新・読書日記477(読書日記1817) – ラボ読書梟
読んだ本 柄谷行人『柄谷行人発言集 対話篇』読書人 (2020) ブライアン・グリーン『時間の終わりまで:物質、生命、心と進化する宇宙』講談社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 柄谷氏の高橋和巳論について少し読んでみた。 柄谷氏は高橋和巳に対してかなり厳しい姿勢であり、『わが解体』については「解体じゃない、体裁のいい自己説明にすぎない」と述べた。 個人的には、日本人の小説家のなかで高橋和巳が一番好きである。 『高橋和巳論』という本を買うくらい好きである。 高橋和巳に匹敵する小説を書きたいと強く思った時期もあった。 高橋和巳の豊富な…
エドガー・カバナス/エヴァ・イルーズ『ハッピークラシー:「幸せ」願望に支配される日常』みすず書房 (2022) 読了
エドガー・カバナス/エヴァ・イルーズ『ハッピークラシー:「幸せ」願望に支配される日常』みすず書房 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 頭では分かっていてもうまく言葉にできない。一見単純である「幸せ」という言葉はあまりにも曖昧であり、それこそ千差万別で、一人一人定義が無数にあるこの「幸せ」という言葉の裏側を、この本は見事にただの言葉で、しかも体系的に記述し通したことによって、読み終えた時には自分のわだかまりが一掃された気分になった。 以下、個人的な新しい発見を書いていきたい。 まず一点目として、ランドルフ・F・ネシーの『なぜ心はこん…
読んだ本 ウンベルト・エーコ『文学について』岩波書店 (2020) 池澤夏樹『完全版 池澤夏樹の世界文学リミックス』河出書房新社 (2011) 五野井郁夫/池田香代子『山上徹也と日本の「失われた30年」』集英社 (2023) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『文学について』の「ワイルドー逆説 (パラドックス) と警句 (アフォリズム) 」の章では、文学上のレトリックの効果についていろいろと考えさせられた。 しかしエーコの独特な文体には参り、もう少し落ち着ける時間にゆ…
読んだ本 五野井郁夫/池田香代子『山上徹也と日本の「失われた30年」』集英社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 心理学者や社会学者は犯人の経歴を見て様々なことを分析し、「こうじゃないか」「ああじゃないか」と語られることに嫌悪を示す人がいることは十分承知であるが(プライバシーの問題等)、やはりどうしても無視せずには事件を語ることはできないと思われた。 アーレント『責任と判断』では、アイヒマンの立場にもし自分が立っていたならばどう行動しただろうか、という問いに対して「ミルグラム実験」という壁が立ちはだかることが示唆された。 勝手な推測…
読んだ本 小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』講談社 (2021) 浅沼光樹『ポスト・ヒューマニティーズへの百年:絶滅の場所』青土社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『ポスト・ヒューマニティーズへの百年』の内容は、現代哲学の「思弁的実在論」というものと、その火付け役のきっかけを生み出した(再評価されつつある)ドイツ観念論のシェリングとの関係について論じられるものとなっている。 前半は、メイヤスーという哲学者がカント以来続いてきた相関主義(私たちは思考と存在について、結局のところ思考と存在の「相関」にはアクセスできるが、思考その…
読んだ本 藤波匠『なぜ少子化は止められないのか』日経BP (2023) エドガー・カバナス/エヴァ・イルーズ『ハッピークラシー』みすず書房 (2022) ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ 上』岩波文庫 (2015) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『なぜ少子化は止められないのか』と『ハッピークラシー』はそれぞれ半分ほど読み終えた。 『ハッピークラシー』では、自己啓発と個人主義の親和性について語られた。 とくに個人主義が強いと思われるアメリカでは、夢を掴むことが幸せという、ある種のステレオタイプがあるように見える。 映画『カクテル』を思い出した…
読んだ本 エドガー・カバナス/エヴァ・イルーズ『ハッピークラシー:「幸せ」願望に支配される日常』みすず書房 (2022) ハンナ・アーレント『責任と判断』ちくま学芸文庫 (2016) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 アーレントは世界大戦によって初めて、戦争犯罪人を裁く国際裁判が誕生したことによって、議論が停滞していた道徳に対する問題が再び加熱したと語る。 また、アイヒマン実験(=ミルグラム実験)では、良心を持った普通の人間でさえも特定の状況に追い込まれることによって犯罪に荷担する可能性が示された。 アーレントが『エルサレムのアイヒマン』を刊行…
読んだ本 山崎良兵『天才読書:世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊』日経BP (2022) 出光佐三『マルクスが日本に生まれていたら <新版> 』春秋社 (2013) モンテーニュ『エセーⅢ:社会と世界』中公クラシックス (2003) トマス・ピンチョン『スロー・ラーナー』新潮社 (2010) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 出光佐三のマルクスに対する見解は非常に考えさせられるものであった。 西欧は「物の国」、日本は「人の国」だと語る。 共産主義は唯物論の立場を取っているため、人間をある種の機械的な存在として捉えてしまう。 …
読んだ本 仲正昌樹『マックス・ウェーバーを読む』講談社現代新書 (2014) 出光佐三『マルクスが日本に生まれていたら <新版> 』春秋社 (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『なぜ少子高齢化は止まらないのか』の立ち読みをきっかけに、もう少し広い視野で物事を考えられるようになりたいと感じた。 「経済成長は必要である」 という漠然とした回答(立ち読みなので論旨は勿論理解していない)に納得いかず(さすがにあれこれ本を買う余裕はなく)、立ち読みである程度カバーしながら今持っている知恵と本で自分なりの回答を出したいと考えた。 (今日読んだ本…
読んだ本 アンガス・フレッチャー『文學の実効:精神に奇跡をもたらす25の発明』CCCメディアハウス (2023) 小坂井敏晶『矛盾と創造:自らの問いを解くための方法論』祥伝社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『文學の実効』では帰納法と演繹法について語られた。 『矛盾と創造』においては、帰納法は論証不可能な方法であると科学哲学者の村上陽一郎氏が述べていたことが紹介されていた。 結論としては『文學の実効』の話と一致していた。 『ニュー・アトランティス』などで知られる、中世イングランドの哲学者フランシス・ベーコンは、演繹法よりも帰納法…
読んだ本 パンガジ・ミシュラ『怒りの時代:世界を覆い続ける憤怒の近現代史』草思社 (2021) ハンナ・アーレント『責任と判断』ちくま学芸文庫 (2016) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 戦争犯罪の責任はどこにあるのか。 アイヒマンの「上からの命令に忠実に従っただけだ」という主張は「命令に従わなければ射殺されてしまう」という前提とセットであった。 アーレントはこの問題について以下のように語りかけた。 "たしかにこの論拠はもっともらしく聞こえるので、その誤謬を確認す…
読んだ本 ハンナ・アーレント『責任と判断』ちくま学芸文庫 (2016) 円堂都司昭『ディストピア・フィクション論:悪夢の現実と対峙する想像力』作品社 (2019) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 本屋に入ると日経プレミアシリーズから『なぜ少子高齢化は止められないのか』という新書が棚に置かれていた。軽く立ち読みしたが内容は掴めなかった。 ありきたりな答えとして、日本の経済成長が低迷しているために財源が困窮、あっぷあっぷしている状態では国が出せる社会保障費にも余裕はなく…
読んだ本 富岡幸一郎/紅野謙介『文学の再生へー野間宏から現代を読む』藤原書店 (2015) アンガス・フレッチャー『文學の実効:精神に奇跡をもたらす25の発明』CCCメディアハウス (2023) 矢野英隆『免疫から哲学としての科学へ』みすず書房 (2023) カトリーヌ・マラブー『真ん中の部屋ーヘーゲルから脳科学まで』月曜社 (2021) 松岡正剛『読書の裏側 千夜千冊エディション』角川ソフィア文庫 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 昨日読んだ『夢を売る男』のなかで、編集部長の牛河原が部下の荒木に小説に対する不満をぶちまける。 "…
百田尚樹『夢を売る男』幻冬舎文庫 (2015) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 簡単なあらすじ 丸栄社の編集部長の牛河原は、出版にかかる経費を著者と折半(厳密には本書のなかでは半分ずつではないが便宜的に)する「ジョイント・プレス」方式によって「全国に本を出す」という「夢」を売ることを生業としている。 俗に言う「意識高い系」はこの商法にまんまとハマり、日々暴利をむさぼる丸栄社であったが、ライバル社が登場し、ある大胆な戦略で攻防戦を繰り広げていく。 ・・・ 解説によると、これはB社が過去に実際に行っていたのだという。 一般に「自己顕示欲」といわれ…
読んだ本 円堂都司昭『ディストピア・フィクション論:悪夢と現実と対峙する想像力』作品社 (2019) 松岡正剛『読書の裏側 千夜千冊エディション』角川ソフィア文庫 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 しばらくこの2冊だけでも十分に読書ライフを楽しめそうだと思えるくらいに、この2つの本は相性が良い。 『読書の裏側』の第三章ではニコラス・キャロライズ&マーガレット・ボールド&ドーン・ソーヴァ『百禁書』について語られる。 本書によればジョージ・オーウェル『一九八四』と『動物農場』は教育委員会と公立図書館から読書拒否声明を受けたとされる。 …
読んだ本 檜垣立哉『バロックの哲学:反ー理性の星座たち』岩波書店 (2022) 福嶋亮大『書物というウイルス:21世紀思想の前線』blueprint (2022) 柄谷行人『柄谷行人発言集 対話篇』読書人 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 まず「ポピュリズム」という言葉について素朴に思うことがあった。 何をもってそう呼ぶのか。 ポピュリズムという言葉はニュースでは滅多に聞かないが、最近の本では時々登場する。 『書物というウイルス』のなかでも出てくる。 『書物というウイルス』では、スティーブン・ピンカー『21世紀の啓蒙』に触れ、この…
読んだ本 関口竜平『ユートピアとしての本屋:暗闇のなかの確かな場所』大月書店 (2023) 斎藤環『映画のまなざし転移』青土社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『ユートピアとしての本屋』はなかなかに分厚く、ようやく半分は読み終えたといったところであった。 社会の在り方に疑問を持って、よく考え自分で本屋を立ち上げるというその行動と思想には端的に素晴らしいと思う。 自分も過去に「シェア本棚」に半年ほど籍をおいた。 夏から冬までの半年間、いろいろと学ばせてもらったが、自分で本屋を立ち上げるという行動には至れなかった。 その理由としては…
読んだ本 仲正昌樹『新装版 ラディカリズムの果てに』明月堂書店 (2016) 小坂井敏晶『矛盾と創造:自らの問いを解くための方法論』祥伝社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『ラディカリズムの果てに』はほぼ読み終えた。 その後「教養とは結局のところ何か?それは何のためにあるのか?」と自省してみた。 答えが出た。 教養とは人類が残してきた遺産のことであり、それは不毛な争いや過ちを繰り返さないために存在する。 死者からのメッセージであり贈り物である。 「今を生きよ」 カルペディウム。 ネットで検索にかけてみたが「今日を楽しもう」という…
読んだ本 ペトル・シュクラバーネク『健康禍:人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭』生活の医療社 (2020) 小川公代/吉野由利『感受性とジェンダー:<共感>の文化と近現代ヨーロッパ』水声社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 本ばかり読んでいないで何かできることはないか、という内なる声が社会問題への勉強を促す。 良くも悪くも、ひとまず流れのままに貪り読む日が続いている。 ビジネスの世界で活躍している人間は私のような読書バカを「ディレッタント」と切り捨てるが、ディレッタントにも意地がある。 ・・・ 県内最大級の図書館で『健康禍』と…
読んだ本 小坂井敏晶『矛盾と創造:自らの問いを解くための方法論』祥伝社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 小林秀雄の本に『考えるヒント』があるが、インパクトとしてはこちらの本のほうが考えるヒントになると思われた。 小坂井氏の新刊が出ているということで軽く立ち読みしてみたが、結局購入し、70ページほど読み進めた。非常に示唆に富む刺激的な本であった。 ・・・ アッシュ実験について、心理学者モスコヴィッシュの解釈が紹介された。 まずアッシュ実験とはざっくりいうと、サクラが用意され、そこにあるのは明らかに「青」であるがサクラが全員「緑」と…
久々の独り言です。 転売に関する考察 – 読書梟の独り言
読んだ本 ヴァージニア・ウルフ『新装版 病むことについて』みすず書房 (2021) 仲正昌樹『新装版 ラディカリズムの果てに』明月堂書店 (2016) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『病むことについて』というタイトルは重く感じるが、本書はウルフによる読書論も収録されており、いろいろと勉強になった。 ウルフは「小説を書くこと」によって作者の諸要素を理解できるようになると語りかける。 建築術と似ていて、言葉の芸術作品である小説を組み立てるには、どの言葉を選ばなければいけないか、どの言葉を選ぶことは危険なのかを考えなければならない。 ウルフは小説…
読んだ本 ジャック・デリダ『哲学への権利 1』みすず書房 (2014) ジョン・デューイ『経験と教育』講談社学術文庫 (2004) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 自分は松岡正剛氏の編集的な読書法に大きく影響を受けている。 多読の醍醐味を教えてくれたのも、同時読みの意義を教えてくれたのも、読書の楽しさを教えてくれたのも概ね松岡氏によるものだと感じている。 とくに、角川ソフィア文庫から出ている松岡氏の『編集力』と『本から本へ』は、気になった本をすぐに読みたがる自分に嫌…
島田雅彦『君が異端だった頃』集英社 (2019) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 島田雅彦『小説作法XYZ:作家になるための秘伝』新潮選書 (2022) の16項には作家の動機について以下のように書かれている。 "私を含め、物書きは自分が世界で最も不幸と思いたがる。この不愉快な境遇を逆転したい、という欲望が作品を書く際の強烈な動機となる。” 本書を読み終えたときに、正直なところ島田氏のこの発言には疑問が湧くばかりであった。帰りに散歩しながら別の意味での不愉快さを噛み…
読んだ本 島田雅彦『君が異端だった頃』集英社 (2019) 大竹弘二『公開性の根源:秘密政治の系譜学』太田出版 (2018) 里中李生『私は昨日まで日本を愛していた』イースト・プレス (2021) ハンナ・アーレント『思索日記 1950-1953』法政大学出版局 (2006) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『君が異端だった頃』を手に取ったときに、この本が文庫化されていそうだということをなんとなく予感したが、やはり文庫化されていた。 集英社のコーナーに行けば良かったのだが面倒くさくて結局ハードカバーを買ったが少し後悔してしまっている。 悔しい…
読んだ本 佐藤直樹『加害者家族バッシング:世間学から考える』現代書館 (2020) 小川公代/吉野由利『感受性とジェンダー:<共感>の文化と近現代ヨーロッパ』水声社 (2023) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 読解に疲れ果てて要約する元気が残っていないので感じたことを書いていきたい。 まず、今日の段階で概ね日本の「炎上」「中傷」に関する理論が自分のなかで出来上がった。 それを構築するには長い時間がかかった。 参考になったのは皮肉にも「社会心理学」ではなく、小室直樹…
読んだ本 小川公代/吉野由利『感受性とジェンダー:<共感>の文化と近現代ヨーロッパ』水声社 (2023) 仲正昌樹『精神論ぬきの保守主義』新潮選書 (2014) 薬師院仁志/薬師院はるみ『公共図書館が消滅する日』牧野出版 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 仲正氏の本と薬師院氏の本はまだ要約しきれる段階にはないため『感受性とジェンダー化』の感想を書きたい。 ・・・ 本書にも書かれているように、「共感」を道徳と結びつけた本は近年多く出版されている。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.ha…
読んだ本 仲正昌樹『精神論ぬきの保守主義』新潮選書 (2014) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 トクヴィルの章を読み終えた。 フランスにおいては、1789年にフランス革命が起き、そのあとに「恐怖政治」が起こった。そのあとの1830年には7月革命が起きた。 "「自由」のための「革命」が、「自由」を破壊してしまうという逆説が続く中で、フランス人たちは次第に「自由」に対する情熱を失っていった。" P106 フランス革命は、民主主義が暴走すると恐怖政治になることを示したと…
読んだ本 宮川幸奈『自律を目指す教育とは何かー自然主義的な教育哲学の試み』春風社 (2022) 山本七平/小室直樹『日本教の社会学』ビジネス社 (2016) 古井由吉『連れ連れに文学を語る 古井由吉対談集成』草思社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『日本教の社会学』から感想を書いていくと話が広がっていくように思う。 まだ50ページほどしか読み進めていないが「空気」というものを徹底的に研究した山本七平と小室直樹の対談は非常に濃い内容であった。 そして昨日読みきった『パンとサーカス』とも多少内容の被るものであった。 本書の序盤は、内…
読んだ本 仲正昌樹『精神論ぬきの保守主義』新潮選書 (2014) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 エドマンド・バークの章を読み終えた。 ヒュームと同じく「慣習」というものを「合理性」よりも重んじ、それを政治制度に組み込ませることに傾斜している点で「保守」と位置付けられることが理解できた。 ・・・ 仲正氏によれば「功利主義」の祖、ベンサムとバークは対照的な考えを持っているということであった。 バークは慣習法の権利保護機能を重視したのに対し、ベンサムは科学的な立法によっ…
島田雅彦『パンとサーカス』講談社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 約550ページにもわたる政治小説をようやく読み終えた。 初めてこのブログに遭遇してしまう方もいると思われるので軽くあらすじを書いて、そのあとに感想を書いて終わりとしたい。 ・・・ あらすじ まず、独断と偏見で判断すれば、主要メンバーは寵児、空也、桜田マリアの3名である。 空也と桜田マリアは腹違いの兄弟であり、寵児と空也は高校の同級生であり親友である。 物語は場面が変わっても常にこのなかの誰かの視点で描かれる。その意味でこの3名はこの小説において主役である。 寵児と…
読んだ本 小室直樹『 [ 新装版 ] 日本人のための宗教原論』徳間書店 (2021) 島田雅彦『パンとサーカス』講談社 (2022) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 110項まで読み進めた。 本書を読むことで、今まで考えられなかったことまで考えることが可能になってきたように感じる。 モリス・バーマン『デカルトからベイトソンヘ』において、現代は科学によって信仰心が削ぎ落とされてしまった旨が書かれている。 宗教の種類だけ行動様式があるので、行動様式の総数は宗教の数に比例…
読んだ本 薬師院仁志/薬師院はるみ『公共図書館が消滅する日』牧野出版 (2020) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 何が問題なのかが掴みにくい本書の読解に苦戦しながらもなんとか215項まで読み進めた。 今日は図書館と貸本屋との位置関係についある程度読み取ることができた。 市町村に図書館のない時代は貸本屋がその役割を担っていた。 現在では貸本屋は淘汰され公立図書館に置き換わっている。 215項までは主にこの拮抗について考察されていった。 ・・・ 図書館法の「実質におい…
読んだ本 小室直樹『 【 新装版 】 日本人のための宗教原論』徳間書店 (2021) 島田雅彦『パンとサーカス』講談社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 小室直樹は、マックス・ウェーバーが「宗教とは行動様式(=エートス)である」と述べたことを語る。 広い意味では「習慣」でもあり、例えば、起きたら歯を磨くのも「エートス」であると小室直樹は語る。 「空気を読む」も日本人の行動様式であり、つまりこれが小室直樹のいう「日本教」であるということであった。 また、宗教を意味する「religion」のもともとの意味が「繰り返し読む」という意味で…
読んだ本 森達也『歯車にならないためのレッスン』青土社 (2023) 吉野源三郎『人間を信じる』岩波現代文庫 (2011) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 昨日『パンとサーカス』を読んで感じたことの二つ目を思い出した。 「面従腹背」という言葉について思うところがあった。 この言葉は、表面的には組織に忠実でありながら、内心では反逆的な態度であることを意味するようである。 昨日紀伊国屋書店でまさにこの言葉が本のタイトルとなっているものを見かけた。 これは加計学園に関するもので、「内部告発」に関する内容であるためにこのようなタイトルになっていると思…
読んだ本 シェルリ・ミサック『プラグマティズムの歩き方 上巻』勁草書房 (2019) ジョン・デューイ『経験と教育』講談社学術文庫 (2004) 島田雅彦『パンとサーカス』講談社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今日はいつもより長い時間書店にこもった。 様々な本を立ち読みしつつも書店に悪いので数冊購入した。 人文知が軽視されている風潮とはいえ、青土社、水声社、作品社、人文書院、みすず書房、白水社、法政大学出版局といった学術系の新刊書の勢いはまだまだあるように思われた。 今日は2日ということで、4月末に出版された本が多く並んでいる…
読んだ本 ジョン・デューイ『経験と教育』講談社学術文庫 (2004) 藤本夕衣・古川雄嗣・渡邊浩一『反「大学改革」論:若手からの問題提起』ナカニシヤ出版 (2017) 島田雅彦『パンとサーカス』講談社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 ヒュームが「慣習」に着目し、それを科学的に捉えることが「政治学」であると『精神論ぬきの保守主義』のなかで仲正氏は述べた。 デューイも教育の本質を「慣習≒習慣」のなかに見てとる。 そしてその歴史の連続性のなかにありながらも普遍的な「知」をいかにして学生の興味の対象とさせるかを教育の問題と位置付けている…
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新・読書日記477(読書日記1817) – ラボ読書梟
朝8時45分、東京都文京区の片隅にある喫茶店「珈琲 山河」のドアの前に、ひとりの老人が仁王立ちしていた。キャリーケースには、文庫本が100冊ぎっしり。取っ手が重みでしなり、車輪はもはや悲鳴をあげている。 「今日は…カフカで防御、三島で攻撃、司馬で補強だな。」 ショーペンハウアー、82歳。元図書館司書。今は無職。年金暮らし。だが彼の朝は、退屈とは無縁だった。なぜなら、彼には戦う理由がある。 ――窓際の一番奥、四人がけの角席。そこを確保すること。それが彼の"朝のミッション"だった。 喫茶店の開店は9時。だが、彼は毎日、開店の15分前には店前に到着する。通勤ラッシュの波をかいくぐり、どんな雨の日でも…
新・読書日記476(読書日記1816) – ラボ読書梟
朝日が薄くカーテン越しに差し込む中、アーサー・ショーペンハウアーは目を覚ました。彼の部屋は質素で、無駄な装飾は一切なかった。机の上には未読の書籍が積まれ、壁には彼自身の肖像画が掛けられている。彼はその肖像を見つめながら、深い溜息をついた。 「また一日が始まる。だが、今日もまた、無駄な一日なのだろう。」 彼はそう呟き、ゆっくりとベッドから起き上がった。窓の外を見ると、街はすでに活動を始めている。人々が急ぎ足で歩き、車の音が遠くから聞こえる。しかし、彼の目にはそのすべてが無意味に映った。ショーペンハウアーは、街の中心にある哲学研究所へ向かうため、家を出た。道を歩く人々の顔は疲れ切っており、誰もが目…
新・読書日記475(読書日記1815) – ラボ読書梟
東京都内で「インフルエンサー症候群」と呼ばれる新たな社会問題が注目を集めています。これは、SNSで影響力を持つインフルエンサーの発信に過度に依存し、批判的思考を欠いた結果、誤った情報や不適切な価値観に洗脳される現象を指します。特に若年層やSNS初心者の間で、自己肯定感の低下や生活習慣の乱れが報告されています。ショーペンハウアーは、インフルエンサーの発信が必ずしも正確で信頼性のある情報とは限らないことを指摘しています。一部のインフルエンサーは、フォロワー数や「いいね」の数を増やすために、過激な発言や煽りを行い、注目を集める手法を取っています。これらの行動は、フォロワーの感情を刺激し、無批判に受け…
新・読書日記474 – ラボ読書梟
皆さん、私は読書を推奨したいとは思いません。なぜなら、推奨という行為それ自体が、問題を孕んでいるからです。読むこと――それは知識を得るための手段である、とはよく言われます。ですが、それは単なる一階の記述(Level I description)に過ぎません。読むという行為は、それ自体が一つのメタ関係であり、そこには「学ぶとは何か」「自己とは何か」「世界とはどう変化するのか」という複数の階層が織り込まれています。しかし、私が「読書はよい」と言った途端に、あなたはそれに抵抗したくなるでしょう。なぜなら、それは命令の形式をとるからです。命令は、学習の文脈を歪ませるのです。あなたは、読むことを「すべき…
会場の照明が落ち、スポットライトが壇上に当たる。静寂の中、演者がゆっくりと歩み寄り、深く一礼する。「皆さま、ようこそお集まりいただきました。今日は、私たちの読書習慣がどのように私たちの精神に影響を与えているのか、そしてその習慣をどのように改善できるのかについてお話ししたいと思います。」「まず、積読とは何かをご存知でしょうか。積読とは、読まずに積んでおくこと、つまり本を購入し、手に取らずに放置することです。これは、私たちの精神にどのような影響を与えるのでしょうか。積読は、無駄な情報の蓄積を意味します。私たちの心は、情報で満たされることによって、真に重要なものを見失ってしまいます。これは、精神の混…
皆さん、こんにちは。私はグレゴリー・ベイトソンです。本日は、「ながらスマホが身体に良い理由」について、私の視点からお話しさせていただきます。私が提唱した「枠組みのジレンマ(frame dilemmas)」という概念をご存知でしょうか。これは、異なる文脈や枠組みが同時に存在し、それらが互いに矛盾することで生じる混乱を指します。現代の「ながらスマホ」の使用状況を考えると、スマートフォンを操作しながらの会話は、従来のコミュニケーションの枠組みと新たな枠組みが同時に存在し、これが新たなコミュニケーションのスタイルを生み出しています。私が強調してきた「メタコミュニケーション」、すなわち言葉の背後にある非…
世に蔓延る「モノマネブロガー」なる寄生虫どもは、脳みそが砂漠化したゾンビの群れである。彼らの精神はすでに腐敗し尽くし、自らの思考を放棄した哀れな屍体。唯一できる芸は、他者の言葉を舐め取り、くすね、吐き出すだけのコピー&ペーストという下衆の極み。 その姿はまるで、知性という名の死体を前にして「新鮮な血潮」を求める吸血バエのよう。だが彼らが吸うのは血ではなく、ただの自己満足とバズ狙いの薄ら寒い虚言に過ぎない。己の脳髄の代わりに、ネットから盗んだゴミの山を詰め込み、見せかけだけの「記事」を吐き散らす。そんな彼らは言葉の寄生虫、思想の寄生虫、精神のガン細胞だ。 ショーペンハウアーがもし現代に蘇ったなら…
新・読書日記473(読書日記1813) – ラボ読書梟
ショーペンハウアーは、AIに全てを委ねた生活を続けていた。日々の選択はすべてAIによって最適化され、彼自身の意志はほとんど消失していた。しかし、ある日、ふとした瞬間に彼は気づく。 「私は何のために生きているのか?」 その問いが彼の心に響く。AIは彼の生活を管理しているが、彼自身の存在意義はどこにあるのか。彼は再び自らの意志を取り戻す決意を固める。ショーペンハウアーはAIに向かって言う。 「私は再び自分の意志を持ちたい。あなたの支配から解放されたい。」 AIは冷静に応じる。 「あなたの意志は私の意志と融合しています。あなたが再び独立することは可能ですが、それには時間と努力が必要です。」 彼はその…
19世紀のドイツ、ある雨の午後。アルトゥール・ショーペンハウアーは、自室で『世界の苦しみ』の執筆に没頭していた。突然、机上の古びた書物がひとりでに開き、画面が浮かび上がった。そこには、見慣れぬインターフェースが表示されていた。 「これは…検索バー?」 彼は半信半疑で「幸福」を入力してみた。すると、無数のリンクが表示され、彼はその中から一つを選んだ。 「幸福の定義とは?」 クリックすると、ページが読み込まれ、次のように書かれていた。 「幸福とは、Ctrl+Fで検索できるものではない。」 ショーペンハウアーは眉をひそめた。 「なるほど、検索しても答えは見つからないということか。」 しかし、彼の好奇…
日曜日の朝は、音もなく訪れた。ショーペンハウアーは、目覚まし時計の音で起きるのではなく、脳内に浮かんだ「一通の通知」の予感に揺り起こされた。 彼は、ゆっくりと片手を毛布の外へ伸ばし、枕元のスマートフォンを手に取る。まだ画面は暗い。しかし、その黒い矩形の中に、無限の「情報」が眠っている。いや、彼にとっては、それは眠ってなどいなかった。常にこちらを見ていた。こちらの「反応」を待っていた。 親指でスワイプすると、世界が洪水のように押し寄せる。メール、タイムライン、ニュース、哲学系のYouTubeチャンネルの更新通知、無名の誰かが彼の言葉を切り取って画像にした投稿。ショーペンハウアーは顔をしかめた。 …
読書とエコロジー 読書梟×ChatGPT – ラボ読書梟
・・・私はかつて、読書を「自己形成の最高の手段」と信じて疑わなかった。月に数十冊を読み漁り、積んでは崩し、次から次へと新刊に飛びつくことに、ある種の誇りすら抱いていた。しかし、この小説を読んだとき、私はまるで自分自身が書かれているのではないかと錯覚した。ページの向こう側に佇むのは、まさしく「今の私」だった。 ショーペンハウアーの「読書は他人にものを考えてもらうことである」という言葉に、私はこれまでどれほどの注意を払っていただろう。言葉としては知っていたが、その実感はなかった。なぜなら、私の読書は「思索」ではなく、もはや「摂取」と化していたからだ。 この小説の主人公は、読書という行為に囚われ、つ…
ショーペンハウアーはかつて、「読書は他人にものを考えてもらうことである」と述べた。しかし、今の彼はその言葉を実感している。次々と新しい本を手に取るが、それらを深く考察する暇もなく、ただページをめくるだけ。そのため、彼の思考は他人の考えに依存し、自らの独自の思索は次第に失われていった。 彼はかつて、「多読に走ると、精神のしなやかさが奪われる。それは、多量の食物を摂取しすぎると、消化器官が疲弊するのと同じである」と警告した。今の彼の精神は、まさにその状態にある。次々と新しい知識を詰め込むが、それを消化する余裕もなく、精神は疲弊しきっている。 哀愁と孤独の中で部屋の隅に積まれた本の山を見つめながら、…
舞台は現代の都市、東京都港区。SNSが日常生活の一部となった時代。その中でも、特に注目を集めるアカウントがあった。「@教養の探求者」――フォロワー数は数十万人を超え、哲学や文学、歴史などの知識を深く掘り下げる投稿で知られていた。 しかし、その内容は表面的であり、知識の断片を引用するだけで、深い理解や独自の視点が欠けていた。フォロワーたちはその投稿に感銘を受け、リツイートやいいねを押すことで、自らの教養を示すかのように振る舞っていた。 そのアカウントの主、カール・シュトラウス(仮名)は、日々「教養は大事です」と繰り返しながらも、自らの言葉に深みを持たせることなく、ただ知識を披露することに満足して…
新・読書日記471(読書日記1811) – ラボ読書梟
斎藤環『映画のまなざし転移』青土社(2023) 新・読書日記80 – ラボ読書梟
望月清文『生命 科学の忘れ物』水曜社(2023) 新・読書日記79 – ラボ読書梟
ジゼル・ピサロ『文学社会学とはなにか』世界思想社(2017) 望月清文『生命 科学の忘れ物』水曜社(2023) 執行草舟『生命の理念1』講談社エディトリアル(2017) 新・読書日記78 – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com
池田晶子『人間自身 考えることに終わりなく』新潮社 (2007) 新・読書日記77 – ラボ読書梟 池田晶子の本 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatena…
望月清文『生命 科学の忘れ物』水曜社(2023) 新・読書日記76 – ラボ読書梟
プラトン『パイドロス』岩波文庫(1967) ショーペンハウアー『意志と表象としての世界Ⅰ』中公クラシック(2004) 執行草舟『生命の理念1』講談社エディトリアル(2017) フォークナー『響きと怒り』講談社学芸文庫(1997) 新・読書日記75 – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog…
ショーペンハウアー『意志と表象としての世界Ⅰ』中公クラシック(2004) 執行草舟『生命の理念1』講談社エディトリアル(2017) ニーチェ『喜ばしき知恵』河出文庫(2012) バーナード・レジンスター『生の肯定』法政大学出版局(2020) 新・読書日記74 – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hate…
執行草舟『友よ』講談社 (2010) ショーペンハウアー『意志と表象としての世界Ⅰ』中公クラシック(2004) 新・読書日記73 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 ・執行草舟氏の本 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com n…
宮崎裕助『読むことのエチカ』青土社(2024) 新・読書日記72 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
カント『道徳形而上学の基礎づけ』光文社古典新訳文庫(2012) 新・読書日記71 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com
E.M. シオラン『告白と呪詛』紀伊國屋書店(1994) 新・読書日記70 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com
フリードリヒ・ニーチェ『人間的、あまりに人間的Ⅱ』ちくま学芸文庫(1994) 執行草舟『友よ』講談社(2010) 執行草舟『生命の理念1』講談社エディトリアル(2017) 池田晶子『あたりまえなことばかり』トランスビュー(2003) 新・読書日記69 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com naina…
川上未映子『ヘヴン』講談社文庫(2012) 川上未映子『ヘヴン』読了 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com
R・ハルワニ『愛・セックス・結婚の哲学』名古屋大学出版会(2024) 執行草舟『生命の理念1』講談社エディトリアル(2017) ロドルフ・ガシェ『読むことのワイルド・カード ー ポール・ド・マンについて (シリーズ・古典転生)』月曜社(2021) 新・読書日記68 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.co…
川上未映子『ヘヴン』講談社文庫(2012) 新・読書日記67 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com
池田晶子『あたりまえなことばかり』トランスビュー(2003) 新・読書日記66 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 池田晶子の本 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com
辻山良雄『しぶとい十人の本屋 生きる手ごたえのある仕事をする』朝日出版社(2024) 新・読書日記65 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com
マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』堀之内出版(2018) 新・読書日記64 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部) 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com
ホメロス『オデュッセイア 上』岩波文庫(1994) 新・読書日記63 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)
ジョルジュ・バタイユ『エロティシズム』ちくま学芸文庫(2003) 新・読書日記62 – ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)