オットが本を書いています。専門書です。今のところ打ち切りにはならず、細々と書き続けています。 オットが本を書き始めてしばらくした頃、今から一年半ほど前でしょうか、義母からオットに電話がかかってきたんです。 珍しいです。 何かと思ったら、義父が元気がなくて、全然出歩かなくなったもんだから足腰も急に衰えてきた。息子から励ましてやってほしい、というものでした。 電話を切った後、オット本気で困ってるんです。「そんなこと言われてもなー」って。 いやいや、そんなのカンタンです。 10年くらい前ですか、オットが論文で学会賞を取った時のことです。まあオットは淡々としたもので親にも知らせないものですから、私が勝…