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2020/04/05

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  • 影のない四十日間 - 北極圏ラップランドが舞台のミステリー

    1月11日,40日間地平線の下に隠れ続けた太陽がついに昇る日,人々は丘に集まり太陽を待つ。太陽が地平線に姿を見せると、子供たちは喜んで駆け回り大人たちは手をたたいて迎える。この日太陽は27分で沈んだ。 これは、久山葉子さんの訳で11月に創元推理文庫から刊行される『影のない四十日間』(オリヴィエ・トリュック著)の印象的な一場面です。舞台はノルウェーの思い切り北のカウトケイノです。 シリーズの中心人物はトナカイ警官の二人組で、ノルウェー南部出身でサーミ(ラップランド)の地に赴任したばかりの若い女性警官ニーナと,年季の入ったサーミ人の男性警官クレメットです。トナカイ放牧に携わるサーミ

  • マリメッコを蘇らせたキルスティの物語

    『マリメッコの救世主 キルスティ・パーッカネンの物語』 (祥伝社 2021 年10 月末発売) こちらは私にとっては評伝として二冊目の翻訳となります。 原書は2020 年の春にフィンランドで発売され、直後から数カ月間ノンフィクションの書店売り上げ一位を独走、注目の高さがうかがえる作品でした。 これは! と思い、5 月のはじめに連絡先を電話番号検索サービスで見つけて、作者にいきなり電話をしたのをまだ覚えています。 「西部のポリに住んでいる日本人の翻訳者の者ですが、もし良かったらキルスティ・パーッカネンさんの評伝を日本語に翻訳させて下さい!」 こちらは原書の装丁と原作

  • ノーベル文学賞とスウェーデン・アカデミー

    10月はノーベル賞受賞者が発表される月。 ということで先月、関連書籍の拙訳書が刊行された。タイトルは『ノーベル文学賞が消えた日』(平凡社)。 みなさんは2018年のノーベル文学賞の発表が延期された事件を覚えておられるだろうか? ノーベル文学賞の発表がないなんて、1901年の初授与以来、第二次世界大戦中を除けば異例の事態であった。 ノーベル文学賞は世界最高峰の文学賞と呼んでいいだろう。物理学や化学、平和などのいくつもの分野を含むノーベル賞の一部門であり、それになんといっても賞金額が大きい。一億円以上もあるのだ。 それほど有名な文学賞の発表中止の原因となったのは、選考団体で

  • デンマークオリジナル版VSハリウッドリメイク版:映画『THE GUILTY/ギルティ』

    ジェイク・ジレンホール主演の映画『THE GUILTY/ギルティ』が9月24日より劇場公開、10月1日よりNetflixで配信開始となりました。同名のデンマーク映画をハリウッドでリメイクした作品です。画面に映るのは緊急通報センターの内部のみ(というか、ほぼ主人公の顔)、電話越しの声と音だけで誘拐事件を解決するという設定の面白さから、2019年のデンマーク版公開時にも話題となっていましたが、ハリウッド版は人気と実力を兼ね備えたジェイク・ジレンホールが主演ということで、さらに注目を集めているようです。 さっそくNetflixで視聴しましたので、オリジナルのデンマーク

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