プラトン『メノン』光文社古典新訳文庫 (2012) 新・読書日記20 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
プラトン『メノン』光文社古典新訳文庫 (2012) 新・読書日記20 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
松岡正剛『ことば漬』角川ソフィア文庫 (2019) 小室直樹 新・読書日記19 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』ちくまプリマー新書 (2024) 新・読書日記18 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
小室直樹『新装版 危機の構造』ダイヤモンド社 (2022) 新・読書日記17 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
[荒谷大輔『贈与経済2.0』翔泳社 (2024) 小室直樹『新装版 危機の構造』ダイヤモンド社(2022) 新・読書日記16 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
小室直樹『新装版 危機の構造』ダイヤモンド社 (2022) 新・読書日記15 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
押井守『押井守のニッポン人って誰だ!?』TOKYO NEWS BOOKS 新・読書日記14 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
横尾忠則『創作の秘密日記』文藝春秋(2020) 新・読書日記13 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
谷川嘉浩/朱喜哲/杉谷和哉『ネガティブ・ケイパビリティで生きる-答えを急がず立ち止まる力』さくら舎 (2023) 新・読書日記12 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
アーロン・バスターニ『ラグジュアリーコミュニズム』堀之内出版 (2021) 新・読書日記11 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
加藤泰史/松塚ゆかり『人文学・社会科学の社会的インパクト』法政大学出版局 (2023) 新・読書日記10 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
クリステン・R・ゴドシー『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』河出書房新社 (2022) 読了+石神賢介『婚活中毒』星海社新書 (2023) 読了
クリステン・R・ゴドシー『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』河出書房新社 (2022) 石神賢介『婚活中毒』星海社新書 (2023) クリステン・R・ゴドシー『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』河出書房新社 (2022) + 石神賢介『婚活中毒』星海社新書 (2023) 読了 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
倫理について突き詰めると、ギリギリのところで分岐点があったり (事実と価値は分離可能と考えるか否か) 、自由について突き詰めると、今度は認知主義と非認知主義という陣営があり、枝分かれしていく議論を追うのに疲れてしまった。 感情や精神というものも突き詰めると、今度は還元主義やなんとか主義とか、どれだけ深く行けば見えてくるのかと、苛立ちもあった。 言語自体にも限界があるかもしれず、自分は何処までも曖昧な存在だと痛感する。 日々気分が変わっていく。 毎日髭は伸び、体重も増減し、爪も気づいたらかなり伸びている。 時間も決まった方向に流れることになっている。 実力も運のうちやその他自由意志に関する本は、…
金川顕教『すごい効率化』KADOKAWA (2017) 読了
金川顕教『すごい効率化』KADOKAWA (2017 金川顕教『すごい効率化』KADOKAWA (2017) 読了 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
谷川嘉浩/朱喜哲/谷川和哉『ネガティブ・ケイパビリティで生きる』さくら舎 (2023) 新・読書日記9 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
スコット・ジェイムズ『進化倫理学入門』名古屋大学出版会 新・読書日記8 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
【改訂】リチャード・ランガム『善と悪のパラドックス』NTT出版 (2020) 読了
リチャード・ランガム『善と悪のパラドックス』NTT出版 (2020) リチャード・ランガム『善と悪のパラドックス : ヒトの進化<自己家畜化>の歴史』NTT出版(2020年) 読了 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
川内有緒『パリの国連で夢を食う。』イースト・プレス (2014) 新・読書日記7 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) ランキング参加中読書
吉川浩満『理不尽な進化』ちくま文庫 (2021) 新・読書日記6 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
ビートたけし『人生に期待するな』扶桑社 (2024) 新・読書日記5 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
菅 豊彦『道徳的実在論の擁護』勁草書房 (2004) 新・読書日記4 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
今日は作業量を増やしたため少なくとも7500PVは達成できました。 10万PV/月 ペースです。 理想としては、月に5~10万円の収益を得、すべて書籍代に回し、それを読んだらアウトプット⇒メルカリに出品⇒買取額をまた書籍代にまわす⇒アウトプットのループでいきたいと思います。 これができれば好きなことをしながら、適度に仕事をして充実した生活を送れるような気がしています。 何事もうまくいく訳ではありませんが、長い間ブログをつづけて、メルカリをつづけて、読書をつづけてよかったと思っています。 ここからが勝負所だと思っています。 つづく
吉川浩満『理不尽な進化 増補新版』ちくま文庫 (2021) 新・読書日記3 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
堀正岳『ライフハック大全』KADOKAWA (2017) 新・読書日記2 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
新・読書日記1 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
今日のPVは少なくとも3260ということみたいです。 訪問者数も約100名ということで、はてなブログよりもインパクトを与えていることが分かりました。 自分は読書日記を読んでもらいたい、というよりかは、どういう本が世の中にあるのかを幅広い世代に知ってもらいたいのです。 本は非常に閉鎖的な環境に身を置かれています。 大半は県立図書館や全国の古本屋、大型書店などに眠っています。 駅や町の本屋さんで売っている本が氷山の一角だということを、もっと訴えたいのです。 Youtube、電車、ブログなどでも本が紹介されていますが、自分の感覚ではそれでも全然足りないという印象です。 また、優れた本ほどなかなか紹介…
この画像以外のものは公開できかねますが、数秒しか見られていないものの、新しく始めたブログ、「ラボ読書梟」のPVは100倍です。たったの2日間で2000弱です。(明日以降はどうなるのか分からないので、この情報がおかしいと分かったら訂正の記事をまた書きます。) labo-dokusyo-fukurou.net 「読書梟の独り言」というブログをやっていたときも同じでした。 はてなブログがいかに閉鎖的なプラットフォームであるのかが分かると思います。 もちろん、メリットとデメリットがあるので、人それぞれだと思っています。 (サーバーのレンタル代が安くはないので、、) この情報を参考に、はてなブログ以外で…
不定期更新ということで、完全にお休みということではありません。 何故こうなったのか、ちょっと書いてみます。 ・自由を突き詰めた結果、今の自分が自由ではないと理解した nainaiteiyan.hatenablog.com 読書日記1339あたりで確信に変わりました。 カントの義務論に欠陥があるかもしれないという思いです。 「~するべき」という主張は別の「~するべき」という前提がなければ論理が破綻すると理解できました。 そして、これが池田晶子のいう「存在の内容と形式は矛盾する」の意味だと理解できました。 自由の法則に矛盾があるなら、何が自由を決めるのか。 引き続き難しいことを考えることはあまりし…
3年弱、毎日更新していましたが、ひとまず新しい読書空間を模索するために、ラボ読書梟というサイトの運営に尽力します。 視覚の観点から読書の発信を頑張っていきたいと思います。 labo-dokusyo-fukurou.net お時間のある時に是非ご覧ください。 宜しくお願いします。 読書梟 (旧 人生は草)
今のところ、文学論を語り合うことができるのはTwitterのスペースしかない。 読書垢には読書好きのいろいろな方がいて、いろいろな考えを聞ける。 なんという素晴らしい時間。 これが文学の力だ。 テクノロジーが有効に使用された良い例だ。 Twitterは有害な情報源を全てブロックすれば、まだまだやるに値する。
読んだ本 キャスリン・ペイジ・ハーデン『遺伝と平等ー人生の成り行きは変えられる』新潮社 (2023) ダニエル・C・デネット『自由の余地』名古屋大学出版会 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 読書日記を1300回以上書いてみたものの、はてなブログの限界を自分は感じてしまった。 自分の思い違いかもしれないが、地方の過疎化している地域で、哲学書をメインに扱った書店を営んでいるような気分に晒された。常連客は2,3人いるものの、売り上げとしては致命的でアルバイトをせざるを得ない、そういう感覚を抱いた。 ただでさえ本が売れない時代に、さらに…
読んだ本 ダニエル・C・デネット『自由の余地』名古屋大学出版会 (2020) スコット・ジェイムズ『進化倫理学入門』名古屋大学出版会 (2018) 四方田犬彦『いまだ人生を語らず』白水社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『進化倫理学入門』 つづきを読みすすめた。 (読書日記1338に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com 今日はヒュームの法則をもう一段階深堀りした。 結論から書くと、本書によればヒュームの法則が「真」であれば、「~すべきである」という命題には、他の「~すべきである」という主張が前提として…
ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』読了+読書日記1338
ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) つづきを読み終えた。 (読書日記1337に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 カントは、倫理とは自由の法則だと考えた。 『私たちはどう生きるべきか』を読んで、その考えは矛盾しないと感じ、むしろ強化された。三島由紀夫は高橋和巳との対談で「倫理を考えると終いには政治のことを考えてしまう」といった話を語っていたが、自分は「自由のことを考えると終いには倫理に及んでしまう」と思われた。 nainaiteiyan.ha…
読んだ本 バーナード・ウィリアムズ『道徳的な運:哲学論集一九七三~一九八○』勁草書房 (2019) フレデリック・G・リーマー『ソーシャルワークの哲学的基盤ー理論・思想・価値・倫理』明石書店 (2020) ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『私たちはどう生きるべきか』 400ページ手前まで読み進んだ。 通勤中やカフェで地道に読み続け、塵も積もれば400ページ。 いよいよ終盤で、明日には最後まで読みきりたい。 ・・・ メモ "カントによれば、「他者の運命へのあらゆる同情…
読んだ本 フレデリック・G・リーマー『ソーシャルワークの哲学的基盤ー理論・思想・価値・倫理』明石書店 (2020) ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『私たちはどう生きるべきか』 マキャベリは『君主論』のなかで、「性悪説」に基づいて人間の貪欲さ、愚劣さについて語ったとされているが、ナチスによる迫害が蔓延るなかで、自身の危険を冒してまでユダヤ人の救出に捧げた人たちをどう説明できるか。 本書では実業家の二人、ラウール・ウォレンバークと、オスカー・シンドラーの取った行動につ…
読んだ本 吉田健一『文学の楽しみ』講談社学芸文庫 (2010) ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 久々に長い時間、書店を歩き回った。BOOK・OFFの店内もウロウロしながら本を貪り読んだ。 気になる本はいくつかあった。 白陽社の『WEIRD』や、 ジョセフ・ヘンリック『WEIRD 「現代人」の奇妙な心理』白揚社 (2023) NHK出版から出ている『善と悪の生物学』も気になるところであった。 ロバート・M・サポルスキー『善と悪の生物学』NHK出版 (202…
三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) 読了+読書日記1334
三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 随分前になるので、具体的に誰が言っていたのか忘れてしまったが、いまだに忘れられない本の言葉がある。(タイトルも不明) アダム・スミスが分業の重要性を訴えていた件について「それじゃ生活がつまんなくなるじゃねえか、ばかやろう」といった内容のことを書いていた。 アダム・スミスは、道徳心があるという前提では「私利私欲のための経済活動は、全体にとってプラスになる」と考えていた。 加えて、分業化することで生産性が上がること訴えた人物である。 (アダム・スミスについては…
読んだ本 松岡正剛『数学的』角川文庫(2024) 丸山善宏『万物の理論としての圏論』青土社 (2024) ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) 三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 朝から神経が磨り減る作業に終われ、仕事終わりのあとの読書はあまり進まなかった。 少しずつ読み進めていた『数学的』の感想を書こうと思ったものの、どう書けばいいのか悩んだ。 『万物の理論としての圏論』も今日、ようやく手にとって読んだ 自分は分かった。 情報科学と数理哲学に弱すぎる。…
佐野衛『書店の棚 本の気配』亜紀書房 (2012) 読了 + 読書日記1332
佐野衛『書店の棚 本の気配』亜紀書房 (2012) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 考えさせられることの多い読書時間であった。 「本は文化財という位置付けであるため、例外的に再販制度が導入されており、値下げは許されない。」 しかし、この「文化財」とは何を意味するのか。曖昧すぎて意味が分からない。 「次世代に継承されるべきもの」という認識くらいである。 しかし競争の原理のもとで、中小の書店はAmazonや大型書店に潰されてしまっている。古本屋も例外ではなく、この10年、自分の家のまわりの、多くの書店や古本屋が潰れていくのを目にしてきた。 そも…
読んだ本 ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) 三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 「私たちはどう生きるべきか」 この問いについて思うことが幾つかある。 ・そもそも「生きる」とはどういうことか ・そのような問いが生まれるということは、なんらかの超越的な規範が無いことを意味する ・そのような問いが生まれるくらいには余裕のある生活を私たちは送っている そもそも「生きる」とはどういうことか。 それを知っていなければどう生きるかという質問が成立しない…
読んだ本 三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) J.ヒリス・ミラー『読むことの倫理』法政大学出版局 (2000) 佐藤貴彦『男女平等は男女を幸福にしない』Parede Books (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『本屋のない人生なんて』 Amazonは完璧ではない。それを自分は確信している。 このブログでは何回も書いているけれども、ネットは情報量が膨大ではあるが、それはとても閉鎖的で、各々には部屋があり、AmazonにはAmazonの部屋しかない。 イメージとしては、Amazonで本の買い物をするということは、…
読んだ本 仲正昌樹『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』KKベストセラーズ (2020) 宮台真司『14歳からの社会学:これからの社会を生きる君に』ちくま文庫 (2013) 高島鈴『布団の中から蜂起せよーアナーカ・フェミニズムのための断章』人文書院 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』 メモ ルター・・・・プロテスタントを生むきっかけとなった人物。16世紀の宗教改革に貢献。 三十年戦争・・・・正教分離のきっかけとなった戦争。(ウェスト…
読んだ本 フィリップ・ラクー=ラバルト『文学的絶対:ドイツ・ロマン主義の文学理論』法政大学出版局 (2023) 宮台真司『14歳からの社会学:これからの社会を生きる君に』ちくま文庫 (2013) 高島鈴『布団の中から蜂起せよーアナーカ・フェミニズムのための断章』人文書院 (2022) 仲正昌樹『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』KKベストセラーズ (2020) D.パーフィット『理由と人格:非人格性の倫理へ』勁草書房 (1998) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『文学的絶対:ドイツ・ロマン主義の文学理論』 …
読んだ本 D.パーフィット『理由と人格:非人格性の倫理へ』勁草書房 (1998) 木下頌子/渡辺一暁/飯塚理恵/小草泰『分析フェミニズム基本論文集』慶應義塾大学出版会 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『理由と人格:非人格性の倫理へ』 本書を読んでいる途中、20分くらい意識が飛んでしまった。 最近は読書中に意識が飛ぶことが増えてきた。 そこまでして読書するかどうか、自分にも問いかけた。 ただ、読書中のうたた寝は案外リラックスになる。 意識の飛ぶ前には相当、自律神経的には良い状態なのだと思っている。 内容は面白く、今日は深読みでき…
読んだ本 シュテファン・ツヴァイク『昨日の世界 Ⅱ』みすず書房 (1999) 佐藤貴彦『男女平等は男女を幸福にしない』Parede Books (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『男女平等は男女を幸福にしない』 100ページくらい読んだあとに最後までパラパラと眺めた。 徹底的なフェミニスト批判の本であった。 部分的に、とある作家と似たようなことを書いている。 どちらが正しいことを書いているのかも、正直なところ分からない。 真実は全て、自分の目で見て、自分で考え、自分で調べて判断するしかない。 データというものは「事実」という名前…
読んだ本 旧約聖書『ヨブ記』岩波文庫 (1971) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想(ネタバレあり) ある日突然ヨブに災難が訪れる。見も心もボロボロ。 現代もなお、誰にでも起こりうる物語であった。 内村鑑三の見解によれば、この物語は誰かがモデルになっている可能性が高いという。 ・・・ ・・・ ・・・ 結論から書くと、最後にヨブは復活し、見事地獄からの生還を果たす。 それは論戦に勝利したからであった。 告発者からとの激しい議論の末に、ヨブが神に対して持っている信仰が神によって認められたということであった。 詳しい解釈などは内村鑑三『ヨブ記講演』…
読んだ本 ロバート・ノージック『生のなかの螺旋:自己と人生のダイアローグ』ちくま学芸文庫 (2024) 須藤靖/伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す 増補版』河出書房新社 (2021) 木下頌子/渡辺一暁/飯塚理恵/小草泰『分析フェミニズム基本論文集』慶應義塾大学出版会 (2022) 松岡正剛/ドミニク・チェン『謎床』晶文社 (2017) プラトーン著作集『〈第6巻 第3分冊 ピレーボス〉善・快楽・魂 (櫂歌全書 18)』櫂歌書房 (2017) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 土日ほど本を読める日はな…
読んだ本 木下頌子/渡辺一暁/飯塚理恵/小草泰『分析フェミニズム基本論文集』慶應義塾大学出版会 (2022) 池田晶子『死とは何か:さて死んだのは誰なのか』講談社(2009) 須藤靖/伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す 増補版』河出書房新社 (2021) 岡野八代『ケアの倫理ーフェミニズムの政治思想』岩波新書 (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『死とは何か:さて死んだのは誰なのか』 メモ 「生きる」とはーー生存していること、死んでいないこと 「死ぬ」とはーー生存しなくなること、生きていないこと 「生…
読んだ本 プラトーン著作集『〈第6巻 第3分冊 ピレーボス〉善・快楽・魂 (櫂歌全書 18)』櫂歌書房 (2017) トマス・S・クーン『科学革命の構造 新版』みすず書房 (2023) 旧約聖書『ヨブ記』岩波文庫 (1971) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 非常におこがましいが、第二の池田晶子になりたい。 今日はそのような気分であった。 一日に数回は、これだ、というアフォリズムが浮かんでくる。 今それをひとつのノートに集約している。 自分は長編の小説を書く才能はないと確信し始めている。 どうしてあれほどまでに長いストーリーを、連作というか…
読んだ本 トマス・S・クーン『科学革命の構造 新版』みすず書房 (2023) 池田晶子『人生は愉快だ』毎日新聞社 (2008) 旧約聖書『ヨブ記』岩波文庫 (1971) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 社会学のコーナーに行くとフェミニズムに関する本がどんどん増えている印象である。 良いのか悪いのか正直分からない面がある。 「歴史的に男は散々女性を虐げてきたのだから、今度はこちらのターンよ」という雰囲気がどことなくしてしまう。 しかし、少子化と女性の地位向上については因果関係どころか、相関関係もほぼ無いと自分は考えている。 これは世界的な、な…
エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』読了+読書日記1320
エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 三重の意味で物足りないものであった。 まずひとつは、文体がやや読みにくい。何を言いたいのか分からない点も少なくなかった。 次に、あくまで主観的な主張から外に行かない。もっと必要な考察があるはずなのに、どこかさらりと終えている印象を抱いた。 自身の力不足もあり、本書からどれくらい引き出しを得られたか、再度ふりかえってみると、やはり物足りない気がしてならない。 しばらく再読はするつもりもなく、本書の読書時間のなかでは次に読む古典は決まらず、模索す…
門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 文春砲という言葉が文藝春秋のイメージを若干悪くしているように見えるが、創始者の菊池寛という人物に、自分は人間としての温かさ、豊かさ、寛容さを見た。ネガティブで悲観的なところもあったが、全体的に見て好印象を抱いた。 横領が発覚して、解雇した人間から仇討ちを食らってもあまり動じず、「なんだあいつは」と怒るような素振りを見せずすぐに散乱した事務所を片付けるように指示したところ、良くも悪くも部下を完全に信頼しているところ、最後まで出版だけに人生を捧げたところ、全部含…
読んだ本 加藤典洋『人類が永遠に続くのではないとしたら』講談社学芸文庫 (2024) 松岡正剛/ドミニク・チェン『謎床』晶文社 (2017) 門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 落合陽一氏と植松伸夫氏との対談が面白かった。 なぜ最近のゲーム音楽は新星が生まれてこないのか。 パイオニアの植松伸夫氏が語った。 www.youtube.com 財閥には三菱、三井、住友などあるが、ゲーム音楽に例えるならば、それは植松伸夫、すぎやまこう…
読んだ本 池田晶子『睥睨するヘーゲル』講談社 (1997) 安藤馨/大屋雄裕『法哲学と法哲の対話』有斐閣 (2017) 福嶋聡『明日、ぼくは店から棚からヘイト本を外せるだろうか』dZERO (2024) 門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) 山本七平/小室直樹『日本教の社会学』ビジネス社 (2016) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『法哲学と法哲の対話』 政治経済に関心を持つとやはり法学にも興味が向かってしまう。 つい手にとってしまった。立ち読みす…
読んだ本 福嶋聡『明日、ぼくは店から棚からヘイト本を外せるだろうか』dZERO (2024) 池田晶子『無敵のソクラテス』新潮社 (2010) 山本七平/小室直樹『新装版 日本教の社会学』ビジネス社 (2022) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 Twitterのトレンドで宗教のトピックが挙がっていた。 それに関するツイートを眺めていると、明かに何の知識もなく、ただただ「正教分離=悪」だという、「全体主義は悪だ」レベルの理解でよく物が言えるなという印象を抱いた。 気持ちは分か…
読んだ本 三砂慶明『千年の読書』誠文堂新光社 (2022) 池田晶子『無敵のソクラテス』新潮社 (2010) 門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 定期的に本屋さんへ行っているが、今日はパッとせず、持ち歩いていた本を読むことにした。 とはいえ、本の回転は早いように思う。 新書や文庫は新陳代謝が専門書のコーナーよりかは比較的早いので、つい最近出たばかりだと感じていた本のとなりには新入社員のように、横に沢山並んでいる。 時が経つのが…
小川哲『君が手にするはずだった黄金について』読了+読書日記1314
小川哲『君が手にするはずだった黄金について』新潮社 (2023) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com 感想 物語の進むテンポが早く、無駄な文が削られて一冊にストーリーが凝縮されている。 自分は古典のように、明らかに無駄と思える文章があれば萎えるものだが、本書は最後まで飽きさせなく、目線を文章へと引きつけさせるような本であった。 比較的新刊なのでネタバレはなしにしたい。 物語のメインテーマは「虚構」や「承認欲求」であるように思えた。 コンプレックスの塊のような片桐という人間が投資にハマり、SNSでお金持ちアピールしたり、認められたいという気持ちが透けて見…
読んだ本 門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) 小川哲『君が手にするはずだった黄金について』新潮社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『君が手にするはずだった黄金について』 つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com 半分くらいまで読み進んだ。 今日、全部読みきれると思っていたが『文豪、社長になる』がAmazonから届いたので、そちらにも時間を割いたために読了とまではいかなかった。 自伝なのか、部分的に作り話を織り…
読んだ本 小川哲『君が手にするはずだった黄金について』新潮社 (2023) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『君が手にするはずだった黄金について』 立ち読みして面白いと思った本は、よほど高くなければ買う。 この本はどこか惹き付けるものがある。 その重力に抗えず、約50ページほどのプロローグをいっきに読み終えた。 おそらく著者の経験をもとに書かれている。 プロローグは、著者が就活活動の時に経験した物語で構成されていた。 自分はエントリーシートという言葉を久々に出会った。 エン…
読んだ本 エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク『リヒテンベルクの雑記帳』作品社 (2017) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『崇高と美の観念の起源』 つづきを読み進めた。 (読書日記1310に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com 序盤は趣味と快不快の考察がメインであった。 昨日読んだところでは、バークは趣味というものが主観的ながらも、何かしらの原理があると考えていたことが分かった。 今日はその先の考察を読み進めた。 趣味はなぜバラバラに分かれるの…
オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) つづきを読み終えた。 (読書日記1309に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 昔、Twitterをやっていたらとある歴史学の専門家が「どこかの社長が出している歴史の本はまったくけしからん」といったニュアンスのツイートをしていた。 たまにそういった批判をする専門家は、いなくはない。 そして今日、その歴史学の専門家の言っていたことも分からなくはないかな、と思うに至った。 たしかに『大衆の反逆』を手短に要約している作家は大…
読んだ本 近藤直子『黙らないための雑記帳:3.11以降、私たちは何処にいるのか』西田書店 (2023) 岩田靖夫『ギリシア思想入門』東京大学出版会 (2012) オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) つづきを読み進めた。 (読書日記1308に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『黙らないための雑記帳:3.11以降、私たちは何処にいるのか』 紀伊國屋書店でひそかに気になっていた本であった。 ポイントが貯まったので購入。 ブログに書かれたものが書籍化されたみ…
読んだ本 津上英輔『美学の練習』春秋社 (2023) オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) 仲正昌樹『いまこそロールズに学べ:「正義」とはなにか? 新装版』春秋社 (2020) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 美学から暫く離れていた。 記憶では、当時の自分は美学を小説のなかにいかに生かすかを考えていた。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan…
読んだ本 仲正昌樹『いまこそロールズに学べ:「正義」とはなにか? 新装版』春秋社 (2020) 島田裕巳/前川喜平『政治と宗教 この国を動かしているものは何か』徳間書店 (2023) オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) つづきを読み進めた。(読書日記1306に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ちょっとした仮説を立ててみた。日本人はなぜ生産性がドイツよりも低いのか。 根拠は薄いので、これから試行錯誤していきながら改良していく。 日本は標識や広告が多いという話を聞いたことがある。 公園にいけばボール遊び禁止、遊歩道に行けばスケボー禁止。街…
読んだ本 杉山直樹『精神の場所ーベルクソンとフランス・スピリチュアリスム』青土社 (2024) 島田裕巳/前川喜平『政治と宗教 この国を動かしているものは何か』徳間書店 (2023) オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) その他数冊 つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今日も引き続き古典の読解と宗教史に取り組んだ。 良くも悪くも、様々な分野に好奇心を持てると書店にいる時間が長くなる。 どんなに急いでも、書店を一周しながら読みたい本を決めるに…
読んだ本 オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) 島田裕巳/前川喜平『政治と宗教 この国を動かしているものは何か』徳間書店 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今週からは古典を読んでいくことにした。 まず初めに選んだのが『大衆の反逆』。 ずっと読んでいない自分に苛立ちを覚えた。 また、この本を要約して説明している本は膨大にあるが、「大衆とは自らの能力の向上に努めることもなくただ権利だけを主張する人たち」だの、「ヘンリー・ミラーは言った。歴史上、大衆を変えた人はいない」だの、情報量が少ない。もう信用できるの…
読んだ本 井筒俊彦『読むと書くーー井筒俊彦エッセイ集』慶應義塾大学出版会 (2009) 渡部昇一『正義と腐敗と文科の時代』青志社 (2023) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『正義と腐敗と文科の時代』 小室直樹は、天皇イデオロギーが承久の乱によってほぼ消滅しかけたと書いていたが、渡部昇一も似たようなことを書いていた。 "私の流儀では簡単に言えば、承久の変によって「主権在民」の原理が、天皇と共存するようになったということである。" P37 承久の乱と承久の変という言葉の使用法は、なんらかの解釈的な相違があると思われたが、今日は判…
読んだ本 平野啓一郎『三島由紀夫論』新潮社 (2023) 橋爪大三郎『小室直樹の世界』ミネルヴァ書房 (2013) 渡部昇一『正義と腐敗と文科の時代』青志社 (2023) 井筒俊彦『読むと書くーー井筒俊彦エッセイ集』慶應義塾大学出版会 (2009) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 ようやく平野啓一郎『三島由紀夫論』に取り組める段階に来たと思い、昨日読んだ『三島由紀夫が復活する』を思い出しながら読んだ。 nainaiteiyan.hatenablog.com 分厚く内容も幅広いので、ひとまず興味のあるトピックから読んだ。 昨日の話と…
小室直樹『新版 三島由紀夫が復活する』読了+読書日記1302
小室直樹『新版 三島由紀夫が復活する』毎日ワンズ (2023) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 後半は三島由紀夫擁する「楯の会」に関する内容や、三島由紀夫が残した遺書などが大半を占めていた。あとは読者自身で考えよ、という小室直樹のメッセージと言える。 最後まで読んで最も印象的であったのは、小室直樹と三島由紀夫の共通点である「言動と行動の一致」であった。 それが「信念の貫徹」であると自分は思った。 そこに善悪二元論が入り込む余地はないのかもしれない。 この二項対立的…
読んだ本 小室直樹『新版 三島由紀夫が復活する』毎日ワンズ (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 小室直樹の本を読み始めた頃、日本は「アノミー(無規範、無秩序)」にあると書いてあり、それが宮台真司教授のいう「クソ社会」のことだと分かり(宮台真司教授は小室ゼミ生であった)、興味を持った自分はその後地道に読んでいくことになった。 nainaiteiyan.hatenablog.com 小室直樹の伝記を読み終えてから一年が経った。 宗教社会学の深みを知り、新聞、テレビなどで報じられるニュースをどう解釈すべきか、新しい視点を得ることができた…
小室直樹『「天皇」の原理』徳間書店 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 つづきを読み終えた。(読書日記1300に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com 今回でも思い知らされたのは、小室直樹の読書量がとてつもないということである。 仮説を立て、大昔の日本人が書き残した書物からその立証を行っていく。自然と本書のなかには引用が増える。 あまりに多すぎて、今日は情報を整理するので精一杯であり、そして複雑な箇所も多くあるのでしばらく本書との付き合いはつづくと自分には思われた。 整理して最後に少し感想を書いて終わりにし…
nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenab…
読んだ本 モーリス・ブランショ『文芸時評1941-1944』水声社 (2021) 小室直樹『「天皇」の原理』徳間書店 (2023) 大澤真幸『私の先生ーー出会いから問いが生まれる』青土社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 読書日記が1300回に達した。 読了の場合、別の記事としてカウントしているので少なくとも1500回は読書感想文をこのブログに書いたことになるだろうか。 ひとつの記事の文字数の平均を1000とすれば、少なくとも150万文字を書いたことになる。 文庫本の文字数は一冊あたり約10万文字とされている。 塵も積もれば15…
読んだ本 モーリス・ブランショ『文学空間』現代思潮新社 (2020) 小室直樹『「天皇」の原理』徳間書店 (2023) 岡本太郎『今日の芸術 時代を創造するものは誰か 新装版』光文社文庫 (2022) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー日記 『文学空間』 メモ ”本を読むことは天分など必要としないし、そうした生得の特権にすがることを弾劾するものである。作家も読者も、誰ひとり天分を授かってはいない。授かっていると感ずる者は特に、自分が授かってはいないことを感じ取り、人々が彼に…
読んだ本 小室直樹『「天皇」の原理』徳間書店 (2023) 澤田直『フェルナンド・ペソア伝:異名者たちの迷路』集英社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 タイパを重視する人が増えているみたいである。(以下、この思想を持つ人をタイパ主義者とする) 自分はいくつかの仮説を立ててみた。 まず一つ。小室直樹の元ゼミ生、宮台教授の提唱する概念である「損得マシーン」に当てはまる。 掘り下げていくとマックス・ウェーバーの鉄の檻にたどり着くそうである。 深く理解はできていないので、ざっくりとした仮説になるが、社会の合理化によって人間の行動が目的合…
読んだ本 仲正昌樹『カール・シュミット入門講義』作品社 (2013) 小室直樹『「天皇」の原理』徳間書店 (2023) 澤田直『フェルナンド・ペソア伝:異名者たちの迷路』集英社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 午後から曇りの予報であったが午後も晴れた。 散歩しながら本屋をうろうろしながら読書の1日であった。 宗教社会学を学び始めてから宗教のコーナーも以前よりかは興味を持てるようになった。 (とはいえ幸○の科学のような本には全く興味がない) なぜ宗教なのか。 経済学者は宗教の力を見落としているように思えたからでもある。 ニーチェ…
読んだ本 林達夫『歴史の暮方 共産主義的人間』中公クラシックス (2005) 仲正昌樹『カール・シュミット入門講義』作品社 (2013) 仲正昌樹・塩野谷恭輔『宗教を哲学するー国家は信仰心をどこまで支配できるのか』明月堂書店 (2023) タミム・アンサーリー『イスラームから見た「世界史」』紀伊國屋書店 (2011) 澤田直『フェルナンド・ペソア伝:異名者たちの迷路』集英社 (2023) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 読書に疲れてきた夕方、BOOK・OFFに赴く…
読んだ本 仲正昌樹・塩野谷恭輔『宗教を哲学するー国家は信仰心をどこまで支配できるのか』明月堂書店 (2023) タミム・アンサーリー『イスラームから見た「世界史」』紀伊國屋書店 (2011) 澤田直『フェルナンド・ペソア伝:異名者たちの迷路』集英社 (2023) 馬渕睦夫『ウクライナ戦争の欺瞞 戦後民主主義の正体』徳間書店 (2023) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 つづきを読み進めた。 (読書日記1294に収録) nainaiteiyan.hatenablog…
読んだ本 タミム・アンサーリー『イスラームから見た「世界史」』紀伊國屋書店 (2011) 澤田直『フェルナンド・ペソア伝:異名者たちの迷路』集英社 (2023) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 読書日記1294を書いている途中、終わりに差し掛かったときに不意にタブを消してしまい、バックアップ機能も作動せず全てパーになってしまい、書く気力が消えてしまった。 2000字弱書いたために失意の底にいる。 やってしまった。 読書日記1295のほうに、今日メモした文章を書きた…
読んだ本 澤田直『フェルナンド・ペソア伝:異名者たちの迷路』集英社 (2023) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) 三木清『人生論ノート 改版』新潮文庫 (1985) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 精神的に参っているとき、ほぼ必ず良い夢を見ることによって体調が回復するという、科学的には証明が困難であろう出来事を今日も立て続けに経験した。 普通は精神的にしんどいときは嫌な夢を見がちなイメージがあるが、本当にしんどいときは逆転現象が起きる。 走馬灯とまではいかないが、昔大好きだった故郷の思い出、光景…
戸谷洋志/百木漠『漂泊のアーレント 戦場のヨナス』読了 + 読書日記1292
戸谷洋志/百木漠『漂白のアーレント 戦場のヨナス』慶應義塾大学出版会 (2020) つづきを読み終えた。 (読書日記1291に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 『全体主義の起源』とシオニズムについて本書からいろいろと学びとることができた。 全体を通してふり返ると、非常に読みやすい文書と深い内容も兼ね備えた、かなりの良質な本だと感じた。 今日は風邪気味で少々体力がなかったので、いつもより雑なまとめになってしまうかもしれない。 後半の内容をさらっとまとめてエピローグのようなものを書い…
読んだ本 マリー・ルイーズ・クノット編『アーレント=ショーレム往復書簡』岩波書店 (2019) 戸谷洋志/百木漠『漂白のアーレント 戦場のヨナス』慶應義塾大学出版会 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『全体主義の起源』刊行後のアーレントとショーレムの対立について軽く読んだ。 何回か往復書簡を重ねていくうちに、アーレントの主張に対して若干の理解を示したかのように見えたものの、やはりアーレントの見解を肯定はできない、とショーレムが書いていた点は自分の目で確認した。 前回か前々回の日記に書いたが、アーレントは民族というものを嫌悪してい…
読んだ本 アンドレ・マルロー『人間の条件』新潮文庫 (1971) 島田裕巳『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』読書人 (2023) 戸谷洋志/百木漠『漂白のアーレント 戦場のヨナス』慶應義塾大学出版会 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー つづきを読み進めた。 読書日記1287、1288に収録 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 小室直樹の本の読解にかなりの力を注…
小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』読了 + 読書日記1289
小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) つづきを読み終えた。 (読書日記1288に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 いつものように最後までまとめてから感想を書き残したい。 まとめはあくまで最低限の範囲に留める。 ・・・ 前回はジハードについて触れてストップした。 そういえば、今日もつづくイスラムとアメリカの戦争問題について、「単にお金が原因なのだ」と見る作家がいた。 自分はそのような短絡的な思考を決して信じない。 いや、仮に深い思考を…
読んだ本 小田原のどか『モニュメント原論』青土社 (2023) 小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) 戸谷洋志/百木漠『漂白のアーレント 戦場のヨナス』慶應義塾大学出版会 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 引き続き3冊を読み進めた。 (読書日記1287に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ・・・ 『日本人のためのイスラム原論 新装版』 イスラム教徒において、テロと宗教の寛容は両立するというのが小室直樹の見方であった。 テロが即「悪」となるのは世界共通のも…
読んだ本 戸谷洋志/百木漠『漂白のアーレント 戦場のヨナス』慶應義塾大学出版会 (2020) 小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) 小田原のどか『モニュメント原論』青土社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 引き続き昨日のつづきを読み進めた。 ・『漂白のアーレント 戦場のヨナス』 ・『日本人のためのイスラム原論 新装版』 (読書日記1286に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ・・・ 『漂白のアーレント 戦場のヨナス』 アーレントとヨナスの生涯が描かれる。…
読んだ本 ビートたけし『ニッポンが壊れる』小学館新書 (2023) 戸谷洋志/百木漠『漂白のアーレント 戦場のヨナス』慶應義塾大学出版会 (2020) 小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『日本人のためのイスラム原論 新装版』 つづきを読み進めた。(読書日記1285に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com 昨日はイスラム教の教えにおいて「宗教の寛容」と「自爆テロ」は両立すると小室直樹が述べたが、その理由を知るには遡っていろいろと考えない…
読んだ本 ハンナ・アーレント/ハインリヒ・ブリュッヒャー『アーレント=ブリュッヒャー復書簡 1936-1968』みすず書房 (2014) 小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) 中野剛志/適菜収『思想の免疫力』KKベストセラーズ (2021) 池田晶子『考える日々 全編』毎日新聞出版 (2014) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今日も小室直樹の本をメインにいろいろと読み込んだ。 昨日はキリスト教が「異教徒は隣人ではない」というエトスを持っているために殺戮の歴史があるとハッキリ分かった。それに対…
読んだ本 中野剛志/適菜収『思想の免疫力』KKベストセラーズ (2021) 小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『思想の免疫力』 中野氏はコロナ禍に小林秀雄全集を読み、その後『小林秀雄の政治学』を書いた。 適菜収も過去に小林秀雄に関する本を書いたということで、二人は意気投合したみたいである。 そのため、前半は小林秀雄に関する話題が中心に進む。 メモ (中野氏)"封建制においては、日本…
読んだ本 宮台真司『<世界>はそもそもデタラメである』メディアファクトリー (2008) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) 小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 少しずつ、弱火でじっくりのスタイルで読み進めた。 今日は古代ユダヤ教の話から読んだ。 小室直樹はマックス・ウェーバー『古代ユダヤ教』の内容に沿って解説した。 まず、イスラエル人の日常…
読んだ本 小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 つづきを読み進めた。 (読書日記1281に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com 小室直樹は非常に論理的であり、イスラム教だけの説明を行うよりも、他の宗教と比較することで差異を明確にする。そのため読者はイスラム教の理解にとどまらず、キリスト教、ユダヤ教、仏教の理解も得られる。一石二鳥の良く考えられた本である。 今日もいろいろと吸収することができた。 ・・・ 儒教について 儒教は孔子が始めたと…
読んだ本 島田裕巳『宗教対立がわかると「世界史」がかわる』晶文社 (2022) 小室直樹『日本人のためのイスラム原論 新装版』集英社インターナショナル (2023) 内村鑑三『余はいかにしてキリスト信徒となりしか』岩波文庫 (2017) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 本を読みたいという意欲、活力が止まらない一日であった。 平日は仕事なので、今日は充実感でいっぱいの一日であった。 最後の作業として、今日一日の収穫をこの日記にまとめあげることが残っている。 それを今…
読んだ本 ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク『リヒテンベルクの雑記帳』作品社 (2017) 安藤礼二『死者たちへの捧げもの』青土社 (2023) 島田裕巳『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』読書人 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "明らかになったものからのアナロジーによる仮説と推測。" P582 『リヒテンベルクの雑記帳』 "どうでもいいような幸福を実感するには、それが一度失われて、今この瞬間に再び手に入ったといつも考えねばならない。こうした試みをうまくやるには、いろいろな苦しみで経験を積んでおく必要がある。…
読んだ本 ジャン・コクトー『ぼく自身あるいは困難な存在』ちくま学芸文庫 (1996) アンドレ・マルロー『人間の条件』新潮文庫 (1971) エマニュエル・レヴィナス『レヴィナス著作集2:哲学コレージュ講演集』法政大学出版局 (2016) 島田裕巳『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』読書人 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "散文は舞踊ではない。散文は歩む。そしてその歩み、あるいは歩み方によって、その所属する種族が判明する。頭に荷物をのせて運ぶ、あの住民にふさわしい均衡のように。" P187-188 『ぼく自身あ…
読んだ本 富山豊『フッサール 志向性の哲学』青土社 (2023) 山城むつみ『文学のプログラム』講談社文芸文庫 (2009) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "可能なもの、正当なもの、近いものを夢見る人のほうが、遠くのものや奇妙なものを夢見て身を滅ぼす人よりも哀れだ、と私は思う、大いなる夢を見たり、気が狂っていたりするならば、自分の夢を信じることができて幸せだし、ただの夢想家にとっては、夢想は無言で彼を揺する塊の音楽だ。ところが、可能なものを夢見る場合は、ほんとう…
畑野智美『大人になったら、』中公文庫 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想(ネタバレ大いにあり) 自分はドラマを観ない。 忙しくて観れないというのでもなく、敢えてみないというのでもなく、小説のほうがいつでもどこでも、鞄に入れておけば読めるので、物語の世界に没入するには小説のほうが断然良いと思っている。 この本は非常に読みやすかったので、あっという間に物語のなかに没入できた。 主人公は女性だと思われるので100%感情移入はできなかったが、主人公はカフェの店員と、自分が新入社員の頃と同じような仕事だったのである程度は移入できた。 先輩後…
藤原賢吾『人民の敵 外山恒一の半生』百万年書房 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 「外山は現代では評価され得ず、未来には評価される」 この言葉は、名誉という本質への問いかけであるとともに、権威というものへの問いかけでもあるだろう。 nainaiteiyan.hatenablog.com その問いかけを行うなかで、なだいなだ『権威と権力』は非常に参考になる本だ。 外山氏の思想のすべてには賛同できないが、彼の精神力と行動力から学ぶべきことは大いにある。 民主主義について、自分はさほど突き詰めて考えたことはないが、ある程度は考えた自負…
読んだ本 フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) デニス・ウェストフィールド『外国人には奇妙にしか見えない 日本人という呪縛:国際化に対応できない特殊国家』徳間書店 (2023) 藤原賢吾『人民の敵 外山恒一の半生』百万年書房 (2023) 島田裕巳『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』読書人 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 どれも面白い本であった。 なかでもやはり外山氏の本が痛快だった。良い読書時間であった。 ・・・ 『日本人という呪縛』 これはいろいろと考えさせられた。 …
読んだ本 竹本忠雄『執行草舟の視線:美しい星いづこへ』講談社エディトリアル (2023) 藤原賢吾『人民の敵 外山恒一の半生』百万年書房 (2023) 高橋たか子『亡命者』講談社学芸文庫 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『人民の敵 外山恒一の半生』 普通の人間であれば、外山恒一という人物を良くは思わないだろう。 「人民の敵」というタイトルが全てを物語ってる。 半分ほど(180ページ弱)読んだ。 少年時代から20代半ば頃までの半生を読んだ。 昭和後期から平成にかけて、いまでいう「少年革命家ゆたぼん」のような人物だ。 外山氏の場合…
読んだ本 二階堂尚『欲望という名の音楽:狂気と騒乱の世紀が生んだジャズ』草思社 (2023) 横尾忠則『原郷の森』文藝春秋 (2022) 高崎将平『そうしないことはありえたか?自由論入門』青土社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『原郷の森』 メモ "親鸞「追従は私は認めることはできない。教義を常に新しく見るということは、決して追従ではない。常に発見だ。追従する弟子は切り捨てた。ブルトンの言うように追従していくことが悪の根源だということが、見えてきませんか」" P129 "コクトーの場面転換のすばやさは凄い" P130 ”デュシ…
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プラトン『メノン』光文社古典新訳文庫 (2012) 新・読書日記20 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
松岡正剛『ことば漬』角川ソフィア文庫 (2019) 小室直樹 新・読書日記19 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』ちくまプリマー新書 (2024) 新・読書日記18 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
小室直樹『新装版 危機の構造』ダイヤモンド社 (2022) 新・読書日記17 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
[荒谷大輔『贈与経済2.0』翔泳社 (2024) 小室直樹『新装版 危機の構造』ダイヤモンド社(2022) 新・読書日記16 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
小室直樹『新装版 危機の構造』ダイヤモンド社 (2022) 新・読書日記15 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
押井守『押井守のニッポン人って誰だ!?』TOKYO NEWS BOOKS 新・読書日記14 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
横尾忠則『創作の秘密日記』文藝春秋(2020) 新・読書日記13 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
谷川嘉浩/朱喜哲/杉谷和哉『ネガティブ・ケイパビリティで生きる-答えを急がず立ち止まる力』さくら舎 (2023) 新・読書日記12 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
アーロン・バスターニ『ラグジュアリーコミュニズム』堀之内出版 (2021) 新・読書日記11 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
加藤泰史/松塚ゆかり『人文学・社会科学の社会的インパクト』法政大学出版局 (2023) 新・読書日記10 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
クリステン・R・ゴドシー『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』河出書房新社 (2022) 石神賢介『婚活中毒』星海社新書 (2023) クリステン・R・ゴドシー『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』河出書房新社 (2022) + 石神賢介『婚活中毒』星海社新書 (2023) 読了 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
倫理について突き詰めると、ギリギリのところで分岐点があったり (事実と価値は分離可能と考えるか否か) 、自由について突き詰めると、今度は認知主義と非認知主義という陣営があり、枝分かれしていく議論を追うのに疲れてしまった。 感情や精神というものも突き詰めると、今度は還元主義やなんとか主義とか、どれだけ深く行けば見えてくるのかと、苛立ちもあった。 言語自体にも限界があるかもしれず、自分は何処までも曖昧な存在だと痛感する。 日々気分が変わっていく。 毎日髭は伸び、体重も増減し、爪も気づいたらかなり伸びている。 時間も決まった方向に流れることになっている。 実力も運のうちやその他自由意志に関する本は、…
金川顕教『すごい効率化』KADOKAWA (2017 金川顕教『すごい効率化』KADOKAWA (2017) 読了 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
谷川嘉浩/朱喜哲/谷川和哉『ネガティブ・ケイパビリティで生きる』さくら舎 (2023) 新・読書日記9 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
スコット・ジェイムズ『進化倫理学入門』名古屋大学出版会 新・読書日記8 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
リチャード・ランガム『善と悪のパラドックス』NTT出版 (2020) リチャード・ランガム『善と悪のパラドックス : ヒトの進化<自己家畜化>の歴史』NTT出版(2020年) 読了 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
川内有緒『パリの国連で夢を食う。』イースト・プレス (2014) 新・読書日記7 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) ランキング参加中読書
吉川浩満『理不尽な進化』ちくま文庫 (2021) 新・読書日記6 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
ビートたけし『人生に期待するな』扶桑社 (2024) 新・読書日記5 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
若園義彦『図書館長の本棚ーページの向こうに広がる世界ー』郵研社 (2016) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 100ページほど読みすすめた。 図書館運営における現状と課題や、その背景を図書館長の筆者が自身の経験をもとに考察するという、内容的にとても興味あるものであった。 筆者は2006年12月5日、教育基本法の「改正」案が可決したことに触れた。 実際になにがどう変わって何が起きたかまでは言及されていなかったが、教育の問題を法律に「すり替え」ているという指摘には共感を抱いた。 教育について語ろうと思えばそれこそ一本の論文になってしまうので細かくは…
小室直樹『日本人のための憲法原論』集英社インターナショナル (2006) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 前回は「資本主義の精神」まで語られた。 小室直樹によれば「天職」の本当の意味は英語でいうと「calling」に相当し、「神から与えられた仕事」であり、「仕事によって救済される」という精神と「複式簿記」が融合することによって資本主義が生まれたというもので…
読んだ本 小室直樹『日本人のための憲法原論』集英社インターナショナル (2006) つづきを読みすすめた。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 頭に刻むにはアウトプットを繰り返すしかないように思われた。 まず「憲法と民主主義は本質的には無関係である」と小室直樹は述べている点。 ヨーロッパではじめて誕生した憲法は「マグナ・カルタ」であり、これはイギリスのジョン王が「慣習法」をあまりにも無視したために生まれたとされる。 小室直樹は、「憲法と…
nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 301. 斎藤環/福山哲郎『フェイク時代に隠されていることについて』大和出版 (2018) 302. 仲正昌樹『現代哲学の最前線』NHK出版 (2022) 303. ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟1』光文社古典新訳文庫 (2006) 304. ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟1』光文社古典新訳文庫 (2006) 305. 田中ひかる『アナキズムを読む<自由>を生きるためのブックガイド』皓星社 (2021) 306. 香山リカ『しがみつかない生き方:「ふ…
読んだ本 小室直樹『日本人のための憲法原論』集英社インターナショナル (2006) つづきを読みすすめた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 学部生時代に学んだイギリス史の復習でもあるように思えた。 本書の射程は歴史から民主主義と憲法、多数決や言論の自由、はたまた資本主義の精神や宗教社会学にまで派生していくので、200ページ程度の読書でさえも、多くの新しい収穫を与えられたように思う。 ・・・ 憲法を掘り下げ続けイギリス史の解説に入っていくわけであるが、なかなか内容が濃いので個人としては重要…
nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 201. プラトン『国家 (下) 』岩波文庫 (1979) 202. プラトン『国家 (下) 』岩波文庫 (1979) 203. プラトン『国家 (下) 』岩波文庫 (1979) 204. プラトン『国家 (下) 』岩波文庫 (1979) 205. プラトン『国家 (下) 』岩波文庫 (1979) 206. プラトン『国家 (下) 』岩波文庫 (1979) 207. 池田晶子『考える日々 全編』毎日新聞出版 (2014) 208. 宮本弘暁『101のデータで読む…
読んだ本 小室直樹『日本人のための憲法原論』集英社インターナショナル (2006) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 自分は法律に関していかに無知であるか、本書を読んで痛感した。 ひとまず120ページ弱読みすすめた。 講義形式で進むので、小室直樹の本のなかでは読みやすいほうであると感じた。 ・・・ 小室直樹のマスコミ批判は参考になった。 マスコミの本来のあり方について、小室直樹は「国家権力の暴走から人民を守るためにある」と語る。 また、松本サリン事件で冤罪が起きてしまったのは、警察発表をそのまま真実であるかのごとく報道する姿勢にあると語った。 …
nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 101. 熊代亭『何者かになりたい』イースト・プレス (2021) 102. 城戸淳二・坂本桂一『学者になるか、起業家になるか 理系の未来は明るい』PHP新書 (2011) 103. 田畑真一・玉手慎太郎・山本圭『政治において正しいとはどういうことか:ポスト基礎づけ主義と規範の行方』勁草書房 (2019) 104. 伊藤守『コミュニケーション資本主義と<コモン>の探求」ポストヒューマン時代のメディア論』東京大学出版会 (2019) 105. 伊藤守『コミュニケー…
nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1. 松岡正剛『資本主義問題』角川ソフィア文庫 (2021) 2. 松岡正剛『感ビジネス』角川ソフィア文庫 (2019) 3. 仲正昌樹『ドゥルーズ+ガタリ<アンチ・オイディプス>入門講義』作品社 (2018) 4. 松岡正剛『感ビジネス』角川ソフィア文庫 (2019) 5. 松岡正剛『感ビジネス』角川ソフィア文庫 (2019) 6. 中沢新一『新版 はじまりのレーニン』岩波現代文庫 (2017) 7. 小坂井敏晶『格差という虚構』ちくま新書 (2021) 8.…
nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenab…
読んだ本 ルネ・デカルト『方法序説』ちくま学芸文庫 (2010) 池田晶子『死とは何か:さて死んだのは誰なのか』講談社(2009) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 池田晶子は語る。 "「役に立たない」学問の筆頭は、言うまでもなく哲学である。「生きなければならない」と人々が思い込んでいるところ、「何のために生きるのか」と問うからだ。(・・・)生きるとは、考えることなのだ。こんな当たり前なことを言ったために、哲人は死刑になった。" (『死とは何か』P166) 約束事は目に見えない。「言葉」によって可視化はできる。しかし質量はない。言葉はどこに「存…
読んだ本 池田晶子『考える日々 全編』毎日新聞出版 (2014) 大河内昌『美学イデオロギー 商業社会における想像力』名古屋大学出版会 (2019) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『美学イデオロギー』のなかで、文学の市場形成によって中傷目的の批評家が生まれることに対するコールリッジの批判が取り上げられた。 ”コールリッジによれば、中傷的な言語を生産することが習慣化した匿名批評家たちは、自らの人格を損ない、自己同一性を失う。(・・・) 言語と実体の乖離という特徴をもつ機械的言語の生産者は、自分自身の人格の堕落という結果を招くのである。” (『…
読んだ本 島田雅彦『小説作法XYZ』新潮選書 (2022) 池田晶子『考える日々 全編』毎日新聞出版 (2014) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 島田氏のこの本は、小説を書くためのただのハウツー本となっておらず、文学史、哲学史を横断しながら言葉の本質に迫る優れた本であるように感じる。端的に知らなかったことも多く書かれており、本書は読んでいて面白いものであった。 多少口の悪さが目立つが、それは歴史的に文学が人類にもたらした貢献の数々と、その価値を次の世代へと継承したいという気持ちの表れでもあると感じた。 "私が四十年かけて会得した創作技法を手…
読んだ本 アントワーヌ・コンパニョン『第二の手 または引用の作業』水声社 (2010) ブルース・フィンク『ラカン派精神分析入門』誠心書房 (2008) 中田光雄『デリダ 脱ー構築の創造力:メタポリアを裁ち起こす』水声社 (2017) 引用元:版元ドットコム ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "これまでもそうであったし、そして、今もそうであるように、多くの学者たちのあいだで引用を流行させてきたのは、偽の博識と多識の精神でしかなかったということ、このことは明らかであるように思われる。というのも、引用しなければならない理由がまったくないのに、大量の…
読んだ本 大河内 昌『美学イデオロギー 商業社会における想像力』名古屋大学出版会 (2019) 斎藤環『「自傷的自己愛」の精神分析』角川新書 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 斎藤環氏の新書のづつきを読み進めた。 「就活自殺問題」について、斎藤環氏は「食べるために働く社会」から「承認を得るために働く社会」へと移行したことに原因をみる。 日本人は世間体を気にするという一般論がある一方、例えばアメリカではキリストの目を気にすると書いてある本もあった。宮台氏の本だったと記憶している。 ドーナツのようなもので、核は空洞になっているが、「和…
ハーマン・メルヴィル『ピェール 黙示録よりも深く (下) 』幻戯書房 (2022) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あらすじ 物語の骨格をあとで思い出せるように、下巻の300ページまでのあらすじをざっくりと書き残す。 早くに父親を亡くしたピェールは教養ある気高い母親、グレンディング夫人に愛されながら成長する。 ピェールは詩的な才能を早くも獲得し、街で出会う数々の女性を表現力溢れる言葉で魅了する。 やがてルーシーという年下の女性と婚約。グレンディング夫人も息子の幸せを願う。…
ハーマン・メルヴィル『ピェール 黙示録よりも深く (下) 』幻戯書房 (2022) サラ・サリー『シリーズ現代思想ハンドブック:ジュディス・バトラー』青土社 (2005) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "彼がより賢明で、思慮深くなればなるほど、日々のパンを得る機会が減ってゆく。それなら、自分の深淵な書を窓から放り捨て、いくらか身を落として、長くてもせいぜい一か月で書き上げることのできる、かなり薄っぺらなくだらない小説を書いてみたらどうだ。そうすりゃ、称賛と報酬をほどよく期待できる。しかしピェールの心を貪り食うような深淵な思想が、今や彼の心の…
読んだ本 サラ・サリー『シリーズ現代思想ハンドブック:ジュディス・バトラー』青土社 (2005) 引用元:版元ドットコム ロージ・ブライドッティ『ポストヒューマン:新しい人文学に向けて』フィルムアート社 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "主体とは、個人が理解可能性を達成し、再生産するための言語学的根拠であり、その存在と行為能力の言語学的条件である。" (『権力の心的な生』P20) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 バトラー『欲望の主体』に挫折してしまったが、『反「大学革命」論』のなかに書かれて…
読んだ本 斎藤環『「自傷的自己愛」の精神分析』角川新書 (2022) 引用元:版元ドットコム 引用元:版元ドットコム ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "自己批判を繰り返す人ほど、自分と他人を比較したり、自分の価値について思い悩んだりするなどして結果的に「自分について考え続けることで忙しい」状態に陥りがちです。この自分に対する尋常ならざる関心ゆえに、私はこれを「自己愛」と呼ぶのです。" (『「自傷的自己愛」の精神分析』P76) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今思えば認知行動療法(CBT)は言…
読んだ本 ロージ・ブライドッティ『ポストヒューマン:新しい人文学に向けて』フィルムアート社 (2019) 引用元:版元ドットコム ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "誇りをもつ人間は、他人によって投影された自分ではなく自分の中に充実した自分自身を感じることを好む。" (『ピェール 黙示録よりも深く (下) 』P115 ) "進歩的な政治信条として、人文主義は、連動する他の二つの考えと特権的な関係をもっている。その二つとは、平等の追求による人間の解放と、合理的な統治による世俗主義である。これら二つの前提は人文主義という概念から生まれたものであり、…