生活や娯楽、見かけた事柄についての感じたこと、思ったこと。その他とりとめのない色々なことを噛み砕いたり噛み砕かなかったりして綴っていきます。いつもより感傷的だったり理性的だったりドラマチックだったりするのも私。
《十六・それだけのこと》 sideB 自分がこんなドジだとは思わなかったよ。ほとほと自分に嫌気がさす。まさか歩道橋から落ちるとはなぁ。笑うしかないだろもう。俺は嬉しそうに下で待つ顔を見て、心だけじゃなく足元まで揺れてしまった。すべて終わったんだなぁ。皆馬鹿だと思うだろうな。こんなあっけない…。俺もそう思うさ。でも神様の優しさなのか全然後悔はしてないんだ。あいつが泣いているのが見えた。きっと俺にひどくフラれるよりずっと辛い結末になっただろう。愛する人を失いまさしくどん底だろう。そしてきっと一生俺を忘れない。これは、それでいいんだ。 明るさに憧れたことなんかただの一度だってなかったさ。 春海 晶穂
《十五・夢のよう》 sideA 君って黒とか紺色とかより爽やかな明るい色が似あうって思ってたけど白は似合わないんだね。初めて知ったよ。今日は最期になったのに初めてばっかりだわ。彼女も駆けつけたのよ?何故かね。あなたとは一夜だけだったとわざわざ言いに。泣いてた。女って怖いのよ。あなたがあの日、女の人と過ごしていたことを初めて知った。あなたが白が似合わないのを始めて知った。あなたのお父さんと妹さんを初めて見た。そして初めて救急車に乗った。君との初めてはいつも楽しいことばかりだった。そのつけが急にきたのかしら。これからどうしたらいいのか全然分からないの。急に君を、愛する君を失って。 指を見つめ、絡め…
《十四・加速した日々》 sideB 驚くと思う。俺はあの日帰ってきて罪悪感からなのかな。おまえの頬にキスをして気づいた。好きだと。嘘だ。分からないんだ。好きになるわけないのに。どれを演じていたんだ。最初は。今は。どれを。誰を。…もう分からなかった。でも確かなことは今更戻れないという事。乱れた心はもう時間がないように感じられた。もう少しで1年の記念日だと嬉しそうな様子を思い出す。その日だと決心した。その日まで。お前が俺を手放せないほど愛するように。そしてあの歩道橋をおりたところで終わりを告げよう。
《十三・あまりに急なことだった》 sideA 本当にどうしてこうなったんだか教えてよ。私たち何かした?…神様って本当にひどいのね。君もたった一度の過ちであんまりだって思うでしょう?でもそうね、私に何か不満があったからあの日帰らない選択をとったんだよね?君ってあんまりに優しいから何がそこまで不満だったのか分からないよ。ちゃんと教えてくれなきゃさぁ。あぁ、そういえばさっき君のお父さんと妹さんに会ったの。妹さん驚いた顔してた。信じられなかったのでようね。私も同じだったわ。
《十二・それだけの事》 sideB 「俺彼女いるけど…」「良いですよ。」たった二言だけ。少し歩いてホテルに着いた。だんだん思考が冴えてきて、彼女のシャワーの音の中、自分に自分で言い訳をしていた。ぐるぐる回る頭とはよそに、ガキっぽいと思ったがあいつが望んだ細身の指輪と、腕枕の時に痛いとあいつが言った腕時計をかばんにしまっていた。それを「まめなところも結構好きですよ。」なんて言われた。
《十一・どんな理由》 sideA あれから君がちょっとだけ変わった…気がした。例えば、帰宅が少し遅い。とか、「考え事してた」が少し増えた。とか。でも確たる証拠は無く、なにより週末は今までより甘く、優しく、私のために過ごしてくれていた。すべて繁忙期のせい。それで納得できたの。でもあの愛の日々は1度の過ちの罪滅ぼしだったの?彼女は私とのこれまでを振り切る程の良い女だったの?なにか理由があったと思いたい。理由が…。
《十・笑ってくれよ》 sideB あの日もいつも通り仕事をしてた。繁忙期に入っててただただ忙しくて疲れてたんだ。終わった頃には判断力が少し鈍るくらいに。言い訳だけどさ。あの頃、燃える熱はいつまでも冷めない程感じてた。バカ騒ぎするおまえを横目に復讐の作戦を考えていた。卒業したらすぐに実行できるように。でも作戦を実行するまでに時間をかけすぎたのかな。元気になる妹に毒気を抜かれていったのかもしれない。それで…。完全に言い訳だな。笑うしかないほどの。…それで「終電いっちゃいますね」ってまだ急げば間に合いそうな電車のことを少し俯いて言う同僚にグラついた。自分にもこういう事があるんだーなんて別の人のことみ…
《九・君の笑顔》 sideA まぁ私は知らないふりしたけどね。きれい好きの君が帰ってきてシャワーを浴びずに寝たのも、腕時計と指輪を外して帰ってきたことも。だって確証はなかったし、君は私の頬にキスをしたから。でも初めてのことで動揺してたの。だから眠れなくて、石鹸のいい香りがする君より早く起きた。いつもは起こされるのに「早起きだね」って笑った君があまりにもいつも通りで、結局私は安心しちゃったんだけどね。あの時何か聞けばよかったのかなー。
《八・始まり》 sideB 妹が自主退学した理由は子どもを堕ろしたことで学校に行けなくなったからだ。いや、「堕ろす」なんて馬鹿な言葉だ。「人口妊娠中絶」だ。簡単に言うんだ「堕ろす」って。あいつらは。妹はもうとっくに立ちなおってるよ。でも俺は許せないんだ。苦しむ姿を見た。あのまま何もなければもっと楽しい生活があったのは言わなくても分かるだろ。今がどうとかじゃやねぇんだ。それで友達に聞いたり、調べてみたりした。すぐに細かい内容まで分かったよ。馬鹿はベラベラ喋るうえに学校なんて狭い世界だ。お前が弟に「生でやりたいなら違う学校の女にしなよ」って言ったことまで知ってるんだぜ?笑えるよな。そして馬鹿な姉の…
《七・一夜の密は秘密》 sideA 君に聞きたいんだけどさぁ、浮気されたとして、何年も何回も浮気が続いていたのと一夜限りの勢いだったらどっちが嫌?私はずっと長い間浮気されてる方がショックだって思ってたんだけど、最近はちょっと意見が変わりそー。だって一夜限りの勢いってさ、これまでの誠実さとか信頼を裏切ってしまっても良い…って思っちゃうほどの熱をその相手にもったってことでしょう?めちゃくちゃ熱い夜を過ごしたんでしょう?もしかして長い間一緒にいた私が知らないような顔を見せたんでしょう?
《六・変わらぬ日々だった》 sideB 随分うまくやってるつもりだった。俺ってもしかして俳優とか向いてたんじゃないかって思うくらいに。いや、でも役になりきって元に戻るのを忘れちゃうような俳優はちょっと迷惑か。おもえとの出会いは自分でもびっくりするくらいうまくいった。そこからはまぁ必死だったさ。でも意外としてほしいことや言ってほしいことをを感じ取って実行することは難しくないんだなって気づいた。これからマジでモテるかも…なんてもうありえないけど
《七・その夜で終わったとしても》 sideA 君に聞きたいんだけどさぁ、浮気されたとして、何年も何回も浮気が続いていたのと一夜限りの勢いだったらどっちが嫌?私はずっと長い間浮気されてる方がショックだって思ってたんだけど、最近はちょっと意見が変わりそー。だって一夜限りの勢いってさ、これまでの誠実さとか信頼を裏切ってしまっても良い…って思っちゃうほどの熱をその相手にもったってことでしょう?めちゃくちゃ熱い夜を過ごしたんでしょう?もしかして、長い間一緒にいた私が知らないような顔を見せたんでしょう?
《六・変わらぬ日々だった》 sideB 随分うまくやってるつもりだった。俺ってもしかして俳優とか向いてたんじゃないかって思うくらいに。いや、でも役になりきって元に戻るのを忘れちゃうような俳優はちょっと迷惑か。おもえとの出会いは自分でもびっくりするくらいうまくいった。そこからはまぁ必死だったさ。でも意外としてほしいことや言ってほしいことをを感じ取って実行することは難しくないんだなって気づいた。これからマジでモテるかも…なんてもうありえないけど。
《五・あの日が始まり》 sideA 私たちお互いの弟妹の話しをしたことがほとんどなかったよね。最初のごはんでちょっとしたっけ?まぁそんなありきたりな話題を出さないといけないほど退屈な日々じゃなかったからかな。君のおかげでね。本当に毎日楽しかった。朝も昼も夜も。 あの日の話しをしようか。君が初めて遅くなるのを電話じゃなくてメールでした日。初めてその日の内に帰ってこなかった日。忙しいんだろうなって、でも明日は休日だしゆっくり休んでもらおうって…でも24時を過ぎて少しだけ不安になったの。メールは19時にきたっきり。事故?まさか浮気…?そんなはずないよねって自分の考えに笑った。そしてそんな考えを忘れる…
《四・忘れぬ日々》 sideB 俺と妹は年が2つ離れている。まぁ仲は良いよ。たまに漫画の感想言い合ったり。そのくらい。おとなしいけど友達も結構いたと思う、そんな高校1年のある時急に部屋から出てこなくなった。父は何か知っている様で、妹はそのまま高校を辞めて定時制の高校へ編入した。なんで急に妹の話しをしたか気になる?
《三・この日を忘れない》 sideA あの歩道橋はいつもの散歩コース。走りたそうなレオンにリードに引かれながらボーっと歩いてたら嫌な音がして、振り返ったらスマホが落ちてた。すぐ拾って「すみません」って手をのばすジョギングのお兄さんに渡そうとしたら、その人なんて言ったと思う?ちょっと驚いた顔で「友達にすごく似てる。ここら辺に住んでるんですか?」って。まぁ君がそのジョギングのお兄さんだから知ってるか。私笑ちゃった。変なナンパかと思ってさ。でもちょっと話してみたら同い年だし出身は近くだし、話がはずんじゃったのよね。もしかしてどっかで会ってるかもしれないですねなんて。でも私は出会ってなくて良かったって…
《二・それは今を 2分の2》 sideB 俺はおまえのことなんか大嫌いだったよ。もともとどうしたって相容れないタイプだって思うだろ。俺は陰キャってほどじゃないけど目立つタイプじゃなかったし、おまえは目立つうるさいギャルだった。頭の悪そうなヤツだって思ってたんだ。怒るか?でもそうだろ。下らないことばっかやっては怒られてた。…なんのことかって思うだろうなぁ。俺たちが初めて会ったのはあの歩道橋じゃないよ。高校の入学式。同じ高校だったんだから。
《二・それは今を 2分の1》 sideB ―「サイアクな日々」だったよ。本当に。もう俺は何が何だか分からなかった。女に振り回される血が俺にも流れてるんだろうな。いや、俺が優柔不断なだけか。俺は途中で熱が収まっていくのを必死で知らないふりして薪をくべてた。その熱は過去の自分を守る方にうつったのかもな。俺は何を演じているのか分からなくなってたんだ。ごめんな。―
《一・それは過去へ 2分の2》 sideA 「君って本当に私のことが大好きだったでしょ?じゃなきゃあんなに毎日頑張れないよ。うん。やっぱりそう。普通の日なのにケーキのプレゼント、星を見に、チョット良いお酒。人込みは苦手なくせに休みの日には私の行きたいところへ連れてってくれた。君は特別な日にするのが上手だったね。私が喜ぶのを見て私より嬉しそうに笑うところが大好きだった。時々仕事で遅くなるときもちゃーんと電話くれたよね。あの日はメールだったけど。帰ってきたら頬にキスしたでしょう。知らないふりしてたのはこれからもずっとそうだって信じてたから。まめな男。私にだけじゃなかったみたいだけど。 初めて会った…
一・《それは過去へ》 sideA ―「平凡な日々」と言うには君はあまりにまぶしくてサプライザーだったよね。きっともう君以上に私を理解し、君以上に私を愛することができる人はいないんだと思う。そして私もまた、君のことと同じくらいに理解し、君のこと程他の人を愛することはできないんだと思う。だって他の人は君じゃないし、君以上の人はいないから。私は騒がしいタイプだったし君は割と真面目なタイプで真逆の人間なのに、なんでだったんだろうね。―
ヒント5 これが最後のヒントよ。 私は未来を知らないわ。 でも私は未来であなたと出会う。 私のいる美しいここを、きっと貴方も気に入るわ。 私は死。
ヒント4 もう分かってきたかな。 でもわたしはね、謎ばかりよ。魅力的でしょう。 分かっても考えてね。 あなたの人生が豊かになるように。
ヒント3 わたしは皆にいるの。 あなたのわたしはあなたを待つけれど、 愛しすぎて呼びに行くものもいるし、 見ていられなくて迎えにいくものもいるのよ。 でも私はずっと待ってるわ。
ヒント2 わたしは美しいところで生まれました。 きっとあなたと同じ時に。 あなたにも早く見せたいなぁ。
ヒント1 わたしはあなたをずっと待っています。 あなただけをずぅっと。 見守っています。 ご飯を食べているときも、ポストを覗いているときも、 手を繋いでいるときも、グラスを割ってしまったときも。 一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に驚いているんですよ。 知らなかったでしょう。
十三・《瑠璃色の日々》 ストレスという名の心地良くない経験ばかりがたまっているように感じられる日々だが、本当はそんなことはないのだろう。この間は金曜ロードショーを見て笑って、母とチューハイを飲んだ。うん、文字にすると更に充実して見えるものだ。その前は友人とリモート飲み会もやってみたし、好きな歌手のDVDをワクワク開封もした。幸せも積み重なっているのだ。もちろんなにもない一人の休日だってほしいが、私は必ずしもそんな時間がないとやっていけないタイプではないからこれは順番をつけるなら随分後半にくる。ありきたりな日々でないことを願いながらも、大きく変わらぬ日々に自分にもバレないように安堵している常。も…
十二・《そんな生活のなかで》 本や映画、音楽、絵画(絵本でも歴史でもミステリーでも洋物でもpopsでも、なんでも)質の良し悪しで選ぶのが良いか悪いかは分からないが、なんでも見てみるのは良い事だと思う。すべての情報を鵜呑みにはできないが知識が増えるし、感情も動く。感受性が豊かな人は魅力的だと思うしなにより優しい気がする。
十一・《その後》 私の知っているある家族の話し。美人なお母さんがいて。同じくセンスの良さそうなお父さんと面倒見の良いお兄ちゃん、そしてお兄ちゃんと10ほど年の離れた活発な弟。「(弟)最近甘えん坊ですね。」と微笑ましい様子を話していたら「実は今度もう一人生まれるんです。予定じゃなかったから私たちが一番びっくりしてるんだけど。」と幸せそうに笑う。そして十月十日。可愛い可愛い男の子が生まれた。もうすぐ2歳になるその子は、親でない私から見ても本当に愛しくて可愛くって仕方がない。「予定通り」のこの子のいない世界を想像すると、あまりにも物足りないというか、まさしくポッカリ穴が開いたような気持ちになる。そし…
十・《母とのあの会話》 「晶穂(あきほ)の穂は秋に生まれたから。次女は春に生まれたから春に関係する漢字。でも三女は夏生まれじゃないけど夏に関係する漢字をいれたのはどうして?」なんて、昔から気づいてはいたけどそこまで気にとめていなかったことを。なんとなしに。母は「次女生んでから、なんとなく4人産んで四季の名前にしようかなって思ったのよ。」って笑ってた。「4人姉妹だったら細雪みたいだね。」なんて私も笑って、ぼんやりと考えてた。生まれていたかもしれない子どもの存在を。抱えた時の温もりを。きっと私たち家族はその子をすごく愛しただろう。
九・《聞こうとしたのは》 祖母の話になると終わらない。今も(ちなみに今は7時半サ最悪の目覚ましだ)下で近所に人に自分も悪口を言われてるとも知らず、その近所の人に身内の悪口を言っているが一旦離れよう。 私は田舎で生まれて育ってきた。狭いコミュニティーで優しい近所の高齢者に見守られ、少ない友人とその保護者と田舎特融のルールの中で。そして気づけばあんなに元気に接してくれた近所の高齢者が知らぬ内に亡くなったり、話が通じない人になったりしていて悲しさと一種の怖さを感じ、自分はもう大人になったのだと知った。小学生の頃行っていた駄菓子屋をもうやっていない。家庭科の宿題で名前の意味を親に聞いたのだと、お会計の…
八・《常》 父も母もそう楽に構えてほしい。長く重そうな過去を経て、旦那の入院や借金の返済に大切なものを投げ打ち、旦那不在の義実家で子どもを育ててきた苦労や恩を思うと、母には楽しく穏やかに日々を過ごしてほしい。でも自分にはその考えを上手く伝えたり、検討してもらうことが出来ていない。(これも私が説得力ある人間になれていない私の過去の選択故なのだが、諦めているわけではなく今も伝え方や生活の改善について考えている最中なのだ。)
七・《私の中》 何に影響されたのか、私は人生の全てを快、不快で分けた時に自分が不快と感じることは8割自分せいで、残りはどうしようもない理不尽だと思うようになった。そう考えたら私は楽になった。よく聞くが人を変えるより自分が変わる方が早い。仕事で起きた嫌なことも家で起きた嫌なこともほとんどが自分の過去の選択故(または選択で避けられたはずのこと)なのだ。だから私が今感じているこの「怒鳴り声」のことも私がもっと国語やコミュニケーション基礎なんかを勉強していたら良い伝え方を得られたかもしれない(しなかったのは私)。そしてこれから学べばなんとかなるかもしれないという選択肢も出てくるが、結局は自分なのだ。例…
六・《私》 まあそれはいいとして、私は本や映画で感動して涙することもあるし、好きな物について友人と長々と語ることもあるし、その日の気分で調子が出ないこともある。自分を冷めている人間だとは思わないが祖母を怒鳴る父も、祖母をなんとかしようとする母のことも理解できないでいる。いや、私も数年前は「○○って言ったでしょ!」「○○はしないでよ!」なんて言っていたからそうしたい気持ちは分からないでもないのだが、何年、何十年言っても変わらない(むしろ悪化しているような)ことを繰り返し、酷いストレスを感じている二人を可愛そうに思っているのだ。そして出来るなら私と同じくらいの気持ちでいてくれと願うのだ。
四・《憂鬱・2》 嫁いびりなんて言葉があるがそんな風ではないのだ。(それもあったかもしれない)些細なことでも何日も何か月も、何年も積み重なると許せなくなることから、とても人には言えないようなことまで。父も祖母を叱るが何の意味もない。怒鳴っているだけだし、本当に祖母には何をしても響かない。最近は少し認知症も気になるようになってきた。また父は家を数日空ける仕事をしていて、父が返ってきた日はいくらかましなのだ。 私は家の財産なんかを詳しく知らないから言えるのかもしれないが施設に入れた方がいいと思う。(入れたら数年で破産するなんて程厳しい生活ではない)もちろん皆のために。
四・《憂鬱》 きっとこれも「よくある問題」なのだろう。まず最初に書かなかったが家には祖母(父の母親)もいる。近所の人や祖母の兄弟からの話しや接し方を見ても昔からおかしな人だったことが分かる。母の母親とは真逆な人だから嫁に来たときは苦労しただろう。そして今も。(嫁姑問題というやつは平安時代にはもうあった様だしきっとこれも「よくある問題」だろうが)
二・《祖母》 話しは変わるが私の生活は「これさえなければなぁ」というものがある。(誰にでもあるだろうが)それは怒鳴り声(一方的なものではないのだが)。昔もあったが、最近またすこーし増えたように感じる。隣の部屋から聞こえるその声に知らないふりをする。心臓が本当はうるさいくらいドクドクしている。声の主は父と母。喧嘩はしょっちゅうだが(その時も私の心臓は…)最近は祖母のこと(祖母と書くとまともで優しい感じがするのは何故だろう)。
二・<母> 母は複雑な家庭と複雑な進路で紆余曲折を経つつも良い会社に勤め、惜しみながらも結婚を機に退職。長女の私が生まれるときには旦那が生死の境を彷徨う大きな事故に遭い、一人でも育てていくと心に決めた。大きな病院の様々な治療で生き延び仕事に戻った父だが三女が生まれ数年たったころにパチンコで借金を重ね蒸発…しかけたが、ある時港で見つかった。おかしな話だ。(「生死の境を彷徨って生まれ変わったかのように素晴らしい人になった」なんて話を聞くが父は別段代わらなかったのだろうか。)情けない父の姿を見せまいとする親戚を覚えている。だからだろうか、両親は好きだがどちらかと言われたら母かも知れない。それにために…
瑠璃色の日々 1・《家族》 私は三姉妹の長女に生まれた。妹たちとは自分で言うのもおかしいが本当に仲がいい。二人とも家を出て、県外の大学の寮に入っているが、頭の良い二人のことだから少し寂しいけど心配はない。長期休みには帰ってくるし、なんなら私に3連休ができたときには遊びに行くこともある。両親の仲は「悪い」と言うほど悪くないし「仲良し」とわざわざ言うほど仲良しなわけでもない。喧嘩もするし笑い合ったりもする。まあ「普通」なのだろう。
<div class="nehan-vert"> 私は三姉妹の長女に生まれた。妹たちとは自分で言うのもおかしいが本当に仲がいい。二人とも家を出て、県外の大学の寮に入っているが、頭の良い二人のことだから少し寂しいけど心配はない。長期休みには帰ってくるし、なんなら私に3連休ができたときには遊びに行くこともある。両親の仲は「悪い」と言うほど悪くないし「仲良し」とわざわざ言うほど仲良しなわけでもない。喧嘩もするし笑い合ったりもする。まあ「普通」なのだろう。</div>
明るいときは自分を奮い立たせ、その考えを振り払えるのに、 最悪の結末ばかり頭に浮かび、どうしようもなくひしゃげてしまう夜。
思ったよりは覚えていたと笑ったり 大切なことに限って忘れてしまうと悲しんだり 忘れたいことに限って忘れられないと嘆いたり 人はたくさん、ずっとは覚えていられない。 昔何かの本で読んだのか、授業で聞いたのか、私はもう覚えていない。 サンタクロースは子どもへの贈り物だと。 人間の覚えていられるものが10な、らサンタクロースの分は1 大人になるにつれてサンタクロースを信じる気持ちの1を忘れていくが 必要になる頃のために記憶の要領を開けておいてくれるんだと。
たたずむ - まばたきの隙に
我儘 - まばたきの隙に
運命がもし決められた人生を意味するなら、 信号や標識くらいおいてほしかった。
味のつたものばかり食べてきたからだろう。 些細な、それでいて輝く幸せに、気づきにくくなってる。
マスクをつけて歩いてた。 仕事が終わって薄暗くなった夕方と夜の間。 ぬるい風が髪を強く撫でるからマスクをはずす。 瞬間 心に風が沁みて、やっと覚めた。 それを肺いっぱいに吸いたくて、やっと春に気づいた。
夜。愛、愛、愛、愛、愛、 私を包む、暖かくて明るい光と それをいつ失うか分からない不安と心細さ。
失敗を恐れる私たちは、初めてばかりだったあの頃に戻りたがる。
初めてなんてどうでもいいから 最後の話をしよう。
努力して成し遂げた時、景色が、世界が輝いて見えるらしい。 こんなにも頑張って頑張って涙が出ても、 この視界に映るものが変わらないのは、 まだ私の努力が足りないから。
失ったものばかり数える私も、 手にしたものばかり数えるあの人も、 同じくらい嫌なやつだ。
ずっと地平線までつづく田園風景に安心と永遠を願うし、 華やかなネオンの街に憧れと刹那を願うよ。
父の靴を履いてみた。 思ったよりも丁度良くて、足だけ父になったような気がした。 母のセーターを着てみた。 肌触りの良いセーターだった。 セーターに触れている腕だけ、母になったような気がした。 あの人のカップで飲んでみた。 触れた唇だけあの人になったような気がした。 そして舌が、喉が、熱さと冷たさを感じた内臓が
暗闇の中遠くなるガソリンスタンドの光 どこまでも走って行けそうな、ガソリン満タンのこの車が乗せて走るのは 空っぽで満たされない贅沢な私
眠気を感じた頭で電気を消し、暗い中布団に入る。 でも、冷えた布団でほんの少しだけ眠気が覚めて なりたい、したい事を思い出し、可能なのに出来ていない自分に気づく。
膝をついたのは靴紐を結ぶためだし、折れたのも角度を変えて見ようと思っただけ。それに今も倒れてるんじゃなくて明日のために眠るだけ。
スーパーマーケットの地下、ウエディングドレスの穴 1曲目のないCDシングル、大きな文庫本、私を見つめていたあの人
彼女が出てって3日。金魚鉢の金魚が浮いた。
信じたいから信じる。信じたくないから信じない。思うまま、にも理由がある。
ただ信じる。 良心に恥じない方法で調べたり、考えたりすることは大切だと思う。 でもどんなに考えたって、どんなに調べたって、 結局本当のところは分からないことがある。 そんな時、顔を見せない人や、責任の取れない人の情報を信じない。 それは、やっぱり 「本当のところは分からない」 のだ 疑わないで。 信じなきゃいけない事を信じる。 私たちはなんでも知っていて、何も知らない。
あの時も私は船だった。 立派な帆がついていた。 幸せな荷物を沢山積んでいた。 舵はまだなかった。 今は舵がついた船で、コンパスがないことに気づく。
恋をしてどうしようもなく満たされた時や、悲しいことがあった時、心臓のあたりが苦しく感じる仕組みを、私はまだ知りたくない
数えたことない不満を、数えきれない不満と言った
生活や娯楽、見かけた事柄についての感じたこと、思ったこと。その他とりとめのない色々なことを噛み砕いたり噛み砕かなかったりして綴っていきます。いつもより感傷的だったり理性的だったりドラマチックだったりするのも私。 好きな言葉は「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」
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