サクッと読める文字数で、小説を更新しています。 超短編から、中編ほどになるものを書き綴っていくつもりです。 ジャンルは問わず、物語以外に詩やライフスタイルに関する内容も。
構えるたび震える手元。 定まらない照準(しょうじゅん)。 だんだんと、肩にも腕にも力が入らなくなってきていた。 ダメだ。 諦めるな。 何をやっているんだ・・・ 自分の体なのに・・・ いう事を聞け!!! どうして力が・・・・ 入らないんだ・・・・ 諦めるわけには・・・・ いかないのに・・・・ こうなったら・・・・!! 桜の木の上から弓を射る事を諦め、飛び降りた。 すると、 桜の木から新たに生み出された矢は、 これまでの細く鋭いものではなく、 今の自分には弓では射る事の出来ないほどの 太く大きく、とてつもない重さがあった。
どうすれば・・・・・? それから幾度(いくど)となく矢を放つが・・・・ 魔の物の動きは鈍いとはいえ・・・・ 未だ止めることができないでいる・・・ 「くそっっっ!!なぜだ! なぜ止まらない?! あんなに矢を射たのに。」 「なぜ見えない!!!! なぜ僕は見えていない!!! いったい・・・ どこを狙えば・・・・!!!!」 魔の物に矢は刺さっていても、 呪詛(じゅそ)を同時放つことをしなければ術は発動しない。 魔の物がこれまでに受けてきた致命傷の箇所を 狙い撃つことが出来れば、大きな助けになるだろうに。
「ぐす・・・ ずびび・・・ あぁ・・・ 泣いている場合じゃない・・・ はぁ・・・ 桜だ! 桜の木へ!」 喉が痛む 視界が涙でぼやける 鼻水だって止まらない 息が苦しく 呼吸が整わない。 けれど、今はそんな自分のグラついて定まらない心情を 気にしてはいられない。 彼は、友は 今一人 「闘っている。」 僕は桜の木へと走った。
はぁ・・・ はぁ・・・・ は・・・・ もうそろそろで、見えてくるはずだ・・・ 魔の物は、赤い橋より里の方へと だいぶ進んでいたな・・・。 今なら魔の物と出くわすことなく、辿り着けるかもしれない。 弓と護符をお借りしに行こう。 もしかしたら・・・まだ・・・ あの方々は・・・ あの方々なら・・・。
ご報告。 動画小説、終了します。 音声なし、人物の登場なしという動画は もれなく規定違反にあたってしまうようです。 視覚的に飛び出してくる、現れてくる文字を視る ことによって物語を見る、理解していく、体感する 新しい角度から物語や小説に触れる人を増やしたいと 思いましたが、なかなかに難しい事でした。 ただの編集力不足、表現力不足は否めません。汗 また、しばらく更新が止まってしまいました。 体調が優れず、ただひたすらに身体を、思考を、 脳を休めておりました。 拙い文章力ながら、物語を見に来てくだっさている皆さま、 ありがとうございます。感謝しております。 ここからまた、物語を書き進めて参りますの…
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