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2020/05/14

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  • 影さして。

    あとからあとから追いかけます。でも、行くべきだった。あのときに。あとからあとから追いつきます。でも、約束の逃避行にはもう遅すぎる。太陽が影さしてそう責める...

  • 晩春の頃。

    哀しいのでもなく寂しいのでもなく辛いのでもなくせつないのでもなくはるをこえるのですこえられたはるをいだいてどうしようもなく座り込むのはあなたであり呆けたよ...

  • 空へ。

    あなたの手のひらにさらさらと書き綴りながら届くことを信じているというはかない素振りに退屈する。見上げれば空の広がり。雲のような私を誰かは見上げていてくれる...

  • 飛ぶ。

    飛べるのに。羽を引っ張り押さえつけるのは誰。何度も痛い目に遭いながら練習をした。だから、飛べるのに。背中に非日常の羽をたたみ人目をはばかり行きつけの花屋に...

  • 朽ちる。

    夢うつつのあなたを起こして嫌がるあなたを追い立てああでもなかったこうでもなかったと後悔のしずくに囚われて幾つもの花びらへと突き進む。守られない秩序は何百と...

  • 忘却。

    そのやわらかな花びらに隠れてしまえばもう忘れ去ったも同じことだとうつろなあなたが両の手を伸ばしつかまえようとしたさきには。隠れても隠れてもあなたの手はやっ...

  • 懺悔。

    そちらこちらに散らばる心をかき集めてあまりにも淡い花に打ち明ける罪ではなく罰の話をしたのに花は朽ちて幻影さえ残さずただ花の落ちてゆく音だけが深く深くこだま...

  • 紛れ込む。

    真昼間に刃先をみせつけてこうしていましょうねと夢を説く。あなたの肩にもたれてあなたのすべてに紛れこみ紛れ込めなかった真っ赤な口先が泣いている。忍び泣くには...

  • 遺失。

    夢を見ることすらないあなたはやさしい女だとまるでモノクロームのようだった記憶は曖昧である記憶ではなく錯覚錯覚ではなく間違い夢など見なかったのだから触れよう...

  • 止めないで。

    神話を止めないでと裸のあなたがいた罪は作るものと幼い笑顔で相づちを促す左手にかけられたあなたの腕を振りほどこうともがけばあなたの残酷な笑顔にからみとられて...

  • 光の中

    崩れ落ちる瓦礫の中青葉がじゃまする太陽の光がやけにまぶしくそういえばこんな原始的な愛し方もあったのだと妙に納得したくて見た 振り返り見ただが そこには一...

  • 手紙。

    好きの言葉だけをお手紙に託してあなたに届ける。何度繰り返したか。あなたにとっては面倒で嫌な女でしかなかったはず。なのに会うと笑顔で手を振るあなた。だから、...

  • 手紙。

    久しぶりの青空。お元気でしたか。青い空を見上げるとあなたを思い出します。いつも言い訳ばかりで申し訳ありませんね。でもあのときはああいう選択しかなかったと涙...

  • 伝えたい。

    絵文字に忍ばせて想いを隠してそっとひとひらの言葉好きだからシンプルな構造に打ち付ける精一杯のひとふりの言葉会いたい読んでいただきありがとうございます。にほ...

  • とげ。

    とげを刺します。果てた綴りすら思い出せないあなたには。とげを刺します。いっそ忘れたほうがよいのに。とげを刺します。千年の口づけから冷めたあなたには。痛くて...

  • 開く。

    開きながら頷きながらあいづちを求めてみても明日の夢を語るように駆けのぼる。とはいえ帰る家にはあなたがいて私はいない。開きながら素知らぬ顔して昨日の行いを忘...

  • 雨粒。

    雨降りの中で誓ってみてもあぶくのような雨の粒には一緒に触れないのねと薄い感情の思い込みで先へと進む。ひとひらひとひらツンツンとあぶくのような雨の粒には答え...

  • 新芽の頃。

    たおやかな素肌に彩りをはべらせて待ち続ける。いくつかの惑星を手にして喜ぶあなたには私を聞こえない。やわらかな身じろぎが消えこわばりとともにつつがなく終わり...

  • 祈り。

    指折り待っていたのはカラコロと傘を揺らしてまっすぐに胸へと届くあなた。葉と葉の間を軽やかに抜けて瞳の中へと飛んでくるあなた。違えずにと願う。浚われずにと願...

  • 日常。

    やみくもに知らない道へと追い込まれる。こちらへと誘う心が嫌々をするように遠回りの道へと逃げ帰る。あなたと私はつなぎ合わせた手と手が離れたことさえ気がつかず...

  • 夢で会えたら。

    夢で会えたらとは100年前の魔法。会わないことに時を重ね合わせていつやらの未来へと目をつむる。夢で会えたらとは100年前の呪文。あなたからあなたへと紡がれ...

  • 二人。

    つまらないつまらないに絡め取られる二人の顔は知らない人の噂話にちりばめられる。いつか二人してそうしていましょうねと言う口約束ははるか遠くの地面に吸い込まれ...

  • 事情説明。

    自粛の末期症状で何か面白いことをしていないとつまらないの嵐に飲み込まれそう。ということでこのブログを立ち上げてしまいました。本業(?)の別ブログも持ってい...

  • 思い出。

    山茱萸の頃。ひとひらの笑み。あれからいくつの月を見たのでしょうか。逢瀬の場所さえ忘れていく。あれからいくつの空を見たのでしょうか。思い出は引き出しに置いて...

  • 想う。

    想いを開くたびにわらわらとこぼれて落ちる光の粒。丸めて帰そうとするたびにちくちくと悲しむ吐息の連なり。見えなかったのは私のせい。見ようとしなかったのはあな...

  • 過去。

    やさしくしてね。とはあの娘の口癖。そう言った途端に後ろを振り向き駆け出していく。あっさりと僕への興味を捨てて移り身の早さに驚き立ち止まるのは時代遅れのジゴ...

  • わかるはずもない。

    花びらの合間を縫って急ぎながら浮かぶつぶやきに後ろへと髪を引かれるのはああそうだった。居るはずもないあなたに送った言葉の枚数。いったい私は誰に捧げていたの...

  • 返事。

    わたしが問えば繰り返しくりかえし揺れる。答えは真ん中にしまってあるのに。待っている言葉は雨に流れていく。開いてもひらいても残るのは触れても触れても実態がな...

  • なみだ。

    丸い約束はなみだとなりざわざわとまごつく心の中音のない世界は掴めるはずもなく抱きしめたい衝動を許そうともせずに紅さすあなたは恋しくて悲しくて頬を打つ読んで...

  • これから。

    やわらかなひかりのようなあなたにさしだすのをためらうだまっているたまのようなあなたはえみをかえしててをのばすほんのりとかおるあたたかいよかんあぁこれでよか...

  • 伝える。

    雨に打たれて光の闇に紛れて忍足で訪れるあなたに逢いはしない渦巻く環状は終わりのない感情のひとしずくとなり不条理な明るさにとどめを刺され伝えるのを躊躇う春の...

  • 尖る。

    とがる。隠せない涙。にげる。色づき始めた未来から。いつしかいつしか重ねた骨と骨が思い出す前に。読んでいただきありがとうございます。にほんブログ村

  • はなびら。

    薔薇色の型あるものにそれは枚数だと請うても互いの距離は埋まらない。歩を進めるたびに遠ざかるのは薔薇色の型ある物がはらはらと手折られるごとくに生き様の終わり...

  • 昼の月。

    ぎこちなくかたわらに置くように微笑む。落としたのは半分の寂しさ。拾い集めようと見えない背中に甘やかに香る。出会うときには受け止めて。一心不乱に青い空から細...

  • 願う。

    えっとえっと。くちごもりながら。もっともっと。一緒に。そっとそっと。絶える。きっときっと。夢は。ずっとずっと。叶わぬ。

  • 迷い。

    迷いの沸点。高いのか低いのか。さざ波みたいに押し寄せる。迷子のわたしはそのままに。行く道も引き返す合図もない空には。

  • 嘘。

    かさねあわせてするするとのぼりつめていくあなたのあとをふみこえてもまがったくちは正しいかたちへとはすがたをかえない。さそわれもせずほろほろとにげていくあな...

  • じしゅく。

    隠れているのはうたかたの日傘に誘われたままに歩み出すのに疲れたというあなた。飛ばないのは太陽に踏まれた影にうなずくままに堪えるのに飽きたというあなた。いっ...

  • 五月。

    清々しい瞳のなかで忘れた解をわらって答えよう。染まった吐息で想い裏はら泣きながら離れよう。五月薫風の頃。

  • 緋。

    火を渡した男に申しましょうか。見え隠れする足には隠れてもらいましょうか。巻き付けた手をかすかに切ってもらいましょうか。行きつ戻りつ息の合間に火を熾す男に。...

  • くりかえす。

    くりかえしくりかえしおとずれるあなた。ねむりにおちることすらゆるそうともせずにくりかえしくりかえしなだめるあなた。のみほすだけのはなびらがほしいというわたし。

  • 青い空。

    魔法をかけて。空へと届くから。呪文を閉じて。手には余るから。あなたの鼓動を帰そうね。あがいてもふれることのない青い空へと。

  • 蘂。

    花びらは色づき広がるのは見たこともないあなた。挟まれても蘂の香りは逃げもせず降りかかる。こうしていましょうねというこだわりを差し出して。

  • 順番。

    順番の印を守らなくては。間違っても跳ねない。触れあっても叫ばない。右の手で探す。順番の印。左の手で押さえる。狂いようのない順番の印。

  • 苦情。

    熱情は冷めても泣かない。劣情は仕返しの合図。純情は拾わない。決して。激情は踊ってごまかす。薄情は優しく包む。表情は変わらない。死ぬ時でさえも。そんな。そん...

  • まんまるく。

    まんまるく。ほわっと。さらさらと。頑是無いわたしがいる。とがって。ぴりっとして。がやがやと。抱かれるときには。

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