メドヴェージェフ元大統領は今月2日「1月から7月までに21万人以上がウクライナとの戦いに参加するため国防省と契約した」「さらに1万8,000人以上が志願兵部隊に入隊した」と明かし、ロシアとウクライナの動員率には「毎月1万人」「年間12万人」のギャップが生じている。
目を覆いたくなる東部戦線の状況、どこまでウクライナ軍は下がるのか
DEEP STATEとRYBARは29日夜「ロシア軍はコンスタンチノフカ、ポクロウシク、クラホヴェ、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、ドイツ国防省でウクライナ支援を担当するクリスチャン・フロイディング少将は「2025年の早い段階でウクライナ軍はポクロウシクを放棄するだろう」と述べた。
ゼレンスキー大統領、脱走兵が来年1月1日までに復帰すれば責任を問わない
ウクライナでは動員努力を台無しする規模の無断離脱や脱走が2024年(5万人以上)に発生し、ゼレンスキー大統領は28日に「脱走兵の自発的復帰に関する法案」に署名、戒厳令中に脱走した兵士(10万人以上)が2025年1月1日まで自主復帰すれば刑事責任に問われない。
ウクライナ軍兵士10万人以上が部隊から脱走、20万人に達する可能性も
Defense Newsは30日「これまでに10万人以上のウクライナ軍兵士が無断離脱や脱走で起訴されている」「実際の脱走兵は20万人に達しているかもしれないとウクライナ人議員が述べた」と報じ、主な脱走原因は戦いへの疲れ、戦意の喪失、戦争指導に対する怒り、勝利がおぼつかないことへの苛立ちなどだ。
防衛省、もがみ型が豪次期フリゲートに選ばれれば海外移転を認める
豪メディアは今月7日「海軍の汎用フリゲート調達はTKMSと三菱の間で最終入札が行われる」と報じたが、防衛省も28日「我が国が豪次期汎用フリゲートの共同開発・生産に選ばれば防衛装備移転三原則に従い、令和6年度型護衛艦(06FFM)の完成品、部品、技術情報の移転を認める」と発表した。
侵攻1010日目、ロシア軍がポクロウシク、クラホヴェ、ヴェリカノボシルカで前進
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは28日夜「ロシア軍がポクロウシク方面、クラホヴェ方面、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「ロシア軍がポクロウシク方面で前進した」と報告し、南ドネツクの状況は相変わらずだ。
侵攻1008日目、久々に南ドネツク方面でのロシア軍前進はなし
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは27日夜「ウクライナ軍がクルスク方面で後退した」「ロシア軍がトレツク・ニューヨーク方面、ポクロウシク方面で前進した」と報告したが、久々に南ドネツク方面でのロシア軍前進は報告されなかった。
バイデン政権、動員年齢を18歳に引き下げるようウクライナに要請
ゼレンスキー大統領は先月「パートナーらは動員年齢の引き下げを望んでいるものの必要ない」と述べていたが、AP通信は28日「バイデン政権が動員年齢を18歳に引き下げるよう要請した」「現在の戦況を計算するともっと多くの兵士が必要だ」と報じて注目を集めている。
土壇場でのATACMS制限緩和、ウクライナの軍事的破綻を早めるだけ
Defense Prioritiesのダニエル・デペトリス氏とダニエル・デペトリス氏は「土壇場でのATACMS制限緩和は『戦場における優位性の獲得』や『交渉立場の強化』に結びつけるには遅すぎる」「この決定はウクライナの軍事的破綻を早めるだけかもしれない」と指摘した。
ウクライナ軍が反撃、ボルチャンスクとチャシブ・ヤールで領土を奪還
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは27日「ウクライナ軍がボルチャンスク市内とチャシブ・ヤール市内でロシア軍を押し戻した」「ロシア軍がトレツク市内で支配地域を広げた」と、DEEP STATEもチャシブ・ヤール市内について「ノヴィ地区がグレーゾーンに移行した」と報告した。
侵攻1007日目、渡河したロシア軍がオスキル川西岸の足場を広げる
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは26日夜「オスキル川を渡河したロシア軍が足場を広げてノヴォムリンスク集落にも侵入した」「ロシア軍が南ドネツクやヴェリカノボシルカ方面の複数方向で前進した」と報告、もう東部戦線はどこもかしこも突破され、囲まれ、拠点や領土を失い続けている。
ウクライナ人兵士は何人死んだのか? 最低でも6万人~10万人が戦死
WSJは今年9月「ウクライナ人兵士の死傷者数は約48万人」と報じたが、Economistも26日「最低でも6万人~10万人のウクライナ人兵士が戦死している」「さらに40万人が負傷して戦闘不能になっているだろう」と言及し、ウクライナ軍の人的損害はロシア軍と比べて極端に少ない訳では無い。
ゼレンスキー大統領、国防予算が足りないのに増税法案への署名を拒む
ウクライナは自己財源の全てを国防予算に割り当てても軍のニーズを満たすことができず、ゼレンスキー大統領は最高議会が可決した増税法案への署名を拒み続け、Ukrainska Pravdahaは「資金不足で予定されていた国防支出が削減されるかもしれない」と警告した。
ロシア軍がオスキル川西岸に足場を確保、クラホヴェ市中心部にも侵入
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは25日夜「ウクライナ軍によるクピャンスク東市内の掃討が完了した」「ロシア軍がオスキル川を渡河して西岸に足場を築いた」「ロシア軍がクラホヴェ市中心部の一角に足場を築いた」と報告した。
ウクライナ軍兵士の高齢化問題、動員年齢の上限を55歳に引き下げる動き
ウクライナでも「兵士の高齢化」が目立ち、第65機械化旅団の大隊指揮官は「やって来る新兵の大半は45歳以上」「50歳以上の新兵は医師の診断書付きでデイケアセンターを管理している気分になる」と証言していたが、強制動員の対象年齢を55歳に引き下げる法案が提出された。
外交に及ぼす防衛産業の影響力は軍事力と同じ、持続可能な生産規模が重要
Financial Timesは25日「フランスが防衛産業界の即応性を高める投資計画にEU加盟以外の参加を認めた」「欧州は防衛産業の能力が軍事力と同じぐらい外交力に影響を及ぼすと気づき始めた」「ウクライナ支援を即時性ではなく持続可能な生産能力として捉えるようになった」と報じた。
クラホヴェ方面は壊滅的、ロシア軍はヴェリカノボシルカ東郊外にも到達
DEEP STATEとRYBARは24日夜「ロシア軍がクルスク方面、クピャンスク方面、ポクロウシク・クラホヴェ方面、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、もうクラホヴェ方面の防衛状況は壊滅的で、ロシア軍がヴェリカノボシルカ東郊外に到達したことも視覚的に確認された。
ロシア軍がザポリージャ市への大胆な攻撃準備を進めている可能性
ウクライナ軍は10月以降「ロシア軍によるザポリージャ方面への攻勢」を警告、Washington Postの取材に応じた第128山岳強襲旅団も「ロシア軍が大規模な攻勢を準備中」と証言したが、Economistも24日「ロシア軍がザポリージャ市への大胆な攻撃準備を進めている」と報じた。
侵攻1005日目、南ドネツクにの防衛状況は酷いの一言に尽きる
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEも23日夜「ロシア軍がクルスク方面、クピャンスク方面、ポクロウシク・クラホヴェ・ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、特に南ドネツクの状況は酷いもので、もうロシア軍が進みたい方向に進みたいだけ前進しているように見える。
カナダは最大12隻の通常動力型潜水艦を調達するため情報提供依頼書(RFI)を9月に発行、日本はたいげい型潜水艦で入札に参加すると予想されていたが、カナダメディア=The Hill Timesは21日「日本はカナダ海軍の潜水艦入札に参加しない」と報じている。
ロシア軍がウクライナ軍の防衛ラインを突破、ヴェリカ・ノボシルカに迫る
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは21日「ロシア軍がヴェリカ・ノボシルカ方面で5km以上も前進した」と報告していたが、ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEも22日夜「ロシア軍に防衛ラインの脆弱さを察知され突破を許した」と報告した。
F-35Aの調達コストは更に上昇、LOT18~19で9,000万ドルに近づく
F-35Aの調達コストは2019年締結のLOT12~14で8,920万ドルから7,600万ドルまで値下がりしたものの、2022年締結のLOT15~17で8,250万ドルに値上がりし、まもなく締結されるLOT18~19でも値上がりすると報じられており、取得コストは限りなく9,000万ドルに近づくらしい。
侵攻1002日目、今度はヴェリカ・ノボシルカ方面の防衛ラインが崩壊か
DEEP STATEとRYBARは21日夜「ロシア軍がトレツク市内、ポクロウシク方面、南ドネツク方面、ヴェリカ・ノボシルカ方面で前進した」と、特にDEEP STATEが「新たな攻勢が始まった」と報告していたヴェリカ・ノボシルカ方面についてRYBARは「5km以上もロシア軍が前進した」と報告した。
ロシア軍にクピャンスクへの突破を許した理由、ローテションと人員不足
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは「どうしてロシア軍にクピャンスク東市内への突破を許したのか謎だ」と述べていたが、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは21日「敵のローテションを狙った攻撃だった」「人員不足が状況を悪化させた」と報告した。
SS-20の再来、中距離弾道ミサイルによる模擬攻撃はNATOへの警告
ロシア軍は21日に新型中距離弾道ミサイルでウクライナを攻撃、プーチン大統領も「オレシュニクの攻撃テストが成功した」「我々への武器使用を許可している国を攻撃する権利がある」と述べ、これはウクライナではなく「NATOへの脅し」という見方が多い。
サウジアラビアの関係者は今年2月「英国を通じたGCAP参加協議は順調に進展している」と言及、イタリアのメローニ首相も今月19日「G20でGCAP参加国の拡大について協議した」と明かし、朝日新聞も21日「英伊日がGCAPへのサウジ参加を協議し、今後3ヶ国は本格協議に入る方針だ」と報じた。
ウクライナ軍はクルスクで7kmも後退、ロシア軍はクラホヴェで国旗を掲げる
DEEP STATEとRYBARは20日夜「ロシア軍がクルスク方面、クピャンスク方面、南ドネツク方面、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、ウクライナ軍はクルスク方面で最大7kmも後退を強いられ、ロシア軍はクラホヴェ東市内で国旗を掲げ、ヴェリカノボシルカ方面で新たな攻勢を開始した。
ゼレンスキー大統領、我々にロシア軍を国境線まで押し戻す力はない
ゼレンスキー大統領はFox Newsの取材に応じた中で「我々にロシア軍を1991年の国境線まで押し戻す力がないことを理解している」「クリミア返還のため何万人もの命を犠牲にすることは許されない」「米国が軍事支援が停止すればロシアとの戦争に負けるだろう」と述べた。
ウクライナ軍司令官、最も効果的で戦場に適している砲兵システムはM777
ウクライナ軍のミサイル・砲兵部隊で副司令官を務めるセルヒー・ムシエンコ大佐は「ロシアとの戦争で砲兵部隊の役割や戦術がどう変化したか」「ウクライナ軍の砲兵装備や弾薬の状況」「ロシア軍が状況に合わせてアプローチをどう変化させてきたか」について興味深い視点を提供した。
侵攻1000日目、南ドネツクにおけるウクライナ軍の防衛状況は最悪
DEEP STATEとRYBARは19日夜「ロシア軍がクピャンスク方面、トレツク市内、ポクロウシク方面、南ドネツク方面、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、特筆すべきはロシア軍が南ドネツクで大きく前進した点で、同方面の防衛状況は最悪の一言に尽きる。
Baykarが開発中のTB3、強襲揚陸艦からの発艦と着艦に成功
BaykarはMALE UAV(中高度・長時間滞空型無人航空機)のTB2が軍事的にも商業的にも成功を収め、強襲揚陸艦での運用に対応したTB3の開発を進めており、Baykarのセルチュク・バイラクタル最高技術責任者は19日「TB3がアナドルからの発艦と着艦に成功した」と発表した。
ノルウェーのフリゲート艦調達、候補はFDI、F126、26型、コンステレーション級
ノルウェー国防省は19日「フリチョフ・ナンセン級フリゲートの後継艦取得に向けた協議にフランス、ドイツ、英国、米国を招待する」と発表、2025年中にFDI、F126、26型、コンステレーション級の中から調達艦を選択する予定だが、2029年に1番艦を引き渡すという条件がネックだ。
侵攻999日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール市内とトレツク市内で前進
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは18日夜「ロシア軍がクルスク方面、チャシブ・ヤール市内、トレツク市内、ポクロウシク方面、南ドネツク方面、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、特にチャシブ・ヤールではロシア軍がカリニナと比較的大きな森林地帯を占領した。
そうりゅう型潜水艦のエジプト輸出、両国の交渉は順調に進展している
防衛市場の動向を伝えるTactical Reportは昨年6月「アレクサンドリア造船所が川崎重工業とそうりゅう型潜水艦の輸出、現地生産、技術移転、ライセンス契約について協議を進めている」と報じていたが、5日「そうりゅう型潜水艦に関するエジプトと日本の交渉は順調に進展している」と報じた。
ドニエプル川左岸上陸作戦の総括、実施前から失敗すると分かっていた
Ukrainska Pravdaは「ドニエプル川左岸上陸作戦」を総括した記事を18日に公開、これは「作戦に参加もしくは関与した20人の証言」に基づいており、作戦目標、作戦準備、投入戦力の規模、左岸への兵站ルートなどが杜撰で、投入された海兵隊3個旅団(+予備1個旅団)は悲劇的な結末を迎えた。
侵攻998日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール市内中心部に到達か
DEEP STATEとRYBARは17日夜までに「ロシア軍がチャシブ・ヤール市内、トレツク市内、ポクロウシク方面、南ドネツク方面で前進した」と、特にDEEP STATEは「グレーゾーンがチャシブ・ヤール市内中心部まで伸びたと」と、RYBARも「ロシア軍が市内中心部まで前進した」と報告した。
バイデン大統領がATACMS使用制限を緩和、北朝鮮への政治的メッセージ
バイデン大統領は「ATACMSによるロシア国内の攻撃」を認めてこなったが、New York Timesは17日「バイデン政権が方針を転換してATACMSの使用を承認した」「この方針転換は北朝鮮に対する政治的メッセージだ」「ATACMSは当面『クルスク方面の脅威』に使用される」と報じた。
ロシア軍がエネルギー施設への大規模攻撃を再開、ウクライナ各地で爆発音
ロシア軍は17日早朝に計210発のミサイルと無人機をウクライナに向けて発射、ゼレンスキー大統領は「敵の狙いは我が国のエネルギーインフラで140以上の空中目標を破壊したものの、残念ながら命中弾や破片の落下によって施設に被害が出ている」と発表した。
M777生産再開に向けた動き、BAEが生産施設建設への投資を発表
榴弾砲や自走砲の通常火力が再評価されウクライナで活躍しているM777に関心が集まっているものの、BAEは「最低でも150門以上の発注がないと生産ラインの再開を決断できない」と述べていたが「M777への新しい投資」を発表、生産再開に向けた条件が徐々に整いつつある。
インド海軍向けのUNICORN、日本とインドで共同開発・共同生産
防衛省は今月15日「インドへのUNICORN移転に関して防衛装備品・技術移転協定に基づく細目取極に署名した」と発表、インドメディアも「Bharatが日本と共同開発するUNICORN導入を進めている」と報じ、インド向けUNICORNは両国による共同開発・共同生産の形になるようだ。
ロシアは交渉前までにクルスク奪還、ウクライナは交渉開始まで保持
New York Timesは16日「クルスクでの反撃は『交渉時の領土に関する議論』をウクライナ領のみ限定したいロシアの意志の現れだ」と指摘したが、ロシアは戦場で勝利を積み重ねているため「交渉に応じる理由が見当たらない」「仮に応じてもプーチンの要求は極めて大きなもになる」という意見もある。
シヴェルシク方面の嘘報告がバレる、占領した集落はウクライナ軍支配下
ロシア国防省は「ドネツク州のビロホリウカ、セレブリャンカ、フリホリフカ、ヴェルフノカミャンスケを占領した」と発表したが、RYBARなどロシア人ミルブロガーらは「事実ではない」と否定、査察によって現地司令部の嘘報告が発覚し、第3軍団司令官は解任、第7旅団司令官は拘束、同大隊指揮官も解任されたらしい。
ウクライナ軍の嘘報告、DEEP STATEは状況を悪化させるだけと苦言
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは15日夜「ロシア軍がハルキウ州とドネツク州の複数方向で前進した」と報告、特に「南ドネツク方面で現実と一致しない上への報告が問題になっている」「現場指揮官の嘘報告が状況悪化への対応を遅らせた可能性が高い」と指摘した。
NATO加盟国のクロアチアがTB2を選択、6機の調達コストは約1億ドル
クロアチアのアヌシッチ国防相は15日「政府がTB2の調達案を承認した」と発表、6機のTB2が含まれるパッケージの推定価格は9,500万ドルと報じられており、クロアチアはポーランド、ルーマニア、アルバニアと共にTB2を選択したNATO加盟国になった。
防衛省、海上自衛隊の滞空型無人機にMQ-9B SeaGuardianを選定
防衛省は15日「海上自衛隊の滞空型無人機としてMQ-9B SeaGuardianを選定した」と発表、2038年までに23機を取得する見込みだが、同機の調達コストは安くなく諸外国並にオフセットを要求して投資額の一部を国内回収できるようにした方がいいかもしれない。
ザポリージャ方面で戦うウクライナ人、ロシア軍が何か重大なことを準備中
ウクライナ軍南部司令部は10月と11月に「ロシア軍によるザポリージャ方面への攻勢」を警告したが、Washington Postの取材に応じた第128山岳強襲旅団の少佐も「ロシア軍が大規模な攻勢を準備している」「その根拠はザポリージャ州の戦力が大幅に増強されているため」と述べた。
DEEP STATEがウクライナ軍に苦言、言葉だけで拠点は保持できない
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは14日夜「ロシア軍がクルスク州とドネツク州で前進した」と報告、さらに視覚的証拠が登場しても拠点喪失を認めないウクライナ軍に「如何に報道官が拠点保持を訴えてもロシア軍は前進するチャンスを掴んだ」と苦言を呈した。
ウクライナ国防省、動員解除法案を12月18日までに準備すると約束
動員法改正案には当初「復員規定」が盛り込まれていたもののウメロフ国防相やシルスキー総司令官の要請で削除され、法案成立後「動員解除に否定的な意見」が複数登場していたが、国防省は14日「動員解除の手続きと条件を定めた法案の作業が12月18日までに完了する」と発表した。
ウクライナの最優先は安全保障、戦場の結果に左右される領土奪還は無理
New York Timesの取材に応じたウクライナ当局者は「将来の交渉で重要なのは領土ではなく安全保障」と述べたが、ロシア当局者は「占領した領土のみで停戦に合意することはない」「停戦条件は戦場で有利な立場にあった者が決める」と主張した。
侵攻995日目、ロシア軍の装甲車輌部隊がクピャンスク市内に侵入
DEEP STATEは13日夜「ロシア軍がクピャンスク方面、クラホヴェ・ヴフレダル(南ドネツク)方面、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、特筆すべきは「ロシア軍の装甲車輌部隊がクピャンスク市内に侵入した点」で、オスキル川東岸地域の状況が急速に悪化している。
NATO軍事委員長、ロシアが核兵器を保有していなければ直接参戦していた
NATOのバウアー軍事委員長は国際戦略研究所主催の討論会で「人々は『戦車もF-16もHIMARSもレッドラインではなかったではないか』『なぜもっと早く与えなかったのか』と責めるが、ロシアは核兵器を保有しており、このリスクについての政治的議論は簡単ではない」と述べた。
韓国海軍、独島艦でGray Eagle STOLの運用テストを実施
英海軍は短距離離着陸能力を備えるMojaveをクイーン・エリザベス級空母でテストしたが、韓国海軍も13日「独島艦でGray Eagle STOLをテストした」と発表した。この機体はMojaveの生産機バージョンで、Gray Eagle 25Mに導入された技術が採用されているらしい。
侵攻994日目、ロシア軍が防衛ラインを突破してクラホヴェ市内に侵入
DEEP STATEとRYBARは12日夜「ロシア軍がクピャンスク、ポクロウシク、クラホヴェ、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、特筆すべきは「ロシア軍がクラホヴェ東市内に足場を築いた」と両者が報告している点で、残念ながらクラホヴェ東郊外の防衛ラインは正面から突破されてしまったようだ。
侵攻933日目、ロシア軍がザポリージャとドネツクの州境で新たな攻勢
DEEP STATEとRYBARは11日夜「ロシア軍がクピャンスク、ニューヨーク、ポクロウシク、クラホヴォ、ヴェリカノボシルカ方面で前進した」と報告、ウクライナ軍は「ザポリージャでロシア軍の攻撃がいつ始まってもおかしくない」と警告していたが、ロシア軍はザポリージャとドネツクの州境で攻勢に出た。
ロシア軍の反撃が始まったクルスク方面、ウクライナ軍は後退を強いられる
DEEP STATEとRYBARは11日夜「ロシア軍がクルスク方面で前進した」と報告、外交政策研究所のロブ・リー氏も「投入されている部隊の規模や質を見ればウクライナがドンバスよりクルスクを優先しているのは明らかだ」「ザポリージャで新たな攻撃が始まればウクライナ軍はさらに引き伸ばされるだろう」と指摘した。
ウクライナ軍の警告、ザポリージャでロシア軍が攻撃が始まる可能性大
ウクライナ軍は10月「敵がザポリージャ方面で攻勢を準備している」と警告し、カミアンスケ北岸地区、レバドネ方向、ロボティネ方向でロシア軍の前進が確認されていたが、再び「ロシア軍が攻撃部隊をザポリージャ地域の前線に移動させている」「攻撃がいつ始まっておかしくない」と警告した。
嘘は全てを滅ぼす、クラホヴェの状況が新たな惨事を引き起こす可能性
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは11日「クラホヴェの状況は悪化し続けている」「嘘は全てを滅ぼすという事実に目を向けなければならない」と警告、これを取り上げたUkrainska Pravdaも「クラホヴェ周辺の困難な状況は惨事に発展する可能性がある」と報じた。
ポーランドがウクライナ支援の詳細を公開、支援総額はGDP4.91%相当
ゼレンスキー大統領は軍事支援に関して「ポーランド批判」とも受け取れる発言を行い、ポーランド側が「困難な時期に手を差し伸べてくれた友人を批判するのではなく感謝しろ」と反論していたが、ポーランド大統領府も「ウクライナ支援にGDPの4.91%相当を割り当てている」と唐突に発表した。
侵攻992日目、ウクライナ軍の状況は悪くなる一方で希望が見出せない
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは10日夜「ロシア軍がトレツク市内のジェルジンスキー鉱山敷地に侵入した」と、さらにDEEP STATEとRYBARは「ロシア軍が南ドネツクでも広範囲で前進を遂げた」と報告し、ウクライナ軍の状況は悪くなる一方だ。
ペルーの戦闘機調達にF-16、Rafale、Gripenが予備提案を提出
ペルーのチャベス国防相は10月「憲法上の義務を果たすため新しい戦闘機を24機購入する」と発表、導入候補はF-16 Block70、Rafale F4、GripenE/Fで、スペインのディフェンスメディアは8日「既に3社はペルー空軍に予備提案を提出済みだ」と報じた。
C-390のセールスは絶好調、スウェーデンも同機導入の意向を表明
中型軍用輸送機の更新が本格化する中、エンブラエルはオランダ空軍、オーストリア空軍、チェコ空軍、韓国空軍からC-390の受注に成功し、スウェーデン国防省も9日「C-390導入交渉を開始する準備が出来ている」と、エンブラエルも「スウェーデンは戦術輸送機の近代化のためC-390を選択した」と発表した。
侵攻991日目、ウクライナは1年以上も土地を失い続ける日々が続く
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは9日夜「ロシア軍が南ドネツク方面で前進した」と報告、RYBARを運営するロシア人ミルブロガーのズヴィンチュク氏はWashington Postの取材に「客観的な情報という単純な原則は存在しない」と述べた。
F-35で後悔したポーランド、ウイングマン計画への早期出資を模索
ポーランドはF-35A導入に伴い「どれだけ購入しても『商業的成功』が確定した後では出資国の地位は得られない」と思い知るキッカケとなり、F-35で作動するウイングマン=自律的飛行が可能な無人戦闘機への早期関与を模索中で、米空軍主導のCCAと豪主導のMQ-28Aに関心を寄せている。
中国が珠海航空ショーでJ-35Aを正式公開、J-20S、J-15T、J-15Dも
今月12日に開幕する珠海航空ショーでJ-35Aが正式公開される予定で、J-20の複座型=J-20S、電磁式カタパルトに対応したJ-15T、EA-18Gに相当する電子戦機のJ-15Dも登場し、改良されたCH-7も姿を見せる可能性がある。
クラホヴォを巡る戦い、ロシア軍は夏季攻勢に匹敵する速度で前進中
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは8日夜「ロシア軍のクルスク方面に対する攻勢が続いている」「ロシア軍がクピャンスク方面と南ドネツクで前進した」と報告し、ロシア軍は夏季攻勢に匹敵する速度で南からクラホヴォ方向の押し上げを続けている。
欧州が取り組む武器システムの主権回復、ITAR Freeがトレンドに浮上
欧州はウクライナとロシアの戦争を通じて「武器システムの主権確保が如何に重要か」を再認識し、米国の国際武器取引規制=ITARを回避する代替技術の開発、既存システムから当該技術や部品の排除、ITAR Freeで設計した武器システムの開発を進めている。
ロシア軍は南ドネツクで前進を続ける中、クルスク方面でも攻勢を再開か
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは7日夜「ロシア軍がクルスク方面で攻勢を再開した」「ロシア軍がポクロウシク・クラホヴォ・ヴフレダル(南ドネツク)方面で前進した」と、ロシア人が運営するRYBARも「ロシア軍がポクロウシク方面で拠点を占領した」と報告した。
イスラエルがF-15IA購入を発表、52億ドルの支払いは米国の軍事援助
イスラエル国防省は7日「F-15IA×25機を52億ドルで購入する契約を締結した。この中には25機の追加購入オプションも含まれている。納入開始は2031年で年4機~6機のペースで引き渡される」と発表。但し、調達費用の支払いは米国の軍事援助によって賄われる見込みだ。
豪海軍の汎用フリゲート調達、最終候補に生き残ったのはドイツと日本
豪国防省は6月「汎用フリゲート調達のためドイツ、スペイン、日本、韓国の造船企業に情報提供の要望書を送った」と明かし、豪メディアは7日「スペイン企業と韓国企業が入札から排除され、TKMSと三菱の間で最終入札が行われる」と報じたが、欧州ではFincantieriがTKMS買収に名乗りを挙げた。
侵攻988日目、ロシア軍がトレツク、ポクロウシク、南ドネツクで前進
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEはDEEP STATEは6日夜「ロシア軍がトレツク市内、ポクロウシク・ディミトロフ方面、クラホヴォ・ヴフレダル(南ドネツク)方面で前進した」と報告、トレツク市内ではセリダブと異なり「本格的な市街戦」が繰り広げられている。
バイデン政権が急ぐウクライナ支援の実行、トランプ氏が阻止する可能性
Politicoは6日「トランプ氏の大統領就任に伴ってウクライナ支援が停止される恐れがあり、バイデン政権は実行されていない60億ドル以上の資金を就任式までに支出する計画だが、全ての支援が届くのは就任式の後に可能性が高く、大統領に就任したトランプ氏が移送中止を命じるかもしれない」と報じた。
ロシア軍は戦場で露呈した問題を修正、もう砲弾の餌と馬鹿に出来ない
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは6日「ロシア軍は戦場で露呈した問題を修正し続けている」「ロシア人兵士を『砲弾の餌』と呼ぶのが定番だったが、現在は数週間~数ヶ月間の追加訓練を実施している」「1ヶ月間~2ヶ月間毎の定期的なローテーションも行われている」と報告した。
酷評されるクルスク侵攻、シルスキー総司令官は有用だったと主張
クルスク侵攻に対する国内外の風当たりは強く、ウクライナメディアも「クルスク州のウクライナ軍は完全に劣勢だ」と報じる中、シルスキー総司令官は6日「ロシア軍によるスームィ侵攻計画が5月に判明し、ロシア領クルスク州内での作戦実施が決定された」と説明して「クルスク侵攻は有用だった」と強調した。
勢いが落ちないロシア軍の攻勢、南ドネツクの状況悪化は目も当てられない
DEEP STATEとRYBARは5日夜「ロシア軍がクピャンスク方面、スバトボ・リマン方面、コンスタンチノフカ方面、ポクロウシク・ディミトロフ方面、クラホヴォ・ヴフレダル(南ドネツク)方面で前進した」と報告、特に南ドネツクの状況悪化が酷く、クラホヴェが年内に陥落しても全く驚きはない。
Lockheed Martinはオーストラリア軍から軍事向け通信衛星の契約(70億豪ドル相当)を2023年に受注していたが、アルバニージー政権は4日「同計画を中止する」と発表し、メディア、安全保障関係者、産業界から非難の声が上がっている。
ポーランドでのウクライナ旅団創設、参加希望者が増加し年末までに訓練開始
ポーランドのコシニャクカ・ミシュ国防相はウクライナ旅団創設について10月「9月1日の訓練開始までに十分な参加者が集まらなかった」と明かしていたが、現在は参加希望者が500人近くまで増加し、Ukrinformは5日「年末までにポーランドで訓練が開始される予定だ」と報じた。
ポーランド副首相、ゼレンスキーは我々を戦争に引きずり込みたいだけ
ゼレンスキー大統領は31日「ポーランドにロシア軍のミサイル迎撃もMiG-29提供も拒否された」と公の場で発言し、ポーランドのガフコフスキ副首相は4日「ゼレンスキーはポーランドを戦争に引きずり込みたいのだ」「困難な時期に手を差し伸べてくれた友人を批判するのではなく感謝しろ」と述べた。
ウクライナメディア、相次ぐ撤退と防衛ラインの崩壊は人員不足が原因
New York Timesは1日「もはや戦争は膠着状態ではなく、ウクライナにとってのウィークポイントは武器供給ではなく兵士不足だ」と報じたが、ウクライナメディアも5日「膠着状態だった前線の動きが激しくなっている」「ウクライナ軍の相次ぐ撤退と防衛ラインの崩壊は人員不足が原因」と指摘した。
南ドネツク方面の戦い、ウクライナ軍が守るクラホヴェは危機的状況
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは5日未明「ロシア軍がクピャンスク方面とクラホヴォ・ヴフレダル(南ドネツク)方面でロシア軍が前進した」と報告、もうクラホヴェに通じる兵站ルートは敵砲兵部隊やFPVドローンの射程圏内に収まり、ロシア軍地上部隊もクラホヴェ郊外に迫っている。
火力支援能力の再構築、オランダ陸軍がCV90Mjölnerや新型迫撃砲を取得
オランダはCV90Mjölnerに発注したと噂されていたが、Janesも1日「オランダ陸軍は保管中だったCV90MkIIIを改造してCV90Mjölnerを15輌取得する」と報じ、新型の120mm/81mm迫撃砲調達と合わせて陸軍全体の火力支援能力を再構築する計画だ。
欧州諸国が急ぐ砲兵戦力の再構築、ポルトガルもCaesar取得を発表
欧州諸国は砲兵システムの再取得や増強に乗り出しており、この需要の恩恵を受けているのはKNDSとHanwha Aerospaceでポルトガル陸軍も「Caesar MarkII×36輌を取得する」と発表、スペインのディフェンスメディアは「周辺国が全てCaesarを選択した」と報じている。
ロシア軍が南ドネツクで前進、ウクライナ議員は50万人の追加動員を要求
DEEP STATEとRYBARは3日夜「ロシア軍が南ドネツクで前進した」と報告、ウクライナ国内では安全保障委員会に所属するコステンコ議員が「現在の戦況を考えると50万人の追加動員が必要だ」と言及し、ウクライナ軍の兵士不足が浮き彫りなった格好だ。
ロシア軍がクラヒフカを占領、南ドネツクのバランスが大きく崩れる
DEEP STATEとRYBARは2日夜「ロシア軍がクルスク州コレネフレスキー地区、ドネツク州クラホヴォ・ヴフレダル方面で前進した」と、特にDEEP STATEは「ロシア軍がクラヒフカを占領し、支配地域を大きく広げた」と報告し、ウクライナ軍は南ドネツク方面で急速に領土を失っている。
戦争は膠着状態から抜け出し、ウクライナの弱点は武器供給ではなく兵士不足
New York Timesは1日「米政府のアナリストは『今後数ヶ月の間にロシアが大きな利益を得る可能性は低い』と予想したが間違っていた。米軍当局者らは『もう戦争は膠着状態ではない』『ウクライナにとってのウィークポイントは武器供給ではなく兵士不足だ』と結論づけている」と報じた。
豪海軍の老朽化したコリンズ級潜水艦、本当に2040年代まで運用可能か?
豪国営放送は1日「コリンズ級潜水艦6隻のうち2隻で前例のない船体腐食が見つかり、緊急メンテナンスもストライキの影響で遅れている。残り3隻もアップグレードの完了待ちで、運用可能な潜水艦は1隻しかない」と報じ、コリンズ級潜水艦を2040年代まで運用できるのか疑問の声があがっている。
南ドネツク方面の戦い、ロシア軍は夏季攻勢に匹敵する速度で前進中
DEEP STATEは1日夜「ロシア軍がスバトボ・リマン方面、ポクロウシク方面、クラホヴォ・ヴフレダル方面で前進した」と、特にDEEP STATEとRYBARは「ロシア軍が南ドネツク方面で大幅な前進を遂げた」と報告し、夏季攻勢に匹敵する速度でクラホヴォ方向に前進している。
イランが報復攻撃を計画中、報復の連鎖が続けば迎撃弾の米軍備蓄も消耗
イスラエルは先月26日に報復攻撃を実施、イラン側は当初「ほとんどのミサイルとドローンを撃墜した」と主張して「報復攻撃の深刻さ」を軽視していたが、New York Timesは31日「イランが報復攻撃を計画中」と報じており、報復の連鎖が続けば迎撃弾の米軍備蓄も消耗することになる。
冷却分野の革新的企業、Reaction Enginesが資金調達に失敗して倒産
英国のReaction Enginesが開発した画期的な冷却装置=プリ・クーラーは1,000度に達する高温の空気を1/100秒で-150度Cまで冷却することができ、既存の戦闘機エンジンにも飛躍的な性能向上をもたらすと期待されていたが、同社は資金調達に失敗して経営破綻してしまった。
ゼレンスキーがMiG-29提供でポーランドを批判、何も起こらなかった
ゼレンスキー大統領は31日「ロシア軍のミサイル迎撃もMiG-29提供もポーランドに拒否された」と発言、これにポーランドのシコルスキ外相が「支援を提供している国の中で我々は多くのことをしてきた」とやり返し、ウクライナメディアも「ポーランドがゼレンスキーの非難に反論した」と報じた。
ウクライナ軍指揮官の訴え、階級の高い上官ほど悪い報告を聞きたがらない
第92独立強襲旅団の偵察部隊で指揮官を務めるレオニード・マスロフ氏はメディアへの寄稿の中で「階級の高い上官ほど悪い知らせを聞きたがらない。上官はミスを改善するよりも無能な部下を頼り、事実を報告する部下を信用せず話を聞こうしない」とウクライナ軍の問題を訴えた。
ロシア軍が開始した南ドネツクの攻勢、7日間で11kmも前線を押し上げる
DEEP STATEとRYBARは31日夜~1日朝までに「ロシア軍がポクロウシク方面、クラホヴォ方面、ヴフレダル方面で前進した」と、特にDEEP STATEは南ドネツクでの広範囲なロシア軍前進を報告しており、10月25日頃に始まったロシア軍の前線押し上げは最大11kmの深さに達している。
英国の国防予算を巡ってF-35BとGCAPが競合、どちらが利益をもたらすか
Lockheed Martinは英国の限られた予算枠の中で「F-35BとGCAPは両立しない」と懸念してロビー活動を強化、F-35が英国経済にもたらす利益(約450億ポンド=8.8兆円)を強調して投資継続を訴えたが、GCAP側もPwCが経済効果をまとめて反撃を行うらしい。
インド、約38億米ドルで陸海空軍向けにMQ-9Bを計31機購入
インド政府は10月「約38億米ドルで海軍向けにSeaGuardianを15機、陸軍と空軍向けにSkyGuardianを計16機購入する」と発表、GA-ASIとMQ-9Bの保守拠点をインドに設立することで合意しており、MQ-9Bのメンテナンス、修理、オーバーホールを国内で実施できるようになる。
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メドヴェージェフ元大統領は今月2日「1月から7月までに21万人以上がウクライナとの戦いに参加するため国防省と契約した」「さらに1万8,000人以上が志願兵部隊に入隊した」と明かし、ロシアとウクライナの動員率には「毎月1万人」「年間12万人」のギャップが生じている。
国防総省のパーネル報道官は2日「ウクライナへの武器支援停止に関する報道やホワイトハウスの言及は事実」「我々は自国を守りながら全ての人に武器を与えることは出来ない」「米国の利益を最優先するという決定が下された」と述べたが、まだ見直しの最終結果は出ていないとも付け加えた。
DEEP STATEはザポリージャ方面について2日夜「状況が複雑化し始め、ロシア軍がカミアンスケ北岸地域への前進に成功した」と、RYBARもコンスタンチノフカ方面について「チャシブ・ヤールの廃墟を巡って激しい戦闘が続いている」と報告した。
米メディアは「国防総省が武器備蓄の消耗を懸念してウクライナ支援を停止した」と報じ、PAC-3、GMLRS、155mm砲弾、スティンガー、空対空ミサイルなどの供給が止まった可能性が高く、米国のNATO大使も「これがAmerica First主義の真の姿で自国のニーズを最優先する」と述べた。
防衛装備庁は3月末「小型の機雷捜索用水中無人機=OZZ-7の14基調達について日立製作所と契約を締結した」と、HIIも1日「日立から12基以上のREMUS300を受注した」と発表、OZZ-7の用途、発注数、REMUSシリーズの導入実績を加味するとOZZ-7の正体はREMUS300である可能性が高い。
米陸軍は2026会計年度予算案の中で「全戦闘車輌の上部を保護する追加装甲」を要求、War Zoneも「米陸軍は戦闘車輌をドローン攻撃から保護するためコープケージのような追加装甲を望んでいる」と指摘しており、既存の戦闘車輌にコープケージを追加する動きが加速している。
米空軍は予算要求の中で「KC-46Aを最も経済的な要件基準としてKC-135後継機調達に用いる」と言及、Aviation WeekやBreaking Defenseは「この変更によってKC-46A追加調達の可能性が高まった」と報じ、BoeingはF-47と空軍の手厚い配慮で大復活を遂げつつある。
Baykarは30日「Piaggio Aerospaceの買収手続きが完了した」「世界的な需要に応えるためPiaggioの生産拠点でAkinciとTB2を生産する」と発表、Defense Newsも「Baykarはイタリアに生産拠点を構えることで欧州域内に足場を築いた」と指摘し、この取引はイタリアとトルコにとってメリットしかない。
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは2日「残念ながらロシア軍の勢いは6月も維持され、我々は1ヶ月間に556平方キロメートルの土地を失った」「この数値は2025年において最悪の指標だ」と報告、最大の領土損失はドネツク方面で方面で発生した。
ロシア軍は6月に自爆型無人機のGeran2とGarpiya-A1、弾頭を搭載していない囮のGerberaを計5,337機も発射し、Kyiv Independentも「ロシア軍のディープストライクは5月と6月に劇的に激化し、大規模な攻撃はより頻度が高くなり、より致命的になった」と報じた。
ウクライナはスームィ方面について「前線の安定」や「ロシア軍による大きな突破の阻止」を発表、DEEP STATEも「アンドリイフカを奪還して左側面の安定化に成功した」と報告し、RYBARは20日以降、DEEP STATEは22日以降「スームィ方面の変化」を報告しなくなった。
ウクライナ軍は「無人機でロシアのマリノフカ空軍基地を攻撃して2機のSu-34を破壊した」と報告、ロシア人コミュニティからも損失報告が登場し、ロシア人ミルブロガーは「クソ野郎がマリノフカでの損失を証拠つきで確認した」「なぜ余計なことするのか」と批判している。
欧州では安全保障のリスクが高まっているため準軍事組織の活用に注目が集まり、ドイツの国民保護災害支援庁も有事を想定した準備や訓練を開始、ドブリント内務相も「イスラエルの経験から民間防衛の在り方、弾道ミサイルやドローンがもたらす脅威への対処方法を学びたい」と表明した。
カナダのToronto Starは29日「我々は2035年までに5%の約束を果たせるが、新たな問題やコストを生み出すことなく5%問題を完璧に解決する方法はない」と述べ、トーマス・ソウェル氏の言葉を引用して「解決策はない」「ただトレードオフがあるだけだ」と指摘した。
西側諸国が取り組んでいる産業基盤への投資は「長期に渡る強度の高い戦争は常に生産能力が高い国が勝利する」という通説に従ったものなのだが、Economistは26日「戦略的産業を平時から維持して育成するという考え方が間違っている」「平時の工業力は戦時の勝利に結びつかない」と指摘した。
NATO首脳会談で32ヶ国の首脳は「2035年までに毎年GDPの5%を防衛分野(3.5%)と防衛・安全保障関連(1.5%)に投資する」と約束、ギリシャメディアも「2035年までに3.5%へ引き上げるには0.4%分の増額で十分だ」「この増額が債務に及ぼす影響も軽微だ」と報じた。
スペインのロブレス国防相は27日「F-5BMの後継機はトルコとHürjetベースで共同開発する」「このプログラムに13.7億ユーロ=約2,320億円を投資して2028年までに最初の6機を受け取る」「共同開発を通じて設計権限を取得する」と発表、さらにスペインでは通常型空母構想も浮上している。
ポーランドの新型潜水艦入札は最終局面に差し掛かっており「ドイツ、スウェーデン、イタリアの提案が最も高い評価を獲得した」と報じられている中、韓国の現代重工とHanwha Oceanは手を組んで「新たな提案」を発表し、競争力のある資金調達モデルを提供することで巻き返しを狙っている。
韓国航空宇宙産業は27日「ポーランド空軍の司令官がKF-21に試乗した」「ポーランドに対してKF-21の輸出を推進している」と発表、ポーランドのディフェンスメディアも「KF-21もF-35A、F-15EX、タイフーンと共に追加調達に提案されている戦闘機の1つだ」と報じた。
海上自衛隊が導入中の海上哨戒機=P-1について「想定よりも稼働率が低い」という指摘が存在し、会計検査院も27日に発表した報告書の中で「任務可動機の数は限られておりP-1の可動状況は低調だった」と報告し、特に「エンジン素材の腐食による性能低下」が低調の要因だと指摘した。
DEEP STATEとRYBARは3日「ロシア軍がカナル地区を占領した」と報告していたが、ホルティツィア作戦軍も「カナル地区を失った」と公式に認め、ウクライナメディアも一斉に「チャシブ・ヤールのカナル地区からウクライナ軍が撤退した」と報じている。
DEEP STATEはアウディーイウカ方面について「ロシア軍がソキルとボスホートを占領して複数方向に支配地域を拡大した」と、ハルキウ方面について「ロシア軍がソトニツキー・コザチョクに進軍した」と報告した。
RYBARはホルリウカ方面について「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」「ロシア軍がドゥルジバ集落内に足場を築いた」と報告、ロシア軍がピヴニチネ市内に存在する視覚的証拠も登場し、郊外でロシア軍を食い止めるウクライナ軍の防衛ラインは崩壊した。
米国は総額23.5億ドルのウクライナ支援を発表、Ukrainska Pravdaは「ゼレンスキー大統領はシュミハリ首相にうんざりしており、恐らく大統領は首相を解任するだろう」と報じ、ホルティツィア作戦軍はチャシブ・ヤールについて「敵との交戦が運河沿いで発生している」と明かした。
DEEP STATEは3日「ロシア軍がホルリウカ近郊のニューヨーク方向で3km以上前進して市内に侵入した」と、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「クラスノホリフカの喪失は現実のものになろうとしている」と、RYBARは「ロシア軍がスタロマイオルケを完全に解放した」と報告した。
DEEP STATEとRYBARはバフムート方面チャシブ・ヤール方向について3日「ロシア軍がカナル地区を占領した」と報告、視覚的にもカナル地区の西端でロシア兵士が国旗を掲げる様子が登場し、遂にロシア軍はシヴェルスキー・ドネツ・ドンバス運河に到達した。
ロシア国防省は2日「Iskander-Mを使用してミルゴロド空軍基地に駐機していたSu-27を攻撃した」「5機が破壊され2機が損傷した」と、ウクライナ空軍のイグナト報道官も「攻撃と損失は事実」「敵が主張するほどの損失はない」と発表した。あとF-15E関連のデータがロシアに流出した可能性がある。
DEEP STATEとRYBARはクピャンスク方面、シヴェルシク方面、アウディーイウカ方面の複数方向でロシア軍が前進したと報告し、ウクライナ軍参謀本部が連日「最も戦闘が激しい」と発表するオチェレティネ付近(アウディーイウカ方面からポクロウシク方向)でもロシア軍が前進している。
ロシア人ミルブロガーのRYBARは1日夜「ロシア軍がIskanderでウクライナ軍のミルゴロド空軍基地を攻撃し、少なくと2機のSu-27が破壊され、4機のSu-27がクラスター爆弾の影響を受けた」「一撃で6機の戦闘機を無力化した」「北部軍管区が発足して以来最高の戦果だ」と報告した。
米空軍のアルヴィン参謀総長は予算不足のため「効果的な空軍戦力とは何なのか問い直さなければならない」と言及、ケンドール空軍長官も「NGADの設計コンセプトが正しいかどうかを検討中だ」と明かし、コスト削減のため次世代戦闘機は再設計される可能性が出てきた。
露独立系メディアのASTRAは先月13日「ロシア空軍は過去4ヶ月間で滑空爆弾をベルゴロド州と占領地に93回も誤って投下した」と報告していたが、Washington Postも1日「ロシアの内部文書によって滑空爆弾が自国領内にも落下していることが明らかになった」と報じた。
New York Timesは29日「荒野を移動する最中に少しでも攻撃を受けにくくするためロシア軍は様々な方法を試している」「その最新アプローチがオートバイによる攻撃だ」「この新しい戦術は無人機と地雷に埋め尽くされた戦場に対する適応だ」と報じている。
ロシアでは松葉杖をついた負傷兵などが集団で「司令部が我々を病院から連れ出して戦闘任務に向かわせている」と訴え注目を集めていたが、今度はボルチャンスクで戦う第1009自動車化狙撃連隊の兵士が「全員負傷しているのに司令官が前進しろという」と訴えた。
ウクライナ軍参謀本部は「最も戦闘が激しいのはオチェレティネ付近(アウディーイウカ方面からポクロウシク方向への前進)だ」と報告していたが、DEEP STATEも30日に更新した戦況マップの中で「ロシア軍がポクロウシクに向けて複数方向で前進した」と報告した。
RYBARは「ウクライナ軍がテルニー方向で反撃を試みている」「ロシア軍はチャシブ・ヤールのカナル地区で前進した」「ロシア軍がトレツク方向に前進して墓場と要塞化されたテリコンを巡って両軍が交戦している」と報告しているが、最も激しい戦闘が発生しているのはアウディーイウカ方面だ。
DEEP STATEはホルリウカ方面とアウディーイウカ方面について29日「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」「ロシア軍がソキル方向に前進した」「ロシア軍がノヴォポクロフケの南で支配範囲を広げた」と報告、ウクライナ軍はソキルを失った可能性が高い。
プーチン大統領は「中距離核戦力全廃条約の失効によって米国の地上配備型攻撃能力が現実のものになった」と判断し「地上配備型の短距離及び中距離ミサイルの生産」を指示、中国を追いかける形で米露も地上配備型ミサイルの拡張に本腰を入れる格好だ。
ロシアはウクライナとの戦争に必要な人的資源を「不人気な予備役の強制動員」ではなく「契約軍人の募集」を通じて供給しているものの、当初のボーナス額で契約に応じるロシア人が居なくなり、契約軍人の募集にかかるコストは大幅に上昇している。
New York Timesは27日「今後の焦点は人的優位を活かしたロシアの戦術が防御を固めたウクライナに通用するかどうかだ」「効果的だと証明されていたロシア軍の戦術はハルキウで上手く行かなかった」「既にロシア軍の攻勢は鈍化している」と報じた。
Politicoは27日「米諜報機関はイスラエルとハマスの停戦が成立しない場合、今後数週間以内にイスラエルとヒズボラの間で大規模な軍事衝突が発生する可能性が高いと予想している」「欧州の中には次の戦争が数日以内に起こると予想している国もある」と報じた。