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2022/01/23

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  • 307. 天国と地獄

    引用元:amazon.co.jp 1963年の黒沢映画 製靴会社の常務、権藤(三船敏郎)は、経営に苦しむ会社を立て直すために、実権を手に入れようと、密かに自社株を買い増す計画を立てていた そんな折、「子供を預かった」という誘拐犯からの電話が入り驚くも、息子の純は自宅におり、いたずらを疑う ところが運転手、青木(佐田豊)の息子の進一がいないことから、犯人は子供を間違えたものと判明し、権藤は身代金3000万円を要求される 妻の怜子(香川京子)と青木は、権藤に身代金の支払いを懇願するも、権藤は自社株を買い増すために、翌日までに5000万円送金する必要があり(それが叶わなければむしろ窮地に立たされてし…

  • 306. 悪い男

    引用元:amazon.co.jp 2001年の韓国映画 キム・ギドク監督の初期の傑作 百貨店前の広場にあるベンチに座っている女子大生のソナ、彼女をじっと見つめ隣に座るヤクザのハンギ 恋人と待ち合わせていたソナは彼氏が現れてホッとした瞬間、近づいてきたハンギに強引にキスされてしまう その場は居合わせた兵士のお陰で何とか収まったものの、後日ハンギの仕掛けた罠にはまり、ソナは多額の借金を負わされてしまう 粗削りなストーリーの展開にツッコミどころ満載ではあるけれど、映像美や俳優陣が映えるカメラワーク、そしてギリギリついていけ(なさ?)そうな狂気の世界には、その後のキム・ギドク作品の片鱗以上のものを感じ…

  • 305. リンダ・ロンシュタッド サウンド・オブ・マイ・ヴォイス

    シネマカリテ新宿にて鑑賞 GWに入る前に、と混雑を避けたつもりがほぼ満席 仕方なく一列目中央(シネマカリテはスクリーンのサイズが控え目だから一列目でも快適)を選択 開演前から低い音量で「悪いあなた」が館内に流れる中、続々と60代くらいと思われる男女(半々くらい)を中心に詰めかけ、余計な予告も無く始まる 元々熱心なファンではなかったけれど、70-80年代中期までのヒットチャートを賑わせていた頃のアルバムはひと通り聴いてきたし、カバー曲の選曲が魅力的な(むしろオリジナルをよく聴いていた)こともあって、それなりに知ってるつもりではいたけれど、本作を観て、如何に過小評価していたのかを痛感させられた わ…

  • 304. 8 1/2

    引用元:allcinema.net 名作が必ずしも心に刺さるとは限らない 好みとカケ離れた作品なら諦めもつくけれど、そうとは思えないケースはやっかいで、数年後に再びチャレンジする羽目に そして九分九厘は前回と同じ様に撃沈してしまう 映画ではないけれど、ビーチボーイズの「ペットサウンズ」がまさにそうだった 10年くらい「やっぱり駄目だ」を繰り返してから、ある日ふと呪文が解けた様に聴けるようになった 思い当たる理由などなく、本当に「ある日ふと」 まったく不思議なものだし、これがあるから再チャレンジがやめられない 1963年、イタリア・フランス作品 フェリーニの代表作としてあまりにも有名な自伝的作品…

  • 303. とんび

    引用元:filmarks.com 公開中の日本映画 昭和の瀬戸内海に面した町が舞台 運送会社で働くヤス(阿部寛)は、実直な働き者ではあるけれど、なかなか素直になれない しかも想いを口にすることが大の苦手、言葉より先にカッとして暴れてしまう困った男 会社の同僚や幼馴染の照雲(安田顕)、そして行きつけの飲み屋の女将で姉貴分のたえ子(薬師丸ひろ子)など町の人たちからは親しまれてはいるものの、皆が口を揃えて妻の美佐子(麻生久美子)のことを「ヤスには出来過ぎた優しい嫁」と言う 当のふたりは幼い頃に両親と離別し、孤独な幼少期を過ごした共通点もあってか、相思相愛、仲睦まじく暮らしている そんなふたりに待望の…

  • 302. イロイロ ぬくもりの記憶

    引用元:amazon.co.jp 初めて観たシンガポール映画 2014年の作品 シンガポールには2000年から2005年くらいまで何度か出張で行ったけれど、現地の人の生活については雑談の中で耳にする程度で目にする機会もなかった 設定は1997年 共働きで父親も母親も忙しく、一人っ子のジャールーは、わがままな面が目立ち始め、小学校でも問題を起こしてばかり 学校からの呼び出しに応じるのにも苦労する母親は、フィリピン人のメイドを雇うことにする メイドのテレサが住み込みで働くことになるもジャールーは素っ気なく、テレサが母親に叱られてしまうようにいたずらをする しかし日を追うにつれ、仕事に忙しい母親と違…

  • 301. フレンチアルプスで起きたこと

    引用元:Yahoo!映画 2014年のスウェーデン・デンマーク・フランス・ノルウェー合作のコメディ 原題は「Tourist」 これは(ストーリーの記憶が風化するのを防いでくれる)よくデキた邦題 コメディ映画と呼ぶべきか?迷うくらいに終始重苦しい空気で、特に男性にとっては「まったく笑えないし、、」と苦々しく感じる作品だろう 普段仕事で忙しいトマス(ヨハネス・バー・クンケ)は、5日間の休暇を取って、妻のエバ(リーサ・ローヴェン・コングスリ)とふたりの子供たちと一緒に、フレンチアルプスにある高級リゾートにスキー旅行にやってくる その二日目、午前中にたっぷり滑り、四人は爽快な気分でレストランのテラスで…

  • 300. タクシー・ドライバー

    引用元:Yahoo!映画 1976年のアメリカ映画 ベトナム帰りのトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)は、不眠症に悩み、夜勤のタクシー・ドライバーの仕事に就く 仕事中、大統領候補の選挙事務所で働くベッツィ(シビル・シェパード)を見かけたトラヴィスは「君の仕事を手伝いたい」と声をかけ、親しくなる 彼女を映画に誘うことに成功するも(あろうことか)ポルノ映画を選んでしまったことで絶交され、トラヴィスはひどく落ち込んでしまう それ以降無視され続けたことにキレて、事務所まで押しかけた挙句に追い出されてしまう そんな世間との距離が上手くとれないトラヴィスは、このままドライバーの仕事を続けていて良いものかと悩…

  • 299. おくりびと

    引用元:amazon.co.jp 2008年の作品 東京の楽団でチェロ奏者としての職を得た大悟(本木雅弘)は、楽団が解散してしまい、妻の美香(広末涼子)と故郷の山形に帰ってくる 再就職先を探している時に、好条件の求人を見つけにNKエージェントという会社に面接に行くと、社長の佐々木(山崎努)に即採用されるも、その仕事とは遺体を棺に収めるものだった(社名のNKエージェント、NKとは納棺の意味だった) この作品を観て感心したのが、絶妙なキャスティング 都会的でスタイリッシュ、その反面まだ世間知らずでキャパシティの狭い若い夫婦役を、本木雅弘と広末涼子が演じ、ちょっとクセのある社長役を山崎勉、また脇を固…

  • 298. サンドラの週末

    引用元:amazon.co.jp 前々回に続いてダルデンヌ兄弟の監督(脚本も) 2014年のベルギー・フランス・イタリア作品 休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は、体調も回復したので復職を希望していた ところがサンドラは金曜日に上司から解雇を告げられてしまう その事実以上に驚きであり、ショックだったのは 「サンドラが解雇を免れるには、16人の従業員の過半数がボーナスを放棄して彼女の復職優先に賛同すること」 として既に投票が行われ、解雇が決まったと言う上司 生活がかかっているサンドラを心配した同僚が食い下がってくれたお陰で、週明けの月曜日に再投票が(無記名で)行われることになる まだ…

  • 297. 42 世界を変えた男

    引用元:Yahoo!映画 2013年のアメリカ映画 今や日本のメジャー・リーグ ファンも年に一度、選手がみな背番号42をつける日があることを知っているだろう メジャー全30球団に加えて、マイナーや独立リーグでも永久欠番になっている背番号42 本日4月15日はジャッキー・ロビンソン・デー 彼がデビューした1947年4月15日(この年のシーズンの開幕日だった)にちなんでいる 幸運にも今まで二回、この日にスタジアムで観戦したことがある 42番をあしらったグッズなどが売り出され、盛り上がるのは結構なのだけれど、正直なところ観戦するには不便だ(何しろ場内アナウンスと体形で選手を識別するしかない) 初のア…

  • 296. 午後8時の訪問者

    引用元:Yahoo!映画 2016年のベルギー・フランス映画 ダルデンヌ兄弟監督作品 若い女医のジェニーは、知人の高齢医師の代わりに小さな診療所で働いているが、間もなく好条件で、大きな病院に迎えられることが決まっている 診療時間も終了し、外傷が激しい患者に怯んでしまう頼りない見習いの助手に厳しく指導していたところインターフォンが鳴る 対応しようと席を立つ助手に 「診療時間を一時間も過ぎているのだから対応しなくていい」 と言い放って気まずい一日を終えた翌朝、診療所に警察が待ち構えていた そのインターフォンを鳴らしたのはアフリカ系の女性で、早朝に遺体で発見されたと聞き、ジェニーは責任を感じてしまう…

  • 295. みかんの丘

    引用元:filmarks.com 2013年、エストニア・ジョージア・ロシア作品 アブハシアとジョージアの紛争が始まり、アブハシア自治区内のエストニア人の集落で、みかんの木箱を作っているイヴォと、みかんを栽培しているマルガスのふたり以外はみな危険を回避するために故郷のエストニアに帰国してしまった そんな折、近くで戦闘が発生し数名の兵士が殺され、生き残ったふたりも負傷していた イヴォとマルガスは死んでしまった兵士を埋葬し、生き残ったふたりを介抱する 医者にも診せ徐々に回復していくも、ふたりはアブハシアを支援するチェチェン兵とジョージア兵の敵同士だった 目の前で仲間を殺された恨みから一触即発の状態…

  • 294. サイドマン

    引用元:amazon.co.jp 2016年のアメリカ映画 日本公開は2018年 こういう作品は、「時間ができたら観に行こう」なんて思っていたら見逃して後悔する羽目になることを学んでいる 最近は配信でカバーされることも多いけれど、かつてはレンタルにも置かれずDVD化もされずに何度泣き寝入り(← 使い方が違う)したことか ということでK'sシネマにて鑑賞 ブルースの巨匠、マディー・ウォーターズとハウリン・ウルフを支えた、パイントップ・パーキース、ウィリー・スミス、そしてヒューバート・サムリン この三人の音楽人生を、彼らが支えたブルース・ミュージックに影響を受けた、キース・リチャーズ、エリック・ク…

  • 293. オリエント急行殺人事件

    引用元:Yahoo!映画 「ベルファスト」でアカデミー脚本賞に輝いた、ケネス・ブラナーによる2017年のヒット作 オリエント急行の車内で殺人事件が発生する 殺されたのは大富豪のエドワード・ラチェット、事件の前日に私立探偵のエルキュール・ポアロに身辺警護をお願いしていたが、無残にも12か所も刺されて死亡していた ポアロは、乗客を一人づつ、丹念に聞き込み調査を行うが、その全員にアリバイが存在することがわかる と、あらすじを書くのも憚られるほどに有名な話 話の大筋が分かっているだけに、細かい演出や、カメラワーク、また各俳優陣の演技合戦(いい意味でのエゴのぶつかり合いの様なものが感じられた)に、意識を…

  • 292. ペパーミント・キャンディー

    引用元:Yahoo!映画 2000年の韓国映画 監督イ・チャンドン、主演ソル・ギョング、ムン・ソリ この三人の組み合わせは2002年の「オアシス」で再現されている それほど本作で手応えを感じたのだろう 7つのストーリーで、1999年から1979年へと遡っていく形式で、キム・ヨンホ(ソル・ギョング)というひとりの男の、40代から20代に起こる出来事を描いている 40代の自暴自棄になった状態から、家庭の崩壊、幸せな時期を経て、結婚、出会い、と遡っていく間に、結ばれることのなかった初恋の人ユン・スニム(ムン・ソリ)が随所に登場する (観る前の情報インプットがゼロだったこともあって)特殊なストーリーの…

  • 291. フロント・ページ

    引用元:amazon.co.jp 1974年のアメリカ映画 舞台は1920年代のシカゴ 前々回「あまり知られていない街」としてノースダコタ州のファーゴに触れた もし「ファーゴ」が公開されていなかったら、今でも知らない街だっただろう しかし偶然とはいえ、本作に登場する死刑囚の口から再びこの街の名前を聞くことになるとは思いもしなかった 死刑執行の前日、医師による精神鑑定の問答の中で、自分の故郷がノースダコタのファーゴだと告げるシーンがある ウィーンの出身でシカゴで働いているという設定の医師も 「ノースダコタ州にファーゴという街があるんだな、、、知らんけど」 という感じで聞いていたのだろう 新聞記者…

  • 290. レオン

    引用元:amazon.co.jp 1994年のアメリカ・フランス映画 今回観直したのは22分間の未公開シーンを追加した完全版 追加されたのは、12歳の少女(マチルダ)が暗殺の練習をするシーンや、中年男性のレオンに愛情表現するシーンなど 時間的制約とコンプライアンス的な理由でカットされたものと思われるけれど、当時公開されたオリジナル版でさえ、マチルダの喫煙シーンもあるし、今ならアウトな表現を含んでいる ニューヨークに暮らすイタリア系移民のレオン(ジャン・レノ)は、表向きはイタリアン・レストランを営むトニー(ダニー・アイエロ)の仲介で暗殺を請け負う殺し屋 ある日、レオンの住むアパートの同じフロアで…

  • 289. ファーゴ

    引用元:filmarks.com 1996年のアメリカ映画 公開から27年経つけれど、ある意味理想的な観られ方をしている作品ではないだろうか 多くの映画ファンに観られていて、「名作」というよりも「映画好きな友だちに推薦したい作品」という印象 コーエン兄弟の作品の中でも最も成功しているのも納得のクウォリティ、そして彼らの作品の割には奇をてらった要素が控え目(失礼!)なのも幅広く支持されている要因だろう そして冒頭の数分しか撮られていないのに「ファーゴ」という地名をタイトルにしたのも勝因のひとつだと思う 知らない地名なのに、或いは地名か否かもわからないのに不思議と 「観てみたいな」 と思わせるのは…

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