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とある小児科医の、子育てに役立つ脳と心についてのブログ https://tanaka-hajime.hatenablog.com

大学で子どもの脳について研究している、小児科医です。2児の父でもあります。日々子どもから学んだこと、研究から学んだことを多くの方に知っていただき、より良い子育てにつながればこれ以上の幸せはありません。

田中 一
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2019/05/30

  • 父親も子育てを通じてホルモン分泌が変化する

    ポイント 父親としての変化を知ることは、成長の第一歩 女性は乳幼児の育児でホルモン分泌が変化する 男性も出産を期にホルモン分泌が変化し、男性ホルモンは減り女性ホルモンが増える ライフワークバランス?難しすぎん? 28歳で第一子、30歳で第二子、32歳で第三子、34歳で第四子を授かりました。父親という役割を担うようになって、今年で7年目です。月日が経つのが早い。父親としての成長は子どものそれと比べると遅いですが、毎日ステップアップしていたいと思います。ここ数年は、父親としての役割を果たしつつ、仕事での役割を果たすことに困難さを感じています。父親にも仕事にもやることの上限がないので、それにチャレン…

  • あらゆる可能性に備えて準備する脳

    ポイント シナプスの総数は4歳ごろがピークであり、その後減っていく。 シナプスが増えたり減ったりするときに、脳では激しい変化が起こる。 一部の精神疾患(自閉スペクトラム症、アルツハイマー病)はシナプスの形成に異常があるためにおこる 我が家のちびくんはイヤイヤ期 4人のわが子を産んでくれた妻に感謝している。4人の子どもたちが日々成長していく姿は、どんなに難しい課題をやり遂げることよりもすさまじい喜びを私に与えてくれる。特に、唯一の男の子で2歳の第3子ちびくんの最近の動向に目が離せない。彼はいま口を開けば「いやだ!」と言う。いわゆるイヤイヤ期といわれる過程なのだろう。 ぱぱ「お風呂に入ろう!」 ち…

  • 自画像と補助線と気迫

    自宅から200km離れた国立医療センター小児科での当直業務を終え、帰りの新幹線の中で秋晴れの空を眺めながら書いている。少し眠たいけれど、電子書籍を読みながら、読書の秋にふさわしい気付きを得たので書き留めておく。 小学校の卒業式で、尊敬する担任の先生が僕たち卒業生七人に授けてくれた詩を思い出す。瀬戸内海に浮かぶ島で育った私の小学生の時の同級生は少ない。しかし、いや、だからなのか、思い出は濃い。 高村光太郎の、道程の一節を黒板に書いて、教えてくれた。 この遠い道程のため。その時に教えてくれた一節には、後に知る『気迫』というワードはなかった。 私は医学部には学士編入で入学して今に至る。その過程で、同…

  • アロマザリング allomathering とは、親以外による子のお世話

    ポイント ・第二次世界大戦後、都市に人口が集中してきた。 ・それにともない、周囲に血縁者がいない核家族が増加した。 ・母親(一番の養育者)が育児を一人で担う過酷な状況に置かれていることが多くなっている。 ・ヒトは進化の過程で、所属する集団の複数のメンバーで子育てがなされてきた。 これをアロマザリングという。 ・虐待や発達の心配を抱える子どもの増加は、家族の在り方自体を見直すきっかけとなる。 我が家は妻の実家の近くに住んでいる 私は地方政令指定都市の医学部を卒業後、その大学小児科の医局に所属しております。そのままその地方に住み、いまは主に博士課程大学院生として学びながら、ときどき小児科医として働…

  • 発達障害?神経発達症? 結局どうなってんの? 

    ポイント 脳の働きの特性により生じる困り感が”生きにくさ”へとつながる場合に、神経発達症(発達障害)と診断されることがある。 発達障害と神経発達症が同じ意味で用いられることが多いが厳密には異なる。 今後は障害としてではなく神経学的多様性の一部として、神経発達症に統一される。 発達障害?神経発達症? コミュニケーションがとれない。落ち着きがない。読んだり書いたりできない。 そういった特徴の相談は、小児科外来で最も多い相談内容のひとつです。これまで、発達障害という病名がメディアや書籍などで取り上げられ、社会的な認知が進みました。慣れ親しんだ発達障害という病名の後を追うように、神経発達症という病名を…

  • クレーマーにブチ切れせずに、よりよい解決法を導くには? 

    ポイント 心理学用語でラポール(rapport)とは意思の疎通性を指す。 小児科では、真のクライアントである子どものほかに、親御さんとのラポール形成が重要である。 新型コロナウイルス対策のため電話診療が増えているが、電話診療でのラポール形成は注意を必要とする。 電話口からの激しい口調にたじろぐ 2022年の夏は、日本にとっては新型コロナウイルスの流行との戦いでした。その中で、電話でのやりとりを余儀なくされるケースも多くありました。インターネットやSNSのような匿名性はないものの、相手の見えない電話でのやりとりでは、これまでに経験したことのない出来事が多くありました。 「どうしてもっと検査をして…

  • 就学前の親のサポートは一生もの

    ポイント ・子育て中の親は、子どもにサポートしてあげられる時間は限られている ・だからサポートしてあげられる時間だけは、ポジティブな声がけをする ・就学前に親から手厚いサポートを受けた子は、のちに海馬の能力が開花する ・就学後にいくらサポートしても、その修正はほとんどできない 我が家はいま、夏休み 小学一年生の娘と、保育園に通う4歳と2歳、そしてつい先日生まれた新生児、彼ら四人の子どもと妻と私の六人家族です。妻の実家で夏休みのほとんどを過ごさせてもらっています。お義母さまには全く頭が上がりません。上げようと思ったこともありません。このままでは頭が土に埋まりそうですが、それも至極当然の事として受…

  • こどもの脳へ及ぼす抗ヒスタミン薬の影響

    身近な抗ヒスタミン薬はどんなもの? アトピー性皮膚炎をもつこどもさんに、抗ヒスタミン薬が月単位あるいは年単位で処方されているケースがよくある。小児科外来だけでなくプライベートでもよく遭遇する。先日も、友人のこどもさんで、アトピー性皮膚炎の痒みを抑えるために数か月単位で抗ヒスタミン薬を飲み続けているというエピソードを聞いた。風邪をひいてしまったときにもよく処方される身近な抗ヒスタミン薬は、どんな作用と副作用を持つのだろうか?どんなときに抗ヒスタミン薬が必要なのだろうか?改めて調べてみた。 ヒスタミンってなに? そもそもヒスタミンとは、生理活性物質のひとつであり、体のいろいろなところで働く。わかり…

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