飛べない蚕の蛾次に命をつなぐ金澤ひろあき※産卵するためだけに成虫になります。飛べない
異常が当たり前の世界にー「さんしょ」189号を読んでー金澤ひろあきご近所の亀が冬眠せずに待つひろあき十月までずっと残暑が続き、その後急に寒くなりました。最近、「秋」がなくなっています。異常気象が当たり前になりつつあります。近所で亀を飼っているおばあさんも、「暑いので亀が冬眠できへん。」と嘆いていました。オンブバッタ冬の入り口で動かない鈴木和枝このオンブバッタも同じ状況でしょうか。突然来た冬にとまどっている。バッタの困った顔も思い浮かびます。コメ消えた棚にちんまりパック飯杉山朝子米ショック田舎暮らしは悠々自適萩原君代今年は、新米が出る前に米不足。知人が「一ヵ月ほど自分の家で米を炊かなかった。外食ばかりだった。」と言いました。耕作されなくなった田が増えて行く光景を見て、いつかこんな日が来るとは思っていました。...異常が当たり前の世界にー「さんしょ」189号を読んでー
京の町中俳諧20京都水族館2ハンザキの隅っこ暮らし好きという金澤ひろあき京の町中俳諧20京都水族館2
京の町中俳諧19京都水族館1くらげ達冬はつとめてヨガポーズ金澤ひろあき京の町中俳諧19京都水族館1
上方徘徊俳諧ハニワ舞うハニワ舞うもう幻の音楽に金澤ひろあきハニワ舞うもう幻の音楽に金澤ひろあき上方徘徊俳諧ハニワ舞う
上方徘徊俳諧ハニワの鷹金澤ひろあき11月の連休中に、仲間と高槻市の今城塚古墳に吟行。鷹匠の埴輪があります。鷹狩がすでにこの時代から行われていたことがわかる発見だったそうです。天高しハニワの鷹の狩りの夢金澤ひろあき上方徘徊俳諧ハニワの鷹
京都童心の会通信句会2024年10月号ぶん【前号選追加】○塩見すず子選1総裁選出馬つるんとトマト野谷真治4投函する月光の言霊野谷真治6人嫌いの遺伝子かも彼岸花金澤ひろあき11顔出したモグラも夜食欲しそうな金澤ひろあき13残暑には事件の匂い救急車金澤ひろあき19ふまじめな終活ちょいと夜食金澤ひろあき38延々の残暑に訪ねし杖の音松村芳子40温める夜食に染み込む母の愛松村芳子47猛暑にジ・エンド「つく・つく」ともう一声遠藤修司59秋空の色鉛筆の塗り絵して野原加代子72新米やわらぬかもみも無駄にすな三村須美子※大阪府高槻市、今城塚古墳ハニワに刻まれた船。京都童心の会通信句会2024年10月号ぶん【前号選追加】
上方徘徊俳諧長岡天神2神無月鳥居の向こう神乗る雲金澤ひろあき※長岡天神にて。上方徘徊俳諧長岡天神2
上方徘徊俳諧長岡天神藤袴藤袴まっすぐただす祈りの背金澤ひろあき※長岡天神。社前に藤袴。お香の松栄堂さんが後援しています。上方徘徊俳諧長岡天神藤袴
松尾芭蕉「更科紀行」口語訳金澤ひろあき三旅の宿夜は宿を求めて、昼のうちに句を作ろうと心にとどめていた景色、詠んだが検討していない発句など、携帯用の筆を取り出して、灯火の下に目を閉じ、頭を叩いてうめいて横になると、あの修行僧は、(私が)旅の思いが辛くて悩んでいるのだろうと推量し、私を慰めようとする。若い頃、拝み巡った地、阿弥陀仏の貴さをある限り残らず話し、自分が不思議だと思ったことを話し続けるのは、句を作る妨げとなって、一句もまとまらない。こんな次第でとりまぎれて気づかないでいた月光が、壁の破れ目より、木の間に隠れながら差し込んで、鳴子の音、鹿を追う声が、所々にに聞こえた。「さあ、月見のご馳走として酒を振る舞おう。」と言うと、宿の人が杯を持ち出して来た。杯は世間一般のより一まわり大きく見えて、やぼったい蒔絵...松尾芭蕉「更科紀行」口語訳34
松尾芭蕉「更級紀行」口語訳金澤ひろあき一旅立ち更級の里、(月の名所の)姨捨山の月を見ようとすることを、しきりにすすめる秋風が心に吹き騒いで、共に山野をさすらう風雲のような旅に出たいと切望する者、もう一人は越人という。木曽路は山深く、道が険しく、旅寝の頼みになる者もなくて心配だと、荷兮様が下僕をつけて送らせる。各々厚意ある配慮を尽くしているけれども、宿場や旅路のことを心得ない様子で、共によくわからず、事ごとに手順を間違え、失敗を重ねるのも、かえって興あることが多い。二木曽路を行くどこそこという所で、六十歳ぐらいの修行僧、楽しげも風情もなく、ただ無愛想な様子である者が、腰が曲がるまで荷物を背負い、息もせわしく、足も刻むように歩いて来たのを、私の同行の人が、気の毒がって、各々が肩に掛けている物と一緒に、この修行...松尾芭蕉「更級紀行」口語訳一旅立ち
秋の夕焼け金澤ひろあき秋の夕焼け今日のほっこりを浮かべるかごめかごめあの子がほしい秋夕焼けごはんだよ夕焼けのまん中に灯す秋の夕焼け
上方徘徊俳諧銅鐸の響き金澤ひろあき茨木市文化財資料館(南茨木)。大坂の茨城市内は、古代に銅鐸の工場があり、鋳型が出て来たという。レプリカがあり、鳴らすことができる。銅鐸の花野の記憶響くひろあき銅鐸の時代は、皆が助け合って生きていたという。銅鐸が放棄され、鏡の時代になると、権力者が現れ、戦いの時代になると聞いた。上方徘徊俳諧銅鐸の響き
上方徘徊俳諧今城塚古墳4月迎え埴輪踊っている古墳金澤ひろあき※中央に踊っている埴輪。その左に楽を奏している埴輪。手前のギザギザは、結界です。奥の建物の屋根は伊勢神宮に似ています。上方徘徊俳諧今城塚古墳4月迎え
上方徘徊俳諧今城塚古墳3前にならえ埴輪の色のドングリよ金澤ひろあき※ドングリがたくさん落ちていました。童心に帰っておみやげに。上方徘徊俳諧今城塚古墳3
上方徘徊俳諧今城塚古墳2ドングリを賜り古墳一めぐり金澤ひろあき※高槻市富田、今城塚古墳。継体天皇の御陵という。上方徘徊俳諧今城塚古墳2
京の町中俳諧18辰年の御開帳金澤ひろあき京都の六波羅蜜寺は、空也上人の口から小さな六体の阿弥陀仏が出ている像で有名ですね。その空也上人が彫られた十一面観音が秘仏です。辰年のみ御開帳です。十二年前も行って、今回二回目です。六波羅蜜寺の池に龍が棲んでいて、人々に害をなしていたのですが、空也上人が諭して、人々を守る善龍になったと。そのゆかりで「辰年」に御開帳をされるそうです。空也様龍に説教日向ぼこひろあき京の町中俳諧18辰年の御開帳
2024年10月京都童心の会通信句会結果【選評】○野原加代子特選62赤蜻蛉とんがり棒に一休み三村須美子秋真っ最中に赤蜻蛉の群れを見ることがあると「秋が来たな-」と感じることがあります。とんがり棒に止まる一休みを人間に変えると、長い人生なのだからここらで一休みも身体のために大切ですよと言ってくれてるみたいでほっとする句だと思いました。○野谷真治特選62赤蜻蛉とんがり棒に一休み三村須美子赤蜻蛉の季節。かつては、たくさん飛んでいましたが、短い秋、今は、蜻蛉を見るのがめずらしくなりました。「とんがり棒」が、なんともよいと思った。いっしょに「一休み」したくなりました。○金澤ひろあき特選天1総裁選出馬つるんとトマト野谷真治たくさんの候補者が出馬した総裁選。何か全員が小粒に見えてしまって「ミニトマト」の箱詰めかなとも。...2024年10月京都童心の会通信句会結果【選評】
2024年10月京都童心の会通信句会結果しがらき狸に会いに行く金澤ひろあき10月に入ると、台風やらの影響で雨が多かったのです。しかし、はじめての土曜日は、からっと晴れて本当の秋晴れ。友人のNさんと信楽へ。信楽高原鉄道を使う人が多いでしょうが、それとは違う行き方をしてみました。調べてくれたのはNさんです。まず京阪電車石山寺駅へ行き、そこからバスです。このバスは甲賀市のコミュニティーバスです。使われる方は、本数が少ないのでご注意下さい。瀬田川沿いに走り、やがて左折、山の中のお茶畑などを見ながら、信楽に向かいます。朝宮という古そうな集落を通るので、朝宮線と呼ばれています。秋うららしがらき狸に会いに行くひろあき小高い岡の森、広がる田。昭和の頃の郷里に似ていて懐かしいです。信楽駅に着くと、大きな狸がお出迎え。撮影ス...2024年10月京都童心の会通信句会結果
上方徘徊俳諧今城塚古墳1埴輪列カマキリ斧を振りかざす金澤ひろあき※大阪高槻市富田。今城塚古墳。継体天皇の陵墓ではないかと言われている。上方徘徊俳諧今城塚古墳1
2024年11月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1手がるに買えぬ松茸居すわる2野の家の一人体操畳の上3細胞を入れかえて待つ同居4夕陽のこしてとんがり屋根と芒の野5思い出コロリン村になびかれて来た芒野6政局ざわつくお月様まんまる7月下のオオタニサン打たれた投手8夕刻炊き上がる新米茶碗9半額シール貼られる十六夜10夜長縦長豆腐三昧11黙しても揺らぐ心や芒原12芒野や老女の赤シャツ花となる13なつかしき過ぎし日返らず芒の穂14御香宮名水硬く尾花散る15新畳木戸ぶち開けて犬の足16秋祭り臨時の巫女さん隣家の娘17秋の雷かけこむ茶店昔歌18涙腺がつまりてポトリ青畳19月迎え輪になり踊る埴輪の目20夕焼けの路地小さなコ...2024年11月京都童心の会通信句会作品
上方徘徊俳諧石山駅芭蕉像芭蕉像ビル背に残暑立ち向かう金澤ひろあき※石山駅。幻住庵などがあったゆかりの地なので。でも人目につかない所で、寂しそう。上方徘徊俳諧石山駅芭蕉像
【詩】かじかんじゃった金澤ひろあきわたしを映すお寺の掲示板今日の言葉「自分のわがままあたりまえ人のわがまま許せない」写している手がかじかんじゃったかじかんじゃった
京の町中俳諧17嵯峨野秋秋晴れや母子思い出一万歩金澤ひろあき京の町中俳諧17嵯峨野秋
京の町中俳諧16鴨川秋龍淵に潜め煙のような嘘金澤ひろあき※写真は鴨川、七条あたり。鴨川沿いは、桜やカエデなど、多く植えられています。道も整備されていて、憩えますよ。京の町中俳諧16鴨川秋
へえさよかよろしゅうおすな日向ぼこ金澤ひろあき落柿舎の「蓑と笠」を再び難じて来られた方がいらっしゃり、一句。写真は落柿舎の遠景です。嵯峨野の喧騒も、ここまで来ると、少し落ち着きますね。へえさよか
京の町中俳諧15渡月橋渡月橋額縁に入れ小鳥来るひろあき京の町中俳諧15渡月橋
京の町中俳諧14落柿舎4秋晴れや俳句みくじに吉の文字金澤ひろあき※俳句みくじというのがあった。京の町中俳諧14落柿舎4
「あまのがわ」280号読後感金澤ひろあき体調と相談というお便り日向ぼこひろあきお便りと「あまのがわ」280号、ありがとうございます。いつも気にかけて下さり、すみません。また、お身体回復されて良かったです。ご自愛ください。私も年をとってくると共に、疲れが残り、痛みが出たり。若い頃は良かったなあなんてボヤいても仕方がない。「而今」という言葉を大切にして、やっております。禅の言葉で、深い意味はわかりませんが、「他にとらわれずに、今できることに集中する」ぐらいの意味に理解しております。今回の皆様の句も、生き方やありようを問う句が多く、ドラマを感じます。・些細な希望のために大きな鈴を振る森宗明こう書かれると、私達は日頃、この句と同じようなことを繰り返しているかもしれないなと思うのです。さて、どれぐらい叶ったのやらで...「あまのがわ」280号読後感
人それぞれ金澤ひろあき以前、嵯峨野の落柿舎を訪れた文を書いた。「壁に簑と笠を掛けているのは、主がいる知らせ」と。それに対して、「本当か?何に書いてあるのか?」と難じる人がある。これは当日、落柿舎を管理・案内して下さった方から伺った話。私はこの話から詩を感じたが、疑いを抱く人もいる。同じ話でも人それぞれ、感じ方が違うのだなと思った。簑と笠人それぞれや冬木立ひろあき人それぞれ
京の町中俳諧12落柿舎2天高し客を喜ぶ簑と笠金澤ひろあき※落柿舎に掛けてある簑と笠。主がいる知らせとか。京の町中俳諧12落柿舎2
京の町中俳諧11落柿舎1実なき柿背高し去来の墓小さし金澤ひろあき※落柿舎に大きな柿の木。今年は一つも実がならない。こんなことは初めてという。京の町中俳諧11落柿舎1
京の町中俳諧10西院春日社金澤ひろあき西大路四条(西院)に、春日社があります。奈良の春日大社と同じ神様です。ただし、奈良と違い鹿は居ません。10月12日13日は秋祭。屋台もたくさん出てにぎわいます。神輿が勤王隊の行列に守られて巡行します。秋祭お供に奈良の鹿が欲しひろあき秋祭ヒーローグッズ売る屋台天高し横綱のごと神輿二基京の町中俳諧10西院春日社
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飛べない蚕の蛾次に命をつなぐ金澤ひろあき※産卵するためだけに成虫になります。飛べない
お清めのシャワーや詐欺メール皆削除金澤ひろあき※せっせとメールを送ってくる。「あなたの口座に異常」「200万円贈呈」「税金追加徴収」「あなたの口座に○○万円振り込みました。」・・・税務署に問い合わせると、「メールで追加徴収請求等、行いません。詐欺です。」銀行等に問い合わせても以下同文。うっとうしい話題で、すみませんが、皆さんもお気をつけ下さい。警察や公共機関等で、啓発活動をもっと活発にしてほしいですね。さて、暑いですしシャワーでさっぱりしましょうか。お清めの
大夕焼け金澤ひろあき大夕焼けアールグレーのティータイム夕焼けの炎に夕立降りかかる涼む河岸休日出勤長かった※三条商店街。八坂神社の御旅所があり、祇園祭と同じ時期、祭を行う。大夕焼け
炎帝の旅のトランク雲の峰金澤ひろあき※西本願寺にて。炎帝とは、夏の猛暑の擬人化。祇園祭ゲルマン民族移動かな※大きなスーツケースを引きながら、いっぱい来日。出国時に、空港やホテルに捨てる(?)人もいて、困っているとか。炎帝の
暑いのに赤んぼ泣かせ鉾の露地金澤ひろあき※いよいよ祇園祭も歩行者天国になります。7月14日。暑いのに
鉾立て金澤ひろあき次々に割り込む鉾の立つ現場※四条大宮から、四条烏丸まで、鉾立ての様子を見ながら歩く。釘を使わず、縄を独特の技術で固定してゆく。これを数百年続けて来たのだと思うと尊い。見ていたら、人が前に次々と割り込んでくるのにはまいったな。観光客は必死に見ようとされるので仕方ないかな。人の背中ばかり映った。暑いので、気を付けて下さいね。2025年7月11日。鉾立て
膏薬辻子金澤ひろあき打ち水する旧名膏薬辻子となんひろあき※明治の初めまで、京都の小さな通りは「辻子」と呼んでいた。膏薬辻子(こうやくずし)はその名残。明治二年に、新釜座町。膏薬辻子
2025年7月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1五月の空に赤紫の帳(とばり)2トントンとバラに声かけ背伸びする3生きてゆけ迷惑かけてありがとう4寄り添い語る童心の集まり5水の甘さで蛍呼ぶ考え甘し6自分の想ひかえる季(とき)か衣更7風薫る私は好きさ由美かおる8米高し何とか安く私の口に9人も蛍もにごった所に住めません10常夏の人には無縁か衣更11田植えの苦省くもみ直に12風薫るおいしい食物健康長寿(よきくらし)13田植え前水面に映る夏の空14蛍の光に目をうばわれる今はドローン15日本からパンダが消える梅雨に入る16新茶出てお茶壺道中復活す17旅先の地米に結晶土と水18農業科生徒の日焼け田に水を19マンションに囲...2025年7月京都童心の会通信句会作品
鉾の刺す青空の先ビルの先金澤ひろあき鉾の刺す
「あまのがわ」283号を読んで金澤ひろあき・朝露の白い光の道延ばすひろあき7月に入り、京都は祇園祭の月です。毎日猛暑ですが、暑い暑いと文句ばかり言っても仕方ないので、何か美しいもの、良いものが無いかと探しております。「あまのがわ」283号拝受、ありがとうございます。実感に溢れた皆様の句、心に届きます。・菫ちょっこりすみれサイズの風が来た内橋多真「すみれサイズの風」がいいですね。柔らかそう。人間も、自分にピッタリのサイズの生き方がある。そんなことを連想させてくれます。・八十路行く花散りながら舞いながら手塚直人「散りながら」「舞いながら」と五音のリズムの繰り返しに想いをのせて、一篇の詩のような、絵のような世界を描いています。こんな風に詠える生き方、羨ましいです。・介護に疲れ桜の空に抱かれる岡田桂子疲れを内側に...「あまのがわ」283号を読んで
2025年6月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天2雨ぶっきらぼう芍薬の赤野谷真治この句を読む時、どこで切るかで作品世界が変わる。(俳句は句読点を打たないので、読み手に任されるが)。・雨、ぶっきらぼう芍薬の赤・雨ぶっきらぼう、芍薬の赤ぶっきらぼうに見える芍薬に雨が降り注いでいるのか、雨がぶっきらぼうに芍薬に降っているのか。同じ「芍薬の赤」であるが、主語を雨にするかどうかで、視点が変化し、印象も変わる。地22初キューリのめん玉を洗う塩見すず子初きゅうりのみずみずしい模様を、「めん玉」ととらえた一種の発見、そして実感。本当に自分が採ったという感じが伝わる。人71燕飛び今年生きてる実感や野原加代子「生きている実感」は、どんな時に感じるのだろうか。人それぞれだろうが、この句の作者は、今年も来てく...2025年6月京都童心の会通信句会選評
2025年6月京都童心の会通信句会結果5月5日の散歩金澤ひろあき昨日、冠句の会で芭蕉翁献詠俳句(伊賀上野)の案内を貰ったので、句を送る。その後、嵐山へ。天気良く、人は多いものの、心地良い散歩。嵯峨嵐山文華館へ。木島桜谷展を見る。絵の中に永遠の気を吐く牡丹かなひろあき村上華岳の牡丹の図につけ句。ここに来る途中に見た牡丹が終わりかかりしおれていたので、絵の牡丹、実に鮮やかに感じる。良い絵には生命がある。桜谷の鳥の描写に感銘を受ける。夕日の中のカラスの絵。カラスがあれほど美しいとは。保津川沿いに小倉山公園へ。新緑が包む日中不戦の碑ひろあき周恩来さん存命の頃のように、隣国との友好が保たれることを祈る。緑が滴っている。平和でこうしてゆっくり散歩できるのが一番だ。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう修...2025年6月京都童心の会通信句会結果
八角楼と蘭奢待金澤ひろあき大阪の谷町四丁目には、大阪歴史博物館と難波宮趾が並んでいます。天智天皇の大化の改新後、難波宮が一時首都になったこともあります。日本の中心であったのですね。太極殿趾と八角楼趾などが残っています。八角楼ありし昔は今木影ひろあき大阪歴史博物館は、「正倉院TheSHOW」という企画。御物の復元品などを見ます。3DCGの御物動画もアニメのようです。シルクロードのデザイン、心引かれます。名香の蘭奢待(らんじゃたい)の香りの復元があります。甘い、爽やかに香りです。織田信長は、この香りを楽しんだのでしょうか。「蘭奢待」は名香の代名詞で、文字の中に「東大寺」が隠れています。「蘭」に「東」、「奢」に「大」、「待」に「寺」ですね。足利義政、織田信長、明治天皇が所持されたとか。蘭奢待切り取る甘い夢心地ひ...八角楼と蘭奢待
三島由紀夫主演の映画金澤ひろあき三島由紀夫は昭和元年生まれだから、もし生きていたら、今年百歳になる。その三島由紀夫が主演した映画を上映している映画館があるというので、行ってみた。大阪の九条商店街近くにある映画館で、ディープな特集をやっている。今回は「若尾文子(わかおあやこ)特集」。その中の、「からっ風野郎」という1960年の映画で、三島由紀夫はヤクザ組長の跡取り息子の役をやっている。この息子、純情で弱いくせに格好だけはつけたがる。三島由紀夫はこの映画で、ずいぶん演技を鍛えられたそうだ。三島由紀夫の演じる次期組長の愛人のヒロイン役を若尾文子が演じている。どうしょうもない奴だが純情な役どころ、死に方の演技まで、三島由紀夫はけっこうならり切っている。というか、本来の三島由紀夫は、そういう人物に共感があったのでは...三島由紀夫主演の映画
一年の早き体感粽買う金澤ひろあき※祇園祭が近づいています。昨日は籤取りがありました。去年の粽(ちまき)が古びて。でも一年、無病息災で働いてくれたのかな。粽
あとがき(童心記念号2025年より)3年前に父、去年親友、今年母と、大切な人を亡くしました。この歳まで父母が居たというのは、むしろ感謝すべきことなのかもしれませんが、実際亡くなると淋しいです。亡くなった親友も、心あたたかな優しい人で、私達にかけがえのない思い出と句作品を遺してくれました。そして、それが今の自分につながっている。私が「今あること」の中に、あなた方がいる。大切にしたいです。宇宙の旅夢さめました蓮ひらく金澤ひろあき蓮ひらく
友の命日近づく風の死んだ露地金澤ひろあき1光年進んだ時計友の命日風の死んだ
蚕が繭に金澤ひろあきいつ繭になろうか蚕相談中抜け駆けで繭になるのもおるかしら※7月になりましたね。蚕が繭になりました。蚕が繭に
看板の裏金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンや永遠に交らわない地平線タワマン次々に建つ地面陥没する国お買い得です一億のタワマンすすめにくる泣いている笑顔もあるんだね紫陽花梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌梅雨空に高く掲げる廃業の看板夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板看板の裏にも顔があるんだね看板の裏
天得院桔梗追加石も笑顔桔梗ひらいた金澤ひろあき※写真は天得院、井泉水句碑。天得院桔梗句追加
君への手向け虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。君への手向け
音なく金澤ひろあき突然の別れ来るとは七夕天の川音なく消える星一つ心許した友逝った七夕天の川のどこかに心音をさがす※去年の夏、一緒に京北を訪れたことが、夢のようです。音なく
葬儀の翌朝の雨を聴くひろあき葬儀の翌朝
フリー句(自由連句)「霧晴れる」霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき目に見える耳に聞こえるモノみな痛いただ痛い佐久間照三痛いの痛いの飛んでけーのおまじないひろあき飛んでいってばらけるタンポポの種照三自由な空と自由な時にひたりきるひろあき大きな宇宙の流れの中でアメーバ照三夕暮れの百合はゆらゆらする未来ひろあきもう見え隠れてしない映画のラスト照三続編を匂わす悪役捕まらずひろあき七月七日まさかのこんな終わり方同佐久間さんが、7月7日に亡くなったとのお知らせを受けました。続編をたくさん作りたいと願っていましたが、悲しいです。フリー句(自由連句)「霧晴れる」
蟷螂のにらむ祭りの人の波輝※写真は祇園祭。蟷螂山。蟷螂のにらむ
近日のこと熱中症株価狂乱都知事選みんなうたかたかもしれないがひろあき近日のこと
七夕の句金澤ひろあき静岡で40度七夕もどこ吹く風よ四十度雨乞いの龍うたた寝す天の川七夕の句
続編を匂わす悪役捕まらず金澤ひろあき※山口県柳井市のお祭りの提灯です。涼しげですね。続編を
雨の日に思い出す金澤ひろあき7月の初め、大雨になった。その中、大学による合同説明会が京都の大谷大学で行われた。大谷大学に入ってそこから見える京都の街並みや山を見ているうちに、昔ここである国語の研究会をやったことを思い出した。その研究会で、大石征勝先生と知り合うことになり、多くの実践・研究を学ばせていただいた。幅広く読書されており、読んだ本についての考察を書かれていたが、それ自体が勉強になった。また、教材のもとになっている小説や詩などについての考察も優れ、自分が毎日読んでいるものの中に、すばらしいものがあることも発見できた。京都に残る秦氏の遺跡探訪で、太秦近くにある蛇塚古墳そして松尾大社探訪をご一緒させていただいたこと等、思い出すことも多い。教科書に載っているものだけが教材ではない、人を動かすもの、考えさせ...雨の日に思い出す
仁清の黒と白金澤ひろあき野々村仁清は江戸初期に色絵付きの器を作った京都ゆかりの人。京都国立博物館の常設展で、一つか二つ見ることができ、それが楽しみの一つです。2024年6月は、三つ出ていました。細くてかわいらしい茶入。こういういい方は変かもしれませんが、「仁清はかわいい」です。仁清黒という黒に彩色鮮やかな花を描く茶壺。白地に鉄錆びの線で水仙を描く錆び絵の茶碗です。仁清黒は引き立って見えます。白いさび絵の茶碗は、茶人金森宗和の好みで作ったそうです。静かなたたずまいで、さび色で描く水仙は、山水画のような趣があり、この時期に見ると涼しげです。霧色の茶碗ほのかに錆の線ひろあき現代の陶工でこういう茶碗を作っている方はおられるのかななどと思いました。※写真は智積院の庭。もとは長谷川等伯の襖絵がありました。仁清の黒と白
霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき霧晴れる
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
紫陽花金澤ひろあき紫陽花はすぐに根付いたりする生命力の強い花。その生命力にあやかって。負けてばっかりがきれいなあじさい病院へ友を送る紫陽花曇の道お人好しの紫陽花の顔色が明るいあじさいの笑みのくすぐる旅心紫陽花
格子戸に五月雨の音重苦し金澤ひろあき格子戸に
祗園提灯増えて市場の活気かな金澤輝※三条大宮商店街、提灯増えました。打ち水や商店街に朝を呼ぶ祇園提灯
フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻病癒えたら御礼参りの巡礼に金澤輝桜愛で紅葉愛で行く闇の間を佐久間照三月光を頼りに読んだ道しるべ輝風邪一つ二週間延期入院は照三仕切り直しで草を抜いてる梅雨晴れ間輝なるようになるしかないさ蝌蚪の旅照三力みを抜けば涼風起こる足元に輝冷え症の男は寒いと日向へと照三蝸牛殻の中へととじこもる輝寝るのに軍手靴下着替の山照三暑がりの犬がべろんと板張りに輝笹の舟流れのままに海に行け照三七夕を迎える前に雨が来て輝子供らのブーイングが届いた夜空照三流れ星見間違える人工衛星輝帰られぬ場所から帰る人もいる照三だまされて戦地に行かされた異邦人の訴え輝生と死の狭間に見える彼岸花照三六根清浄唱えて登る高野山輝御来光霊峰の息吹胸に沁む照三何事もなかったように去る嵐輝友には友の生活ありてまた会おう照三※...フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻
6月長岡天神にて金澤輝石段の一段一段増す暑さいつもいる一人が居らず青葉道青葉の社友の回復祈るため我がためにあらず病持つ身の祈り本殿よりいただく涼しき風一陣※祈念届きますように。6月長岡天神にて
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる