「頭の体操」と思ってカルチャー講座「タンポポ学」を受けました。セイヨウタンポポとカントウタンポポの違いを単に総苞片の違いと認識して当地で見かけるタンポポをカントウタンポポだと喜んでいたのが大きな誤り、知ったかぶりの浅知恵に気付かされました。どうも雑種のカントウモドキが殆どだ...
奥深い里の寺院の庭にあまり似つかわしくない、小木の筈の「イチゴの木」がやや大木になって白い花の房をぶら下げていました。去年の花が赤い実になつて一緒にぶら下がっています。いちご、ストローベリーツリーといわれるのも頷けます。 名勝庭園の 池に映る深みどり 繁みの奥に隠れるように...
端正な純日本建築のお住まいが記念館に。登り窯がそのまま残されていたり、多くの作品が展示され、民藝の素晴らしさが心に沁み正に眼福の時間を過ごしました。この猫は作品で無く命ある生き物、行儀良く控えめに見学客を迎える主人のようでした。 ほっこりする 民藝品の数々 素朴で大胆で 緻...
カツラの黄葉。見上げる大木は雲一つない青空に映えて枝を伸ばしています。春の芽出しの真紅、夏の堂々とした緑、秋の黄葉、そして落葉した朽葉の得も言われぬ甘い香り。大好きな樹木です。 朽葉を踏みしめ歩く 甘いカルメラの香り 散り敷くカツラ葉は 幼い日の記憶を辿る 道しるべとなって
ナンキンハゼの実が弾けて真っ白な種が顔をだしました。3個の種がふっくら寄り添ってハート形の葉に囲まれています。和蝋燭の原料にもなるようですが、クリスマスのリースやドライフラワーの飾りなどになって白を際立たせる姿をよく見かけます。葉が紅葉し落葉しても白い種はいつまでも枝に残っ...
他の花は知らなくてもこれだけは子ども心に染みついた懐かしい秋の花、野菊と赤まんまです。いつも歩く散歩道はこのカントウヨメナとイヌタデが群れをなして真っ盛り、暑さが行きつ戻りつしても秋はもう深まっています。今はヨメナとカントウヨメナの違いは?なんて小賢しい事で悩みますが、我が...
イエローキャンパス 30年以上前に玉川大学農学部で開発されたレモンイエローのコスモス(キバナコスモスでは無い)がイエローキャンパスと命名して公開され、今ではあちこちのコスモス畑でも観られるようになりました。初公開の地、昭和記念公園を久しぶりに訪れると花畑の一画がレモンイエロ...
久しぶりの青い空。真綿を引いたような「巻雲」が長く棚引いています。「こくご」か「りか」か思い出せないが小学年で「雲のいろいろ」という文に出会い初めて「けんうん」という言葉を知りました。下校の道々友と「けんうん、けんうん」とはやしながら空を見上げて新しい知識を喜んだものです。...
某展覧会で見つけた展示物。小学5年生の時の経験がまざまよみがえってきました。どんな内容だったか記憶はありませんがただ先生の指示のまま黒々と墨で塗りつぶした教科書。 昨日まで「撃ちてし止まむ」 今日から「民主主義」 転換の早い教師の口調 聞き慣れない言葉に 戸惑う生徒
子供の頃、お手玉の中身にとジュズダマの実を探しに小川の縁を歩いていて足を滑らせ川に落ちた事がある。びしょ濡れになって大声で泣きながら家に帰った(ようだ)。その後の記憶は失せてしまったが、お手玉は作れたのか諦めたのか‥‥今、家の近くにあるジュズダマの群落を見るたびに思い出す。...
家と家の狭い空間に敷き詰められた泥棒避け(?)の砂利からぬっと生え出たコミカンソウ、葉を開いて小さい実が行儀よく並んでいます。ほんとに小さな小さなミカンみたい。こんな隅っこに密かに芽を出し花をつけ実を結ぶ草の命を見つけるのも散歩の楽しみの一つ。 猛暑から あっという間に 涼...
藤原新也書 度重なる大きな被害。自然のもたらす事とはいえ1月以来何ほどの事も改善されていない事が露呈されたように感じられ歯痒いおもいです。 不条理を乗り越える 経験はないが 私にはできない でも乗り越えてと 祈る能登への思い
中秋の名月を愛でたというのに、残暑より猛暑という言葉がぴったりの日々。眩しい昼の空を見上げると真っ白な葉裏がわずかな風に揺れて光っています。庭園で見かけたウラジロハコヤナギの高い樹木が3,4本、緑と白の葉が組み合って陽を遮ってくれていました。 ギンドロの葉 濃緑と白銀の表裏...
9月中旬に入っても相変わらずの猛暑が続きます。草丈伸びて荒れた花壇に草丈以上に伸びて咲くアレチヌスビトハギ、雑草とはいえ萩と名がつくだけで秋の到来を思わせるのですが。 今年の暑さは特別 毎年言われて 特別のうわ乗り 喘いでも嘆いても 植物は季節を忘れず
コケモモ チングルマ そろそろ秋の訪れを予感させる朝夕の風、高い空の青、コオロギの鳴き声など心和らぎますが、日中は相変わらずの猛暑、熱中症注意の報道に辟易させられます。そんな中思い立って訪れた乗鞍畳平は気温表示15度、黄葉紅葉も始まりかけています。目当ての高山植物たちも終わ...
コニシキソウ オオニシキソウ 力士ではなく植物のコニシキソウです。炎天下にもめげずコンクリートのちょっとした隙間から地に張り付いて勢力を延ばしています。オオニシキソウは背を伸ばして負けじと花を咲かせています。葉にポチッと斑点をつけて頬紅をつけているよう。茎の赤と葉の緑のコン...
猛暑にもめげず住宅内の所々に外来種のタカサゴユリが咲き誇っています。誰が植えた訳でもないのに年々増えに増えちょっと目障り?在来種の鉄砲百合から交雑して新鉄砲百合をも生み出してちょっと心配。 咲く場所を選ぶなら 高貴にも清々しくも その姿形を愛でるのに 所構わず増えに増え 鬱...
ヨツバヒヨドリ 今朝はクーラー無しで窓を開けて風を通しました。まだまだ暑いけど微風はもう秋の匂いを運んできます。いつの間にか蝉のかしましさが遠のき夜は虫の音が高くなりました。 秋の匂いに気付く 今朝の風 猛暑の記憶が 忘れ去る頃 再生の時の始まり
長く長く放置のままにしていたブログ、90歳の今再び日々の思いを気まま書いてみたくなりました。いつまで続くか、5行歌に託して綴れればいいと思います。 90歳という年月 思い起こしても 想い出しても 心に残るのは 懐古と悔恨
口の開かないムベ。垣根いっぱいに広がってからまり、今年は沢山の実を付けています。何年も主の居ない家ですが季節が来ればしっかりと実る律儀さ、施設暮らしの主を待ち焦がれています。 長者伝説に伝わる 郁子の実
散歩道の河川敷は今やアレチウリとセイバンモロコシが勢いを増し繁茂しています。いずれも古くからの外来種。川面に映るオギ、ススキがあればいいなと思っても街中では無理。セイバンモロコシの風に靡く姿で良しとしましょう。 川面に遊ぶ水鳥 いつに変わらぬ風景 秋の川原の草々 帰化種のな...
午後3時に花開くというので別名サンジソウ。道路の際にひょろっと咲いています。20年以上前に初めて出会った時パチパチと線香花火のように蕾を付けるこれは何だろうと思ったものですが、今は野生化してあちこちでよく見かけるようになりました。 別名サンジソウ ぱちっと開いて 眼を惹きつ...
別名ビナンカズラ。藪の中から覗いているのを見つけ、通る度早く和菓子「鹿の子」のような姿をを見せてくれないかなと期待していましたが一向に実にならず落ちたのか姿を消してしまいました。俯いて頬を染めるような風情のある花、調べてみると雄花だつたんですね。実が見られず残念だけど雄花と...
花びらに見えるのは4弁の萼、オシベが出揃いました。清楚な姿に似合わず触られると毒で仇討ち皮膚かぶれを起こすので要用心!花後、長い髭を吹き流すので仙人と称えられるのがせめてものご褒美でしょうか。 我が地のセンニンソウ 紀伊半島には キイセンニンソウ 違いを確かめに 出向いた遠...
臭木といっても花が開くと甘い香りが辺りに漂います。小さい花の集まり、ぽっと1つ2つ咲き出した風情が可愛くまだ蕾仲間の目覚めを待っています。 クサギも ボタンクサギも 臭い葉と花の匂い
マルバルコウ マメアサガオ 縷(糸)のように葉が細く切れる縷紅草。同じような花でも葉が丸いマルバルコウ。同じ場所で白いマメアサガオも絡みながら点々と色を競いあって咲いています。 原産地の違いで 葉の形を違える ルコウソウ 個性は個性として 認め合おう
絡まった藪からツルを引っ張ると2〜3メートルもズルズル出てくるカニクサ、シダ類にしては珍しい蔓状です。しかも全体で一枚の葉っぱだという不思議さ。
タカサゴユリが思わぬ所からひょろひょろと伸び出してきて驚く事があります。きれいなユリですが「あっち向いてホイこっち向いてホイ」と勝手気ままでカメラに上手く収まりません。台湾原産に由来する命名で在来のテツポウユリと紛らわしい姿ですが葉が細いので区別がつけられそうです。 長い花...
家庭菜園の片隅に数株のアーティチョークが立ち枯れたまま放置されて(?)います。食べた事が無いけど私的には何となく高級感があり勿体無いなぁと思いながら眺めています。 チヨウセンアザミ 和語で読めば どうって事ないが アーティチョークは お洒落で近付き難い
その昔、ビタミン豊富だといわれて葉のてんぷらを食卓にのせたりしましたが、その後肝臓に悪い有毒といわれ慌てて庭に植えたものを引っこ抜いたりしたお騒がせのコーンフリー。今は野生化して荒地によく顔を出しています。噂に翻弄されてかえりみられなくなつても薄紫の花が俯いて可愛くしおらし...
見るからに痛々しい棘で覆われたアメリカオニアザミが年々増えて線路脇の鉄柵に沿って顔を出しています。要注意外来生物に指定され生態系を守るためにも早いうちに駆除した方がいいのでしょうが、あの鮮やかな赤紫色に騙されあの棘を見るだけでもう逃げ出したくなります。同じ棘でも高原に咲くノ...
梅雨空の下、土手の一部に密生したハンゲシヨウの白が風に騒いでいました。果穂を立て変身した白い葉が手招きしているよう。夏至も過ぎ早く盛夏をと呼び寄せているのでしょうか。白から緑に戻る頃は見向きもされない凡々たる草なのに。 虫を呼ぶ白化粧の ハンゲシヨウ 葉擦れをたてて やがて...
大きな葉を茂らせ十数本のバショウが大きな農家の屋敷内に林のように植えられて(?)います。自然に増えたものか用途があって増やしたものか、巨大なドングリのような花をぶら下げ萎びたバナナのような実をつけています。観賞用か又は芭蕉布を作る目的か想像を巡らせながら覗き込んでいます。俳...
ネムの高木が沼の周りに数本枝を広げて辺りを覆っています。見上げると薄紅色の花がポッポッと開き始めています。か細い糸の様な雄しべが集まり白からピンクへとグラデーションに装って空に向かっています。松尾芭蕉が昔の中国の美女西施に喩えて句にした「合歓の花」なるほど雰囲気が伝わってく...
カボチャの花 キウリに似て同類かと思いきやカボチャの類だというズッキーニ。花を見て納得、そっくりです。小さな実が顔を出し始めました。 ズッキーニ 慣れぬ野菜に レシピを検索 ラタトゥーユなど 日常生活外の挑戦
花しようぶ園、ちょうど見頃になりました。不要不急ならず早速出かけます。密にならず程よい間隔で人々の姿、ほっとします。 一株ごとに付く雅名 育てた人の思い入れ 観る人々の思い入れ 過ごす時間は優雅に いっ時の浮世離れか
「四君子」をモチーフにしたステンドグラス。国の有形文化財建物「旧石川組製糸西洋館」のステンドグラスが100年の時を経て修復され早速見学に行きました。梅、蘭、竹の次は、菊ではなく茶の花と実が図柄になっていて意外。でもここは入間という昔からの茶どころ、納得です。外国商...
コバンソウが放置された花壇に乱れ咲き。以前は珍しい草とばかり探し歩いたものですが今やあちこち放置された荒地に小判をぶら下げています。我が団地の芝生にはこの数年ヒメコバンソウが米粒状の実を付けています。東北地方で出会うゴウダソウ(ルナリア)はオオバンソウとも言われ貴重なドライ...
箱根には自生種がなく海岸近くに多いというが、何故かハコネウツギ。庭木に重用されています。白から赤に色づく頃いよいよ梅雨のはじまりです。 ハコネウツギ 花筒を膨らませ 白から赤に 厚い葉に守られて 梅雨空に際立つ
雨もよいの重い空気を通して漂ってくるいい香り、藪を覗くと早く気付いてとばかりスイカズラの花が金銀に色付いています。咲きたての純白も品がありますが薄黄色に変色して金銀混ざり合う頃も香りが増し艶めきを感じます。 スイカズラ 香りを発散 金銀の上唇を立て 繊細な雄蕊が覗く あでや...
早くも入梅のニュース。気が付けばカキの花が枝にびっしり。そのうち樹下に雄花が落ちてカキの花の絨毯になるでしょう。なん%の雌花が残って美味しい実になるのか潔い雄花の散り様に拍手。ウメも忘れる事なく入梅の時期を知らせてくれます。 早くも西から 入梅の知らせ 曇り空を仰ぎ見 時期...
名前の通り、コップを洗うブラシのように咲くブラシノキ。学名でいうとカリステモン。真っ赤なオシベが密に。低木ながら枝いっぱいに開花、穂を立てています。花後の硬い実が軸につく姿も異様な感じ、火中で燃えないと発芽しないと聞きましたがこれも異様。何か情熱的な樹木です。 ブラシノキ ...
トンガリ帽子をかぶったオシャレな妖精の集団?ヘラオオバコの花が一斉に花粉を飛ばしています。河川敷の斜面、セイヨウカラシナが花を終え実を飛ばす頃になると我も出番とばかり一面ヘラオオバコが背伸びしてきます。 抜きん出て 背を伸ばし とんがり帽子 縁飾り自慢の ヘラオオバコの花
円空祭で三体の円空仏を5月初めの三日間一般公開する近くの寺院。荒く彫られたお顔はふっくらした笑みを湛え見つめるほど心が穏やかになります。円空が滞在したといわれのある江戸期以前の古寺ですが今は密集した住宅に囲まれています。丁度3日の憲法記念日に市民による9条の条文...
ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) ミズキ 初夏に移ると何故か白い花が目立つようになります。白いハンカチを振るような苞が丸い花を守り風に揺れています。ナンジャモンジャとユーモラスな愛称を持つヒトツバタゴも早くも満開、大きい葉を広げた上に地味な花を鎮座させるミズキ。いつの間にか...
通りがかりの荒地、アカバナユウゲショウのお花畑に変身。夕化粧とはいえ昼間の強い日差しにすっかり身を整えて強い外国生まれです。近くの寺院ではコロナ禍を見据えてか仁王門から出て本堂前にきっと睨みをきかせています。 アカバナユウゲショウ ぽちっと咲...
キンラン マムシグサ アマドコロ ホウチャクソウ ジュウニヒトエ 野草好きにはたまらないある大学同窓会が維持管理する自然観察林。歩くと林の中あちこちに花をつけ葉を広げて見て見...
戦場ガ原からブナの森〜湯滝をハイキング。たまにすれ違う人も一人歩きで自粛のせいか黙々と、こんなに静かな奥日光初めてです。台風によるものか寿命が尽きたのか随分倒木が目立ちます。死しても芸術的なオブジェのよう。樹の芯まで崩れても倒木更新の幼樹が逞しく立ち上...
去年の5月連休中に見つけたササバギンランの芽出しの場所、秘密の場所に出会ったようにうれしくなりました。今年まだ早いかなと思って行って見ると、仲間が増えて半開きの清楚な花がいっぱい。嬉しい限りです。 ササバギンラン 華麗な名を持つ金蘭銀蘭の 仲...
ゴマノハグサ科からオオバコ科に引っ越してきたマツバウンラン。とみに増えてきました。松葉のような細い葉、海蘭に似た唇形の小さな花が細く固い茎に並びます。か弱そうにみえてなかなかどうして根強く生きる帰化植物です。 唇形の花を揃え 春の風にそよぐ マツ...
土塁が囲む城跡 下野児山城跡を散策。鎌倉時代に築城され江戸時代に廃城になったとか。建造物は何もないが本丸だったという平地は高い樹々に覆われ、土塁跡や水堀跡がはっきり地形を残しています。樹々が影を落とし、さわさわとなる風が昔を語るよう。誰一人いない中を歩きながら好きな植物探索...
トキワマンサク(シロバナ)、赤いのはベニバナトキワマンサク、近所にこの垣根が目立つようになりました。葉が密生し花も密に咲くので垣根に適しているのでしようか。ベニバナは華やかで目立ちますが、シロバナに出会った時は何かしら眼に優しく感じられます。...
シロヤマブキ ・・・「蓑(実の)一つだに無きぞ悲しき」と謎かけされたは八重のヤマブキでしょうか。一重のものは花の後黒い実が5つ行儀よく付きますが八重は実無し。そっくりでも属が違って葉が対生のシロヤマブキは花弁が4枚実も4個、清楚な感じです。同属で白...
どっしりとした幹を仰ぐと大きく広げた枝いっぱいにぶら下がるクヌギの雄花雌花、
ちょっと早くない?と思う位もうモッコウバラの垣根が花を開かせています。いつ通っても住人に会う事もない広い屋敷、それでも花は通る人に微笑みかけてくれます。 モッコウバラに かこまれた屋敷 うがう庭内には 人の気配も無く ただ花の精あるのみ
訪れた公園の温室。ヒスイカズラが房をいくつもぶらさげています。強烈な翡翠色が眼を刺激します。南国の密林に佇んでいるような眩暈、今歩いて来たばかりのサクラ並木のあわあわとした色合いと対比してこれも良しと自然の妙に感じ入ります。マメ科特有の形態が大型ながら何か古代人を飾った勾玉...
春爛漫。ソメイヨシノが満開を迎えハナモモも鮮やかに咲き誇ります。外出自粛とはいえ短い花の命、見たい会いたい気持ちに抗えず出かけてしまいます。奥にソメイヨシノ、真っ赤なハナモモ、手前には赤白混ざる源平モモが人を誘います。 コロナ禍中の花見 人を避けるように ただ花木を見上げ ...
カントウタンポポ セイヨウタンポポ 花弁の裏を返しては総包片が反り返っているかいないかつい確かめたくなるタンポポ。外来種かニホンタンポポか環境破壊目安の分布調査も今年で終わりになったとか。我...
早いサクラ開花。我が地でも遊水池の周りはヤナギとサクラの競演、ぽちぽち花見客が座り込んでいっ時コロナを忘れて心和ませています。 例年になく早い サクラ開花の下 自粛•不要•不急の 呪文から逃れ いっ時和む友と友
60キロはゆうに超す体重ながら春の午後に吹く強風に、右に左にとよろよろ身を任せて歩かざるを得ない状況にさせられます。芽を吹いた浅緑のヤナギもかくの通り。柳に風とばかり大揺れに揺れています。 浅緑に芽吹く ヤナギの大木 しなやかな枝 春嵐と戯れて 揺れに揺れて
ナズナが花盛り。紅紫の目立つホトケノザに負けじと畠や空地になわばりを広げていきます。白い4弁の小花の真ん中に黄色い雄シベが6個、1個の雌しべが覗いています。茎が伸び三味線のばちのような形の実が並ぶと摘んでよく遊んだものです。ペンペン草...
ペンキを塗ったように光る花、つやつやのハート形の葉、ヒメリュウキンカをあちこちで見かけるようになりました。塊根を増やし姫という名に似合わないしたたかさです。山の湿原に咲くリュウキンカは共生するミズバショウと共に出会うとうれしい植物です。登山の叶わなくなった今、清流に映えるリ...
満開になりました。アニメ「らき☆すた」ですっかり有名になった鷲宮神社の側を流れる青毛堀川沿い2キロにわたるカワヅザクラの並木。知る人ぞ知るという穴場、そぞろ歩きの人もまばらでアマチュアカメラマンは腕の見せ所とばかり要所要所に陣取っています。 早咲きサクラ 早々に花開く 忙し...
派手に装った車体の秩父線に乗って久々に秩父は皆野町へ出掛けました。目的は福寿草の変種といわれる赤茶色に輝く秩父紅の開花を鑑賞。見慣れた黄色い福寿草とはまた趣きの異なった可愛い花です。ここ秩父だけの固有種とかで大切に保護されています。 ...
開いた花の径が10センチもありそうな、そして膨らんだツボミもよく見るものより数倍ありそうな大きなツバキがこれから見頃になります。通るたび何という品種なのか聞きたいと思い覗くのですが、広い庭は荒れ放題、家主不在で見捨てられているようで...
早々と綿毛に 暖かい日が続き空き地や畑にノボロギクが地を覆いもう綿毛を散らしています。畑の持ち主には厄介な雑草ですが、よく見ると可愛い野草です。緑の苞から黄色い頭だけちょこんと出して派手に開くでもなく、そして綿毛を飛ばして居どころを広げていく強さ。襤褸と言われてもいっ時は凛...
124年ぶりとかの一日早い立春、関東では青空の広がるお天気そして春一番の強風が冷たさをもたらしながらも春へと近づいています。立春日を決める太陽と地球の関係、よくわかりませんが太陽の支配下にある我々、新型コロナ禍という悪名をきせても恵みある太陽には変わりありません。今日も公園...
サザンカ、カンツバキが盛りを過ぎて植込みの下など散り敷いた花びらが一枚ずつ重なり落ちて赤く染めています。これからはツバキの出番。ヤブツバキにはじまって多種多用、色も花弁の形も多彩ですが蕊ごとポトリと落ちてしまうのは変わりません。同類ながら微妙にず...
蓮の台座の様な葉の上に赤紫色の花を立てるホトケノザ。中々強い植物です。この冬は暖かさもあって枯れもせず空き地や畠の斜面に群生しています。春の七草のホトケノザ(コオニタビラコ)とは別物で食べ物にもならないでしょうにもう春だよぅと大声をあげているようです。 広げた葉の上に 並ん...
DHA・EPAが多く栄養価の高い鯖缶、今や家になくてはならない常備食品です。今日も買い足し三缶。鯖といえば浮かんでくる慣用句「サバを読」んで歳を若く見せたいという風潮も歳を経ると心境が変わってくるから不思議です。この頃は同好の友が揃うと若い頃とは違った自慢になってしまいます...
劔のような葉に守られて日本ズイセンが池の端を飾ります。関東では千葉、下田などの群生地が見応えありますが私的にはぽつんぽつんと水辺に項垂れる風情の姿に心惹かれます。 ナルシスト 水辺に映るスイセン 神話とは裏腹に ほのかに香り 周りに幸せを
昔のこと。カナダへ旅行した時にドリームキャッチャーを手作りするというイベント付きのツァーでしたが、ブキッチョで形のいいものが出来ず土産店で買ってしまいました。少数民族に伝わる魔除けで枕元に置くと悪夢を食べて良い夢を見せてくれるというものです。眠れぬ夜はつい過去を遡っていくほ...
枯芝の上に広がる樹木の影。すつかり葉を落とし梢の先々まで影を落として、線描きの抽象画のように地に広がっています。天才よりも天才的な線描画。 枯芝に広がり 伸びる樹の影 抽象画の様で 思わず見とれる わたしの影
人の気配のない静かな寺院の御庭、藁囲いの中から牡丹が覗いています。寒牡丹と冬牡丹の違いを知っていても手入れの行き届いたこの藁囲いのものはなんと呼べばいいのかわかりませんがちょうど見頃、三つの花が密に開いて未だ来ぬ人を待っているよう。 藁囲いから覗く 艶やかな牡丹 今は 人の...
雪国で生まれ育ち今は暖かい地での生活にすつかり馴染んでいる身ですが、豪雪被害のニュースを見るたび子どもの頃の数々が思い出され、切なくなったり懐かしくなったりしてしまいます。寒い朝ぬくぬくとした布団から起き出すのが嫌だったなぁなんて思い出したら、まるでセットのように父の顔が浮...
厚い葉に守られるようにビワの花が咲いています。寒さに負けじと寄り添って。 厚い葉の陰で ビワの花 密に寄り添つても やがての実りを 約束するように
関東地方では新春から晴天続き、ツバキの蕾が綻びアオキの実も赤く色づき始めています。一方日本海側の豪雪、TVで情景を見る度に心が痛みます。生まれは北陸、雪に閉じ込められる冬の辛さは経験済み、そして今は冬でも青空の下で過ごせる快適さに慣れてしまっていますが。早く雪国にも春を届け...
小学校校庭の隅にどっしり構えたコンクリート製の滑り台。国の登録有形文化財に指定され話題になった滑り台です。現在も児童の遊具として使われています。一世紀近くも現役のコンクリート製という稀少価値が評価されたのでしょう。 国重要文化財に指定された 校庭の滑り台 今も児童と直に触れ...
センダンといっても「栴檀は双葉より芳し」のビャクダン科では無くセンダン科の栴檀。寒風の冬いつまでも実が枝に残って揺れています。薄黄色の丸い豆状が空いっぱいに広がる様を見ていると寒さも何のそのと元気をもらえそうです。 センダンの実 青い空をバックに 大きく枝を伸ばし 陽を受け...
父と息子、母と娘、意見や生活感の違いで齟齬を生じる事が世間ではよくある現実です。歳経て丸くなればいいのですが悲劇を生むこともままあります。それほど深刻じゃ無くても無償の愛だけでは解きほぐせない糸の絡まりが人生というものなのでしょうか。 母は娘に伝授したい 娘は母に 無いもの...
鐘楼に上って自由に鐘を撞く事が許される正月三が日、自分の鐘が上手く響くかどうかでその年のツキを判断してみたりして楽しんだものですが、今年は封鎖され鐘楼に上る事も出来ません。残念。観音さまにコロナ禍が早く収まりますようにと祈るばかりです。 神仏は全てお見通し 願いは無にと 手...
いつも長々と続く夢を見ます。思っても見ない場面が出てきたり何十年も前の職場の先輩や後輩が出てきたりそれなりに楽しんだり悲しんだりするのですが、一富士二鷹・・・などと言われる、いわゆるお目出度い夢にあやかった事がありません。一度見て見たいなどと思うのですが〜 縁起のいい初夢 ...
遠目に高い木に鈴なりの赤い実、大好きな柿!と思って近づいてみるとなんと樹のてっぺんから連なりぶら下がっているカラスウリでした。登りつめて地に戻る赤い実、子供の頃カラスウリの種を採りたくて探し回った記憶が蘇ってきます。 打ち出の小槌に 似た種を持つ カラスウリ そっと真綿に包...
一両(アリドオシ)、十両()、百両(カラタチバナ)、千両(千両)、マンリョウと格上げされた赤い実。
スペイン風の風車のある「松伏記念公園」。展望台を兼ねていますが、不要不急の外出自粛のせいか人影もまばら、風車も静止し、鏡のような調整池は黄金色のメタセコイアを映し出し静かそのものです。 外出自粛の今 ひっそりとした園内 樹々の影もひっそり 名所の風車も音なく 佇む淡い光の中に
シロナンテン、赤いナンテン、並んで実を付けています。難を避ける意味が込められているのでしょうか。コロナ禍の今特に祈りたい気持ちです。 ナンテン 赤い実白い実 冬陽を浴びて 庭先を飾る 難を避け福呼ぶように
ドングリ林と呼ばれて子ども達の遊び場そして自然に触れる学びの場。野鳥が訪れカブト虫を見つけ野の草花に出会いドングリを拾うクヌギ林です。開発地の中にわずかに残された貴重な場所。今は葉がすっかり落ち訪れる人も無く積もった枯葉の上に冬陽が樹々の影を落としています。 伸びる樹影 深...
薮の中に何やら赤い実が、見つけましたサネカズラの実です。和菓子の京鹿の子のような形の実です。長い蔓をたぐり寄せるとどこまでも伸びてきます。蔓の切り口からネバネバした液が出てきます。昔、男の髷や日本髪を結う時に整髪剤として使われ別名ビナンカズラ。 ビナンカズラ 長い蔓の先で ...
与野のオオカヤ 樹齢千年以上という 何を見、何を知り 何を思っているのか 知りたい悠久の時
65歳以上の外出自粛が盛んに報道され、86歳の私、何かと圧迫感を感じ心が萎縮しがち。でも一人外出はやめられません。外を歩けば道端の野の草花、鳥の鳴き声、頬を撫でる風に心踊ります。他に迷惑かけず、マスクと帽子でしっかり防備、三密を避け今日も目指すは5000歩の小さな外出です。...
空に描く 線描画 繊細な梢が わずかに揺れる 命の賛歌
「ブログリーダー」を活用して、五行歌。植物観察。さんをフォローしませんか?