書名が気になって本書を注文して読んでみた。長堀優『日本の目覚めは世界の夜明け/今蘇る縄文の心』(でくのぼう出版、2016.11)を読む。1万年以上つづいたという縄文時代の遺跡からは戦火の跡がないという。世界の古代文明は数世紀で戦争や自然破壊で滅亡するのに、縄文の価値がやっと注目されつつある。その縄文の心の片鱗が何とか生き残っていて、それを再評価したいというのが著者の立場だ。外科の医者でありながら、古代史にも造詣が深い。神話・ネイティブアメリカン・ユダヤ人・古代文字など、オラも関心ある分野を紹介しつつ、総じて、自然と人間との調和を旨としてきた日本人の振る舞いのルーツを縄文の心と読み解くのだった。基本的にはオラの考えとの親和性を感じる。しかし、ところどころに出てくるスピラルチュアルな感性は首肯できない箇所が気...日本の目覚めは世界の夜明け!!??