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海外オヤジの読書ノート https://lifewithbooks.hateblo.jp/

40代、全く出世しない窓際おじさんが、成長し生き抜くために読書をします。その読書録。最近、生き抜くより息抜く読書が多めです。2014年から海外で生活しています。因みに奥さんは外人。

仕事術、健康(サラリーマンとして)、思想、歴史、陰謀論(趣味用)、教育、金融(家庭の維持用)などの本を読んでいきます。今年は老後の生き方の模索とキリスト教がテーマ

海外オヤジ
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東南アジア
出身
東京都
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2019/12/13

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  • 2022年を振り返る(印象に残った5冊)

    この一年もあっという間に終わろうとしています。本日は大晦日であります。 おかげ様で、当方のブログも開設から3年をつつがなく迎えることができました。本サイトに訪問して下さった皆さまに御礼申し上げます。本当にありがとうございます。 改めて、今年の読書記録を見るにつけ、あー、ほんと読んだ本をただ記録しただけで、他人にはまったく付加価値がなかったなあと、その極私的ポジションに我ながら少し引きました笑。 その一方で、私勝手に、ブログってのは自分自身に語る・ないしは見知らぬ他人への問わず語りを行う、と考えております。そのくらいの訪問者と距離感が非常に心地よいと感じています。Twitter, YouTube…

  • 文章は素敵、何となく面白い。でも、哲学的にはよくわからん|『この人を見よ』ニーチェ 訳:丘沢静也

    ニーチェ。皆さん読んだことありますか? 実は私は初めてででありました。 何となく中二病、のイメージがあったんです。自意識やプライドが高く、劇的で劇画的。著作のなかの「神は死んだ」「ルサンチマン」などの言い回しは、哲学に関心のない方でも耳にしたことはあるのではないでしょうか。 ただ、最近はどうでしょうか。ニーチェの研究者ってのはあまり聞かない気もします。どんくさいみたいな雰囲気なんでしょうか。殆どイメージで語りますが、哲学の専攻でも英米倫理学とか、経済学とのつながりでJ・S・ミルやベンサム、A・スミスなんかはまだ読まれているような感じがあります。分からんけど。 いずれにせよニーチェは、個人的には…

  • ビジネス文章のバイブルたりえる名著かと 『考える技術・書く技術』バーバラ・ミント 監修:グロービス・マネジメント・インスティテュート 訳:山﨑康司

    思いを伝えることは難しい。 大学では文学部ではありましたが、レポートでの文章の構成等はめちゃくちゃだったし教わった覚えすらありません。世に出ても、上司に報告するとき、喋りつつ「俺はいま一体なにを喋っているんだ?」と感じつつ報告することも一度ならずともありました(走りながら考えることの良くない例)。 ましてや、海外で働くことになり、従業員がお互い外国語として英語でコニュニケーションをする環境にある昨今、思いを伝えるということにこれまで以上に意識的になりました。それでもすれ違いというのは往々にして発生します。 どうすればより自分の思いがより伝わるのかという命題は、ここ数年来の個人的テーマであります…

  • 二つの思考が意思決定をつかさどる!?因みに翻訳が素晴らしい! |『ファスト&スロー』ダニエル・カーネマン、訳:村井章子

    人間は思った以上に合理的ではないという言説は最近つとに聞くようになった気がします。その言説を学問として裏付ける行動経済学は、人間の非合理がシステマティックに、そしてロジカルに働く様を明示していたりします。 私もそんな人間の非合理さに深い興味を持つものでありまして、昨年はダン・アリエリーの「予想通りに不合理」「ずる 嘘とごまかしの経済学」を読んできました。 そして今般、もう少しこのカテゴリを読んでみようかと、行動経済学でノーベル経済学賞をとったカーネマンの本を読んでみた次第です。内容が濃すぎるので上下巻一冊ずつ振り返ります。 頭の中に二つの自我:早い思考と遅い思考 本作のアイディアの白眉は、その…

  • 美しき組織プレーにより真正の報道を実現する物語|『大統領の陰謀』ボブ・ウッドワード、カール・バーンスタイン 訳:常盤新平

    マスコミ、特にテレビについての不信感が個人的に強いです。バラエティは面白く見れるのですが、報道という観点からすると、ポジションテークを明示しない報道姿勢が私にはとても狡猾に感じるのです。とりわけ政治問題に対する報道はそうです。どういう立場での報道なのか、旗幟鮮明にせよ、さもなくば立場が分からない、問いたくなります。 さらに時代は一応総つぶやき社会へ。誤字脱字にあふれたネットニュース(人の事言えないけど)、個人の伝聞(ポスト)が即確からしく語られる昨今、何が信じられるニュースソースなのかよくわからくなってきました。むしろ気概のある個人の発信情報の方が時として信頼できる可能性も増してきました。口コ…

  • 007のボンドをホロウィッツ氏が上手に料理。面白い 『TRIGGER MORTIS』ANTHONY HOROWITZ

    海外モノの小説は実は小さいときから割と好きでした。なかでもモダンホラーの先駆的な存在であるスティーブン・キングとD.R.クーンツの二人の作品は中高生の時に貪るように読んだ記憶があります。 年を経て、中高生の我が子らに本を読ませたいという意図(言い訳)から、また色々と小説を試し読みするようになりました。そして、外国ものだと、ずーっと気になっていたのがこのアンソニー・ホロウィッツ氏。 で、例のごとく読みたいけどお金を余りかけたくないというシブチンぶりを発揮し、御用達の近所の新古品を扱う書店で氏の小説を物色。 氏は、ヤングアダルトものも多く手掛けており、そうしたシリーズは在庫があったのですが、最近の…

  • 小学生向け自己啓発的な? 『はずれ者が進化を作る』稲垣栄洋

    皆さんは生物学ってお好きですか? 私はなかなかに好きで、生まれ変わったら進化生物学者になりたいとすら(ちょっとだけ)思ったこともありました。自然の中に戯れる生物ですが、実はその行動は非常にロジカルで理にかなっていることが生物学者の弁で色々と明らかになるのに、非常に感銘を受けたものです。 ですから、コンラート・ローレンツとか、リチャード・ドーキンスとか、ジャレド・ダイアモンドとか、日本人の方ですと長谷川真理子さん、日高敏隆さんとかの著述を若いころは結構読んだものでした。 さて、時は移り令和の昨今。中学生の娘の教科書に出ていたのが稲垣栄洋氏の著作の一部。生物系の蘊蓄が面白く、これは読んでみたいと買…

  • 戦場でも失われなかった科学者の視点 『虜人日記』小松真一

    戦記ものに惹かれるおっさんの独り言 戦記物を読むと、我ながらおっさんになったものだなあと感じます。我々戦後生まれからしたら戦争は既に歴史の話であり、これを経験した私の祖父母も過去を語ることなく亡くなってしまいました。今になって、何でわざわざそんな辛気臭い本を読むのかと。 年を経て徐々に感じるのは、集団や組織が、個々の考えから離れて迷走し始める事例です。いわゆるグループ・シンク。個々人は多くの人が心配しているのに、組織としてはどうにも変わらないこの不可思議。みんな心配しているのに一向に改革の兆しがない年金行政、これまたしばしば叫ばれるようになった貧富の差の拡大。ひょっとしたらこれらもグループ・シ…

  • 理想図は美しいも導入は相当厳しい 『キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード』ロバート・キャプラン、デビッド・P・ノートン 監訳:櫻井通晴

    期末期初の悪夢 期末期初になると頭を悩ませることがあります。自分の評定についてであります。 人事課は”SMART(Specific/Measurable/Attainable/Related/Time-bound)に基づいてお願いします”、”会社の施策にあった目標を設定してください”とか言いたい放題であるが、会社の施策ってなんだ? お客様第一とかというあの歯の浮くようなセリフか? そんなの聞いたことがないという感じであります。いや、正確にいうと、えらい方々はことあるごとに何かしゃべっているのだけれど私にはあまり響かないという。 取り敢えず作りますが、いつも不満足と不完全燃焼感でいっぱいになりま…

  • 米国の冤罪ノンフィクション|『イノセント・マン(上)(下)』ジョン・グリシャム 訳:白石明

    ひとこと 終始、腹の底で不活発な疼きを感じる読書体験でした。 例えていうならば、結論の読めない単館映画(それも東欧あたりの)で、主人公とその周辺、美しい情景描写が淡々と続く感じ。 オクラホマの片田舎出身、大リーグに憧れるマイナーリーガーのロンが、夢破れ、やんちゃが治らず、精神疾患を患いつつ、冤罪に巻き込まれていく様を描きます。その筆致があまりに淡々としていて、余計に恐怖を感じました。これがほんの20年ほど前に終わった出来事なのかと。 ノンフィクションです ということで、本作はいわゆる冤罪を扱ったノンフィクション作品です。筆者ジョン・グリシャム氏はリーガルサスペンスで有名な作家。私は手に取るのは…

  • 二作目は肩透かしか|『獄中記(2)煉獄篇』ジェフリー・アーチャー 訳:田口俊樹

    突然ですが、月曜日にコロナ陽性となり家庭内隔離をさせられています(こんなこと書くので、軽症ですが)。 先週ずーと調子が悪かった家内に代わり、掃除、洗濯、料理、子供の送り迎え、子供の教育、と仕事そっちのけで家を優先させ、「あー、たしかにワンオペってのはものすごく大変だな」なんて気安い感想を感じていているさなか、妻の陽性が分かったのが木曜。至急家内を寝室に隔離したものの、次第に私も調子が悪くなり翌週月曜日に陽性反応。アウト。 ただし家内は逆に調子が良くなり、私が交代で寝室で隔離。 したら、ワンオペの反動か、何だかめっちゃ快適!?掃除も洗濯も、子供との勉強も、すべてやらなくていい(というかできない)…

  • 英国ベストセラー作家の獄中記|『獄中記(1)地獄篇』ジェフリー・アーチャー 訳:田口俊樹

    先日、氏の”Not A Penny More, Not A Penny Less”を読んだのですが、非常に面白く、感銘を受けました。そんな中、ブラック・フライデーセールなんでしょうか、Kindle版ですが氏の本がなんと55円で売っており、安値につられて購入、読んでみた次第です。 ちなみに、こちらも安かったので同時購入笑 英国ベストセラー作家の獄中記です。ベルマーシュという無期刑の多い刑務所での体験記。 もうそれ以上でもそれ以下でもありませんが、日本語版の帯は「堀江貴文氏 推薦!!」とのこと。これでおおよその方向性は推測できるかもしれません。 数奇な人生の数々 面白かったのは、まさに小説より奇な…

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