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海外オヤジの読書ノート https://lifewithbooks.hateblo.jp/

40代、全く出世しない窓際おじさんが、成長し生き抜くために読書をします。その読書録。最近、生き抜くより息抜く読書が多めです。2014年から海外で生活しています。因みに奥さんは外人。

仕事術、健康(サラリーマンとして)、思想、歴史、陰謀論(趣味用)、教育、金融(家庭の維持用)などの本を読んでいきます。今年は老後の生き方の模索とキリスト教がテーマ

海外オヤジ
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東南アジア
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東京都
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2019/12/13

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  • 時代を感じる、小中学生お悩み相談 『バカのものさし』養老孟子

    先日知人に頂いた本です。 プライベートで追い詰められてどうしようかと考えているときに、現実逃避して数時間で読了した本笑 ちなみに困難に対しては、向き合って一つ一つ対処する以外に方法はないのですが、心が萎え気味の際はケータイに逃げるのではなく読書に逃避というスタイルを最近はとっています。 ひとこと感想 率直に申し上げると、可もなく不可もなく、という印象でありました。 お悩み相談です 元東京大学の養老先生が、小中学生の子供たちの質問に答えるという内容です。 子どもたちの素朴な質問にたいして、脳科学をベースにやさしく回答するというつくりで淡々と進行します。 なるほどと思うところはありました。 近頃の…

  • 英語でも、読む手が止まらない傑作小説 『Not a Penny More, Not a Penny Less』JEFFREY ARCHER

    Jeffrey Archerという作家さんはうっすらとお名前は存じ上げていましたが読んだことがありませんでした。 そもそものきっかけは『木曜殺人クラブ』が読みたいなあとAmazonを検索したのが端緒。一緒によく買われている作品ということでリコメンドで出てきたのがAnthony Horowitz。フーン、面白そうだけど、この人も読んだことないわ。どんな内容なんだろ、と彼の作品をクリックすると、関連商品として挙がったのがJeffrey Archer。あ、この人は確かに聞いたことある、でも読んだことない。 でも、しばしば訪れるムっくん (id:nmukkun)兄さんのところで作品が紹介されていること…

  • 文語調?がくせになる京都の学生譚|『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

    わたくし的には、今月は、「新たな作家さんを渉猟する月間」であります。 海外に居ると店頭でのジャケ買いも難しいですし、さりとてネットのAmazonでAIにリコメンドされる本を買うのもなんだか癪だし、新たな出会いを生み出すことは結構難しいかもしれません。 そういう点では、皆さまのブログというのは非常に参考になります。まさに百人百様で、自分だったら手にすら取らなそうな作品、全く知らない作品などが沢山紹介されています。 で、今回の作品は少し前にClariceさん(id:Lavandula-pinnata)のブログで発見したものです。 lavandula-pinnata.hatenablog.com で…

  • 大人になってからの自発的な勉強こそが勉強 『勉強の価値』森博嗣

    本作ではないのですが、先日、娘がやっていた国語の問題で森博嗣氏の論説が出てきました。娘の回答は散々でしたが、筆者の作品は読んだ事がなく、氏に興味を持ちました。その結果、氏の小説と本作を購入したものです。 lifewithbooks.hateblo.jp ということで、本作は娘の論説文練習の本と相成ります。例によって私が先に読んでみた次第です。 勉強の意義について 「なんで勉強しなくてはいけないのか」という問いは中高生くらいまでは多くの学生が胸に宿す疑問だと思います。また大学生以降も「こんなの意味あんの?」「んなの将来使わないでしょー」という発言に形を変え、同質の疑問を引きずることもしばしばだと…

  • 真剣なアホが素敵すぎる|『時をかけるゆとり』朝井リョウ

    アホが真剣過ぎて素敵 青春 ・・・この言葉を、すべての人が納得いくように形容したりや換言してみることは、きっと難しいことでしょう。それはもちろん、その若き時代に経験した思い出深い事象が各人によって異なるからです。恋散った甘酸っぱい青春もあれば、部活に打ち込んだ汗くさい青春もあるでしょう。 でも局所的に首肯してもらえるような青春、膝を打つようなあるある。そんなのもあると思うんです。その筆頭に私は、真剣にアホをやる青春、を挙げたいと思います。 そしてこの言葉こそ、読後にまず思い浮かんだ言葉でした。こいつらはすげえ。真剣にアホをやっている。 懐かしくも憎めない、ある種可愛いさすら感じるエッセイ体験で…

  • ガールズトークの盛り上がる中、男一人残された気分(話は面白いんだけど) 『平成ガールフレンズ』酒井順子

    とある日のこと、中三の娘が「古典マジで意味が分からない」と申します。見れば国語で芭蕉の奥の細道を読まされているそう。 夏草や兵どもが夢のあと ・・・この儚さをどう説明する? 「もののあはれ」とか辞書で引いてみるか? 藤原氏の隆盛から凋落、武家社会と源氏の勃興とかを話すべきか? 何なら推古天皇とかの飛鳥時代の中央集権体制から説明するか? ていうか、うちの子、日本史殆ど知らないぞ。うーむ。 ということで、日本の文化・歴史・地理等がわからいキコクの子に、古典の良さ・面白さを説明するのは存外に難しいと感じたのでした。今さらですがね。 長男の時はもっとガサツなアプローチで、「伊勢物語」を音読させて体で覚…

  • オルタナティブ進路で世間を生き抜く?でも決めるのは難しい 『13歳の進路』村上龍

    『13歳のハローワーク』という本とセットで買いました。“ハローワーク”は世の中にどんな仕事があるのかを紹介するいわば職業図鑑。職業が教科別に配置されており、教科についての興味から職業を引くという謂わば職業事典とでもいった風采でした。 こんな進路もあるという気づき 一方、本作『13歳の進路』は一般的ではないかもしれないけど役に立つ道筋、の紹介とでも言ったものといえるかと思います。 前提にあるのは、多くの子供たちが一般的的な中学卒業後、普通科の高校へ進学、そして大学へ進み、就活を経て就職というものです。ただしこのマジョリティたちは、一部のトップティアのタレント以外は差別化が難しく、レッドオーシャン…

  • 漢字とひらがなによる日本語が美しい|『蜘蛛の糸・地獄変』芥川龍之介

    この前、海外にきて初めて本を売りました。今でいうところの海外版「メルカリ」みたいなサイトでのことです。今まで3回売れたのですが、ぜーんぶ現地の方が購入者。ちょっと驚きました。ひょっとしたら業者か?笑 で、せっかくだから何か出物はないか、安くてよい本はないかと同サイトを探していて購入できたのが本作。他の書籍と併せて4冊で400円強。ちなみに、うち2冊はニーチェ関連。こちらは日本人の出品者でした。海外にいてニーチェ本を読むなんて、何か思い悩んでいるのか、はたまたその悩みが解消し無用となった末の出品か。 妙な想像と気恥ずかしさが入り混じる購入体験でありました。 ひとこと感想 久しぶりに読んだ芥川龍之…

  • 李鴻章は河豚を食べなかった!もったいない! 『歴史のかげに美食あり』黒岩比佐子

    食べることが好きです。 食材が調理によって姿を変える――千切り、短冊、乱切り、千切る、そぎ切り、ぶつ切り、サイコロ、三枚おろし等々の下ごしらえ。そしてこれらを、焼く・炒める・揚げる・蒸す・煮る等の加熱を施す。あるいは生食も。たった一つの食材でもカットと調理の組み合わせて数え切れないほどにその姿を変化させ、さらに添え物との組み合わせを考えれば無数のバリエーションが存在することになります。 また食材や調理法には、地方独特のものがあったり、その独自性も風土であったり天候であったり文化であったり、はたまたま歴史的な理由や由来があったりするわけです。 そう、料理って素敵なのです。これを舌で味わい、感じ、…

  • なかなか良い。管理会計についても触れる会計入門 |『この一冊ですべてわかる 会計の基本』岩谷誠治

    今年の8月に英国の某会計資格の試験を受けました。 3時間ノンストップの記述式(もちろん英語です・・・)という純ジャパには結構厳しい試験なのですが、150点満点中80点が合格点ボーダーであるところ、78点で不合格・・・泣 10月の末に発表がありました。 ウインドウは年に4回、3カ月ごとにやってくるので次は11月末のウインドウで再チャレンジ。ただ、試験代がスターリングパウンドでGBP299-。今のレートだとGBP299って・・・え?あれ?5万円超えてる!うわー、高くない?いや高い!いやだ、こんなに高いって今知りました。普段東南アジアのローカル通貨で換算して考えていて気にしていませんでした(インフレ…

  • ニコニコ動画式政治で民主主義をアップデート!?|『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』東浩紀

    いやあ、これはすごい考えでした。読中もむむぅと唸りがとまりませんでした。 なお筆者は哲学・現代思想が専門であり、本作は言わば「夢」を語ったもの、と注意書きをしています。 どういうものかというと、、、 「民主主義後進国から民主主義先進国への一発逆転。ユビキタスコンピューティングとソーシャルメディアに浸透された、まったく新しい統治制度の創出」(P.7) 私の理解でいうと、法案審議や国会中継をニコニコ動画(風なもの)を見ながらやるべし、というなんともドラスティックな話です。 この時点で胡散臭さ満載かもしれません。既にユビキタスとか死語ですしね(筆者も予見していましたが)。でも、日本の哲学界のエース(…

  • くすっと笑える米国版爆笑小ネタ集 『ANT FARM』SIMON RICH

    お笑いやジョークというのは実は非常に高度で難しいものだと思います。あえて言葉を字義通りに表現せず同音意義をとってみたり、有名な諺やクオートに当て擦ってみたり。 かくいう我が愛妻も「日本のお笑いで笑えるようになってやっと日本語が上達したって感じた」と言っています。その割にキレると語尾が「〇΃ΑΑΓ.ДԢהג∑∰∤≃」とかってなっちゃうのはどうにかならないかなあって思うけど。。。 ひとこと感想 一言でいえば本作はユーモラスな小噺集といったところ。探偵ナイトスクープで例えるならば爆笑小ネタ集といったところ。 要は小ネタ集 ひとネタ2~3ページのごくごく短い小噺で、くすっと笑えるようなものが60弱収録…

  • 純文学のような探偵もの!?|『ダマシXダマシ』森博嗣

    本との出会いは様々 本との出会いは様々です。店頭でのジャケ買い、友人知人からのおすすめ、新聞の書評欄、電車のつり広告など、はたまたブログでの書評など。 私の場合、やはり子供が切っ掛けであることが多いです。要は子供の取り組んでいる国語の問題文です。でもこれ、実際面白いんですよね。インスパイアされます。重松清さん、瀬尾まい子さん、森絵都さんは本当によく見かけます。実際これがきっかけで読み始めました。そして論説文ですと、最近よく目につくのは鷲田清一さんとか東浩紀さんとか。こんなのも高校受験で出ちゃうんだぁ、と驚いてしまいます。あ、もちろんほかにも色々ビッグネームも含め出てきますが、あくまで私に「刺さ…

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