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2020/04/05

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  • 物語中で障がい者はなぜ残酷な仕打ちを受けたのか?――障がいを持つ登場人物が、負わされがちな役割について

    海外文学の中で突然に殺された障がい者 ある文学作品の中で、障がいを持つ少年が、残虐に殺された。作品を読んだ人の多くは、人間の狂気、残忍さを描いた傑作などと絶賛していた。 私(枇谷玲子)も一緒に「いいよね」とうなずいて、仲間に入りたい。だけど、疑問を抱かずにいられなかった。「どうしてその障がいを持つ少年は、殺されなくてはならなかったのだろう?」「障がい者が物語の雰囲気作りの道具に使われたのではないか?」と。 私の世界を見る目を変えた、ある作家との出会い そんな風に感じたのは、自分自身の思考の癖によるのかもしれないが、ある作家との出会いも、無関係とは言い切れない。 その

  • アイスランドで出会ったさむがりや

    一時帰国中の今週の当番、朱位昌併(あかくらしょうへい)です。 てっきりアイスランドで見守ることになると思っていた、ラニ・ヤマモト作『さむがりやのスティーナ』(以下『スティーナ』)の刊行を日本で迎えられたのは、とても幸運でした。 今回は、この絵本の紹介と、アイスランド語版『Stína stórasæng』(/sti:na stou:rasaiŋk/)に出会ったときのことを書きます。 ラニ・ヤマモト『さむがりやのスティーナ』(朱位昌併訳) 2021年11月19日、平凡社から出版 さむがりやの女の子スティーナにはじめて出会ったのは、2020年2月、レイキャヴィーク図書館でで

  • 10周年を迎えたスウェーデン・ミステリフェスティバル&11月の新刊案内

    お久しぶりです、今週のお当番の久山葉子です。 先週は3日間のスウェーデン・ミステリフェスティバルがありました。 今年で10周年を迎えたスウェーデン・ミステリフェスティバル。最初の3年は聴衆として参加し、そのあとは実行委員として主催する側に回りました。仲間と1年間かけて企画や予算組み、助成金の申請を行います。北欧じゅう、時には英語圏からもミステリ作家さんを招聘し、聴きに来てくださるお客さんに楽しんでもらう……。毎年、それをやり遂げたあとはすごい充実感を覚えます。 今年も20名ほどの作家さんに登壇していただきました。邦訳されている方だと、『死ぬまでにしたい3つのこと』が出ているピ

  • 『ヘルシンキ・ブックフェア2021』ハイブリットで開催

    毎年、書物好きの心をワクワクさせるブックフェア。しかし、昨年は残念ながら全面的にオンライン開催になってしまった『ヘルシンキ・ブックフェア2020』。そのことを本欄で記事にした際(2020.11.25)に、2021年のブックフェアは「オンライン開催になるのか、はたまたハイブリッド開催になるのか、いまのところわかりませんが、それがどのようなものになるにせよ、今年の経験を生かしたスタイルの開催になることを今から楽しみにしています」と締めくくりました。早いものであれから一年。そして嬉しいことに、今年は無事、例年の会場で、例年の時期に、4日間にわたって開催され、多くの本好きが楽しみました。今回は

  • ある自転車配達員の日記

    みなさんは日記をつけていますか? わたしは日記をつけるのも、記録を取るのも苦手ですが、日記や紀行文など、日々の記録として書かれた文章を読むのは大好きです。いつ、どこで、なにをしたか、そのときどんなことを考えていたのか。文章をたどっていくと、書いた人の見ていた風景が少し見えてくるような、追体験しているような、そんな気がします。 11月下旬刊行予定の雑誌『シモーヌ(Le Simones)VOL.5』(現代書館)では、「「私」と日記:生の記録を読む」という特集が組まれています。わたし(よこの)も参加させていただき、『リンドグレーンの戦争日記 1939-1945』(アストリッド・リンド

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