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  • ton soleil

    握ってくれた掌の熱 どれだけ嬉しかったか あなたは分からない 知る由もない 指先をぎゅっと掴んでくれた その感触 生まれる前からずっと 私が欲っしていたもの 願っていたもの そんな事 あなたは知るはずもない 夢を見ているみたい だけど現実 あれは 私がいつも見ていた そらの記憶なんかじゃなく あなたも持っている 昨日の想い出 神様に祈るみたいに灯る 夜空に浮かぶその部屋の明かりの数だけ 生命の記憶が息衝いて 紡がれている あなたが今誰と居て どんな風を感じているか 遠くに聴こえる花火の音 あなたがどこかで見ていて 楽しんでいたらいい あなたは孤独なんかじゃない

  • Vergesslichkeit

    風誘う花きみに あてた香りひらく その声たよりに 気付くは誰(た)の心の芽 うつる季節に紡ぐ泡沫は そらに煌めく 星に見る影はたそかれ 交わす約束伝う 祈りはいつかのあなたに 尋ねる、あかし かの人、いま何処 花散らす雨不意に 疾る光の裂く声 さあ、 ここにおいで 風誘う花きみに 贈る香りひとつ その時心に浮かぶは 誰(た)の記憶でしょう 託す生命はめぐる いつかのあなたのその瞳に 届いて名も失せし 懐かしき人の 夢に息衝く 浮かぶ水面の満月に手向けよう 行方も知らぬ 流れの軌跡に預けて 唯一つきりの この心をここに

  • Pluto

    もしも今目にした景色に 私の姿が見えたなら それはきっと、未来の私 あなたのそばに寄り添う影は 見えないところにもう一つ 実はある それは守護天使 ただただ、あなたの幸福を祈っている 願いが星に届く時 そこに光はもうないでしょう せめて流星があなたの瞳に届いたなら それは奇跡 それだけが救い もしも今目にした景色に あなたの姿がうつったなら それはきっと、過去のあなた 私のそばに望む影は 見えなくてもそこにあるの それは音楽 ただただ、幸福を祈るあなたからの もしも神様に なんでも一つお願いをすることが できるとして 今のあなたは何を望む 過去のあなたなら 何も願わなかった

  • murmur

    愛しているは 死にたいの対義語で 憎しみは 生きたいのエネルギー 怒りは好きと限りなく背中あわせの感情で 可愛いは裏切りと同列の類 夢は現実のあわせ鏡で 移ろう世界はあなたそのもの 鯨の吠える声に 驚いた雌鶏がしたたかに顎を打つ 縺れた足はそのまま 泥水を散らし 泥濘の中へ沈んでいった さよならは悲しみを湛え それゆえ さびしく清らかに光り映す 愛しているは さようならの同意語と思っていた だからわたしは絶対に 口にすることをしなかった そんな美しい音 あなたに降る雨は いつでもあたたかいもので それなのに どうして、そんなにも ひとりに写るのでしょう 星が綺麗なのは 死

  • Interstellar

    あなたを忘れれば すべてが楽に成る あなたを手放せば 今より遥かに 現実的に成れる さようならを言いましょう 夢のなかで とびきり美しい満月をうしろに 私のなかで始まり 私のなかで終わる 私しか知らない 私ばかりの物語 あなたを嫌いになれたなら そんな私はきっと、もっと最低 夢が夢のままであって なんて、思ったことは一度も無いよ 挫けそうに成るたびに 心が欲しがった声は いつだって あなたの歌が響く 流星群の夜に 見えた光はどこへ行くの いつか話していたように 今日もどこかでひとり 眺めているかしら 小指に巻いてきた糸を 手繰り寄せたなら その先はきっと あなただと信じて疑

  • She saw see

    あなたの居ない世界で 眠るわたしを見ていて あなた不在の世界で 生きているの あなた不在でも 生きていけているのよ とてもそんな風には想えなかった わたし、あなたの居ない世界を今 生きているの あなたを忘れながら 1秒針が進み 生命の一滴が溢れていく度 わたしはあなたを忘れる 毎朝、目醒める度 あなたから遠ざかっていく あれ程憶えていた 焼き付いていたはずの、あなたの熱 触れた時の心地の具合が 今日見えた朧月よりもずっと 不確かで、曖昧なの それがとてもかなしいの あなたの居ない世界で 眠るわたしに会いに来て 夢の中でしか会えなくなった 本当はいまも其処に ただ、生きる世

  • おやすみ、神様

    よく転び、よくぶつかる よく躓き、よく立ち止まる よく傷つき、よく血を流す それでも私は生きている それで私は私を知るのです あなたが居るから私はまだ歩ける ごめんなさい、あなたに縋って あなたを理由にすること それが間違いなのは分かっている それでも、私はあなたに逢いたいのです 他でもないあなたに 悲しむ顔を見させて 怒りに震える瞳を見せて 怯える心に立ち竦み 涙を流すあなたが見たい 恐怖に抗う 曇の中、見えない獣の咆哮 雷が走る嵐の中をまっすぐにただ 前だけを向いて生きているあなたの背中 それだけが今此処から 私が見える あなたの姿 愛している、愛している どうか届いて

  • May Day

    泣いているわたしを置き去りにして いま そうすればわたしは あなたを一生想うことができる いま怯えて、生きていること 待っても、やり直しも ましてや選手交代の主張も効かない この圧倒的な生を前にして この身体の内側から鳴り響く その鼓動の、あまりの力強さに 震えているわたしを どうか置き去りにして行って そうすればわたしは 運命とか、そういう力のせいにして あなたやわたしを 諦めることができる 優しさは本来、とても良いもの 柔らかくて、あたたかくて、いい香りのする 目に見えぬかたちも、ぬくもりもある 安心をくれるはずのもの 「残酷と似て非なるもの」 そう思ってしまっている、 わた

  • グラビティーは愛の魔法

    あなたのされて嫌な事はやめようと思ったら 自分を厳しくする手を緩める事ができた あなたのされて悲しむ事はやめようと決めたら そこではじめて自分に優しさを許可できた 幸福を受け取る事がおそろしい程へたくそな私は そのせいでわたしのことを ただひたすらずっと もう何年もの間待ち続けてくれていた 誰かのことをおざなりにしてきた その誰かが他でもない あなたであったこと それをわたしは最近ようやく 心から知って 理解できるように成った 飲み込む事ができるように成った そうしたら余計に心の中 ぽっかり空き続ける ピースの形が寒くて はやくあなたに逢いたく成った いつから私だと気付いて

  • morning glory

    世界の終わりに誰と居たい? 世界の終わり、誰と見たい? もし選べるのなら あなたの最期 その時、その隣には 誰の顔、誰の瞳を覗きたい? わたしは多分ひとりだと思うの その時多分、わたしは ひとりで迎えることに成ると思う この世の終わりに誰と居たい? この世の終わり、あなたは? よくある貧相な例え話 だけど、 その時、あなたの心 今 誰の顔、誰の瞳が浮かぶ? 隠しているわけじゃない あなたが気づいていないだけ 困らせたい訳じゃないから わたしはただ黙っているだけ 大丈夫、全然 こんなのは 慣れっこだ 「とことん自分に酔ってる」と 仲のいい友達に昨日、言われた 悔しさとか恥ずかし

  • Butterfly effect (或いはグラビティの魔法)

    受けた傷は希望で還す 夢は現実に成る コツさえ知っていれば なんだって可能さ、なぜなら この世界は神様のおもちゃ箱 奇跡と魔法がいっぱい詰まった場所 そしてこの身体の中には 愛がたくさん ぜんぶ君に渡したい 眠る君の横で天使が 見つめている 起こさないようにそっと 出来た喪失は 幸福の生まれる場所 不死鳥のように 願いは生まれ続けるものだから 諦めない、諦めたくない 明日、何かが変わるかもしれない 動かなかった何かが そんな気がするんだ そんな予感がする 盲目的に信じて もっと深く 愚直に そう愚かで構わない みんな知ることに成る 最後に笑うのは君だ そして君は僕と、

  • 神様

    あなたへの愛をおぼえて 私は人間に成ってしまった 世界は私を置いてけぼりに 明日へと順調に進んでいく 季節はまた冬と成り 気がつけば春 そうしてまた、 あなたの誕生月が来る おめでとうをいつか、 この口から伝えられる日は 来るのかな こんな私でも人並みに 願いを持って 欲を生きている 向き合う事が難しい 現実はあまりにも硬く、 いまの私には氷のよう 柔らかなこころで 軽やかに風を乗りこなして 時を行き来できたなら タイムフライヤーに成りたい この惑星ほしの重力は重過ぎて 私はまだ上手に歩けない いっこうに進めない それでも身体は成長し 細胞は素知らぬ表情で 秒、それより

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