chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
仮想小説家(signal3)
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2021/12/26

arrow_drop_down
  • カット工場 始6

    「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」「はい!」その返事で涼さんとテツが振り向く。「光!」「あ!涼さんとテツさん!」「お知り合いですか?」牡丹ちゃんがびっくりして聞く。「今日からうちの工場に来た派遣バイトで学生の光」「そうですか!えっと…」牡丹ちゃんが両手で涼さんの隣に案内する仕草をすると「光、一緒に呑むか?歓迎会しよ」「いいんですか?」「おー、こっち来い」「ありがとうございます」「牡丹ちゃんグラスと…マスター、何か…」「キンキの煮付けどうですか?」「それで!」 「あれどうした?暗いヤツ。倉野だっけ?」「影野さんです。一応声掛けてみたんですけど、“俺に関わるなオーラ”出まくってたんで1人でチャ…

  • カット工場 始5

    「いらっしゃいませ!涼さーん!いらっしゃいませ、てっちゃんも 笑」居酒屋“次郎ちゃん”の看板娘の牡丹ちゃんは満面の笑顔で常連客の2人を迎える。営業スマイルだとわかっていても、ついつい涼さんも笑顔になる。「やー、涼さんとてっちゃん、今日も1日お疲れ様でした。どうぞ」マスターが席に案内すると「ビールで?」「うん」 牡丹ちゃんがビールとグラスを運んでお酌する。「はい涼さん今日もお疲れ様でした」「あ、うん」「はいてっちゃんもどうぞ」「ありがとう」涼さんとテツがグラスを軽く持ち上げ1口呑む。同じビールでも可愛い牡丹ちゃんにお酌してもらうと味が違うのは気のせいとは思えないくらい違う。「牡丹ちゃんて本名?」…

  • カット工場 始4

    「そうなんですか…あの!お2人を何とお呼びすれば…」「笑笑、お呼びって顔じゃないだろ。この顔」涼さんがテツを指差す。「ちょっと涼さん!人の事言えないっすよ!」「笑、だな。俺は涼」「俺はテツ宜しく」「涼さんとテツさんですね、宜しくお願いします」「ヤツとは知り合いか?」「影野さんですか?ここで初めて会いました。」「そうなんだ…あそこにいて大丈夫かな?笑」 「影野君!」「…」「手を動かしていれば喋ってもいいんだよ」「…」「学生さん?」「いえ」「じゃフリーターか何か?」「まぁ」「古い板?」「違うわよー!」「笑笑笑笑笑」「フリーターを古い板って、笑笑笑」「光は学生って言ってたわよね?」「卒業旅行の資金を…

  • カット工場 始3

    お昼休みパートのおばさん達は自分で弁当等を用意してくるが、他の人は業者の配達弁当を食べてる。それは毎日事務所に届けられ、工場長と課長はその事務所で食べるが、涼さんとテツはおばさんと同じ休憩所で食べる。バイトの2人も例外ではなかった。「明日からこの弁当を事務所からここへんーと1.2.3… 4つ運んで、どっちか早いほうが」「はい!」光は大きな声で返事したが、影野の声はは相変わらずほとんど聞こえない。「光!こっちおいで」光はすぐおばさんに気に入られ、輪に入っておかずをもらったりしてる。涼さんとテツはいつものように、どうでもいい話をダラダラと「涼さん今日行きますか?」「ん?あ、あー」「牡丹ちゃん待って…

  • カット工場 始2

    「ラジオ体操しまーす」いつものように適当に準備する従業員。体操の後、工場長が派遣バイトを紹介した。「えー、今日から暫く派遣バイトさんに入ってもらいます。学生の明君と、それからえー、影野君。じゃ明君から挨拶して」「はい!みなさんおはようございます。今日からお世話になります 明光(あけ ひかる)です!卒業旅行資金のために頑張ります、宜しくお願いします!」「元気な挨拶ありがとう、次は影野君」影野君はちょこんとお辞儀してから、小さな声で「影野です、宜しくお願いします」後ろにいた人は何も聞こえなかった。 明光は最初、パートのおばさんに教えてもらう事になった。「明光君?」「はい!」「何だか希望と積極性感じ…

  • カット工場 始1

    「ラジオ体操しまーす」漆沢課長の号令で従業員がいつものように適当に準備する。従業員と言っても、正社員は工場長と漆沢課長の2人だけで、あとは地元のパートと、派遣バイトでシフトをやりくりしてる。体操が終わると、工場長が当たり障りない挨拶をして業務に取り掛かる。 「涼さん!」「おっ?」「昨日のドラマ見ましたか?」「泣いた…」「えっ?泣くシーン1個もなかったですよ」「まだまだだなテツは」「ほれ!涼とテツ!無駄口叩いてないでさっさと人参はこんで。もうあんたらが、朝のスタートグズグズしてるからいつも夕方忙しくなるんだよ!」(トメばぁ!)「トメさん、俺は後半伸びるタイプなんだよ!」(伸びてないっすよ) ここ…

  • シャイな若者2-5

    「別に気にする事ない。喋りたくなかったら黙ってればいいんだから、自然体でいいよって、そんな感じでアドバイスしたわけよ」「それで?」「ちょっと冗談で、気になる看板娘でもいるのかい?って言ったらさ、違います違います!絶対違います!って全力で否定したんだよ。余りの勢いでびっくりしたけど…どうも図星だな」「えーー!順一君に彼女!?どーしよー私」「お前はどうもしなくていいよ 笑、まだそこまで話はいってないだろうし」「順一君、恋してるんだ 素敵じゃなーい!」「健全な若者の証だって言ってあげたよ」「へ~順一君、完全に立ち直ったかな?」「そう信じてるよ。死ぬ一歩手前でうちの順一が俺達に引き合わせてくれたんだ。…

  • シャイな若者2-4

    『突然ですが桜井パパは“行きつけの店”ってありますか?何て言うか常連みたいな所』『どうしたんだ急に 笑』『すみません…』『笑笑、謝らなくていいよ 笑、行きつけの店かぁ…そうだな、しょっちゅう行く所はないかな。でも独身の頃はあったぞ、定食屋みたい店』『あっ!そこ、そういう所って顔馴染みになったら店の人と話とかしたほうがいいんですか?』『どういう事だい?』『最初はリラックス出来て居心地のいい店だったんですけど、毎日行ってるのに一言も喋らないと、何だかちょっと窮屈な感じがして、僕人とのコミュニケーションが下手だから…』『こうやってうちに電話して普通に喋ってるじゃないか 笑』『桜井パパと桜井ママは特別…

  • シャイな若者2-3

    今日は日曜日だけど、あの定食屋に行ってみよう。今まで日曜日に行った事はなかった。もっとも僕はあの店に通い始めて三週間も過ぎてないが。平日は毎日行ってるから、もしかしたら日曜日の今日は定休日かもしれない。よく考えてみれば、僕はあの店に関して何の情報も得ていない事に気付いた。店に着く。今日は平日の来店時間よりも2時間早い。それだけで店の雰囲気は随分違う。でも雰囲気の違いは時間でなく曜日の可能性もある。「いらっしゃいませ!」「…」また、どんな顔していいかわからず、軽く会釈して入る。いつもの席が空いてたのでそこに座る。カウンター席の一番端っこ、この店に限らずどんな店でも僕はつい端っこを選ぶ…性格なのだ…

  • シャイな若者2-2

    『お休みの日は?』『ほとんどはDVDレンタルして見てます。今の場所では基本友達いませんから』『淋しくないの?』『元々友達は少ない方だったので別に淋しい気持ちはありません。それに僕は今土曜日も出勤してるんで日曜日だけですから』『渋谷のハロウィンとか行ったの?』『あんな恐ろしい場所無理です』『笑 そうね、順一君には似合わないわ』『でも、コンビニでハロウィンのグッズは買いました。まぁ、その程度です』『今日はもう食べたの?』『いえ、今から定食屋さんに行きます』『そう?じゃあもう行きなさい、今度は桜井パパにも電話してあげて!いい歳して嫉妬するのよ 笑』『笑 わかりました、今度は桜井パパに電話します』『じ…

  • シャイな若者2-1

    『桜井ママ?順一です』『はーい、順一君元気にしてる?』『はい、桜井ママの弁当箱見て毎日頑張ってます 笑』『安いわねぇ、空のお弁当箱見て元気が出るなんて』『空と言ったって、強烈なおまじない付きですから 笑』『それ、また送りなさい』『いや!それだけは勘弁して下さい。宝物だから』『違うわよ!またお弁当詰めて送ってあげるのよ』『そんな、そんな!桜井ママにそこまで甘えられません。』『違うんだよ順一君、私がそうしたいだけなの。親じゃないけど限りなく近い存在のつもりでいるんだから、迷惑?』『笑 迷惑ならこうやって電話なんかしませんよ。僕も桜井ママは限りなくほんとの親に近いです』『ありがたいけど順一君、実のお…

  • ボブ達タコパ19

    「うん、わかった何かあったら直ぐに言って、俺の課題でもあるから。それからこれは気休めになるかわからないけど、実はライクもシスコンだったんだ、しかも重度の笑」「え!ライクさんが?全然想像つきません!」「だろ?今は完璧に克服してエルと結婚したんだ。」「ライクさんはどうやって克服したんですか?」「俺と洋太がライクの姉ちゃんに頼まれて、彼女紹介してやってくれと。で、エルと出会ったわけ」「そうだったんですか」「で、ライクはエルと付き合ってから正直に言っらしい。自分はシスコンだと、そしたらエルが、じゃ私が治してあげると言ってそれ以来あの2人はずっとラブラブ」「へー、凄いですね」「そんなライクでも克服したん…

  • ボブ達タコパ18

    「うん、嬉しいのは俺だけじゃなくて、手紙もらった人も、エルなんか読む前に泣いたと思うよ!感激屋だから」「えー!笑笑笑」「あんなヤツらだし、こんな俺だけど大丈夫?」「今日ずっと楽しかったから。みなさんの仲間になれて凄く嬉しいし、ボブさんの彼女になれて幸せです」「うん、俺も嬉しい。あっ、そうだ。亜夢ちゃんに会ってもらいたい人がいるんだ。唯一の肉親?おばさん」「えっ?」「来月両親の命日で、その時来るから亜夢ちゃんに会わせたい」「ボブさん、おばさんいたんですか?」「詳しく説明すると長くなるんだけど、俺の親父のいとこにあたる人なんだ。普通彼女とか出来たら親に会わせるけど、俺親いないだろ、おばさんは年に一…

  • ボブ達タコパ17

    「終わった!ボブさんお疲れ様でした」「うん、亜夢ちゃん今日はいろいろありがとう、凄く助かった!楽しかったよ」「私はボブさんの役に立てるのが嬉しかったから」「亜夢ちゃんには今のうちに言っておきたい事があって」「何ですか?」「まぁ、何となく気付いてると思うけど、今日のタコパもそうだし、前回のBBQもそうだけどね、年に何度も集まってガヤガヤやるんだけど、大丈夫かな?って」「何か問題あるんですか?」「ぶっちゃけ言うと、新年会から始まって、花見、BBQ、泊まらないキャンプ、BBQ、鍋パ、タコパ、忘年会、ざっと年間これくらいあるんだ」「ボブさん、今日の私見てどう思いましたか?」亜夢ちゃんは笑いを必死にこら…

  • ボブ達タコパ16

    「これ絶対亜夢ちゃん…泣」「おい、何で読んでもないのに泣けるんだ?」「亜夢ちゃんからお手紙もらったってだけで嬉しいんだもん」「中学生か!」 《ライクさん、エルさんへ》ご結婚おめでとうございます。そして赤ちゃん!Wでおめでとうございます。今日のサプライズ結婚式、どうでしたか?もしかしたら赤ちゃんが産まれてから式とか考えていたら、私達フライングでしたね、すみません。でも私個人としては、とても感動して心から嬉しい気持ちになり、そしてお2人のこと、とっても羨ましかったです。私もいつか…こうやってライクさんやエルさん、みんさんと仲間になれたこと、そしてボブさんの彼女になれたこと、私の宝です。今日は本当に…

  • ボブ達タコパ15

    隊長さん夫婦が帰宅「どうする?こんなにいっぱいもらって…」「だから余ったら冷凍すればって」「そうじゃなくて、こんなに貰いっぱなしで申し訳ないと言ってんだよ」「あー!そうね、結婚式の真似事するから手伝って欲しいって言うから、軽い気持ちで行ったのにね」「そうだよ、それが普通の結婚式より何倍も感動的で、絶品たこ焼きやら色々ご馳走になって、こんなに沢山お土産まで。あの子ら本当に25歳なのか?」「じゃ、来月のお墓参りは御両親とは別にボブ君にも何か今日のお返しみたいなの持って行きますか」「うん、そうしよ。何かあれだな、ちょっと小腹空いたからたこ焼き…」「あなたも?私も今たこ焼き食べたいって、果音ちゃんの言…

  • ボブ達タコパ14

    「何だか夫婦で切り盛りしてるたこ焼き屋さんみたいだね、すいませーん!ラブラブ盛り1つ下さーい!」「果音先輩!」「笑笑笑ごめんごめん。あれ?亜夢ちゃんのお土産分数えてないじゃん、ボブあんたね1番大事な」そこで果音は急に腕を洋太に引っ張られた。「えっ?何?何何何!」そしてライク、エル、洋太、果音の4人がボブと離れた場所で小さな円陣を組む。洋太はボブの視線を何度も確認しながら声をひそめて「あのな、ボブが俺達と同じタイミングで亜夢ちゃんまで返す訳ないだろ!」「そうなの?」「当たり前だ、俺達みんなを返してからここで2人っきりで…」「何するの?」「まあ、ボブさんお疲れ様でしたとか、亜夢ちゃんもありがとうと…

  • ボブ達タコパ13

    「おいパパ!ボブがな」「俺は洋太のパパじゃない笑」「何だそのだらしない顔は!パパって言葉に反応して…そんな顔エルに見せたら逃げられるぞ!」「大丈夫、毎日見せてるし、エルもママって言われたらこんな顔になる」「馬鹿夫婦が…」「馬鹿夫婦とは何だー!」「あーごめん、羨ましくてついひがみが…」「じゃあ洋太も頑張れ」「何を?笑笑」「だからこうゆう顔する為に」「目的ずれてないか?」「まあいい、お前もこうなったらこうなるから」「はあ?どうなったらどうなるって?何がまあいいだ!さっきの結婚式であんな感動的なスピーチしたのに…俺の涙返せ!」「洋太、お前もいつか俺の言う事わかる日がくるさ」「親か!どんだけ上から言う…

  • ボブ達タコパ12

    「亜夢ちゃん、ボブの御両親には挨拶したの?」「はい、初めてこのお家にお邪魔した時直ぐに」 時を巻き戻す事2週間「どうぞ上がって」「ありがとうございます、お邪魔します。凄い綺麗ですね!」「最初はね、親がいなくてもちゃんとやるんだって意地になってた時期もあったけど、今は自然に片付けたり、掃除したり出来るようになったよ。それから、ここは両親が建てた家だから綺麗に使わないと申し訳ないから」「素晴らしい、ボブさん!」そのままリビングに入る2人。「その辺適当に座って、お茶淹れるよ」「あの!ボブさん!」「ん?」「その前に、まずお仏壇…」亜夢ちゃんの想いをすぐに察したボブは「うんわかった、こっち来て」両親の寝…

  • ボブ達タコパ11

    「おいやす!ちょっと来い!」「何ですかおじさん」ボブと2人で話そうと最初は勢い良かった鶴舞だが一緒に亜夢ちゃんもついて来たので急にオドオドし始めた。「どうしたんですか?」「ん?や、あれだ」事情を知ってる果音の母親は大爆笑。それを見た果音が「えっ?お母さん何?お父さん何したの?」母親が果音に耳打ちする。「お父さんがね、自分だけ亜夢ちゃんを紹介してもらってないから、怒ってやっくんのとこ行ったけど、亜夢ちゃんも一緒だから急にオドオドして、笑笑笑」「ばっかじゃないのー!笑笑笑」「ちょっと面白いから様子見よか」「えっ?」 「今日お前はあれだよな!」「はっ?」「つまりあれなんだよな?」「いや…あれと言われ…

  • ボブ達タコパ10

    「身寄りのない両親ですから年賀状はほんの数枚でしたが、中に同じ苗字の女性からの年賀状がありまして、父親に姉や妹なんて聞いてないけど、とりあえず喪中葉書出したら直ぐ電話が来たそうです。自分はあなたのお父さんといとこにあたる者で、あなたのおじいちゃんと私の父親が兄弟で、2人でやってた事業が失敗して、やむなく私とあなたのお父さんを別々の施設に預けたと」「そうだったんですか…苦労されたんですね」「その池堂…何さんだっけ?」「貴美子さんよ」「ああ、そうだった貴美子さん、池堂貴美子さんが自分の結婚を機に出生を調べて、やすのお父さんに辿り着いて、やすが赤ちゃんの時に一度会ってたらしいんです」「へー!」「でも…

  • ボブ達タコパ9

    ボブら若者6人は中庭に出て写真を撮ったりはしゃいでいる。家の中では果音の両親と江藤隊長さん夫婦が残った。「女房と相談して家で一緒に暮らすって考えたんですけど、おじさんの気持ちは嬉しいけど、果音と一緒に暮らすのはイヤだとあっさり断られました笑」「笑、まぁ思春期ですからね」「アイツの両親から遺言のように頼まれましたけど、どうして良いかわからなかったんですがね、アイツは…やすは私らが思ってたよりはるかに大人でした」「それは私らが見てもわかります」「暫くはうちで晩御飯一緒に食べることにしたんですけど両親が亡くなって10日くらいかな?」果音の母親が間に入る。「いや、初七日の日よ。いつまでもお世話になる訳…

  • ボブ達タコパ8

    「ごめんなさいボブ君、辛い事思い出させてしまって」「いえ、大丈夫です。」「お仏壇はこのお家に?」「はい」「後で主人とお線香あげさせてもらっていいかしら?」「ありがとうございます、両親も喜んでくれると思います」暫くすると隊長さんが戻って来た。「思い出した、やっぱりそうだった」「何がよ?」「7年前、ボブ君のご両親はこの家のすぐ近くで交通事故にあった。」「そうですけど!」「私が救急車で駆けつけました」「そうだったんですか…」「私らが到着した時は既にお2人共意識が無かったんですが、側に子供さん2人と近所の方なのかな?必死に声をかけていて…じゃ、その時いたのがボブ君?もう1人は妹さん?」「僕は1人っ子で…

  • ボブ達タコパ7

    「まさか、あんなに盛り上がるとは笑」「笑笑」ボブの家での“結婚式”が終わり、皆んな落ち着いてケーキを食べていた。ボブ、亜夢ちゃん、果音、洋太の4人が出産が最優先の為、結婚式の予定がまだだというライクとエルに、何かしてあげたいと思った事に隊長さんと奥さんが共感してくれ、何処にも、誰にも真似出来ない“結婚式”をあげる事が出来た。「隊長さんと奥さんのおかげで何倍も盛り上がりました!ありがとうございます」「いや、お恥ずかしい…笑」ライクが「烏龍茶買って来いって、下手くそな小芝居で出された時」「下手くそな小芝居笑笑笑」「あん時すぐわかったよ、あーこれ何か企んでるなって」「えっ、わかったの?」「わかるさ、…

  • ボブ達タコパ6

    「買って来たぞ」ライクがドアを開けるとクラッカーが鳴った。 (まぁ、これは何となく予想出来るさ、でも一応びっくりして…えっ!)ライクとエルが部屋に入ると正面に隊長さん…いや、神父さん(絶対違うけど、状況的にそうとしか考えられない)が立っていて、横には奥様がオルガンではあるが美しい“讃美歌”を奏でている。2人はテーブルの前に来るように神父さん(隊長さん)に促され「一旦指輪をはずして置いて下さい」隊長さんの一言でその場の空気がガラリと変わった。2人は言われるがままに指輪を外しテーブルに置くと、隊長さん改め、神父さんが指輪をクロスして置き直す。「ではライクさん、エルさんに指輪を」ライクがエルに指輪を…

  • ボブ達タコパ5

    「隊長さん、ボブは顔に似合わずたこ焼き上手なんですよ」ボブが作ったたこ焼きは大絶賛で、隊長さん御夫妻も喜んでくれ、ボブと亜夢ちゃんは大満足の笑みを交わした。「あー!今ボブと亜夢ちゃん、濃厚なアイコンタクトした!」「何だよ!濃厚なって、笑」「今が1番楽しい時期なんだよ!そうですよね?隊長さん」急に振られ慌てて、たこ焼きを皿に落としてしまった。奥さんに「何慌ててるの?笑」「やっ!別に慌てた訳じゃ…急に聞かれてびっくりしただけで。まぁ、昔の事は忘れました」奥さんが「恥ずかしがってるんですよ、私は覚えてます。この人お付き合いしてから3ヶ月は手も握ってこなかったんですよ」「隊長さんうぶ!」「うぶ!」全員…

  • ボブ達タコパ編4

    「おい果音、今奥様は俺達みんなを褒めてくださったんだぞ!さも自分1人だけ褒められた感だして!」「笑笑笑」「こういうは時ドンマイって言うんだよね」「言わねーよ!」全員に総ツッコミされる果音。それを見て大受けする隊長さん御夫妻「いや、本当に面白い人達ですね!チームワークバッチリ!」「チームではないですけど、学校が同じだけで」「それで!」「私とエルとボブが中学校の同級生で、私とボブに関しては産まれてからずっと一緒、家隣なんです」「あー、なるほど。えっとあなたがかのさん?」「私は鶴舞果音です。鶴が舞う鶴舞で果実の果に音でかのんです」「あらまぁ優雅で可愛らしいお名前だわねぇ」「いえ、そんな」(名前負け)…

  • ボブ達タコパ編3

    「えっとー…まず隊長さん御夫婦から紹介します」「池堂さん、私らはそんな…いいですから」「まあ、そう仰らずに。きっかけは勿論救急車に乗った時、亜夢ちゃんが守ってくれたお礼と一緒に、嬉しかったと言ってくれて、俺が思わず赤面して。それに隊長さんが気付いて」「それであの伝説的名言!」「そんな名言だなんて。私はとにかく顔が赤くなったのが気になって気になって」「笑笑笑」「あの時こちらのお嬢さんは池堂さんとお付き合いしてる彼女さんだと思い込んでましたから。彼女さんから嬉しかったと言われてその都度顔を赤くする彼氏なんていませんからね、まぁ場合にもよりますけど、普通は」「そう…ですよね」「だから池堂さんがそんな…

  • ボブ達タコパ編2

    「“たこ焼きパーティー”と言っても本当にたこ焼きだけって訳にもいかないだろ」「そう思って俺らはほら、フライドチキン買って来た!それからお前のお父さんとお母さんに、これ」「ありがとう、直接あげてくれるか?」「うん」ライクとエルは更に奥の部屋行って正座をした。手を合わせる2人(おじさん、おばさん、俺達3日前に入籍しました。コイツのお腹には赤ちゃんがいます。お2人のように、優しくて強い親になりたいです)(おばさん、夏の暑い日に私が果音とこ遊びに来たけど、誰もいなくてしょんぼり帰ろうとしたら、ひろこちゃんおいで!一緒にかき氷食べよって。冷たかったけど、あったかいイチゴのかき氷。私、おばさんのようにあっ…

  • ボブ達タコパ編1

    「亜夢ちゃーん!」「わー!エルさーん!」1ヶ月ぶりの抱擁。大きな身体から醸し出される優しい包容力のエルと、泣いても笑っても可愛いのが魅力的な亜夢ちゃんが、バーベキューで初対面にも関わらず、お互いに“抱かれ心地”が最高と褒め合い、すっかり意気投合。「ライクさんも、お久しぶりです!どうぞ上がって下さい」亜夢ちゃんが2人を奥に案内する。ライクとエルはニコニコしながら「エプロンなんかして、もうここん家の奥さんだな、笑」「そうね、先越された感ある!笑」「あれ?洋太と果音は?」「一度来たんですけど、何か準備するって、隣に戻って行きました。あっ!エルさん、ちょっといいですか?」亜夢ちゃんはそう言うとエルの前…

  • シャイな若者1-4

    『田口順一です』『ええーっ!順一君!?本当に順一君!』『はい、ご無沙汰してます。その節は本当にありがとうございました』『何言ってるの!こちらこそなのよ!』「おい、順一君か!?スピーカーにしろ!お前だけズルいぞ、早く早く!」『順一です』『おー!順一君電話ありがとうスピーカーだから2人で聞いてるよ 笑』『あっ、すみません、ショートメールで電話番号が2つ書いてあったんでどっちがどっちなのか?この電話が桜井お母さんで』『えっ、えっ、ちょっ、何、何、えっ今順一君、その、桜井…お母さん…って、えっ!ああー』『ダメですか?』『ちょっと待ってよ、突然そんな…ドキドキが、えー!』『お父さんお母さんはやっぱり違い…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、仮想小説家(signal3)さんをフォローしませんか?

ハンドル名
仮想小説家(signal3)さん
ブログタイトル
泣き笑い小説
フォロー
泣き笑い小説

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用