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海外オヤジの読書ノート https://lifewithbooks.hateblo.jp/

40代、全く出世しない窓際おじさんが、成長し生き抜くために読書をします。その読書録。最近、生き抜くより息抜く読書が多めです。2014年から海外で生活しています。因みに奥さんは外人。

仕事術、健康(サラリーマンとして)、思想、歴史、陰謀論(趣味用)、教育、金融(家庭の維持用)などの本を読んでいきます。今年は老後の生き方の模索とキリスト教がテーマ

海外オヤジ
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東南アジア
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東京都
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2019/12/13

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  • パルプフィクションぎりぎりをエンタメへ昇華!?|『土か煙か食い物か』舞城王太郎

    お名前は見かけていましたが、その名前故に避けていたところがあります。だって、なんというか狙っている風のネーミングというのでしょうか、ちょっとふざけている?感を勝手に感じていたのです(作者名も作品名も)。読む前から「キャッチーな外面で内面をごまかしてはいないか?」という疑念がありました。 でも、やっぱり名前が、そしてタイトルが、気になるのです。そして、いくつかの機会をやり過ごしたのち、この度とうとう購入に至りました。 結論としては、自分の思い込みは大いに翻りました。 クセがつよいけど、惹きつけられる な、なんなの、この作風は? 感想をぎゅっと絞ると、これです。 主人公は米国で救急外科医として勤務…

  • ロジカルシンキングで考える移住!? 『継続できる海外移住』五十嵐唯、宮下なみ子

    移住って言葉は私にとってはかなり魅力的。 日本を離れて、誰も知らない国で暮らしてみたいなあって思います。というか、しちゃいましたが。ただもう9年も同じ土地に住むと少し飽きが来るのも確か。 気力があるうちにもう一か国行けるか?最近同じことを繰り返す家内がボケないように、刺激の多い環境に置きたいなあ・・・。でもそもそも移住にコツとかあるのかな? なんて、うつらうつら考える今日この頃。 今の移住は家内の故郷へ行くという観点では、助けは山ほどありました。何しろ家内の家族が生活をフルサポート。でも全くの見ず知らずの土地で夫婦二人で生きていけるかしらん? そんな思いで手に取ったのが本作です。 微妙に自己啓…

  • 副業の手始めに。視野の広がる本 『小商いのはじめかた』監修:伊藤洋志 編:風来堂

    近年、企業でも副業を許すっていう報道があると思うんです。終身雇用や年功序列が崩れ、ラインの管理職になれない年配者がどこの会社にもわんさかいるんじゃないかと想像します。そういう給料が上がらない人は自分で知恵を絞って稼いでね、という社会からのメッセージなのかなと捉えています。 振り返れば私なんぞは、そんな出世できない年配者の一人でして、氷河期ドンピシャのうらぶれた中年であります。出世できないまま海外に出てしまっているので、日本の年金も望めず(国民年金のみ)、おまけに退職金制度も今の会社にはありません(私の在所ではないのが普通)。 ということですと、やっぱり、自分には副業?というか何か別口の収入が必…

  • 読み聞かせに使いたい素敵な絵本 『ラ・フォンテーヌ寓話』ラ・フォンテーヌ 絵:ブーテ・ド・モンヴェル 訳:大澤千加

    うちの母ですが、積読がすごい。 一回買った本を読まずに積み、忘れてもう一度買いまた積む。それを同居するうちの息子(祖母と孫の関係)が指摘したりしなかったり。そんな母も八十の声を聞き、娘(私の姉)の助けを借りてもう読まないだろう本を根こそぎ整理されていました。 そんな処分本の含まれていたのが本作であります。 母の本棚から拝借した一冊。 動物が繰り広げる寓話集です。そのベースはイソップ童話ともいわれ、多くの人になじみがある内容かと思います。 特筆すべきはやはりその絵の可愛さです。ブーテ・ド・モンヴェルという方の絵なのですがとにかく素敵。 他にも多くのバージョンがあるかと思いますが、絵とともに理解で…

  • 中小国家群の悲哀、違いを包含しASEANへ 『入門 東南アジア近現代史』岩崎育夫

    昨年、現在居る国のいわゆる永住権を申請しました。移民局に何度か赴き、家内と一緒にインタビューを受け、さらには警察本部で現地語のインタビューも受けたのでした。英語ならまだしもローカル現地語はさらりとしか勉強しておらず、「妻を愛しています!」「この国が好きです!」「〇〇(食べ物)が好きです!」など恥ずかしい限りのサバイバル現地語に終始した発言しかできなかったのでした。 その時、「まあ現地語は難しいけど、国のこととかよく勉強しておいてよ」といわれ、正直に手に取ったのが本作であります。なお、合否は分かりません。知人は三年間以上合否を待っているとのこと。この緩さもまた東南アジア的であります。 キーワード…

  • 押し寄せる閉塞感。とにかく重い|『どうしても生きてる』朝井リョウ

    朝井氏というと、どうしても若いなあというイメージがあります。 先般読んだエッセイ『時をかけるゆとり』も若気の至りを十全にエンジョイしている様子で、非常に瑞々しく感じました。 ならば小説はどうかと手に取った本作。前回感じた感想とは正反対の、ひたすらに息苦しい作品でありました。 重いなあ 本作は6篇の短編からなりますが、とにかく重い、閉塞感がハンパない。 自分は一向に平気なのに、常識から判断して妙にいたわりの情を貰う。まっすぐに生きる人生を諦めた自分、そんな流される自分に絶望する自分。未婚で派遣で、自分の人生に意味を見出せない苦しさ。下らないプライドと分かりつつ、自分より年収の上がった妻に不能にな…

  • 実践的PDCA本。徹底したロジカルシンキングでPを明確化する 『鬼速PDCA』冨田和成

    一年の計は元旦にあり、と申します。私もこれまで、正月休みを利用して、今年はこれをやるぞ、あれをやりたいなどと散々決意を固めたりしてきました。 だけれども、残念ながら、そうした目標が大概うまくいかず、時に忘れ、時に三日坊主程度、良くて数カ月しか続かないことは皆さまも経験があるかと思います。 そうしたときに、社会人ならPDCAというフレームワークを思い浮かべると思います。 私も仕事でもプライベートでも、見様見真似でPDCAを回してきましたが、どうもC(Check)がうまくできません。 目標を設定して計画はするものの、計画倒れ、一部分を実行したっきり、予定はしたけど遅延に遅延が重なり結局やりたいこと…

  • 意思決定論を超えてもはや人間論に |『ファスト&スロー』(下)ダニエル・カーネマン、訳:村井章子

    昨年末から読んでいる本シリーズの下巻です。 上巻では所謂直観や素早い判断を得意とするシステム1(早い思考)と、熟慮担当のシステム2(遅い思考)についてフォーカスが当たっておりました。 下巻では上記のシステム1とシステム2が混在するいわゆる『ヒューマン』と経済学が措定する合理人『エコン』とを対照的に描き、結局我々が『エコン』でいられない、結局『ヒューマン』であることを多くの事例や心理学理論から例証しています。 参照点、面白いですね。 面白い理論が沢山ありました。すべては書ききれませんが覚えているものを紹介。 参照点という概念は印象的でした。これは同じ効用の二つの事例でも、参照点によって効用が変わ…

  • ジャングル版「真夜中のピクニック」+サバゲ-アクション?|『上と外』(上)(下) 恩田陸

    気軽に手に取る本としては、ついつい選んでしまう恩田陸さんの本。『夜のピクニック』以降、どうもあの絶妙な青春描写が個人的にはまった模様であります。 今回は前回帰国した際にブックオフで仕入れておいた本作を新年一作目として読んでみた次第です。 あらすじ 離婚によって離れ離れになった家族四人が年一回の行事としている再会を中米G国で過ごす予定も、最中にクーデターが発生、子供たちはヘリコプターからジャングルに突き落とされる。果たして兄妹は生きてジャングルを抜けることができるのか。 『夜のピクニック』的要素を見出してしまう? 自ら認識してはいますが、私のお気に入りの『夜のピクニック』を本作でも見出してしまい…

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