お清めのシャワーや詐欺メール皆削除金澤ひろあき※せっせとメールを送ってくる。「あなたの口座に異常」「200万円贈呈」「税金追加徴収」「あなたの口座に○○万円振り込みました。」・・・税務署に問い合わせると、「メールで追加徴収請求等、行いません。詐欺です。」銀行等に問い合わせても以下同文。うっとうしい話題で、すみませんが、皆さんもお気をつけ下さい。警察や公共機関等で、啓発活動をもっと活発にしてほしいですね。さて、暑いですしシャワーでさっぱりしましょうか。お清めの
母を亡くしてふるさと黄砂金澤ひろあき母を
宝山寺梅に教わる道しるべ金澤輝※宝山寺は、奈良と大阪の境、生駒山中にある。歓喜天・不動尊をお祀りする。ここのケーブルは日本最古らしい。宝山寺
おせったい金澤ひろあきおせったいお昼お握り鳩よひろあき「おせったい」は、お遍路さんをおもてなしすること。寺社巡りしている時、公園のベンチでお昼のお握り。こぼしたのを、ひもじそうな鳩が来て食べる。鳩へのおせったいだね。句は五七三の無垢句で書いてみた。おせったい
3月22日急に暖かくなる。初めて鶯を聞く。嵐山急に出番のほうほけきょ金澤ひろあき嵐山急に
山内信一の絵につけ句山鳥の夢に花舞う花に酔う金澤ひろあき※山内信一は、明治の頃の京都の画家。鳥達の体温が伝わって来る。嵯峨嵐山文華館にて。山内信一の絵につけ句
「さんしょ」191号を読んで○金澤ひろあき「さんしょ」191号、ありがとうございます。遠い隣駅まで広がっていた菜の花田んぼひろあき「さんしょ」を読むと、何だか懐かしいなという気持ちになるのです。私が十八歳で離れた故郷の風景が、ふと心に浮かぶのです。静岡の島田から、同じ雰囲気を感じとるからでしょうか。・西風に囃されて干し大根踊る萩原君代こういう光景を当たり前に見ていた農村。今はもう変貌して、ほとんど見られなくなった光景でもあるので、なおのこと私の琴線に触れて来るのでしょうか。・田起こし後路上の泥蹴り膝痛む池田弘農村の土の道、泥道。田起こしの頃には、ツンと匂う。そんな光景が確かにありました。文字通り土相手の仕事と生活がありました。・寒波襲来ズボラ生活してござる杉山朝子北国から来た友人がいました。今はもう亡くな...「さんしょ」191号を読んで
白梅の虚空にほのか舞い姿金澤ひろあき※中京区武信稲荷にて白梅の
再会の春灯ほのぼの金澤ひろあき再会のおしりあたたかい※1年ぶりに、知り合いの方に会う。新年度より就職、正式採用。新しい出発を祝う。再会の
俳句という物語序章二先にも述べたように、「五七五七七」から「七七」を切断し、俳句という詩が成立した時、「物語性」「完結性」を切断したはずであった。ところが、成立してから百年経過するうちに、「物語性」も内包するようになったのではなかろうか。これは例えば、小林一茶の句などに顕著である。秋の風乞食は我を見くらぶる一茶我と来て遊べや親のない雀散文と短詩は、文体も世界も違うものの、「物語」構築にとって必要な要素をシンプルに述べると、「いつ」「どこで」「誰(何)が」「どうした(どうなる)」があげられよう。ただし、日本語では、「主語」と「時制」を細かく言及しないことがあるので、「いつ」と「誰(何)が」を省略しても、物語が成立することもある。(時制に関していえば、古語で細かいニュアンスの違いを示していた、過去「き」「けり...俳句という物語序章二
俳句という物語序章金澤ひろあき一2024年の秋、奈良で開催された現代俳句協会大会の一番末席で、私は知り合いと一緒に、坪内稔典氏の講演を聞いていた。その中で坪内氏は、「皆さんの俳句は残らんでしょう。」と言われた。その言葉が、私の心に残った。日々多くの句が生み出されている。それらの句の中で、「残る句」と「残らない句」があるのは事実だ。残らない句のことを考えても空しいので、では残る句とは何だろうと考えてみた。俳句とは面白さと共に、やっかいさを持つ短詩だ。説明ではいけないと言われる。短歌「五七五七七」は、抒情的な物語を描くことができる。「物語」だから、説明も入っている。そして、結論を歌い上げることができる。自己完結の世界であると言えよう。「五七五七七」の「七七」を切断し、俳諧連歌として出発した時、俳諧は一句での自...俳句という物語序章一
長岡天神雨に梅古今伝授の神の庭金澤ひろあき※細川幽斎が古今伝授を受けた地。雨に梅合格どら焼き販売機雨に梅
去る人の長い話梅香っている金澤ひろあき去る人の
二月堂お水取り暗がりより懺悔の声明観世音金澤ひろあき懺悔の声明余寒の扉の向こうより二月堂お水取り
病院の廊下金澤ひろあき入院中の句友、塩見さんから「病院の廊下」の句が送られて来ました。私もそれに和して。腫れひいて歩幅取り戻すあたたかさ手術で運ばれた廊下自分の足で帰る命の火燃やしている病院の廊下の奥手術説明の声漏れている病院の廊下咲いたら退院病院の廊下から見る桜病院の廊下
病院の廊下金澤ひろあき入院中の句友、塩見さんから「病院の廊下」の句が送られて来ました。私もそれに和して。腫れひいて歩幅取り戻すあたたかさ手術で運ばれら廊下自分の足で帰る命の火燃やしている病院の廊下の奥手術説明の声漏れている病院の廊下咲いたら退院病院の廊下から見る桜病院の廊下
時差で鳴る金澤ひろあきずいぶんあたたかチョッチョと鳥の恋三月十一日まだ傷跡はなおらない三月十一日避難警報時差で鳴る時差で鳴る
2025年3月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき特選天23生きる手をつないでつないで震災の灯塩見すず子阪神大震災以来、本当に多くの地震が起こった。その度に大切なものが失われた。失われたものは戻ってこないけれども、この句の「つないでつないで」のリフレインに、回復への祈りを感じる。のこされた私達の願いがこめられている。地5しがみつく夜の底の古時計野谷真治もう手放すべきなのだろうけれども、執着してしまうもの。この句の「古時計」にそんなものを感じる。「夜の底」の闇が葛藤を表しているような。人14煮大根今年食べたし命あり野原加代子健康を失った時、「命あり」をしみじみと思う。日頃当たり前と思っている生活の中のささいなことの中に。8ドジャーズに3人トリオ楽しみに蔭山辰子私が若い頃、日本人選手がメジャーリーグ...2025年3月京都童心の会通信句会結果
2025年2月京都童心の会通信句会結果堺へ金澤ひろあき一月最後の日。この冬一番の寒さだという。着膨れて今日の私はだんご虫ひろあき大阪の堺市(JR堺市)へ行き、アルフォンヌ・ミュシャの絵を見る。アールヌーボーの浪漫に酔う。美しいデザイン、女性像。大戦前のパリの自由、前衛、そして市民が愛した芸術に心が響く。円光を背にアールヌーボーの四季の巡りの四人の女神啓明JR堺市駅から西へ歩く。方違神社があり、反正天皇陵が隣接している。堺市は百舌鳥古墳群があり、巨大な古墳地帯。瀬戸内海に面し、巨大な王権があったようだ。南海電車の堺東へ着く。堺市役所があり、その21階展望階へ。六甲山や大阪湾が見える。南東に仁徳天皇陵の全容が見える。近い所では大き過ぎて、かえって全容がわからない。眼下の緑大王の墳昭和百年ひろあき同じ階で「さい...2025年2月京都童心の会通信句会結果
仁王門長い日暮れに浮き上がる金澤ひろあき※東大寺お水取りで訪れる。仁王門
水を汲むお堂に春が湧いている金澤ひろあき※東大寺お水取り。2025年3月10日。お水取り
2025年3月京都童心の会通信句会作品この中より、8句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。180才着ぶくれて出る映画館2買いだめの足音集め雪の街3迷いつつ着ぶくれて買う宝くじ4天気図と気になる本の三行目5本に折り目つけせっせと家事につく6片結びする花びら色の母の靴7田舎娘クローバーの緑にまぎれこむ8老いた今です同じ目線の父の本棚9ゆらゆら月の田舎の村の救急車10コーヒー飲んでしきり直し‘’思い出のメロディ”が耳にやさしく11平行線死の間際には合流か12列車待ち新刊マンガ良き香り13田舎者話のメインお母さん14片結びほどけ易きは両結び15母キトクどの道帰った涙の記憶16詩との出会いサトウハチローお母さん17マンガのひとコマ叶えたかった親子の立ちション18...2025年3月京都童心の会通信句会作品
雅楽-自分以外の何か金澤ひろあき雅楽や能舞台のゆるやかな舞いを見ていると、今流れている時間とは違う時の中にいるような気がする。雅楽では、舞い手は蝶になったり、龍になったり、異国人になったりする。能の多くは、二人の対話劇で、ワキという人物が、シテという突然現れた謎の者に出会う。シテは幽霊であったりするのだが、なぜ自分が成仏できずにここにいるのか、どういう思い(悲しみ、恨みが多いのだが)なのかをワキに述べて消えて行く。恐ろしさよりも、かなしさと美しさが漂っている。舞い手は、見ている人の心をうつ「表現」をしているのは確かだ。ただ、その表現は、「自己表現」なのだろうか。雅楽や能の素人である私には、断言できる根拠がないのだが、どうも「自己表現」ではないような気がする。舞い手は、自己の身体を使って龍や幽霊を表現してい...雅楽ー自分以外の何か
遅い梅金澤ひろあき今年は寒いようで、梅の花が遅い。滋賀県長浜の盆梅も開花せず、延期とか。御所の梅もつぼみであった。職員の方も、「例年でしたら、開いているのですがね。」と。そんな中でも、行事は例年通り行われる。振り袖や袴姿で大学の卒業式に向かう若者達の姿も目を引く。今、勤めている通信制の高校でも卒業式。頑張った皆さん、これからご活躍下さい。あたたかや確かな一歩この日よりひろあき※京都御所の梅。遅い梅
弘法さん金澤ひろあきシミとか雲が、人の顔など、何か別のものに見えることがある。中学の頃だっただろうか。昭和五十年ぐらいだったと思う。福岡の北部に居たが、家のあった集落は、山や田畑に囲まれていた。その山の奥にバイパスが通った。山の中に、高速道路が、突如出現したのである。道路はかつての山を削った。昔の山道が寸断されるので、コンクリートの橋を作り、昔の山道をつないだ。そのコンクリートの橋脚の面に、「弘法さんが現れた」と評判になった。地元の新聞も取り上げて、大騒ぎになった。私も見に行った。東側のコンクリートの橋脚の面に、くっきりと人が立つ姿が浮き出ている。背丈は三メートルほどある。坊主頭で、お地蔵さんか弘法大師のようにも見える。お花や線香などのお供えもされている。これは何かの知らせ、メッセージだという人もいる。一...弘法さん
青島巡紅様を偲んで蔭山辰子京都童心の会通信句会に参加させて頂き、会員の皆様の句を毎月楽しみにしております。青島巡紅様の数多くの句の中、好きな御句を思い出されます。2023年10月号の、17番雲切れてここにいるぞとオリオン座18番散歩道双子座の間を流れ星19番背伸びして歩いた道の蝉時雨21番素振りする少年無心空を切る夏の暑さが十月過ぎまで続いた年でした。ようやく朝夜の外気が快よくなって来た頃の御作だったのです。同じ号、私の句にも評をいただきました。63番ああ今日は何もせず風と共に去る62番スカーレット・オハラ少し見たら昼寝しようの二句に、風通しをよくしたパロディーのような面白さがあると、云って下さいました。嬉しかったです。私には知らないことが多く、これからも教えて頂きかったです。合掌青島巡紅様を偲んで
赤猿金澤ひろあき私が小学生の頃だったから、昭和四十年代である。福岡北部、福間という所にいた。新しく作られた住宅街に住んでいたが、周りは山や田畑に囲まれていた。山には、杉や松、ハゼや樫の木に覆われ、夜は本当にまっくらだった。その山に「赤猿が出る」という噂が広がった。赤猿は狂暴なので山に入ってはならないと言われた。赤猿はその名の通り真っ赤で、家の大きさぐらいだったと言い出す者もいた。しかし、山と山の谷間にある田畑で仕事をする人は、どうすればよいのだろう。ある日の午後三時頃、ついに地元の消防団や若い男たち四十人ほどが集まった。手には木刀や鎌を持つ者もいる。男たちの一団は、赤猿を退治すると言い、山の方へ向かう。子供たちや女たちは、後ろから恐る恐る、野次馬でついて行く。山の入口に着いた。男たちの行進はそこで止まった...赤猿
雅楽胡蝶金澤ひろあき胡蝶舞う抜け出る源氏物語幻の城から胡蝶舞い降りる胡蝶舞い蛇穴を出る雅楽の音胡蝶舞う人垣の中ちらちらと雅楽胡蝶
大文字も御殿も雅楽の借景に金澤ひろあき雅楽借景
蛇穴を出て雅楽の役をつかまつる金澤ひろあき春の雨太平豊饒雅楽舞う※3月2日京都御所一般公開にて。雅楽
清涼殿百代の御殿の几帳春の風金澤ひろあき清涼殿
もの思い続く残り香牛車出づ金澤ひろあき残り香を抱く牛車の朝寝の夢牛車
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お清めのシャワーや詐欺メール皆削除金澤ひろあき※せっせとメールを送ってくる。「あなたの口座に異常」「200万円贈呈」「税金追加徴収」「あなたの口座に○○万円振り込みました。」・・・税務署に問い合わせると、「メールで追加徴収請求等、行いません。詐欺です。」銀行等に問い合わせても以下同文。うっとうしい話題で、すみませんが、皆さんもお気をつけ下さい。警察や公共機関等で、啓発活動をもっと活発にしてほしいですね。さて、暑いですしシャワーでさっぱりしましょうか。お清めの
大夕焼け金澤ひろあき大夕焼けアールグレーのティータイム夕焼けの炎に夕立降りかかる涼む河岸休日出勤長かった※三条商店街。八坂神社の御旅所があり、祇園祭と同じ時期、祭を行う。大夕焼け
炎帝の旅のトランク雲の峰金澤ひろあき※西本願寺にて。炎帝とは、夏の猛暑の擬人化。祇園祭ゲルマン民族移動かな※大きなスーツケースを引きながら、いっぱい来日。出国時に、空港やホテルに捨てる(?)人もいて、困っているとか。炎帝の
暑いのに赤んぼ泣かせ鉾の露地金澤ひろあき※いよいよ祇園祭も歩行者天国になります。7月14日。暑いのに
鉾立て金澤ひろあき次々に割り込む鉾の立つ現場※四条大宮から、四条烏丸まで、鉾立ての様子を見ながら歩く。釘を使わず、縄を独特の技術で固定してゆく。これを数百年続けて来たのだと思うと尊い。見ていたら、人が前に次々と割り込んでくるのにはまいったな。観光客は必死に見ようとされるので仕方ないかな。人の背中ばかり映った。暑いので、気を付けて下さいね。2025年7月11日。鉾立て
膏薬辻子金澤ひろあき打ち水する旧名膏薬辻子となんひろあき※明治の初めまで、京都の小さな通りは「辻子」と呼んでいた。膏薬辻子(こうやくずし)はその名残。明治二年に、新釜座町。膏薬辻子
2025年7月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1五月の空に赤紫の帳(とばり)2トントンとバラに声かけ背伸びする3生きてゆけ迷惑かけてありがとう4寄り添い語る童心の集まり5水の甘さで蛍呼ぶ考え甘し6自分の想ひかえる季(とき)か衣更7風薫る私は好きさ由美かおる8米高し何とか安く私の口に9人も蛍もにごった所に住めません10常夏の人には無縁か衣更11田植えの苦省くもみ直に12風薫るおいしい食物健康長寿(よきくらし)13田植え前水面に映る夏の空14蛍の光に目をうばわれる今はドローン15日本からパンダが消える梅雨に入る16新茶出てお茶壺道中復活す17旅先の地米に結晶土と水18農業科生徒の日焼け田に水を19マンションに囲...2025年7月京都童心の会通信句会作品
鉾の刺す青空の先ビルの先金澤ひろあき鉾の刺す
「あまのがわ」283号を読んで金澤ひろあき・朝露の白い光の道延ばすひろあき7月に入り、京都は祇園祭の月です。毎日猛暑ですが、暑い暑いと文句ばかり言っても仕方ないので、何か美しいもの、良いものが無いかと探しております。「あまのがわ」283号拝受、ありがとうございます。実感に溢れた皆様の句、心に届きます。・菫ちょっこりすみれサイズの風が来た内橋多真「すみれサイズの風」がいいですね。柔らかそう。人間も、自分にピッタリのサイズの生き方がある。そんなことを連想させてくれます。・八十路行く花散りながら舞いながら手塚直人「散りながら」「舞いながら」と五音のリズムの繰り返しに想いをのせて、一篇の詩のような、絵のような世界を描いています。こんな風に詠える生き方、羨ましいです。・介護に疲れ桜の空に抱かれる岡田桂子疲れを内側に...「あまのがわ」283号を読んで
2025年6月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天2雨ぶっきらぼう芍薬の赤野谷真治この句を読む時、どこで切るかで作品世界が変わる。(俳句は句読点を打たないので、読み手に任されるが)。・雨、ぶっきらぼう芍薬の赤・雨ぶっきらぼう、芍薬の赤ぶっきらぼうに見える芍薬に雨が降り注いでいるのか、雨がぶっきらぼうに芍薬に降っているのか。同じ「芍薬の赤」であるが、主語を雨にするかどうかで、視点が変化し、印象も変わる。地22初キューリのめん玉を洗う塩見すず子初きゅうりのみずみずしい模様を、「めん玉」ととらえた一種の発見、そして実感。本当に自分が採ったという感じが伝わる。人71燕飛び今年生きてる実感や野原加代子「生きている実感」は、どんな時に感じるのだろうか。人それぞれだろうが、この句の作者は、今年も来てく...2025年6月京都童心の会通信句会選評
2025年6月京都童心の会通信句会結果5月5日の散歩金澤ひろあき昨日、冠句の会で芭蕉翁献詠俳句(伊賀上野)の案内を貰ったので、句を送る。その後、嵐山へ。天気良く、人は多いものの、心地良い散歩。嵯峨嵐山文華館へ。木島桜谷展を見る。絵の中に永遠の気を吐く牡丹かなひろあき村上華岳の牡丹の図につけ句。ここに来る途中に見た牡丹が終わりかかりしおれていたので、絵の牡丹、実に鮮やかに感じる。良い絵には生命がある。桜谷の鳥の描写に感銘を受ける。夕日の中のカラスの絵。カラスがあれほど美しいとは。保津川沿いに小倉山公園へ。新緑が包む日中不戦の碑ひろあき周恩来さん存命の頃のように、隣国との友好が保たれることを祈る。緑が滴っている。平和でこうしてゆっくり散歩できるのが一番だ。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう修...2025年6月京都童心の会通信句会結果
八角楼と蘭奢待金澤ひろあき大阪の谷町四丁目には、大阪歴史博物館と難波宮趾が並んでいます。天智天皇の大化の改新後、難波宮が一時首都になったこともあります。日本の中心であったのですね。太極殿趾と八角楼趾などが残っています。八角楼ありし昔は今木影ひろあき大阪歴史博物館は、「正倉院TheSHOW」という企画。御物の復元品などを見ます。3DCGの御物動画もアニメのようです。シルクロードのデザイン、心引かれます。名香の蘭奢待(らんじゃたい)の香りの復元があります。甘い、爽やかに香りです。織田信長は、この香りを楽しんだのでしょうか。「蘭奢待」は名香の代名詞で、文字の中に「東大寺」が隠れています。「蘭」に「東」、「奢」に「大」、「待」に「寺」ですね。足利義政、織田信長、明治天皇が所持されたとか。蘭奢待切り取る甘い夢心地ひ...八角楼と蘭奢待
三島由紀夫主演の映画金澤ひろあき三島由紀夫は昭和元年生まれだから、もし生きていたら、今年百歳になる。その三島由紀夫が主演した映画を上映している映画館があるというので、行ってみた。大阪の九条商店街近くにある映画館で、ディープな特集をやっている。今回は「若尾文子(わかおあやこ)特集」。その中の、「からっ風野郎」という1960年の映画で、三島由紀夫はヤクザ組長の跡取り息子の役をやっている。この息子、純情で弱いくせに格好だけはつけたがる。三島由紀夫はこの映画で、ずいぶん演技を鍛えられたそうだ。三島由紀夫の演じる次期組長の愛人のヒロイン役を若尾文子が演じている。どうしょうもない奴だが純情な役どころ、死に方の演技まで、三島由紀夫はけっこうならり切っている。というか、本来の三島由紀夫は、そういう人物に共感があったのでは...三島由紀夫主演の映画
一年の早き体感粽買う金澤ひろあき※祇園祭が近づいています。昨日は籤取りがありました。去年の粽(ちまき)が古びて。でも一年、無病息災で働いてくれたのかな。粽
あとがき(童心記念号2025年より)3年前に父、去年親友、今年母と、大切な人を亡くしました。この歳まで父母が居たというのは、むしろ感謝すべきことなのかもしれませんが、実際亡くなると淋しいです。亡くなった親友も、心あたたかな優しい人で、私達にかけがえのない思い出と句作品を遺してくれました。そして、それが今の自分につながっている。私が「今あること」の中に、あなた方がいる。大切にしたいです。宇宙の旅夢さめました蓮ひらく金澤ひろあき蓮ひらく
友の命日近づく風の死んだ露地金澤ひろあき1光年進んだ時計友の命日風の死んだ
蚕が繭に金澤ひろあきいつ繭になろうか蚕相談中抜け駆けで繭になるのもおるかしら※7月になりましたね。蚕が繭になりました。蚕が繭に
看板の裏金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンや永遠に交らわない地平線タワマン次々に建つ地面陥没する国お買い得です一億のタワマンすすめにくる泣いている笑顔もあるんだね紫陽花梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌梅雨空に高く掲げる廃業の看板夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板看板の裏にも顔があるんだね看板の裏
天得院桔梗追加石も笑顔桔梗ひらいた金澤ひろあき※写真は天得院、井泉水句碑。天得院桔梗句追加
東福寺天得院金澤ひろあき東福寺天得院、桔梗の庭を拝観。自由律の井泉水さんゆかりの寺でもある。関東大震災で家族を亡くされた後、ここに隠棲されていた。風が桔梗に遊びに来た苔のみどりに桔梗の結界桔梗を借景に悟りあらわす石東福寺天得院
君への手向け虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。君への手向け
音なく金澤ひろあき突然の別れ来るとは七夕天の川音なく消える星一つ心許した友逝った七夕天の川のどこかに心音をさがす※去年の夏、一緒に京北を訪れたことが、夢のようです。音なく
葬儀の翌朝の雨を聴くひろあき葬儀の翌朝
フリー句(自由連句)「霧晴れる」霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき目に見える耳に聞こえるモノみな痛いただ痛い佐久間照三痛いの痛いの飛んでけーのおまじないひろあき飛んでいってばらけるタンポポの種照三自由な空と自由な時にひたりきるひろあき大きな宇宙の流れの中でアメーバ照三夕暮れの百合はゆらゆらする未来ひろあきもう見え隠れてしない映画のラスト照三続編を匂わす悪役捕まらずひろあき七月七日まさかのこんな終わり方同佐久間さんが、7月7日に亡くなったとのお知らせを受けました。続編をたくさん作りたいと願っていましたが、悲しいです。フリー句(自由連句)「霧晴れる」
蟷螂のにらむ祭りの人の波輝※写真は祇園祭。蟷螂山。蟷螂のにらむ
近日のこと熱中症株価狂乱都知事選みんなうたかたかもしれないがひろあき近日のこと
七夕の句金澤ひろあき静岡で40度七夕もどこ吹く風よ四十度雨乞いの龍うたた寝す天の川七夕の句
続編を匂わす悪役捕まらず金澤ひろあき※山口県柳井市のお祭りの提灯です。涼しげですね。続編を
雨の日に思い出す金澤ひろあき7月の初め、大雨になった。その中、大学による合同説明会が京都の大谷大学で行われた。大谷大学に入ってそこから見える京都の街並みや山を見ているうちに、昔ここである国語の研究会をやったことを思い出した。その研究会で、大石征勝先生と知り合うことになり、多くの実践・研究を学ばせていただいた。幅広く読書されており、読んだ本についての考察を書かれていたが、それ自体が勉強になった。また、教材のもとになっている小説や詩などについての考察も優れ、自分が毎日読んでいるものの中に、すばらしいものがあることも発見できた。京都に残る秦氏の遺跡探訪で、太秦近くにある蛇塚古墳そして松尾大社探訪をご一緒させていただいたこと等、思い出すことも多い。教科書に載っているものだけが教材ではない、人を動かすもの、考えさせ...雨の日に思い出す
仁清の黒と白金澤ひろあき野々村仁清は江戸初期に色絵付きの器を作った京都ゆかりの人。京都国立博物館の常設展で、一つか二つ見ることができ、それが楽しみの一つです。2024年6月は、三つ出ていました。細くてかわいらしい茶入。こういういい方は変かもしれませんが、「仁清はかわいい」です。仁清黒という黒に彩色鮮やかな花を描く茶壺。白地に鉄錆びの線で水仙を描く錆び絵の茶碗です。仁清黒は引き立って見えます。白いさび絵の茶碗は、茶人金森宗和の好みで作ったそうです。静かなたたずまいで、さび色で描く水仙は、山水画のような趣があり、この時期に見ると涼しげです。霧色の茶碗ほのかに錆の線ひろあき現代の陶工でこういう茶碗を作っている方はおられるのかななどと思いました。※写真は智積院の庭。もとは長谷川等伯の襖絵がありました。仁清の黒と白
霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき霧晴れる
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
紫陽花金澤ひろあき紫陽花はすぐに根付いたりする生命力の強い花。その生命力にあやかって。負けてばっかりがきれいなあじさい病院へ友を送る紫陽花曇の道お人好しの紫陽花の顔色が明るいあじさいの笑みのくすぐる旅心紫陽花
格子戸に五月雨の音重苦し金澤ひろあき格子戸に
祗園提灯増えて市場の活気かな金澤輝※三条大宮商店街、提灯増えました。打ち水や商店街に朝を呼ぶ祇園提灯
フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻病癒えたら御礼参りの巡礼に金澤輝桜愛で紅葉愛で行く闇の間を佐久間照三月光を頼りに読んだ道しるべ輝風邪一つ二週間延期入院は照三仕切り直しで草を抜いてる梅雨晴れ間輝なるようになるしかないさ蝌蚪の旅照三力みを抜けば涼風起こる足元に輝冷え症の男は寒いと日向へと照三蝸牛殻の中へととじこもる輝寝るのに軍手靴下着替の山照三暑がりの犬がべろんと板張りに輝笹の舟流れのままに海に行け照三七夕を迎える前に雨が来て輝子供らのブーイングが届いた夜空照三流れ星見間違える人工衛星輝帰られぬ場所から帰る人もいる照三だまされて戦地に行かされた異邦人の訴え輝生と死の狭間に見える彼岸花照三六根清浄唱えて登る高野山輝御来光霊峰の息吹胸に沁む照三何事もなかったように去る嵐輝友には友の生活ありてまた会おう照三※...フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻
6月長岡天神にて金澤輝石段の一段一段増す暑さいつもいる一人が居らず青葉道青葉の社友の回復祈るため我がためにあらず病持つ身の祈り本殿よりいただく涼しき風一陣※祈念届きますように。6月長岡天神にて
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる