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桃香
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2018/05/05

  • 蜜蜂の羽音静かに襲来す 桃香 みつばちのはおとしずかにしゅうらいす 蜂の巣に向かひ震える夫の足 桃香「蜂」といえば、頭に止まっていたのを知らずに触って刺されてしまったこと。軒に大きな蜂の巣ができて、夫が恐る恐る取り除こうとして結局は諦めてしまったこと。そんなことが思い浮かびますが、「俳句生活」の4月の兼題でした。発表が6月と遅れるので季節感は吹き飛ん...

  • 山笑う

    山笑ふゆわんゆわんと高圧線 桃香 やまわらうゆわんゆわんとこうあつせん 「山笑う」は春の山の明るい感じを表す季語です。最近は山登りもしていないので、家から見える山の様子を詠んでみました。家の窓から○○山の稜線が見えるのですが、その山頂に立つ鉄塔。高圧線を支える塔です。その高圧線が揺れているのを見たことがあるのですが何とも面白い揺れ方をしていました。今までオノ...

  • 母逝く日囀空より降りしきる 桃香 ははゆくひさえずりそらよりふりしきる さへづりや軒端の鳥の位置確か 桃香最近はあまり句作をしていませんが、「俳句ポスト」と「俳句生活」「句会」の句だけはどうにかひねり出しています。一句目は母が亡くなって間もない日に詠んだもの。ポストの並選に選ばれていました。二句目は、この頃よくやってくる軒端の小鳥、なんだか挨拶をしにき...

  • 石鹸玉

    しゃぼん玉景色も丸く歪みけり 桃香 しゃぼんだまけしきもまるくゆがみけり 肺活量きそいて吹き込むしゃぼん玉 桃香 消え去るを定めと決めて石鹸玉 桃香今月の句会の兼題の一つは「石鹸玉」でした。幼い頃よく遊んだものですが、大人になってからもよく膨らむ石鹸玉の液は、とか石鹸玉の中に入るにはどうしたらいいかとか、いろいろ考えたものです。最近、あまりいい...

  • 余寒

    炊き出しの湯気に余寒の月明り 桃香 たきだしのゆげによかんのつきあかり 夫入院けふも余寒の月見上ぐ 桃香二月の初めに投句したものですが、「俳句ポスト」の並選になっていました。このところ落選が続いていたので、ちょっと句を詠もうかなと気にもなりました。時期がずれているのはいたしかたありません。阪神淡路のときは、炊き出しの経験をせずに済みました。少し歩けば大...

  • 椿

    母逝きて主なき庭の白椿 桃香 ははゆきてぬしなきにわのしろつばき 苔庭の緑濃くする紅椿 桃香 俯せも仰向けもあり落椿 桃香 なんとなく気分が乗らず、家に籠って過ごすことが多い日々でしたが、久しぶりに句会に参加しました。兼題は「椿」と「遍路」我ながら冴えない句だと思いながら出したのですが、案の定あまり得点は入りませんでした。一句目は、やはり母のこ...

  • 河豚

    居酒屋の店裏に干す河豚の鰭 桃香 いざかやのみせうらにほすふぐのひれ 生き死にもその場まかせの河豚の肝 桃香河豚の美味しい時期ですね。てっちりで一杯といきたいものです。鰭酒もいいですね。その鰭酒を作っている様子を句にしてみました。俳句生活の兼題でしたが入選に選ばれていました。類想句ありそうですが・・・故郷の町の近くにも河豚で有名な場所があります。一度行...

  • セーター

    セーターの夫の背温しひたと寄る 桃香 セーターのつまのせぬくしひたとよる 虫食ひのブランドセーター手放せず 桃香寒い日が続いています。被災地の方々は大変でしょうね。俳句ポストの発表があったのでブログアップしておきます。定位置の並選でした。下五の「ひたと寄る」これはどうにかしたいですね。 セーターにもぐり出られぬかもしれぬ 池田澄子右下のコメント...

  • ごまめ

    ごまめにも目口のありて晴れ晴れし 桃香 ごまめにもめくちのありてはればれし 三日過ぎごまめの残る一の重 桃香 塗箸にほどよくからむごまめかな 桃香去年はいろいろと忙しかったものでおせち料理の準備もできませんでした。ということで、今年のおせちは予約して届けてもらった購入品。今年は数の子やいくらなどが安かったのでスーパーで追加しました。一月の句会の...

  • 霜踏んで登校の列渋滞す 桃香 しもふんでとうこうのれつじゅうたいす 霜置きて車輪の重きローカル線 桃香「霜」という兼題で思い浮かんだのは「霜柱」をあちこち踏みつけながら登校する子供たちの姿。これは類想の句としてたくさんあるのでしょうが、「霜」と「霜柱」とは自然現象としては異なるものなのでしょうね。最近は登校時に集団で並んで歩くというのもなくなったのでし...

  • 後の月

    後の月手足つめたし雲白し 桃香 のちのつきてあしつめたしくもしろし ビル街の谷より見上ぐ後の月 桃香後の月とは旧暦九月十三日の夜の月のことです。十三夜ともいいます。十月に入り急に寒くなった頃に詠んだ句ですので、風の冷たさが身に沁みました。月が煌々と白く輝いていたので、思わず「手足つめたし月白し」と詠んでしまったのですが、後の月と月白しが被ってしまいます...

  • 新酒

    杉玉の色も鮮やか新酒酌む 桃香 すぎたまのいろもあざやかしんしゅくむ アメリカの山田錦や新酒利く 桃香「俳句ポスト」の兼題「新酒」が出されたとき、ニュースになっていたのがアメリカにできた「獺祭」の酒造工場のこと。どうにかこれを詠みたいなと思っていましたが、残念ながら時期も「新酒」の本意と違っていてうまく表現できませんでした。ニューヨーク州アーカンソーに...

  • 水澄む

    水澄むや処理水放出30年 桃香 みずすむやしょりすいほうしゅつ30ねん 水澄みて水面に落つる影の濃し 桃香立冬も過ぎ、急に寒くなってきました。札幌では初雪が降ったとか。我が家でも冬支度をしています。こういう時期ですが、「俳句生活」の発表があったのでブログアップしておきます。物がみな澄む秋。水底まで見えるような湖沼や川の美しさを「水澄む」という季語で表すよ...

  • 夜長

    街角のコンビニ明し夜長の灯 桃香 まちかどのコンビニあかしよながのひ すれちがふ老後の話長き夜 桃香そろそろ十月も終わり冬の気配が近づいてきましたね。でも、まだ昼間は暖かく上着なしでも過ごせます。今年の冬は暖冬だということですが、秋の紅葉もここら辺ではまだのようですし、夏から一息に冬に入るような感じで季節感がおかしくなってしまいそうです。夏の暑さで野菜...

  • 露寒

    露寒や顔なき地蔵に涙あと 桃香 つゆさむやかおなきじぞうになみだあと 露寒の朝天空にゆがみなし 桃香 露寒しブラシにからむ髪の筋 桃香「露寒」晩秋の寒々とした露の感じを表す季語です。今月の句会の兼題でした。まだ昼間は暖かいのですが、朝夕はさすがに寒さが身に沁みます。寒々とした様子を表すのにちょっと苦労しましたが、意外にも一句目が選ばれていました...

  • 蜩や午後の微熱の治まらず 桃香 ひぐらしやごごのびねつのおさまらず 手に取りて軽き骸の蜩よ 桃香思い切り季節外れの句ですが、「俳句生活」の発表が今日だったので、一応ブログアップすることにしました。作句は8月でしたが、体調が悪く蜩のカナカナという鳴き声もうるさく感じ、いっそう憂鬱になるという状態でした。ということで、「午後の微熱」はすっと出たのです...

  • 秋の灯

    故郷に核の保存地秋灯 桃香 ふるさとにかくのほぞんちあきともし 秋の灯や十字にくくる古雑誌 桃香 秋灯やクラス写真はセピア色 桃香久しぶりの句会でした。休んでいる間、コロナの影響もあって参加者は少なかったようです。今回は七名。兼題は「秋の灯」と「桔梗」「桔梗」は類想になりがちですが、「秋の灯」の方は色々な句が出てきました。わたしは、最近気に...

  • 河童忌

    河童忌や眠剤たよる夜の月 桃香 かっぱきやみんざいたよるよるのつき 河童忌や藪の中なる通せんぼ 桃香「河童忌」芥川龍之介の忌日ですが、7月の「俳句生活」の兼題でした。発表は昨日。龍之介といえば「河童」はじめいろいろな作品が思い浮かびますが、「藪の中」とその自死を取り上げてみました。龍之介の自死は、睡眠剤によるものとされていますが、わたしも眠れないときは...

  • 雷の予報サイレン置くクラブ 桃香 かみなりのよほうサイレンおくクラブ 海鳥もざわめく瀬戸の日雷 桃香六月の「俳句ポスト」の兼題は「雷」でした。雷といえばすぐ思い出すのはゴルフのラウンド中の雷。これは怖いですね。避難小屋があるのでそこまで走ればいいのですが、小屋や茶店から離れた場所だと困ります。バンカーの中に入って身をかがめるといいとかいろいろ言われてい...

  • ビール

    フレンチも変わらず夫の「まずビール」 桃香 フレンチもかわらずつまの「まずビール」 缶ビールぷしゅっと開けて発車ベル 桃香本当にビールの美味しい季節になりましたね。なんといっても夏場は生ビールに限ります。と言っても写真は家飲みのスーパードライですが。急いで写真を撮ったので泡だらけになってしまいました。このビールは「俳句生活」の兼題なのですが、一句目が佳...

  • 蜘蛛

    女郎蜘蛛情け無用の相となり 桃香 じょろうぐもなさけむようのそうとなり 蜘蛛の類はあまり好きではありません。今回はジョロウグモが餌を狙うときの様子を詠んでみました。「相」としましたが「貌(かお)」の方がよかったですね。この句も俳句ポストの兼題です。並選に選ばれたのは実は別の句です。 蜘蛛の巣を払ひて見入る創刊号 桃香 創刊号が頭に浮かんだのは、実...

  • 母送る日は夕虹の立ちてほし 桃香 ははおくるひはゆうにじのたちてほし 虹の脚ビルの谷間にゆらめきぬ 桃香 虹消えて悔悟ばかりが押し寄せる 桃香しばらく母のところへ帰っていました。日に日にやせ衰えていく母を見るのはつらいのですが、本人は「なるようにしかならん」と言っています。もうじき百歳の誕生日。それを励みに生きてきたようです。「虹」は句会の兼題...

  • 栗の花

    ゆううつな午後匂いひ濃し栗の花 桃香 ゆううつなごごにおいこしくりのはな 自転車の登る坂道栗の花 桃香また時期外れの句ですが、「俳句生活」六月の兼題です。栗の花の花の形も面白いですが、気になるのはその匂い。好きな人も嫌いな人もいるでしょうが、わたしはどうも好きにはなれません。ということで、憂鬱な今の気分と栗の花を重ねてみました。自転車の句は子供の頃の思...

  • 麦の秋

    戦ひに荒れたる耕地麦の秋 桃香 たたかいにあれたるこうちむぎのあき 麦秋や砂利道今は舗装路に 桃香「麦の秋」という兼題で思い出されるのは、ウクライナと小津安二郎。ウクライナは小麦の生産で世界でも有数の輸出国ですが、この間の戦争で穀物の生産も輸出もままならず、世界に影響を与えているようです。多分、ウクライナの句は多いんじゃないかとは思いましたが、敢えて投...

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