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2021/07/22

  • ドクロと少女(色鉛筆作品729)と 繊細問答。

    1990年ぐらいに描かれたと思われます。それは、画風の流れとサインの文字で分ります。今は、カタカナで、「ヒロクニ」となっていることが多い。この絵には、ドクロが多く登場しています。旗印にも、ドクロが。いつも思うのですが、ドクロの表情がいつもコミカル。本格的な不気味さを持ったドクロが描かれていれば、シリアスでクールな作品になると思うのですが、笑っていたりして、ふざけたようなドクロや、ビックリ顔や、困り顔のドクロなので、怖さはなく、どちらかと言うと拍子抜けしてしまうような顔をしている。こういうのが、武内の絵の醍醐味なのか?そう思いながら見ていました。とにかく、愛嬌がありすぎるドクロ達だ。↓たくさん描かれているところを、抜き出してみました。↑コレ。1つだけフェイントをかけたのか、ドクロになっていない顔があります。...ドクロと少女(色鉛筆作品729)と繊細問答。

  • 元気だ!(色鉛筆・作品紹介728)と 畑正憲氏追悼

    この絵を見ながら、“くっきりとしているな”と思う。ビビッドな感じ。人物画なのは、見て取れるのですが、どういうふうに見ていいのか少し混乱気味です。男性像であろうとあたりを付ける。そう思ったとたん、角がある宇宙人みたいに思えたりする。この絵は、「こういうのを取り上げたらどうだ?」と見せてくれた絵なんです。元気な感じもするし、いいかも?と思って、絵をスキャンしていました。だけど、どういうふうに作品を紹介したらいいのか悩むのが正直なところ。「元気を出して、やっていこうぜ!」と絵は語りかけてくれますが、その正体は何なのか?それが、さっぱり分らない作品です。頭の上に描かれた、“星”は、エネルギーがバチバチと音を鳴らしているようで、元気を出したくない時に、「元気をだそうぜ!」と急きたてられているようで、「やめて・・・。...元気だ!(色鉛筆・作品紹介728)と畑正憲氏追悼

  • 花-メモ(作品紹介727)と 春とタンゴ

    この絵は、11cm×13cmの小さな絵で、トイレの柱に貼られていたもの。メモの1つでしょう。このメモは、冬の間から目を惹きつけるものがあって、時々、「今日はこの絵にしようかな?」等とよく思ったものです。その度に、「いやいや、この絵は春になるまで待っておこう。」と何度も思いつつ、この絵にぴったりな日がやってきた。庭に春がおとずれ、庭の花達とコラボする日。メモなので、太い水色の線は、空間のことを考えていた(思考していた)のではないかと思います。青い中央の線は、猫を飼っているわたしとしては、植木鉢にからにゅっと猫が顔が表したように思えたりします。横の並んだ線は、胴体なのです。花を描く。花は、武内の絵では、いつもこの形。今回の花の絵は、赤色が多く使われ情熱的な感じで、春のふわふわした感じがしません。暖かい日に、我...花-メモ(作品紹介727)と春とタンゴ

  • 放課後(色鉛筆作品726)と 光陰矢の如し

    オレンジ色と黄緑が、実物は鮮やかなのですが、出ませんでした。この2色は、蛍光色なので、スキャナーで画像を取り込むと、ほぼ無色になってしまいます。写真で写すとなんとか色が出るので写真からのもの。今、WBCにて日本が優勝し、沸いています。ヒロクニさんも、時々テレビでの中継を見ていました。子供の頃は、野球選手になりたかったというくらい、少年野球にはまっていた時期があったそうです。右の並んだ5個の丸を見ると、「野球の球」に思えるのは、その話のせいかも。中学は碌に登校せず、放課後、野球をしに登校するという生徒。そんな日の夕焼けの風景なのか?と思いながらこの絵を見ていました。その頃の校舎やグランドが描かれているようにも思えます。昭和12年生まれなので、昭和溢れる風景を想像するのでした。月日が流れるのは、早い。何気なく...放課後(色鉛筆作品726)と光陰矢の如し

  • カタカタ、トコトコ(作品紹介725)と 止められないこと

    絵に日付がしっかりと書き込まれており、2003年1月12日に出来上がった作品だ。足がついている“子供のおもちゃ”を連想させる。大きい2つの円を見ていると、可愛いロボットのような気もしてくる。こういう発想はどこから出てくるのか?やっぱり、武内の絵は個性的だと改めて思う。それでいて、幻想的な雰囲気。絵を見ているうちに、良人の計り知れない“才”について考えてみました。空中に浮かぶ丸い顔。この表情をじっと見ていると、可笑し味が湧いてきます。特に、右側。この表現は、他の追随を許さない表現だと。もっと美術的にいうならば、武内はシュールレアリストなんだと思います。春になってきた。陽射しが暖かい。庭のムスカリやヒヤシンスも芽を伸ばし、もうすぐ花が咲く。春の到来に期待をよせ、吹く風に身をゆだねる。「いい気持ち。」と思って家...カタカタ、トコトコ(作品紹介725)と止められないこと

  • 楽しい一日(色鉛筆作品724)と 家探しあれこれ

    武内から手渡された3枚の絵。これが最後の1枚になります。わたしが選ぶ絵と違いかなりハチャメチャ・・・、つまりアバンギャルドなもの。今日は落書きのような雰囲気もある色鉛筆画。かえる?のような顔に傘のような胴体をしたキャラクターが目につきます。コヤツがお出かけし、驚いたり、嬉しくなったり、喜んだりといろんなことに出会った様子が描かれているような感じがします。夜、今日の一日を振り返る。振り返った日が、この絵のような気持ちであったなら、やはり幼少期だなぁと思う。幼い日に、ふと「この道をずっと歩いていくと、どうなるのなろう?」と疑問に思い、「遠くへ行ってみよう!」と決心し、知らない場所まで歩いていく。ドキドキ、ハラハラ。また、基地作り等の遊びに興じて、ついでに落とし穴などを作っていたにもかかわらず、別の子が作った落...楽しい一日(色鉛筆作品724)と家探しあれこれ

  • 祭り(色鉛筆作品723)と 人類はまだまだ野蛮

    何かのおまじないか?そんな印象を受けます。この絵は先回の作品と同じく、「これを取り上げてみてよ。」と渡された3枚の絵の1枚。茅の輪をくぐる行事がありますが、それを思い浮かべたりしましたが、でも、違うなぁと。人型であることは確か。右下にいる女の子が「ほら。見て。」という眼差しで、こちらを見ています。家で言うセリフに、「ピーちゃん(猫)見て、ヒロクニ先生ナンかおかしなことしているよ。」というのがある。そう言ってから、「見てごらん。」と、言ってピーを抱き、わたしの顔と並べ、「2人で見ていま~す。」とわざわざヒロクニさんの周り半径1m半を包囲する。すると、キッとした目つきで「じゃまだ。」と言う。何をしているかというと、踊っていた。CAN(ジャーマン・ロック)を聴きながら。よくCANで踊れるなぁ~と感心する。「CA...祭り(色鉛筆作品723)と人類はまだまだ野蛮

  • ホップ・ステップ・ジャンプ(作品紹介722)と 人との出会い

    「この絵をブログに取り上げてみてよ。」と言われ、3枚の絵を渡されました。その中の1枚になります。この絵を見た時、ぼかして線が消されたようになっている部分が気になって、この部分を何度も見てしまいました。クレヨンの白とグレーが、紙にのっているように思いますが、表面を触ると硬くなっていて、平らなのです。目をこらして見ていると、黒い線が滲んで見えたりと。こんな技法があるのか?と思って見ています。何故、消されたのかという理由は、まったくわかりません。四角く切り取られた空間から、花がくっきりと見え、春を待ちわびている気持ちによく合います。それで、この絵を選びました。この人型のことを、わたしは「埴輪くん」と呼び、消された埴輪の間の赤い部分は、炎に違いないと想像する。『キャンプファイヤーをする埴輪たち』そう思いだしたら、...ホップ・ステップ・ジャンプ(作品紹介722)と人との出会い

  • 喜び(色鉛筆作品721)と 執着は負である

    画面に見える記号や形が赤い大地の上に、折り重なりながら浮かんでいる。見ていると、多くの微笑があるようで、春の到来を思わせる。ここは、楽園なのかもしれない。左の受け皿のような赤い形に落ちてくる丸い形は、実りを受け入れ、豊穣を思わせる。右端にあるxのような形は、喜びを表しているかのようだ。この形は、絵に初めて登場したもので、目新しい。こういう形をよく発明するというか、表現させたらピカイチかもしれない。任意の形を生み出す才が秀でているのだろう。わたしは、このxの形の虜になっています。武内は、亡き師匠の徳山厳氏から、若い頃、「おめぇは、詩を爆発させるからな。」と言われたと聞きます。こんな絵、摩訶不思議絵画なのですが、ポエジーを感じます。この形の集合から、「喜び」を感じるのです。そして、春が早く来ないかなと思う。こ...喜び(色鉛筆作品721)と執着は負である

  • 雪と一緒に(作品紹介720)と 夕食とタラのコロッケ

    こちらは、マジック作品です。油性のマジックインキは、重ね塗りすると下地が透けて見え、セロファンを重ねたような効果が出ます。緑に見えるところは、オレンジや黄色が、紫に見えるところは、ピンクが塗られています。案山子でも描いているの?と思ってしまいますが、これは飛行機です。武内の絵を何年も毎日見ていますと、視覚に形が擦り込まれていますので、描かれていませんが、尾っぽの部分“水平尾翼”があるのです。このバッテン、+の形があるものは飛行機なのです。雪の振る人家のある街並みを浮遊しているような感じがします。ところで、雪が降ったら、飛行機って飛べただろうか?こんな疑問もありながら、絵を見ています。台所でこんな会話をしていました。ヒロクニさんは、「最近、ご飯が美味しくってね。毎日、ありがとう。」と言い、わたしに握手を求め...雪と一緒に(作品紹介720)と夕食とタラのコロッケ

  • 誕生(作品紹介719)と 最近の昆虫食について

    この絵は、週刊誌「サンデー毎日」にカットを描いたときのもの。ショートエッセイで、子供のことだったのかもしれません。いつも見るフェイルとは、違うものから選びました。武内の絵の中でも、爽やかさが漂うというめずらしい絵になります。武内らしさがあるとすれば、「みんな飛んでいる。」ことでしょうか。光に包まれている赤ん坊は、腕や足がプクプク太っていて栄養満点です。祝福あれ!この絵を見ていると、そんなことを思います。一気に描いたようで、鉛筆の線を書き直したところがありません。そのせいで、線がのびのびとして、大らかな印象を受けるのかもしれません。今日の話題は、昆虫食。徳島で昆虫の入った“かぼちゃコロッケ”が給食で出されたというニュースを見た。コオロギの粉末を混ぜているそうだ。そのニュースを見て、嫌な感じがした。ヒロクニさ...誕生(作品紹介719)と最近の昆虫食について

  • いたずら者(作品紹介718)と 冬の意気込み

    エネルギー全開という感じです。この絵は、最近出来上がったもので、アトリエに通された針金にクリップで吊るされていました。B5サイズの小さめの絵になります。扇風機が回っているかのような動きをしていて、風を送り込んでくるかの如く。だけど、風じゃない。仁王立ちしていて、原始的なエネルギーを放っているようだ。ひょうたん型の顔は、最近よく描く形で、この絵意外にもよく描いている。たぶん単純に顔ではないのだろうけど、顔に見えるわたしにはインパクトが大きい。「これ、いいでしょ。」とアトリエで言われる。いいも悪いもを超えてしまっていて、答えに躊躇した。喜び過ぎている犬がしっぽを千切れんばかりに振っているような気もするし、ピピ(猫)が、布団の上で暴れてはしゃぎすぎているような感じでもあるし、(羽根布団の上で、暴れるの好きな猫な...いたずら者(作品紹介718)と冬の意気込み

  • なぞなぞ(色鉛筆作品717)と 冬は機嫌が悪いヒロクニさん

    いつも思うのですが、絵を見るたびになぞなぞをしかけられているような気持ちになります。天照大御神が隠れた、天の岩戸の入り口のように思えるけれど、「古事記」にまったく興味の無い武内なので、そのイメージではない。置物が置いてあるように感じることから、抽象的な静物画かもしれない。まさしく、なぞなぞだ。いやいや、髭の生えたおじさまがいるようにも。この絵に静けさがあることから、くぐもった低い声がよく聞こえ、「わたしはな~んだ。」と問い、わたしを困らせてきます。小さい声で、「武内ヒロクニじゃないの?」と答える。いつも異次元を漂い、異空間にいる人だから。この答え、合っているのでしょうかねぇ。冬になると機嫌が悪いヒロクニさん。「やれやれ。」とよく言い、「よっこいしょ。」が口癖に。「今日は疲れた。」もよく言う。以前、「もっと...なぞなぞ(色鉛筆作品717)と冬は機嫌が悪いヒロクニさん

  • 地下鉄と運転士(色鉛筆作品716)と 現代美術の元祖の画家

    これは、地下鉄の絵。正面に兜をかぶったような人は、「運転士」です。この形が単体で、ドンとアップで描かれた絵のタイトルが「運転士」でした。ブルーとピンクの色合いで、皆夕焼けに包まれているような印象を受けます。顔の中央の鼻筋の部分は、ビルで旗のようにパンツがたなびいていたり、その上は、コップに歯ブラシ。後ろには、待機する電車。扇形の上には、走る電車と可愛い家。虹のような部分は区切られていて、珈琲カップ、振られている手、建物、花、ドクロ、星。よく見るとファンタジック。わたしは、かわいい家のありように心が惹かれます。この家に「安心」を感じるのです。この絵は、ハチャメチャなのですが、どことなく懐かしい気持ちを喚起され、子供の頃感じていた安心感ってあったなぁと思い出したりしています。98と書きこまれているので、25年...地下鉄と運転士(色鉛筆作品716)と現代美術の元祖の画家

  • 2023年、明けましておめでとうございます。(作品紹介715)と 変化の年

    この絵は、スキャンしたところ、蛍光色の色鉛筆を使用していたため、色の部分が白くなってしまい、写真を撮ってなんとか写しました。写真だと色が出るのが不思議です。その為、絵が暗く写ってしまいました。光を多く入れて撮ると、やはり白くなるので画像がいまいちなで申し訳ない。この絵は、お正月のめでたい雰囲気にいいかもしれないと思い、取り上げました。鉛筆のグレートーンがフワフワした空間を作っています。黒は思いっきり筆圧強く、塗り重ねられ黒光りしていて、光を反射しています。中央の5弁の花?人型?は、はじけるエネルギーか。周りの空間がそれを受け止めているように感じます。「元気が一番大事って、和尚にいわれてね。」と時々言う、ヒロクニさん言葉を思い出しました。明けましておめでとうございます。皇紀二六八三年令和五年(西暦二〇二三年...2023年、明けましておめでとうございます。(作品紹介715)と変化の年

  • 大阪徘徊図(色鉛筆作品紹介714)と ローマの哲学者の生死感

    左上に“UMEDA”と書きこまれているのは、阪急梅田駅のことでしょう。大阪へは、阪急電車に乗って行きます。駅を降りて、散歩をしている風景図といったところ。風景画ではなく、地図もしくは、図だと思う。右中央の人物は、自身だろう。あっちへこっちへと歩いて、街を見ている自分だ。それと、自分の名前“ヒロクニ”を何と多く書き込んでいることから、自分が行ったところを記しているのだろうと。猫がマーキングしているかのような感じもして、可笑しい。右上は、都会を象徴する女性だ。街っぽい。武内は、犬派か猫派かといえば、猫派だ。飼い主のいうことをあまりきかない。ちょっと、ブラックジョーク。朝、狭い我家にある短い廊下で、ヒロクニさんと鉢合わせになりお互い顔を見合わせる。お互いにじゃまな・・という顔。すかさず、「まあ、こんな所で会うな...大阪徘徊図(色鉛筆作品紹介714)とローマの哲学者の生死感

  • 冬枯れ(作品紹介713)と ストーブの前で

    こういう気持ちになるのかな?と思いながら見ています。冬枯れの線路道の横を、精神崩壊したかのような人がさすらう。寂しい冬の風景である。この絵は、「こういうのも取り上げてみてよ。」と渡されました。ドローイングのような線(茶色の部分)と動き回る赤い線。そして、季節と場所を思わせる描写が、鉛筆で出来上がっている。茶色の線の部分は、油絵具を使用していて、紙に油が滲む効果が気に入っているらしく、家には油絵具で描かれたメモ(小さいドローイング)がよく貼ってあります。この絵を見た時、ドッキリしました。落書きのような絵で、作品だったの?と。気を取り直し、まだまだ見続けていると、人気のない播州の田舎の風景を思い出しました。山陽電鉄に乗って、駅を降りても静かで、店も少ない駅です。駅を降りて、歩いている内に、こんな所に私は住める...冬枯れ(作品紹介713)とストーブの前で

  • 夜の街角(作品紹介712)と “さびしさ”はどこから?

    赤と青の対比が強烈な作品です。「ああ、街だ。」と、わたしは即座につぶやく。人、建物、その間を縫うようにある暗がり。人はだまし絵のように、組み込まれている。また、路地を思わせる交差した青色の線。そして、黄色の灯かり。建物にあるひしめく窓。やはり、ネオンを感じさせる色合いで、都会を思わせる。2003年作となっているので、もう19年前に描いたものだ。月日が流れるのが早いと感じる今日この頃。作品を見ても、同じことを思います。今日の朝は、若山牧水の「幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく」で始まりました。ヒロクニさんは、この句を3度繰り返して、言った。“寂しさ”の部分が、頭に残り、ヒロクニさんらしいと思った。「よく覚えているねぇ~。」と言うと、「中学で習ったからね。」と。(あまり中学校へは行かなかった...夜の街角(作品紹介712)と“さびしさ”はどこから?

  • 歩く人(作品紹介711)と 不安は不安を呼ぶ。

    ウォークマンと書き込まれているので、音楽を聴きながら歩いている人なのかと、思っていましたが、「歩いている人」なんだと思い直しました。同じ方向に歩いている群衆と思うと、通勤ラッシュやいっせいに信号を渡る群衆を思い浮かべます。ここに描かれている人?この“P“の形にも見える歩いている記号は、それぞれ違い同じものはない。表情があるので、人格があって人間のように思えてきます。また、中央にある記号に目がどうしても行き、これが主人公のように、わたしには見える。右に見える斑点模様の“P”は、子供のようで可愛い。とぼけた表情が無垢な感じ。水色の背景が春を思わせ、楽しい場所に行くのだったらいいなぁ~と眺めています。色鉛筆の使い方が今と違い、水溶性色鉛筆でガランダッシュのスープラカラーを使用しています。決して、水は使わないのが...歩く人(作品紹介711)と不安は不安を呼ぶ。

  • 神戸のジャズ喫茶、jamjamにて(作品紹介710)と 損得勘定の是非

    神戸にあるジャズ喫茶jamjamのことを思って描いた絵だと思います。港が描かれている。遠くに見える山。その山には、髪がカールした、いつもの武内の女性像が。のっぽの人物も左に見える。顔は正反対の方向を向いていて、お互いは感心がなさそうである。縦に描かれた絵ですが、その視線のゆくえから海が横へ伸びているようで変な広がりを感じます。右下の文字があるところに段々になった線があり、店への降りていく階段のように感じた。地下にあるのです。名前が書き込まれているのは、一緒にいた人物?日記のような絵なのかもしれません。ここの珈琲は、苦味があっていつも美味しいことも思い出されてきました。また、この鉛筆の線は、いつも独特な削り方をしている鉛筆でないと出来ないのだろうなと、アトリエにある鉛筆の先まで思い浮かびます。jamjamに...神戸のジャズ喫茶、jamjamにて(作品紹介710)と損得勘定の是非

  • 希望(色鉛筆作品紹介709)と 後悔、二段重ね。

    アトリエに武内の様子伺いに行くと、積み重ねられた紙からブルーの色がはみ出していました。どれどれと絵をめくり上げるとこの絵が出て来ました。目にこの冴えたブルーの色がワッと飛び込んできて、清涼剤のように感じた。それで、この絵を取り上げることに。この楕円の重なり具合とか、形のゆがみ具合も良くて、どことなく可愛い。種や卵みたいで、物事の始まる前の絵か?青い丸が羅列されているが、だんだん大きくなったり、小さくなったりしているありようがなんともいえない雰囲気を添えている。豆の鞘にあるクッションのようで植物的に思える要素だ。物事として捉えると、始まりの前というのは、物事がすでに内包しているという事かもしれないと思ったりした。言い換えれば、まだ果たされないことがあったとしても、現在の時点で勢いがあれば、それは果たされるで...希望(色鉛筆作品紹介709)と後悔、二段重ね。

  • 線がポップ(作品紹介708)と プレミアムノイズのライブに。

    OSAKA、KOBEと書き込まれています。阪急電車で行く、大阪、神戸の道のりの事だと思われます。下部に描かれている円径は、車輪なんでしょう。正面を向いているように見えるのは、電車?車輪の向きからすると、アクロバットな関係だ。大阪に着く前、長い橋を行き、淀川を渡る時があります。その時、前方を見ると、大きなビルがそびえたっているようすが見渡せ、ビルの群れを見ると、大阪に着いたなといつも思う。そんな印象が詰まっている絵だ。上部に描かれた人物は、きっと武内でしょう。都会で珈琲を飲む自身じゃないかな。この絵は色はポップではありませんが、線がポップに感じます。それは何故?当人は、「絵柄はトランプみたいだけど、これ取り上げてくれない?」と言いながら、手渡されました。トランプの柄だとすれば、キングかジャックだ。どっちなの...線がポップ(作品紹介708)とプレミアムノイズのライブに。

  • 秋の夕焼け(作品紹介707)と 思わないことは果たされない。

    「秋の夕焼け」秋に入り、陽射しが斜めから射す。陰影にオレンジが混ざり、どことなく茶色っぽい。夕暮れになると、太陽の陽光と青い空の色が交じり合う。そして、雲が流れてゆく。すると、黄金色のように輝く瞬間来る。燃えるように赤くなったかと思うと陽が沈む。一日が、終わる知らせだ。ほんわりした作品で、フワフワ感がある作品。秋も深まり、紅葉も見られるようになり、赤や黄色が目に付く季節に。そう思っているせいか、この絵が目に留まった。いつもの色彩がギューと詰まっている絵と違い、もの寂しさを感じるところが秋だ。だから、「秋の絵」としていいと思ったのです。中央の黄色の部分が唐突で、“バナナ”に見えてしまうのですが、わたしの頭の中では、これは「バナナフィッシュなのだ。」と思い込むことにした。“バナナフィッシュ”というのは、D・J...秋の夕焼け(作品紹介707)と思わないことは果たされない。

  • ヌード(作品紹介706)と ゴシック小説について

    ドンと女性の裸体を描いた絵は、かなり古い作品と思われる。この絵もヌードがかなりデフォルメされているが、現在はもっと形が単純化されて、わたしは“人型”と言っています。女性の髪は渦を巻き、カールが跳ね上がっている。武内の描く女性像は、すべてこの髪型をしています。絵をじっと見つめていると、油絵などで、ソファに寝そべる女性の裸体を描いた構図と似ているなぁ、と思ったりして、古い日本の洋画の面影を感じたりした。ただ、決定的に違うのは、頭の中で生まれた人工的な絵だという事。武内は「私の絵は、観念だから。」とよく言います。この絵は、その部類に入ると思います。背景に唐突に描かれた縞模様が、エキゾチックな雰囲気を出しているのが不思議に思う。よく見ると、☆×◎が羅列してあって、それだけで雰囲気を作っています。うまくするものだな...ヌード(作品紹介706)とゴシック小説について

  • 「やあ!」と言う。(作品紹介705)と すすきの戦い

    「こんにちは!」と絵が言う。描かれているのは、人型。「やあ!」と言って手を上げているのが、男性で、右にいるのが女性だ。そして、フムフムと眺めていました。武内は、もう、絵で遊んでいるのだなぁ~と思いました。蠅叩きのような手に、足先が四つもある。左にある足では立っている姿、右にある足を見るとつま先立ちをしてバレエを踊っているみたいだ。脳裏に、こういう光景が浮かんだ。子供造形教室をしていた時に、バレエを習っている子がいて、そのバレエが嫌だったらしく、居残る子がいた。「そんなに嫌なの?」と聞くと、うなずく。次がバレエの教室へ行く予定になっているらしく、バレエの時間をなるべく少なくなるように時間稼ぎをしているのだと言う。そんな話をしていると、武内がやってきて、「ゆいなちゃん、そんなに嫌なのかぇ。」と言いい、目の前で...「やあ!」と言う。(作品紹介705)とすすきの戦い

  • 風が舞う(作品紹介704)と 万歩計を持つ

    この絵はメモか?作品か?と悩む。いたずら描きが、作品になったというところか。鉛筆とクレヨンで描かれている。これは、作品のファイルに収納されていたので、作品として武内は入れています。わたしは、風がいたずら描きを残していった。そんなふうに絵を見て感じていました。また、踊っているようにも見えます。「詩人が描いた絵」として見たら、許容されそう。いわゆる一般的な画家が描いた絵として見たら、疑問符が付きそうだ。「ふざけてるのか!」と。まさにふざけている絵だ。左上にある顔を見ると、調子にのった詩人と言ってもいい。このふざけた顔が悪戯という性質を思わせる。日本人的な感性と、ちょっと違う。武内は、情緒はとても日本人的でヒューマニズムを大切にしています。おもむろに台所で、「幾山河超えさり行かば寂しさの終はてなむ国ぞ今日も旅ゆ...風が舞う(作品紹介704)と万歩計を持つ

  • 歩く女(作品紹介703)と アンドレ・ブルトンのナジャについて

    裏にタイトルと日付、使用した画材の明記があります。「歩く女」1988年6月クレパスと。とてもグラマラスなご婦人で、コルセットで縛ったようなウエストに目を見張る。手足の感じから、可愛らしい女性らしさを感じます。一番の驚きは、顔が黒いハート型なことだ。紫に塗られた背景と、色気ムンムン的なボディから、艶かしい感じもするのだが、顔が“ブラックハート“なので滑稽味があり、なんともいえない感覚。あの有名なムンク作の「叫び」という作品にも匹敵しそうなシュールさ。いつの間にこんな絵を描いていたのか?昨日、資料をパラパラとめくりながら、どの絵をブログに上げようかと思いながら見ていました。そうすると見たことがない、この絵を見た。見た瞬間、ゆるい衝撃が起こり、脳震盪を起こしているかのような・・・、脳が空白状態でした。「いったい...歩く女(作品紹介703)とアンドレ・ブルトンのナジャについて

  • 阪急電車(作品紹介702)と 金木犀の頃

    横長の作品で、大きさは33cm×54.5cm。マジックのみで描かれています。関西、それも京阪神。道のりは、阪急電車での西宮北口から、三ノ宮の往復。そして、散歩風景だ。ピンクで描かれた記号、四角を挟む三角形がCDラジカセの巻き戻しの表示のようで、クスッと笑いました。右上は、窓に映る景色のようだ。武内の絵には「電車」が出てくる絵が多くあり、「子供と一緒だな。」とよく思う。子供の絵画教室をしていた時、男の子は電車をよく描くと思いながら、見ていたのです。「うちの先生も、一緒なんだろうな。」よく思いました。描く絵は、イメージ、または妄想が違うが・・・。今日は、こういう一面が強く出ている絵です。一部を切り取ってみてみると、↑斜めに走るピンクの線が電車の速度を感じさせ、右上の人物は運転士と思いたい。だけど、過去の武内の...阪急電車(作品紹介702)と金木犀の頃

  • 駄天使(色鉛筆作品701)と わたしのハレの日

    この絵は天使なのです。いわゆるキリスト教に出てくる天使とは、まったくの別物。堕天使(だてんし)ではなく、駄菓子の“駄”から取った「駄天使」。この命名は、わたしが考えつきました。お菓子の包み紙のようなイメージがぴったりだと思ったから。高級で贅沢な菓子の雰囲気より、キッチュな感じを表すのにいいと。この絵は、2011年の仁丹堂のカレンダーの絵を思案している時に、描かれました。カレンダーに使われた絵は、もっと天使に近づいています。とても変な天使ですけど・・・・。↑これが、そのカレンダー。上の絵より細部がはっきりと描かれ、色味も華やかに仕上げている。武内なりに季節感を入れようと、四苦八苦していました。この時のデザイナーの方も苦労していたと思います。この人にどう接していいか?どう説明したら良いか?はじめの絵が全く季節...駄天使(色鉛筆作品701)とわたしのハレの日

  • 城に雨(作品紹介670)と 1つの時代の終焉

    タイトルは、裏に書かれています。「城の雨」と。第一印象では、船のように思い、鯨を正面から見たようだ、と思っていました。この感想も、「何でそんなふうに見えるの?」と思われそうでもある。「城」を思い浮かべながら、脳内で強引に「城」に結びつけようと足掻くが、無理でした。ヘタすると、「カタツムリ」に思えてくる。わたしの脳裏に残ったのは、愛嬌がある動物を見た時の感触だ。抽象画なのですが、半抽象に感じてしまい、どうしても「何なのだ!」と思いながら見てしまう。最後に残された「何は?」は、白っぽい後ろの影が、「城」かもしれないと言うもの。ヒロク二さんの絵は、見るものを悩ます。だけど、色形(いろかたち)としては、「シューズ(靴)だ。」これも、突飛な発想に思えるかもしれないが、こんな感じのジョギングシューズがある。映画監督の...城に雨(作品紹介670)と1つの時代の終焉

  • 絵日記(作品紹介699)と 還暦は身体から鍛えよ

    18cm×12cmぐらいの小さな絵。この絵は、武内が「このブックみてごらん。2人で遊んだ記録だから。」と言って、手渡されました中に貼ってあった作品です。↓そのブックは、こういうものスクラップブッグといえますが、中を見ると日記的で、見ると、こういうことを、あの場所でしていたなぁ~と思い出せる。そこが、従来のスクラップブックとの違いだ。上の絵は、写真が貼ってあり、その写真はギャラリーのスタッフだとわかる。そのスタッフがいた頃に描いたものだ。1993年作と記されてあり、当時の雰囲気やその当時の空気が伝わってくる。右上に「hiro」と書き込まれているから、太陽の横の顔は、自画像だ。自分を太陽神でアポロンのように描いているのに、苦笑する。でも、こういう武内の感性憎めなくてとても好き。左に「ナルシズム」と書いてあるも...絵日記(作品紹介699)と還暦は身体から鍛えよ

  • 地形(色鉛筆作品698)と 射手座の男

    2002年作の色鉛筆画土着的な絵で、山が配置されている。6つの山が描かれているのが見てとれる。土俵入りした山からは、火の玉のようなものが吐き出され、中心部分には地下水?湖?のようなものがある。こういう絵のスタイルは、芸術新朝から切り取った「八重山の老婆」が描いた植物の絵から始まったように思う。会った頃から大切にしていて、時々アトリエで見つけます。随分古い雑誌から切り取られた絵は、アトリエで移動しているらしく、見たと思ったら、どこかへ行ってしまうようで見つけられない。その絵は、木に蛇が巻きついている絵で、色鉛筆で素朴に描かれたものでした。もう一枚は、植物、小さい花を付けている絵でした。その絵を見ながら、「この絵は、いい絵なんだよ」と遠くを見る眼差しで話していたのが印象的でした。「この絵には、命がある」という...地形(色鉛筆作品698)と射手座の男

  • ふんわり軽い(作品紹介686・697)と 夏の終わりの夫婦喧嘩

    春をイメージしたかのような絵。花が咲き終わった後、種をつけ、その種を遠くに弾き飛ばしているような感じ。色がパステルカラーで、武内の絵と思えない色使い。女の子らしき姿の頭から髪が波打つようすもファンタジック。可愛いさ満開の絵。「どうしたんですか?武内先生?」と言いたくなります。それでも、形は武内らしく部分、部分を見ると、元々持っている形だというのが分る。「星の王子様」に対抗して、「花のお姫様」と言ってもいいかもしれない。雰囲気が化粧品のパッケージや、ファンシーグッズにもありそう。はじけた感じは、何かから解放されていて、とてもはしゃいでいるようでもある。この絵は、フェイルされたブックから取り出しました。わたしが、どの絵を上げようかな?とアトリエの絵をあれこれひっくり返して見ていると、急にふり向き、「絵はねぇ。...ふんわり軽い(作品紹介686・697)と夏の終わりの夫婦喧嘩

  • 夢想の地平線(作品紹介685)と 一日の中のドラマ

    「夢想の地平を飛ぶ戦士」意識下の世界を巡る。そのようなことを思い浮かべました。武内の絵は、深層意識というものに接触している作品もあると思います。見た夢を自分で分析したり、話しながら味わったりと。夢の話をよく語ります。その淡い思いのような空間を、飛行機で飛んでいる。そんふうに思いました。この絵は、クレヨンと鉛筆を使用。左中央の鉛筆で描かれた部分は、遠くに浮かぶ島のようにも見え、そう思うと青い部分が「海」のように思えてくる。この左上に描かれている人をよく見えるように部分を見た。船というよりは、飛行機だと思う。それも、小型プロペラ機。でも、翼がない。抽象的にとらえているのだろう。この飛行機は、カタカタと音を発てて、マイペースで進んでいるのだろう。現実生活では、「究極のマイペース」な人です。時々、迷惑なくらい。こ...夢想の地平線(作品紹介685)と一日の中のドラマ

  • ペシミスト(色鉛筆・作品紹介684)と 悲観も極に極に至れば

    この絵の左をを指差して、「この人はペシミストなの。この絵はペシミストが描いた絵なんだと言って、皆で笑う絵なんだ」と、解説してくれた。ますます、分りにくい。かえって頭が混乱する。「中央の、白いお皿に料理がのっているように見える部分があるけど、これ、しあわせ食堂の本の書き下ろしのカットのメモを使ったの?」と聞いた。「ああ、それ模様が見えるよねぇ。何だろうねぇ」と。「ハンバーグでも描いたのかと思ったんですが・・・」と言うと、「それは違う。しあわせ食堂のメモじゃない。違うメモを使った」と返事が。さらに、「左の形がいいと思って、これから使おうかと思って仕上げてみた」と言う。現在、台所に簡単に額装され、飾られている。台所にいる度に、見ていると、フッとにこやかになる。そして、「ユーモラスなこと」と思う。プイッと顔を背け...ペシミスト(色鉛筆・作品紹介684)と悲観も極に極に至れば

  • 西方(色鉛筆・作品紹介683)と 暑い日のおかしな日常

    今日は、旧作から。八九年十二月と記入されている。武内ヒロク二、51才。33年前の作品になります。出合った頃のの作品で、結婚するしないでもめていた頃の絵になります。ロマンティックに言えば、「恋をしていた」時期。パンツの形をしている旗が懐かしい。右下の文字は、「西へ向うんだその方から匂うんだまちがってもいいから見つけるまでとぶんだョ」と、詩のような文面が描かれています。この頃は、ラブレターと称する“日記帳”が送られてきたり、“いら草”について書いてある手紙が送られてきたりしていました。“いら草”についての内容は、いら草のからまるような詩的な文面とその手紙から発する、精神が沈みこんだ胸中の透明感や、その中から光を見出そうとする苦悩が書かれていて、危うい感じがあり、心配して電話をしたことなどが思い出されます。電話...西方(色鉛筆・作品紹介683)と暑い日のおかしな日常

  • 散歩(色鉛筆・作品紹介682)と 一番を目指すについて

    散歩をしていると・・・。こんな気持ちになっているのか、武内は。これは、心象風景と言えるかもしれない。ところが、タイトルは「ヒロク二主義」。わたしが訳すとしたら、「俺の主義」。日常に主義がたくさんあり、わけが分らないのもある。妻からすると、苦々しく思うことも。最大の難問、「俺は布団で寝ないのだ。」だ。また、「俺は腹一杯は食べないんだ。」「私は、裸になるのに抵抗感が薄いほうなんよ。」「身体から、固いものがなくなって欲しいと思っていてね。」と言う。(歯医者に行かない。)「固いものって・・・・。」とあきれたわたしは、「それじゃあ、爪もいらないのじゃないの?今、ペンチで剥がしてあげる。」と言えば、「君って、怖い女だねぇ。」と言われた。「本当は、歯医者が怖いのと違うの?」と、健康に関わるものなので、こだわりました。箸...散歩(色鉛筆・作品紹介682)と一番を目指すについて

  • 積まれたユニット(色鉛筆作品紹介681)と 怪しいものについて

    人形が、夜になると、人が寝静まると話しだす・・・、そんな童話がありますが、これはその積み木版で、放って置かれた積み木が夜に目覚めたような感じです。静けさがあるので、そんなふうに感じるのでしょうか。この形自体は、何度も絵に描かれた物もあり、「あの絵の形がここにあるな。」と認識する。白と肌色の部分。肌色の部分は、これが羅列されていてポップな絵があります。白い形は、同じ表情で描かれた絵が。この絵はシンプルさによって、気持ちをしっとりと落ち着かせてくれるところが気に入っています。いつも思うことですが、幅広いといえば聞こえがいいが、我が夫は、絵柄も極端から極端に行く思考回路が未だに謎。絵も同じように、いろいろだ。人を不安に陥れる要素の作品もあって、それは未だにブログで紹介する勇気がありません。いつ見ても、頭の中で「...積まれたユニット(色鉛筆作品紹介681)と怪しいものについて

  • 女神(色鉛筆作品紹介680)と マキアヴェリの君子論は哲学的

    難しい絵だと思いながら見ています。絵のサイズは、40cm×31cm。鉛筆、色鉛筆、クレヨンを使用。アルッシュ紙に。画面には、一度、鉛筆で画面が塗られていたらしく、消しゴムで消した所が白くなっている。足のようなものが見てとれるし、顔のようなものがあるから、人物なのか?動物なのか?フッと微笑む何かが、吹く風から立ち現れたようだ。お尻のように見える形もあり、女性が変化したものとも思える。このお尻の形を見ながら、エロティックにも感じられ、ヒロクに流エロティシズムが出てきたのか?お尻の形というのも、よく現れる形なのです。お尻の形の絵もたくさんあります。山が2つ並ぶ形を見たり、Mという字の形がたくさん描かれていたりするのは、そういう事なのです。今日の絵は、難しく、うまく語れません。苦し紛れに、たち現れた“女神”という...女神(色鉛筆作品紹介680)とマキアヴェリの君子論は哲学的

  • 警告(色鉛筆作品679)と 安倍元総理追悼

    パソコンの調子がおかしくなって、クリックしても出来ない事が多く、画像はスキャンそのままの状態でアップする事態に・・・。トリミングの時に、まったく動かないのだ。スキルが低いので、どうしていいか分らずマウスを買い換えることにしています。「何で?」と同じ動作を繰り替えすしか能の無いわたしは、「そのままサクサク行こう。」と気を取り直す事にした。この絵は、アトリエに吊るしてある針金に洗濯ばさみで吊るされていたもの。メモか?と思いながら、“灯台”のようだ。と、思って選びました。ムーミンに出てくる“ニョロニョロ”の変形にも思えてくる。しかし、武内の絵に出てくる灯台にモデルがあるとすれば、「明石」にある灯台でしょう。2人で灯台の近くにまで行って、海沿いに座り見ていたことがあります。潮の香りや吹く風を感じながら。しかし、こ...警告(色鉛筆作品679)と安倍元総理追悼

  • 小さな街の集積(エスキース紹介678)と 我家でのクーラーの歩み

    これは、鉛筆で描かれたエスキース。メモ、兼下書き。この絵は83と書き込まれているから、40年ぐらい前の絵。絵柄から、「神様は大あくび」という装丁の仕事をした頃に描かれたものと思われる。今は、10Bという濃い鉛筆を使用しているが、この頃は、HBぐらいの鉛筆をしていたと思いながら見ている。モチーフの要素が多く詰め込まれているようで、それぞれのパーツを1つ取っても、絵になりそう。もうこの頃から、得体のしれないというか、○○のような形というものを描いていると思うと、絵のスタイルというものは、今も変わっていないのかもしれない。描き方と表現にのみ変化があって、今につながっていると思いました。左にある“魚の形に大という文字が描かれている箇所”この部分を見ると、「ふうむ。」と思って見てしまう。わたしにとって、この部分は、...小さな街の集積(エスキース紹介678)と我家でのクーラーの歩み

  • 放蕩(作品紹介677)と マンゴームース・ケーキ

    タイトルは裏に書いてあり「放蕩」となっています。F3のサイズ、22cm×27,4センチ。アクリル絵具、鉛筆、クレヨンで描かれている。■「放蕩」の意味は、自分の思うままに振る舞うことであり、やるべきことをやらず自分のやりたい放題にして、家の財産などを蕩尽すること(使い尽くしていくこと)である。特に、酒にふけったり、女遊びにふけることを指すことが多い。放蕩を繰り返す人は「放蕩者」「放蕩息子」「放蕩児」などと呼ばれている。■とある。この絵から、“放蕩”をうかがい知ることは難しい。絵に、2つの顔を見てとることが出来るので、こいつらが街を飛び回って遊んでいるよう見ると、「自分の思うままに振舞うこと」ともいえるから、“放蕩”なのかもしれない。全体的に可愛い感じなので、放蕩というより、好きに遊んでいるように感じます。武...放蕩(作品紹介677)とマンゴームース・ケーキ

  • 派生する形(クレヨン作品676)と このブログの登場人物紹介

    縦長サイズの大きさで、42cm×25センチ。クレヨンのみを使用。子供が描いたような鳥の絵のようだ。描いた武内に「鳥ですか?」聞くと、「これだから困るんだよ。」という顔をされるのが思い浮かぶ。わたしが思うには、この鳥の目に見える楕円形と丸の組み合わせ、この形ばかりがアトリエでは描かれているのを目にしている。画面に2つ描かれていたり、多いのは5つも描かれているので、たぶん、この目のような形から派生する形態としてこの形は出来上がったと。鳥の形を描こうと思ったのではなく、試行錯誤としてこうなったと思うわけです。アトリエをのぞくと、その形がたくさんあって、気持ち悪いくらい。「その目に見えるような形、気持ち悪いから、減らせないの?」「わたしは、それがない方がいいわ。」と、当人の思考をぶち壊すようなことを言い、台所に座...派生する形(クレヨン作品676)とこのブログの登場人物紹介

  • 地平の果てに(色鉛筆作品紹介675)と シュールな感覚

    不気味な顔だ。地平に立っている標識のようでもあり、そうであればその意味は?また、置物と考えると微妙なバランス感覚で立ち、重さは感じられない。瞳はないのに、睨まれているような気もする。「お前は、もう終わりだ。」というセリフが似合いそうな女の顔。シュール感がたっぷりの色鉛筆画。この紙の皺や白い部分の汚れ具合もわざと表現している。紙と色鉛筆の蝋で、なめされています。武内は、「描き始めた時は、空間が狭く感じたけれど、描き進むにつれて広がりがでたなっと思って、続行してみたら思ったより広がってねぇ。」と、話していました。広がりの話、イマイチよくわかりませんでした。説明まで、シュールなんだ・・・と思うのでした。ヒロク二さんは、リハビリ中。コロナでこもっていたので、歩き不足で今長距離が歩けなくなっています。つい最近、病院...地平の果てに(色鉛筆作品紹介675)とシュールな感覚

  • 神戸の街(色鉛筆作品674)と 瞑想三昧の妻の話

    この絵は、神戸の街。海と山がある。最所見た時は、竹とんぼでも飛んでるのか?と思い、幼稚な見方をしていましたが、どうもそうではないようだと見直した時に、「ああ、風景なんだ、そして街なんだ!ああ、神戸に違いない。」と分った。「星珈琲」と書かれた文字は、タイトルなんだと。神戸にも長く行っていないので、思慕しているのかもしれない。わたしは、左上の角の所の箇所が気に入っていて、「この部分が好き。」と武内に伝えると、「他の部分は?」と聞かれ、「この部分にぞわっとくるものがあって、いい。」と独断と偏見を述べ、他の部分には言及せずにおいた。“竹とんぼ”の感想は、あまり言いたくない。この作品は、2017年に描いたものに描き足し、絵柄や色を変えたと聞いた。もう、以前の絵は、忘れてしまっていて思い出せなくて、脳裏にこの絵が定着...神戸の街(色鉛筆作品674)と瞑想三昧の妻の話

  • ギャラリー島田 特別企画展 2022「CREWS」のご案内

    神戸にある、ギャラリー島田での企画展に出品しています。日時:5月28日(土)~6月21日(火)11:00~18:00*最終日は16:00まで*会期中水曜休廊場所:ギャラリー島田神戸市中央区山本通2-4-24、リランズゲートB1・1FTEL&FAX078-262-8085ホームページ:http://gallery-shimada.com/企画のテーマは、「CREWS」“CREWS”は、「乗組員たち」という意味で、運命共同体の一員として、今を伝える展覧会を目指して企画されました。たくさんの画家や彫刻家などが参加しています。武内もその中の1人として、参加。こういう展覧会では、武内の絵は際立って、個性的なんだと再認識します。他の人の絵を見てから、武内の絵を見ると、やはり、「頭がブッとんでいるよ・・・な・。」と思うのです...ギャラリー島田特別企画展2022「CREWS」のご案内

  • ヒト・くも(作品紹介673)と カヤツリ草のこと‥

    崩れそうな積み木の積み方。この絵を見て思ったことです。タイトルが書き込まれている。「ヒト・くも」と。この“くも”と書かれた可愛らしい文字。字を見ていると愛しくなる。アップで↓それはさておき、この絵は直線がよく使われているのが印象的で、サシでも使ったのか?と思って見ていました。しかし、線をよく見ると、なめらかな線ではなく、キザキザしていたり、太くなったかと思うと、細い線になっていったりと、その線のせいかギシギシという音を立てながら歩いている人型のように見えます。赤と青の“くも”も子供が描いたような感じもして、なんだか童心に返ったような気持ちにさせられる。だた1つ、子供の絵じゃないと思わせるところは、右にある枯木だ。この部分は、寂しさを感じさせる。侘しい感じが漂うこの枯木。この部分にヒロク二さんを見つけるのでした。...ヒト・くも(作品紹介673)とカヤツリ草のこと‥

  • CREWS(作品紹介672)と ヒロク二さんと看護婦さん達

    B4サイズ。半紙の大きさ。鉛筆、色鉛筆、クレヨンを使用。この作品は、企画展に出品する作品になります。何かが立ち現れたような印象もします。この絵の制作中に背中にコブのようなものができ、それが破裂して、病院で手当をうけました。その痛みと老体に鞭打って、家に着くなり、また制作。「ちょっと来て。」と呼ばれると、この絵がありました。「そんな絵描いてたの?」と言ったら、「痛みにかまってられないくらいに、制作を追い詰めていたからできたんだ。」「君は、何もわかちゃいない。」と、凄む。わたしは、時々こっそり「小姑」とつぶやき、下を出してベーという顔をして、視線を感じたら、真顔ですます。その言われる「何も」の何はなんなのか?それがよくわからないのです。この絵はそんな状況下で制作されていたようで、当人はよれっていたにも関わらず、パワ...CREWS(作品紹介672)とヒロク二さんと看護婦さん達

  • 静止(作品紹介671)と 柿の葉寿司作り あれこれ

    F8のキャンバスにアクリル絵具。フォークロアな雰囲気の作品。この頃から人型への思考があるのがうかがえる。この頃と書きましたので、いつの頃のか?というと、40年ぐらい前、ヒロク二さんは、40代の頃の作品と思われる。わたしは、鍵みたいだな、と思い見ていました。写真を撮るのに、部屋に立てかけてあると、「それ、どこから持ってきたの?」と聞かれ、「奥の部屋(物置き場になっている)の壁にかけてあった」と答えた。「そう。」と言って、またアトリエに篭りました。わたしは、けっこう好きな絵だったので、わざわざ壁に飾っていたのです。この絵のザクザクと尖がっていたり、切れ目が見るものに、エモーション、情動を起させます。また、子供の頃した遊びで、「だるまさんがころんだ」というものがありました。「だるまさんがころんだ」という声の間に、動く...静止(作品紹介671)と柿の葉寿司作りあれこれ

  • オートマティズム的、メモ(作品紹介670)と ゴーギャンについて

    この絵は、海。波がよせ、海原には船が見える。空に浮かぶ雲。どうもこの雲にはかなりの湿気が含まれている。トリコロールカラーで表現されていて、フレンチな感じである。鉛筆は濃い10Bを使っていて、先はすりへって平になったまま、グイグイ描いています。線のありようをジッと見て、「こういう線って、なかなか描けないんだよな。」と、思いつつ見ていました。絵本の絵をよく描いていらしゃる、坪谷令子さんが個展にいらしゃって、武内とよく雑談していました。以前、5弁の花が並んでいるだけの絵を見て、武内の前で、「こういうこと、なかなか出来ないのよねぇ~。」と話しているのを聞いた。話のじゃまにならないように、遠くから2人の話を聞いていて、「そうなのか・・・・。」と佇んでいた。そんなことを思い出しながら、この絵を見ています。雲の線のゆがみや形...オートマティズム的、メモ(作品紹介670)とゴーギャンについて

  • 静かな飛翔(色鉛筆作品669)と 地道な努力

    静かで密やかなところでの飛躍。誰にも気づかれることなく、ひそやかに。孤独な時間が発酵するが如く。夜の海か・・・。二次元の絵に重力を感じます。濃い鉛筆と色鉛筆の絵。鉛筆の塗り込め方に特徴があって、もう黒光り。鉛筆の粉はまったく感じない。印刷のような表面。裏も鉛筆で黒光りしていて、紙は圧縮されたようになっています。紙のふくらみのことを、よく話すので、「こういうことをいつも言っているのか?」と思いながら、見ています。実は、こういう効果が出る紙は、絵を描く用の紙ではない。ロール状になった、印刷用紙です。幅は、1m以上ある筒型のもの。使い出した頃は、メモというか、いたずら描きに使っていましたが、途中でつい、この紙で絵を仕上げてしまい、それからのめり込みました。そのようだったと記憶しています。筆圧の強い武内の描き方と、この...静かな飛翔(色鉛筆作品669)と地道な努力

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色鉛筆画家・武内ヒロクニのブログ
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