お清めのシャワーや詐欺メール皆削除金澤ひろあき※せっせとメールを送ってくる。「あなたの口座に異常」「200万円贈呈」「税金追加徴収」「あなたの口座に○○万円振り込みました。」・・・税務署に問い合わせると、「メールで追加徴収請求等、行いません。詐欺です。」銀行等に問い合わせても以下同文。うっとうしい話題で、すみませんが、皆さんもお気をつけ下さい。警察や公共機関等で、啓発活動をもっと活発にしてほしいですね。さて、暑いですしシャワーでさっぱりしましょうか。お清めの
京の町中俳諧9ぬえの公園ぬえ落ちていちょう紅葉の散るばかり金澤ひろあき※二条城北側の公園。帝を悩ませていた妖怪「ぬえ」を源頼政が射落とした所という。句にあわせて、去年の初冬の写真を使いました。京の町中俳諧9ぬえの公園
2024年10月京都童心の会通信句会作品この中より、十句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1総裁選出馬つるんとトマト2空の青奪う長居颱風3颱風停滞傘のない小粋4投函する月光の言霊5鉄道止まる汗だくの居待月6人嫌いの遺伝子かも彼岸花7まだ君のメールアドレス消せないよ8風鈴は残暑の夜をなだめけり9滅び行くものを背負って残暑行く10また残暑裏金議員また不起訴11顔出したモグラも夜食欲しそうな12花魁に矢車草は二、三人13残暑には事件の匂い救急車14重陽の朝顔屋根を越えにけり15ヒロシマ・ナガサキ報道しない九月来る16溶ける虫の夜融ける虫の夜17マッチ売っていた時代バナナは異国だった18敗者のお墓残暑ひっそり19ふまじめな終活ちょいと夜食20面影消えない人送...2024年10月京都童心の会通信句会作品
上方徘徊俳諧石山風と雲の旅立ちオールをあげる金澤ひろあき※瀬田川にて。上方徘徊俳諧石山
交番に回送市バスそぞろ寒ひろあき※10月28日、桂地蔵の近くの交番。市バスが置いてある。何だろう?交番に回送市バス
京の町中俳諧8式部省跡すさまじや浪人式部の父の文金澤ひろあき※平安時代の式部省跡。紫式部の父のゆかりの地。二条城西、朱雀高校の所にある。浪人中の式部の父が帝に出した文を、帝が感心して(あわれんで?)越前守に任じたそうな。京の町中俳諧8式部省跡
京の町中俳諧7日本初解剖獄舎秋の風金澤ひろあき※六角獄舎があった地。大宮三条商店街のちょっと南、武信稲荷の近く。山脇東洋が行ったという。昔、日本史の教科書で読んだような。京の町中俳諧7日本初解剖の地
京の町中俳諧6撮影所跡活弁のべらんめえ調天高し金澤ひろあき※二条城の西向。撮影所跡。京の町中俳諧6撮影所跡
広重と出会う金澤ひろあき美は誰のものか。大阪の南の和泉市にある久保惣美術館で、ふとこんなことを考えた。久保惣さんは和泉市で成功した企業で、初代から美術品蒐集をされた。そうして集めた集めた中国の青銅器、印象派の絵や古地図、浮世絵などを土地ごと地元に寄贈された。だから今は和泉市立となって、オープンにされている。猛暑の中、しかも遠いが訪れてみた。和泉中央駅からバスに乗り換えるが、本数が少ない。しかもけっこう駅から離れている。駅から離れた古い町の雰囲気の中に、静かにたたずんでいる。広い敷地の中に、蔵も残っている。かと思うと、近代的なガラス張りを基調とした展示館が二つある。奥の展示館で広重の浮世絵を見た。広重の浮世絵は風景画が多い。名所も多いが、何気ない旅籠の旅人たちのようす、そこに暮らしている人達の表情、風土の中...広重と出会う
京の町中俳諧5二条城どっこいしょ口癖となり登城中金澤ひろあき京の町中俳諧5二条城
京の町中俳諧4画家の家跡形もなき残暑かな金澤ひろあき※呉春旧居。蕪村にゆかりの人でもある。京都市、錦東洞院上がった所。大丸デパートの近く。京の町中俳諧4呉春旧居
京の町中俳諧3襖絵の奥から鹿の恋の声金澤ひろあき※智積院の襖絵です。京の町中俳諧3智積院
京の町中俳諧2今はギャル昔飛脚は素足なり金澤ひろあき※三条大橋の欄干の銘文。旧東海道のゴールがここ。京の町中俳諧2
京の町中俳諧京の臍すすきを一つ添えましょう金澤妙法※六角堂。京都市中の小さなオアシス。京の町中俳諧六角堂
2024年9月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天22緑の空間をいそぐ八月の特攻隊塩見すず子忘れてはならないこと。繰り返してはならないこと。それが今でも繰り返されている。戦争で若い人が死んで行く。死の瞬間まで、どういう人生を送り、どういう思いを抱えていたのだろうか。地球上から同じ悲しみを抱えることが無くなることを祈る。地18打ち水や陶の狸が目を覚まし松村芳子暑いので打ち水をする。遠藤修司今年の暑さは記録的だそうで、そのせいかしんどくてぼんやり。打ち水の涼でハッと目が覚める。束の間だけれど。信楽焼の狸の置き物も・・・というところが面白い。人42姉の子育て〝勉強しないとのび太くんの様になるよ〟遠藤修司「ドラえもん」の「のび太君」。いつも自分の力ではできず、ドラえもんに泣きつく。そして、うまく...2024年9月京都童心の会通信句会結果【選評】
2024年9月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天22緑の空間をいそぐ八月の特攻隊塩見すず子忘れてはならないこと。繰り返してはならないこと。それが今でも繰り返されている。戦争で若い人が死んで行く。死の瞬間まで、どういう人生を送り、どういう思いを抱えていたのだろうか。地球上から同じ悲しみを抱えることが無くなることを祈る。地18打ち水や陶の狸が目を覚まし松村芳子暑いので打ち水をする。遠藤修司今年の暑さは記録的だそうで、そのせいかしんどくてぼんやり。打ち水の涼でハッと目が覚める。束の間だけれど。信楽焼の狸の置き物も・・・というところが面白い。人42姉の子育て〝勉強しないとのび太くんの様になるよ〟遠藤修司「ドラえもん」の「のび太君」。いつも自分の力ではできず、ドラえもんに泣きつく。そして、うまく...2024年9月京都童心の会通信句会結果【選評】
2024年9月京都童心の会通信句会結果何げない中の美金澤ひろあき広重の浮世絵を見に行った。大名の城や大寺院の襖絵や屏風絵等の大がかりな絵から、庶民の手元に収まるサイズの浮世絵が出た時、日本人の美を感じる目が広くなったに違いない。花魁のような美女、歌舞伎役者のようなイイ男を手元にとって眺める。けれん味のある、一種のデフォルメで強調された北斎にあっと驚く。それは新たな、そして手に入れやすい楽しみであったに違いない。広重の浮世絵は、それに比べるととても穏やかに見える。美人画や花鳥図も得意としているが、そうではない普通の人々が生きている風景。そこには美女もイイ男もいなければ、けれん味もない。一般の人が旅籠に泊まり、宿の女性に給仕をしてもらって飯を食う。そんな普通の絵が、どれほど美しいか。降り積もる雪の中を難儀しな...2024年9月京都童心の会通信句会結果
夏果ててもうハロウィンの声ひろあき※私らが子どもの頃は、ハロウインなど誰も騒がなかったけれど、今は大きな行事になってしまいましたね。また、仮装で大盛り上がりなんでしょうか。でも外国のように、林檎を口でくわえるというのはやらないのですね。夏果てて
町ごとに地蔵を祀り秋の花棚ひろあき※京都の街中、小さなお地蔵さんを祀っています。それぞれの暮らし、歴史を見守ってきたのでしょうね。西京の六角通りにあるこの地蔵堂。最澄さん作という伝承です。真偽は不明ですが。町ごとに地蔵
死んだ友の名金澤ひろあきコロナ流行の頃を思い出してお話を一つ書いた主人公の男の子の名前は死んだ友の名を借りたお話の中で友が生きている気がして書くのをやめられなくなった死んだ友の名
新札もう疲れたの目尻にしわ金澤ひろあき新札
「さんしょ」188号を読んで○金澤ひろあき残暑お見舞い申し上げます。「さんしょ」188号、ありがとうございます。異常な暑さ、それが一転すると豪雨。ヨーロッパの中央部やミャンマー、そしてまた能登半島に。地球規模の災害になっています。「いつも災害と隣り合わせで生きている。」これからはそういう生き方をしなければならない時代が来ているような気がします。盲導犬車内でグタッと肉球なめる小沢真知子この盲導犬の姿が、私達の生存に重なる気がするのです。切実さを伝える句です。想い出も家も吊るしてクレーン唸る山口美代子凸凹の集まりだから住みよい家鈴木和枝人と共に想い出を積み重ねる家。前句は、何らかの理由で取り壊されているのでしょう。本当に更地になってしまう。私の回りも、今年四軒無くなってしまいました。後句は、古くなっても住み続...「さんしょ」188号を読んで
夕焼けの路地小さなコオロギ小さなわたし金澤ひろあき夕焼けの路地
敗者のお墓ひっそり残暑金澤ひろあき※「平家物語」の小督のお墓。嵐山にある。ひっそり残暑
残暑金澤ひろあき嫌われ者の残暑上手にバナナ熟れさせる風鈴は残暑の夜をなだめけり名前出て来ない残暑日の焦りまた残暑裏金議員また不起訴月曜がとっても長い残暑かな残暑には事件の匂い救急車きかぬ子の泣いて咳き込む残暑かな黒猫の眼こがね色残暑滅びゆくものを背負って行く残暑トリコロールの幻背負っている残暑※9月17日、残暑厳しい。でも仲秋の名月とか。古墳吟行の計画立てる。名月に埴輪輪になり踊るかな金澤ひろあき残暑
お米がない金澤ひろあき8月頃から米不足が言われはじめた。確かにスーパーの棚にお米がない。9月に入ると新米が出るから大丈夫と言っていた。大正時代の米騒動みたいなことにはならないだろうと。不足しているので、国の備蓄米を出してくれという声も出た。国は出さないという。米が余っているという理由で減反政策をとっていたが、なぜ不足するのだろう。後継者がいないので、耕作しない田も増えた。9月に入り、新米は出ているが、値上がりしている。5キロ2000円台だったのが、3000円台になっている。9月句会にも、米不足の句があった。台風迷走する米不足の日本ひろあき稲妻やレトルトご飯で米を待つ三村須美子※写真は北野天満宮ずいき神輿お米がない
2024年9月京都童心の会通信句会作品この中より、十句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1おどろきと悲しみいくつ人生は2酷暑過ぎ涼風待てば逢えた人3あまりにも遠くへ行かれ涙のみ4食事前アイスクリーム水を飲み5口一杯西瓜の紅の甘さよし6パリの町一緒に追いかけるマラソン7コルセットゆるめに締めても汗もでき8いいことないか月の象形文字9地震の夜のカレーライス10一日店番古本一冊五百円の猛暑11アルキメデスヒトリアキデミズ12待合せ一途の夕凪13ああ言えばこうとかけ合うねじり花14口だけはしっかり運び伊勢せんべい15遊泳の夢ゆらゆらと美酒かな16売り家の旗は日焼けて野分近し17午後三時金魚も家族夢の中18打ち水や陶の狸が目を覚まし19土ならし豆にさわやかな風...2024年9月京都童心の会通信句会作品
溶ける虫の夜融ける虫の夜金澤ひろあき溶ける虫の夜
断固拒否金澤ひろあき重陽の朝顔屋根を越えている残暑日々頭の中が白紙になるヒロシマ・ナガサキ報道しない九月になる総裁候補箱につまったミニトマト保護色を断固拒否する雲の峰断固拒否
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お清めのシャワーや詐欺メール皆削除金澤ひろあき※せっせとメールを送ってくる。「あなたの口座に異常」「200万円贈呈」「税金追加徴収」「あなたの口座に○○万円振り込みました。」・・・税務署に問い合わせると、「メールで追加徴収請求等、行いません。詐欺です。」銀行等に問い合わせても以下同文。うっとうしい話題で、すみませんが、皆さんもお気をつけ下さい。警察や公共機関等で、啓発活動をもっと活発にしてほしいですね。さて、暑いですしシャワーでさっぱりしましょうか。お清めの
大夕焼け金澤ひろあき大夕焼けアールグレーのティータイム夕焼けの炎に夕立降りかかる涼む河岸休日出勤長かった※三条商店街。八坂神社の御旅所があり、祇園祭と同じ時期、祭を行う。大夕焼け
炎帝の旅のトランク雲の峰金澤ひろあき※西本願寺にて。炎帝とは、夏の猛暑の擬人化。祇園祭ゲルマン民族移動かな※大きなスーツケースを引きながら、いっぱい来日。出国時に、空港やホテルに捨てる(?)人もいて、困っているとか。炎帝の
暑いのに赤んぼ泣かせ鉾の露地金澤ひろあき※いよいよ祇園祭も歩行者天国になります。7月14日。暑いのに
鉾立て金澤ひろあき次々に割り込む鉾の立つ現場※四条大宮から、四条烏丸まで、鉾立ての様子を見ながら歩く。釘を使わず、縄を独特の技術で固定してゆく。これを数百年続けて来たのだと思うと尊い。見ていたら、人が前に次々と割り込んでくるのにはまいったな。観光客は必死に見ようとされるので仕方ないかな。人の背中ばかり映った。暑いので、気を付けて下さいね。2025年7月11日。鉾立て
膏薬辻子金澤ひろあき打ち水する旧名膏薬辻子となんひろあき※明治の初めまで、京都の小さな通りは「辻子」と呼んでいた。膏薬辻子(こうやくずし)はその名残。明治二年に、新釜座町。膏薬辻子
2025年7月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1五月の空に赤紫の帳(とばり)2トントンとバラに声かけ背伸びする3生きてゆけ迷惑かけてありがとう4寄り添い語る童心の集まり5水の甘さで蛍呼ぶ考え甘し6自分の想ひかえる季(とき)か衣更7風薫る私は好きさ由美かおる8米高し何とか安く私の口に9人も蛍もにごった所に住めません10常夏の人には無縁か衣更11田植えの苦省くもみ直に12風薫るおいしい食物健康長寿(よきくらし)13田植え前水面に映る夏の空14蛍の光に目をうばわれる今はドローン15日本からパンダが消える梅雨に入る16新茶出てお茶壺道中復活す17旅先の地米に結晶土と水18農業科生徒の日焼け田に水を19マンションに囲...2025年7月京都童心の会通信句会作品
鉾の刺す青空の先ビルの先金澤ひろあき鉾の刺す
「あまのがわ」283号を読んで金澤ひろあき・朝露の白い光の道延ばすひろあき7月に入り、京都は祇園祭の月です。毎日猛暑ですが、暑い暑いと文句ばかり言っても仕方ないので、何か美しいもの、良いものが無いかと探しております。「あまのがわ」283号拝受、ありがとうございます。実感に溢れた皆様の句、心に届きます。・菫ちょっこりすみれサイズの風が来た内橋多真「すみれサイズの風」がいいですね。柔らかそう。人間も、自分にピッタリのサイズの生き方がある。そんなことを連想させてくれます。・八十路行く花散りながら舞いながら手塚直人「散りながら」「舞いながら」と五音のリズムの繰り返しに想いをのせて、一篇の詩のような、絵のような世界を描いています。こんな風に詠える生き方、羨ましいです。・介護に疲れ桜の空に抱かれる岡田桂子疲れを内側に...「あまのがわ」283号を読んで
2025年6月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天2雨ぶっきらぼう芍薬の赤野谷真治この句を読む時、どこで切るかで作品世界が変わる。(俳句は句読点を打たないので、読み手に任されるが)。・雨、ぶっきらぼう芍薬の赤・雨ぶっきらぼう、芍薬の赤ぶっきらぼうに見える芍薬に雨が降り注いでいるのか、雨がぶっきらぼうに芍薬に降っているのか。同じ「芍薬の赤」であるが、主語を雨にするかどうかで、視点が変化し、印象も変わる。地22初キューリのめん玉を洗う塩見すず子初きゅうりのみずみずしい模様を、「めん玉」ととらえた一種の発見、そして実感。本当に自分が採ったという感じが伝わる。人71燕飛び今年生きてる実感や野原加代子「生きている実感」は、どんな時に感じるのだろうか。人それぞれだろうが、この句の作者は、今年も来てく...2025年6月京都童心の会通信句会選評
2025年6月京都童心の会通信句会結果5月5日の散歩金澤ひろあき昨日、冠句の会で芭蕉翁献詠俳句(伊賀上野)の案内を貰ったので、句を送る。その後、嵐山へ。天気良く、人は多いものの、心地良い散歩。嵯峨嵐山文華館へ。木島桜谷展を見る。絵の中に永遠の気を吐く牡丹かなひろあき村上華岳の牡丹の図につけ句。ここに来る途中に見た牡丹が終わりかかりしおれていたので、絵の牡丹、実に鮮やかに感じる。良い絵には生命がある。桜谷の鳥の描写に感銘を受ける。夕日の中のカラスの絵。カラスがあれほど美しいとは。保津川沿いに小倉山公園へ。新緑が包む日中不戦の碑ひろあき周恩来さん存命の頃のように、隣国との友好が保たれることを祈る。緑が滴っている。平和でこうしてゆっくり散歩できるのが一番だ。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう修...2025年6月京都童心の会通信句会結果
八角楼と蘭奢待金澤ひろあき大阪の谷町四丁目には、大阪歴史博物館と難波宮趾が並んでいます。天智天皇の大化の改新後、難波宮が一時首都になったこともあります。日本の中心であったのですね。太極殿趾と八角楼趾などが残っています。八角楼ありし昔は今木影ひろあき大阪歴史博物館は、「正倉院TheSHOW」という企画。御物の復元品などを見ます。3DCGの御物動画もアニメのようです。シルクロードのデザイン、心引かれます。名香の蘭奢待(らんじゃたい)の香りの復元があります。甘い、爽やかに香りです。織田信長は、この香りを楽しんだのでしょうか。「蘭奢待」は名香の代名詞で、文字の中に「東大寺」が隠れています。「蘭」に「東」、「奢」に「大」、「待」に「寺」ですね。足利義政、織田信長、明治天皇が所持されたとか。蘭奢待切り取る甘い夢心地ひ...八角楼と蘭奢待
三島由紀夫主演の映画金澤ひろあき三島由紀夫は昭和元年生まれだから、もし生きていたら、今年百歳になる。その三島由紀夫が主演した映画を上映している映画館があるというので、行ってみた。大阪の九条商店街近くにある映画館で、ディープな特集をやっている。今回は「若尾文子(わかおあやこ)特集」。その中の、「からっ風野郎」という1960年の映画で、三島由紀夫はヤクザ組長の跡取り息子の役をやっている。この息子、純情で弱いくせに格好だけはつけたがる。三島由紀夫はこの映画で、ずいぶん演技を鍛えられたそうだ。三島由紀夫の演じる次期組長の愛人のヒロイン役を若尾文子が演じている。どうしょうもない奴だが純情な役どころ、死に方の演技まで、三島由紀夫はけっこうならり切っている。というか、本来の三島由紀夫は、そういう人物に共感があったのでは...三島由紀夫主演の映画
一年の早き体感粽買う金澤ひろあき※祇園祭が近づいています。昨日は籤取りがありました。去年の粽(ちまき)が古びて。でも一年、無病息災で働いてくれたのかな。粽
あとがき(童心記念号2025年より)3年前に父、去年親友、今年母と、大切な人を亡くしました。この歳まで父母が居たというのは、むしろ感謝すべきことなのかもしれませんが、実際亡くなると淋しいです。亡くなった親友も、心あたたかな優しい人で、私達にかけがえのない思い出と句作品を遺してくれました。そして、それが今の自分につながっている。私が「今あること」の中に、あなた方がいる。大切にしたいです。宇宙の旅夢さめました蓮ひらく金澤ひろあき蓮ひらく
友の命日近づく風の死んだ露地金澤ひろあき1光年進んだ時計友の命日風の死んだ
蚕が繭に金澤ひろあきいつ繭になろうか蚕相談中抜け駆けで繭になるのもおるかしら※7月になりましたね。蚕が繭になりました。蚕が繭に
看板の裏金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンや永遠に交らわない地平線タワマン次々に建つ地面陥没する国お買い得です一億のタワマンすすめにくる泣いている笑顔もあるんだね紫陽花梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌梅雨空に高く掲げる廃業の看板夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板看板の裏にも顔があるんだね看板の裏
天得院桔梗追加石も笑顔桔梗ひらいた金澤ひろあき※写真は天得院、井泉水句碑。天得院桔梗句追加
東福寺天得院金澤ひろあき東福寺天得院、桔梗の庭を拝観。自由律の井泉水さんゆかりの寺でもある。関東大震災で家族を亡くされた後、ここに隠棲されていた。風が桔梗に遊びに来た苔のみどりに桔梗の結界桔梗を借景に悟りあらわす石東福寺天得院
君への手向け虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。君への手向け
音なく金澤ひろあき突然の別れ来るとは七夕天の川音なく消える星一つ心許した友逝った七夕天の川のどこかに心音をさがす※去年の夏、一緒に京北を訪れたことが、夢のようです。音なく
葬儀の翌朝の雨を聴くひろあき葬儀の翌朝
フリー句(自由連句)「霧晴れる」霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき目に見える耳に聞こえるモノみな痛いただ痛い佐久間照三痛いの痛いの飛んでけーのおまじないひろあき飛んでいってばらけるタンポポの種照三自由な空と自由な時にひたりきるひろあき大きな宇宙の流れの中でアメーバ照三夕暮れの百合はゆらゆらする未来ひろあきもう見え隠れてしない映画のラスト照三続編を匂わす悪役捕まらずひろあき七月七日まさかのこんな終わり方同佐久間さんが、7月7日に亡くなったとのお知らせを受けました。続編をたくさん作りたいと願っていましたが、悲しいです。フリー句(自由連句)「霧晴れる」
蟷螂のにらむ祭りの人の波輝※写真は祇園祭。蟷螂山。蟷螂のにらむ
近日のこと熱中症株価狂乱都知事選みんなうたかたかもしれないがひろあき近日のこと
七夕の句金澤ひろあき静岡で40度七夕もどこ吹く風よ四十度雨乞いの龍うたた寝す天の川七夕の句
続編を匂わす悪役捕まらず金澤ひろあき※山口県柳井市のお祭りの提灯です。涼しげですね。続編を
雨の日に思い出す金澤ひろあき7月の初め、大雨になった。その中、大学による合同説明会が京都の大谷大学で行われた。大谷大学に入ってそこから見える京都の街並みや山を見ているうちに、昔ここである国語の研究会をやったことを思い出した。その研究会で、大石征勝先生と知り合うことになり、多くの実践・研究を学ばせていただいた。幅広く読書されており、読んだ本についての考察を書かれていたが、それ自体が勉強になった。また、教材のもとになっている小説や詩などについての考察も優れ、自分が毎日読んでいるものの中に、すばらしいものがあることも発見できた。京都に残る秦氏の遺跡探訪で、太秦近くにある蛇塚古墳そして松尾大社探訪をご一緒させていただいたこと等、思い出すことも多い。教科書に載っているものだけが教材ではない、人を動かすもの、考えさせ...雨の日に思い出す
仁清の黒と白金澤ひろあき野々村仁清は江戸初期に色絵付きの器を作った京都ゆかりの人。京都国立博物館の常設展で、一つか二つ見ることができ、それが楽しみの一つです。2024年6月は、三つ出ていました。細くてかわいらしい茶入。こういういい方は変かもしれませんが、「仁清はかわいい」です。仁清黒という黒に彩色鮮やかな花を描く茶壺。白地に鉄錆びの線で水仙を描く錆び絵の茶碗です。仁清黒は引き立って見えます。白いさび絵の茶碗は、茶人金森宗和の好みで作ったそうです。静かなたたずまいで、さび色で描く水仙は、山水画のような趣があり、この時期に見ると涼しげです。霧色の茶碗ほのかに錆の線ひろあき現代の陶工でこういう茶碗を作っている方はおられるのかななどと思いました。※写真は智積院の庭。もとは長谷川等伯の襖絵がありました。仁清の黒と白
霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき霧晴れる
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
紫陽花金澤ひろあき紫陽花はすぐに根付いたりする生命力の強い花。その生命力にあやかって。負けてばっかりがきれいなあじさい病院へ友を送る紫陽花曇の道お人好しの紫陽花の顔色が明るいあじさいの笑みのくすぐる旅心紫陽花
格子戸に五月雨の音重苦し金澤ひろあき格子戸に
祗園提灯増えて市場の活気かな金澤輝※三条大宮商店街、提灯増えました。打ち水や商店街に朝を呼ぶ祇園提灯
フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻病癒えたら御礼参りの巡礼に金澤輝桜愛で紅葉愛で行く闇の間を佐久間照三月光を頼りに読んだ道しるべ輝風邪一つ二週間延期入院は照三仕切り直しで草を抜いてる梅雨晴れ間輝なるようになるしかないさ蝌蚪の旅照三力みを抜けば涼風起こる足元に輝冷え症の男は寒いと日向へと照三蝸牛殻の中へととじこもる輝寝るのに軍手靴下着替の山照三暑がりの犬がべろんと板張りに輝笹の舟流れのままに海に行け照三七夕を迎える前に雨が来て輝子供らのブーイングが届いた夜空照三流れ星見間違える人工衛星輝帰られぬ場所から帰る人もいる照三だまされて戦地に行かされた異邦人の訴え輝生と死の狭間に見える彼岸花照三六根清浄唱えて登る高野山輝御来光霊峰の息吹胸に沁む照三何事もなかったように去る嵐輝友には友の生活ありてまた会おう照三※...フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻
6月長岡天神にて金澤輝石段の一段一段増す暑さいつもいる一人が居らず青葉道青葉の社友の回復祈るため我がためにあらず病持つ身の祈り本殿よりいただく涼しき風一陣※祈念届きますように。6月長岡天神にて
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる