌ(レア・マッサリ)とは別居中ながら、仕事上のパートナー関係は継続、息子との関係も良好だった 今は恋人のエレーヌ(ロミー・シュナイダー)とパリのアパートに暮らしていて、この夏にはふたりでチュニスに移住することになっていた ところが息子に会いに行ったピエールは、帰って来ると「チュニス行きを延期してほしい、息子とバカンスの約束を今朝したから」と言う チュニス行きを心待ちにしていたエレーヌだったが、こういう展開も危惧していたこともありピエールにキツ…

  • 557. 別離

    引用元:amazon.co.jp 2011年のイラン映画 「人生タクシー」以来のイラン映画はまたしても秀作 先に書いてしまうけれどラストシーンの余韻がまだ残っている ズシンと胸に来た 結婚して14年になるナデルとシミン 11歳の娘テルメと三人、テヘランで生活している 暮らし向きは悪くないものの、娘のためにと海外に移住したがる妻と父親の介護を理由にそれを渋る夫の関係は険悪で、離婚の可能性が高まっていた シミンは家庭裁判所に離婚申請するも、夫は真面目に働き暴力も振るわずそして国は子供を育てる場所としてふさわしくないという主張が通るはずもなく、主張を却下されたシミンは実家で暮らすことにする 一方のナ…

  • 556. すべてうまくいきますように

    昨年、ジャンリュック・ゴダール監督が、安楽死を選んだ 彼が死去したスイスでは、1日に4人が同じ方法で自死している そして、アランドロンも現在スイスに住み、その準備をしているという 昨年公開された「PLAN 75」は、日本の近未来を大胆に想像した作品だったけれど、本作は「今の欧州の現実」を描いている 初めてフランソワ・オゾン監督作品を劇場で鑑賞(WHITE CINE QUINTOにて) 自宅でパソコン作業をしていた、作家のエマニュエル(ソフィー・マルソー)の携帯電話が鳴り、父親のアンドレ(アンドレ・デュソリエ)が脳卒中で倒れたことをしらされる 慌てて病院に駆け付けると、85歳になる父のCTスキャ…

  • 555. イニシェリン島の精霊

    渋谷Bunkamuraにて鑑賞 ↓ は先月末に閉店した渋谷東急(併設のBunkamuraは4/9まで営業) この映画が公開される前は、「アイルランドが舞台の映画だから、劇場で観たい」と思っていたけれど、いくつかレビューを読んでいると、満足度の低かった人もそれなりにいる様で、迷ってしまった 最終的には「観ないで後悔するよりは、観ておこう」と決心して、いざ渋谷に アイルランドにある小さな島、イニシェリン島(という架空の島で、撮影は主に ↓ のイニシュモア島で行われた) 時は1923年、本土では内戦が続いていたが、この小さな島には(時々、爆発音や煙が見えるものの)何の影響も無く、静かで平和な毎日が続…

  • 554. さらば冬のカモメ

    引用元:amazon.co.jp 1969年「イージー・ライダー」、1970年「ファイブ・イージー・ピーセス」に続いて1973年に公開されたジャック・ニコルソン主演のアメリカン・ニューシネマ バージニア州にあるノーフォーク海軍基地 バタスキー(ジャック・ニコルソン)とマルホール(オーティス・ヤング)にある任務が下るところから話はスタートする その任務とは、8年の懲役を言い渡された若い隊員ラリー(ランディ・クエイド)をメイン州ポーツマスにある海軍刑務所まで護送するものだった どんな凶悪犯なのかと思いきや、40ドルの窃盗(しかも未遂)だという しかしその40ドルは、司令官のご婦人が設置した募金箱の…

  • 553. ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

    引用元:amazon.co.jp 2014年のアメリカ映画 ダイアン・キートンとモーガン・フリーマンが主演の夫婦役、というだけで品質保証なコメディ ブルックリンの古いアパートに40年暮らしているカーヴァー夫妻(ダイアン・キートン、モーガン・フリーマン)は、この先もエレベーターの無い5階の部屋に住み続けるのは難しいと、妻の主導で売却をすすめる 近年すっかりお洒落エリアになったブルックリンだから、高値で売れることを期待していた矢先、テレビからブルックリンブリッジでテロ騒動が発生というニュースが流れる 売れない画家の夫は、橋も見えるベランダのあるアトリエを気に入っていることもあって売却には乗り気にな…

  • 552. グッドバイ、バッドマガジンズ

    都合の悪いものは何でも排除すべし! と、考えているワケではないけれど、コンビニに成人向け雑誌が置かれている状況は、「異常なこと」だと思っていた 大手4社が取り扱いを中止した2019年度、業界売上が 12兆円、店舗数5.6万 に達するまで、知らんぷりを決め込んでいたという事実に、空恐ろしいものを感じないわけにはいかない 自分も学生時代はコンビニでバイトした(その節はお世話になりました!)し、その時は何も考えずにレジ打ちしていたけれど、そうした諸々の経験とか先入観とかを抜きにして、この機会にシッカリ考えてみよう と、珍しくシネ・リーブル池袋にて鑑賞 時は2018年の東京 オシャレなサブカル雑誌の編…

  • 551. 港町マルムスク

    引用元:yahoo.co.jp 懲りずにフレンチ・フィルム・フェスティバルから、もう一作品 ちなみにUNEXTでも( ↑ のオフィシャルサイトでは有料の長編映画も)観られるようになったので、心おきなく楽しんでいる マルセイユ郊外の海沿いの町 中国系の女性ヴィルジニーは、飼い猫のプリンスが居なくなり、近所を探し回る (海岸の?)監視員をしている二人の若者に「猫を探しているといっても、他人の家を覗くのはマズいよ」と声を掛けられ、二人に協力を仰ぐ ヴィルジニーと親友のエリナは、カヤックで海に漕ぎ出してから会話を始める というのも、最近チャットを楽しんでいる男性との間柄を、夫に疑われていると思い込んで…

  • 550. 獣を解き放て

    引用元:yahoo.co.jp またまたフレンチ・フィルム・フェスティバルから 山の中の一本道で、バスが事故に遭うところから始まる映画 周囲には何もなく、レッカー車が救援に来るまでに1時間半はかかるという状況 運転手は「とにかく救援が来るまでここでおとなしく待ってください」と繰り返すばかり 病院の予約を入れていたルパは、携帯電話で「予約の時間には間に合わないこと」、そして予約を延期されないように「できるだけ早く病院に行く」旨を告げる ルパの他にも、時間の余裕が無い男性が、運転手の指示を無視して最寄りの町まで歩き始める 少しだけ迷ってから、ルパもその男性の後ろについて歩き始める ルパを演じるのは…

  • 549. シェルブールの雨傘

    引用元:amazon.co.jp 1964年のフランス映画 最初から最後までミュージカル形式で会話され、普通の台詞はナシという画期的な作品 2013年にデジタル修復されいて、雨傘店のウィンドウや自宅の壁や調度品、セーターやワンピース、雪の降る街並みや港の様子まで、すべてのシーンが美しい作品だから、鮮明な映像で観られるのは本当に嬉しい フランスのある企業が協賛することでこの修復作業が叶ったというから、企業の社会貢献のひとつの形だろう お金が余っている(?)日本の企業も、是非真似してほしい! 北西部の港町、シェルブールに住むギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は自動車整備工として働いている 雨傘店の…

  • 548. 家族ごっこ

    s 引用元:Yahoo.co.jp 2015年のオムニバス映画 観始めてすぐに 「これ、前に観たかも」 となり、さらに少しして 「いや、知ってる話だけど観てない」 となり、「少し前に木下半太の小説を読んだ」ことに気付くまで、さらに数分かかった 10-20代の頃から「よくあること」とはいえ、時々自分の記憶力が心配になる、、 ひとつ言い訳をすれば、映画タイトルは「家族ごっこ」 読んだ小説、そしてオムニバスの第一話は「鈴木ごっこ」 40代くらいのサラリーマンらしき男性(小木茂光)、もう少し若そうな女性(霧島れいか)さらにもう少し若いサングラスをした男性(斎藤工)、そして学生らしき冴えない青年(柄本時…

  • 547. 香港国際警察 / NEW POLICE STORY

    引用元:amazon.co.jp 今日 2月2日は、グラウンドホッグ・デー 冬眠から目覚めたグラウンドホッグ(リスの一種)で春の到来を占うという、何とも地味なイベント(映画「恋はデジャ・ブ」はこの行事をモチーフにしている) このイベントで最も盛り上がるペンシルベニア州では、最低気温はまだ氷点下みたいだけど、果たして結果はどうなるのか? 引用元:nikkeibp.co.jp 一方、この時期の最低気温が、15℃前後という香港でのお話 数名の若者による犯人グループが銀行強盗に成功する それだけでは飽き足らないのか、犯行後に人質に警察に電話させて呼び寄せた警官隊を銃撃する 特捜班のチャン警部(ジャッキ…

  • 546. さらば、わが愛 / 覇王別姫

    引用元:amazon.co.jp 先日、LINE BLOGサービス終了のニュースが発表された 来月末(3/30)には、記事の投稿、編集、コメントも出来なくなるという 「昨今のインターネット市場の変化に伴い事業の選択と集中を行うべく」 という理由らしいのだけれど、ユーザーの気持ちが伝わって来る悲しいニュース こんなタイミングで書くのを止めないで、他の(出来ればはてなブログ)で継続して欲しい 1993年の中国映画 京劇役者の人生を通じて近代中国を描いた大作 1920年代の北京 女郎の私生児の小豆子は京劇の養成所に連れてこられる 体罰の横行する厳しい稽古や仲間からのイジメの洗礼を受けながらも、石頭と…

  • 545. ゆれる人魚

    引用元:amazon.co.jp 「イレブン・ミニッツ」、「残像」以来のポーランド映画、2015年の作品 舞台は 19XX年 のワルシャワ と謳われているけれど、音楽や服装からすると80年代か ホラー・ファンタジー(そんなジャンルあるのか?)の形容の通り、ワルシャワのナイトクラブに突然現れた姉妹(人魚)の話 ホラーというより、ちょっとグロテスクと言えるくらいに人魚のサマがリアル ほぼ人間と同じ容姿になることもできるし、水をかけると再び人魚に戻ることができるのだけれど「そこまで凝らなくても、、」と思うくらいリアル 年頃の女の子らしく人間界(?)に興味津々で、ファッションやお酒、煙草、そして異性な…

  • 544. モリコーネ 映画が恋した音楽家

    渋谷Bunkamuraル・シネマにて鑑賞(@イベント割 1,200円) 「よく知らない、彼の初期の作品を聴いてみよう」というお勉強モードで臨んだ作品 前半はその通り、モリコーネが編曲家・作曲家として頭角を現すところから、彼の情熱と独創性を、当時傍にいた仲間や同業者、またタランティーノや、オリバー・ストーン、クリント・イーストウッド、ウォン・カー・ウァイらの証言と、彼が作った楽曲と共に振り返るドキュメンタリー このスタイルは最後まで続くけれど、それと同時に途中からは、「映画音楽で生計を立てている」ことへの葛藤も描かれ、モリコーネという人物の人間ドラマとしても楽しめた クラッシックよりも映画音楽は…

  • 543. JSA

    引用元:amazon.co.jp 2000年公開の韓国映画 監督は「オールド・ボーイ」などで知られるパク・チャヌク 板門店にある共同警備区域(JSA = Joint Security Area)で1999年10月に事件が起こる 北側の詰所で、韓国軍兵士が北側の将校と兵士を射殺したという 韓国側の兵士は「拉致されそうになり脱出しようとした」と言い 北朝鮮の兵士は「韓国側が突然攻撃してきた」 と両者の証言は真っ向から対立する そこで中立国監視委員会に事件の究明が委ねられることになり、スイス軍法務科将校のソフィー(イ・ヨンエ)がやってくる 彼女は両者の取り調べ、関係者への聞き込みを繰り返すが、調べる…

  • 542. 美しき大河

    引用元:videx.jp 再び、フレンチ・フィルム・フェスティバルから、ドキュメンタリー映画を 広い意味でのフランス語圏となると、モロッコやベトナムなども含まれるけれど、本作はカナダ映画で、舞台はアメリカのルイジアナ州 2019年に大雨が続き、ミシシッピ川の水位が過去最高を記録する 地元当局は、ニューオーリンズと(州都である)バトンルージュを洪水から守るため、モルガンザ放水路の水門を開くことを検討していた ピエールパートの住民たちは、既に浸水家屋も多い中、その最悪なシナリオに備える 驚いたのは、住民たちに怒りの様子が見られないこと 納得しているのか、或いは諦めているのか(そんなことは無いだろう…

  • 541. 彼の見つめる先に

    引用元:Yahoo.co.jp 2014年のブラジル映画 サンパウロに両親と暮らすレオは、生まれつき目が不自由な高校生 幼馴染のジョバンナとは仲が良く、通学はもちろん学校生活のサポートをしてもらっていた 本人も自分でできることはやりたい意志が強く、心配から世話を焼きたがる両親を疎ましく思っていた そんなある日、転校生としてガブリエルという青年がやってくる 穏やかで優しいガブリエルは、ふたりとすぐに仲良くなり、学校でもプライベートでも三人で過ごすことが増えていく レオの自立心と親の心配が衝突するのは(眼の障害を抜きにしても)一般的な話として理解できるけれど、レオが(親身にサポートしてくれている)…

  • 540. マディソン郡の橋

    引用元:amazon.co.jp 1995年のアメリカ映画 公開時に原作小説を購入したせいか、20年くらい観ずにいた作品 肝心の小説の方は、勉強も兼ねて洋書を買ってはみたものの、大人の微妙な感情の揺れ動きを描いた文章を理解する英語力もなく、ストーリーを追うだけで終わってしまった そして10年位前にDVDを見つけた時、この苦い思い出がよみがえって購入 今度こそ!と鑑賞するも「大人の恋」が、グロテスクに感じられて、45分くらいでギブアップしてしまった 映画の途中ヤメなんて、経験上300回に一度あるかないか 別に不倫を描いた作品だからダメというわけでもないけれど、クリント・イーストウッドの身勝手さと…

  • 539. ゲート・トゥ・ヘブン

    引用元:Yahoo.co.jp 2003年のドイツ映画 場所がフランクフルト空港で、密入国した人たちの人間模様と聞いて興味を持ったけれど、空港内のセキュリティ等(ストーリー上は重要な要素ではあっても)については細かいことを考えないで鑑賞 ロシアから不法入国したアレクセイは、フランクフルト空港の地下で違法就労していた 同じ様な境遇の男たちの面倒をみて(=働かせて)いる胴元から、指示される仕事をこなす毎日 彼にはパイロットになる夢があり、各社の航空機に囲まれて過ごせる日々は、過酷ながらも楽しいものだった そして最大(?)の楽しみは、清掃員として働いているニーシャ 彼女にもCAになるという夢があり(…

  • 538. 二階の他人

    引用元:filmarks.com 1961年の山田洋次監督デビュー作 若いサラリーマンの葉室正巳(小坂一也)は、明子(葵京子)と結婚し、二階建てのマイホームを構えた 身内を含め、方々からお金を借りたので、返済のために二階は間貸しすることにした ところが入居した小泉という若い夫婦の久雄と晴子(平尾昌晃、関千恵子)は、愛想は良いもののだらしない様子で、いつまで待っても家賃を払わない 気の弱い明子がやんわりと催促するも、もう少し待っての一点張り 「じゃあ俺が」と言う一也も掛け声の割には押しが弱く、滞納は2か月、3か月と続く そんなある日、豊橋に住む長男夫婦と揉めた母親のとみ(高橋とよ)が押しかけて来…

  • 537. 第三の男

    引用元:amazon.co.jp 1949年のアメリカ・イギリス映画 自宅に廉価版のDVDもあって何度か観ているけれど、また観たくなるというよりもまだ観終わっていないような感覚があって再びの鑑賞 大戦直後のウィーンが舞台(ということは公開時にはほぼリアルタイムな設定) 当時のウィーンは米英仏ソによって四分割統治されていた それぞれの区域に出入りする度にパスポートを提示しなければならない様子が作中にも収められているけれど、今となっては(フィクションとはいえ)当時の様子をうかがうことのできる貴重な映像 そんなウィーンにアメリカから遥々やってきた劇作家のホリー・マーチンス(ジョゼフ・コットン) ウィ…

  • 536. バイバイ

    引用元:videx.jp 引き続き楽しんでいる フレンチ・フィルム・フェスティバル (MYFFF) コンテンツやサービスが素晴らしく、もっと話題になって欲しいので、微力ながら応援・宣伝を続けたいと思います! 地元を離れ、パリで作家として成功したジュリアンは、地元で農業を営んでいる両親が引っ越しをすることになり、その手伝いの為に帰省をする 父親の運転するトラックに、母親と三人で移動しながら、「どうして折角の帰省が日帰りなのか」とか、「小説の中で、農家を百姓と書いた(そのページ数までメモしてある)」などと詰められるも、やんわりと受け流す 途中で寄ったスーパーで母親と買い物をしていると、ジュリアンが…

  • 535. やまぶき

    映画に関係ない話だけれど、10代の頃は一番好きな色が「やまぶき色」だった その頃は(恥ずかしながら)山吹の花を見たことがなくて、「ニューヨークのイエローキャブみたいでカッコ良いな」という、浅はかな発想だった 初めてニューヨークに行った時に、やまぶき色をしたシボレーのタクシーよりも、(薄い)レモン色したフォードのタクシーが圧倒的に多くてガッカリしたのを覚えている やまぶき色以外は別に好きな色ではないから、「黄色っぽければOK」というワケにはいかない オレンジでも黄色でもなく、赤味がかった黄色でないとダメ もう今では、一番好きな色ではなくなってしまったけれど(笑) 奇跡的なレベルで、上映時間や場所…

  • 534. おとうと

    引用元:filmarks.com 2010年の作品 大阪から大学入学で上京し、東京で結婚するも夫とはすぐに死別 それ以来、薬局を営みながら女手一つで娘の小春(蒼井優)を育ててきた吟子(吉永小百合) 痴ほうが出始めた義理の母絹代(加藤治子)とはそりが合わないながらもそれなりに折り合って三人で暮らしていたが、めでたく小春が結婚して家を出て行くことになる 夫の十三回忌で酔って暴れてからというもの音信不通になっていた弟の哲郎(笑福亭鶴瓶)にも招待状を出すも、不在扱いで返送されてしまう そもそも下品なところに酒が入ると手が付けられなくなる哲郎が来ないとあって、毛嫌いしている絹代はもちろん、自分の名付け親…

  • 533. ペルシャン・レッスン 戦場の教室

    その昔、一人暮らしの部屋にラグを敷きたくなり、せっせとバイトして分不相応にもペルシャ絨毯を買ってしまった 今でも大事に使っているから良い買い物だったと思うけれど、その時に学んだことは「ペルシャってイランなんだ」ということ かつて諸外国から「ペルシャ」と呼ばれていたのを、1935年に「イラン」に改める様に要請し、1979年のイラン・イスラム革命で国名をイランを定めたという イランの(数における)主要民族・言語は現在もペルシャ人・ペルシャ語ではあるけれど、イラン人・イラン語とは示す範囲が異なり、代替可能ではない 渋谷Bunkamura ル・シネマにて鑑賞 第二次大戦中、ナチスドイツの強制収容所に向…

  • 532. マリアンヌ

    引用元:yahoo.co.jp 第13回 My French Film Festival (MYFFF)が、始まった オンラインで、ショートムービーは無料で楽しめる 12言語の字幕を選択できる(もちろん日本語も) コチラ ↓ がその告知動画 www.youtube.com 時間はたっぷりあるから(2月13日まで)、この機会にできる限り鑑賞して、その後はフランス映画を観に劇場に行こうと思う 最初に観たのは、「マリアンヌ」 山の中にある湖で過ごすのが好きな女性、マリアンヌ お気に入りの場所で、若い女性インタビュアーから質問を受けているマリアンヌは、インタビュアーから受け答えに満足していないことを告…

  • 531. ストックホルム・ペンシルベニア

    引用元:filmarks.com 2015年のアメリカ映画 約20年間も監禁されていた女性リアン(シアーシャ・ローナン) 4歳でベン(ジェイソン・アイザックス)という男に誘拐され、地下室から一歩も出ないまま成長してしまった ベンが逮捕され無事に両親の元に帰ることになったリアンだが、当時の記憶はなく、必死で近づこうとする母親のマーシー(シンシア・ニクソン)にも心を閉ざしてしまう と、ストーリーそのものは分かり易くどこかで聞いたことがあるような話だけど、想像していたような単純な話ではなく、心理描写や台詞にぐいぐい引き込まれていった 心を開けない娘の描写は比較的想像通りだけど、そんな娘を見て悲しみ、…

  • 530. 卒業白書

    引用元:amazon.co.jp 1983年のアメリカ映画 トム・クルーズのデビュー作ではないけれど、いわゆる出世作 本作後、80年代だけでも「トップガン」、「ハスラー2」、「カクテル」、「レインマン」そして「7月4日に生まれて」と主演作品が続けざまに大ヒットしていく ジョエル(トム・クルーズ)は大学受験を目前に控えた真面目な高校生 ところが両親が旅行で自宅を数日空けることになり、悪友に影響されてコールガールを呼んでしまう 両親が居ない間の「ひと晩の悪ふざけ」のはずだったのに、その料金が思いの外高額(ジョエルが相場を知らなかっただけ)で、すぐには支払えず、コールガールのラナ(レベッカ・デモーネ…

  • 529. RRR

    渋谷Bunkamuraル・シネマにて鑑賞 タイトルは「あーる・あーる・あーる」と読み、制作の主要人物のイニシャル、或いは「火(FIRE)」や「水(WATER)」などのテーマから拾っているという このタイトルからも、↑ のポスターからも「好みの作品ではないかな」という感じで距離を置いていたけれど、余りにも評価が高く、身近からもチラホラ絶賛の声が聞こえてきたこともあって鑑賞 舞台は1920年代のインド 森の中にあるゴーンド族の村で、歌の上手い少女・マッリ(トゥインクル・シャルマ)を、イギリス軍がデリーの総督府に連れ去ってしまう 特使を通じて身柄の引き渡しを求めるも、サラサラ対応する気のないイギリス…

  • 528. ドリーム・ホース

    新宿ピカデリーにて、イベント割を使用して1,200円で鑑賞 年末に福岡出張した際、博多のHUB(英国風パブ)に何故かチラシがたくさん置いてあったのを見て、気になっていた作品 舞台はウェールズの谷あいの村 ジャン(ト二・コレット)は、夫のブライアン(オーウェン・ティール)がすっかり衰えたこともあって、昼間はスーパーのレジで、夜はバーで働いている 近くに住む両親も、いろんな事が出来なくなり、電話で呼び出されることもしばしば ある日、働いているバーで、競走馬の話を仲間にしている男性の大きな声が聞こえてきて、気になったジャンは、彼がビールのオーダーをしに来た時に話しかける それ以来、競走馬を育て優勝す…

  • 527. フロスト X ニクソン

    引用元:amazon.co.jp 2008年のアメリカ映画 ウォーターゲート事件の映画といえば、事件からわずか2年後、ニクソンが逮捕されるまでを描いた1976年公開の「大統領の陰謀」があるけれど、本作は大統領辞任後にイギリス人テレビ司会者とのインタビューとそれにチームで挑む様子を描いた作品 インタビューといっても、ニクソン(フランク・ランジェラ)はこれを機にアメリカ史上初の任期中に辞任した大統領という汚名を返上して政界復帰の足掛かりにという思惑があった 一方のフロスト(マイケル・シーン)も、世の中の多くの人が過ちを認め謝罪させたいと願っている人物に自分が切り込んで叶えたい、そして自らも世界中か…

  • 526. 少年たちの時代革命

    香港経済新聞が選んだ、2022年の10大ニュースは以下の通り 1、観光客などへの鎖国解除および強制隔離を撤廃 2、行動はワクチンパスが基本に 3、東鉄線延伸、金鐘から上水まで乗り換えなしで 4、世界的なインフレ。香港でも電気代、交通費などが値上げ 5、将軍澳にトンネルと大橋完成。香港島との交通利便性が向上 6、マツキヨやコメダ珈琲など、日系企業の進出続く 7、香港故宮文化博物館が開業 8、香港アイドル「MIRROR」の事故、「COLLAR」の誕生 9、店の閉店・休業と新規開店・復活の悲喜こもごも 10、3年連続で1万香港ドルの電子マネー給付 やはりコロナ関連のニュースが目立つけれど、ここには出…

  • 525. ロストパラダイス・イン・トーキョー

    引用元:filmarks.com 興味のある場所が舞台の作品が続いたので、リセット(?)も兼ねて、2009年の日本映画 白石和彌監督の長編デビュー作 本作から3年後に「凶悪」、6年後に「日本で一番悪い奴ら」、そして7年後に「彼女がその名前を知らない鳥たち」などが公開される 作り手としての想いやアイディアがたっぷり詰まっているのがデビュー作とは言うけれど、まさしく「次の機会はないかもしれない」という全力投球感に溢れた作品 幹生(小林且弥)は都内に住む20代のサラリーマン マンションの販売会社に勤めてはいるけれど、強引な電話と訪問販売を求められるブラックな環境に馴染めないでいる 知的障害を抱える兄…

  • 524. トゥー・ラビッツ

    引用元:filmarks.com 2011年のブラジル映画 サンパウロが舞台というのに惹かれて、、と3連続で場所優先な鑑賞 人口1200万人を抱える大都市で、人口密度も7,900/km2と高い(ちなみに東京の人口は約1400万人で密度は6,400/km2) 割には、 「ブラジルと聞いてイメージするものは?」 の中にサンパウロに関するものが浮かんでこない リオやサルバドール、イグアスの滝にアマゾン(マナウス)、、 サッカーが好きならサンパウロFCやコリンチャンス、パルメイラスなどのサンパウロをホームとするクラブを思い浮かべる人はいるだろうけれど、他にはパッと思う浮かばない ずっと「いつか行きたい…

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