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とある小児科医の、子育てに役立つ脳と心についてのブログ https://tanaka-hajime.hatenablog.com

大学で子どもの脳について研究している、小児科医です。2児の父でもあります。日々子どもから学んだこと、研究から学んだことを多くの方に知っていただき、より良い子育てにつながればこれ以上の幸せはありません。

田中 一
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2019/05/30

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  • 先回りして除去すればアレルギーが予防できる?

    正しいものはどれでしょうか? 妊娠しているときに母親がある食物を除去すると、生まれてくる子どもがアレルギーになりにくい? 授乳中の母親がある食物を除去すると、乳児がアレルギーになりにくい? 離乳食である食物を除去すると、子どもがアレルギーになりにくい? Journal of Allergy and Clinical Immunology Volume 137 Issue 4 Pages 998-1010 (April 2016) DOI: 10.1016/j.jaci.2016.02.005 これらは、小児科の外来で聞かれることが多いアレルギーに関連するご質問だ。さて、ご覧いただいた皆様のお答…

  • こどもがワクチンを打つときに暴れ回ります。どうしたら良いですか?

    https://www.irasutoya.com/2017/06/blog-post_183.html インフルエンザワクチンの季節になった。小児科医はこの時期大忙し。インフルエンザが悪化しないように、という願いを込めて子どもたちにワクチンをうつ。ワクチンを打つ前に暴れ回って仕方ない子どもさんが、ある一定の割合でおられる。そもそも、診察室に入れないお子さんもおられる。お母さんは困り果てて、そして疲れ果てる。看護師さんもついでに困り果てる。私はといえば、その様子を、細かく観察する。「この子は何が嫌なんだろうか。痛いのが嫌なのか、注射が怖いのか。」色々と思いをめぐらせる。大抵は、診察室での十分な…

  • なぜ赤ちゃんは何でも口に入れるのか?

    https://www.dreamstime.com/stock-photo-cute-baby-portrait-african-american-playing-outdoors-ball-image47679463 1歳半のいたずらぼうず うちの末っ子は1歳半で、まさにいたずら真っ盛り。気がつくとお姉ちゃんたちのペンで壁や家具にお絵描きしている。そして、あらゆる手段を使って危険な高いところへ登って勝ち誇った表情で手にした私のお財布から、クレジットカードや身分証明書などを抜き取って簡単には探せないところへ隠してしまう。かわいいことに、いたずらしているときに自覚があるのか、見つかった瞬間に持…

  • たくましい人間に育てるには

    https://www.dreamstime.com/royalty-free-stock-photography-red-bonsai-tree-image13633227 娘の涙とたくましさ 家族五人で夕飯を食べている時のこと。 「保育園で、お友達が意地悪したの。」と、5歳娘が目に涙を溜めながら話し始めた。詳しく聞くと、ごっこ遊びで今流行りのアニメについて娘があまり知らなかったことで、仲間に入り損ねたそう。おさるのジョージや、ひつじのショーンをよく家族で見るが、それ以外は確かにあまり見たことはない。流行りのアニメも一緒に見た方がいいのかなと思った。しかし、娘はそのアニメがあまり好きではない…

  • ADHD児の運動と脳発達

    https://www.gettyimages.co.jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/swimming 中学生の時は、部活が楽しみで仕方がなかった。夕方まで気乗りのしない授業を受けるために、座りっぱなし。休憩時間には、めいっぱい時間を使って教室の後ろで遊んでいたが、体力の余った中学生にはそれでは不十分だった。なまった体を動かせる、放課後のソフトテニス部の練習が楽しみだった。あれこれといろんなこと(将来の不安、命、家族など)を考えて、方向性の定まらない思考が、走ったりボールを追いかけるうちに段々とスッキリするのが、爽快だった。 運動が子どもたち、あるいは私たちの脳に与える影響について…

  • ブロックを踏ん付け続けるかどうか、それが問題だ

    https://www.britannica.com/topic/LEGO#/media/1/1118959/198273 廊下に出ていたおもちゃを仕舞おうと子ども部屋に入ったら、罠にはまった。小さなブロックがカーペットに撒き散らされていたのを、暗くて見逃したが運の尽き。右足の土踏まずあたりにその一つがめり込み、「お!おお!ううーっ」と数秒唸る羽目になった。とても痛かった。片付けない子どもに腹が立ったので、どうやったら子どもが片付けが上手になるか調べることにした。 「お片付け」と聞いて、我々大人はどう感じるだろう。日本人の多くは、嫌なものとして捉えるだろう。やらなきゃいけないこととか、好き勝手…

  • 学習机が充実していると学業が捗る?

    下っ端小児科医は、いつの時代も病棟医をして経験を積む。病棟医をしていると、当然だが病気の子どものお母さんと会話することが多い。その時に、我が子が3人いると、話題に事欠かないことも、父親小児科医の特権かもしれない。お母さん方からは、いつも貴重な質問や意見をいただく。病気のことはもちろん、子育てに関する質問も多く受けるものだ。最近意外に多いのは、「先生の子どもさんが、もしYouTuberになりたいと言い始めたらどうしますか?」という質問だ。 私の答えはいつも決まっている。「全然いいと思いますよ。」 「ただし、(ここからいつも長いです笑) 日本国民の義務を果たせない状態になるのは、僕が良い悪いという…

  • 読み聞かせは動画に勝る

    小さい頃は、寝る前に母親によく絵本を読んでもらっていた。私と3つ下の弟はいつも8時には床について1時間かそこらで絵本を読んでもらいながら寝てしまうのが日常だった。父親は仕事から帰るのが遅かったので、9時ごろに私たち兄弟が寝た後にご飯を食べてからお風呂に入って寝ていた。時々物音で起きて、寝室から空いた戸の隙間から父の仕事帰りの姿を見ていた。朝は早く出かけて、夜遅くに帰ってくる父親には絵本を読んでもらった記憶はない。今から30年も前の話だから、父親が育児に携わることに今ほど皆関心がなかったのだと思う。母に読んでもらう、『小人の靴屋』が好きだった。詳しいストーリーは思い出せないけど、小人が作り上げて…

  • ピアノが弾けると頭が良くなる!?

    金曜ドラマ『コウノドリ』公式twitterより。 https://twitter.com/kounodori_tbs/status/657527305347010560 私が小学生のとき、色白で気品のあるあだちくんという男の子が同級生にいた。あだちくんは、勉強もできて、ピアノもできた。小学校では筆算や掛け算に苦労し、音楽なんて音符も読めずに特に苦労した私からすると、あだちくんは雲の上のような存在だった。ピアノを伸びた背筋で上手に優しく弾く姿は、女の子でなくても憧れてしまう光景だった。 あだちくんしかり、ピアノを習っている同級生はみな勉強ができた。ピアノを練習すると、頭も良くなるのかと、おじさん…

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