南ポルトガル・アルガルブ地方に住んでいます。移住するまでは知らなった、ここはヨーロッパ中から人が集まっています。ポルトガルにいながら英語もフランス語も聞こえる毎日。言葉に関して発見したことなど書いていきます。
この2つの表現は、何となくうやむやに区別することなく使っていました。 それで特に相互理解に支障をきたしたことはなかったし。 でも、2通りの言い方があるということは、そこに必ず何らかの違いがあるはず。調べてみたらやっぱり違いがありました(当たり前ですね)。 de nouveau 同じことを繰り返す。同じことをもう一度。 à nouveau 繰り返すけれども以前とは違うやり方で。 違いを理解する例文として、 Il est de nouveau en retard. Ça fait déjà troisième fois cette semaine. Le travail est mal fait.…
普段、当たり前に使っていた単語の発音が実は違った、ということが往々にして(自分には)起こる。 多分、人間の耳は一度こう、と思ってしまうとそうとしか聞こえなくなってしまうのだと思う。 「いい爺さん」だと思っていたら実は「異人さん」だった、というような間違い。 フランス語のニュースを見ていたりフランス人と話している時に当のフランス人が良く間違えて発音する単語が2つある。 1つ目は、 rehausser この動詞を多くのフランス人が réhausser [reose] と発音する。 が、e の上にアクセントはないので正しくは rehausser [rəose] と発音する。 2つ目は、 rouvri…
ポルトガル語の名詞の複数形の作り方は基本的には名詞の単数形に -s をつけるので、英語やフランス語と同じです。 ただし、-s を付けた際の語尾の発音の変化の仕方が英語よりもちょっと複雑です。 ちなみにフランス語は同じように名詞に -s を付けるけれども音の違いは冠詞に表れて、名詞の発音は変化しません。 mon chien mes chiens notre terrain nos terrains 大方の名詞に当てはまる規則はあるけれど、その規則に当てはまらない例外は必ず存在するので、最終的には語彙数を増やして覚えるのみです。 大原則 -s をつける 英語やフランス語と基本は同じです。ポルトガル…
言葉とは時代と共に常に変化するもの、だから新しい単語が出てくるのは自然の道理だし、同じ単語でありながら意味が以前と変わっている単語があるのも当然。 それ自体はいいのだけれど、じゃあだからと言って何でもあり、という訳ではないと思うし、明らかに使い方が間違っていると思われるもの、またはちゃんと元の言語にそれ相応の単語なり表現があるにも関わらず安易に他の言語からもって来たりする(殊に英語から)事には注意が必要だと思う。 とまぁ、母国語ではない言語にとやかく言うのは野暮なのかもしれないけれどやはり気になってしまうのです。 今回はここに、実際に僕が耳にした、フランス語で良く使われるようになった幾つかの単…
フランス語・表現 いくら何でも長い "au jour d'aujourd'hui"
同じ意味の言葉を繋げることを Redondance 又は pléonasme と言います。 descendre en bas, monter en haut, exporter à l'étranger, sortir dehors, trop excessif, s'avérer vrai, prévenir avant, s'entraider mutuellement, dune de sable, reculer en arrière hémorragie sanguine, se dépêcher vite, pactole finencier...etc. 日本語で「馬から落馬する…
ポルトガル語に「puxar」という動詞がある。 発音は「プシャール」。 大体、お店の入口や銀行、郵便局の入口のドアにこの動詞の3人称の命令形、 「puxe」(発音はプッシュ) と書かれている。 字面や発音からも、英語の to push、フランス語の pousser を連想させる。 どちらも「押す」という意味。 だからポルトガル語の「puxar」も押すという意味だろう、と思ったら然にあらず。その全く反対、「引く」という意味です。 もうね、ポルトガル人、ひねくれてるとしか思えないんですよ。この動詞のおかげで何度引くべきドアを押したことか。 お隣りスペインで(ドアを)引くは「tirar」。これはフラ…
フランス語・近頃の動詞、Impacter。この動詞は正しいのか?
言葉は時代の流れを受けて常に変わっていくもの。今、話されているフランス語と100年前、200年前のフランス語が違っていても当然。色々な他の言語の影響(今は特に英語)を受けて新しい単語が生まれ、消えていくのも当たり前のことと思う。けれど、同時にそれは「何でもあり」、「新しいものを無条件に受け入れる」というのとはまた違うはず。 新しいものを頑なに否定するのは賢いと思わないし、かと言って新しいものを安易に無条件に取り入れるのも、またいいこととは思わない。 自分の中では、本来の言語の中に十分に必要な単語なり表現があるにも関わらず安易に他の言語から取り入れるのはあまりいいことだとは思わない、という基準を…
ポルトガル語は、イタリア語やスペイン語ほど音がはっきりしていない。 勉強し始めた頃はそう思いました。 もちろん、それは単に自分の耳が聞き取れていないだけのことなのだけど、実際アクセントがある音以外の音は多少、違っても大丈夫。寛容度は他の言葉より高いようです。 しかも最近、気づいたけれども僕が住んでいるアルガルブのポルトガル人の発音は更に分かりづらく、ある年代以上のポルトガル人が発音するポルトガル語は今でもほとんど分かりません。 リスボンから来たポルトガル人のポルトガル語を聞くと、自分のポルトガル語能力が途端にアップした、と思うくらいに聞き取りやすいです。 アクセントの有無によって音が変わる"o…
「ブログリーダー」を活用して、TINTINさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。