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2021/08/10

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  • 読書日記1213

    読んだ本 一ノ瀬正樹『確率と曖昧性の哲学』岩波書店 (2011) A・J・エイヤー『言語・真理・論理』ちくま学芸文庫 (2022) 鈴木将史『数学の女王:歴史から見た数論入門』共立出版 (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 論理実証主義者カルナップから影響を受けたエイヤーの本をもう少し読み進めることにした。 エイヤーから命題と真理の在り方についていろいろ学びたい。 本書は、カントがア・プリオリとみなした事実の外側と内側(=認識可能な世界の境界線)の区別に関する考察から始まる。 メモ "仮説は、それが決定的に検証されえないと同様にまた…

  • 読書日記1212

    読んだ本 野本和幸『フレーゲ・ルネサンス:言語・論理・数学の哲学への招待』東京大学出版会 (2023) 飯田隆『分析哲学 これからとこれまで』勁草書房 (2020) つづきを読み進めた。(読書日記1211、1206) nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 言葉の真理というものを自分のなかで納得できるまで考えたい。 ベンサムが道徳を科学的に考えたように、自分も科学的に言葉と真理の関係を追究したいと思う。 ベンサムの打ち立てた功利主義とカン…

  • 夏川草介『始まりの木』小学館文庫 (2023) 読了 + 読書日記1211

    夏川草介『始まりの木』小学館文庫 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 目に見えないこと、数値化できないことは質的研究として強引に「統計学」「実証主義」の名のもとに学問と見なされる。 『分析哲学 これからとこれまで』のなかでは、飯田隆氏は哲学者の研究は終始「(偉大な)誰かの哲学者の研究」もしくは「解釈」で終わることに対して批判をしていた。 ビジネスの世界に限らず学問の場でも「成果」というものが重視される。 よって実証的なものが優先される潮流にある。 その学問の蓋を開けてみれば、素人から見てもピンと外れと思われる研究もいくつか存在する…

  • 読書日記1210

    読んだ本 池田晶子『新・考えるヒント』講談社 (2004) 夏川草介『始まりの木』小学館文庫 (2023) 飯田隆『分析哲学 これからとこれまで』勁草書房 (2020) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 ノートが最後のページまで埋め尽くされていることに気がつき、急遽空いているページを探した。 すると今年の7月の箇所に空白があったのでそこを使うことにした。 池田晶子の本質を突く言葉が書いてあったので、ついでにこの読書日記1210にも書き残すことにした。 "生きるとは存…

  • 読書日記1209

    読んだ本 飯田隆『分析哲学 これからとこれまで』勁草書房 (2020) 池田晶子『新・考えるヒント』講談社 (2004) 川上弘美『このあたりの人たち』文春文庫 (2019) 夏川草介『始まりの木』小学館文庫 (2023) つづきを読み進めた。(読書日記1208) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『始まりの木』の128項をメモした。 "科学は、鞍馬の険しい山中に経路を敷いたり、抗がん剤の量を計算することは得意だが、人の心の哀しみや孤独を数値化することはできない。数値化できないから存在し…

  • ガンディー『獄中からの手紙』岩波文庫 (2010) 読了 + 読書日記1208

    ガンディー『獄中からの手紙』岩波文庫 (2010) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 トインビーのことを知り、文明に関する本を2,3冊読んだ。 その後、ベンサムの読解とカントの読解を同時に行い、暴力というものを少し考えてみたいと思うようになった。(とは言いつつも、ただ本を読みたいだけである) 中公文庫から出ているガンディの自伝は分厚くて躊躇してしまった。なので薄いこちらの本であれば読めると思った。2日かけて最後まで読んだ。 ガンディは良い例えをしている。 ウイルスが、最初はごくわずかの数で体内に侵入し、DNAからRNAへの転写時に増殖して量的…

  • 読書日記1207

    読んだ本 井上達夫『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください:井上達夫の法哲学入門』毎日新聞出版 (2015) 金慧『カントの政治哲学:自律・言語・移行』勁草書房 (2017) 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 引き続き「カントの義務論 VS 功利主義」を咀嚼するためにいろいろと読みながら模索した。 ベンサムの構想した功利主義は、その言語論には共感できるものの、結局は快楽主義者と変わらないのではないか、と思ってしまう。 自分は今の…

  • 読書日記1206

    読んだ本 野本和幸『フレーゲ・ルネサンス:言語・論理・数学の哲学への招待』東京大学出版会 (2023) ガンディ『獄中からの手紙』岩波文庫 (2010) 宮台真司『崩壊を加速させよ:「社会」が沈んで「世界」が浮上する映画批評2011→2020』blueprint (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『崩壊を加速させよ』を久しぶりに読んだ。 パラパラとページをめくると「社会がなぜクソなのかを考察せよ」という面白い題名が目に入った。 "社会を生きる以上は言語的に構築されたシステムの自己運動から逃れられない。" P321 (『崩壊を加速…

  • 読書日記1205

    読んだ本 池田晶子『事象そのものへ![ 新装復刊 ] 』トランスビュー (2010) 橋爪大三郎『橋爪大三郎の政治・経済学講義』ちくま学芸文庫 (2008) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 政教分離のつづきを読み進めた。 今日は信仰の自由と宗教法人法について学んだ。 "原則として言えば、信教の自由(そして思想信条の自由や結社の自由)は、民主主義の憲法の根幹をなすもので、こうした教団にも適用される。例外は許されません。法律を破ってもよいという信仰や思想が現れても、それを頭のなかで考えたり、人に話したり、出版したりしているだけなら、まったく自由…

  • 読書日記1204

    読んだ本 柄谷行人『柄谷行人インタヴューズ2002-2013』講談社学芸文庫 (2014) 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017)i 橋爪大三郎『橋爪大三郎の政治・経済学講義』ちくま学芸文庫 (2008) つづきをよみすすめた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今日も引き続き、小室直樹の精神を受け継ぐ橋爪氏の本からいろいろと学んだ。 読書日記1202に追記というかたちで、まとめる。 ・民主主義の本質について "民主主義の本質は、ものごと…

  • 読書日記1203

    読んだ本 渡辺幹雄『リチャード・ローティ=ポストモダンの魔術師』講談社学術文庫 (2012) 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 2年前くらいに読んだ、早川書房から出ているジェニー・オデル『何もしない』が文庫化されていた。時間が過ぎるのが早い。『何もしない』をきっかけに自分はディオゲネスという最高に面白い哲学者を知ることになった。今読んでいる本が落ち着いたらディオゲネスに関する本を読みたい。 今はベンサムの功利主義とプラグマティズムに関連する図書として、ロ…

  • 読書日記1202

    読んだ本 橋爪大三郎『橋爪大三郎の政治・経済学講義』ちくま学芸文庫 (2008) 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 失われた30年の原因は、小室直樹の見立てでは「アノミー」だとされているが、自分のなかではいまいちパッとしない理解のままである。 小室直樹『危機の構造』はそれが分析されている内容となっているが、読むのがしんどくなり売ってしまった。 この『橋爪大三郎の政治・経済学講義』はそんな小室直樹の本より幾分か読みやすい。 また、橋爪大三郎氏が小室直樹の教…

  • 読書日記1201

    読んだ本 金慧『カントの政治哲学:自律・言語・移行』勁草書房 (2017) 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 「人それぞれ」という便利な言葉がある。 オブラートとして機能したり、個性を尊重する言葉として機能したり、いろいろある。 Aさん、Bさんがいるとする。 Aさんは100分かかって仕事Xを行うが、Bさんは仕事Xを10分で終わらせることができるとする。 AさんはBさんの卓越性に…

  • 読書日記1101~1200

    nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenab…

  • 読書日記1200

    読んだ本 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 本書を読み始めた当初、功利主義は「2001人vs2000人」という対立になれば「最大多数の最大幸福」の原理によって2000人が犠牲になると自分は思っていた。 その誤解は第一部の前半を読んですぐに解消されたが具体的な話までには及ばなかった。 第二部からはベンサムの法理論が展開され、具体的な話に突入した。 ベンサムは10代の頃からイギリス…

  • 読書日記1199

    読んだ本 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) 橘宗吾『学術書の編集者』慶應義塾大学出版会 (2016) プラトン『国家 上 改版 』岩波文庫 (2008) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 ソクラテスは第一巻で正義は不正に勝ることを論証した。 第二巻では、それでもまだ完璧には説得できていないのか、聴衆に理解力が足りないからなのか、まだ不正のほうが正義に勝ると考える人間がいて、ソクラテスに対していろいろと持論をまくし…

  • 読書日記1198

    読んだ本 プラトン『国家 上 改版 』岩波文庫 (2008) 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『国家 上』を精読。 トラシュマコスとソクラテスのやりとりを何回も読み直した。 本書に書かれている「徳」とは「優秀であること」と等価であることを理解した。 徳を積むという言葉があるが、プラトンのいう徳は違う。おそらく東洋思想と西洋思想の違いに起因する。 プラトンの本における「徳」とは能力に長けているという意味であるということを再認識。そうでないとトラシュマコス…

  • 読書日記1197

    読んだ本 アラン『わが思索のあと』中公文庫 (2018) デューイ『民主主義と教育 上』岩波文庫 (1975) プラトン『国家 上 改版 』岩波文庫 (2008) ルネ・ジラール『欲望の現象学 <新装版> 』法政大学出版局 (2010) 吉田文『文系大学院をめぐるトリレンマ』玉川大学出版部 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー日記 アランはヘーゲルを読んでプラトンへ戻り、カントを読んでもプラトンに戻る。 プラトン『国家』を何回も読み直していたアラン。 自分も『国家』を読みたくなった。 トラシュマコスは「不正を行う者は正義を行う者よりも幸福…

  • 読書日記1196

    読んだ本 教育哲学会 編『教育哲学事典』丸善出版 (2023) ジョン・デューイ『民主主義と教育 (上) 』岩波文庫 1975 池澤夏樹『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』小学館 (2012) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今日はデューイを読みたい気分だったのでこちらをメインに読んだ。 デューイの思想とプラトンの考えはある点で一致している。 各々の能力が各々の適する場所で発揮できる社会が理想的であるという構想は、「固定的な社会階級のうえで」という条件を除けばプラトンと一致している。 読んでいくうちに、プラトンの思想を現代流にアップデー…

  • 読書日記1195

    読んだ本 土佐弘之『ポスト・ヒューマニズムの政治』人文書院 (2020) ジョン・デューイ『民主主義と教育 (上) 』岩波文庫 1975 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 午前中は『ポスト・ヒューマニズムの政治』を読んだ。 「環境的不正義」といった表現をたまに本屋でみかける。 SDGsを否定はしないが西欧の押し付けがましさは、未だに印象としては拭えない。 本書では構造的に「マッチポンプ」の様相を呈していると書かれている。 問題を引き起こしている側(先進諸…

  • 姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』文春文庫 (2021) 読了 +読書日記1194

    姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』文春文庫 (2021) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 一週間かけて読み終えた。リミットを今日に設定したので、450ページくらいから先はスピードを上げて読んだ。長い物語であった。 読み終えて思ったこと、それは、このような500項にわたる長い物語を、この物語に含まれる膨大な情報量を、要約というかたちあるいは別の方法によって、伝達などできるのか?という疑問であった。そして自分は無理があると思わざるを得なかった。そしてこの問いはジャーナ…

  • 読書日記1193

    読んだ本 姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』文春文庫 (2021) 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『彼女は頭が悪いから』は220ページまで読み進んだ。 明日は休日なのでいっきに最後まで読んでしまいたい。 思ったことなど、感想は全て明日に持ち越したい。 ・・・ 『ベンサムの言語論』は100ページ弱まで読み終えた。 今日は、ベンサムとヒュームの理論の相違について読んだ。 結論か…

  • 読書日記1192

    読んだ本 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) 姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』文春文庫 (2021) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『彼女は頭が悪いから』は150ページほど読んだが、ありふれた学生の物語のように感じる。 登場人物が増えてきてなかなか頭に入らないが、極端な考えをもった人などおらず、ごく普通の日常のなかで刻一刻と事件に近づいてく。なんとなく嫌な予感がする。 「気づいたら何故かこうなった」のような、…

  • 読書日記1191

    読んだ本 姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』文春文庫 (2021) 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 フェミニズム関連の本を読んでいくうちに姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』という本にたどりついた。 プロローグでは、報道を観ただけで短絡的に解釈する風潮、ツイートに対して痛烈に批判が込められている。 自分はこの本が書かれるきっかけとなった事件については全く知らない。 全く知らない…

  • 読書日記1190

    読んだ本 高島和哉『ベンサムの言語論:功利主義とプラグマティズム』慶應義塾大学出版会 (2017) ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳:学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』晶文社 (2021) ホルへ・ルイス・ボルヘス/オスバルド・フェラーリ『記憶の図書館ーボルヘス対話集成』国書刊行会 (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 ベンサムが再評価される経緯について読んだ。 ミルやシジウィック、その他の研究者がベンサムの研究を通じて功利主義の理論が洗練されたからだということであった。 「カントの義務論vs功利主義」 政治哲学がこ…

  • 読書日記1189

    読んだ本 ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳:学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』晶文社 (2021) モアメド・ムブガル・サール『人類の深奥に秘められた記憶』集英社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 第7章「フェミニズムは「男性問題」を語れるか?」を読んだ。 著者の主張をざっくりまとめると、社会構築主義に依拠するフェミニズムはもうちょっと生物学的な「男性らしさ」について研究したほうがいいのではないか?というものであった。 共感できる点とできない点があった。答えのない問題なので仕方がないと思われた。 読書日記118…

  • ダフナ・ジョエル/ルバ・ヴィハンスキ『ジェンダーと脳: 性別を超える脳の多様性』紀伊国屋書店 (2021) 読了

    ダフナ・ジョエル/ルバ・ヴィハンスキ『ジェンダーと脳:性別を超える脳の多様性』紀伊国屋書店 (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 脳に関する科学的な知見というものがいまいちパッとしない。 あまりにも脳が複雑すぎて研究が追い付いていないのかもしれない。 脳科学は似非科学であると指摘する識者もいる。 腸と脳が密接にやり取りをしている「腸脳相関」は、近年明らかになってきたくらいである。 本書を読んで、常識というものが常に更新されつづけるということを改めて実感した。 昔は当たり前だったが、今はそうではない、という知見は多く存在する。 しかし難…

  • デボラ・キャメロン『はじめてのフェミニズム』ちくまプリマー新書 (2023) 読了 + 読書日記1188

    デボラ・キャメロン『はじめてのフェミニズム』ちくまプリマー新書 (2023) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ アセクシャル・・・他者に性的魅力を感じない人を指す マチルダ効果・・・共同研究を男女で行う際、その手柄が男に取られてしまうこと ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 大学時代にもフェミニズムの講義を受けて、当時の自分はフェミニズム第三波に関するプレゼンを行ったものだったが、本書を読んで今は第四波まで来ていて、…

  • 読書日記1187

    読んだ本 デボラ・キャメロン『はじめてのフェミニズム』ちくまプリマー新書 (2023) A・J・エイヤー『言語・真理・論理』ちくま学芸文庫 (2022) 池田晶子『無敵のソクラテス』新潮社 (2010) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今日は濃い一日だったように思われる。晴れたので散歩も進み、書店に行ったりと充実した一日であった。 とりあえず読んで考えたことなどを書き残していきたい。 まず朝は『言語・真理・論理』を読んだ。実在論というものを、少し本腰を入れて学びたいと思うようになった。言語と現実世界の対応関係というものを突き詰めていくと、付…

  • マーク・トウェイン『人間とは何か』岩波文庫 (1973) 読了

    マーク・トウェイン『人間とは何か』岩波文庫 (1973) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 途中までは同じようなくだりばかりで退屈であったが、最終章の「本能と思想」及び「結論」は読んでいて面白いと感じた。 カール・ジンマー『「生きている」とはどういうことか』と似たようなくだりもあった。 細菌はまるで意志を持っているかのように、数式を使わなくとも最短距離を発見して餌へとたどり着いたという話があった。 文字を使わない昆虫は、ときには馬鹿な行動を見せるが、それは人間の思い込みであって、彼らは優れた知覚能力、認識能力を持っていることが少なくない。蜂やク…

  • 読書日記1186

    読んだ本 飯田隆『規則と意味のパラドックス』ちくま学芸文庫 (2016) 執行草舟『現代の考察』PHP研究所 (2019) 池田晶子『無敵のソクラテス』新潮社 (2010) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 昨日は「存在の形式と内容は矛盾する」という池田晶子の書いた命題をヒュームの法則と照らし合わせて考えた。 朝、自分で書いた記事を読み直した。論理に飛躍がありそうだが、そこまでピント外れでもなさそうに思えた。 『無敵のソクラテス』には、昨日自分で考えたことと同じことが書かれていた。 数学は存在の形式を投影したものだと自分は書いた。池田晶子は以…

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