お清めのシャワーや詐欺メール皆削除金澤ひろあき※せっせとメールを送ってくる。「あなたの口座に異常」「200万円贈呈」「税金追加徴収」「あなたの口座に○○万円振り込みました。」・・・税務署に問い合わせると、「メールで追加徴収請求等、行いません。詐欺です。」銀行等に問い合わせても以下同文。うっとうしい話題で、すみませんが、皆さんもお気をつけ下さい。警察や公共機関等で、啓発活動をもっと活発にしてほしいですね。さて、暑いですしシャワーでさっぱりしましょうか。お清めの
2024年8月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1まっすぐまがっている國の新札2神奈川民蒲団の中の都知事選3蕎麦湯待つ梅雨明け4無口の人陽炎したたる5陽射しの切取線猫昼寝6トタン屋根熱さに負けぬ猫の恋7売れ残り3人句会へ茄子届く8整理した鶏頭の花墓に挿す9熱さの急流をのりきり笑うぞ10熱さの急流まっ赤な鶏頭を活け11踏み外す事なく去りしはたた神12米寿旅吊橋大揺れ運、不運13独り居の日高き夕餉明日へ生く14確かなる西瓜の旨さ自作自賞15顔作るしわ知る暇日里の盆16庫は炎暑コップ酒飲む唇甘し17暑中見舞癖ある友の文字弱し18人の世の常をまっすぐ鶏頭立つ19初茄子や紫紺つやつや人も尚20背を曲げてこぼれし種を白鶏...2024年8月京都童心の会通信句会作品
デカダンスの名を持つ句集金澤ひろあきデカダンスという言葉に現代の私達はあまり価値を見いだしていないように思われる。「退廃」「腐敗」というニュアンスを含んでいる。しかし、デカダンスは、世の中をよく映し出す鏡でもある。デカダンスは、社会の秩序や常識を笑うものでもあるからだ。秩序や常識は私達に強制する力が働くが、それらは支配する側に都合がよいものが多い。支配する側に都合がよいものに抵抗する所まで行かないにしても、それから逸脱するデカダンスは、秩序や常識に囚われている私達の姿を映し出す。川口外狼氏の句集「ダブルデカダンス」は、そういう意味で「囚われている自分」を見ているかのようであった。川口氏の句の作り方は、句集の第一章の小題にもあるように「写生」から入っているようだ。川口氏は、デカダンスを昔の無頼派のように「演...デカダンスの名を持つ句集
川柳の日金澤ひろあき色々な○○の日がありますね。2月22日は「猫の日」とか。「川柳の日」があることを初めて知りました。8月25日が「川柳の日」だそうです。宝暦年間、初代柄井川柳が初めて川柳の入選集を出したのが8月25日で、それを記念して決めたそれです。その時集まった句が二百ぐらい。川柳も小さくはじまって、大きく広がって行ったのですね。記念碑が、初代川柳がいた蔵前にあるそうです。赤とんぼ川柳の日の空遊ぼひろあき川柳の日
熱中症アラートぼんやりついているテレビひろあき打ち水や演歌流れる商店街病院の椅子の固さ時間が止まるオリンピック運営本場のケセラセラ熱中症アラート(3句)
2024年7月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天58朝起きて心臓に触れるありがとう佐久間照三自分の命の危うさ、有限性に気づいた時、当たり前と思い深く意識しないことが、どんなに大切なのかと実感します。たとえば、心臓が休まずに動いてくれることなども。地68七月は産み月ゆったりと待つ三村須美子新しい生命がやって来る。その喜びをかみしめているひととき。暑い中ですが、無事お産がすみますように。人7くちなしの花医師の無用の聴診器塩見すず子大切な人を亡くされたのでしょうか。亡くなったその時の情景を伝えているように思えます。私も今夏、大切な友人を亡くしました。亡くなる際には会えませんでした。心に響きます。今月は共感する句が多くて、好きな句も落としてしまいました。特に好きな句を見て参ります。1あふれ出す...2024年7月京都童心の会通信句会結果
2024年7月京都童心の会通信句会結果青葉祭金澤ひろあき6月15日。京阪七条を東へ行き、智積院へ。今日は青葉祭。空海と興教大師の誕生日。キリスト教のクリスマスみたいな日で、真言宗では大切な日。ゴマを焚いたり、お練りをしたりでお祝いをしています。6月なのに30度を越え、ゴマの火は暑いでしょう。お寺の紋は桔梗。参道にも桔梗の花。参道の白きに桔梗の影落とすひろあき金堂、不動堂に参り、友のことで強い願い事。名勝の庭園が無料公開。ここも人が多い。堂本印象が復元した金地の襖絵が輝く。輝きの中に桜や楓、松が浮かび上がる。また、庭を見てぼんやりと過ごし、心安らぐ。名園の風の馳走をいただきぬひろあき力みを抜くと涼風起こる足元ぶらぶらもとの襖絵は長谷川等伯一門の筆で、宝物館にある。桃山期の迫力に驚く。等伯の筆に金の日の光ひろ...2024年7月京都童心の会通信句会結果
愛も死も同じ素直なリズムの蝉金澤ひろあき都会の蝉夜半まで鳴く過労死するなよ弁解は鳴かない蝉のがマシだった素直なリズム
鳴かぬ蝉忖度不祥事隠れんぼ金澤ひろあき忖度は一緒に黙る蝉でした鳴かない蝉一斉低頭記者会見居眠り議員僕は鳴かない蝉である蟻が引く蝉のむくろと税金も鳴かぬ蝉
秋の蝉金澤輝石山寺は千日会なのに、国宝多宝塔は事情あって閉ざすと。秋の蝉扉を閉ざす多宝塔秋の蝉念力絞りだし尽くす秋の蝉
「自由律の風」6を読んで金澤ひろあき関東を中心に、自由律をオープンな形で現代に生かし、広めようという有志によって起こされた会とうかがっている。京都童心の会も団体参加させていただいている。年一回、会誌を発行されている。表紙の風神の絵は洒落ていて、開かれた会のイメージとして好感が持てる。日本で自由律の活動をしている会の紹介もあり、開かれた広報の感じがする。会員の投句欄、SNS企画欄など、そして論考が3本。「山頭火が詠んだ七七(14音)句」石川聡「自由律連句」高松霞「自由律川柳小史」小池正博高松氏の自由律連句の紹介は新鮮であった。筆者も連句愛好家であるが、好感が持てる紹介記事である。小池氏の論考は、川柳界にも自由律が起こり、その後独自の展開をしていく過程が分かり易く提示されている。初めて読む人にも親切で、良い企...「自由律の風」6を読んで
石山寺千日会金澤輝「一つ一つコツコツ努力を重ねなさい」というのが立派に見えますが、「特定の日に来たら功徳一千倍」と言われると、私のようなずぼら人間はつい乗ってしまいます。今年8月9日は、石山寺の千日会。この日お詣りすると、千日分の功徳だそうです。石山寺は紫式部ゆかりのお寺。今年はNHK大河ドラマ「光君へ」が好評です。そのためか、心なしか人が多いみたいです。「源氏物語」の注釈書「河海抄」に、寛弘元年(1004年)、紫式部が石山寺に参籠し、琵琶湖に映る名月を見て着想し書き始めたと。紫式部が執筆した「源氏の間」、その時使ったという硯が残っています。「源氏の間」には、紫式部のお人形が。芭蕉も元禄三年(1690年)に、源氏の間を見て一句。曙はまだむらさきにほととぎす芭蕉「源氏物語紫式部御影」という刷り物を復刻版で出...石山寺千日会
蝉金澤ひろあき蝉ほどは人気がない蚊の愚痴を聞く求愛にしては能天気な蝉自分の声たぶん聞いてない蝉世論を蝉の鳴き声ぐらいに聞いている議員殿玉音放送蝉時雨で聞こえなかったと蝉のようにむきになって体震わす蝉
鎮めの日ナガサキの空あの時間ひろあき鎮めの日
残しておけばよかった金澤ひろあき亡くなった佐久間照三さんとは、お互い元気な頃は飲み友でもありました。二人とも日本酒の純米酒が好きでした。雑談が面白く、時があっという間に過ぎたものです。その中で、彼の祖父が一灯園に深く関わったということを話されたことがありました。国際的な活動もされていたらしく、ロシアのトルストイとも交流があり、トルストイの娘を助けた話もされたのです。もしかしたら表に出てこない秘められた歴史かもしれないので、「いつか詳しく書いてよ。」と頼んだのでした。それがこの7月、佐久間さんのまさかの逝去。人が亡くなると大切に記憶も消える。そんなことを思うとまた淋しくなります。逝った人と消えた記憶残されたからっぽひろあき※写真は関の地蔵堂の鐘楼。残しておけばよかった
別れの刻金澤ひろあき家族葬という名の小さな淋しい集まりのその真ん中に笑っている君の写真七夕の翌日雨の中を探しあぐねて何とかたどり着いた式場には遠いご親族と自己紹介された五人の方と私だけの参列の別れの刻別れの刻
79年核無き世界まだヒロシマひろあき79年
「今どこにいるの」金澤ひろあき「今どこにいるの」待ち合わせで地理がダメな私はよく君の携帯にきいたものだったそのたんびしょうがないなという感じで丁寧に教えてくれたあたたかな声「今どこにいるの」あの日からもう声はかえって来なくなったたった一人で七夕に君は逝ってしまった「今どこにいるの」
関の山金澤ひろあき三重県の関に行ってきました。旧東海道の街並みが残っています。関も7月に祗園祭の山車の巡行があるようです。「山車」と書いて「やま」と読むのです。「関の山」の語源とか。どうせ関の山手放してみるひろあき関の山
関の宿金澤ひろあき真夏日の寝静まりたる関の宿夕立を打ち水とする旧街道※写真は、旧東海道の関宿。関の宿
「さんしょ」187を読んで金澤ひろあき拝復暑中お見舞い申し上げます。「さんしょ」187ありがとうございます。毎年日本の何処かで、夏は40度を越える所が出ています。異常気象が当たり前になってしまい、30度ぐらいの日は、「今日は涼しいな」などというしまつ。一方、大雨災害で亡くなる人も増えていて、私達の子孫の時代には、どうなっているのだろう。大変な負の遺産を残していると悩みます。「さんしょ」187よりまちがいは熱い視線で感じとる小沢真知子「まちがいを感じとる」こと。問題の多い今の世界で、本当に大切だなと共感します。私達だけのためでなく、未来のために。晴れた日に蒔いておこう甘い種鈴木和枝明日(未来)を信じて生きている明るい気持ち(あるいは「願い」)が、「甘い種」という言葉から伝わって来るのです。本当に明日を信じて...「さんしょ」187を読んで
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お清めのシャワーや詐欺メール皆削除金澤ひろあき※せっせとメールを送ってくる。「あなたの口座に異常」「200万円贈呈」「税金追加徴収」「あなたの口座に○○万円振り込みました。」・・・税務署に問い合わせると、「メールで追加徴収請求等、行いません。詐欺です。」銀行等に問い合わせても以下同文。うっとうしい話題で、すみませんが、皆さんもお気をつけ下さい。警察や公共機関等で、啓発活動をもっと活発にしてほしいですね。さて、暑いですしシャワーでさっぱりしましょうか。お清めの
大夕焼け金澤ひろあき大夕焼けアールグレーのティータイム夕焼けの炎に夕立降りかかる涼む河岸休日出勤長かった※三条商店街。八坂神社の御旅所があり、祇園祭と同じ時期、祭を行う。大夕焼け
炎帝の旅のトランク雲の峰金澤ひろあき※西本願寺にて。炎帝とは、夏の猛暑の擬人化。祇園祭ゲルマン民族移動かな※大きなスーツケースを引きながら、いっぱい来日。出国時に、空港やホテルに捨てる(?)人もいて、困っているとか。炎帝の
暑いのに赤んぼ泣かせ鉾の露地金澤ひろあき※いよいよ祇園祭も歩行者天国になります。7月14日。暑いのに
鉾立て金澤ひろあき次々に割り込む鉾の立つ現場※四条大宮から、四条烏丸まで、鉾立ての様子を見ながら歩く。釘を使わず、縄を独特の技術で固定してゆく。これを数百年続けて来たのだと思うと尊い。見ていたら、人が前に次々と割り込んでくるのにはまいったな。観光客は必死に見ようとされるので仕方ないかな。人の背中ばかり映った。暑いので、気を付けて下さいね。2025年7月11日。鉾立て
膏薬辻子金澤ひろあき打ち水する旧名膏薬辻子となんひろあき※明治の初めまで、京都の小さな通りは「辻子」と呼んでいた。膏薬辻子(こうやくずし)はその名残。明治二年に、新釜座町。膏薬辻子
2025年7月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1五月の空に赤紫の帳(とばり)2トントンとバラに声かけ背伸びする3生きてゆけ迷惑かけてありがとう4寄り添い語る童心の集まり5水の甘さで蛍呼ぶ考え甘し6自分の想ひかえる季(とき)か衣更7風薫る私は好きさ由美かおる8米高し何とか安く私の口に9人も蛍もにごった所に住めません10常夏の人には無縁か衣更11田植えの苦省くもみ直に12風薫るおいしい食物健康長寿(よきくらし)13田植え前水面に映る夏の空14蛍の光に目をうばわれる今はドローン15日本からパンダが消える梅雨に入る16新茶出てお茶壺道中復活す17旅先の地米に結晶土と水18農業科生徒の日焼け田に水を19マンションに囲...2025年7月京都童心の会通信句会作品
鉾の刺す青空の先ビルの先金澤ひろあき鉾の刺す
「あまのがわ」283号を読んで金澤ひろあき・朝露の白い光の道延ばすひろあき7月に入り、京都は祇園祭の月です。毎日猛暑ですが、暑い暑いと文句ばかり言っても仕方ないので、何か美しいもの、良いものが無いかと探しております。「あまのがわ」283号拝受、ありがとうございます。実感に溢れた皆様の句、心に届きます。・菫ちょっこりすみれサイズの風が来た内橋多真「すみれサイズの風」がいいですね。柔らかそう。人間も、自分にピッタリのサイズの生き方がある。そんなことを連想させてくれます。・八十路行く花散りながら舞いながら手塚直人「散りながら」「舞いながら」と五音のリズムの繰り返しに想いをのせて、一篇の詩のような、絵のような世界を描いています。こんな風に詠える生き方、羨ましいです。・介護に疲れ桜の空に抱かれる岡田桂子疲れを内側に...「あまのがわ」283号を読んで
2025年6月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天2雨ぶっきらぼう芍薬の赤野谷真治この句を読む時、どこで切るかで作品世界が変わる。(俳句は句読点を打たないので、読み手に任されるが)。・雨、ぶっきらぼう芍薬の赤・雨ぶっきらぼう、芍薬の赤ぶっきらぼうに見える芍薬に雨が降り注いでいるのか、雨がぶっきらぼうに芍薬に降っているのか。同じ「芍薬の赤」であるが、主語を雨にするかどうかで、視点が変化し、印象も変わる。地22初キューリのめん玉を洗う塩見すず子初きゅうりのみずみずしい模様を、「めん玉」ととらえた一種の発見、そして実感。本当に自分が採ったという感じが伝わる。人71燕飛び今年生きてる実感や野原加代子「生きている実感」は、どんな時に感じるのだろうか。人それぞれだろうが、この句の作者は、今年も来てく...2025年6月京都童心の会通信句会選評
2025年6月京都童心の会通信句会結果5月5日の散歩金澤ひろあき昨日、冠句の会で芭蕉翁献詠俳句(伊賀上野)の案内を貰ったので、句を送る。その後、嵐山へ。天気良く、人は多いものの、心地良い散歩。嵯峨嵐山文華館へ。木島桜谷展を見る。絵の中に永遠の気を吐く牡丹かなひろあき村上華岳の牡丹の図につけ句。ここに来る途中に見た牡丹が終わりかかりしおれていたので、絵の牡丹、実に鮮やかに感じる。良い絵には生命がある。桜谷の鳥の描写に感銘を受ける。夕日の中のカラスの絵。カラスがあれほど美しいとは。保津川沿いに小倉山公園へ。新緑が包む日中不戦の碑ひろあき周恩来さん存命の頃のように、隣国との友好が保たれることを祈る。緑が滴っている。平和でこうしてゆっくり散歩できるのが一番だ。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう修...2025年6月京都童心の会通信句会結果
八角楼と蘭奢待金澤ひろあき大阪の谷町四丁目には、大阪歴史博物館と難波宮趾が並んでいます。天智天皇の大化の改新後、難波宮が一時首都になったこともあります。日本の中心であったのですね。太極殿趾と八角楼趾などが残っています。八角楼ありし昔は今木影ひろあき大阪歴史博物館は、「正倉院TheSHOW」という企画。御物の復元品などを見ます。3DCGの御物動画もアニメのようです。シルクロードのデザイン、心引かれます。名香の蘭奢待(らんじゃたい)の香りの復元があります。甘い、爽やかに香りです。織田信長は、この香りを楽しんだのでしょうか。「蘭奢待」は名香の代名詞で、文字の中に「東大寺」が隠れています。「蘭」に「東」、「奢」に「大」、「待」に「寺」ですね。足利義政、織田信長、明治天皇が所持されたとか。蘭奢待切り取る甘い夢心地ひ...八角楼と蘭奢待
三島由紀夫主演の映画金澤ひろあき三島由紀夫は昭和元年生まれだから、もし生きていたら、今年百歳になる。その三島由紀夫が主演した映画を上映している映画館があるというので、行ってみた。大阪の九条商店街近くにある映画館で、ディープな特集をやっている。今回は「若尾文子(わかおあやこ)特集」。その中の、「からっ風野郎」という1960年の映画で、三島由紀夫はヤクザ組長の跡取り息子の役をやっている。この息子、純情で弱いくせに格好だけはつけたがる。三島由紀夫はこの映画で、ずいぶん演技を鍛えられたそうだ。三島由紀夫の演じる次期組長の愛人のヒロイン役を若尾文子が演じている。どうしょうもない奴だが純情な役どころ、死に方の演技まで、三島由紀夫はけっこうならり切っている。というか、本来の三島由紀夫は、そういう人物に共感があったのでは...三島由紀夫主演の映画
一年の早き体感粽買う金澤ひろあき※祇園祭が近づいています。昨日は籤取りがありました。去年の粽(ちまき)が古びて。でも一年、無病息災で働いてくれたのかな。粽
あとがき(童心記念号2025年より)3年前に父、去年親友、今年母と、大切な人を亡くしました。この歳まで父母が居たというのは、むしろ感謝すべきことなのかもしれませんが、実際亡くなると淋しいです。亡くなった親友も、心あたたかな優しい人で、私達にかけがえのない思い出と句作品を遺してくれました。そして、それが今の自分につながっている。私が「今あること」の中に、あなた方がいる。大切にしたいです。宇宙の旅夢さめました蓮ひらく金澤ひろあき蓮ひらく
友の命日近づく風の死んだ露地金澤ひろあき1光年進んだ時計友の命日風の死んだ
蚕が繭に金澤ひろあきいつ繭になろうか蚕相談中抜け駆けで繭になるのもおるかしら※7月になりましたね。蚕が繭になりました。蚕が繭に
看板の裏金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンや永遠に交らわない地平線タワマン次々に建つ地面陥没する国お買い得です一億のタワマンすすめにくる泣いている笑顔もあるんだね紫陽花梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌梅雨空に高く掲げる廃業の看板夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板看板の裏にも顔があるんだね看板の裏
天得院桔梗追加石も笑顔桔梗ひらいた金澤ひろあき※写真は天得院、井泉水句碑。天得院桔梗句追加
東福寺天得院金澤ひろあき東福寺天得院、桔梗の庭を拝観。自由律の井泉水さんゆかりの寺でもある。関東大震災で家族を亡くされた後、ここに隠棲されていた。風が桔梗に遊びに来た苔のみどりに桔梗の結界桔梗を借景に悟りあらわす石東福寺天得院
君への手向け虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。君への手向け
音なく金澤ひろあき突然の別れ来るとは七夕天の川音なく消える星一つ心許した友逝った七夕天の川のどこかに心音をさがす※去年の夏、一緒に京北を訪れたことが、夢のようです。音なく
葬儀の翌朝の雨を聴くひろあき葬儀の翌朝
フリー句(自由連句)「霧晴れる」霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき目に見える耳に聞こえるモノみな痛いただ痛い佐久間照三痛いの痛いの飛んでけーのおまじないひろあき飛んでいってばらけるタンポポの種照三自由な空と自由な時にひたりきるひろあき大きな宇宙の流れの中でアメーバ照三夕暮れの百合はゆらゆらする未来ひろあきもう見え隠れてしない映画のラスト照三続編を匂わす悪役捕まらずひろあき七月七日まさかのこんな終わり方同佐久間さんが、7月7日に亡くなったとのお知らせを受けました。続編をたくさん作りたいと願っていましたが、悲しいです。フリー句(自由連句)「霧晴れる」
蟷螂のにらむ祭りの人の波輝※写真は祇園祭。蟷螂山。蟷螂のにらむ
近日のこと熱中症株価狂乱都知事選みんなうたかたかもしれないがひろあき近日のこと
七夕の句金澤ひろあき静岡で40度七夕もどこ吹く風よ四十度雨乞いの龍うたた寝す天の川七夕の句
続編を匂わす悪役捕まらず金澤ひろあき※山口県柳井市のお祭りの提灯です。涼しげですね。続編を
雨の日に思い出す金澤ひろあき7月の初め、大雨になった。その中、大学による合同説明会が京都の大谷大学で行われた。大谷大学に入ってそこから見える京都の街並みや山を見ているうちに、昔ここである国語の研究会をやったことを思い出した。その研究会で、大石征勝先生と知り合うことになり、多くの実践・研究を学ばせていただいた。幅広く読書されており、読んだ本についての考察を書かれていたが、それ自体が勉強になった。また、教材のもとになっている小説や詩などについての考察も優れ、自分が毎日読んでいるものの中に、すばらしいものがあることも発見できた。京都に残る秦氏の遺跡探訪で、太秦近くにある蛇塚古墳そして松尾大社探訪をご一緒させていただいたこと等、思い出すことも多い。教科書に載っているものだけが教材ではない、人を動かすもの、考えさせ...雨の日に思い出す
仁清の黒と白金澤ひろあき野々村仁清は江戸初期に色絵付きの器を作った京都ゆかりの人。京都国立博物館の常設展で、一つか二つ見ることができ、それが楽しみの一つです。2024年6月は、三つ出ていました。細くてかわいらしい茶入。こういういい方は変かもしれませんが、「仁清はかわいい」です。仁清黒という黒に彩色鮮やかな花を描く茶壺。白地に鉄錆びの線で水仙を描く錆び絵の茶碗です。仁清黒は引き立って見えます。白いさび絵の茶碗は、茶人金森宗和の好みで作ったそうです。静かなたたずまいで、さび色で描く水仙は、山水画のような趣があり、この時期に見ると涼しげです。霧色の茶碗ほのかに錆の線ひろあき現代の陶工でこういう茶碗を作っている方はおられるのかななどと思いました。※写真は智積院の庭。もとは長谷川等伯の襖絵がありました。仁清の黒と白
霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき霧晴れる
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
紫陽花金澤ひろあき紫陽花はすぐに根付いたりする生命力の強い花。その生命力にあやかって。負けてばっかりがきれいなあじさい病院へ友を送る紫陽花曇の道お人好しの紫陽花の顔色が明るいあじさいの笑みのくすぐる旅心紫陽花
格子戸に五月雨の音重苦し金澤ひろあき格子戸に
祗園提灯増えて市場の活気かな金澤輝※三条大宮商店街、提灯増えました。打ち水や商店街に朝を呼ぶ祇園提灯
フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻病癒えたら御礼参りの巡礼に金澤輝桜愛で紅葉愛で行く闇の間を佐久間照三月光を頼りに読んだ道しるべ輝風邪一つ二週間延期入院は照三仕切り直しで草を抜いてる梅雨晴れ間輝なるようになるしかないさ蝌蚪の旅照三力みを抜けば涼風起こる足元に輝冷え症の男は寒いと日向へと照三蝸牛殻の中へととじこもる輝寝るのに軍手靴下着替の山照三暑がりの犬がべろんと板張りに輝笹の舟流れのままに海に行け照三七夕を迎える前に雨が来て輝子供らのブーイングが届いた夜空照三流れ星見間違える人工衛星輝帰られぬ場所から帰る人もいる照三だまされて戦地に行かされた異邦人の訴え輝生と死の狭間に見える彼岸花照三六根清浄唱えて登る高野山輝御来光霊峰の息吹胸に沁む照三何事もなかったように去る嵐輝友には友の生活ありてまた会おう照三※...フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻
6月長岡天神にて金澤輝石段の一段一段増す暑さいつもいる一人が居らず青葉道青葉の社友の回復祈るため我がためにあらず病持つ身の祈り本殿よりいただく涼しき風一陣※祈念届きますように。6月長岡天神にて
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる