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  • 私がピアノレッスンでやりたいことは

    最近は我が子の習い事などを通して自分の教室の方向性が定まっていく。 うちのピアノ教室がやりたいことは、音楽を通じて学校生活で学ぶ価値観とは異なる新しい価値観を身につけてほしいということだ。 レッスンでは、学校教育に寄り添うような取り組みや、学校らしさを強化することは、気づけばとことん避けてきた。 例えば音楽ノートを作り目標と反省点と練習の記録を自分で書くこと。 うちの教室ではやらない。 これをすれば上達するという主張はわかる。 何かを達成したい時、現状を見える化して言語化し数値化し、計画実行測定改善することが効果的だということはわかる。 音楽ノートを強制することで、自由さと気楽さと、水が流れる…

  • ピアノレッスンに関する親からの要望は、家族関係の現状把握。

    smile 「家族療法カウンセラー」という資格を取得しました。 教育学や心理学系の本は好きでよく読んでいたのでそちらの面での真新しいことはなかったけれど、カウンセリングの視点を勉強できたことがよかったです。 これまでだったら、コミュニケーションが「私」X「生徒さん+親」というイメージだったので、たとえば「子どもが全然練習をしない」と親が訴えてくる時、その悩みに共感もするし対策も考えるけれど、どこかで責められているような感じがしていました。 もっと上手くやってくれと言われているように感じでいたし、自分の力不足を実感させられている気がしていました。カスタマーセンターでクレームを言われている気分。 …

  • ピアノで好きな曲。リズムか歌かイメージか。

    娘、私から見ると簡単な、ある1曲が一向に仕上がる気配がない。 前回発表会で弾いた曲より、はるかに簡単に見える。 ずっと同じ曲をやってばかりでも飽きるよな・・・ でも仕上がらないまま丸にするのも違う・・・ と、悩みつつ、気晴らしに、ブルグミュラーのアラベスクをちょっとやってみる?と提案した。 レベルとしてはまだまだ先だと思っていた。 今ぶつかっている曲は、アラベスクよりかなり手前。 それが、楽譜を開いたらサラサラと譜読みをして、あっという間に両手で弾けるようになった。 びっくり!!! どうしてだろう? なんでこの曲こんなに弾けるようになったの?と聞いた時の娘の答えが。 「リズムがあって、速い曲で…

  • ピアノ経験者の親を持つ生徒さんの難しさ

    ピアノ経験者が保護者の生徒さんは、なぜこんなに一筋縄ではいかないのですか。 みなさんどうなんだろう? うちのピアノ教室で、今のところ一番やめそうな、首の皮一枚でつながっている生徒さんは2人とも親が音大出身です。 その二人の生徒さんはどちらも、レッスン中に目が正気を帯びていない。 表情がほぼない。 いやいややっている感じが滲み出ている。 早く終わらないかな、が滲み出ている。 親にやれて言われているからいやいややっているという感じ。 うーん。 これは生徒さんも辛いし、私も辛い。 これは、いろんなことが原因として考えられる。 本人の意思と関係なく親がピアノを始めさせている 親の要求が高い ピアノ練習…

  • ピアノでストレスがたまるタイプ

    ピアノを教えていて、生徒さんそれぞれ本当に個性が違って全員一ミリも同じところなんてないって感じるけれど、 ピアノでストレスがたまるタイプというのがある程度分類できるように感じている。 それは、 「歌心は抜群にあるけれど、音感が優れていない」タイプ。 音楽が大好きで、歌が大好きで、音楽に合わせて自由に体を動かすのが大好きで、、、 そんな様子を見てピアノ教室に通わせようと思ったというお母さんは結構います。 歌に対してとても気持ちが乗るタイプです。 ところが、レッスンを始めるとピアノの練習を嫌がって、あんなに音楽が好きで楽しそうだったのにどうしたのかしら?と、 「思っていたのと違う・・・」という状況…

  • 娘とピアノの練習

    ピアノの先生の娘という立場にいる我が子。 音楽は好きで、流行りの曲から私が聞くジャズ、クラシック、バレエの曲と隔たりなく聴く。 ピアノよりは歌の方がフィットしていそうだけれど、ピアノの先生を生業にしている母を持ったがために、ピアノは小さい頃から弾いていて今も細々と続けている。 私が彼女を実験台にして色々なテキストを試しているので、色々な曲に触れているものの、楽譜を読むのはあまり得意ではなく、音感も特別いい方ではない。 指先は繊細で器用だけれど、物事を進める上での要領の良さという意味での器用さはあまりない。 歌心は私より何倍もある。 ピアノは私と一緒に遊び過ごす時間という感覚でいるようで、レッス…

  • ピアノレッスンにモヤモヤしている。

    約3ヶ月ぶりの更新。 ここのところ新たな壁にぶつかっている。 教室を開設してしばらくは生徒さんをどのように増やすか、新しくピアノを始めたばかりの小さな生徒さんの導入レッスンをどのように進めるかというのがもっぱらの悩みだった。 教材研究をして、グッズを試し進め方を工夫して、小さい子が得意なこと苦手なことを知り、楽しく続けるにはどうしたらいいか?ということを試行錯誤していた。 しばらくしてレッスン枠は満員になり、固定のメンバーで続けている。 そして今新しい壁にぶつかっている。 壁は4つ。 1.生徒さんたちの自宅でのピアノ練習が難しいこと。 2.中級以降の子のレッスン内容が勉強不足であること。 3.…

  • レッスン中のほっこり^ ^

    三連符の説明をするときに三文字の言葉を当てはめて練習しています。 「いちご」とか「ピアノ」とか。 たまには、生徒さんやお友達の名前を入れてみたり。 身近な三文字のものをいいながらリズム打ちをします。 先日もいつものように「いちご」で練習した後に、 他に何か三文字のもので思い浮かぶものあるかな? と聞いてみたら、 2年生男子が、 「うーーん。りゅうとか?」 へ?あ、龍? 「龍はどちらかと言うと二文字だね。」と私が言うと 「違うよ。り、ゆ、う!理由も三文字だよね?」と真剣な顔。 ・・・😮 確かに三文字だけど、「理由」でくるとは思わなくて意外な変化球にびっくり。 その後、2人で「理由・理由・理由・・…

  • つっかえつっかえ弾く、両手が苦手な生徒さん・・・って何が足りないの?

    教室の生徒さんで、両手で弾いているといつも同じところで止まり、「はじめまして」みたいな感じで楽譜を見て、その音を「ド」から数えて読んで(ええと、ここだったからしら?よいしょ)という具合に弾く子がいる。 曲の途中結構な頻度でそんな感じで止まるので、流れなんてあったもんじゃないのである。 両手の練習を始めたばかりだったらそんな状況も納得ができる。 でもそれが1ヶ月と続く。 ええっと・・・どうしてかな!?毎回ずっこけちゃうのである。 頭の処理速度が追いついていないというのがパッと見の印象だ。 おっとりした性格もあるのだろうけれど、「弾けないところを弾けるまで繰り返すぞ!」と言うような気合いは感じられ…

  • 「ピアノやる気底辺」は親の要求が過剰なことが多い

    これまでの私の体感では、ピアノの練習を自分からすすんで取り組む子は約1割、 残りの9割がピアノの好きな面もあるけれど、練習は億劫というとまぜこぜの状況というのがここのことろ続いている。 「ピアノ楽しい」と「練習が億劫」の割合は時と場合と人により様々ではあるけれど。 ピアノの練習を自主的に取り組む1割の子が続けばいいのではないか?と思った時期もなかったわけではないけれど、自分自身を振り返ってみると残りの9割に完全に属している。 練習は、怒られるのがイヤで、時には弾けるようになるのが嬉しくて、また時にはイヤなことを忘れられるから、という理由でやっていた。 そして気づけばピアノが他には変えがたい存在…

  • ピアノレッスンおたすけグッズ〜4、5歳の男の子編〜

    ここのところ小さな生徒さんが増えています。 年少さん〜年中さんの、なぜか男の子が増えていて賑やかで嬉しい限りです。 個性も様々で、ほとんど同じテキストを使っているのに違うレッスンになっていきます。 ある4歳の男の子のレッスンの場合。 自由保育の幼稚園に通っているとのこと。 ピアノには興味があり弾くのは好き。 宿題は家で必ず弾いてくるし、レッスンで弾くときにも集中して弾けています。 でも「もう一回弾こう」は絶対だめ。 他のことを「これをやろう」と提案すると「やだ!やんない😠」 と嫌になったらピアノ周辺の小物を触りに行ったり、 椅子に立ってピアノの中を覗いたり。 その子のためにあの手この手で、リズ…

  • わからない音楽を聴くモード。

    音楽には文法があって、文法には必ず文化的な背景があって、いわゆる西洋クラシック音楽を聞くときには文化的な背景を丸ごと取り入れている。 そこにはいつも緊張と緩和からくる物語がある。機能和声でできている音楽で緊張も緩和もない、起承転結も物語もないものはない。そういう文脈で音楽が流れることに「わかる」という気持ちが発動して、安心して音楽に身を委ねることができる。 機能和声から外れると途端に「わからない」になって音楽に身を委ねることが難しくなる。 その方法がわからなくなる。 良くも悪くも、私は機能和声という「わかる」という安心感の中でしか音楽を聴いていない。 そして緊張と緩和が心地よいという振る舞いを…

  • ハノンはやるの、やらないの。

    ピアノレッスンで昔からよく使われている有名なピアノテクニック教本に「ハノンピアノ教本」がある。 「ハノンピアノ教本」は3部に分かれていて、特に有名なのは第一部の1曲の中で同じ音型をひたすら繰り返し上下する練習と、第二部の音階とアルペジオだろう。 この第一部と第二部は抜粋して「子どものハノン」というタイトルで様々な出版社から出ている。 この通称ハノンについて。 私は複雑な気持ちでいる。 私はハノンが嫌いじゃない。 無駄な曲を弾いている時間などない!と先日思ったばかりだけれど、この、曲とも言えないようなハノンの音型を弾くことが単純に楽しい。 基本的に手を動かすことが好きなのだ。 裁縫も編み物も好き…

  • ピアノ自宅練習サポートグッズ作りました。

    自宅練習をどのようにサポートできるかずっと考えています。 というのも、ここのところ保護者の方と話していて、ピアノの自宅練習がどれほどストレスになっているかを思い知ることになったからです。 自宅でピアノの練習がスムーズにできれば、保護者の方々のピアノにまつわる悩みはほぼ解決するのではないかしら? でも人に細かな行動の指示を出したり強制することをできるだけ避けたい。 指導者としては致命的です。はい。 できれば本人の意思で動いてほしい。 改めて自宅での練習とはどういうものなのか、考えています。 取っ掛かりとして、 「来週までにここを練習してきてね」 というこちらの投げかけに対して自宅の練習を見える化…

  • ピアノの練習と親子関係。

    ピアノの発表会やコンクールで、本人のレベルを明らかに超えているようなものを、親子で必死になって泣きながら取り組むことには、どのような価値があるのだろう。 本番当日に満足のいく演奏ができたら、やはりやってよかったと、充実した気持ちになるんだろうか。 無理そうな壁を乗り越えることに、成長を感じることができるかもしれないけれど、 親が半分引っ張りあげて登った山には、本人にはその山を登頂したといえるレベルの筋力はつかないことにならないか? 確かに、指は動き、たくさんの音を覚えて弾くことはできたかもしれないけれど、楽譜を自力で読んで身につけて行くという筋力が付いていない。 楽譜を読むことにまたこだわって…

  • 8分の6拍子はいつからはじめるか?

    簡単で難しい8分の6拍子の世界。 8分の6拍子の曲自体は聞き慣れたもので、揺れが感じられてノリやすい。 変拍子の曲に比べればよほどとっつきやすい。 ゆらゆらと揺れるようで楽しい曲が多いので、ブランコや船や波などに関連したタイトルで子どもの導入テキストでも早いうちに導入するものも多い。 バスティンや、ピアノランドはごく初期の段階から8分の6拍子の曲を弾く。 はじめにお手本を聴いて、「こういうリズムになり、こうやって弾くのだ」と示せば、弾くことはそんなに難しくない。 8分の6拍子に出てくるリズムの型を、「ゆーら」「ひゅーん」などの言葉を当てはめて指導する先生も多い。 そうすることで、難なく弾くこと…

  • 無駄な曲を弾いている暇はない。

    レッスンができる日常が続くことが奇跡のように思える昨今の情勢。 日常をいつものこととして送ることができることに感謝です。 相変わらず、勉強とレッスンと遊びを循環しているわけですが、今日のレッスンでふと、私自身が好きで弾きたいと思う曲だけで、レッスンをすることはできないかしら?と。 導入の時からずっと、曲の魅力を最優先にしてレッスンを組むことはできないかしら? レッスンは音楽する準備や訓練のための時間ではなく、レッスン時間がまさに音楽をしている時間で、その時間を生き生きとした音楽が奏でられずに終わるなんて、もったいない。 指の訓練のためとか、 譜読みの練習のためとか、 ポリフォニーの練習のためと…

  • メインテキストの選び方

    相変わらず、これ!というメインテキストが選べずにいる。 レッスンで扱いたい項目としては、曲を弾く以外にあげると、 音程 音階 和声感覚(伴奏付け) ポジション感覚 そのほかテキストに求めることとしては、 曲の楽しさ 楽譜の読みやすさ、デザインの良さ これらを学べるものをまとめてみる。 音程、音階 音程や音階は、楽典として別項目で学ぶことも可能だけど、弾くこととつなげて学んでほしいので別立てにしたくない。 メトードローズ バスティン系 ピアノ・アドヴェンチャー ギロック ・ピアノメソード おんぷの学校 和声感覚 和声感覚は、曲を分析的にる視点を養うことにつながるので初歩の段階から取り扱いたい。 …

  • 上手くできないことに負けずにやり切る力

    生徒さんたちを見ていて、ある幼稚園の卒園生にのみ感じる共通点がある。 ちなみに我が家の娘も通った幼稚園で、とても気に入っているし、感謝しているし、リスペクトしているし、生まれ変わったら自分も通いたいと思っている。 そこは、自主性を重んじて自由保育を主軸としている。 好きなことを好きなだけやらせて貰える環境を先生方の努力によって整えられている。好きなことや楽しいことを見つけて集中することがとても得意だ。 反面、椅子にじっと座ることを強いられることもないし、最近では多くの幼稚園で取り入れられているひらがなや、算数や、ましてや英語の授業などはない。 全体のために個を、犠牲にすることはない。 つまり我…

  • 譜読みトレーニング教室になっていた。

    楽譜を読むことさえスムーズにできるようになれば、ピアノをいつか辞める時が来ても、自分で曲を読んで楽しむことができるようになるだろう。 ピアノのレッスンに通って一番残るものは、楽譜を読めるようになることだと思っていた。 そこに至るには、ピアノレッスンを始めてからこれまでの経験も影響している。 レッスンをしていく中で、自然と身についていくものだと思っていた楽譜の読み方が、勝手に身につくものではないのだと思い知らされたことだ。 例えば、2度の音符を見たときに隣の音を弾くということや、 音の重なりを見て、和音をつかむ手の形を把握することなど。 加線の音符が出て来たときに、どうやって読むのか?など。 自…

  • ピアノの奥深さは誰のため?

    ピアノは、鍵盤を沈めれば音が鳴る。実に単純で、簡単なことだ。音を鳴らすことならば、赤ちゃんにも猫にもできる。猫が鍵盤の上を歩いた音が、意外に音楽的だったりして。 そこから始まって、ピアノの表現力は無限に広がり、表現の数だけテクニックがある。ピアノのテクニックは無限だ。 ピアノを習うということは、ピアノを使った表現を学ぶということ。同時にそのときに必要なテクニックを学ぶということ。そう思うと、ピアノで学ぶことは無限にある。 ピアノのテクニックが詰まった教則本をみると、必要な技術や知識はこうもたくさんあるのかと驚く。 それは、「ピアノを弾く時に身につける技術と知識」ではなく、「ある曲を表現するとき…

  • 気まぐれオリジナル「friends」

    久しぶりに友達に会えたので学生気分で。 youtu.be

  • 「トンプソン 小さな手のためのピアノ教本」、熱い・・・!!

    赤い表紙の「トンプソン現代ピアノ教本」。 この教本は昔から知っていて、第3巻だけ子どもの頃にレッスンでやったという親しみのあるテキストなのだけど、導入書としては進みが早く年齢が上がってからじゃないと使いづらいというイメージがある教本。 ところで、この教本の導入段階である「トンプソン 小さな手のためのピアノ教本」には、「小さな手のための合奏教本」という親や先生用の補助楽譜が別で売られている。 ↓伴奏用↓ トンプソン 小さな手のための合奏教本 作者:ジョン トンプソン 全音楽譜出版社 Amazon ↓生徒用↓ トンプソン 小さな手のためのピアノ教本 作者:ジョン トンプソン 全音楽譜出版社 Ama…

  • 気まま弾き「on the beach, in the distance」

    海に入っていく娘を見守るのが私の役目。 youtu.be

  • つれづれ弾き「Birthday」

    娘の誕生日だったので。 www.youtube.com

  • オリジナル曲「Departure」弾いたよ

    そろそろどこか旅行に行きたい気分。 おもむくままに弾いて見た。 youtu.be

  • 教本のキャラクターと、幸せなレッスン。

    相変わらず多くのピアノの教本とにらめっこしている。 そろそろ日本で手に入るピアノの教本はほとんど見てきたのではないかしら。 たくさんの教本を見比べていると、教本がそれぞれ人格を持っているように思えてきた。 表紙や中身のデザイン、 言葉遣い、 イラスト、 カリキュラムの構成、 文字のフォント、 譜面のデザイン、 音符の大きさ、 五線の幅、 紙の質、 そしてもちろん収録されている曲。 全てが合わさって、1つのキャラクターが浮かび上がってくる。 カリキュラムの構成が似ていたとしても、ひとつとして同じ教本はない。 著者にとって1つの作品だから、当たり前といえば当たり前か。 自分と気があうキャラクターの…

  • 「風の谷のナウシカ」に見る音楽の意味

    ご存知ジブリ映画の「風の谷のナウシカ」。 原作である宮崎駿の漫画がを読んでいる。 コロナ禍に読むとファンタジーのようには思えないところも多々あって面白くもあり恐ろしい。 全7巻の最終巻に音楽が1度だけ登場する。 戦い続け疲れたナウシカが「天国」と見間違える場所で、音楽が聞こえてくる。 音楽はすでに失われた文化で「七音音階」の作曲家たちは伝説として伝えられていたが、保存されていた音楽を発見して再現する。 傷だらけになって争い続ける物語の中で再現される音楽は、はじめは喜びと安らかさそのものなのだけど、 次第に気迫を帯びる演奏は現実を突きつけてくる。 それからこの場面が頭に焼き付いて離れない。 音楽…

  • ピアノレッスンが怖い

    音楽は大好きだし、 ピアノも大好きなのだけど、 ピアノレッスンにまつわるものが怖い。 レッスンにまつわる情報が欲しくて検索していても、ピアノ教室のブログやインスタは長く見ていられない。あっというまに疲れてしまって、そっと閉じてしまう。 iTunesで新しい音楽を探ることはエンドレスでできる。 YouTubeでも、ライブやコンサート映像を見ることはいつまででもできるけど、 ピアノレッスン的な雰囲気のサムネが目に入るにと、ドキッとして、避けるように画面を急いでスクロールする。 これは自分の職業からくるものなのかしら。 それとも、ピアノレッスンの現場には音楽の現場にはない何か私が苦手なものがプラスさ…

  • いや、違うかも。五七五って・・・

    昨日、五七五って複合拍子の拡大と縮小かしらって閃いて1人で納得していたけれど、 それからまた考えていたら、俳句をよんだり(いや、自分で作ることなんてほとんどないけれど・・・)、頭の中で思い浮かべる時って、途中に休符を挟んで、普通に4拍子でリズムを取っていることが多い気がする。 こんな感じで↓ こうするとわかりやすいよくあるリズムになったな〜 でも、昔の人は4拍子でよんでいたわけではないかもしれない。 今の自分がしっくりくるリズムに当てはめたら自然と休符を挟んで4拍子になるのかも。 そういえば子どもの頃百人一首を覚えたりしたけど、今考えるとその時のリズムは、前に休符を入れたりしてた↓ 昔の人はど…

  • 五七五って。

    ふと思ったのだけど、五七五ってなんでしっくりくるのかしらと考えていて、 5-7-5を たとえば、最初の5は2-3の複合拍子と考えて、次の7は5の2-3がそれぞれ一拍増えて拡大された3-4の複合拍子で、 最後の5はまた2-3に戻ってくると思うとしっくりきて、とてもリズミカルだな。 5拍子は2-3だけじゃなくて、3-2でも4-1でもいいんだけど、7拍子になった時にそれぞれに1足されて拡大していると考えてもいける。いや、7になった時にどちらかに2を足すでもいいか。 俳句のことは全く門外漢なので、ちゃんとした理論があるんだと思うけど、拍子的に考えると、そうやって考えられなくもないし、結構しっくりくる。…

  • リズム感の強化で参考にした動画やサイト

    リズム強化期間と銘打っている私ですが、 参考にした動画やサイトを紹介します。 まず、ピアニストの奥様がドラマーの旦那様にリズム感をレクチャーしてもらっている動画です↓ www.youtube.com ピアノ弾きとして奥様には共感しかないし、ドラマーの方が話す言葉はどれも新鮮です。 もう一つ、「自立したリズム感を養うために」というようなタイトルの動画も参考にしたのだけど、残念ながら現在は非公開になっているようです。 あとはまだ見ている途中ですが、菊地成孔の「モダンポリリズム講義」。 ch.nicovideo.jp 30分弱の動画、全92回で構成された講義で、内容は激しく濃いですが、面白いです。 …

  • なぜ、時間の等間隔は狂うのか。【リズム感強化の地道な道のり2】

    少し前から課題にしている「リズム感」。 直視すればするほど、ひどい私のリズム感。 「音楽のリズム」は色々な側面があるけれど、 リズム感を強化したいと思ったのは、アンサンブルを心から楽しみたいからということがそもそもの出発点だった。 アンサンブルの録音を聴いて、あまりのひどさダサさに愕然としてから、リズムやテンポのことが気になって曲に集中できない。 それ以来リズム強化期間と思って、メトロノームを使って練習を増やしている。 もちろん、メトロノームに合わせて弾ければ良いアンサンブルができるかというと、それはまた別問題。 ただ、まず基礎が欠落しているような気がして、まずはメトロノームからと。 akih…

  • 発表会はピアノの先生のクリエイティブ作品。

    先月末、初めてホールでの教室単独の発表会を主催した。 ピアノ教室を開いて数年。これまで数人の先生の合同発表会に参加したり、サロンのようなところで弾きあい会はやったことがあるけれど、ホールで単独は、今回が初めて。 結果、めちゃくちゃ大変だった。何度も投げ出したくなった。 でもやって良かった。 これまでは、紹介で知り合った比較的近い地域の、ほとんど交流のない、少し上の世代のピアノの先生方の合同発表会に混ぜてもらっていた。 生徒さんもまだ少なかったし、主催できるほどの教室の規模ではなかったから、声をかけてもらってものすごくありがたかった。 でも、正直なところ、そこで一緒に発表会をやることをあまり楽し…

  • 教室をやめて行くからといって、音楽をやめるわけではない。

    生徒さんがピアノ教室をやめると、悲しくて、しばらく落ち込んでいたけれど、最近は少し違う考え方ができるようになってきた。 寂しいのは変わらないけれど。 ピアノとの関わり方はたくさんあって、教室に通うというのは一つの手段に過ぎない。 これまでは、ピアノをやめてしまうということは、ピアノを、音楽を、好きになってもらうことが私の仕事なのに、そうできなかった、という責任感というか敗北感というか、申し訳ない不甲斐ない気持ちでいっぱいだった。 私が教室という場所で教えられる音楽というのは、音楽のあり方のごく一部であり、私がピアノの道を閉ざしてしまったなどと勘違いも甚だしい。 数ある音楽との関わりの中で、ピア…

  • 絵本でリトミック「童謡セミナー」を受講して感じた新しい希望!!

    ピアノの先生方のインスタを眺めていると、あるテキストが目に止まった。 小さな子どものためのテキストで、おんぷが1ページに大きくどーんと書かれていて、わかりやすい。 指を動かす練習には動物のかわいらしい足跡をたどって指を動かすようになっている。 これは子どもが喜びそう! と思ってそちらのテキストを調べてみると、1人のピアノの先生が作られていて、個人で製作されているテキストだった。 ▼「ぴあの の おうち」というテキスト▼ ▼著者のん先生のピアノ教室▼ pinonmusicschool.amebaownd.com pinonmusicschool.amebaownd.com 著者でいらっしゃるのん…

  • リズムの悪い演奏はダサい!地道な道のり。

    最近は自分のピアノの練習はもっぱらリズム感の強化だ。 リズム感がどうやら壊滅的らしいということは、一人で弾いていると気が付かない。 人と合わせるとズレるとか、メトロノームで合わせるとズレるとか、昔からなんとなく鈍いなとは自覚していた。 けれど先日、自分の録音を聞いてリズムの不明瞭さに驚いた。 なにこれ、ダサい。 リズム感が悪いというか、リズムが不均等で曖昧。 その状態は猛烈にカッコ悪い。 これはまずい。 ということで、リズム感を強化するぞと決めた。 ところがリズム感ってなんだろう?というところからわからない。 リズムが明確で気持ちが良い演奏は、言葉にすると 刻みの打点が細かく均等で正確。 揺れ…

  • 月2回レッスンは、難易度が爆上がりする!

    「本人のやる気が続くかわからないから、まずは月に2回、2週間に1回で通いたい」 というのは、親御さんからよく聞く話。 確かにその気持ちはよくわかる。 自分の子育てを考えても、週1回習い事に通うというのは結構な負担になる。 まずは2週間に1回通ってみて、様子を見たい、と考えるのは自然なこと。 なので、これまでそのように希望してきた方の意向は尊重していた。 でも最近気が付いたのだけど、 毎週レッスンに来ないと難易度が爆上がりする!! 続くかわからない曖昧な場合こそ毎週通ったほうがいい!! 月2回のレッスンが難易度が上がる理由はたくさんある。 レッスンとレッスンの間が空いているので、家でしっかり復習…

  • 視覚不器用さんのための対策【色分け編】

    ピアノの導入時期に、右手の左手で旋律を交互に弾くような楽譜がありますが、 このタイプの楽譜がとても苦手な生徒さんがいます。 ト音記号の楽譜に書かれたものは右手、 ヘ音記号の楽譜に書かれたものは左手 と、ルールは理解しているけれど、違う手が出てきてしまう。 はて。 なんでだろう??? たぶん 私が見えているようにはっきりと 音符が分かれて見えないのかな? 混乱して見えるのかな。 できるところもあるから、境目がモヤモヤして見えるのかしら? 自分が見ているものと、人が見ているものや聞いていることは同じじゃないということが、ピアノのレッスンの大前提。 ということで、 大譜表の 上の段、ト音記号の楽譜を…

  • 「うたとピアノの絵本」は新しいわらべうた

    メインの教材だけでは足りない部分がある時に、その子に合ったサブとなるテキストを渡します。 サブの教材では、ガッツリ弾きこむというよりは、「弾いてみて聴かせてね〜」というかたちで渡して、細かいことは指摘しません。 今回は呉暁著「うたとピアノの絵本 りょうて」を使いました。 うたとピアノの絵本(3) りょうて アキピアノ教本 導入編(3~7歳) 作者:呉 暁 発売日: 1998/12/10 メディア: 楽譜 生徒さんの特徴は、 譜読みが苦手 中央ドの譜読みもつまづくことがある ヘ音記号のソ・ラを間違えやすい 左右の手を混同してしまう 耳がとてもよく、知っている曲の旋律は探りながら弾ける 好みではな…

  • 子どものためになる聴音、どうやって・・・?宮川彬良著「音楽耳実践ドリル!!CDでわかる楽典」からヒントを得る

    大人の初心者の方が自宅で楽典を勉強するときに役にたつかなと思い購入していた▼こちらの本▼ 音楽耳実践ドリル!!CDでわかる楽典 作者:高田 美佐子 発売日: 2009/12/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入したものの、その生徒さんには少しレベルが合わないかなということで本棚にしまったままになっていた。 改めて読んでみると、レッスンに役に立ちそうなことが散りばめられていた! 残念ながら今は絶版で中古品がいくつか出回っているよう。 子どもの生徒さんがピアノを弾くときに役に立つ聴音とは? 特に聴音のネタとして使えそうです。 というのも、特に不器用な生徒さんのピアノ演奏の手助けになるよう…

  • ピアノの導入期につまずくパターンは大きく分けて2つ!?

    最近の気づき。ピアノをはじめたばかりの時期に、思うように進まない小さな子のパターンは大雑把に分けて2つのパターンがあるということ。 1つめは手先がぶきっちょさん。 指が思うように動かなくて、それがストレスになるということ。 動かしたいと思っている指を動かすことが、ものすごく脳を使うということ。 それが思い通りに行かないので、ものすごくストレスになるタイプ。 いわゆる手先が不器用というタイプ。 2つめは、視覚的なぶきっちょさん。 おんぷのたま(符頭)の動きを目で1つずつ追うことが苦手なタイプ。 符頭が大きく、少ない時は問題がないけれど、 符頭が小さくなって、おんぷの数が増えると、混乱して、1つず…

  • 歌うことの重要さはいくら強調してもしすぎることはない!

    同じ教本を使っていても、進み方はもちろんさまざまで、同じように上達するということはない。 なかなか思うように進まない子の特徴のひとつに「聴いていない」ということが挙げられる。 自分が鳴らしている音を聴いていない。 聴くという行為は本当にごく個人的な行為で、人がどのように音を聴いているかは、目に見えないし、わからない。 ピアノをぽつぽつと弾き、曲になかなか馴染まない、何度も練習しているのに、どこかカタコトで喋っているようで音楽が流れていない。 よく聴いていないから曲が掴めず、ポツポツも弾くので、余計に曲として捉えられない。 上達が速い子というのは、練習の量ももちろん大きく影響するけれど、はじめて…

  • やっぱり楽譜はスラスラ読めるようになるに越したことはない。

    やっぱり、スラスラと読譜をできるようになる、ということはピアノを長い間楽しむための条件なんじゃないかなー、と改めて思う。 みんな(というか多くの場合に親が)、どんどん難しい曲を弾かせたくなるようだけど、基礎的なことを疎かにして先に行ってしまうと、長い人生でピアノと仲良く付き合うことができなくなってしまう。 特に、導入の頃にはじっくりと時間をかけて基礎を固めておくと、ある時グッと伸びるという実感がある。 しかし、この時期が親としてはもどかしいようで、「もう1年やっているのに、まだこんな簡単な曲!?」と思うことが多いのかもしれない。 某大手の教室から移ってきた生徒さんの中には、ソナチネなどの中級レ…

  • レッスンの質を向上させる一番の近道は生徒を観察することだった

    ピアノのレッスンをしていて、消化不良になることをなんとかしたくて、悩んでいました。そのためにやってきたことはたくさんありますが、最近気がついたことが、答えは目の前の生徒さんにあるということです。 生徒さんをよくよく観察することがレッスン向上の近道だと気がついてから、レッスンが大きく変わったような気がしています。 同じように悩まれている方の参考になればと思い、今回まとめました。 目次 これまでのこと と、気づき 小さなお子さんのレッスンの対処法2つ ピアノの先生の仕事? 私がやったこと これまでのこと と、気づき レッスンがうまくいかないとずっと悩んでいたので、気合いを入れで勉強をすることにしま…

  • 「生徒を伸ばす!ピアノ教材大研究 」〜ピアノ教材を効果的に使いこなすための10のヒント〜をご紹介

    ピティナ(日本ピアノ指導者協会)の協力で、ヤマハミュージックメディアから出版されている2014年に出版されたもの。 10人の現役のバリバリの多方面でご活躍されているピアノの先生方が使用している教本を中心にレッスンについて語っている。 10人の先生方がそれぞれ違った視点でレッスンを展開しているのがわかり、とても面白い。 正解は1つではなく、何を大切にピアノのレッスンを展開していくか先生それぞれに答えがあるということがよくわかる。 生徒を伸ばす! ピアノ教材大研究 発売日: 2014/01/28 メディア: 単行本 轟千尋先生 作曲家の先生らしく、教材の響きや書法に注目されている。導入期から様々な…

  • 【計46冊】バスティン・メソッド、どれから手に取ったら良いの?!出版年代順に見てみる。

    ピアノレッスンの現場ではかなり受け入れられているバスティン シリーズ。 こちらの教本、日本で主教材とされているものだけでも46冊! 多いよ。 アメリカでは、初心者から大人にいたるまで、幅広い層を対象に500種類以上に及ぶテキストを執筆しているとのこと。 なぜこんなに多いの? そして、これをどうやって選んだらいいの? これだけ教材が増えた理由を、出版された順を追って見てみる。 目次 バスティン・メソードについて ピアノ・ベーシックス・シリーズ(1985) ヤングビギナー ピアノA・B(1992) ピアノ パーティー A~D(1993) 改良された背景 オールインワンシリーズ(2016) 結局どれ…

  • ピアノ 導入期レッスンのいい循環

    導入期のレッスンは本当に難しい。 子どもの集中力は短い。 最近やっと気が付いたのだけれど、子どもが生き生きとする理想的な流れがある。 面白そう! ↓ どうなってるの? ↓ わかった! ↓ やってみたい! ↓ できた!! この流れがうまく作れた時に、すごくいい循環ができる。 おもしろそう まず、これを作ることができるかが勝負。 小さい子どもの興味をひくような仕掛けを作って、おもしろそうだと思ってもらう。 大きく体を動かすことかもしれないし、 綺麗な色かもしれない。 キャラクターの可愛さかもしれない。 ふっと子どもが興味をもってくれることが入り口だ。 どうなってるの? 次に、少しクイズのような秘密…

  • ピアノの先生に支持される教本が本当に最善なのわからない。

    しばらく色々な導入カリキュラムとにらめっこしている。 じっくり読んでいると、そのカリキュラムの本筋のようなものが見えてきて、 「こういう生徒を育てたい」という理想が見えてくる。 理想のピアノを弾ける人の像に向かって、逆算されてカリキュラムが作られている。 **** あるテキストはピアノの先生の痒いところに手が届くようにできている。 レッスンをしていると、ある段階に来てから、「え。このことわかっていなかったの?」と途中で気がつくことがある。 自分自身を振り返ると、特にカリキュラムに入っていなかったけれど自然と身につけたような些細なこと。 それを、前もって綿密にカリキュラムとして組み込むものがある…

  • クラシックとポピュラーのバランス

    これまで弾いた中で、いちばん好きだった曲は何?と聞いたら小さい頃に弾いたポピュラー曲を挙げた中学1年生。 んー(´-`).。oO そうかそうか。 んー。もう6年前だと思うけど、、、 今はクラシックの曲を中心に演奏しているけど、、、 どおりで最近気乗りしていないようだ。 途中から教室を変えてうちに来た生徒さん。 ほとんどレッスン中は話をしない。お母さんがよく話をするので、彼女の言葉がなかなか出てこない。 なるべく質問をしてきたけれど、 「まぁまぁ‥」とか、 「ふつう‥」とか。 普段からこうなのよぉ。こまっちゃうわぁ。とお母さん。 ひとりでレッスンに来るようになって、やっと彼女の言葉が出てきて嬉し…

  • これからのピアノレッスンのあり方〜岡田暁生著「音楽の危機」を読んで

    これからのピアノレッスンのあり方について考えている。 岡田暁生著「音楽の危機」を読んだ。 昨年の緊急事態宣言中に書かれたもので、あの時の先行きが見えない、得体の知れないウィルスに生活全てがストップさせられた暮らしによる苛立ちが思い出される。 音楽の危機-《第九》が歌えなくなった日 (中公新書) 作者:岡田 暁生 発売日: 2020/09/18 メディア: 新書 これまでの自分の音楽体験や、音楽を通して感じた違和感を紐解くことに重要な箇所が多くあり、今この本を読むことができてよかった。 こちらを読んで、では音楽の端っこの方にいる街のピアノ教室として、レッスンはどのような可能性があり、どう変わって…

  • 「新しい」ピアノテキストが古く感じる説・・・

    導入ピアノテキストを見ていると、古典的な教材(バイエル、ツェルニー、メトードローズ)に対して、時代や国や発達に合った教材を作ろうとして、1990年前後から新しいテキストとして多く出版されている。 新しいメソッドが次々生み出され、 ポピュラーなリズムや響のものも含まれるようになり、 子どもでも理解しやすいような言葉やイラストが加わり、 進度も子どもの発達に合わせて、 子どもたちがより親しみやすいように、改良されて多くのものが出版されている。 そんな「新しい」教材も、もう約30年前のこと。。 30年となるとその頃生まれた子どもがもう親になっているぐらい。 そのころのテキストのイラストを見ていると、…

  • 身体を知る「ピアニストのためのアレクサンダー・テクニーク」森朝著

    自分の身体について知りたい。 先日は脳科学の本を読みましたが、その時に一緒にアレクサンダー・テクニークについての本を購入しました。 アレクサンダー・テクニークについては、言葉としては聞いたことはあるけれど、本を読んだりワークショップを受けたことはありませんでした。 自分の身体と向き合うメソッドなのかなーというぐらいの印象。 手に取ったのはドイツ・アレクサンダー・テクニーク指導者協会認定講師でいらっしゃる森朝さんの著書「ピアニストのためのアレクサンダー・テクニーク」です。 ピアニストのためのアレクサンダー・テクニーク 作者:森 朝 発売日: 2019/05/25 メディア: 単行本 何も知らない…

  • アメリカからやってきた教材の普及:中村菊子さん、田村智子さん、安田裕子さん

    ピアノのテキストを色々見ているとあれ?と・・・ 長く日本で愛用されている教本のほとんどの解説・訳に3名のよく見る名前が! 中村菊子さんと、田村智子さん、安田裕子さんが多いこと多いこと。 まとめて見てみると楽譜屋さんに溢れた曲集の系譜が見えてきました。 アメリカからやってきた楽しい曲が収録された楽譜がたくさん。 本当に多くの楽譜が出版されていて、日本は恵まれていてるなぁ。 と思うと同時に、何を手にとっていいのか迷います。。。 【目次】 中村菊子 田村智子 安田裕子 中村菊子 慶應義塾大学卒業後にジュリアード音楽院に進み、修士課程を終了。アメリカで長年活動され、日本のピアノ教育に大きく貢献している…

  • 即興演奏の魅力「スオミ・ピアノ・スクール」

    前回の記事で紹介した「スオミ・ピアノ・スクール 音楽への旅立ち」。 スオミ ピアノ スクール 音楽への旅立ち 作者:久保 春代,坂井 百合子 発売日: 1998/12/10 メディア: 楽譜 こちらで魅力的に感じたことがもう1つ。 即興演奏を早い段階から定期的に取り入れていることです。 【目次】 音符を覚える前から 先生と 豊かな調整を感じながらアンサンブルの練習にも ひとりで即興演奏 音符を覚える前から 先生と まだ「ドレミ」を覚えはじめる前の段階で、黒鍵だけを使って、即興で演奏する項目があります。 先生が伴奏を弾き、生徒は黒鍵のどこを弾いてもいい。 先生と生徒が共有するイメージは、2つです…

  • フラジオレット!?優しさと新しさの「スミオ・ピアノ・スクール」

    導入テキストのほかのどれにも似ていないフィンランド生まれのピアノテキスト「スミオ・ピアノ・スクール」。 スオミ ピアノ スクール 音楽への旅立ち価格: 1650 円楽天で詳細を見る 優しい色あいと繊細なタッチのイラストがアメリカ生まれのテキストと一線を画している。 ページを捲るだけでもほっこり楽しいテキスト。 でもレッスンで導入するのは難しそうだなぁ、と本棚にしまっていたのだけと、改めて読み直すとなんて斬新!! 子どもを見守る視線の優しいこと!! そして、音楽は「お勉強」ではなく「喜び」だという姿勢が徹底している!! なんて素敵な教本なのかしら。 巻頭にある原著者の言葉より 「どの年代の人々も…

  • 自分の脳と体を取り戻す「ピアニストの脳を科学する」〜導入メソッドと並行して学びたいこと【その2】

    半年前に導入期レッスンメソッドと並行して勉強することとして、「美学」の視点を勉強している。 ▼過去の記事▼ akihareko.hatenablog.com 最近、その勉強に加えたものは、ピアノ を弾く体について知ることだ。 と言うのも、最近、指がほんのわずか、思っている場所に、思っているタイミングとずれる、と言う感覚を続けて味わったから。 今、指が思ってもいない動きを勝手にしたような・・・?気のせいか?というような。 一体何が起きているのか? これまでにない感覚だったのでなんだか怖い。 単純に年をとって20代の頃のように動かないということなのか? というか、思っている所に思っているタイミング…

  • ピアノの先生、youtube限定公開のオンライン発表会にチャレンジする!

    発表会をオンライン形式にしよう!と決めてから必要なことを調べ、手探りで進み、なんとか無事に皆さんにお届けすることができました。 デジタルに全く明るくないピアノの先生のオンライン発表会奮闘記です。 詳しい方に取ってはツッコミどころがたくさんあるかと思いますが、それでもなんとか形になりましたので、同じく詳しくないけどやってみたい、という方の参考になれば。 やってみて初めてわかった注意点も一緒にお伝えします! 目次 オンライン発表会の形 事前にやったこと スマホで動画を撮り、ハンディレコーダーで音を録音する zoom H5 ハンディレコーダーで録音した音源をよりいい音にする 動画編集「imovie」…

  • どんな人にも音楽を楽しいと感じる権利がある〜「おとあそび」に出会い直す

    去年からセルフコーチングをして、ピアノ指導法の学び直しをしてきた。 akihareko.hatenablog.com akihareko.hatenablog.com akihareko.hatenablog.com できていることとできていないことがあるけれど、概ね前進している。 楽器店に並んでいるピアノの導入テキストはほとんど目を通した。 講座を受けられるものは結構受けてきた。 その上で、「あ、この先生を心の師匠にしよう」と勝手ながら一方的に思う方に出会った。 悩みの1つだった「理想の先生がいない」ということが解決した。 それは、、、 yunon音楽教室のAIMEI先生。 ameblo.j…

  • レッスンをしている人ほど読むべき「成功する音楽家の新習慣」

    以前から気になっていたこちらの本。 私は演奏が本業ではないので縁がないと思っていたが、ひょんなことから手に取ることになったら、とても面白い。 ピアノのレッスンを専業にしている先生こそ読むべき本だった。 成功する音楽家の新習慣 練習・本番・身体の戦略的ガイド 作者:ジェラルド・クリックスタイン,古屋晋一,藤村奈緒美 発売日: 2020/03/13 メディア: Kindle版 なぜなら「成功する音楽家」を育てるのが仕事だから。 音楽家というと、演奏を専業としているプロをイメージするが、それだけではない。 アマチュアで音楽を楽しんでいる人も、発表会などのステージで聴衆に音楽を届ける、もしくは共有する…

  • ピアノのレッスンはなんのため?〜國分功一郎著「暇と退屈の倫理学」から考えるピアノレッスンの意義

    ピアノは何のために習うのか。 なぜラクで楽しいことだけでは飽き足らず、ときに辛い練習をしようとするのか。 または、レッスンではなぜそれを強いなければならないのか。 脳を鍛える、頭が良くなる、などピアノを習う効能とされるものは多いが、それ自体がピアノを弾く目的ではない。 明確に答えが出せないまま、それでも魅了されてピアノを続けて来た身として、ピアノを勧めたいという漠然とした気持ちはある。みんなやったらいいよ、と思うけれど、楽しいばかりではないことも身にしみている。 また、すでに身近な音楽とともにピアノを楽しんでいる人に、レッスンで教えられることなんてあるのだろうか、と思う時がある。音楽に優劣はな…

  • 【トルコ行進曲】オクターブの連続をどう練習する?

    モーツァルトのトルコ行進曲。 「ピアノ名曲選」なんてCDがあれば必ず収録されているだろうこの曲。ピアノを習っていなくても一度は耳にしたことがあるるだろうこの曲。 この曲のテクニックとしての難所は、オクターブの連続だろう。16部音符の速いパッセージよりも、黒鍵まじりのオクターブを連続してミスタッチなしに弾くのはかなり難易度が高い。 オクターブがやっと届くようになった小学生の生徒さんが憧れのこの曲にチャレンジすることに。 ゆっくり練習して、 手首や腕に無駄に力が入らないように弾く姿勢を見直して、 1番や、5番の指だけで弾いてみたり、、、 一通り順を追って練習して、弾けるようになってきたけど、うーん…

  • 10年のピアノの先生生活で、一番困った生徒さん対応とその反省。

    レッスンを10年やってきて、トラブルというトラブルはなかったのだけど、1つだけとても苦労したことがある。 幼稚園年長さんの時に体験レッスンに来て、通い始めたとある生徒さん。 ピアノが好きで、家にあるキーボードなどで遊んでいたということで、おもちゃの絵本などをみて、音符は読めないけれど、色々な童謡を弾いて遊んでいた。 私はレッスンをはじめてまもない頃で、ピアノが好きな子が来てくれてとても嬉しかったのを覚えている。 通い始めた当初から、遅刻や直前の欠席が多かった。 時間通りに来ることの方が少ないぐらいの印象だ。 まだその頃生徒さんも多くなく、時間はたっぷりあったので、振替の対応もできるだけした。 …

  • ピアノ初級者が簡単に弾けてワクワク楽しい曲が入っている便利なおすすめ曲集(「教本つまらない組」のその後)

    先日から教本がつまらない組への対処をあれこれやっておりますが、現状報告です。 akihareko.hatenablog.com akihareko.hatenablog.com akihareko.hatenablog.com 結果として、教本を乗り換えるまでは行かないけれど、比率を限りなく低くする、という状況で少し目に生気が戻ってきました。ほっ。 対処法3.5というところでしょうか。 まずは、ピアノに向かう時のワクワクする気持ちを復活させることを目標にします。 具体的には、「オルガンピアノ3」の曲を主要なもののみにして、練習曲は基本的に飛ばす!! その代わりに弾きやすく、楽しく、ビビビっとく…

  • 話し方を見直したい人必見「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」中間報告!!

    ピアノの先生って、話す仕事なのでは?という意識を持った先日。 akihareko.hatenablog.com こちらの本を購入してから、自分なりに主要だと思うところに付箋をつけて、レッスン前の時間にひとり発声練習をすることにしました。 たった1日で声まで良くなる話し方の教科書 作者:魚住 りえ 発売日: 2015/08/07 メディア: Kindle版 継続だけは得意なピアノ人間。 毎日とはいかないまでも、コツコツ続けております。 主要なところというのは・・ ・滑舌トレーニング ・早口言葉ウォーミングアップ ・朗読トレーニング 特に朗読トレーニングでは、自分の好きな詩を朗読して録音します。自…

  • 自分が心から楽しいと思えるレッスンをする

    自分のレッスンを見つめ直す、と決めて勉強を初めて4ヶ月。 今思うことは。 自分自身も心から楽しくて充実した時間をレッスンで過ごすことができれば、もし生徒さんがレッスンを辞めたい、と言い出した時に、これが楽しくないのなら、仕方がないね、楽しいこと見つけてね、とすっきりとさよならすることができる。 でももし、自分も納得いっていないレッスンをしていたら、生徒さんが去るときに、後悔や、反省が生まれてしまう。 人間関係全てにおいて、共通することか。 自分が納得する状況でいつもいることができれば、去るもの追わず、でいられる。 どんなにピアノレッスンの優れたメソッドだとしても、自分自身がしっくりきて楽しく、…

  • 「オルガンピアノ」つまらない問題(完全なるボヤキ)

    完全なるボヤキです。 「オルガンピアノ」を楽しくレッスンできている先生はいらっしゃるだろうか。ぜひお会いしてお話を伺いたい。 ここのところ練習が滞ってしまって、ピアノから気持ちが離れている生徒さんはみんな「オルガンピアノ」を使っている。2巻までは頑張ったけど、3巻で、一気にやる気が低迷。 ピアノをはじめてから、ある程度の時期がすぎて、ちょうど、そういうマンネリする時期なのか? 自分の指導力のなさを教本のせいにするな! あのサイトにも、このサイトにも、オススメ教本として掲載されているではないか。 などとあの手この手で向き合って来たけれど、いよいよ、怪しい。 教本名を出さずに、生徒さんのやる気の低…

  • 【耳コピ】hzettrio 移ろいのbirds fly【 弾きました】

    耳コピ祭り♪ itunesをさまよっていて気になったものを耳コピ! Hzettrioの曲で、これなら耳コピできると思った唯一の曲。 「移ろいのbirds fly」 H zettrio/移ろいのbirds fly(piano only) 【耳コピ】

  • 繰り返し練習「回数こなし」お役立ちアイテム

    ピアノの練習をしていると、どんなに合理的に練習をしても、回数がものを言うフェーズがある。 繰り返し練習の必要は避けては通れない。 繰り返し練習をできるだけ楽しく、わかりやすくできないものか。 レッスンや、娘や自分の練習にも役に立っているのが、↓こちら↓のvivid counterというアプリ ‎「Vivid Counter」をApp Storeで ↓使用中のスクショ↓ とても単純なアプリで、 画面をタップすると、真ん中の数字が1増えて、画面全体の色が変化するというもの。 色は規則がなく、次は何色になるのかわからない。 「次はどんな色かな〜!もう一回やってみようか!」 という調子で弾いた回数をカ…

  • ピアノ指導者の理想

    ピアノ指導の勉強の現場で、どうにも違和感を感じる時間がある。 お手本のように素晴らしく弾く子の音源や映像を見て、それをみんなで崇めるように拝聴する時間だ。 「このように指導すると、このように弾く子になりますよ」という指導側の態度が透けて見える。 ピアノの指導ってそういうものだっけ? この演奏に到るまでの、演奏している子の文脈をズバッと切り離している感じや、理想の形に当てはめていこうとすることが指導なのかと思わされる感じがどうにも居心地が悪い。 理想とされる演奏の裏には、そうではない排除された子が隠れているように感じる。 理想を掲げる教育メソッドというのはいつも「排除」と表裏一体だ。 とある有名…

  • ピアノ導入メソッドの視点~会話から入るか?文法から入るか?~

    ピアノの導入教本を分類する方法はたくさんある。 どの音から始めるか?中央ドor高いドorその他 どんな音符から始めるか?絵おんぷor数字or普通の音符 使う手は?両手or片手ずつ はじめて使う指は?1番の指からor2か3の使いやすい指orぐーモーション 歌詞がついているか?歌詞なしか ざっと挙げたところでもこんなところだろうか。 今回池川礼子先生の「バスティン導入講座 」を受講してもう1つ分類方法の視点があることを知ったのでまとめる。 www.to-on.com 目次 新しい分類方法の視点 音楽教室を例に「会話から入るか、文法から入るか」 楽譜を簡略化してより直感的な図形として捉えて弾く 「一…

  • 生徒さんはファンクラブ会員さん(相変わらず迷えるピアノの先生)

    これは個人的な問題だけど、自分にありあまる自信があるタイプではないので、何か行動を起こすにも、相手はどう思うかがとても気になる。 指導する立場としては致命的だと感じる時もあるけれど、過剰に過信的で強要するタイプよりは少しはマシかも、とは思っている。 でも指導者が頼りなくては困る。「先生」としての在り方に迷いがある中、とある芸人さんのYouTubeを見ていて、そうか、生徒さんをフォロワーさんやファンクラブ会員さんだと思えばいいのではないか!と。 完璧な姿を見せるわけではないけれど、期待は裏切らない努力をしますので、もしよければフォローしてください!という姿勢。もしよければついてきてください! さ…

  • 発表会ダイエット‥

    無事に発表会が終わった。 発表会と言っても今回は初のオンライン。 まだまだ仕事は残っているけれど、とりあえず、生徒さん全員、無事に演奏を終えてほっとしている。 気がつけば最後の1週間はほとんど昼食は食べておらず、発表会の直後は3キロ痩せていた‥ 食べないとパワーが出ないことはわかっていながら、自分の本番もいつもそう。 気が張りすぎてご飯のことが頭から抜け落ちてしまう。 発表会が終わって、ご飯が美味しい!! すぐに体重は元に戻る。いつものこと。。。 今回良かったのは、生徒さんみなさん音のしっぽまで丁寧に処理できるようになったこと! これは画期的。 おそらく、池川礼子先生のセミナーを受講してスクイ…

  • もしピアノの先生が「もしドラ」を読んだら。マネジャーであり専門家でもある状況は可能か。

    とあるツイッターを見て、マネジメントとピアノのレッスンって通じるところがあるのではないか?と感じるところがあり、まずは↓こちら↓のやさしい本を読んでみようと。 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 作者:岩崎 夏海 発売日: 2012/09/14 メディア: Kindle版 考えてみるとピアノの先生の仕事は多岐に渡る。 音楽の専門家であり、 ピアノの専門家であり、 教える専門家であり、 育てる専門家である。 また自宅で教室をやっていれば多くの場合、 事務・経理も1人で行う。 発表会などのイベントを企画実行する。 生徒を増やす努力をして教室という組織の経営をして…

  • 「夏の終わり/森山直太朗」弾きました(ZOOM ハンディレコーダーH5勉強中)

    この時期になるとついつい口ずさんでしまうこの名曲。 大好き。。。 耳コピして弾いてみました。 youtu.be 実は、あれこれ弾きながら音質や画像編集を勉強中。 少し音がよくなってきなかな? 先日届いたZOOMの H5ハンディーレコーダーを使っています。 【送料無料】ズーム ZOOM H5(アクセサリーパック/APH-5+専用ケース/PCH-5付)【smtb-TK】価格: 32500 円楽天で詳細を見る まだまだ機材の良さを引き出せてないので、これから勉強していきます。

  • ちびっこ生徒さんの不思議の世界〜♪

    レッスン中の自由な発言は大好物。ちびっこ生徒さんの世界はファンタジ〜。 ***** 「ぼく、指が50本あるよ(╹◡╹)」 ん? 「数えるからね。」 ・・・? 手のシワを数え始める。 「ね?」 ・・・う、う、うん? ***** 「目に見えないはやさで腕を回すからね。先生、見ててね!」 ? 腕をブンブン回す。 「見えなかったでしょ!?( ・∇・)」 ・・・・う、う、うん? ***** 幼稚園年中さん。 普段見かけないちびっこを見て、 「あの子、新人?」 (言い方がお局さん・・・(´-`) 日々笑いが絶えません。

  • 続・バッハ「インベンションとシンフォニア」のレッスンどうしよ!?【校訂版・解説版調査編】

    先日からバッハ・インベンションのレッスンについて勉強を続けている。 ※随時加筆しています※ akihareko.hatenablog.com まだまだ続くバッハインベンションとシンフォニアの楽譜調査。 続いて、校訂者がいるものや演奏の手引きが書かれたものなど。学習に効果的と思われるものを調査。 目次 ブライトコプフ社 ブゾーニ版 春秋社 園田高弘 校訂版 全音楽譜出版 バッハへのアプローチ 高木幸三 東音インヴェンションシリーズ バッハ インヴェンション 解説ブック アナリーゼの技法 バッハ/インヴェンション バッハ インヴェンション 分析と演奏の手引き 分析:小鍛治邦隆 演奏の手引き:中井正…

  • 発表会は胃に悪い。

    発表会の曲は少し難しめの曲を選ぶと決めている。 これくらいがちょうどいいだろう、と先生が決めてしまうと、それ以上に伸びないからだ。 自分には少し高すぎるかも、と思う階段を「えいや」っと力を振り絞って登った時の華麗なる姿をなんども目にしてきたからだ。 もちろんそれが無謀ではない程度に、ではあるものの、特に生徒さんから「弾きたい」という曲の希望が出てきたときは、多くの場合チャレンジする。 だから、今、発表会1ヶ月前。 俄然、胃が痛い・・・ ああ、やっぱり安全な曲を選べばよかったのではないか? そうすればこんな気にやむこともなかったのに。 毎回この繰り返しである。 あの子は、間に合うのか? あの子は…

  • 「水の影/松任谷由美」弾きました

    毎日暑いので涼しげな曲を弾いてみました。 初投稿。途中まで。

  • 真夏の祈り。Bon Iver 「AUATC」【my favorite songs】

    apple musicで新曲 を何気なく聴いていて、一音目から「お」っと思った曲。 少し弦が緩んだ、家に長年置いてあるアップライトのような素朴な音から始まって、ゴスペルのように祈るような歌。2分ちょっとの短い曲だけ ど、グッと心を掴まれて泣きそうになる。 ボン・イヴェール「AUATC」↓「AUATC」は「Ate up all their cake」の意味。 AUATC ボン・イヴェール オルタナティブ ¥255 provided courtesy of iTunes 動画がまた最高にいい。 Bon Iver - AUATC - Official Video このマスクをした人の滑らかで開放的だ…

  • グランドピアノ下収納にぴったりのいい買い物ができた!

    レッスンがお休みの間、レッスン室をせっせと整えていました。 今週からレッスンを開始して、生徒さん、びっくり。ウフウフ。 ピアノの音も変わったことにも気が付いてくれて嬉しい限りです。 その整理整頓の中で、一番悩んでいたのが、コピー譜とCDの行方。 次から次にどんどん増えていくコピー譜は時期が過ぎればほとんど使うことはないのだけど、だからと言って捨てるのもなんだか・・・。 そしてCDは今やほとんど陽の目を見ない。引っ越しの時にだいぶ数は厳選して減らしたものの、まだ大量にあります。 捨てたくないCDたち。 これをピアノの下に収納しようと。 あれこれ悩んだ結果、いいのを見つけました!! ニトリのカラー…

  • 買ってよかったピアノレッスン補助グッズー足台と譜面台ー

    夏休暇中にレッスン室をメンテナンスしている。 自宅でレッスンをはじめると同時に揃えたレッスンで必須のものたちを紹介。 ペダル付き足台 小さい生徒さんのレッスンを始めた時に、脚台を購入した。 今使っているものは、ペダル付きとペダルなしの2つ。 ペダル付きのものは↓こちら。 【吉澤製】 素早い高さ調整でピアノ教室にもってこい! ピアノ補助ペダル AX-T1価格: 18900 円楽天で詳細を見る こちらの良いところは、足台の高さ変更が素早くできるところ。 やり方はピアノの背もたれ付き椅子と似ている。1、ネジを緩めて 2、希望の高さにし 3、ネジを固定する 写真だとネジを回して高さ調節をするように見え…

  • 言語へのこだわりは終わりがない。「勉強の哲学」千葉雅也を読む。

    ピアノ教室は長めの夏休みをもらっている。この休みの期間は気になっていた本を数冊読む。 その中でダントツに面白かったのが千葉雅也著「勉強の哲学」だ。今年読んだものの中でいちばん面白かった。。。読みながらワクワクした。もっと早く手に取ればよかった。 現時点で「わかった」と思えるものは半分ぐらいだったけれど、とても刺激的な読書だった。 前半は「言語」について語られる。言語は深く勉強することの鍵となる。 ピアノを教える立場として最近感じていた言葉の重要性と繋がるところがあり、言葉にこだわって間違いはないし、そこに終わりはないと言うことを改めて感じる。 後半のワークや自己分析をすると、今後自分が学びたい…

  • 直すところは自分で、自分の言葉で書いて!

    生徒さんが、譜面と違う音やリズムで弾いて体が覚えてしまって、何度指摘しても直らないということがある。 楽譜に書き込んでも読んでない。 色鉛筆で色分けしても、目印のマークを決めても、 付箋を貼っても、言葉で詳細に書いても、流れで弾いているから、そこで立ち止まらない。 そしてずっと、間違えたままさらに体に上書きされてしまう。 まったく・・・。人の話をちゃんと聞いてくれ、と。思うけれど理解できない話し方だったのかもしれない。(ぺこぱ感・・・) そこで何度言っても直らない部分は生徒さん自身に書き込んでもらうことにした。 「自分がわかりやすい言葉で、書き込んで」と、小さな付箋を渡す。 これが効果絶大だっ…

  • ピアノランドマスターコースDVDコース受講開始!「勉強すればするだけ知らないことが増えていく」

    私が考える現代の3大ピアノメソッドは、 バスティン 、おんぷの学校(すくすくミュージックすくーる)、そしてピアノランド。 そのピアノランドの勉強コース「ピアノランドマスターコース」DVD受講を開始した。 ピアノランドとは、ピアニストであり作曲家でいらっしゃる樹原涼子先生が作られたピアノメソッド。 著書は何冊か読んだことがあり、テキストも自分なりに研究して使用している。 著書の内容には共感することばかりで、テキストも非常に魅力的なので、思い切って勉強を開始することにした。 樹原先生のお考えで共感するのは、ピアノのコンクールで上位に入賞することや、絶対音感を身に付けることなど、外部の指標に音楽の目…

  • どもるはなし言葉とピアノ、歌の力。

    つっかえつっかえ話す小学1年生の生徒さんがいる。稀に同じ言葉を繰り返すこともあり軽度の吃音の症状なのかもしれない。本人は話づらそうにしたり、言葉を発しづらそうということはないので、日常生活には支障はないようだ。 その子はピアノも、話す時と同様につっかえつっかえ弾く。 話す時も、ピアノを弾く時も、体を動かそうと思っている意識と、実際の動作がうまく連動していない、という印象を受ける。 リズムを手で叩いている時も同様で、うまく体がコントロールできていないように見える。 どうしたものか、、、と。とにかく意識して動けるように「ゆっくりゆっくり弾こうね」「動かすぞ、と思ってから動かすんだよ。」などと声をか…

  • ピアノレッスン時の絶対的な美、絶対的な悪は何か「美学への招待」を読む

    常々疑問に思っていることがある。 私が美しいと思ったことを、生徒さんがそう思わなかった時、レッスンで先に進めない、ということ。 私が絶対に正しいという説明ができないこと。 綺麗な音、汚い音、といった時に、汚い音を「好き」と言われた時に、その先に進めないこと。 私が「美しい」と思うとても個人的な感覚を元に、雲を掴むような話をしているのではないか。 美しい音を、そう感じなかった時に「美意識がない」という言葉で切り捨てるピアノレッスン業界への疑問。 美意識を育てる、と言った時に、育てるべき「美意識」とは何なのか。そこに疑問を挟む余地はないのか。 美学への入門として紹介されていたこちら↓を読んだ。 「…

  • ブロックで手指に心地よい刺激と必要な力を!

    引き続き、講座を受け、本を読み、新しい音楽を聴き、ピアノを弾いて、勉強をし、レッスンでアウトプットする。いいサイクルができてきている。 先日より池川礼子先生の東音企画の↓連続講座↓を受けている。 www.to-on.com 毎回一語も逃せないくらいに最高にためになる講座。 迷った挙句受講を決めた自分を褒めたい! その中で、池川礼子先生がおすすめされていた↓こちら↓を早速購入して娘と遊んでいるのだけど、これがかなり良い!!! ラーニングリソーシズ Math Linkシリーズ 算数キューブ ブロック 100個入り LER4285 正規品 発売日: 2013/11/08 メディア: おもちゃ&ホビー…

  • 導入期レッスンメソッドと並行して学びたいこと。

    導入期のレッスンのメソッドを本気で勉強をはじめて、今最も気になっているのは「美学」「美意識」。 どんなレッスンをするのかは、何故その音をその音楽を美しいと思うのかということ抜きには考えられないのではないか、思うようになった。 導入期のレッスンは特に、こちらから「これが○で、これが×」ということを一方的に植え付ける。 レッスンに来た時からピアノを聴いて「きれいな音だね」と言う子どももいる。 反対に、「きれいな音だね」と言っても「??」と言う顔をしている。 それはおかしなことではなく、普通のことだと思う。 しかし、そこが共有できないと、先へ進めない。 美しいということが、音楽をやる上で絶対的に正義…

  • バッハ「インベンションとシンフォニア」のレッスンどうしよ!?【音源調査編<後半>】

    ↓前回↓の続きです。 akihareko.hatenablog.com * ピーター・ゼルキン 1947年生まれ。アメリカ出身。 今年2月に逝去されたばかり。 繊細な糸で編まれたやわらかい布を、優しく掛けてもらっているような感覚になる…。 Bach: Inventions, Sinfonia & Duets ピーター・ゼルキン クラシック ¥1630 * ティル・フェルナー 1972年生まれ。オーストリア出身。 朝露で濡れる湿った森を歩いているような、潤いを感じる音。 Bach: Inventionen und Sinfonien, Französische Suite V ティル・フェルナー…

  • バッハ「インベンションとシンフォニア」のレッスンどうしよ!?音源調査編<前半>

    先日の楽譜調査編に引き続き、iTuneで聴くことが出来るバッハ「インベンションとシンフォニア」を調査。 バッハが息子の音楽教育のために書かれ、ピアノ学習者にはレッスンでおなじみの曲だが、内容はバッハの他の曲と同様に創意工夫に溢れている。 いつ弾いても飽きない。 そんな曲集をピアニストたちはどう弾いたのだろう。 まずは調査編<前半>。 グレン・グールド なんと言っても外せないのはグレン・グールド。 1932年生まれ。カナダ出身のピアニスト。 グールドといえばゴールドベルクが有名だが、こちらも素晴らしい。 2声のインベンショと3声のシンフォニアをそれぞれ1つのペアとして、順番に演奏している。 ハミ…

  • 音楽ってみんないつ聴くんだろ?

    みんなどんな時に音楽を聴くんだろう? 自分をを振り返ってみると、子どもの頃はCDをデッキに入れて、「さあ聴くぞ」という気持ちで、自室にこもってベッドに横になりながら聴いていることが多かった。今思うと毎日あんなことができるってなんて贅沢だったのだろう。 あとは、親が運転する車の後部座席。 電車通学するようになったら、駅までの道のりで歩きながら。 と、電車の中。ウォークマンで。 今は一番多いのが家事の間。お皿を洗ったり、掃除機をかけている間に、スマホをポケットに入れてイヤホンでiTunesで聴く。お気に入りのものを聴いたり、誰かのおすすめのプレイリストを聴いて新しいものを仕入れたりする。 これはほ…

  • 「この延長線上に合格はない」渡部由記子先生から学ぶダメなことはダメとはっきり言うこと

    ピアノの先生ってどんな方がいるのか調査シリーズ。 先日読んだ「やる気を引き出す魔法のピアノレッスン」の著者、渡部由記子先生の講座がピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のEラーニングで拝聴した。 www.piano.or.jp ↓著書↓を開きながら勉強する。 渡部由記子ブックス1 やる気を引き出す 魔法のピアノレッスン 作者:渡部 由記子 発売日: 2013/02/01 メディア: 楽譜 渡部由記子メソッド3 魔法のピアノレッスン「導入指導編」~両手奏と読譜のコツ~ 作者:渡部 由記子 発売日: 2014/01/21 メディア: 楽譜 とにかく褒める 講座の半分ほどが、生徒さんと保護者の方との接し…

  • 「教本つまらない組」の進捗からの、「ついやってしまう」から仕組みを借りる

    教室が休止していた間に教本を放置していた「教本つまんなーい組」への対策を先日考えた。 akihareko.hatenablog.com その後、順番に対策を行っている。 見える化対策 まず行ったのが、↓このようなレッスンノートを渡すこと。 すみっコぐらし レッスンノート 【シールつき】 (5冊セット) 発売日: 2018/03/31 メディア: Stationery オリジナルレッスンノート グラフィックピアノ PRFG-312 発売日: 2019/02/04 メディア: エレクトロニクス レッスンノートを使っているピアノの先生は多いと思うけれど、30分のレッスン時間はあっという間で、その中で…

  • my favorite songs 宇多田ヒカル「deep river」から繋がる名作

    好きな曲をただ語るシリーズ。 今回は宇多田ヒカルの「Deep River」。 2002年に発売されたアルバム「DEEP RIVER」の4曲目に収録されている。 18年前の曲なのですね。。。 Deep River アーティスト:宇多田ヒカル 発売日: 2002/06/19 メディア: CD なんでこんなにいい曲が存在するんでしょうか? 遠藤周作の『深い河』にインスピレーションを得て作られた作品ということ。当時この曲に感動して、『深い河』も読んだでどっぷり浸かっていた。 深い河 (講談社文庫) 作者:遠藤 周作 発売日: 1996/06/13 メディア: 文庫 そして遠藤周作は黒人霊歌「deep …

  • ピアノの先生って実は話す仕事なのではないか!?魚住りえ著「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」を読む

    ピアノの先生の仕事は、生徒さんをピアノの道に導く仕事。 ではどうやって? 自分で弾いて、実演して、歌って。 でも一番多い手段は、言葉だ。 何をしてもコミュニケーションがある限り、言葉の問題がつきまとう。 レッスン中に伝えたいことがあっても、うまく伝わっていない気がする。 ちゃんと届いていないような気がする。 その問題について、先日はD.カーネギーの「話し方入門」を読んだ。 akihareko.hatenablog.com カーネギーの「話し方入門」では、とにかく内容に熟知していてプランをたてることが大切だと。 レッスン方法を研究することは、言葉で伝えることの第一歩に繋がっている。 ではその内容…

  • 魔法よかかれ〜♪渡部由記子著「やる気を引き出す魔法のピアノレッスン」

    魔法みたい!と言われるレッスンがしたい。 プロの技って、素人からみたら想像を絶していて、魔法のように見えることがある。 そんなレッスンができるようになりたい。 渡部由記子著「やる気を引き出す魔法のピアノレッスン」を読んだ。 以前のセルフコーチングの結果のネクストアクションの1つ。 どんなピアノの先生がいるのか知る。 ピアノの先生の本を読む。 akihareko.hatenablog.com 渡部由記子ブックス1 やる気を引き出す 魔法のピアノレッスン 作者:渡部 由記子 発売日: 2013/02/01 メディア: 楽譜 先日ピアノ教室の名前とレッスンって一貫性があるよなぁと思ったことを書いたが…

  • バッハ「インベンションとシンフォニア」のレッスンどうしよ!?出版社調査編

    バッハ のインベンションとシンフォニアのレッスンをすることが増えたので改めて勉強を始めようと思う。 インベンションとシンフォニアといえば、ピアノを習っていると必ず通る道。 私がこの曲集をはじめた時は、「なんて譜読みが難しいんだ!!」というのが最初の印象だった。 右手も左手も自由に動かなければならず、それまで弾いた曲はほとんどが右手が主役、左手伴奏だったので、縦横無尽に動く左手はとても新鮮だった。 譜読みの難しさを乗り越えて、両手で弾く時の気持ち良さは格別。 自分の手と手が別の人格を持って会話してるみたいで面白かった。 別々の人格を持った右手と左手が、時々寄り添い、時々離れ、全体として絶妙な響き…

  • ピアノで目指しているものを統一する〜反抗期女子から学ぶ〜

    小学5年生の女子ともなると反抗期に片足を突っ込んでいて、難しい年頃。 レッスン中に指摘をすると、明らかに機嫌が悪くなり、逆ギレ状態で音がどんどん乱暴になっていくなんてことはよくある話。 いやいや、何週間もあらゆる臨時記号を落として弾いて、キレたいのはこっちだよ!見事な逆ギレっぷり!と笑いたくなってしまう。 そんな自我が爆発し始めた年頃になると、こちらの価値観を共有することの難しさを感じる。 「ここはこんな音で弾いたらきれいじゃない?」 「ここはこんなイメージで弾いてみては?」など柔らかく提案しても、良くてイヤイヤ弾く。悪いと完全無視状態。 おいおい。。。 そんな彼女をみていて、3歳から知ってい…

  • ピアノ教室の個性とは?

    ピアノ教室ってたくさんあるけど、人の数だけ個性があるように、ピアノ教室の数だけ個性がある。 先生の人柄や、何を目標にしているか、何に興味を持っているかということによると思うが、 ピアノ教室を探している人にはわかりづらい。 レッスンを受けてみるほかない。 それも体験レッスン1回だけではわからないかもしれない。 もしかしたら、ピアノの先生自身も自分がどういう先生なのか、何を目標としていて何に興味を持っているのか、はっきり言葉にできる方は少ないのかもしれない。 それは、自己を確立していく過程に似ていて、自分が興味を持っていることや目標としていることは、誰かに教えてもらうことではなくて、自分の内側から…

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