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2020/01/16

  • クマツヅラ(熊葛)

    植物の科名を調べていると、『クマツヅラ科』というのが頻繁に出てきます。クマツヅラとはあまり聞き慣れない名前なので、どのような花なのかと思っていました。ウォーキング中にシソの穂に似たような花を見つけました。その姿は、茎が何本も横に伸びて、とっちらかっているように群生していました。花は穂状花序、まばらに小さな花が咲いていました。ところがその花を拡大してみると、白と薄紫色のグラデーションで、なかなかのものだったのです。そして、この初めて見た花が「クマツヅラ(熊葛)」だと知りました。この花はヨーロッパやアジアなどで広く分布していて、日本でも古くから自生していたらしく、平安時代の書物にも載っているようです。その当時は神事などで使われ、魔除の草として使用されていたり、漢方薬として止血剤や消炎剤などに利用されていたよう...クマツヅラ(熊葛)

  • 「ユッカ・ロストラータ」と「レッドユッカ」

    ウォーキング中に2種類のユッカの花(木)を見つけました。実は『ユッカ』という名前の植物はありません。ユッカとはキジカクシ科(リュウゼツラン科)、イトラン属(ユッカ属)の植物の総称になっています。その種類は約40種もあるようなのですが、中でも有名なのがよく見かける青年の木と呼ばれているユッカ・エレファンティペスやキミガヨラン、リュウゼツランなどです。40種類もある中のユッカ、最初は「ユッカ・ロストラータ」を見つけました。花がびっしりと付いていて、とても立派な木で高さが2mくらいありました。既に見ごろを過ぎてしまったのか、葉っぱの中にポロポロと落ちている花もありました。ゴチャゴチャと咲いているのですが、一つ一つの花はうつむいて咲き、白い6弁でほんのりと薄黄色が入って、上品な花です。ユッカ・ロストラータの花が咲...「ユッカ・ロストラータ」と「レッドユッカ」

  • ヤマモモ(山桃)の実

    「ヤマモモ(山桃)」の実を見つけました。赤い実がびっしりと付いていました。ヤマモモという名前はどこから付いたのでしょうね。実はモモとは似ても似つかないのに・・・『ヤマ』は山に生えることを表し、『モモ』は丸い果実を意味する、という説があるそうです。公園に植えられていたり、街路樹としても利用されていますが、完熟した実が落ちても誰も見向きもしないようです。実が潰れて道路が汚れるなどとも言われてしまって、悲しいですね。近所にある大きなヤマモモの木です。木の下を見ると、実がたくさん落ちています。でも、ヤマモモを栽培しているところもあるんです。栽培されたヤマモモの実は生食のほか、加工してジャムや果実酒として販売もされています。その実は貴重で『幻の果実』や『高級果実』と言われているほどなのです。幻の果実とは、朝摘みのも...ヤマモモ(山桃)の実

  • ウサギアオイ(兎葵)?、ハイアオイ(這葵)?

    これは「ハイアオイ(這葵)」?、それとも「ウサギアオイ(兎葵)」?ウォーキングコースの道端にびっしりと広がっていた草、葉と花はどう見てもアオイのように見えました。草丈は30cmほど、縁に5つの切れ込みがある葉の大きさは、大きなもので5cmくらい、小さいものは2~3cmほどでした。花は1cmもないくらい小さく、白色で先端がほんのりピンク色になっているものもありました。花はほとんど終わってしまったようで、タネがいっぱいできていました。この花について調べたら、「ウサギアオイ」と「ハイアオイ」の名前が出てきました。それぞれの特徴をネットの写真や情報で見比べてみたのですが、イマイチ違いが・・・良く分からないのです。2種の違いを『チャットBingAI』で聞いてみた結果です。ウサギアオイ茎---直立または斜上します。葉...ウサギアオイ(兎葵)?、ハイアオイ(這葵)?

  • イヌシデ(犬四手)、アカシデ(赤四手)、クマシデ(熊四手)

    近くの公園には「イヌシデ(犬四手)」の木があります。6月、その木からヒラヒラとしたものがぶら下がっていました。これはイヌシデの実なのだそうです。この木は見る時期によって違う形のものがぶら下がっているので不思議に思っていました。3月下旬に見たイヌシデの木です。この時は長い、ヒモ状のものがぶら下がっていました。見る時期によってぶら下がっているものが違うのは何故?ということで、早速この木のことを調べてみました。このようなシデ類の木は4~5月に花が咲き、6月には実になるようです。だから、3月下旬に見たヒモ状のものが花、6月のヒラヒラしたものが実、ということでした。花と実、2つの形状が全く違ったものが、両方ともぶら下がるのだから、不思議に思ったのもうなずけます。花について・・・雌雄同株で、雄花と雌花の両方とも蜜につ...イヌシデ(犬四手)、アカシデ(赤四手)、クマシデ(熊四手)

  • ザクロ(石榴)

    柔らかな黄緑色の葉が生い茂る中に鮮やかなオレンジ色の花。「ザクロ(石榴)」です。何だか気持ちが明るくなるようで、この色の組み合わせがとっても好きです。「ザクロ」は大きく分けて2種類に分かれます。実ザクロと花ザクロです。実ザクロは一重の花で食用の実が生り、花ザクロは八重の花で鑑賞用です。実ザクロは花が終わった後に独特な形の実をつけます。ウォーキング中には白い花のザクロも見つけました。ちょっと黄色っぽい八重の花でした。観賞用なのでしょうね。学名:Punicagranatum英名:Pomegranate和名:柘榴、石榴科名・属名:ミソハギ科ザクロ属原産地:地中海沿岸~ヒマラヤ地方ザクロ(石榴)

  • マメグンバイナズナ(豆軍配薺)

    ウォーキングしていると道端には「マメグンバイナズナ(豆軍配薺)」が目立ちます。冬の間からあれほど蔓延っていたナズナは茶色い茎だけがひっそりと残っているだけなのに、それに変わって今はマメグンバイナズナ」が頑張っています。春先には1本の茎がまっすぐに伸びていて、細々とした株だったのですが、今では枝があちこちに分かれ、大きな株となって生い茂るほどになっています。花も咲いていますが、同時にタネもできています。ナズナと一緒ですね。でも、タネの形に違いを見つけました。マメグンバイナズナ----丸っこくて薄い円盤形の実、先が僅かにへこんでいるナズナ----平べったい三角形の実マメグンバイナズナ北アメリカ原産のアブラナ科の植物で、道端や空き地などに自生しています。ナズナに似ていますが、果実が軍配型でなく、丸くなっているの...マメグンバイナズナ(豆軍配薺)

  • セネシオ・ポリオドン

    ピンク色のミヤコワスレやデイジーのような花、「セネシオ・ポリオドン」が咲いていました。ちょっと珍しい名前ですが、花はよく見かけるキク科の花と同じような形です。でも、株が横に這うように伸びて、そこに小さめのピンクの花が賑やかに広がって咲きます。この花は元々は南アフリカの草原で咲くワイルドフラワーなので、とても丈夫なようです。花の特徴としては、細い茎が横に広がって伸び、上部が枝分かれしたところから花茎が立ち上がって、次々と小さな花が咲きます。花は1cmくらいの大きさです。嬉しいことに、植えっぱなしでも、こぼれ種で毎年増えていくようです。学名:Seneciopolyodon英名:Pinkragwort別名:セネキオ、ピンクラングワート科名・属名:キク科キオン属(セネシオ属)原産地:南アフリカセネシオ・ポリオドン

  • アブチロン

    「アブチロン」の園芸品種はとっても多く、その中でも一番ポピュラーなのが「チロリアンランプ」という品種。可愛い独特の姿からその名前もすぐに想像できるし、たやすく名前を覚えられます。フェンスに這わせてあるこの花は春から秋ごろまでずっと見ているような気もします。そして、最近ではあちこちで見かけられます。きっと栽培するのが比較的簡単で、開花期間が長いから好まれるのでしょうね。アブチロンにはつる性と木立性があって、その品種は100種類を超えるほどあるようです。花自体は同じアオイ科のハイビスカスとよく似ていますが、ハイビスカスのように華やかさはありません。でも、そっとうつむき加減に咲くのもまたいいですね。ウォーキング中に見かけたアブチロン、品種名は不確定です。木立性で白い花びらの品種---『ホワイトキング?』木立性で...アブチロン

  • ニワフジ〔庭藤)

    「ニワフジ(庭藤)」です。花や葉の形はフジとそっくり、でもフジとは違って、ツルは伸びません。名前にフジがついてもフジの仲間でなくマメ科のコマツナギ属のようです。元々は川岸の岩場などに自生していたからなのかもしれませんが、別名では『イワフジ(岩藤)』です。ウォーキング中に、別の同じような花を見つけました。ニワフジに似ているけれど・・・花の色は薄いピンクだし、花の形もちょっと違うような気がしたのです。でも、そのまま調べもせず、数日放ってあったのですが、先日ホームセンターで同じ花を見つけました。何とそこには『四季咲き性の庭藤』と書いてあったのです。四季咲きとはなっていましたが、実際には開花が初夏(5〜6月)だけでなく、秋にも咲くようで、年2回花を見られるようです。昔からある日本原産のニワフジは一般的には濃いピン...ニワフジ〔庭藤)

  • コエビソウ(小海老草)

    いつ見てもユニークな花、その形がエビのように見えるからと、「コエビソウ(小海老草)」という名前がついています。しかも、英語名でもそのまま『Shrimpplant』ですから、誰が見ても思うことは一緒なんですね。今まで鉢植えになっていたコエビソウしか見たことがなかったのに、それが何と垣根になっていたのです。こんなにも生長するものだとは思ってもいませんでした。幾重にも重なっているのが苞(ほう)で、日光に当たることによって色が鮮やかになるようです。苞から出ている細長いものが花です。苞が黄色で花が白色の品種、”イエロー・クイーン”。学名:Justiciabrandegeeana英名:Shrimpplant別名:ベロペロネ科名・属名:キツネノマゴ科キツネノマゴ属原産地:メキシココエビソウ(小海老草)

  • ロータス・ブラックムーニー

    形はマメの花と同じですが、変わった色の珍しい花です。小さくて細々としているけれど、黒みがかった茶色と黄色の花がユニークで、柔らかな色の葉も魅力的で目を引きます。花の名前は「ロータス・ブラックムーニー」です。聞き慣れない名前だったので、ちょっと調べてみました。ロータス(Lotus)には2つの異なる意味があるようでした。①ギリシャ神話のロータス---神話に出てくるロータスは『現世を忘れ夢心地になれる』といわれる実をつける植物とされ、その植物は英語で『ハス(蓮)』や『スイレン(睡蓮)』と呼ばれています。②植物のロータス---植物学的な意味で、ロータスはマメ科のミヤコグサ属に属する植物のことのようです。次は、ブラックムーニー(BlackMoonie)についてです。ブラックは黒なのは分かります。そして、英語でムーニ...ロータス・ブラックムーニー

  • ナヨクサフジ(弱草藤)

    初夏になるとフジ(藤)の花に人気が集まりますが、似たような花が道端や空き地などにも咲いています。「ナヨクサフジ」や「クサフジ」です。この花が群生しているところはフジと同様に見事なものです。ただ、花は小さく、垂れ下がらずに上を向いているところが違っていますが、両方ともマメ科の花なので、花の様子は全く同じです。実はこの花が咲いているのを見て、『クサフジ』だとばかり思っていました。ところが、クサフジについて調べてみると、”現在見かけるのは外来種のナヨクサフジが多く、在来種のクサフジはほとんどない”ということでした。それで、もしかすると見つけた花はナヨクサフジの方ではないのかと思い、両者の違いをもっと細かく調べてみたのです。その結果、小さな違いはいくつかあったのですが、その中で分かりやすい違いを挙げると、①茎に毛...ナヨクサフジ(弱草藤)

  • クワの実

    とっても懐かしい「クワの実」を見つけました。昔はよく見たのですが、最近ではほとんど目にすることがなくなってしまった、クワの実です。クワの実はカラフルです。最初は白くて、だんだんと赤くなり、完全に熟すと赤黒くなります。小さな粒がたくさん集まって1個の果実になるのはラズベリーなどの他のベリー類と一緒です。最近ではおしゃれに英語で『マルベリー』とかフランス語で『ミュール』などと呼ばれていますが、クワはやっぱり”クワ”がいいですね。クワの実

  • カラミンサ

    長い花茎に小さな花が連なって、シソに似た姿の「カラミンサ」です。花壇などに咲いていても、花だけを見ると唇形花なので、同じような形の花のサルビアの色違いだと思ってスルーしてしまいそうです。でも、こうして葉に白い斑が入っていると”何となく違っている”ことが分かって、目に留まるかもしれませんね。これは「カラミンサ・グランディフローラ」という品種で、一般的なカラミンサよりも花が大きいのが特徴です。また、グランディフローラでも葉に斑が入っているものは、カラミンサ・グランディフローラ”バリエガータ”という名前になっています。バリエガータは斑入りという意味です。葉からはミントと同じような爽やかな香りがします。日本では一般的ではないのですが、ヨーロッパなどでは普通に料理用スパイスとして利用されたり、ハーブティーとして飲ま...カラミンサ

  • サルビア・ネモローサ

    ウォーキングコース途中に、広い洋風の庭があるお宅があって、その庭は芝生が広がり、隅には岩を配した花壇が造られていました。その花壇には「サルビア・ネモローサ」だけが植えられていて、そこだけが紫一色に染まっていました。すべての株が大きく育っていて、立派なものでした。紫色の花が一面に咲きそろっていたのですが、陽当りの良い場所にあった株はもうそろそろ花が終わりかけているように見えました。同じ場所でも陽の当たるところと陰になるところでこんなにも違ってくるとは、ちょっとびっくりです。[サルビア・ネモローサ”カラドンナ”]これはガクも花も濃い紫色なので、サルビア・ネモローサの中でも特に人気のあるの『カラドンナ』という品種です。サルビア・ネモローサは、『ネモローサセージ』とも呼ばれ、その特徴は、草丈は30~60cmほど、...サルビア・ネモローサ

  • ディエテス・ビコロル

    近所の公園に咲いていた花、「ディエテス・ビコロル」です。毎年4月ごろから咲き始めて、長い期間咲き続けています。南アフリカ原産のアヤメやアイリスに似た花です。ディエテス・ビコロルという名前は、2ヶ国語の組み合わせで、“ディエテス(Dietes)”はギリシャ語で「2つの」という意味、“ビコロル(bicolor)”はラテン語で「2色の」という意味だそうです。でも、公園での名札は『アフリカ・アイリス』となっていました。この花は英名では『Africaniris』なのだそうです。やはり英語名の方がなじみがあるし、分かりやすいからなのかもしれません。名前についてはもう一つあります。この花は沖縄地域でよく見られるし、シャガに似ているからと、『沖縄シャガ』や『琉球シャガ』とも呼ばれています。明るいクリーム色の6枚の花弁にオ...ディエテス・ビコロル

  • シレネ・ユニフローラ

    珍しい花が咲いていました。鉢植えになっていた「シレネ・ユニフローラ」です。別名で『浜辺マンテマ』と呼ばれているように、元々はヨーロッパの海沿いの崖や砂地などに自生していた花らしいのですが、園芸品種として日本に入ってきたようです。この花のもう一つの名前が『ホテイマンテマ』です。花の下にある膨らんだ部分がホテイアオイと同じに見えたからでしょうね。この部分はガクが変形したものです。淡緑色~淡いピンク色をしていて、赤紫色の脈が入っているのが特徴です。花期は4月~6月。伸びた茎の頂部から、花弁5枚の花を咲かせ、その花弁はそれぞれが深く2裂になっています。花色はピンクの他に白もあり、葉もクリーム色で斑が入る品種もあるようです。学名:Sileneuniflora英名:Seacampion別名:ホテイマンテマ、浜辺マンテ...シレネ・ユニフローラ

  • キツネアザミ(狐薊)

    「キツネアザミ(狐薊)」です。アザミに似ているけれど、アザミじゃない、それがキツネにだまされたようだから「キツネアザミ」。牧野博士が命名したことになっていますが、実際にはどうだったのでしょうか?別名は「キツネノマユハケ(狐の眉掃)」です。その名前は江戸時代頃、女性が化粧したときに眉に付いたおしろいを払うために使った眉掃(まゆはけ)のキツネバージョンからきています。だから、キツネノマユハケ→アザミに似ている→キツネアザミという説もあります。牧野博士に聞いてみないと分かりませんね。草丈は1mほどあります。本当にアザミに似ていますが、葉は柔らかいし、トゲもありません。日本には古い時代に稲作と共に中国大陸から入ってきました。(Wikipedia)このように、古い時代に渡来した植物のことを、史前帰化植物というそうで...キツネアザミ(狐薊)

  • ヤエムグラ(八重葎)

    ウォーキング中にあちこちで見かける「ヤエムグラ(八重葎)」に花が咲いていました。とにかく触るとすぐにくっつきます。それは、茎や葉のすべてが小さな柔らかいトゲで覆われているからなんです。痛くないトゲなので、毛のようなものでしょうか。だから、触った時は全体的にネバネバしたような感じです。道路脇や荒れ地などに生えているのを見ると『ただの雑草』なのですが、じっくりと見てみると・・・小さくて白い花は可愛いし、放射状に広がった細い葉の形がとってもきれいなのです。ヤエムグラという名前は、葉が何枚も重なりあっているから、または1つの節から葉が6枚~8枚くらい出ているので『八重』という漢字を当てたという説があります。実はこの「ヤエムグラ」という植物、長い間思い違いをしていたことがありました。誰でもヤエムグラと聞くと、百人一...ヤエムグラ(八重葎)

  • チェリーセージ・サーモンイエロー

    珍しい、サーモンイエローのチェリーセージが咲いていました。「チェリーセージ」は、①サルビア・ミクロフィラ、②サルビア・グレッギー、③サルビア・ヤメンシスなどの総称です。その内③のヤメンシスは①のミクロフィラと②のグレッギーを交配したもののようです。咲いていたチェリーセージの正式名称は「サルビアヤメンシスサーモンイエロー」というので、③の交配種ですね。陽の当たり具合によって全然違う色に見えます。5月ごろから開花して夏が終わって11月ごろまでの長い間、花は見られるようです。学名:Salviamicrophylla、Salviagreggii、Salvia英名:Cherrysage、Babysage品種名:サーモンイエロー(Salviajamensis‘Salmonyellow)科名・属名:シソ科アキギリ属原産...チェリーセージ・サーモンイエロー

  • ハイノキ(灰の木)

    シンボルツリーにも流行があるようで、最近ではオリーブ、シマトネリコ、ソヨゴ、「ハイノキ(灰の木)」などをよく見かけるようになりました。近所のお宅にもハイノキがシンボルツリーとして植えられています。それほど大きな木でもなく、株立ちのきれいな姿の木です。5月初め頃、その木は白い花で覆われていました。葉の脇から伸びる花柄に数輪の白い花が集まっています。花が咲いている木全体では何となくモヤモヤっとしたような感じなのですが、一つ一つの花を見るととても可愛い花です。花弁からはみ出しているような長い雄しべが特徴です。ハイノキは日本特有の木で、古来から生活に密着していた木のようです。だから名前も、この木を焼いて出た灰を染色に利用していたから、「灰の木」になったとのこと。別名の「イノコシバ」もこの木の枝でイノシシを縛ったか...ハイノキ(灰の木)

  • キクノハアオイ(菊葉葵)

    空き地の片隅に冬の間ずっと緑色の葉っぱが地面を覆うようにして広がっていました。葉っぱの形からてっきり『チドメグサ』だとばかり思っていました。ところが、5月になってから、緑色の葉っぱの中にオレンジ色の花を見つけたのです。オレンジ色の花だから『チドメグサ』じゃない、それじゃこれは何?調べたところ「キクノハアオイ(菊葉葵)」のようでした。初めて見た花でした。オレンジ色の花は1cmにも満たないほど小さいのですが、花糸が合着して筒状となっているので、その形からしっかりとアオイ科の花だと分かります。名前のとおり、葉っぱは菊の葉と良く似ています。---キクノハアオイ---北アメリカ~熱帯アメリカ原産の一年草。高さは10~30cmになり、初夏に空き地や道端などで小さな朱色の花を咲かせます。葉や茎には毛が多く生え、蔓状に伸...キクノハアオイ(菊葉葵)

  • シロバナマンテマ

    去年の春に見つけた「シロバナマンテマ」です。花の色はピンクでもシロバナマンテマなのだそうです。今年も同じ場所にたくさん咲いていました。でも、今年は違う「シロバナマンテマ」も見つけました。正真正銘の花弁が白い「シロバナマンテマ」です。シロバナマンテマはナデシコに似た1cmほどの花で、全体に毛が生え、膨らんだガクには鮮明な縞模様があります。シロバナマンテマというのだから、シロバナとつかない『マンテマ』はどんな花?ということで画像を探しました。『マンテマ』はナデシコ科の多年生のヨーロッパからの帰化植物で、草丈は約30cmほど、全体に多毛で、5~6月にかけて、穂状に花をつけます。花は濃紅色の花弁で、縁は白く縁取られています。見た目は白い縁取りのようですが、実際には花弁は白、そこに赤い斑が入っているのだそうです。斑...シロバナマンテマ

  • ランプの妖精

    「ランプの妖精」---可愛い名前ですね。本名はストロビランテス・アニソフィルス。下を噛みそうな名前ですだから、流通名の「ランプの妖精」の方を採用します。「ランプの妖精」は比較的新しく日本に入ってきたので、まだあまり知られていない花のようです。ウォーキング中に通り沿いのお宅の前庭に咲いていたのですが、ペチュニアなどの春の花と一緒に植えられていたため、草花のように見えました。ところが、実際には常緑低木になっていて、樹高は1mくらいにもなるようです。淡紫色の筒状の花が2~5月ごろに咲くようなのですが、見つけたときはもう盛りを過ぎていたようで、既に咲き終わった花の数の方が多くなっていました。細い茎がよく分枝し、光沢ある緑色の葉が広がるのですが、その葉は秋になると紅葉します。画像のように、葉の色は花の咲く頃が、一番...ランプの妖精

  • アズキナシ(小豆梨)

    1月頃、ウォーキングコース途中の大きな木に赤い実がびっしりと生っていました。ちょっとくすんだ赤い色の実でした。この木、何の木?と思い調べてみたところ、候補はたくさん出てくるのですが、なかなか分からず、そのままになっていました。先日、この木の下を通ったのですが、何と赤い実はなくなって、緑の葉っぱと白い花に変わっていました。花を見ればどうにか名前を調べることができる、そう思い、早速検索しところ、「アズキナシ(小豆梨)」だということが分かりました。樹木に咲く白い花は似たような花が多いですね。この木を見てどうして「アズキナシ」と断定したのかというと・・・アズキナシはバラ科の落葉高木です。同じバラ科の木ではサクラ、ウメ、ナシの他にカマツカ、ナナカマド、ガマズミ、ベニカナメモチなどがあります。アズキナシの花は大きさは...アズキナシ(小豆梨)

  • ハナミズキ

    ハナミズキも満開を過ぎたようです。でも、今年になって初めて気づいたことがあります。今までどうして気づかなかったのか、何を見ていたのだろうと・・・何かって?それは、ハナミズキの花の開き方です。最初に、花びらのように見える部分は総苞片(そうほうへん)というガクが変化したものです。実際の花は内側にある部分で、小さな花の集合花です。(ここでは総苞片と小さな花をまとめて花としてあります)1本の木にたくさんの花が咲いているのですが、その中に丸くなった花があるのです。そのような花が今年はやけに目立っていました。(というか、今までは気づかなかったのかも)そこで、丸くなっている花を良く見てみると・・・風呂敷の四隅をつまんで中央に集めたような形をしています。その花がどのように変化していくのかを追ってみました。①4枚の総苞片が...ハナミズキ

  • ラナンキュラス

    ウォーキングコース途中、大きな鉢に植えられた、さまざまな種類のラナンキュラスだけを並べていた家がありました。見事としか言いようありませんでした。学名:Ranunculusasiaticus英名:Crowsfoot、GoldNnots、PersianButtercup別名:ハナキンポウゲ(花金鳳花)科名・属名:キンポウゲ科キンポウゲ属(ラナンキュラス属)原産地:ヨーロッパ南東部、トルコ、シリア、イランラナンキュラス

  • ジャケツイバラ(蛇結茨)

    4月29日、今年も「ジャケツイバラ(蛇結茨)」の花を見に行ってきました。場所は『市川万葉植物園』です。毎年、ゴールデンウィークの前ごろに満開になるのですが、今年は開花が少し早かったようです。だから、木の下には既に散ってしまった花が黄色い絨毯のようになっていました。それでもまだまだ見応えがありました。「ジャケツイバラ(蛇結茨)」はマメ科の木、別名がカワラフジ(河原藤)。太いツルがからまる様子を、ヘビのとぐろを巻いた姿に例えてこの名前になったようです。するどいトゲがあります。万葉集にも詠まれているほど古くからある木なので、万葉植物園内に植えられています。万葉名は『皂莢(ざふけふ)』(皂莢=”そうきょう”とも読むようです)。『皂莢(ざふけふ)に延(は)ひおほとれる屎葛(くそかづら)絶ゆることなく宮仕へせむ』万葉...ジャケツイバラ(蛇結茨)

  • カロライナ・ジャスミン

    ウォーキングコースの途中のお宅に、「カロライナ・ジャスミン」をフェンスいっぱいに絡ませているお宅があります。少し前までは黄色い蕾がたくさんあったのですが、今ではその蕾もすべて開いて、黄色のカーテンのようになっています。カロライナ・ジャスミンは名前こそ『ジャスミン』になっていますが、ジャスミンとは全く関係のない、別の種類の花です。ジャスミンはモクセイ科、それに対してカロライナジャスミンはゲルセミウム科なのです。でも、カロライナジャスミンには、ジャスミンに似た香りがあるから、『ジャスミン』という名前になったようなのです。名前のカロライナはアメリカの地名で、アメリカ南東部のサウスカロライナ州では州花にも指定されているようです。こんなに可愛いくて、きれいな花なのに、この木は有毒なのです。だから、ジャスミンだと思っ...カロライナ・ジャスミン

  • 長崎~熊本へ⑤---最終日

    九州旅行3日目、最終日です。朝から温泉に入ったりで、「花富亭」をゆっくりとチェックアウトしてから、近くにある『あんずの丘』へ寄ってみました。『あんずの丘』は、特産品の物産館や農産物直売所、各種体験施設、芝生の公園などがある、山鹿市の観光施設になっています。そこで栗に関するお菓子を買うつもりでした。実は、山鹿市は西日本一の「山鹿和栗」の生産地なのです。今は栗の季節ではないのですが、和菓子、洋菓子など栗のスイーツもたくさん売っていたので、いくつかのお菓子をゲットできました。3日目はあんずの丘以外には何も予定を立てていなかったのですが、まだ帰りの飛行機までの時間があったので、ちょっと遠回りをして小国町にある『鍋ヶ滝』を見学しに行ってきました。鍋ヶ滝は落差10m、幅20mと水のカーテンのように横に広がった滝です。...長崎~熊本へ⑤---最終日

  • 長崎~熊本へ④---菊鹿温泉「花富亭」

    菊鹿温泉は山鹿市の東部にあり、この場所には1300年ほど前から温泉が湧いていたようです。かつては合瀬川温泉と呼ばれていたようですが、現在は菊鹿温泉という名前です。温泉街など賑やかな場所はありませんが、田園風景が広がる里山の中に4軒の宿があります。2日目の宿は「花富亭(かふうてい)」を選びました。花富亭はどっしりとした和風の落ち着いた宿でした。着いてすぐにお抹茶と和菓子をいただきながらチェックインしました。ロビーはとても広く、奥には夕食後のラウンジに変わるバーカウンター、そこから続く中庭には足湯もありました。[ロビーのバーカウンターから見える、中庭の足湯]ロビーに飾ってあった『山鹿灯籠』、紙で出来ていて、びっくり!お祭りの時はこれを頭に乗せて舞うのですから、軽くなくちゃダメですものね。一息ついたらお風呂です...長崎~熊本へ④---菊鹿温泉「花富亭」

  • 長崎~熊本へ③---山鹿

    九州旅行2日目、この日の旅程は、島原港からフェリーで熊本港に渡り、ドライブしながら山鹿で立ち寄り湯、その後は菊鹿温泉の宿「花富亭」となっていました。朝、あいにく小雨になってしまいました。宿の人から「雲仙は霧が出ているかもしれない」と言われたので、前日とは違う道路を選んで島原港まで行きました。到着時間は山を通った時と時間的にはさほど差がなかったようでした。島原港から熊本港までは「熊本フェリー」と「九商フェリー」の2社のフェリーが出ています。熊本フェリーは高速船の「オーシャンアロー」、熊本港には30分で着きます。一方、九商フェリーはのんびりと1時間の船旅です。島原港に着いた時、九商フェリーが出港間近でしたので、こちらを選びました。島原湾をフェリーで1時間、無事に熊本港に着いた後は熊本市内を通って山鹿までドライ...長崎~熊本へ③---山鹿

  • 長崎~熊本へ②---小浜温泉「伊勢屋」

    九州旅行の初日の宿は小浜温泉にある「伊勢屋」でした。小浜(おばま)温泉は雲仙岳の麓にあって、『海・夕焼け・温泉』をウリにした温泉です。全国でも有数の高温度の温泉と豊富な湯量で知られています。宿も多くあり、そのほとんどが橘湾に沿いにあるため、湾に沈む夕日が見られます。伊勢屋もその中の一軒で、全室がオーシャンビュー、半露天風呂付の宿になっています。[伊勢屋・玄関]創業は江戸時代からのようなのですが、数年前にリニューアルしておしゃれで和モダンな建物になっていました。部屋数は全部で24室、その割に館内は広くててゆったりとしていました。[ロビーの様子]通された部屋は4階、窓からは小浜温泉で有名な日本一の足湯が見え、その先には海が広がっていました。そして、大きなお風呂も付いていました。[部屋のお風呂]せっかくなので、...長崎~熊本へ②---小浜温泉「伊勢屋」

  • 長崎~熊本へ①---島原・雲仙

    久し振りにどこかの温泉に行きたいと思い、探していたところ、「美しい日本に出会う旅」というTV番組で熊本県山鹿市と長崎県雲仙市を特集しているのを見ました。山鹿、雲仙の両方にはとってもいい温泉があります。「そこだ!」と、即、決定しました。TV番組では熊本(山鹿)から長崎(雲仙)のコースでしたが、飛行機の便の都合で逆コースになりました。地元の名物を食べて温泉に入り、居心地の良い宿に泊る---それだけが目的の旅でした。長崎空港に着いてすぐに、レンタカーで島原へ。初っ端から名物の『寒ざらし』が目的でした。あらかじめ調べてあったお店「茶房&ギャラリー速魚川」に直行です。このお店はレトロな雰囲気の「猪原金物店」の敷地内に併設されているカフェで、結構有名なお店のようです。お店は島原城近くの狭い路地に面していて、見つけるの...長崎~熊本へ①---島原・雲仙

  • モミジイチゴ(紅葉苺)

    街中にサクラが溢れていた時、林の中にもサクラに似た花が咲いていました。「モミジイチゴ(紅葉苺)」です。代表的なキイチゴ(木苺)の仲間で、6月末にはオレンジ色の実が生るのですが、その実はキイチゴの中ではとっても美味しいと言われています。葉の形がモミジ(楓)に似ているからと、モミジイチゴという名前になりました。枝は垂れ下がるように伸びて、間隔を開けて花と葉がつきます。花は下向きに咲くので、のぞき込むようにして撮影しました。柔らかな緑色の葉と白い花がとっても可愛いのですが、茎には鋭いトゲがあるので要注意です。学名:Rubuspalmatus英名:Japanesewildraspberry別名:キイチゴ(黄苺)科名・属名:バラ科キイチゴ属原産地:日本モミジイチゴ(紅葉苺)

  • 「ナシ(梨)」と「カリン(花梨)」

    この辺りは「ナシ(梨)」の産地です。だから、サクラが終わる頃には、ナシの花が満開になります。少し住宅地から離れると畑が広がり、その畑はナシの花で真っ白になっています。[ナシ畑][ナシの花]白一色の梨畑の片隅に大きな木があって、ピンクの花が咲いていました。「カリン(花梨)」の木でした。白い梨の花を見慣れていたので、ピンク色がとっても新鮮で、可愛く見えました。梨もカリンもバラ科です。だから花は良く似ています。花の数ではナシには負けますが、カリンの方が色がついているだけちょっと華やかかも。去年のカリンの実でしょうか、まだ木に残っているのものありました。「ナシ(梨)」と「カリン(花梨)」

  • カイドウ(海棠)

    例年ならばサクラよりもちょっと後に開花する「カイドウ(海棠)」、今年はサクラが少し遅かったためか、同時期に咲いていました。サクラのお祭り騒ぎの陰に隠れてしまいますが、なかなか捨てがたい花です。こんなに大きなカイドウの木も珍しいです。花は濃いピンクの蕾から始まり、開くと薄紅色になっていきます。花柄を長く伸ばし、下向きで慎ましく、それでいて華やかな姿がいいですね。サクラはすぐに散ってしまいますが、カイドウの花の寿命は長いので、ずっと楽しめます。学名:Malushalliana英名:Hallcrabapple別名:ハナカイドウ、スイシカイドウ(垂糸海棠)科名・属名:バラ科リンゴ属原産地:中国カイドウ(海棠)

  • カラスノエンドウ(烏野豌豆)

    ウォーキングコースは大きく分けて3コースあります。住宅街コース、雑木林コース、郊外コースとそれぞれに名前を付けてあります。毎日気が向いたコースを歩きながら花を見つけているのですが、住宅街コースでは庭木、雑木林コースでは樹木や山野草、郊外コースではそれらに加え、いわゆる雑草と呼ばれているような植物を見つけることが多々あります。(昭和天皇のお言葉に『雑草などというものはない』という名言がありますが・・・)「カラスノエンドウ(烏野豌豆)」です。郊外コースで見つけました。春先からずっと咲いています。柔らかそうな葉と赤紫色の小さな花はずっと目立っていました。野原に生えているエンドウ豆で、実が熟すと真っ黒になるところから「烏野豌豆」になったと言われています。道路脇や空き地など、あちこちで群れていました。そんな中、白花...カラスノエンドウ(烏野豌豆)

  • キンギョソウ(金魚草)

    ウォーキング中に見つけた背の高い「キンギョソウ(金魚草)」。でも、いつも見ているキンギョソウとは雰囲気が違っていました。どう見ても姿や葉っぱはキンギョソウなのに、何で雰囲気が違うのだろう?そう、花びらが大きく開いていたのです。いつも見ているキンギョソウの花は下部が筒状、上下に2唇弁と名前の通り金魚に似たような花。でもこの花は違っていました。どちらかというと、ストックに似たような花でした。早速調べてみました。そうしたら、キンギョソウには一重咲き、八重咲き、ペンステモン咲きの品種があるとのことでした。この花はペンステモン咲き、花が杯状に大きく開く品種で、ペンステモンの花によく似た咲き方、ベル咲きとも呼ばれているようです。左---ペンステモン咲き、中---一重咲き、右---八重咲き咲き方の違う3種類のキンギョソ...キンギョソウ(金魚草)

  • シジミバナ(蜆花)

    ユキヤナギもそろそろ終わりです。でも、似たような「シジミバナ(蜆花)」が後を追いかけます。ユキヤナギのようですが、八重咲のシジミバナ。別名では「エクボバナ」です。花の中心がくぼんでいるからだとか。花の中心が薄い緑色、一つ一つの花はバラのようです。学名:Spiraeaprunifolia英名:Bridalwreathspiraea別名:靨花(えくぼばな)科名・属名:バラ科シモツケ属原産地:中国シジミバナ(蜆花)

  • タンチョウソウ

    ウォーキング途中のお宅の片隅にロックガーデンがあって、そこに「タンチョウソウ(丹頂草)」が咲いていました。根元には小さな赤茶色の葉っぱと上の方で枝分かれした長い花柄、そして5ミリほどの白い星形の花がぎゅうぎゅう詰めになって咲いていました。一週間後、同じ場所のタンチョウソウです。葉っぱが伸びて、大きくなっていて、花も一つ一つが余裕を持って咲いているようにも見えました。タンチョウソウは古くから日本にあった山野草で、川辺の岩場や湿った場所に生えていたそうです。タンチョウソウという名前は雄しべの花粉が赤く見え、これが丹頂鶴の頭をイメージするからということです。そして、元々が岩場に生えていて、大きな葉がヤツデに似ているからと、別名ではイワヤツデとも呼ばれています。開花時期は3月~4月ごろです。今はまだ葉っぱも小さく...タンチョウソウ

  • サクラ(桜)

    2024年4月6日、桜が満開になりました。関東地方で『サクラと菜の花のコラボレーション』というと、埼玉県幸手市の権現堂桜堤が有名ですが、近所でもなかなかの風景が見られます。今年は開花宣言から満開まであっという間でした。サクラ(桜)

  • ムスカリ

    空き地の片隅で「ムスカリ」の花がまとまって咲いていました。花穂はブドウの房を逆さまにしたような独特な形をしています。きれいな青紫色の花がとっても目立ちます。葉がひょろひょと伸びすぎてしまうと、ちょっとまとまりがつかなくなってしまうんですよね。ムスカリは球根なのです。だから、風でタネが飛ぶわけでもないのに、どうしてあちこちで見かけるのか不思議ですね。1ヶ所で群生しているのは、その場所で球根が”分球”するからというのは分かるのですが、そもそもその場所までどのように運ばれたのかが謎です。例えば花が終わったので、プランターの土を捨てたらその中に球根が入っていたとか、鳥などが運ぶとかでしょうか?それにしてはあまりにも多くの場所に点在しているのを見かけるのですが・・・学名:Muscari英名:grapehyacint...ムスカリ

  • 「ヒュウガミズキ」と「トサミズキ」

    大きな公園には「トサミズキ」と「ヒュウガミズキ」の2つの黄色い花が咲いていました。最近では両方とも自生しているのが見られなくなったのですが、植木として公園や庭などでは普通に植えられているようです。トサミズキ---『土佐水木』ヒュウガミズキ---『日向水木』それぞれの漢字表記です。トサミズキは漢字からも分かるように、高知県の一部でしか自生していなかったのです。ところが、ヒュウガミズキは日向には自生していなくて、近畿地方の日本海側の岩場に自生してたようです。それならばどうして『日向』の文字が当てられたのでしょうか?一説にはヒメミズキが訛ったものとされています。両方の花はよく似ていますね。でも、簡単な見分け方があります。①花を下から覗いて見たときに蕊(シベ)が赤かったらトサミズキ、黄色だったらヒュウガミズキ。②...「ヒュウガミズキ」と「トサミズキ」

  • フラサバソウ

    春になると道ばたや空き地などでは小さな青い花、『オオイヌノフグリ』が咲いているのが目に付きます。この花は誰でも1度は目にしたことがあると思います。[オオイヌノフグリ]この季節、道ばたに生えている青い花はすべてオオイヌノフグリだとばかり思っていました。でも、違っていました。オオイヌノフグリに似た花で、イヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウなどがあることが分かったのです。それらの中の「フラサバソウ」を見つけました。フラサバソウもオオイヌノフグリとよく似た青い花を咲かせる野草で、やっぱり道ばたなどに多く生えています。茎を横に這うように伸ばし、茎の先を立ち上げ、先端に小さな薄紫色の花をつけます。茎の先端には4~5㎜ほどしかない小さな花をつけ、葉やガクには腺毛があります。別名では「ツタバイヌノフグリ」。その名...フラサバソウ

  • クロツバキ(黒椿)

    黒いツバキの花「クロツバキ(黒椿)」を見つけました。一般的には黒い色の花というのは存在しなく、そう呼ばれている花は、濃い紫や濃い赤の花のことで、紫や赤の色が深くて暗い色のために黒っぽく見えるだけのことなのだそうです。見つけたクロツバキは黒みの強い、暗紅色の花でした。良く見かける、一般的なツバキの花と並べてみました。一見して暗紅色ではなく、黒い花だと思ってしまいますよね。クロツバキの歴史は古く、江戸時代には既にその記録があるようなのです。江戸時代には豪華な重弁の花や、洗練された美しさを持つ品種の『江戸椿』というものがあって、クロツバキはそれらを独自に改良、発展させた『江戸椿』の古典品種だそうです。日本原産の花だったのですね。そしてクロツバキにも数種類があるので、見つけたクロツバキが何という品種かは分かりませ...クロツバキ(黒椿)

  • ツツジ3種

    大きな公園に3種類のピンクの「ツツジ」が咲いていました。3種類が良く似ているので、同じ種類の木だとしか思えませんでした。ところが、この公園では樹木に名札が付けられています。それによるとこの3種類のツツジ、それぞれが全く別の種類だと分かりました。でも、よほど気をつけて見なければ区別がつかない、似たようなツツジです。左---「ヨシノツツジ(吉野躑躅)」、中央---「サクラゲンカイツツジ(桜玄海躑躅)」、右---「ハルイチバン(春一番)」3種類のピンクのツツジのことを調べてみました。「ヨシノツツジ(吉野躑躅)」ソメイヨシノが咲く頃に満開になることから付いた名前のようです。シャクナゲとツツジの交配種なので、ツツジよりもシャクナゲに似ています。とても花付きが良いので、鮮やかなピンク色の花が木を覆うように咲く品種だと...ツツジ3種

  • ユキヤナギ(雪柳)

    「ユキヤナギ(雪柳)」の流れるように咲く姿が見られたら、春になったと感じます。今年はピンクのユキヤナギが多く見られました。『フジノピンキー』と呼ばれているピンクユキヤナギです。蕾のうちは濃いピンクで開くと薄いピンク、そして時がたつにつれ、白っぽくなっていきます。先日、『植物と和歌』と題する講座を受講しました。その中で、学んだことがありますので、紹介します。日本語はとても良くできた言葉で、『花が散る・花が枯れる』という表現も、それぞれの花ごとに違いがあるということでした。例えば:サクラ(桜)---散る(これは普通に使いますね)ツバキ(椿)---落ちる(首から落ちると言いますね)ウメ(梅)---零れる(こぼれると読みます)キク(菊)---舞う(花びらが落ちる時の様子が踊っているように見えるからだとか)ボタン(...ユキヤナギ(雪柳)

  • ロドレイア

    今年も「ロドレイア」の木にローズピンクの花が咲いていました。花と一緒に蕾もたくさん付いていました。この木(花)を初めて見たのは2年前、この時期に咲いていたからツバキに違いないと思い、でも良く見たら花はシャクナゲのようだったので、思わず立ち止まって見入ってしまったのでした。そして早速調べたら「ロドレイア」という木だと分かったのでした。和名は『シャクナゲモドキ』です。確かに花や葉の付き方、樹形がシャクナゲに良く似ています。直径5cmほどのローズピンク色をした花は房状に垂れ下がっているので、下から見上げないと全体が見えません。でも、びっくりするほどたくさんの花が付くのです。ロドレイアはベトナムやミャンマー、中国南部が原産地の木です。だからやっぱり温暖な場所で育つようです。大きくなると樹高は5mくらいになりますが...ロドレイア

  • マンサク(満作・万作)

    最近はあまり見かけなくなった「マンサク(満作)」の花が咲いていました。里山だったらあちこちで見かけられるのかもしれませんが、街中だから庭木として植えられているものを見つけるしかないのかもしれません。細長くよじれた黄色の花びら、ガクがちょっと明るい紅色、木には葉っぱもなく、ただ花だけが咲いていました。マンサクは早春に咲き始める花のうちのひとつです。他の花に先駆けて『まず咲く』からマンサクという名前になったようです。もう一つは、花がたくさんつくので『豊年満作』からという説もあります。漢字では『満作』の他に、『万作』という文字が当てられている場合もあります。さて、このマンサク、花びらやガクの色違いもあるようです。花びらが黄色でガクが赤い花----これが一番ポピュラーです。花びらもガクも黄色の花、両方が赤いマンサ...マンサク(満作・万作)

  • デイジー

    おなじみの花、「デイジー」です。和名はヒナギク、ずっと昔からこの呼び名で親しまれているのはポンポネット(Pomponette)という品種です。花径は約3cm、ちょっと小さめですが、育てやすいし、可愛くて、咲いている期間が長いので嬉しい花です。デイジーという名前の語源は『day’seye』とされています。これは太陽の光を浴びると花が開いて、中央の黄色い花芯を見せるからだとか。でも、最近では改良が進み、『チロリアンデージー』と呼ばれている品種が人気になっているようです。このタイプは丸くふんわりとしたポンポン咲き、だから中央の黄色い部分はあまり目立ちません。そして花も少し大き目で丸く、ボリューム感があります。花色も赤、ピンク、白、複色などさまざまあるようです。園芸店などで売っているのもこの品種が主流なのでしょう...デイジー

  • リナリア

    道路脇の空き地に「リナリア」が咲いていました。こぼれダネで芽が出て、花が咲いたのでしょう。この花は発芽率がとても良いため、こぼれダネから野生化しているものも多いようです。キンギョソウに似た、小さな花を咲かせるので、「ヒメキンギョソウ」とも呼ばれています。ひょろひょろとした細い茎なので、色とりどりのパステルカラーの花が風に揺れている姿がとっても可愛いです。花を拡大してみました。ちょっと頼りない、細々としたキンギョソウといった感じに見えます。ほとんどがこのようなパステルカラーの優しい色の花。でも、中にはこのように濃い色の花も。学名:Linariabipartita英名:Linaria別名:姫金魚草、ムラサキウンラン(紫海蘭)科名・属名:ゴマノハグサ科(オオバコ科)リナリア属(ウンラン属)原産地:ヨーロッパ、北...リナリア

  • いすみ鉄道

    春になると必ず話題に上る「いすみ鉄道」。千葉県の中央、いすみ市と大多喜町を結ぶのがいすみ鉄道で、全長27kmほど、その間に14の駅があります。沿線では桜と菜の花が咲き誇り、その中をたった1両だけの電車が走る風景で有名な鉄道です。桜にはまだちょっと早かったのですが、菜の花は満開だと聞いたので行ってみました。大原駅は小さな駅ですが、JR外房線といすみ鉄道が乗り入れしています。いすみ鉄道の入り口は小さなドア1つだったのですが、中には売店もあっていすみ鉄道オリジナル商品や千葉県の名産品などが販売されていました。大原駅は終点なので、大多喜方面から来た電車が折り返しになります。数種類の車両で運行されていますが、今回乗ったのは比較的新しい車両(キハ20-1303)でした。この電車は「新しいけど懐かしい」と言われている旧...いすみ鉄道

  • ヒメオドリコソウ(姫踊子草)

    春めいてきたので、野草が目につくようになってきました。道ばたやちょっとした空き地などにはピンク色の花の「ヒメオドリコソウ(姫踊子草)」が咲いていました。群生して咲いているところもありました。なぜこの花がヒメオドリコソウという名前なのか、その由来は『オドリコソウ』にヒメがついているから、小さいオドリコソウなのです。それじゃ、オドリコソウってどんな花?[オドリコソウ]オドリコソウは『笠を被った踊り子のように見える』からこの名前になりました。本題のヒメオドリコソウはそれよりも小さいから、ということなのですが、ちょっと違うような気もします。見る角度が違うからかな?それよりも、ヒメオドリコソウって、ホトケノザに良く似ていますよね。左がヒメオドリコソウ、右がホトケノザ。両方の花が一緒に咲いている場所がありました。同じ...ヒメオドリコソウ(姫踊子草)

  • カレンデュラ

    昔からおなじみの「キンセンカ」です。畑の中に咲いていました。キンセンカは良く知られている花なのですが、学名は「カレンデュラ(Calendula)」です。カレンデュラはラテン語で、英語では“Calendar”でカレンダーということなのです。花が1ヶ月くらいずっと咲き続けるからカレンダーということですが、日本のヒャクニチソウと同じような考えなのですね。でも、日本ではキンセンカの方がなじみがあります。昔からどこにでもあった花、だから『金盞花』という漢字も当てられています。『盞』はさかずきという意味で、花が黄金色のさかずきのような形をしていることからこの名前になったようです。カレンデュラの原種は20種類ほどあり、その中でも一番多く栽培されているのが、オフィシナリス種で、かつての『トウキンセンカ』と呼ばれていた品種...カレンデュラ

  • ヘリクリサム・ローズビューティー

    とっても可愛い鉢植えの花を見つけました。「ヘリクリサム・ローズビューティー」です。大きめの鉢の中に、白、ピンク、ちょっと濃いピンクの花がぎっしりと詰まっていました。ヘリクリサム・ローズビューティーはオーストラリア原産の多年草。でも、日本では夏に枯れてしまうので1年草扱いになっています。別名では「姫簪(ひめかんざし)」とも呼ばれています。花弁を触ってみるとカサカサした感じがして、貝殻草(ムギワラギク)と全く同じような感触です。ヘリクリサム仲間ですから、やっぱりドライフラワー向きですね。似たような名前の花にちょうど今頃咲いている『花かんざし』があります。花かんざしは現在はローダンテ属になっていますが、かつてはヘリクリサムの一種だったので、やっぱりカサカサ花弁の仲間です。学名:Helichrysumcassia...ヘリクリサム・ローズビューティー

  • ヒマラヤユキノシタ

    ブロック塀の間に、葉が肉厚でピンク花が咲いているのを見つけました。この花は『ベルゲニア・ストラケイ(Bergeniastracheyi)』という名前でしたが、和名は「ヒマラヤユキノシタ」になっています。ヒマラヤ原産でユキノシタ科だから「ヒマラヤユキノシタ」にしたようなのですが、手抜き感満載です。ユキノシタとの共通点は葉っぱの形だけで、その他は全く似ていません。花の形、色などは全くの別物です。もう一つの別名が、「エレファンツ・イヤー」です。これは、何となく分かります。葉っぱの形がゾウの耳に似ているからということですね。ヒマラヤユキノシタ、エレファンツ・イヤーと、どちらもベルゲニアよりも覚えやすくていいのかもしれませんね。学名:Bergenia英名:Himalayancreepingsaxifrage別名:オ...ヒマラヤユキノシタ

  • ヒイラギナンテン(柊南天)

    「ヒイラギナンテン(柊南天)」に黄色い花が咲き始めました。葉がヒイラギのようにトゲがあり、ナンテンのように複葉、その上実のつきかたもナンテンにそっくりなので、「ヒイラギナンテン」という名前になりました。この木は縁起物なんです。その理由は、ヒイラギとナンテンの2つから名前をもらっていますから、ヒイラギの「魔除け」、ナンテンの「難を転じる」という縁起の良いものが2つ重なっているからなのです。葉は秋に紅葉したまま、まだ赤い色が残っています。そこに花穂が出て、黄色い花が開き始めました。ヒイラギナンテンの開花時期は3月~4月頃、ちょうど今頃なのです。花弁はあまり大きく開かないので、中があまり見えませんが、雄しべを触ると雌しべの方にくっつくように動きます。これが特徴なのですが、昆虫などが中に入ったときに、授粉しやすい...ヒイラギナンテン(柊南天)

  • ハーデンベルギア

    3月に入ったばかりだというのに、ハーデンベルギアの花がもう満開になっていました。花の少ない時期には鮮やかな赤紫色の花びっしりと咲いているのは遠くからでも良く目立ちますね。この花はオーストラリア産で、日本名ではコマチフジ(小町藤)です。その名前の方が花のイメージに合っていると思います。一つ一つの花はフジというよりも、胡蝶蘭の花を小さくしたようにも見えます。白花種もあるようなので、白い花だともっと胡蝶蘭のように見えるのでしょうね。この花(木)はとっても成長するのが早くて、1年で3mくらいにもなるそうです。そして、育て方もそれほど難しい事はないようです。常緑のため1年中青々とした葉が繁り、春先にはこのようにびっしりと見事な花をつけてくれるのですから、フェンスなどに絡ませるのには最適な花(木)ですね。学名:Har...ハーデンベルギア

  • 金魚葉ツバキ

    花や樹木を見つけながらのウォーキングはここ数年、毎日の日課になっています。自宅周辺の狭い範囲なので、今まで見たことのない花や木を見つけることは滅多にありません。でも、同じ花なのに咲き方や色などが違っている別品種のものは時々見つかることがあります。今回はツバキの変種を見つけました。「金魚葉ツバキ」です。このツバキの木の存在は去年の夏頃には既に分かっていました。変わった葉っぱだと思いながら、当然花は咲いていなかったので、どんな花が咲くのだろうか?と、ずっと様子を見ていたのです。[夏の葉っぱの様子]この木に付いている葉っぱはすべて先端が3つから5つくらいに割れているのです。その形が金魚(琉金)の尾びれに似ていることから「金魚葉ツバキ」と呼ばれているそうです。そして数日前、この木にやっと花が咲きました。一重のヤブ...金魚葉ツバキ

  • ヒメリュウキンカ(姫立金花)

    ウォーキングコース途中にある家の庭に黄色い花が咲いていました。周りが殺風景な庭だったので、黄色が良く目立っていたのです。この花のことは以前にも書いたことがあります。その時は友人宅にあった花で、名前を『コバノリュウキンカ(小葉の立金花)』として書きました。この花は別名で「ヒメリュウキンカ(姫立金花)」ともいいます。今回はヒメリュウキンカにしました。リュウキンカと聞くと、水辺や湿地に咲く花のイメージです。でも、このヒメリュウキンカは水辺とは全く関係のない、林や草原、野原など、どこでも生育できるのです。リュウキンカにヒメとついているから、ただ小さいからでしょう?と思いますよね。ところが違うのです。リュウキンカ(立金花)はキンポウゲ科リュウキンカ属の多年草。ヒメリュウキンカ(姫立金花)はキンポウゲ科キクザキリュウ...ヒメリュウキンカ(姫立金花)

  • プリムラ・ジュリアン

    春先になると人気のある、「プリムラ・ジュリアン」です。草丈が10~20cmほどの小さな花ですが、育てやすいのか、あちこちでプランターや庭に咲いているのを見かけます。この花は今から50年程前に、サカタのタネが開発したようです。プリムラ・ポリアンサと南コーカサス地方原産のプリムラ・ジュリエを交配させたものを「ジュリアン」という名前にしました。ところが、いつの間にか交配元のポリアンサとの区別がつかなくなってしまって、区別するには大きさの比較だけになってしまったらしいのです。だから、株や花が大きいものが『ポリアンサ』、小さいものが『ジュリアン』になっているようなのです。ただ、八重咲種やフリル咲の花はジュリアンにしかない特徴なのだとか。ウォーキング中に見つけた「プリムラ・ジュリアン」をまとめてみました。一重咲、八重...プリムラ・ジュリアン

  • ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)

    2日程前の早朝、6時過ぎからウォーキングをしました。小雨も降っていて、寒い日でした。薄暗い中を歩いたのですが、とっても良いことがありました。それは、「ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)」の木がのライトアップされていたことです。意図してそのようにしていた訳ではないと思うのですが、外が薄暗かったためか、玄関先の電気が点いていて、それが大きな「ギンヨウアカシア」の木を照らしていたのです。見事なライトアップ状態でした。数日前に2月とは思えないくらい暖かな日があったので、一気に花が開いたようです。それまではまだ固い蕾だったのに・・・これからお花屋さんに切り花が並ぶことでしょう。それは『ミモザ』として売っている場合が多いのですが、実はミモザという植物は存在しなくて、これはフランス語でアカシア属の総称のことなのです。だか...ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)

  • コロロ

    この花、懐かしくないですか?ずっと昔からあったような、咲いている時からもうドライフラワー状態で、触ると花びらがカサカサする花。ムギワラギクとかカイガラソウとか言っていたと思います。でも、ムギワラギクは夏の花、何故冬に?それに花も大きいし・・・実はこの花は「コロロ」という名前で、サントリーフラワーズが生みだした花なのです。サントリーフラワーズの公式サイトを見ると『キク科ムギワラギク属』となっています。だから、ヘリクリサムやムギワラギクなどを改良したものと思われます。そして、そこには室内でドライフラワーのように長く楽しめる耐寒性が高く、花が長持ち!コンパクトでまとまりの良い草姿となっていますので、冬でも咲くことが分かりました。最近では、元々あった花を品種改良して、新しい商品名をつけて流通させる、といった花が多...コロロ

  • ノースポール

    「ノースポール」は冬になると庭先やプランターなどで良く見かけます。マーガレットを小さくしたような白い花です。この花はずっと以前から冬の花壇の定番になっていますね。寒さに強いから、冬でも花をびっしりと咲かせ、それが春までずっと長く保たれ、手もかからないことから人気があるのでしょう。ノースポールについては興味深い話があります。それは、今でこそノースポールという名前で知られていますが、実はこれは商品名で、『サカタノタネ』が作り出した花なのです。だから「ノースポール」というのは英名でも品種名でもないのです。原種のレウカンセマム・パルドスム種(Leucanthemumpaludosum)を品種改良したのが「ノースポール」だということなのです。名前の由来は、満開時には真っ白な花で株全体が覆われ、その様子が北極を思わせ...ノースポール

  • メタセコイアの実

    小さな公園にはメタセコイアの木があります。秋には紅葉がとってもきれいだったのですが、既にその面影もなく、枯れ枝だけとなっています。その枝先にはまだ落ちずに残っている小さな丸い実がポチポチとついていました。紅葉が終わって落葉し始めた頃、実も一緒に落ちていて、その時の実は丸い形でした。でも、今落ちている実は鱗片が開いて、マツボックリのような形になっています。時が過ぎて乾燥してしまったのでしょう。木についたままの実を見ても、乾燥したままの形でぶら下がっているようです。落ちていたメタセコイアの実です。この鱗片の中に白っぽいタネが入っていたのですが、既にタネは抜けてしまっているようです。メタセコイアのこと別名はアケボノスギ(曙杉)ともいいます。すくっと立った端正な樹形と季節ごとの葉の色がとってもきれいなため、人気が...メタセコイアの実

  • ユリノキの実

    花のような形をした実がたくさんついている大きな木は何の木でしょうか?大きな公園にはさまざまな種類の樹木が植えられています。その中にたった1本だけある大きな「ユリノキ」です。樹木類は葉っぱが繁っている時にはその形ですぐに名前が判別できるのですが、こうして幹と枝だけになると見分けるのが難しいですね。でも、葉っぱが落ちてもユリノキにはこの特徴的な実がついているのですぐにわかります。この実は『集合果』といって、一つの花の中の多数の雌しべが成熟してできる果実です。その果実が花弁のように寄り集まっているのです。落ちていた実です。花のように見えますね。花びらが落ちるように実が剥がれ、1枚1枚の実には根元にタネがあって、風で遠くに飛んでいくように翼がついています。それで、ユリノキの果実は『翼果』とも呼ばれています。ユリノ...ユリノキの実

  • キルタンサス・マッケニー

    「キルタンサス・マッケニー」の花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、白、複色など数多くあると聞いていたのですが、いつも見るのは同じ花色ばかりでした。パステル調の色の花が、すべて同じ方向に顔を向けて咲いているのはあちこちで見ているのですが、他の色はなかなか見つかりませんでした。花の少ない冬から春に咲くので目立ちます。そして、細長くて筒状の花はぎっしりと詰まっていて、それがすべて同じ方向を向いて咲いているのですから、面白い咲き方です。このキルタンサス、今年も同じ色しか見られないのかと思っていたのですが、探してみるものですね。ありました、見つけました。それも2種類です。ピンクのキルタンサスです。パステル調のいつも見る花とは違って明らかにピンク色でした。もう1種類も見つけました。オレンジ色のキルタンサスです。色は違って...キルタンサス・マッケニー

  • セイヨウサクラソウ(西洋桜草)

    あちこちのお宅でプランターの中で咲いているのは「セイヨウサクラソウ(西洋桜草)」です。セイヨウサクラソウは日本原産のサクラソウとは違って、ヨーロッパやアジアに自生するサクラソウを品種改良した園芸種の総称のようです。それじゃ、日本原産のサクラソウはどのような花なのでしょうか?サクラソウ(日本原産)とセイヨウサクラソウは、どちらもサクラソウ科サクラソウ属に属する花で、その違いは・・・セイヨウサクラソウはプリムラ・マラコイデスという名前で、一般的には単に『プリムラ』と呼ばれています。花はピンクや紫、白などの花色が豊富で、日本では一年草として扱われています。原産地は中国です。ニホンサクラソウ日本のサクラソウで、学名は『Primula(プリムラ)』です。セイヨウサクラソウとは花は似ていますが、葉の形が違っています。...セイヨウサクラソウ(西洋桜草)

  • イベリス・マーメイドラベンダー

    イベリスは冬の寒さにも結構強い花らしく、この寒い中でもあちこちで咲いているのを見かけます。咲いているのは白い花が多いので、イベリスって白い花しかないのだとばかり思っていました。ところが、珍しい紫色のイベリスを見つけてしまったのです。たった1鉢ですが、ウォーキングコース途中のお宅の庭先にありました。紫色の小さな花、一見して何の花だろう?と思い、近づいてみたら鉢の脇にプレートが挿してありました。「イベリス・マーメイドラベンダー」という花でした。でも、全体の花のつきかたがどう見ても、イベリスとは違っているようなのです。プレートの写真のように、イベリスって外側の2枚の花弁が大きな花が集まって、こんもりと丸くなっているのが特徴なのです。でも、この鉢の花は、何となくバラバラという感じでした。花が咲き終わった枝もチラホ...イベリス・マーメイドラベンダー

  • ニオイアラセイトウ(匂紫羅欄花)

    ウォーキングコースの途中にある家、外塀に沿ってプランターが並べられていました。プランターはパンジーや矮性のキンギョソウ、デージーなど、色とりどりの春の花が所狭しと咲いていました。その中に、「ニオイアラセイトウ(匂紫羅欄花)」を見つけました。『ストック』とそっくりです。ストックのことは別名でアラセイトウと言います。それに、ストックもとてもいい香りがするのに、なぜわざわざニオイアラセイトウという名前にしたのでしょうか?調べてみました。---ニオイアラセイトウ---花は黄色、橙、白、赤があって、日本では一年草として扱われているけれど、原産地では多年草です。花には香りがあり、夜になると香りを放ちます。---アラセイトウ(ストック)---香りがある花で一年草、花壇や切り花として使われています。花は一重又は二重花弁、...ニオイアラセイトウ(匂紫羅欄花)

  • クレマチス(冬咲種)

    去年、冬に咲いているクレマチスを見つけて、クレマチスには冬咲の品種があることを知りました。今年も咲いているかな?と思い、その場所に行ったら・・・思った通り、去年と同じように、青々とした葉っぱと小さめの白い花がびっしりとフェンスいっぱいに咲いていました。これは『クレマチス・ジングルベル』という品種です。そして、今年は更に別の品種も見つけました。それは、「クレマチス・アンスンエンシス」で、もちろん冬咲種です。この花には『冬色のメロディ』という可愛い別名もあります。蕾の大きさは2~3cmほど、ベル状になっていて、すべてが下を向いてぶら下がっています。1個だけ、フェンスに絡ませて上向きの花が見つかりました。花の様子が良く分かります。アンスンエンシスは中国原産のようです。学名:Clematis英名:Clematis...クレマチス(冬咲種)

  • サルココッカ

    去年の2月中旬に初めて見た花(木)が「サルココッカ」でした。その時は白い花が咲いていました。[去年の2月中旬のサルココッカ]それから約1年後、1月中旬に今度はこの木には黒くて、ちょっとツノが出ているような実ができていました。(このツノは柱頭の名残なのだとか)同じ冬に花の時と実の時があるのはどうして??ということで、サルココッカについて調べてみると・・・雌雄同株のサルココッカは、雌花が終わると緑色の果実ができます。その実は秋になると赤くなり、10月ごろから段々と黒紫色に変わるのですが、実が完熟するためには時間がかかります。そうしている間に2月~3月ごろになると次の花が咲きます。ということでした。花を見つけた去年、そして実を見つけた今年、同じ冬でもその時期が少しだけずれていたようです。実を撮った今年の写真を良...サルココッカ

  • キダチアロエ

    周りは枯れた木ばかりで寂しそうな庭に、オレンジ色の「キダチアロエ」の花が1本だけ目立っていました。この花は子どもの頃からとても身近な存在でした。どこの家にも植えてあったのです。それはキダチアロエは「医者いらず」と呼ばれていて、怪我や火傷をしたときに役に立ったからです。昔、火傷のした時、葉の中のゼリー状のものを塗ってもらって炎症を抑えたような記憶があります。苦かったけれど、それを食べたこともあります。整腸作用もあったのでしょうね。学名:Aloearborescens英名:Aloe、Krantzaloe、Octpusplant別名:木立蘆薈(キダチロカイ)科名・属名:ツルボラン科アロエ属原産地:南アフリカキダチアロエ

  • 梅とか・・・

    ウメ(梅)の便りが聞こえてくる時期になりました。ウメは元々は中国の花なのですが、日本には弥生時代に渡ってきたという説もあります。そんな古くからあるウメですから、今ではすっかり日本に馴染んでしまっているので、日本のものだと思っている人も多いかもしれません。それに、日本には花がウメに似ているだけで、全く関係のない花にもウメという名が組み込まれていて、○○梅などという名前になっている植物も多くあります。名前の元になる花がウメなので、そういったことからも、ウメは日本のものと思うのも無理はないのかもしれません。でも違います、ウメは中国産なのです。ウォーキング中に見つけた「ウメ」と名前がついている花ギョリュウバイ(御柳梅・魚柳梅)葉の形がギョリュウ(御柳)の細長い葉に、花がウメに似ているからと付けられました。別名は『...梅とか・・・

  • フウセントウワタ(風船唐綿)

    以前に見つけた「フウセントウワタ(風船唐綿)」、その時はまだ9月の終わり頃でした。白い花がびっしりと咲いていて、同時に実も生っていました。でも、今は花は見当たらず、実だけがたくさん残っていました。フウセントウワタの実は5cm~10cmくらいの大きさがあって、トゲトゲしています。でも、そのトゲは柔らかいので、触っても全然痛くないのです。そして、実は花が咲いた後、約2ヶ月くらいで成熟するようです。成熟すると縦に裂けて、中からタンポポのような下にタネのついた綿毛が飛散します。花は6月~9月ごろ咲くので、逆算するとタネの飛ぶ時期は8月~11月ごろになるわけなのですが・・・今はもう1月も終わってしまうのに、どうしてかこの風船の中のタネたちは全く飛び立つ様子もありません。飛び立つ時期を間違えてしまったのでしょうか?フ...フウセントウワタ(風船唐綿)

  • イソギク(磯菊)

    秋から冬にかけて、さまざまなキクの花を見ることができますが、この「イソギク(磯菊)」はちょっと変わった形をしています。花には花弁がなくて、ポンポン咲きの丸い黄色の筒状花だけしかありません。そして、花よりも葉に目が行ってしまいます。なぜならば、ちょっと厚みのある葉は白い縁取りになっているからです。葉の裏側が細かな白い毛で覆われているため、真っ白になっていて、その白いものが表側にはみ出て、白い縁取りとなっているのです。このイソギク、秋からずっと咲いていて、ここにきてから花が少し萎れかかってきましたが、何と、葉が紅葉してきたのです。普通のキクの葉は紅葉せずに茶色くなって枯れてしまいますが、イソギクは葉に厚みがあるから、こうして紅葉が見られるのかもしれません。緑と赤のグラデーションと白い縁取りで、とても可愛いカラ...イソギク(磯菊)

  • バンクシア・エリシフォリア

    バンクシアの大きな木を見つけました。「バンクシア・エリシフォリア」です。(英語表記がBanksiaericifoliaなので、エリキフォリアとも)高さ2mほどの木に、25cmくらいの大きな花がいくつか咲いていました。とても大きな花にビックリです。バンクシアはオーストラリア原産の木で、ブラシのような独特な花が咲きます。バンクシアの仲間は80種ほどあるそうで、種類によって花の色や形もさまざまなようです。このエリシフォリアは葉がエリカに似ているために、『ヒースバンクシア』とも呼ばれています。バンクシアの中でも、丈夫で育てやすいし、花の大きさや花つきの良さのため、人気のある品種のようです。この花には前の画像の花のように、ヒューッと伸びた、おそらく雌しべのようなものがまだ見えません。開花まではもう少しのようですね。...バンクシア・エリシフォリア

  • 雪吊り

    大きな公園では冬になると毎年、松の木に「雪吊り」をしています。でも、この辺りでは雪を見ることはほとんどありません。だから、この「雪吊り」は飾りのようなもので、公園の中にある和風庭園の景観を楽しむために行われているのだと思います。以前にも取り上げたこともありますが、「雪吊り」について再掲します。雪吊りには基本的に3つの様式があって、それぞれに、北部式、南部式、兼六園式という名前が付いているようです。雪吊りしてある松の木の脇に、それぞれの方式の説明書きがありました。画像と共にその説明書きの内容も書き移してみました。①北部式帆柱の先端(ボンデン)に、ワラボッチを被せて装飾がされている。丸竹(かんざし)を笠の骨組みのように樹幹から放射状に取り付け、その外端にまわしぶちとして割竹を取り付け、割竹に吊縄を結びつける。...雪吊り

  • 「マーガレットコスモス」と「ユリオプスデージー」

    左が「マーガレットコスモス」、右が「ユリオプスデージー」です。この二つの花はとっても似ています。両方ともキクに似た黄色い花で、花は枝の先に付いて長い花柄があるし、葉もキクのように切れ込みがあります。そして、二つとも草花のように見えますが、実は常緑低木として扱われています。地植えにして数年経つと幹が太くなって、木のようになってくるからです。開花する時期は一応、マーガレットコスモスが春から晩秋(5月〜12月ごろ)、ユリオプスデージーが秋から春(11月〜5月ごろ)ということになっているので、全く逆の季節に咲きます。でも、植えてある環境などによって花も長く咲いたりしますから、両方の花が一緒に咲いている期間も多くあります。だから、一緒に咲いているのが見られれば、違いを比べることができるのです。今回、ウォーキング中に...「マーガレットコスモス」と「ユリオプスデージー」

  • 松霞

    ウォーキングコース途中の家で、庭先に多肉植物の植木鉢だけを置いているお宅があります。そこで赤い実をつけたサボテンを見つけました。植木鉢いっぱいに小さなサボテンがぎっしり詰まっていて、その間から赤い実が出ていました。これはマミラリアという種類のサボテンのようです。マミラリア属のサボテンは種類も多く、一般的に形状は球体か細長い円筒形が多くて、あちこちで普通によく見かけるサボテンだということです。調べてみるとこれは「松霞(まつがすみ)」という名前のサボテンで、秋になると赤い実ができて、実の中には黒いタネがはいっているのだそうです。このタネは発芽率がとってもよくて、蒔けばどんどん増えていくようなのです。だから植木鉢いっぱいになってしまっていたのですね。松霞の花は一般的には4月から6月頃に咲くとされています。薄黄色...松霞

  • ニホンスイセン(日本水仙)

    ウォーキング中には「ニホンスイセン(日本水仙)」の花をあちこちで見かけます。今まではよほど暖かい地方でなければ、この時期に花を見ることはあまりなかったと思うのですが、やはり最近の冬は暖かいのだと思います。スイセンの種類はたくさんありますが、このニホンスイセンが一番好きです。花の少ない時期に咲いてくれるし、うつむき加減にすくっと立っているその姿がとても好きです。そして、上品で派手なところもないし、ちょっと香りがあるところなども好きな理由です。スイセンという名前は、中国名の『水仙』をそのまま音読みにしたのだそうですが、厳しい寒さの中で咲くために、別名では『雪中花』とも呼ばれています。名前に日本とついていますが、元々の原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸地域のようです。きっと地中海から中国を経由し...ニホンスイセン(日本水仙)

  • 東京に初雪が降った翌日の朝、大きな梅の木にたった一輪だけ花が咲いているのを見つけました。近年になって梅の花がとっても好きになってきました。それまでは梅の花が咲くのは冬だし、寂しい気がして、あまり気に留めていませんでした。多分、これから咲くであろう華やかな桜の方にどうしても目が行ってしまったのでしょうね。でも、年を取ってくるにつれて、こういった華美でないものに対して、侘び寂びといった趣を感じとることができるようになったからなのかもしれません。「梅一輪一輪ほどの暖かさ」(服部嵐雪)一輪だけ咲いている梅を見て、この句がすぐに頭に浮かびました。松尾芭蕉の弟子の服部嵐雪の句です。以前、俳句のサークルに入っていたときに課題として扱った句です。結構有名な句なので、ご存知の方も多いと思います。この句には2つの解釈があると...梅

  • クチナシ(梔子)の実

    大きな公園のクチナシの木に実がたくさん生っていました。梅雨のころ、白くてジャスミンに似たような香りの花が咲いていた場所に、今はオレンジ色の実がたくさんついています。もちろん花は一重の花でした。この実は熟しても裂けないから---口が開かないということで、「クチナシ」という名前になったとされています。6月に咲いていたクチナシの花。その花が今はすべて実に変わっています。クチナシは古来から「朽ちることが無い」、縁起の良い木ということで庭木として好まれていたという話もありますが、全く逆の説もあります。それは、「嫁にもらうくちなし」ということで、女の子がいる家は植えてはいけないという風習もあったようなのです。現在クチナシの実を身近に感じるのはおせち料理の栗きんとんの色つけくらいだと思うのですが、昔からこの実はとても優...クチナシ(梔子)の実

  • サザンカ(山茶花)とカンツバキ(寒椿)

    ウォーキング中に見つけた「サザンカ(山茶花)」です。一重の花、八重の花とさまざまな色や形がありました。[一重咲の花][八重咲の花]---サザンカの特徴(花と緑の図鑑より)---①開花の最盛期は12月頃②ツバキと比べると、花弁がバラバラに落ち、葉がやや小さい③葉はやや厚くて、葉の縁にはギザギザがあり、裏側の葉脈に沿って毛が生えている④花は一重のものが多いが、中には豪華な八重咲きもある画像の花をサザンカとしたのは、すべて花びらが1枚ずつ散っていたし、葉が小さめで縁にギザギザがあったからでした。でも、小さな公園で見つけた花を見て、ちょっと分からなくなってしまいました。小さな公園で、このような花を見つけました。どう見てもサザンカだと思ったのです。ところが、違っていました。実は木札があって、これは「カンツバキ(寒椿...サザンカ(山茶花)とカンツバキ(寒椿)

  • 「千両」とか

    ウォーキング中には、さまざまな実を見つけるのですが、やっぱり一番先に目に入るのが赤い実です。あちこちで見かけるのが千両と万両。古来より赤い色は魔除けや厄除けといわれています。そのため縁起が良いとしてお正月の飾りにも使われています。[千両]オレンジ色の実は「キミノセンリョウ」と呼ばれています。そして「万両」。[万両]千両との違いは実の位置です。千両は実が葉より上につき、万両は実が葉より下についています。そのほかにも縁起の良い○○両と名前のつく植物はあります。それも、億両から一両まであって、すべて赤い実がなります。※億両:オクリョウ(ツルシキミ)※万両:マンリョウ※千両:センリョウ※百両:ヒャクリョウ(カラタチバナ)※十両:ジュウリョウ(ヤブコウジ)※一両:イチリョウ(アリドオシ)[十両(ヤブコウジ)]「千両」とか

  • ユズリハ

    年初ですから、おめでたい木をと思い、小さな公園にある大きな「ユズリハ」の木を見に行ってきました。遠くからでも大きな垂れ下がった葉と赤い葉柄が目立っています。ユズリハは日本原産の木と言われ、万葉の時代からあって縁起が良いとされている木です。ユズリハの名前の由来には2つの説があって、1つ目は新しい葉が成長してから古い葉が落ちるから---「譲る葉」、2つ目は葉の中央の太い葉脈が、弓に似ているので---「弓弦葉(ゆずるは)」というものです。でも、一般に知られているのは1つ目の説の方ですね。春に出た若葉が十分に成長してから古い葉が落ちて、世代交代する。それを人に例えて、親が成長した子供にあとを継がせること、それが「譲る葉」→「譲り葉」なのです。そしてその家が絶え間なく続くことを願う、とてもおめでたい木、だからお正月...ユズリハ

  • ナンテン(南天)の実

    新年明けましておめでとうございます。今年もポチポチと気の向いたときに書いていきたいと思っておりますので、気が向いた時にお立ち寄りください。2024年はあり得ないような1年の始まりでした。元日からの能登半島地震、2日の羽田での飛行機事故、何で年の初めからこんなことがと、お正月気分も吹っ飛んでしまいました。能登半島地震は、日が経つにつれてその惨状が目に見えるようになってきて、被災者の方たちのことを思うと言葉もありません。まだまだ行方不明の方も大勢いらっしゃるようです。その方たちが一刻も早く救出されることを願っております。そして今、募金するしかなく、他に何もできない自分に対して腹が立っています。本年のブログ、初めは「ナンテン(南天)」です。お正月の飾りにも使われている縁起の良い木です。そしてその語呂合わせから『...ナンテン(南天)の実

  • 季節外れの花②

    12月4日、真冬なのに春や夏の花が咲いているのを見たと、『季節外れの花』という記事を書きました。今回はその後に見つけた季節外れの花です。1つ目の花は「ブラシの木」。撮影したのは12月23日です。全く真冬の様子には見えません。ただ、赤いブラシの大きさが少し小さめだったのです。オーストラリア産のブラシの木は、暑さには強く寒さには弱いようなのですが、こうして真冬でも咲いていました。実際の花期は5月~6月、だから初夏の花なのです。近くには白花種も咲いていました。2つ目の花は「エゴノキ」。撮影は12月18日です。エゴノキも新緑の頃、5月~6月に花が咲き、その頃は枝先全体にびっしりと花が付くので、『森のシャンデリア』とも称されています。シャンデリアのような豪華さにはほど遠い花の数でしたが、ポチポチとひっそり咲いていま...季節外れの花②

  • ゴンズイ(権萃)の実

    いつもと同じ道を通っていて、今まであまり気にもしていなかった木に、ある日突然真っ赤な実がぶら下がっているのを見つけてしまったのです。ちょっとシワシワした赤いサヤ、そして熟した実の中からは黒い種子が顔を出していました。鮮やかな赤い色だったので、遠くからでも良く見えたのです。こうなってくるとこの木の正体を知りたくなってきます。画像検索したら、この赤いサヤと中の黒い実の形で似ているものがいくつか出てきました。ツリバナ、ミッキーマウスの木(オクナ・セルラータ)、タンキリマメ、クサギなどでした。でも、これらはすべて今までこのブログですべて取り上げた木だったので、それら以外を探し、この木の名前が「ゴンズイ」だと分かりました。別名は、クロクサギ(黒臭木)。葉をちぎると臭い匂いがしますが、実が青いクサギに対して、ゴンズイ...ゴンズイ(権萃)の実

  • 青根温泉「湯元不忘閣」

    青根温泉「湯元不忘閣」は、伊達家代々の湯治場として利用されていた、歴史のある古い温泉宿で、創業は約500年にもなるらしい。建物は国の登録有形文化財になっている棟もあり、蔵には伊達藩から伝わる数多くの古文書や調度品等、貴重なお宝がしまってあるとのことでした。仙台駅前から高速バスで1時間、終点の遠刈田温泉の「アクティブリゾーツ宮城蔵王」まで行ったら宿の送迎車が待っていてくれ、乗り換えてからは10分ほどで不忘閣に到着しました。「湯元不忘閣」は、日本秘湯を守る会にも加盟している宿なので、玄関先にはお約束の提灯が掲げてありました。歴史ある宿ということで、さすがに全体に古さはありましたが、手入れは行き届いていました。階段のない部屋をお願いしてありましたから、通された部屋は1階で中庭に面した窓からは、『青根御殿』がよく...青根温泉「湯元不忘閣」

  • 黒い「ビオラ」

    最初に、『パンジーとビオラはどう違うの?』ってことから。パンジーとビオラは、どちらも「スミレ科スミレ属」の花なので同じ種類です。一般的には、「パンジー」の方が花が大きく、対して「ビオラ」は花が小さいという違いだけです。花の大きさが5センチ以上あればパンジー、それ以下がビオラということになっています。(GreenSnapより)もう一つ、パンジーとビオラに似ている花に「スミレ」もありますね。スミレの花はビオラよりもさらに小さいのです。だから花の大きさで比べると、パンジー>ビオラ>スミレということになります。[ビオラとパンジーの寄せ植え]冬になるとこれから先ずっと長く咲き続けるビオラやパンジーが人気になってきます。そのためにウォーキング中、あちこちの家の庭先や鉢植えで、さまざまな色のビオラやパンジーを見かけます...黒い「ビオラ」

  • ベニカナメモチの生け垣

    ウォーキングしていると、紅葉がまだ残っていて、赤や黄色に色づいている木があちこちで見つかります。でも、この生け垣は違いました。紅葉ではなくて新芽です。ここは、建物を囲んでL字型に生け垣があり、「ベニカナメモチ」が植えてあります。その一面だけが春のように新芽が揃って出ていたのです。ところが同じ建物の角を曲がったところにあった生け垣は赤い色はチラホラしか見えませんでした。この場所だけでなく、近辺にあるベニカナメモチの生け垣はすべて、緑色の葉ばかりで、ところどころ赤い新芽が出ているだけでした。陽当たりの違いでしょうか?または剪定する時期が違っていたり?いずれにしても、この時期に、一面の赤い新芽は珍しいのかもしれません。この木は園芸品店によって名前が違っていました。ある店ではベニカナメモチ、また違う店ではレッドロ...ベニカナメモチの生け垣

  • グレビレア・ラニゲラ

    ちょっと珍しい花です。「グレビレア・ラニゲラ」です。まだ葉ばかりの時に気づいて、それからこの場所を通るたびに少しずつ花が赤く色づいてくるのをを楽しみに見ていました。1ヶ月ほど前、葉ばかりの時の状態です。まだ花も開いていないため、ちょっと肉厚な葉が垂れ下がっていたのを見つけました。そして1ヶ月後、やっと花の様子が分かるくらいの状態になりました。花は変わった形状で、拡大するとこのように、花弁のように見える総苞から、長い花柱を突きだした花になっています。グレビレアはもともと形がユニークな花なので、それゆえにオーストラリア原産の植物の中でも、とっても人気があるようなのです。そして、さまざまに交配を重ねた結果、品種の数は250種以上もあると言われています。そのような中で、「グレビレア・ラニゲラ」は地面を這う性質があ...グレビレア・ラニゲラ

  • 稲住温泉

    栗駒山の麓、秋田県湯沢市にある『秋の宮温泉郷』は秋田県最古の温泉地と言われています。その中にあった「稲住温泉」は数多くの文人も宿泊したような、歴史ある温泉だったのですが、今から10年ほど前に休業してしまいました。ところが、令和になってから『共立メンテナンス』が経営を引き継いで、「秋の宮温泉郷湯けむりの宿稲住温泉」としてリニューアルオープンしたのです。共立メンテナンスは、全国にビジネスホテル「ドーミーイン」や「共立リゾート」としてリゾートホテルチェーンを運営している会社です。古川駅から宿までの直行バスを利用させていただきました。稲住温泉の所在地は秋田県湯沢市、ところが宮城県古川駅から日にち限定で宿のバスが出ているのです。バスは途中、「あ・ら・伊達な道の駅」で休憩を取り、約2時間かけて宿まで送迎してくれました...稲住温泉

  • ハナカタバミ(オキザリス・ボーウィー)

    道路に面した畑の脇にとても大きな葉っぱでピンク色の花の「ハナカタバミ」が咲いていました。すごく大きな葉っぱで、ひょろひょろとした花軸が伸びて、数個の花が開いていました。「ハナカタバミ」について調べてみました。カタバミ属の花はとても多く、全世界で約800種もあるらしく、その中でこの「ハナカタバミ」はピンクの花を咲かせるカタバミの一種で帰化植物のようです。そして、ハナカタバミには以下のような特徴があります。①花は直径3cmほどで濃い紅紫色の5枚の花弁は重なって隙間がなく、中心部が黄色、秋から冬の間中、花を見ることができる。②少し光沢のある葉っぱはとても大きくて、広げると掌くらいの大きさがある。③長い葉柄が付いていて、3枚の小葉は先端が少しへこんだハート形になっている。とても大きい葉っぱなので、10円玉を置いて...ハナカタバミ(オキザリス・ボーウィー)

  • イチゴノキ

    冬になってもうほとんど草花は終わりを告げてしまったのですが、ヒイラギ、サザンカなど、木にはまだ咲いている花が見つかります。そんな中でドウダンツツジやアセビの花によく似た、小さな白い花を見つけました。壺型の花、これは「イチゴノキ」?それとも「ヒメイチゴノキ」?ヒメイチゴノキはイチゴノキの矮性品種、全く同じで樹高だけが違っているとのことなので、どちらか分かりません。イチゴのような実が生るから「イチゴノキ」と名付けられ、その実は直径1cmほどの赤い球形のブツブツとしたヤマモモにそっくりな実。この木は冬に花が咲き、その花が実になるのは翌年の秋から冬にかけてです。そうなると、前年の花の実が残っているうちに次の年の花が咲きます。だから、花と実を同時に見られる珍しい木なのです。オレンジ色の実を見つけました。この実は最初...イチゴノキ

  • 尾道~錦帯橋へ③

    『尾道~錦帯橋へ』3日目---宮島から錦帯橋3日目の朝は宮島に行くために「ホテル川島」を早めに出発しました。宮島までは電車、船、路面電車などの交通手段がありますが、路面電車を選びました。なぜならば、広島市内の観光を予定しなかったため、路面電車に乗っている途中で市内の様子や原爆ドームなどを車窓から見ようと思ったからでした。そうして約1時間、市内を見学しながら宮島口に到着し、そこからは電車で来た人と同様に、フェリーに乗り換えです。宮島も外国人観光客がとても多く、あちこちから外国語が聞こえていました。[フェリーから見た大鳥居]通称が宮島、正式名称は「厳島(いつくしま)」なのだそうです。海の上に浮かんでる神社は、やっぱり荘厳な雰囲気が感じられました。これは、何度来ても同じです。宮島に来た目的の1つに厳島神社の御朱...尾道~錦帯橋へ③

  • 尾道~錦帯橋へ②

    『尾道~錦帯橋へ』2日目---尾道から広島尾道観光は駅中にある観光案内所で情報収集と地図をもらってから始まりました。映画のロケ地は追々にして、やっぱり最初は千光寺公園から。駅からは徒歩10分ほどで千光寺ロープウェイの乗り場に着きました。本来ならば上りだけの片道切符を購入して、下りは「文学のこみち」をのんびりと歩けばいいのですが、何せ年齢が年齢ですので、往復ともロープウェイにしました。ロープウェイは頂上の公園まで直行で3分ほど。途中、千光寺や尾道水道を眼下に見ながら上って行きました。[千光寺公園から見た尾道大橋方面][千光寺公園から見た尾道の街並みと向島]千光寺公園では展望台に上ったり、ソフトクリームを食べたりしながらゆっくりと1時間ほど過ごしました。その後、公園の頂上から続く「文学のこみち」を横目で見なが...尾道~錦帯橋へ②

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