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2021/08/10

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  • 読書日記1248

    読んだ本 ホルへ・ルイス・ボルヘス/オスバルド・フェラーリ『記憶の図書館ーボルヘス対話集成』国書刊行会 (2021) 斎藤環『ビブリオパイカ : 斎藤環書評集 1997-2014』日本評論社 (2015) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『記憶の図書館』 メモ "ボルヘス 芸術とは起こったりーー起こらなかったりーーするものです。作者によって左右されはしません。" P69 (『記憶の図書館』) "ボルヘス 芸術の目的が美でなくて何だというのでしょう。" P69 (『記憶の図書館』) ここで覚え書き 数学上の美しさと文学上の美しさは等しくなければ…

  • 読書日記1247

    読んだ本 アナニヨ・バッタチャリヤ『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』みすず書房 (2023) スーザン・ソンタグ『こころは体につられて 上: 日記とノート 1964-1980』河出書房新社 (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』 メモ "コペンハーゲン解釈によると、量子が実際に"何「である」か"は語っておらず、語っているのは"何がわかりうるか"だけだ。" P54 (『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』) "実は今では広く知られているとおり、量子論は特殊相対性を破ってはいな…

  • 読書日記1246

    読んだ本 小林秀雄『小林秀雄全作品26 信ずることと知ること』新潮社 (2004) 大江健三郎『新装版 大江健三郎同時代論集10 青年へ』岩波書店 (2023) その他大江健三郎に関する本数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 大江健三郎が「文学の言葉」が現代社会に枯渇しているのではないか、これからはインターネットが時代を覆い、文学的な言葉、表現が淘汰されていくのではと、不安な胸中にあることが読み取れた。 大江健三郎賞は、そんな社会を切り開く若い作家を輩出し、延いてはその作品が海外へ翻訳されることを狙いとして創設されたことなどについて書かれて…

  • 読書日記1245

    読んだ本 ヴァルター・ベンヤミン『来るべき哲学のプログラム(新装版)』晶文社 (2011) スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている:日記とノート 1947-1963』河出書房新社 (2010) 大江健三郎『新装版 大江健三郎同時代論集10 青年へ』岩波書店 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『新装版 大江健三郎同時代論集10 青年へ』 メモ "ガストン・バシュラールによる、次のような想像力の定義を、※※君よ、僕はこれまでいくたびか自分の考え方の根幹に置くといってきた。《いまでも人々は想像力とはイメージを形成する能力だとしてい…

  • 読書日記1244

    読んだ本 ジョージ・オーウェル『オーウェル評論集1 象を撃つ』平凡社ライブラリー (2009) アンソニー・ダン&フィオナ・レイビー『スペキュラティヴ・デザイン:問題解決から、問題提起へー未来を思索するためにデザインができること』ビー・エヌ・エヌ (2015) 西村拓生『「美と教育」という謎: プリズムとしてのシラー『美育書簡』』東京大学出版会 (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 メモ 擱筆(かくひつ)・・・筆を置いて、文章を書くことをやめること。 『象を撃つ』 「なぜ、書くのか」についてオーウェルの言葉 "一、純粋のエゴイズム。賢…

  • ミゲル・デ・ウナムーノ『アベル・サンチェス』幻戯書房 (2019) 読了

    ミゲル・デ・ウナムーノ『アベル・サンチェス』幻戯書房 (2019) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 簡単なあらすじ アベルとホアキンは親友であった。 のちにアベルは芸術家、ホアキンは医者になる。 しかし、エレナという女性が現れてから二人の仲はこじれる。(ストーリーとしては非常にありふれた恋愛物語であった) アベルはかなりのモテ男で、エレナを愛するホアキンの願いは叶わず、エレナはアベルに奪われてしまう。 しかしアベルはあまりにモテるので浮気をする。(これも非常にベタな展開である) それでもアベルとエレナは難なく結婚し、結ばれる。 ホアキンはそ…

  • 読書日記1243

    読んだ本 福田恆存『福田恆存文芸論集』講談社文芸文庫 (2004) ミゲル・デ・ウナムーノ『アベル・サンチェス』幻戯書房 (2019) アンソニー・ダン&フィオナ・レイビー『スペキュラティヴ・デザイン:問題解決から、問題提起へー未来を思索するためにデザインができること』ビー・エヌ・エヌ (2015) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 福田恆存が小説界隈のあれこれを語る。非常に正論だと感じた。 池田晶子は柄谷行人氏や蓮實重彦氏、田中美知太郎、養老孟司氏にはよく批判をしているが、小林秀雄と福田恆存に対してはあまり批判している印象を受けない。(小林…

  • 読書日記1242

    読んだ本 ミゲル・デ・ウナムーノ『アベル・サンチェス』 池田晶子『考える日々 全編』毎日新聞出版 (2014) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 メモ 『アベル・サンチェス』 ”復讐......、復讐......のなんと甘美なことか!凍りついた心臓にはかくも温かいもの!” P104 (『アベル・サンチェス』) "彼女は単に虚栄心の美しい容れ物に過ぎない......。" P104 (『アベル・サンチェス』) ・・・ 『考える日々 全編』 "道徳と倫理との違いとは、単純明快、強制と自由との違いである。" P59 (『考える日々 全編』) "「生き…

  • 読書日記1241

    読んだ本 レーモン・クノー『棒・数字・文字』月曜社 (2012) ミゲル・デ・ウナムーノ『アベル・サンチェス』幻戯書房 (2019) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『 [新版] 岡本太郎と横尾忠則』を読んでいろいろと考えをめぐらせたあと本書を読んだ。 レーモン・クノーは話し言葉と書き言葉についていろいろと書いていた。それを読みながらふと思った。 哲学の論文はいま、当たり前ではあるが全て書き言葉である。 しかしホワイトヘッドをもってしても「近代の哲学とはプラトンの注釈だ」と言わざるを得ないこの状況とはいったい。 ニーチェ「神は死んだ」だけで…

  • 読書日記1240

    読んだ本 倉林靖『 [新版] 岡本太郎と横尾忠則』LLPブックエンド (2011) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 メモしたり読みながら考えたりした。 "私はよく思った。激しいいのちは、かくも矛盾をはらまなければならないものかと。世の常の女のようによき妻であり、よき母であろうとした母は、だが、その希いをいつも遮られたのである。矛盾は、母自身の魂の中にあった。" P30 (『岡本太郎と横尾忠』) 岡本太郎ほど矛盾について語る芸術家、著述家はいないように自分は思う。 自分も矛盾については20代に否応なくつきつけられたので、今日に至るまで矛盾につ…

  • 読書日記1239

    読んだ本 菅原潤『マルクス・ガブリエルの哲学』人文書院 (2023) アナニヨ・バッタチャリヤ『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』みすず書房 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『未来から来た男』 メモ フォン・ノイマン (1903-1957) 1929年 ハンブルク大学に就職 "そのあいだも、彼は集合論と同様、量子力学をまるごと数学的本質にまで還元する仕事に忙しかった。" P49 (『未来から来た男』) 物理学の発展には哲学が間接的に貢献してきた歴史があったことが分かった。 ラッセルのパラドックスはこのブログで何回も触れ…

  • 読書日記1238

    読んだ本 鹿島茂『大読書日記』青土社 (2015) アンリ・ミュルジェール『ラ・ボエーム』光文社古典新訳文庫 (2019) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『ラ・ボエーム』 300項強までたどり着いた。 いろんな偶然から詩人、音楽家、画家、哲学者が集まってひとつの部屋でわいわいやる。 恋愛の話ばかりで、フランス人はお盛んなようで、と思いながらだらだらと読んでいた。 芸術家たちが集まって、深い話でも展開されるのかと期待したが、トーマス・マン『魔の山』の思想小説とは趣が違うなと思いながらも、ひとまず読みやすいので最後まで読んでみたい。 性にオー…

  • 読書日記1237

    読んだ本 三島由紀夫『小説家の休暇 改版』新潮文庫 (2008) アンリ・ミュルジェール『ラ・ボエーム』光文社古典新訳文庫 (2019) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 三島由紀夫の本を読んでいると、どうやったらそこまで本を読めるのかというくらい、膨大な量の文学作品を読んでいることが分かる。 文学だけではなく、哲学でさえもその手中にある。(同時代人の哲学者としてジョルジュ・バタイユとサルトルの著書を読み込んでいることが分かる) 語彙力もすさまじく、意味が分からない。 裏を返せば、原典にせよ翻訳本にせよ、文学作品が日本には古くから多くあったと…

  • 苫米地英人『日本転生 絶体絶命の国の変え方』読了 + 読書日記1236

    苫米地英人『日本転生 絶対絶命の国の考え方』TAC出版 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 全体としてはAIや軍事といった、技術的な話がメインだったのでその分野に詳しくない自分としては身に付かず参考程度にしかならなかったが、宮台真司氏や内海聡氏といった論客のような虚無主義的な側面を見せず、常に前向きな意見を述べたり、前向きな提言をする点では苫米地氏の人間性が垣間見えるところであったように思う。 これらの著述家に共通する点は教育の重要性と併せてその具体案を明確に述べている点(宮台氏についてはハッキリは分からず)にあると自分は感じた。…

  • 読書日記1235

    読んだ本 ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク『リヒテンベルクの雑記帳』作品社 (2017) ジェフリー・ロバーツ『スターリンの図書室:独裁者または読書家の横顔』白水社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 ・・・ 『リヒテンベルクの雑記帳』 メモ "善き作家とは、多く長く読まれ、百年後もさまざまな判型で出版され、まさにそれによって人間一般にとって喜びとなる存在である。人類全体は善きもののみを称賛し、個体はしばしば悪しきものを賞賛する。" P159 (『リヒテンベルクの雑記帳』) ・・・ 『スターリンの図書室』 スターリンがトロツキ…

  • 読書日記1234

    読んだ本 ジャンヌ・ベム『フローベール コンテンポラリーなまなざし』水声社 (2017) 酒井紀幸・山本恵子 編集『美/学』大学教育出版 (2009) 古川日出男『の、すべて』講談社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『美/学』 シラーによる遊戯の美学についてメモ。 "シラーはカントから、自然(自然法則の世界)と自由(道徳法則の世界)との隔絶をいかに媒介するかという問題を受け継いだ。人間は一方では時間、空間のおいて制限され、変転を余儀なくされる個的存在である。しかし他方では自らのうちに有する、理想的人間(人間一般)という天分と使…

  • 読書日記1233

    読んだ本 執行草舟『草舟言行録 Ⅰ :日本の美学』実業之日本社 (2022) 古川日出男『の、すべて』講談社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『日本の美学』 この世は逆説に満ちているということを本書でも感じた。 単なる手段だったものが目的化してしまうことは多い。 これもひとつの逆説。 自戒を込めて書かなければならないが、文学作品を理解しようとする読み方もまた、逆説的に言えば結果として時間の無駄になるということを本書から感じ取った。 満足のなかでは欲望というものは消え去る。 同様に、手段というものが目的のなかで消え去る。 速読は…

  • 読書日記1232

    読んだ本 米原万里『打ちのめされるようなすごい本』文春文庫 (2009) 執行草舟『草舟言行録 Ⅰ :日本の美学』実業之日本社 (2022) 外山恒一『改訂版 全共闘以後』イースト・プレス (2018) 古川日出男『の、すべて』講談社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 有隣堂でいつものように本棚を眺めていると、どうしても『打ちのめされるようなすごい本』を読みたくなった。 自分の頭のなかに、引っ掛かるキーワードがいくつかある。 ・ロシア ・文学 ・共産主義 ・創造性 端的に、『打ちのめされるようなすごい本』は3つ満たしていたので自…

  • 読書日記1231

    読んだ本 スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている:日記とノート 1947-1963』河出書房新社 (2010) 苫米地英人『日本転生 絶対絶命の国の考え方』TAC出版 (2023) 古川日出男『の、すべて』講談社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今日から小説を少しづつ書き始めた。 もう思考実験をいっそ小説のなかでやってしまえ、ということで、書きながら、考えながら、情報を引き出しながらも仕入れながら、とにかくいろんなことに忙しい冬になりそうである。 ・・・ 『私は生まれなおしている』 メモ "私が作家、優れた作家である状態を…

  • 読書日記1230

    読んだ本 ヴォルフガング・イーザー『虚構と想像力 新装版』法政大学出版局 (2023) リュディガー・ザフランスキー『ロマン主義:あるドイツ的な事件<新装版>』法政大学出版局 (2023) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 バスに乗っていたら何故か円の表面積を暗算で求めてみようと必死になった。 理屈では分かるが、直感ではいまだに納得がいかない。 方程式を積分すると面積が分かったり体積が分かったりする。 微分についてもいまだにいまいちパッとしない。 理屈では分かる。limの…

  • 読書日記1229

    読んだ本 山本貴光『投壜通信』本の雑誌社 (2018) 山城むつみ『文学のプログラム』講談社文芸文庫 (2009) スーザン・ソンタグ『こころは体につられて 上:日記とノート1964-1980』河出書房新社 (2013) ジェフリー・ロバーツ『スターリンの図書室:独裁者または読書家の横顔』白水社 (2023) 執行草舟『草舟言行録 Ⅰ :日本の美学』実業之日本社 (2022) 伊藤守 編集『メディア論の冒険者たち』東京大学出版会 (2023) ドゥブラヴカ・ウグレシッチ『きつね』白水社 (2023) E・M・シオラン『生誕の厄災 新装版』紀伊国屋書店 (2021) ーーーーーーーーーーーーーー…

  • 読書日記1228

    読んだ本 小林秀雄『小林秀雄対話集』講談社文芸文庫 (2005) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) マックス・ヘイスティングス『ヴェトナム (上) :壮大な悲劇1945-1975 』白水社 (2023) 三島由紀夫『荒野より 新装版』中公文庫 (2016) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 夜の読書はやはり頭に入らない気がしてきた。 金曜日は尚更だなと感じた。 『ヴェトナム (上) 』は240項ほどまで読み進んだ。 読んで思ったことがある。『善と悪のパラドックス』では、自己家畜化によって人間の暴力性が弱まっ…

  • 読書日記1227

    読んだ本 苫米地英人『日本転生 絶対絶命の国の考え方』TAC出版 (2023) 池田晶子『メタフィジカル・パンチ』毎日新聞社 (2014) マックス・ヘイスティングス『ヴェトナム (上) :壮大な悲劇1945-1975 』白水社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 このブログには書かなかったが、自分は『超国家権力』をだいぶ前に読破した。 たびたび話題になるダボス会議は、運営組織は民間企業の団体にもかかわらず、国の要人も出席している。 『ホモ・デウス』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリやビル・ゲイツ、竹中平蔵氏などがメンバーとして知られ…

  • 読書日記1226

    読んだ本 坂本龍一『龍一語彙 二○一一年ー二○一七年』KADOKAWA (2017) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) マックス・ヘイスティングス『ヴェトナム (上) :壮大な悲劇1945-1975 』白水社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『龍一語彙』は分厚いので、パラパラめくって気になればそこを読む、という具合に読み進めた。 文学、趣味、イデオロギー、食べ物などトピックが多岐にわたる。 坂本龍一の考え方、思想を覗きみた。 信号のくだりの話は面白かった。 車が通る気配がないのにもかかわら…

  • 読書日記1225

    読んだ本 池田晶子『睥睨するヘーゲル』講談社 (1997) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 引き続き集合論を学習。 命題は客観的でなければならないという当たり前の定義を自分は完全に忘れていた。 前提を共有していなければ本に書いてあることが理解できないのも当然だった。 「富士山は高い」 この文は客観的に判断できず、主観的な内容であるので命題にはなり得ない。 しかし、そうなると社会科学の命題にはどうアプローチするのか?という疑問が浮かんだ。 「人間の性格は遺伝よ…

  • 読書日記1224

    大江健三郎『新装版 大江健三郎同時代論集7 書く行為』岩波書店 (2023) ジェフリー・ロバーツ『スターリンの図書室:独裁者または読書家の横顔』白水社 (2023) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) ジェリー・ワセージュ『マグリット400』青幻舎インターナショナル (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 大江健三郎の難解な文章に圧倒されつつ、スターリンのほうをメインに読んだ。 スターリンは歴史書にとどまらず、文学、経済学、政治、芸術社会学、児童心理学など、あらゆる分野の書物に読み耽っている様子が…

  • 読書日記1223

    読んだ本 ミシェル・ファインマン『ファインマン語録』岩波書店 (2016) 池田晶子『事象そのものへ![ 新装復刊 ] 』トランスビュー (2010) リュディガー・ザフランスキー『ロマン主義:あるドイツ的な事件<新装版>』法政大学出版局 (2023) ヴォルテール『カンディード 他五篇』岩波文庫 (2005) 福嶋亮太『書物というウイルス:21世紀思想の前線』blueprint (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 池田晶子の文章に圧倒されるが、「いや、さすがにそれは、、」と思う瞬間もあった。 "極端にいえば、核戦争によって人類が絶…

  • 読書日記1222

    読んだ本 ジェフリー・ロバーツ『スターリンの図書室:独裁者または読書家の横顔』白水社 (2023) ヴォルテール『カンディード 他五篇』岩波文庫 (2005) スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている:日記とノート 1947-1963』河出書房新社 (2010) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 だいぶ久しぶりに紀伊國屋書店新宿本店へ赴いた。 店内がリニューアルして綺麗になったのはいいのであるが、正直なところ個人的には前の配置がよかったと思っている。 人文書関連のコーナーが非常に狭い。ひとり立ち読みしていたら狭すぎて通路が塞がれるときがある…

  • 読書日記1221

    読んだ本 上枝美典『現代認識論入門: ゲティア問題から徳認識論まで』勁草書房 (2020) マックス・ヘイスティングス『ヴェトナム (上) :壮大な悲劇1945-1975 』白水社 (2023) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『ヴェトナム (上) 』 詳細は分かりかねるが、フランス側が明らかに苦戦を強いられている様子が伝わった。 ひとまず1954年にスイスで開かれた会談によって合意されたジュネーブ協定に関する章までを読み終えた。 メモ "一方、イギリスはそうした状況を…

  • 読書日記1220

    読んだ本 西村拓生『「美と教育」という謎: プリズムとしてのシラー『美育書簡』』東京大学出版会 (2021) リュディガー・ザフランスキー『ロマン主義:あるドイツ的な事件<新装版>』法政大学出版局 (2023) 金子直史『生きることばへ: 余命宣告されたら何を読みますか?』言視舎 (2019) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 秩序というものは、崩れて初めて認識されるように(例えば震災が起きたときに日常の何気ないことが重要に思えたりする)、美においても、生においてもそれと似…

  • 読書日記1219

    読んだ本 リュディガー・ザフランスキー『ロマン主義:あるドイツ的な事件<新装版>』法政大学出版局 (2023) マックス・ヘイスティングス『ヴェトナム (上) :壮大な悲劇1945-1975 』白水社 (2023) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 マーティン・イーデンの熱量が凄い。 階級が違う上流の女性に僻むことなく、むしろこの女性を落としてみせるというプラスの方向に向かっていった。 自分も精…

  • 読書日記1218

    読んだ本 ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) ジェームズ・フランクリン『「蓋然性」の探求 新装版』みすず書房 (2023) マックス・ヘイスティングス『ヴェトナム (上) :壮大な悲劇1945-1975 』白水社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 文庫本を買って家に帰ると気づいたら汚れているという謎の現象が多発している。 ここで少し読む気が失せてしまった。 また、本屋に稀に現れる酔っぱらいのおじさんが自分の見たいコーナーの居座っており、それもまた読む気を失せさせた。おじさんは認知症かなにかあるの…

  • 読書日記1217

    読んだ本 テリー・イーグルトン『文化と神の死』青土社 (2021) 宮台真司『正義から享楽へ:映画は近代の幻を暴く』blueprint (2022) ルネ・ジラール『暴力と聖なるもの 新装版』法政大学出版局 (2012) マックス・ヘイスティングス『ヴェトナム (上) :壮大な悲劇1945-1975 』白水社 (2023) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『ヴェトナム (上) 』 高校生の時は数学と化学をメインに勉強していたので、自分は全く世界史の知識がない。この…

  • 読書日記1216

    読んだ本 マックス・ヘイスティングス『ヴェトナム (上) :壮大な悲劇1945-1975 』白水社 (2023) 野家啓一『はざまの哲学』青土社 (2018) ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水Uブックス (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 引き続き論理実証主義の歴史を追いながら、たまに寄り道をしたくなったので別のジャンルの本にも手を出した。 『ヴェトナム (上)』につづき、『ヴェトナム (下)』も店頭に並ぶようになったので読むことにした。 毎日ブログでアウトプットしているので自分はキケロの言葉を覚えている。 歴史を知…

  • 読書日記1215

    読んだ本 野家啓一『はざまの哲学』青土社 (2018) 一ノ瀬正樹『確率と曖昧性の哲学』岩波書店 (2011) A・J・エイヤー『言語・真理・論理』ちくま学芸文庫 (2022) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 メモ "それどころか我々は、物質的事物を感覚ー内容を用いて定義することが可能でなくてはならないことを知っている。" P51 (『言語・真理・論理』) "かくして我々は、現象主義的な「知覚学説」が正しいか、あるいは他の種類の学説が正しいのかをたずねるべきではな…

  • 読書日記1214

    読んだ本 A・J・エイヤー『言語・真理・論理』ちくま学芸文庫 (2022) ダニエル・C・デネット『ダーウィンの危険な思想 生命の意味と進化 新装版』青土社 (2023) 一ノ瀬正樹『確率と曖昧性の哲学』岩波書店 (2011) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 金曜日ということもあってか、読書中に意識が3回吹っ飛んだ。 いつもは意識を飛ばしながらもページは飛ばさなかったが、今日は気がついたら本が落ちていた。 そのあとは頭がスッキリしたので読書が進んだ。 無理して読書…

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