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  • 佐渡の暮らし 俺の備忘録 土の壁

    昭和42年だから私はピカピカの一年生だったと思う。 古い家は母屋と納屋そして牛の小屋鶏小屋そして便所真ん中にはカロ(中庭)があった。 納屋と牛の小屋の間は通り…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ガラスの玉とタコブネ

    昭和の頃には佐渡島の舟小屋には少なからず何個かガラス製の浮き玉(ビン玉)が転がっていたと記憶している。 ロープで網目のように編んで結ばれて床や舟の上に置いてあ…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 カジメかアラメか

      昭和40年頃。私はといえば小学生。悪ガキ全開の頃である。ムラの沢庵用に干してある大根を木刀の切れ味の試し切りしてこっぴどく叱られるなど悪さのし放題。 その…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 鮮烈芹と白子

    村のはずれに小さな小さな小川がある。 二畳ほどのところに芹が自生している。たぶん田圃にも田芹があった気がする。 芹の仲間には毒ゼリというのがあり意識障害などを…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 おがくずまみれの毛ガニ

    父からの電話。当時の電話はプッシュではないダイヤルを回す真っ黒なタイプ。何やら持ってくるらしい。 2月の極寒の頃であった。夕食も済ませてコタツの四隅に悪ガキ三…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 魚の汁

    すっかり寒くなった。 こうなると料理屋の献立には魚に寒という文字がつけられる。 寒の鰤寒の鯖寒の鮃寒の鯔(ボラ)寒の鱈などなど何となく脂がのって旨そうに見える…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ホテイさん

    佐渡島の方言いや海府独特の言い回しなのか今では使わないかもしれないちゃらくらげいな!たぶん漢字で書くとお茶羅家ということになろういい加減ふざけた嘘っぽいなど比…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ちりは遠江に限る

    寒くなってきました初秋を通り越し晩秋の気温になってしまった近年そんなことばっかり気候変動ですね。 大阪で一足先に鉄ちりを食べた昨年昨夜も豆腐と鱈でやってしまい…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 憧れの湘南と鯵鮨

    昭和51年10月から始まった日テレ系のドラマである。 佐渡島の家ではまだ民放はTBS系列1チャンネルNHK総合と教育この3つであったが下宿していた相川はチャン…

  • 佐渡の暮らし 俺の備忘録 砂浜にいる可愛いヤツ

    佐渡島の周りはすべて海海岸を縫うように道路と村が点在とはいえ中央には平野が広がり大佐渡小佐渡をつないでいるそんな地形である。その中央部分には全国どこにでもある…

  • 佐渡の食 俺に備忘録 食生活の主義

    語源を遡ると実に面白い。菜食主義をベジタリアンという言い方をします。 健康な新鮮な元気のあるというラテン語のvegetusに由来している。 肉などの動物性の食…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 即席ラーメン

    ラーメンというものを初めて食べたのは確か小学校2年の時と記憶してるたぶん作ってもらったのではなく自分で小さい鍋で煮て食べた。父が農協の職員だったので箱ごと買っ…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 桐の木とトビ魚

    我が家の家紋は(五三の桐)中国では鳳凰が宿る木といい神聖視をされると聞く。背の高い桐の木が古い家の脇にそびえ鈴のような実を付けて秋深くなるとでかい葉っぱが落ち…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ウォーターフロント

    空母母港母校酵母母船母国母という文字を使う。 何か新しいものが生まれるそんなことから日本語には母のつく文字があてられる。 佐渡島の周囲は日本海そこにぽっかりと…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 大根菜

    決して辛み大根ではない子供心にあの冬の甘みのある大根同じ大根がなんでこんなに辛いピリピリくる。 父は若い時分から胃が弱く必ず胸焼けをしていたのでこの大根おろし…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 鯛茶漬け

    お酒が大好きな叔父が亡くなってしまった酔うと始まるのが南方戦線で戦った話。 信じられないかもしれないがこの叔父は祖母の弟で父の姉のご主人がんじがらめの血縁田舎…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 さー深呼吸

    佐渡島に帰るとよく眠れるそりゃー美味しいものが沢山あるからだよ。 母親がいろいろこしらえてくれるからだよー。 空気がおいしいからだよ。 確かに新鮮なサザエやア…

  • 佐渡の暮らし 俺の備忘録 補修する暮らし

    手に入れたものを補修する仕事はいつの時代にも暮らしのなかでは大事な仕事であった。自分で補修することも多いそれぞれのものを専門に補修する仕事も生まれて手に入れた…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 食事の作法とインバウンド

    現在企てをしている仕事がある。 なんとイスラエルの方々を佐渡島に旅行に来て頂けるような様々な体験や文化芸能をはじめ三週間ほどの滞在企画である。 傾向としてイス…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 島の香魚

    100匹の篭にいたら正直げんなりするくらい夏の鮎捕りは楽しい。 鮎籠に葛の葉で乾燥を抑え下流で採った鮎がかわいそうなくらいに下敷きになっている。 出刃で捌くの…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 縞鯛か石鯛か

    佐渡の海で泳げばいろんな岩場で目にするまるで工事中のテープ縞の魚これが釣り人垂涎の魚縞鯛の幼魚である我が村ではカタバと呼ぶ固い歯だからだと思う。 本当は石鯛と…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 トビウオ料理あれこれ

    今では沿岸での漁獲量がすっかり少なくなってしまったトビウオ。 昔は本当に獲れて獲れて仕方がない時代もあった。 佐渡のソールフードにはこのトビ出汁が欠かせない今…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 梅肉

    お酢がなかった時代の中国では梅干しは梅酢をとったあとの副産物であり食用よりはれっきとした漢方薬。 承知の通り腹痛や解毒そして傷の消毒にも使われはたまた梅酢は金…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 天然の牡蠣

    先日秋田出身の方と話した。 彼女は本当は自然大好きふるさと大好きなバイリンガル女子。 本当は秋田に帰り畑を耕して暮らしたいそんなことを考えてます。 友人が古民…

  • 佐渡の暮らし 俺の備忘録 世界資源バランス

    大きな歴史的な転換期になった。 経済大国に成長してしまった国その拡大をさせじと戦略を張り巡らす世界一の大国。 世界のバランスというのは昔は簡単に判別できたが諸…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ラパンを食べる

    昭和30年代はまだ針葉樹の植林が盛んな時代。冬前になると植林をした森には嫌なくさい臭いが立ち込めるそんな記憶がある。雪の訪れとともに餌がなくなり真っ白な生き物…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 北上するマグロ

    私の佐渡島の村よりももっと北端にある村その沖合で鮪が定置網に入り結構にぎわっているという。大坊網と地元では言っているが結構これも大変で何年も赤字が続くくがひと…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 灰汁と暮らし

    佐渡での昭和の暮らしに灰はいつもそばにあった。 お風呂はガスや電気ではない間伐した木材や倒木を切り出し山から運び冬の前にカロ(庭)で巻き割り節のない真直ぐな木…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 イチジク

    昭和55年だっと記憶している家を建て替える時に無花果(イチジク)木をバッサリ切ってしまった。我が家の無花果の種類は皮があまり色づかない夏にやたらでかい実をつけ…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 七輪ですき焼き

    今では一家に一台あるカセットコンロ昭和44年にイワタニ(岩谷産業株式会社)が日本で最初に販売を始めたのが普及の始め私が9歳の時であるが我が家にはなかったがホッ…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ネコマタギと鰻

    世にいう(ネコマタギ)とはあれだけ魚好きの猫も思わずまたいでしまうほどおいしくないかはたまた沢山とれて毎日食わされるのでまたいでしまうだからネコマタギ。 昔は…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 桶屋の話

    ある事によってまったく無関係と思われるところに影響が出る。 風が吹くと砂ぼこりがたつ砂ぼこりが目に入る。 目の病気になり失明する人が増えその人たちが暮らしの為…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 魚の粗の話し

    漢字では粗。 岩波国語辞典では魚肉を料理したあとの骨にまだ肉のついているもの良いものを選び取ったあとのくずあらに因んだこといろいろある。 (鮨屋のあらでとんと…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ハイカラなブイヤベース

    皆さんが思っている以上に大きな佐渡島。東西南北の沿岸と大佐渡と小佐渡をつなぐ国仲平野という比較的平らなところがある。 そもそもムラはその土地で採れるものにムラ…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 仕出し

    その昔は家での慶弔時の接待が基本であった。 京都などでは京織物が忙しい商家では日々忙しいだから料理はもっぱら仕出し業を営む専門の料理屋に任せる。昭和の頃の佐渡…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 寒鯛を食べる

    ダイバーに人気のコブダイ佐渡島の海府ではムクジと呼ばれる。大きなコブで厳つい歯を剥きだして固い貝殻をガリガリ食うやっぱりこいつはムクジ。 その昔そんなあだ名を…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ネギの鉄砲

    そろそろ一年を振り返るようなそんな季節も近づいた暦三枚だー。 17年間も鬼の平蔵を演じた中村吉右衛門さんが亡くなった好きだったなー鬼平犯科帳。 五鉄という軍鶏…

  • 佐渡の暮らし 俺の備忘録 老舗と一流

    京都では三十年の節目で老舗と呼ぶと言われますその老舗の条件は永く続いた商品永く続いた顧客様永く続いた店舗この三つですそして売上規模は30億円で30億円までは老…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 大好きな食器

    日本料理を志した時から和食器がとっても好きだ。 週末になると鎌倉の裏通りの骨董屋さんにあしげく通って豆皿やお手白小鉢やぐい飲みをあさっていた。 かの魯山人が器…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ポルトガル語由来かぼちゃ

    妙に食卓にカボチャ料理が出る。 カボチャの煮つけカボチャのきんぴらカボチャの天ぷらとフライカボチャの味噌汁。さすがにいっぺんに出たことはない。 カボチャを料理…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 海藻は日本の食文化そのもの

    水深2メートルくらいの岩ではなく玉石にトクサのようにつんつんまっすぐ延びている。佐渡島は魚も豊富だが海藻の種類も多い潮の流れは暖流が北に向かい栄養を運んでくる…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ヨシの垣

    海岸線の砂防・防波堤が佐渡島の小さな集落を護っている。 昭和の海岸線とは違う笹のような小舟もここに上げて置けば心配ない田圃に行くにも車道がありとっても便利。 …

  • 佐渡の食 俺の備忘録 底魚

    勉強がからっきしダメな私が唯一すんなり入ったものは日本史。 他の教科書はきれいなまま一年を終えるが日本史の教科書は勉強した後がわかるほどボロボロになる。 かの…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 やっぱり食べたい神の魚

    秋田県ではカミナリウオ。冬の日本海は雪降ろしと呼ばれる雷が多いこの時期には魚へんに神と書く鰰がとれるといわれる真意は定かでないがそれほど雷も鰰も多かった。 実…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 アケビが口開けたー秋!

    秋に美味しいアケビ母たちはアクビという大きな口を開け始めた。 鮎が採れる川をさかのぼる道路際の木に巻き付くアケビのつる。 お盆を迎える準備としてご先祖の霊が牛…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 アブラメの秋

    村中が稲刈りを迎える佐渡の秋。いやいや中には勤め人もいる田圃は他人につくってもらってる人もいる。山道から稲刈りから戻る途中で磯の釣り場に何人かの人影が見えるあ…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 血で血を洗う寿司業界

    父は会議や出張の帰りには必ずといっていいほど寿司屋で折を買って来る。同僚などと酒を呑みたいだろうが早々に帰る旨を告げて子供三人分と自分の分と母五つの折をお土産…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 ハチメは保存食

    叔母から聞いた遠い遠い昔の話。日本海の冬の海は荒れるとてつもなく荒れる今では竜巻という表現を使うが一昔前は何故だかテレビでは使っていなかった。 冬の訪れは雪下…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 人参の旬

    人参の旬はやはり冬だったのか。 たぶん母流のっぺい汁だった。ただ油を使ってない。 川伝いの林道と呼ばれる道を進んでゆくと我が家が先祖代々受け継いで手入れをして…

  • 佐渡の暮らし 俺の備忘録 コタツが煙い!

    昭和40年の頃であった。寒くなった日のことである。 部屋の中は石油ストーブと掘りごたつでぬくぬく。 事件が起きた!突然掘りごたつから煙が出てる(なんらなんら)…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 鮎並

    佐渡地方ではシジュー関西市場ではアブラメ東京市場ではアイナメ色んな当て字があり鮎並、鮎魚女。鮎という文字がみえる。鮎の文字は俗説があり、成魚の鮎に似てる縄張り…

  • 佐渡の食 俺の備忘録 大きな白菜

    佐渡の母から電話でキャベツと白菜の苗を畑に植えたとのこと今は歩いて5分くらいの休耕田が母の野菜畑になっている。 Napa cabbageと英語でいうが そのま…

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