高値で山積み無かったはずのお米金澤ひろあき※慌てて放出?写真は長岡京時代の食事。無かったはずのお米
高値で山積み無かったはずのお米金澤ひろあき※慌てて放出?写真は長岡京時代の食事。無かったはずのお米
つばめの子町屋の奥に親を呼ぶ金澤ひろあき※今年もつばめが京都に来ました。2025年6月5日京都市上京区にて。つばめの子
「さんしょ」192号を読んで金澤ひろあき今年も新茶の季節になったのですね。「さんしょ」192号と御地の新茶と頂き、ありがとうございます。古茶新茶農水大臣交代するひろあき5月に入っても、高値が続くお米。担当大臣が交代し、打開できるのかどうか。生活に直結し、他への影響も大きいだけに、重い課題です。備蓄米山積み見せても米高騰山口美代子米価が高くなっても、大半の農家の方の収入増にはつながらないと聞きます。このような生きて行くのに大切な問題を、口語俳句はしっかり詠む。その良さを実感します。チラチラ桜鍬の手入れせなきゃならん鈴木和枝先年「離農」という句集を出されましたが、まだ耕すことを続けられているのでしょうか。桜の花の様子で、農作業という生活に結びつくことを考えるのです。「せなきゃならん」という話し言葉も実感を伝え...「さんしょ」192号を読んで
昭和遠し父母逝き背番号3が逝き※長嶋茂雄氏が亡くなる。戦後の昭和の大スターでしたね。父母と同世代でした。昭和遠し
小さな土金澤ひろあきコンクリートの割れ目からのぞいている小さな土に小さな草花たちが生きている限られた地球とはいえこんなに広いのに同じ住人である僕たちはまだ争い続けるのか小さな土
梅雨冷えに沈む五重塔の影金澤ひろあき梅雨冷えに
緑のカバーのエッセイ集金澤ひろあき今年に入って、私の知り合いの方々が沢山本を出された。御恵贈いただき嬉しいが、読むのが遅い私は、お礼もなかなか出せず、失礼申し上げ、恐縮している。その中の一冊。大分の由布院で個性的な美術館をひらき、口語俳句誌「あまのがわ」を出されている裏文子さん。長く交流頂いている方だ。今回、「由布岳の風がわらった」というエッセイ集を頂いた。芸術を通して地域起こし等の地域に根ざした生き方をされる方がいる。と同時に、地域・時代を越えて人々の心に響く芸術を創作されたり、その創作を支えるという普遍性の面で活躍される方がいる。裏さんを見ていると、ごく自然に、この両面に加わっているのに感嘆する。自分の根っ子に深く根ざすと普遍につながるのかもしれない。さて、これらのエッセイは、大分合同新聞コラム「灯」...緑のカバーのエッセイ集
神木倒れる(悲しいお知らせ)金澤ひろあきご神木社殿潰して神あがるひろあき武信稲荷を久しぶりに訪ねると、大楠が倒れている。社殿を大きく覆っていたので、摂社等潰れたものもある。木の倒れたあとのぽっかり空白ひろあき親しんだものが、この世から消えるのは淋しい。(5月26日中京区武信稲荷)神木倒れる
嵯峨祭金澤ひろあき2025年5月25日、嵯峨嵐山文華館へ、木島桜谷展を楽しんだ。目の前の大堰川を描いた屏風と今の景色を見比べたりした。帰り、渡月橋で鉾と神輿に会う。嵯峨祭、愛宕山の祭だという。橋の上で鉾が舞い、鉾の鈴が高らかに鳴る。偶然出会った。神様に呼んで頂いたのかな。嵯峨祭愛宕の風に呼ばれたかひろあきこの嵯峨祭、松尾芭蕉も見たそうだ。嵯峨祭
「嵯峨日記」現代語訳7金澤ひろあき(2025年5月29日)四月二十九日、三十日「一人一首」奥州高館の詩を見る。「高館は天にそびえ立って、星は冑の鋲のようである。衣川は海につながり、月は弓のようである。」奥州高館の風景は、少しもこの詩と合致しない。古人であってもその地に至ってない時は、実際の風景に一致しない。五月一日近江の国、平田、有照寺の(住職)李由、訪問される。尚白、千那の便りがあり。竹の子や喰ひ残されし後の露李由頃日(このごろ)の肌着身に付く卯月かな尚白(一字不明)岐待たれつる五月も近し聟粽尚白五月二日曽良がやって来て、吉野の花を訪ねて、熊野に参詣したことを話す。江戸の旧友、門人の話、あれこれを取り混ぜて談じる。熊野路や分けつつ入れば夏の海曾良大峰や吉野の奥を花の果て夕日近くなってから、大井川に舟を浮...「嵯峨日記」現代語訳7
「嵯峨日記」現代語訳6金澤ひろあき(2025年5月28日)四月二十六日芽出しより二葉に茂る柿の実史邦畠の塵にかかる卯の花芭蕉蝸牛たのもしげなき角振りて去来人汲む間を釣瓶待つなり丈草有明に三度飛脚の行くやらん乙州四月二十七日人がやって来ず、一日中長閑さを得る。四月二十八日夢に(亡くなった愛弟子)杜国のことを言い出して、涙を流して目覚める。『列子』に説くように、精神の作用する時に夢を見る。陰の気が尽きて火の夢を見、陽の気が衰えて水の夢を見る。飛ぶ鳥が髪をくわえる時は飛んでいる夢を見、帯をしいて寝る時は蛇の夢を見ると言っている。『枕中記』、槐安国の物語、荘周が夢に蝶となった話。みな道理にかなっていて、決して奇妙ではない。私の夢は聖人・君子の夢ではない。昼間は一日中妄想で心気が乱れ、夜の夢もまた同様である。本当に...松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳6
「嵯峨日記」現代語訳5(2025年5月27日)四月二十五日千那、大津に帰る。史邦、丈草に訪問される。落柿舎に題す丈草(原文は漢文)落柿舎は奥深く嵯峨の峰に向かいあい、鳥が鳴き魚が泳いでいる。荒れるに任せて、田舎の農夫の住居のようになっているのを主人は喜んでいる。柿の枝先には今は赤い実がないが、青葉に筆をふるい、題ごとに書を学ぶことはできる。小督の墓をたずねる丈草(小督は高倉天皇との愛を妨げられ)怨み悶えつつ宮中の後宮を出た。隠れ住んだこの地には、一輪の月、淋しい村の風。その昔、仲国がようやく小督の弾く琴の音をたずねることができたが、今は小督の淋しい墓が、竹林のどこにあるのかわからない。芽出しより二葉に茂る柿の実(さね)史邦途中吟ほととぎす啼くや榎も梅桜丈草黄山谷の詩で感銘深い句門を閉じて詩句を求める陳無己...「嵯峨日記」現代語訳5
「嵯峨日記」現代語訳4金澤ひろあき(2025年5月27日)四月二十三日手をうてば木魂に明くる夏の月竹の子や稚き時の絵のすさみ麦の穂や泪に染めて啼く雲雀一日一日麦あからみて啼く雲雀能なしの寝たし我をぎゃうぎゃうし落柿舎に題す凡兆豆植うる畑も木部屋も名所かな夕暮れに及んで、去来が京都より来る。膳所昌房より便り。大津尚白より便り。凡兆が来た。堅田本福寺住職、千那が訪れて、その夜泊まる。凡兆が京都に帰る。「嵯峨日記」現代語訳4
松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳3金澤ひろあき(2025年5月26日)四月二十二日朝の間、雨が降る。今日は人もなく、淋しいままに無駄書きして遊ぶ。その言葉、喪に居る者は悲しみをあるじとし、酒を飲む者は楽しみをあるじとする。「さびしさなくばうからまし(さびしさがないならば、嫌だろう)」(とふ人も思ひ絶えたる山里のさびしさなくば住みうからまし)と西行上人が詠まれましたのは、さびしさをあるじとしたのだろう。また、西行上人が詠まれた歌、山里にこは又誰をよぶこ鳥独り住まむと思ひしものを独りで住むほどすばらしいものはない。木下長嘯子が言う「客が半日の長閑さを得れば、主は半日の長閑さを失う」と。友人、山口素堂がこの言葉に常に共感している。私もまた、うき我をさびしがらせよかんこ鳥とは、ある寺(三重長島の大智院)で言った句だ。...松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳3
松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳2金澤ひろあき(2025年5月26日)四月二十日北嵯峨の祭を見ようと、凡兆の妻、羽紅尼が京都より来る。去来が京都より来る。来る途中の吟詠だと言って語る。つかみあふ子どもの長(たけ)や麦畠落柿舎は、昔の持ち主が作ったままの状態で、あちらこちらが古びて破れている。それがかえって作り磨かれていた昔の有り様より、今のしみじみとした有り様のほうが心にとどまる。彫刻を施した柱の上に渡している横木、絵を描いた壁も風に破れ、雨に濡れて、珍しい形をした庭石、変わった枝ぶりの松も雑草の下に隠れている中に、竹で出来た縁側の前に柚の木が一本、花が芳しいのに気づいたので、柚の花や昔しのばん料理の間ほととぎす大竹薮をもる月夜羽紅尼(の作)又やこんいちごあからめ嵯峨の山去来の兄の妻より、菓子や果物などがおく...松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳2
松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳金澤ひろあき2025年5月23日)※『嵯峨日記』は松尾芭蕉が嵯峨嵐山の落柿舎に滞在した時の日記。落柿舎は、芭蕉の弟子、向井去来の別荘であった。嵯峨嵐山観光の折には、ご参考に。1元禄四年(1691年)辛未四月十八日、嵯峨に行って去来の落柿舎に至る。凡兆も一緒に来て、夕暮れに及んで京都に帰る。私はなおしばらく滞在するようにとのことで、障子を修繕し、雑草を引き抜き捨て、落柿舎の中の片隅の一間の所を寝床とする。しつらいは机一つ、硯、文庫。『白氏文集』『本朝一人一首』『世継物語』『源氏物語』『土佐日記』『松葉名所和歌集』を置く。ならびに唐の蒔絵を描いた五重の器に、さまざまの菓子を盛り、名酒一壺を添えている。夜具、副食など、京都より持って来ていて乏しくない。私は貧賎を忘れ、静かでのどかな時...松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳1
十薬の小さな庭に天下布武金澤ひろあき十薬の
だましだまし金澤ひろあきだましだまし生きているんだ年とったな体言うこときかんな長く歩くとベンチや椅子のご厄介背は縮む声は小さく根気続かん眠気がこんにちわ疲れ感じてすぐ横になるちょっと体休めてはだましだましちょっとずつちょっとずつ同じことも二倍かかるけどまわりをだましだまし自分をだましだましだましだましだけど働けるだけまだましだとだましだまし※平安神宮にある市電です。だましだまし
椅子二つ一緒に居たい存在は金澤ひろあき※と同時に、一緒に居たくない存在も二重写しになる。その想像力が「悪魔」を生み出したのかな、と古代社会以後の人間の思考にも想像が及ぶ。椅子二つ
八ッ橋の名残も遠きかきつばた金澤ひろあき※長岡天神、八条ケ池。業平ゆかりの地ではある。「伊勢物語」のかきつばたの名残を思う。八ッ橋の
点描の黄菖蒲の黄点灯す金澤ひろあき※長岡天神、八条ケ池の黄菖蒲。睡蓮、かきつばたと風情を添える。点描の
切り株金澤ひろあき突如明るい切り株ばかりの森別荘地・私有地立ち入り禁止の看板そして熊の爪の跡ここにあるルールは何だ切り株
むうん金澤ひろあき汗むうん窓をあける青葉の香りむうん散歩する空無雲(むうん)おやすみなさいの時はムーン(月)むうん
素顔にかえるひとりの牡丹金澤ひろあき牡丹
玉ねぎの皮金澤ひろあき玉ねぎの皮むいていったら無になった借り物の思想むいていったら無になった借り物じゃ僕の心慰められないから無のほうがいいよ玉ねぎの皮
理系俳句スキマ金澤ひろあきたんぽぽやスキマに生きていて豊か五月晴れスキマ時間に名案が※都会のアスファルトやコンクリートのスキマに、結構多様な植物が生きています。スキマには競争相手がいないので、日光を独占でき、生きやすいそうです。(塚本裕一氏の著作による。)スキマ
ミジンコの拡大写真レントゲン金澤ひろあき※小さな生き物ですが、ちゃんと内臓などがあり、見えるんですね。ミジンコの
2025年4月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天67リュックより遺影取り出す花見かな三村須美子亡くなった方と、本当は共に春を迎え、花見をしたかったという思いが、切実に伝わってきます。真情が心を打つ句です。地3オペの傷春へ着地点さがす塩見すず子手術後、自由が利かなくなった体とどう折り合いをつけるのか。回復まで、どうするのか。その心情が「春へ着地点」という言葉にこめられていますね。人74季節外れの自分の花だれかが見てるよ遠藤修司誠実に生きている中で、大切な出会いや、認められることの喜びなどがある。たとえ小さくても、喜びや手ごたえは大切にしたいですね。その他、心に響いた句です。8ポケットにひな菓子つめて病廊下松村芳子入院中のひな祭りですね。入院中はいろいろ制約があって不自由です。節目の行事の...2025年4月京都童心の会通信句会結果
2025年4月京都童心の会通信句会結果花の下金澤ひろあき桜の頃に、父も母も仲良く逝ってしまった。淋しさが深まる。職場のほうは異動で、大きくメンバーが入れ替わった。そして、新年度のことで忙しくなる。こんな折なので、人がごった返す名所の花見は遠慮した。近所のお寺で静かに花を見ようと思った。近所の親子連れの人達がお花見をしている。小さな子供たちが、楽しそうに走り回っている。子供たちの何人かは、アイドルのような服を着ている。本人の希望なのか、親の趣味なのか。ともかく、のどかな花見となった。浄土真宗のお寺で、父母の宗旨と同じなので、父母のことを祈った。花の下アイドル服の子が走るひろあき阿弥陀寺がらんと桜また桜皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう修・・遠藤修司辰・・蔭山辰子ひ・・金澤ひろあき須・・三村...2025年4月京都童心の会通信句会結果
2025年5月京都童心の会通信句会作品この中より、十句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1八重の花学び舎六年高唱す2バラ園のあるようないよう曲がり道3バラの刺心尖りても人を好(こう)4一人静楚々と平城山(ならやま)人恋し5蓬摘みいつしか二人相寄りて6草餅の緑と香り紙折に7シャボン玉世界は拡し旅立ちの日8口休めシャボン玉吹く一人ッ子9何も言わなくなった母に思い出話する10父母を見送る私の中に落ちる花11もう母もいない花冷えのふるさと12花びら拾う母の骨拾う13母いない庭に残る切り株14東山笑う行列できる餅15草餅も事件の鍵の時代劇16極甘の餅あり昭和のふるさとは17よく笑う花よりダンゴの仲間たち18妹と兄の競演しゃぼん玉19あと少し届かない夢しゃぼん玉...2025年5月京都童心の会通信句会作品
土から出る昭和金澤ひろあき「長い間、眠っていたんだねえ。」近所の道のアスファルトが剥がされていた。工事をやっている。土が見えている。ああ、昔の土の色は、こんな色だったんだと懐かしい。よく見ると土の中に十円玉が。昭和四十五年発行とある。私が十歳ぐらいの時に作られたのか。それが落とされ、アスファルトにおおわれてしまったのかな。その後、世の中とても変わったんだよ。十円玉君、びっくりするかも。アスファルトめくる土から出る昭和ひろあき土から
お米が高い金澤輝夢の中にお稲荷様が出て来られた。お稲荷様はお米の神様であるので、きいてみた。「昨年に比べ、お米の値段が二倍になり、困っております。備蓄米を出しても、値上がりが続くのは、何故でしょうか。」答えて言われるには、「解り易く言うと、商売で損は出来ないからだ。米が高くなり出した時に、仕入れをしたらどうなる。」「仕入れの値段が高くなります。」「高く仕入れた米を、安く売れるだろうか。」「高く仕入れて、安く売れば赤字になります。」「その通り。だから、高く仕入れた米は、安く売ることはできない。高値をつけて売ろうとする。高く仕入れた米が手元に在庫としてある以上は、まずは在庫が残っている間は、値段を下げられない。」「その後、備蓄米を放出してもですか。」「備蓄米を、昨年高い米を仕入れた同じ業者が買うと、どうすると...お米が高い
雨を聴く金澤ひろあききっと和解が来る静かな海を描く雲も凍て雛の笑顔の待つ実家炉に憩う口癖ヨイショ母の歳香り来る柱時計のある実家和む椅子順位付けやめ秋うらら和む椅子見逃してやる小さな罪津波です逃げて下さい元旦暮れる雲も凍て二年の戦出口なし戦争ない町プレゼントしたい今年のクリスマスまっすぐな瞳が言った戦争がない国に行きたい餓死のある地球で売れているダイエット本学徒出陣八十年同じ場所の平和な野球冴返るまだ「思想犯」ある地球ビル都会アナログ世代息苦し卒業と一緒に消えるなごり雪恋の猫雅な雛をひとまたぎ赤字路線春の空気をたっぷり乗せる熱気充つ明日を論じる若き顔ゆとり席主と客醸し出す余白郊外バス遠足心跳ねやまず青む視野山に死す友本望と無聊な日音なく落ちる砂時計雨の五月一日削減された社員の行方星を灯そう語ること禁じられた...雨を聴く
絵の中に永遠の気を吐く牡丹かな金澤ひろあき※村上華岳の牡丹。嵐山文華館にて。本物の牡丹が終わりかかっているだけに、絵の牡丹がいっそう鮮やかに見えました。絵の中の牡丹
新緑が包む日中不戦の碑金澤ひろあき※嵐山小倉山にて。嵐山新緑
山吹の一枝金澤輝山吹の一枝に一献酒の神輝※5月4日に松尾大社に山吹を見に行く。終わりかけだった。今は亡き友と吟行したこと等、思い出す。その時、会場にした川沿いの小さな喫茶店が無くなっていた。時の流れを思う。この世で遅咲き私と山吹輝山吹の一枝
『羅生門』の「雨」金澤ひろあき芥川龍之介の『羅生門』は、高校国語の定番として何回も味わった。今は高校国語「言語文化」(1年次)に載っていることが多い。『羅生門』冒頭は、こういう文で始まっている。「ある日の暮れ方のことである。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。」平安末期の羅生門の下にいる主人公の下人。行く当てのない下人は、秋の雨に降りこまれている。その後も、「雨」の描写が続く。「下人は七段ある石段のいちばん上の段に、洗いざらした紺のあおの尻を据えて、右の頬にできた、大きなにきびを気にしながら、ぼんやり、雨の降るのを眺めていた。」「雨は羅生門をつつんで、遠くから、ざあっという音をあつめてくる。」「雨風の憂えのない、人目にかかるおそれのない、一晩楽に寝られそうな所があれば、そこでともかくも、夜を明か...『羅生門』の「雨」
ガンデンガンデン合いの手鳩のドポッポー金澤輝※壬生寺。壬生狂言をやっていた。狂言は撮影禁止ということで、本堂辺りを撮影。鳩の天国である。壬生狂言思いは届く無言劇壬生狂言晴れて舞台を踏み鳴らす壬生狂言鳩百八羽ほど集う壬生狂言
神泉苑つつじ金澤輝早く来よつつじの向こう赤い橋※神泉苑。つつじ咲き始める。蝶のうたつつじの向こう赤い橋神泉苑つつじ
爆睡するけどよろしく帰りの電車金澤ひろあき※水間鉄道の車内。昭和調ですね。水間鉄道車内
優駿はドラマを乗せて風になる金澤ひろあき※平安神宮にて。センテニアルナイトを見る。京都競馬場百周年、奉納ライトアップとか。私もこの句を書いて献灯。優駿は
水間鉄道金澤輝4月28日。N先生と水間鉄道へ。初乗りである。10時、阪急四条河原町で淡路。堺筋線乗り換えで天下茶屋。ここで南海に乗り換えた。特急、急行混んでいるので、各駅停車で貝塚へ。知らない所を各駅停車で行くと、町の様子や駅舎をゆっくり見る楽しみがある。貝塚では時間の都合で昼はパンを買い、コンビニコーヒーで済ませた。この辺りで雨になった。水間鉄道は、貝塚-水間観音の間を走る私鉄。うどん屋さんが経営している。二両編成の癒し系とも言えそうな電車。のどかな山里、宅地の中をゆっくり走る。高速化、スピード競走と無縁なのがいいのかもしれない。昼間も、三十分毎に走っている。一日乗車券で往復した。N先生の趣味で郵便局に寄り、そこから水間街道を通り、水間観音へ。五重塔が現れた。雨が強くなったので、駅に戻る。駅舎の中にうど...水間鉄道
並木の道紅白つつじ染め分ける金澤ひろあき並木の道影絵となった過去のこと並木の道
露地奥に聖地の山や五月晴れ金澤輝※西京区から愛宕山をのぞむ。愛宕山は京都市の最高峰。火伏の神様の地。露地奥に
人類よりも先に現れている若葉金澤輝※西山別院の大イチョウ。人類より先に現れて、生きた化石だそうだ。このイチョウも、私より先にこの世に現れ、私が死んだあとも生き続けるのだろう。人類よりも
もっと生きててほしかった四十九日の花水木金澤ひろあきもっと生きてて
草むしり老いの日課を一つ足す金澤ひろあき※写真は長岡京、朝堂院跡。草むしり
二条城新緑金澤ひろあき古城古木新たな新緑湧き上がる二条城新緑
御衣香金澤ひろあき御衣香の花天平の樹下美人※御衣香(ぎょいこう)は桜の品種。御衣香は風の衣ずれ待っている御衣香
二条城と花水木金澤ひろあき武を棄てた城に禁色花水木花水木今瞑想から覚めました花水木
長岡天神初夏景色金澤ひろあき青草をついばみ遊ぶ鵜の夫婦竹馬の猿のご機嫌今一つ猿まわしシナリオ通りいかぬ猿アドリブのほうが大ウケ猿まわし留鳥の淡いつき合い鯉と亀たけのこの露地販売の日永かな長岡天神初夏景色
見返りの桜の石碑芝桜金澤輝※長岡天神境内。見返りの桜の石碑。菅原道真が見返ったという伝説がある。今は数代目の若木。見返りの桜
風渡るキリシマツツジ花の波金澤ひろあきキリシマツツジの橋へ見えない招待状※長岡天神のキリシマツツジ。細川家寄進の石橋にて。キリシマツツジ
ブランコに孤独を一つ乗せている金澤ひろあきもっともっと天を蹴りたいブランコよブランコに
桜の終わり金澤ひろあき桜の終わり見ている地上に留まる私ひろあき尊敬していた先生、親友、両親、見守って下さった方々、先に逝ってしまわれました。残った私は、今年も桜を見ているのです。ダンテの「神曲」、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のように、魂の旅路でもう一度巡り逢えたらなどと考えていました。桜の終わり
桜から山吹へ新しい職場金澤ひろあき桜から山吹へ
巫女の舞い花の下には恋みくじ金澤輝花の中龍馬の恋のゆかりの社※京都市中京区武信稲荷の神楽舞台にて。坂本龍馬の逸話も残る。巫女の舞い
花曇り狛犬の顔照れ笑い金澤輝※京都市中京区武信稲荷にて花曇り武信稲荷
花筏神泉苑の艮へ金澤輝※社寺の艮は、何かあるような気がする。花筏あきらめながら割りきれず花筏水に映した涙色(誤字訂正です)花筏(訂正)
花筏神泉苑の艮へ金澤輝※社寺の艮は、何かあるような気がする。花筏あきらめはがら割りきれず花筏水に映した涙色花筏
2025年4月京都童心の会通信句会作品この中より、十句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1梅一輪車椅子におすそわけ2車椅子梅一輪に誘われてる3オペの傷春へ着地点さがす4梅一輪腫れがひかない車椅子5現役へ、見直すための病廊下塩見すず子6霜の声、獄舎となる病廊下7折り紙おりざんぶり神秘な病廊下8ポケットにひな菓子つめて病廊下9退院は春寒夕日ありがとう10雪消道走る夫婦の背に赤子11仕事帰り優しい角度の春雨12黒電話鳴り続ける啓蟄13地下鉄サリン事件30年の希薄14ふはっ水木しげる生きている怪火15「漫画家残酷物語」ぬくもりの雪16デコポンがゆったりすわる竹のカゴ17イチゴ達とんがっている自己主張18三月はゆらゆら揺れて待たされる19進級は一回死んでやり直...2025年4月京都童心の会通信句会作品
花曇りの二条城金澤ひろあき花曇り幾度か主変わる城老い散歩若きジョギング花曇り※二条城のまわり、良いコースになっている。花曇り自転車暴走する歩道※何とかならんかな。京都観光にお越しの方は、お気をつけ下さい。花曇りの二条城
2025年3月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天42寺山修司の居る指先の傷口野谷真治寺山修司!その名を聞くだけで、自分の青春の頃とオーバーラップする。私が好んだのは、彼の俳句であり、短歌だったが、当時劇団で影響力を持っていた。彼の書くものは、必ず傷があり、欠落がある。それが私の内なる傷や欠落と響き合った。そして、私があそこまで引き付けられた人は、足早にこの世を去って行った。地4天気図と気になる本の三行目塩見すず子あまり大したことではない、何気ないことだが、けっこうずっと心に引っかかることがある。この句はそういったものの具体例をあげているのだが、「本の三行目」などは、超具体的。最初の一文ではなく、「三行目」というのがミソなのかもしれない。人15母キトクどの道帰った涙の記憶遠藤修司思い詰め...2025年3月京都童心の会通信句会結果選評
2025年3月京都童心の会通信句会結果雅楽の蛇金澤ひろあき3月2日、京都御所の一般公開。雅楽を見る。胡蝶とゲンジョウ楽。ゲンジョウは異国の名らしいが、どんな字を書くのだろう。「幻城」だったら、格好いいかな。好物の蛇を得て喜ぶ様を表しているらしい。舞い手の手にしっかりて蛇の人形が握られていた。そういえば昔、中国に行った時、蛇料理を見た。腹を壊しては嫌なので、食べなかった。舞では喜びを表して、万歳をしているシーンもあるので、よほど美味かもしれない。ともかく雅楽は、太平を祈ったり、めでたい内容であるようだ。蛇穴を出て雅楽の役をつかまつる金澤ひろあき幻の城から胡蝶舞い降りる※「ゲンジョウ」は調べてみると、「還城」でした。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう修・・遠藤修司辰・・蔭山辰子ひ・・金澤ひろ...2025年3月京都童心の会通信句会結果
トラ猫の風を起こして知らんぷり金澤ひろあきトラ猫の
関税のトランプ吠える草むしり金澤ひろあき草むしり
音もなく降る花故に慰まず金澤ひろあき音もなく
金柑のたわわに父母のなき家に金澤ひろあき金柑の
咲き揃う梅と桜と義経と金澤ひろあき※首途八幡。義経ゆかりの地。源平紅白梅と桜の共演。咲き揃う
日記より4月6日金澤ひろあきもともとの予定では、父の三回忌。母と会う予定だった。母が亡くなり、三回忌は行けぬことになり、京都にいる。人生さまざまなことが起こる。だから、できる時にできることを少しずつでもやることにしているのだが。三回忌でふるさとへは行けないが、朝近くの西山別院へ行き、遠い父母へ念仏を唱える。雨上がりのお寺は清々しい。慰めてくれるようだ。Kさんと会う予定だったが、体調不良とのこと。息子さんより連絡あった。お大事に。気になっていた首途八幡へ行く。金売り吉次が源義経を連れて、平泉へ旅立った所という。源平紅白梅という、一本の梅に紅と白が混じって咲くのがある。隣の公園は桜が満開。梅と桜が共演している。転変の人生だった義経を慰めているかのように。転変のただ中紅の梅白の梅ひろあき遠い父母へ念仏桜ただ中日記より4月6日源平紅白梅
西山別院の桜花の下アイドル服の子が走る金澤ひろあき※西山別院は浄土真宗。桂にある。西山別院の桜
母亡くすしだれ桜の虚空より金澤ひろあきしだれ桜
宝山寺般若窟金澤ひろあき仙窟は立ち入り禁止蜂注意ひろあき※般若窟は、役行者ゆかりの地。宝山寺本堂の後にそびえる。宝山寺般若窟
軍歌はイヤだ昭和百年の桜金澤ひろあき軍歌は
「あまのがわ」282号を読んで○金澤ひろあき「あまのがわ」282号をありがとうございます。父母を見送る私の中の落花ひろあき三年前に父を、昨年親友を、そして今春、母を亡くしました。父も母も九十代で、いつその時を迎えてもとは思っていたのですが、実際亡くなると、私の中に空白が出来ています。そして、夢に九州にいた頃のことが出て来ます。私よりも先に死ぬ人は思い出ばかり遺していく佐藤ローリエ何だか私の心の中の声を述べてくれたようで、共鳴し慰められました。哀しみのひとえから崩れはじめる花筏ますだよりこ「死」や「別れ」といった言葉を使っていないのですが、読んでいるうちに、そういったものを感じさせてくれる句です。この「花筏」、どこへ流れて行くのでしょうか。光風水命の音を胸にため込む裏文子本当にそれらを胸にしまったつもりでも...「あまのがわ」282号を読んで
終わりかけの水仙私がここに金澤ひろあき終わりかけの
また来るね花冷えしんしん父母のお墓金澤ひろあきまた来るね
何も言わなくなった母に思い出話する金澤ひろあき何も言わなくなった
花冷えのふるさともう母もいない金澤ひろあき※写真は太宰府天拝山。父母のお墓の近く。花冷えのふるさと
母を亡くしてふるさと黄砂金澤ひろあき母を
宝山寺梅に教わる道しるべ金澤輝※宝山寺は、奈良と大阪の境、生駒山中にある。歓喜天・不動尊をお祀りする。ここのケーブルは日本最古らしい。宝山寺
おせったい金澤ひろあきおせったいお昼お握り鳩よひろあき「おせったい」は、お遍路さんをおもてなしすること。寺社巡りしている時、公園のベンチでお昼のお握り。こぼしたのを、ひもじそうな鳩が来て食べる。鳩へのおせったいだね。句は五七三の無垢句で書いてみた。おせったい
3月22日急に暖かくなる。初めて鶯を聞く。嵐山急に出番のほうほけきょ金澤ひろあき嵐山急に
山内信一の絵につけ句山鳥の夢に花舞う花に酔う金澤ひろあき※山内信一は、明治の頃の京都の画家。鳥達の体温が伝わって来る。嵯峨嵐山文華館にて。山内信一の絵につけ句
「さんしょ」191号を読んで○金澤ひろあき「さんしょ」191号、ありがとうございます。遠い隣駅まで広がっていた菜の花田んぼひろあき「さんしょ」を読むと、何だか懐かしいなという気持ちになるのです。私が十八歳で離れた故郷の風景が、ふと心に浮かぶのです。静岡の島田から、同じ雰囲気を感じとるからでしょうか。・西風に囃されて干し大根踊る萩原君代こういう光景を当たり前に見ていた農村。今はもう変貌して、ほとんど見られなくなった光景でもあるので、なおのこと私の琴線に触れて来るのでしょうか。・田起こし後路上の泥蹴り膝痛む池田弘農村の土の道、泥道。田起こしの頃には、ツンと匂う。そんな光景が確かにありました。文字通り土相手の仕事と生活がありました。・寒波襲来ズボラ生活してござる杉山朝子北国から来た友人がいました。今はもう亡くな...「さんしょ」191号を読んで
白梅の虚空にほのか舞い姿金澤ひろあき※中京区武信稲荷にて白梅の
再会の春灯ほのぼの金澤ひろあき再会のおしりあたたかい※1年ぶりに、知り合いの方に会う。新年度より就職、正式採用。新しい出発を祝う。再会の
俳句という物語序章二先にも述べたように、「五七五七七」から「七七」を切断し、俳句という詩が成立した時、「物語性」「完結性」を切断したはずであった。ところが、成立してから百年経過するうちに、「物語性」も内包するようになったのではなかろうか。これは例えば、小林一茶の句などに顕著である。秋の風乞食は我を見くらぶる一茶我と来て遊べや親のない雀散文と短詩は、文体も世界も違うものの、「物語」構築にとって必要な要素をシンプルに述べると、「いつ」「どこで」「誰(何)が」「どうした(どうなる)」があげられよう。ただし、日本語では、「主語」と「時制」を細かく言及しないことがあるので、「いつ」と「誰(何)が」を省略しても、物語が成立することもある。(時制に関していえば、古語で細かいニュアンスの違いを示していた、過去「き」「けり...俳句という物語序章二
俳句という物語序章金澤ひろあき一2024年の秋、奈良で開催された現代俳句協会大会の一番末席で、私は知り合いと一緒に、坪内稔典氏の講演を聞いていた。その中で坪内氏は、「皆さんの俳句は残らんでしょう。」と言われた。その言葉が、私の心に残った。日々多くの句が生み出されている。それらの句の中で、「残る句」と「残らない句」があるのは事実だ。残らない句のことを考えても空しいので、では残る句とは何だろうと考えてみた。俳句とは面白さと共に、やっかいさを持つ短詩だ。説明ではいけないと言われる。短歌「五七五七七」は、抒情的な物語を描くことができる。「物語」だから、説明も入っている。そして、結論を歌い上げることができる。自己完結の世界であると言えよう。「五七五七七」の「七七」を切断し、俳諧連歌として出発した時、俳諧は一句での自...俳句という物語序章一
長岡天神雨に梅古今伝授の神の庭金澤ひろあき※細川幽斎が古今伝授を受けた地。雨に梅合格どら焼き販売機雨に梅
去る人の長い話梅香っている金澤ひろあき去る人の
二月堂お水取り暗がりより懺悔の声明観世音金澤ひろあき懺悔の声明余寒の扉の向こうより二月堂お水取り
病院の廊下金澤ひろあき入院中の句友、塩見さんから「病院の廊下」の句が送られて来ました。私もそれに和して。腫れひいて歩幅取り戻すあたたかさ手術で運ばれた廊下自分の足で帰る命の火燃やしている病院の廊下の奥手術説明の声漏れている病院の廊下咲いたら退院病院の廊下から見る桜病院の廊下
病院の廊下金澤ひろあき入院中の句友、塩見さんから「病院の廊下」の句が送られて来ました。私もそれに和して。腫れひいて歩幅取り戻すあたたかさ手術で運ばれら廊下自分の足で帰る命の火燃やしている病院の廊下の奥手術説明の声漏れている病院の廊下咲いたら退院病院の廊下から見る桜病院の廊下
時差で鳴る金澤ひろあきずいぶんあたたかチョッチョと鳥の恋三月十一日まだ傷跡はなおらない三月十一日避難警報時差で鳴る時差で鳴る
2025年3月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき特選天23生きる手をつないでつないで震災の灯塩見すず子阪神大震災以来、本当に多くの地震が起こった。その度に大切なものが失われた。失われたものは戻ってこないけれども、この句の「つないでつないで」のリフレインに、回復への祈りを感じる。のこされた私達の願いがこめられている。地5しがみつく夜の底の古時計野谷真治もう手放すべきなのだろうけれども、執着してしまうもの。この句の「古時計」にそんなものを感じる。「夜の底」の闇が葛藤を表しているような。人14煮大根今年食べたし命あり野原加代子健康を失った時、「命あり」をしみじみと思う。日頃当たり前と思っている生活の中のささいなことの中に。8ドジャーズに3人トリオ楽しみに蔭山辰子私が若い頃、日本人選手がメジャーリーグ...2025年3月京都童心の会通信句会結果
2025年2月京都童心の会通信句会結果堺へ金澤ひろあき一月最後の日。この冬一番の寒さだという。着膨れて今日の私はだんご虫ひろあき大阪の堺市(JR堺市)へ行き、アルフォンヌ・ミュシャの絵を見る。アールヌーボーの浪漫に酔う。美しいデザイン、女性像。大戦前のパリの自由、前衛、そして市民が愛した芸術に心が響く。円光を背にアールヌーボーの四季の巡りの四人の女神啓明JR堺市駅から西へ歩く。方違神社があり、反正天皇陵が隣接している。堺市は百舌鳥古墳群があり、巨大な古墳地帯。瀬戸内海に面し、巨大な王権があったようだ。南海電車の堺東へ着く。堺市役所があり、その21階展望階へ。六甲山や大阪湾が見える。南東に仁徳天皇陵の全容が見える。近い所では大き過ぎて、かえって全容がわからない。眼下の緑大王の墳昭和百年ひろあき同じ階で「さい...2025年2月京都童心の会通信句会結果
仁王門長い日暮れに浮き上がる金澤ひろあき※東大寺お水取りで訪れる。仁王門
水を汲むお堂に春が湧いている金澤ひろあき※東大寺お水取り。2025年3月10日。お水取り
2025年3月京都童心の会通信句会作品この中より、8句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。180才着ぶくれて出る映画館2買いだめの足音集め雪の街3迷いつつ着ぶくれて買う宝くじ4天気図と気になる本の三行目5本に折り目つけせっせと家事につく6片結びする花びら色の母の靴7田舎娘クローバーの緑にまぎれこむ8老いた今です同じ目線の父の本棚9ゆらゆら月の田舎の村の救急車10コーヒー飲んでしきり直し‘’思い出のメロディ”が耳にやさしく11平行線死の間際には合流か12列車待ち新刊マンガ良き香り13田舎者話のメインお母さん14片結びほどけ易きは両結び15母キトクどの道帰った涙の記憶16詩との出会いサトウハチローお母さん17マンガのひとコマ叶えたかった親子の立ちション18...2025年3月京都童心の会通信句会作品
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高値で山積み無かったはずのお米金澤ひろあき※慌てて放出?写真は長岡京時代の食事。無かったはずのお米
つばめの子町屋の奥に親を呼ぶ金澤ひろあき※今年もつばめが京都に来ました。2025年6月5日京都市上京区にて。つばめの子
「さんしょ」192号を読んで金澤ひろあき今年も新茶の季節になったのですね。「さんしょ」192号と御地の新茶と頂き、ありがとうございます。古茶新茶農水大臣交代するひろあき5月に入っても、高値が続くお米。担当大臣が交代し、打開できるのかどうか。生活に直結し、他への影響も大きいだけに、重い課題です。備蓄米山積み見せても米高騰山口美代子米価が高くなっても、大半の農家の方の収入増にはつながらないと聞きます。このような生きて行くのに大切な問題を、口語俳句はしっかり詠む。その良さを実感します。チラチラ桜鍬の手入れせなきゃならん鈴木和枝先年「離農」という句集を出されましたが、まだ耕すことを続けられているのでしょうか。桜の花の様子で、農作業という生活に結びつくことを考えるのです。「せなきゃならん」という話し言葉も実感を伝え...「さんしょ」192号を読んで
昭和遠し父母逝き背番号3が逝き※長嶋茂雄氏が亡くなる。戦後の昭和の大スターでしたね。父母と同世代でした。昭和遠し
小さな土金澤ひろあきコンクリートの割れ目からのぞいている小さな土に小さな草花たちが生きている限られた地球とはいえこんなに広いのに同じ住人である僕たちはまだ争い続けるのか小さな土
梅雨冷えに沈む五重塔の影金澤ひろあき梅雨冷えに
緑のカバーのエッセイ集金澤ひろあき今年に入って、私の知り合いの方々が沢山本を出された。御恵贈いただき嬉しいが、読むのが遅い私は、お礼もなかなか出せず、失礼申し上げ、恐縮している。その中の一冊。大分の由布院で個性的な美術館をひらき、口語俳句誌「あまのがわ」を出されている裏文子さん。長く交流頂いている方だ。今回、「由布岳の風がわらった」というエッセイ集を頂いた。芸術を通して地域起こし等の地域に根ざした生き方をされる方がいる。と同時に、地域・時代を越えて人々の心に響く芸術を創作されたり、その創作を支えるという普遍性の面で活躍される方がいる。裏さんを見ていると、ごく自然に、この両面に加わっているのに感嘆する。自分の根っ子に深く根ざすと普遍につながるのかもしれない。さて、これらのエッセイは、大分合同新聞コラム「灯」...緑のカバーのエッセイ集
神木倒れる(悲しいお知らせ)金澤ひろあきご神木社殿潰して神あがるひろあき武信稲荷を久しぶりに訪ねると、大楠が倒れている。社殿を大きく覆っていたので、摂社等潰れたものもある。木の倒れたあとのぽっかり空白ひろあき親しんだものが、この世から消えるのは淋しい。(5月26日中京区武信稲荷)神木倒れる
嵯峨祭金澤ひろあき2025年5月25日、嵯峨嵐山文華館へ、木島桜谷展を楽しんだ。目の前の大堰川を描いた屏風と今の景色を見比べたりした。帰り、渡月橋で鉾と神輿に会う。嵯峨祭、愛宕山の祭だという。橋の上で鉾が舞い、鉾の鈴が高らかに鳴る。偶然出会った。神様に呼んで頂いたのかな。嵯峨祭愛宕の風に呼ばれたかひろあきこの嵯峨祭、松尾芭蕉も見たそうだ。嵯峨祭
「嵯峨日記」現代語訳7金澤ひろあき(2025年5月29日)四月二十九日、三十日「一人一首」奥州高館の詩を見る。「高館は天にそびえ立って、星は冑の鋲のようである。衣川は海につながり、月は弓のようである。」奥州高館の風景は、少しもこの詩と合致しない。古人であってもその地に至ってない時は、実際の風景に一致しない。五月一日近江の国、平田、有照寺の(住職)李由、訪問される。尚白、千那の便りがあり。竹の子や喰ひ残されし後の露李由頃日(このごろ)の肌着身に付く卯月かな尚白(一字不明)岐待たれつる五月も近し聟粽尚白五月二日曽良がやって来て、吉野の花を訪ねて、熊野に参詣したことを話す。江戸の旧友、門人の話、あれこれを取り混ぜて談じる。熊野路や分けつつ入れば夏の海曾良大峰や吉野の奥を花の果て夕日近くなってから、大井川に舟を浮...「嵯峨日記」現代語訳7
「嵯峨日記」現代語訳6金澤ひろあき(2025年5月28日)四月二十六日芽出しより二葉に茂る柿の実史邦畠の塵にかかる卯の花芭蕉蝸牛たのもしげなき角振りて去来人汲む間を釣瓶待つなり丈草有明に三度飛脚の行くやらん乙州四月二十七日人がやって来ず、一日中長閑さを得る。四月二十八日夢に(亡くなった愛弟子)杜国のことを言い出して、涙を流して目覚める。『列子』に説くように、精神の作用する時に夢を見る。陰の気が尽きて火の夢を見、陽の気が衰えて水の夢を見る。飛ぶ鳥が髪をくわえる時は飛んでいる夢を見、帯をしいて寝る時は蛇の夢を見ると言っている。『枕中記』、槐安国の物語、荘周が夢に蝶となった話。みな道理にかなっていて、決して奇妙ではない。私の夢は聖人・君子の夢ではない。昼間は一日中妄想で心気が乱れ、夜の夢もまた同様である。本当に...松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳6
「嵯峨日記」現代語訳5(2025年5月27日)四月二十五日千那、大津に帰る。史邦、丈草に訪問される。落柿舎に題す丈草(原文は漢文)落柿舎は奥深く嵯峨の峰に向かいあい、鳥が鳴き魚が泳いでいる。荒れるに任せて、田舎の農夫の住居のようになっているのを主人は喜んでいる。柿の枝先には今は赤い実がないが、青葉に筆をふるい、題ごとに書を学ぶことはできる。小督の墓をたずねる丈草(小督は高倉天皇との愛を妨げられ)怨み悶えつつ宮中の後宮を出た。隠れ住んだこの地には、一輪の月、淋しい村の風。その昔、仲国がようやく小督の弾く琴の音をたずねることができたが、今は小督の淋しい墓が、竹林のどこにあるのかわからない。芽出しより二葉に茂る柿の実(さね)史邦途中吟ほととぎす啼くや榎も梅桜丈草黄山谷の詩で感銘深い句門を閉じて詩句を求める陳無己...「嵯峨日記」現代語訳5
「嵯峨日記」現代語訳4金澤ひろあき(2025年5月27日)四月二十三日手をうてば木魂に明くる夏の月竹の子や稚き時の絵のすさみ麦の穂や泪に染めて啼く雲雀一日一日麦あからみて啼く雲雀能なしの寝たし我をぎゃうぎゃうし落柿舎に題す凡兆豆植うる畑も木部屋も名所かな夕暮れに及んで、去来が京都より来る。膳所昌房より便り。大津尚白より便り。凡兆が来た。堅田本福寺住職、千那が訪れて、その夜泊まる。凡兆が京都に帰る。「嵯峨日記」現代語訳4
松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳3金澤ひろあき(2025年5月26日)四月二十二日朝の間、雨が降る。今日は人もなく、淋しいままに無駄書きして遊ぶ。その言葉、喪に居る者は悲しみをあるじとし、酒を飲む者は楽しみをあるじとする。「さびしさなくばうからまし(さびしさがないならば、嫌だろう)」(とふ人も思ひ絶えたる山里のさびしさなくば住みうからまし)と西行上人が詠まれましたのは、さびしさをあるじとしたのだろう。また、西行上人が詠まれた歌、山里にこは又誰をよぶこ鳥独り住まむと思ひしものを独りで住むほどすばらしいものはない。木下長嘯子が言う「客が半日の長閑さを得れば、主は半日の長閑さを失う」と。友人、山口素堂がこの言葉に常に共感している。私もまた、うき我をさびしがらせよかんこ鳥とは、ある寺(三重長島の大智院)で言った句だ。...松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳3
松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳2金澤ひろあき(2025年5月26日)四月二十日北嵯峨の祭を見ようと、凡兆の妻、羽紅尼が京都より来る。去来が京都より来る。来る途中の吟詠だと言って語る。つかみあふ子どもの長(たけ)や麦畠落柿舎は、昔の持ち主が作ったままの状態で、あちらこちらが古びて破れている。それがかえって作り磨かれていた昔の有り様より、今のしみじみとした有り様のほうが心にとどまる。彫刻を施した柱の上に渡している横木、絵を描いた壁も風に破れ、雨に濡れて、珍しい形をした庭石、変わった枝ぶりの松も雑草の下に隠れている中に、竹で出来た縁側の前に柚の木が一本、花が芳しいのに気づいたので、柚の花や昔しのばん料理の間ほととぎす大竹薮をもる月夜羽紅尼(の作)又やこんいちごあからめ嵯峨の山去来の兄の妻より、菓子や果物などがおく...松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳2
松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳金澤ひろあき2025年5月23日)※『嵯峨日記』は松尾芭蕉が嵯峨嵐山の落柿舎に滞在した時の日記。落柿舎は、芭蕉の弟子、向井去来の別荘であった。嵯峨嵐山観光の折には、ご参考に。1元禄四年(1691年)辛未四月十八日、嵯峨に行って去来の落柿舎に至る。凡兆も一緒に来て、夕暮れに及んで京都に帰る。私はなおしばらく滞在するようにとのことで、障子を修繕し、雑草を引き抜き捨て、落柿舎の中の片隅の一間の所を寝床とする。しつらいは机一つ、硯、文庫。『白氏文集』『本朝一人一首』『世継物語』『源氏物語』『土佐日記』『松葉名所和歌集』を置く。ならびに唐の蒔絵を描いた五重の器に、さまざまの菓子を盛り、名酒一壺を添えている。夜具、副食など、京都より持って来ていて乏しくない。私は貧賎を忘れ、静かでのどかな時...松尾芭蕉「嵯峨日記」現代語訳1
十薬の小さな庭に天下布武金澤ひろあき十薬の
だましだまし金澤ひろあきだましだまし生きているんだ年とったな体言うこときかんな長く歩くとベンチや椅子のご厄介背は縮む声は小さく根気続かん眠気がこんにちわ疲れ感じてすぐ横になるちょっと体休めてはだましだましちょっとずつちょっとずつ同じことも二倍かかるけどまわりをだましだまし自分をだましだましだましだましだけど働けるだけまだましだとだましだまし※平安神宮にある市電です。だましだまし
椅子二つ一緒に居たい存在は金澤ひろあき※と同時に、一緒に居たくない存在も二重写しになる。その想像力が「悪魔」を生み出したのかな、と古代社会以後の人間の思考にも想像が及ぶ。椅子二つ
八ッ橋の名残も遠きかきつばた金澤ひろあき※長岡天神、八条ケ池。業平ゆかりの地ではある。「伊勢物語」のかきつばたの名残を思う。八ッ橋の
お米つやつや乗っている七福神輝※古い京町屋などにある七福神です。皆様に幸ありますように。お米つやつや
フリー句(自由連句)「草陰で」の巻草陰で燕気になる紋白蝶佐久間照三急に夏日で水遊びの声金澤輝植木剪定コート利用者背中丸くする照三空の玉虫サファイア輝く輝小満や手を合わせ言うありがとう照三海釣出会う鰯の大群輝歩く人皆に挨拶走りたい照三緑陰一息アイスコーヒー輝足取り軽くジャンプ若葉にタッチ照三いつ届く虹の根っ子に金の鍵輝夢から覚めてもう一息だったのに照三下書き完成寸前で止め輝デート前交差点で捕まって照三たまには休め双六の駒輝神様はいつお休みになるのだろうか照三日曜休日聖書が起源輝日本の神様は酒盛りの間にお仕事照三オーロラを呼ぶ太陽フレアー輝イヌイットの長は地球の唄声を黙して見守る照三昔の勇者今は語り部輝西陽受け菜の花の間の草抜く人照三晴耕雨読ひねもす麗らか輝フリー句(自由連句)「草陰で」の巻
追悼峰不二子バカボンのママ永遠に夏空へ金澤ひろあき追悼峰不二子
松尾芭蕉『鹿島詣』現代語訳金澤ひろあき二鹿島にて翌日昼より雨がしきりに降って、月は見ることができそうにない。根本寺の前の和尚(仏頂和尚)は今は世を逃れて、ここにいらっしゃったというのを聞いて、訪ねて行って泊まった。強く「人に深い反省の心を起こさせる」と杜甫が詠んだように、しばらく清浄の心を得たような気分になる。あかつきの空が少しばかり晴れたのを和尚が起こして下さいましてので、私達は起き出た。月の光、雨の音、ただ趣のある様子ばかりが胸に満ちて、句も作れない。はるばると月を見に来た甲斐もないのが不本意で残念なことだ。あの清少納言でさえ(ほととぎすを聞きに行って)ほととぎすの和歌を詠むことができずに帰るのを気に病んだのも、私のためには良い見方であると言えるだろうよ。おりおりに変はらぬ空の月かげも千々のながめは雲...松尾芭蕉『鹿島詣』現代語訳二鹿島にて
松尾芭蕉『鹿島詣』現代語訳金澤ひろあき一鹿島まで京都の貞室が、須磨の浦の月見に行って、「松蔭や月は三五や中納言」と言った、風雅に徹した男の昔も懐かしく思ううちに、この秋(貞享四年八月)、鹿島の山の月を見ようと思い立つことがある。伴う人は二人、浪人が一人(曽良)、もう一人は雲水の僧(宗波)。僧はカラスのような墨の衣に、僧の三衣(大衣、七条、五条の三種の袈裟)を襟に打ち掛け、釈迦出山の尊像を厨子にあがめて入れて後ろに背負い、行脚の杖を鳴らして、禅宗で説く無門の関も妨げるものなく、天地に独歩して出発する。もう一人は(芭蕉を指す)、僧でもなく俗人でもなく、鳥とねずみの間に名をこうむるこうもりが、鳥のいない島(鹿島)に亙るべく、芭蕉庵門前より舟に乗って、行徳(千葉県市川市)という所に至る。舟を上がると馬にも乗らず、...松尾芭蕉『鹿島詣』現代語訳一鹿島まで
暴れ神輿暴れ終わってかしこまる金澤輝荒魂が和魂に変わるように、世界の争いもおさまってほしいです。暴れ神輿
さよならまたね金澤ひろあき空白黒く塗り偽名で生きた半世紀本名告白冬の果てだった戦死より餓死多い日本の戦禁色の髮なびかせる藤の房ナルシズムの塊牡丹立ち姿卯の花腐し原子炉腐りませんかさよならまたね振り返っている花吹雪ふらっと来てふらっと去る四月雨の五月一日削減された社員の行方ゴールデンウイーク働く人の数の内さよならまたね
流されど休む意志なし風の蝶ひろあき※飛んでいる蝶を初めて撮りました。難しいですね。風の蝶
日記より金澤輝4月28日。大雨警報。JRの一部などが止まった。一日中、ずっと振り続けている感じだった。夕方より小降りになったが、風が強い、翌朝、カラッと晴れた。出勤途中、ある神社の社殿が壊れているのを見て驚く。そんな荒天だったのか。近年、自然災害多くなったと実感。暴れ梅雨諸行無常を深くする輝暴れ梅雨
フリー句(自由連句)「バイオリン」の巻バイオリン若葉が踊り出す輝跡金澤輝若葉影介護の要らぬ終活を佐久間照三ポックリ寺参り友達にぎやかに輝遠足の園児駆け回る五月晴れ照三思い出の甘さを集むソフトクリーム輝雀の枕と子供の頃聞いたと連れの手の小判草照三フォークギター身の上ぽつり語り出す輝ハーモニカとドラムスが加わって照三町興しイベントもう一度青春輝野次馬も舞台の上が眩しいな照三マクベスの妻睦言で唆す輝一夜の夢自壊して復讐される照恨みもて恨みに報いずマンデラ氏輝※マンデラ氏は南アフリカ、アパルトヘイト反対で投獄された。後、大統領になった時、復讐ではなく、和解を説いた。止まぬ雨傘さして行く花山稲荷照三布団のような青葉包んでいる古墳輝地を包む雲を蹴散らし宇宙へと照三オーロラ輝く空の曼陀羅輝田植えに園児挑戦泥だらけ照三一...フリー句(自由連句)「バイオリン」の巻
2024年5月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1さくらさくらスケッチに色を差す2上から見おろす桜異人たち3桜の帯です同世代の話題です4しばらくはじっとして桜と青空と5花見スポットゆっくりほどけてゆく私6少年に道ゆずるハキハキと「ありがとうございます」と良い子やなあー7朝日さす雪やなぎ映す様な道歩く8あと何回61段登り下り朝の出発足たたく9小銭入れ友達仰ぎ迎へチャラリーンどや顔に10エイプリルフール問題おこし頭を下げる笑いでごまかすな!11政界汚染よごれた布で何度ふけどもきれいにならぬ12華やいだワンピース見て春想ふ13淡い緑のブラウス君に届けます「胸おどる春ですよ」14色気づいた時を思えば動悸かな?今年「古...2024年5月京都童心の会通信句会作品
六角堂五月金澤輝青葉包む京のお臍にお賽銭金澤輝臍石の由来六角堂、もとは京のど真ん中に建っていたそうな。桓武天皇が平安京を造られる時、六角堂に移動を願ったところ、六角堂自ら北へ移動したそうな。その徳を讃えて臍石を置いたとか。六角堂五月
2024年4月京都童心の会通信句会結果【選評】後半○野谷真治特選66雨上がり虹を仰いでペダル漕ぐ佐久間照三漫画家永島慎二さんの作品に、自転車を漕いで、少年が空へ舞い上がるシーンがあった。そこには、虹はなかったが、この作者は、雨上がりの虹を見たのだろう。引き付けられた一句です。〇蔭山辰子特選55春の海どこかに地震の巣がひそむ金澤ひろあき日本列島の周囲にはいくつもの活断層が押し合っていると聞きます。どこで地震に見まわれても不思議でない。テレビやスマホに地震予報にハッといたします。海はおだやかでも、心配です。39リュックにはマフラー手袋でも今日は日傘がほしい岡畠真理子冬から春、そして夏へ駆け足の日々。今年の夏も思いやられます。どうぞお元気で!〇佐久間照三選特選55春の海どこかに地震の巣がひそむ金澤ひろあき日本に...2024年4月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
2024年4月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○遠藤修司特選5糸桜応じる公衆電話野谷真治ケイタイに押され、すわりの悪い存在になりつつある公衆電話。糸桜のエールにしっかり応えて立派な糸電話(公衆電話)になってほしいです。○野原加代子特選49逢い別れ雨の乗換駅ホーム金澤ひろあき父が私の高校卒業後、京都に出てくるのに西舞鶴駅まで大きな風呂敷に包んだ電気こたつを持って改札口まで見送りに来てくれたのが、この句でその時の情景が目に浮かびました。私の父は生涯寡黙な人でしたが、物言わない優しい人だったように思います。親でも筋目には別れが来ますが、この情景は忘れられない人生の一コマです。○中野硯池特選1自転車倒す草の上の春眠野谷真治「春眠暁を覚えず」などと詩句にあるように眠り心地の最もよい季節である。名のある草も雑草も...2024年4月京都童心の会通信句会結果【選評】前半
2024年4月京都童心の会通信句会結果お水とりの音金澤輝奈良東大寺二月堂のお水とり。お松明で有名ですが、「音」も心ひかれます。芭蕉さんが、水とりや氷の僧の沓(くつ)の音と詠まれたぐらい。今年は三月、少しあたたかい日に、お松明を見たのです。平日なのですが、二月堂の前には人がいっぱい。警備の人も出ています。夜七時に電灯が消され、二月堂は闇の中に浮かび上がります。遠くから鐘の音が。鐘に合わせて二月堂の回廊を松明と練行衆と呼ばれる僧侶が上堂します。僧侶の沓音も響いて来ます。二月堂から松明を突き出すと、観衆の歓声。上堂した僧侶が二月堂に飛び込む激しい音。懺悔行で板に体を打ち付けるそうですが、その音も激しい。松明十一本が全て済むと、やがて静寂へ。参道の暗がりの中へ観衆は吸い込まれて行きました。水とりの氷の僧の沓聴きに...2024年4月京都童心の会通信句会結果
フリー句(自由連句)「もつれずに」の巻もつれずに絡み合えるね紋白蝶佐久間照三なかなか覚めぬ春のうたた寝金澤輝若返った二人の恋物語照三5月真夏日ショートパンツで輝若者も負ける短パン老夫婦照三*白人夫婦青い目も担ぐ神輿の粋な露地輝割り込んだ女神輿も花となる照三鰻屋へ行って打ち上げ冷やし酒輝酔った勢い高瀬川に飛び込む照三唐十郎のアングラ劇にはまった友輝病院内祝日ですので明日どうぞ照三空気を運ぶ送迎のバス輝マスク着用でビルにお入り下さい照三眼下広がる薔薇の公園輝人垣呼ぶ弾き語りの若者照三バイトでタコ焼焼いてますねん輝みんなの笑顔が輝くのが嬉しいねん照三真打ち憧れ座布団運ぶ輝心ここにあらずの男の子照三彼女待つのに長引く会議輝長い髪オープンカーに飛び乗る照三女性首相専用機で行く輝フリー句(自由連句)「もつれずに」の巻
そのわりに金澤ひろあき講師の先生足りない誰かお知り合いいらっしゃいませんか何人かの旧知に電話かけてみた「いやもう別口があって」断られること三件「いやもう年とっちゃってムリだわ」断られること二件京都駅に向かうバス停の貼り紙「運転手不足のため減便しております。ご迷惑をおかけしますが、ご理解下さい。」そのわりに私のまわり正採用になれずに苦労している人あまたそのわりに
日記より「雨の5月1日」金澤ひろあき銀行のキャッシュカードにヒビが入った。長年使っていたからか。四条烏丸の京都支店で再発行手続きをする。今、都市銀行は次々に支店を無人化している。窓口業務を行える支店が激減している。近所から無くなっている。人件費カット・収益を優先している。利用者との、人と人とのつながりを薄くしている。これは長期的に見ると、企業の衰退に向かうのではないか。経済活動は基本的には市場原理で動くが、人の心(動向や予測)も大きいことを忘れてはならない。「物を買うのは人間」という当たり前のことを忘れてはならない。その人間の本音が見えなくなった時、物は売れなくなる。企業の社員も、人と触れ合う機会が減ると、営業力も落ちてゆく。また、行員数を減らすぶん、行員一人当たりの仕事量は増える。ゆとりが無くなるとミス...日記より「雨の5月1日」
フリー句(自由連句)「禁色の」の巻禁色の髪靡かせて藤の房金澤輝ゆるし色若者皆んな手を繋ぐ佐久間照三名刹の娘斎王代となり輝※今年は、壬生寺のお嬢さんだそうです葵祭の行列追いかける自転車照三cs牛歩む都大路に舞う燕輝行列も人波もみな一幅の絵照三八つ橋とアーチを描くかきつばた輝空と海一筋に切る海峡橋照三港町瀬戸の潮風帆に満ちる輝南国の筏の家で昼寝する照三メロディは雲の流れのような笛輝まだ出来ない整理整頓寝ぼけ眼照三ゴールデンウィーク中日の出勤は輝青空に鳶群れ無双人の指照三ナルシズムの塊牡丹立ち姿輝朝日浴ぶ飛行機雲が空をチョキチョキ照三新緑の犬も一緒に泊まれる宿輝誘われてイルカと遊ぶ大型犬照三ビール売るバイトアイドル水族館輝彼女(つれ)から目を離したら足踏まれる照三花火大会橋の上には月も出て輝野球帽とペットボトル...フリー句(自由連句)「禁色の」の巻
フリー句(自由連句)「花の舞う」の巻花の舞う遍路の境内握り飯佐久間照三地蔵の足元風車増え金澤輝ビル増えて京都の街はどこ目指す照三予測したはず観光公害輝道路整備の遅れに花盛り照三万博会場メタンガス爆発輝※事故があったのですが、大丈夫なのかな。メガ都市の生ゴミ埋め立て地の第一幕照三ローマの繁栄パンとサーカス輝夢の跡今日も発掘土の山照三鏡と古墳卑弥呼の本家争い輝西と東に別れても切磋琢磨の本願寺照三流浪の果てに蓮咲いたよ輝珊瑚の白化を防ぐ台風小さく咳払い照三黒潮に乗る椰子の実届く輝ありがとう鳥居を抜ける朝日浴び照三疫病去って神輿復活輝葉桜や神籤の結び増えている照三ビジネス街を渡る涼風輝バイクにはまた乗りたいと杖をつく照三一歩一歩とリハビリの夢輝台所何年ぶりに床掃除照三窓を開けたら青田広がる輝※写真は伏見稲荷の神輿...フリー句(自由連句)「花の舞う」の巻