歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
国語の教科書に出てくる作品を集めた、短編集です。 名作と言われるようになった作品、つまりある程度の古典が選ばれやすいようです。 日本人のモラルや美徳に触れる作品が、多く収録されています。 これは確かに読んだ方が良い。 そして、それらが体に染み込んでいると良い。 そう思います。
百人一首のそれぞれに解説と挿絵を描いている、目でも楽しめる歌集です。 古語だから、すぐに正確には意味をつかめない所もあるのですが、絵をみつつ声に出してみると、何かその世界が立ち上って来ます。 それにしても、恋ばかりしていたように見えます、当時の人たち。 時間がたっぷりあれば、人間本来は、そのように過ごすのかも知れませんね。
相手に嫌がらせ、というか攻撃をする。 昔はご近所や職場に怪文書やビラを撒く、という方法で行われていました。 それが今はネットで広範囲、もはや世界中に拡散出来る。しかも長時間にわたり。 さらに恐ろしいことは、写真や動画が素人でも簡単に作れて、それを使用出来るということです。 これのポルノバージョンが、リベンジポルノです。 対象は交際相手だけでなく、性風俗店の勤務者の場合もあるようです。 まずはその時点でどれほど信頼出来る相手でも、関係が変わるとどうなるかわからない。 その事を念頭に、静止画や動画を撮らせないのは、必須のようです。 なんとも恐ろしい世の中になったものですね。
今週のお題「初任給」 氷河期と言われる世代です。 物価も違うので、今の給与と単純に比べるのはフェアではないでしょう。 当時で就職出来ただけ、マシだという見方もあるでしょう。 それにしても、今の世代の初任給の多さ。 それより少し上の世代が、今もらっている給料とほぼ変わらないか、酷いとそれを超えているのだとか。 お金なんて、ただの数字の羅列ではあります。 いや、それにしても今の世の中…。 何とも救われない、くだらない話です。
ネットで犯罪者を募るサイトで知り合った者たちが、行き当たりばったりで被害者を拉致した誘拐殺人事件。 その被害者がどんな生活をしてきて、これからどう幸せになろうとしていたか。 また、母親や婚約者の心境及びエピソードなどを、具に書いています。 これらの人たちには、当たり前ですが何の落ち度もありません。 そして、犯罪者たちのそれまでの行状も。 案の定ですが、大体は再犯なのですよね。 本当に何ともやり切れない気持ちになります。 この世から悪事が無くなる日は、来ないのでしょうか。
この棋士が我々一般人の前に現れたのは、まだ子どもと言ってよい年齢でした。 メディアでも、年齢の割に難しい言葉を使う、などという取り上げ方をされたりして。 しかし、彼の凄いところはそんなことでは無いようです。 探求心、研究、学び、その相手、AIの活用。 むしろ変に年齢がいっていないからこそ、それらの将棋探求ができるように見えます。 そして、また強くなる。 このままいけば、どこまで行くか。 不安でもあり、楽しみでもあります。
ある時期には、日本で一番危険な暴力団と言っても、過言ではない組織。 それが工藤會です。 本書はその主な事件の経緯と、市民や警察の状況、裁判の経緯などを書いています。 普通の人には耐えられないかも知れない。 でも、言いなりになり続けるのも、相当に辛い。 暴力団の恐ろしさが、実によくわかります。 現在かなり弱体化させられたとは言え、まだ存続しているようです。
今週のお題「ケチらないと決めているもの」 食べるもの、楽しむこと、着るもの、交際など。 全てには適量があります。 それを超えて貪るのは、品が無いし正しくありません。 だから、自分のためにすることは、常に分を超えないように気をつけています。 では、他者に対しては、どうか? 友人、仕事で関わる人たち、家族。 出来る限り、お願いされたことには応えるようにしています。 その他でお土産を買ったり、何かを伝えたり、出し惜しみをしないように。 しかし、本人のためにならないであろう場合もあります。 子どもがお菓子やおもちゃを、過度に欲しがるようなことです。 「くだらない、そんなもの要らないよ!」 そのように言…
著者は、炊飯器から始まり、様々なモノやコトをやめていきます。 そうすると、楽になったり前より結果が良かったりします。 そうなんですよね。 物が多すぎる。 返って手間を増やしてしまっている。 それが、資本主義の社会に生きている、我々の日常なのです。 本当に、今日から裸でスマホを捨てて生きていきたくなりました。 やりませんけど。
世界には様々なことわざがあります。 似たようなものも、とても意外なものも。 現地によくあるものや習慣でことわざが作られるのは、とても面白いです。 それでもなるほどな、と何となく思わされるのは、やはり同じ人間だからなのでしょうね。
世の中には、様々な仕事があるのですね。 その中でもゴトと呼ばれるような仕事たち。 まぁ、非合法のものです。 なぜそんな仕事を選ぶのか。 決して長続きしていないように見えますが、それでも次の仕事も、またゴトです。 収入が良いのですよね。 ちなみにというか案の定というか、これらの仕事は、他者の役には立っていないのですよね。 そういう意味では、仕事と呼んで良いのかも疑問です。 ともあれ、我々は知っておくだけにとどめておきたいものです。
ソロ活。 なかなかに勇気のいることが多いかも知れません。 焼肉屋、ツアーに参加、美術館、動物園…。 しかも、女子だと周りの目が気になる方は多いように思います。 でも、著者はそれを軽々と乗り越えます。 いや、その心境は実際には本人にしかわからないので、簡単ではないのかも知れませんけど。 そんな著者のソロ活を、難易度や状況などを詳細にレポートしてくれています。 一人の方が良いことは、意外に多いのでしょうね。 自分が気にさえしなければ。
経済の仕組みは、一般人にはとてもわかりにくい、と感じています。 自身が興味を持っていないだけかも知れませんが。 ともあれ、現代で暮らしている以上、経済のことを知らなければ、ただただ搾取されるだけの人生です。 本書は経済学者である著者が、そこを分かりやすく書いてくれています。 著者の晩年を見ると、我々庶民の生活を良くすることがライフワークのように思えます。 そのための著書だと考えると、ぜひ読んでおきたい一冊ではないでしょうか。
全ての生き物に対等であれ どんな作品も必ず時代の影響を受ける 単なる物知りではなく、自然を愛する人 君も不注意だったが、私も不注意だった 仲間としての動物はかけがえのない存在 でもソーセージは食べる 感謝しつつ ジェントリ 中世〜近世のイギリスにあった階層 貴族と農民の中間 騎士、僧侶、裕福な農民など 何にでも気をつけるのが動物語を学ぶコツ 本当に大切なものは簡単には見つからない どんな小さなエピソードにも、考えるへきことはある 自然はこちらの思い通りにならないことが多い 遅すぎるということはない 人にとってどうこうではなく、自然は素晴らしい 体の組成は常に入れかわる 一年後は別の人 今、行か…
刑務所にしか居場所が無い。 こう言う人は、むしろ捕まるために犯罪を犯します。 セックスが生き甲斐だと言う知的障害者。 この人に売春は良く無い、という言葉は果たして届くのでしょうか? 普通の常識では、法や世間の善悪を計れない。 そんなことに気づかされます。
なぜ患者が鬱病になったかを理解するには、それまでの人生や、現在の生活を知る必要がある 精神科には300000人が入院中 その半数が統合失調症 精神科は時間がないと難しい 時間をかけると良い結果が得られる アメリカは他民族社会、一つの国際社会の様相 喪失体験を乗り越えるには、必ず「抑うつ」を通る 内因性鬱病:ひとりでに気分が沈む 明確な原因がなくても鬱病にはなり得る 視覚、聴覚、触覚を遮断すると、数時間で幻覚が生じ始める 代理受苦:私の代わりにその人が病気にかかってくれた 共苦:他者の痛みを自分ごととして受け止める 歴史上はずっと人々は空腹だった 満たされるようになったのは、つい最近 てんかんも…
お酒の飲み方、食べ方、遊び方、それから仕事の仕方。 人は同じことをするのでも、その人その人で違いが出ます。 『粋』とは、日本固有の概念です。 ちょっと渋くて、貪らず、痩せ我慢をして、諦めがよい。 そんな行動が粋だと言われるでしょう。 そこは、それぞれの人で多少の差異はあるでしょうけど。 作家から、日本のためや都民のために働く政治家であった著者は、やはり粋でしょう。 美学とも言い換えられるかも知れませんね。 見習いたいものです。
人間の心と体のありようは、何千年も大きく変わらない 人間関係の基本も大きくは変わらない 人の心は傷つきやすい 現代は、傷つきやすい時代 ゲームから一人だけ離脱するのは勇気が要る 心の傷も多種多様、細かな傷もある 承認欲求は際限がない 相談相手がいない、孤立無援は辛い 人間は正当な理由があれば、容易く他者を傷つけられる 自分の中に過剰な正義が潜んでいる わかって欲しい人にわかってもらえない孤独感 傷は他者への優しさ、人としての魅力や深み、創作の力になる この辛さは長いが、いつかは終わる 転んでも綺麗な石を拾って起き上がる 人に話すと、気持ちを整理できる 他者への信頼を取り戻せる 五分だけでもボー…
子どもの頃、様々なバンドが活躍するブームがありました。 そのうちの一つに、ジッタリンジンというバンドがあり、『夏祭り』という曲を歌っていました。 そして時は流れて大学生の頃、聞き覚えのある曲を街角で聴きました。 ホワイトベリーというガールズバンドで、『夏祭り』! これこれ!と何だか嬉しくなったものです。 さらに時は流れて不惑。 娘が買った太鼓の達人というゲームから流れてきたのは『夏祭り』でした。 これから何度出会うのかは分かりませんが、夏うたといえば、やっぱりこれですね。 今週のお題「夏うた」
コメディアンというか、文化人ともいうか、映画監督ともいうか、多才な人物であるビートたけし氏の著書です。 冷静な目で物事を見て、批判的だけど優しさがある言葉をかける、だから毒が薄れて笑わされるのだろう。 そこはコメディアンならでは、とも言えそうです。 大分読み進めてiモードという単語が出てきたので、巻末を見たら二十年前の著書でした。 それまでは、そんなに前のものだとわからずに読んでいたので、驚きました。 世の中で風刺するような対象は、実はそんなに変わらないのかも知れませんね。
古今東西で死についての考え方は、千差万別です。 各個人でも、かなり異なる場合が少なくは無いはずです。 本書は、著名人たちが口にした死にまつわる言葉を紹介して、著者が解説を加えています。 全ての人は一様に死ぬべき運命にあります。 すなわち死を考える必要がある、ということです。 これがあってこそ、生を輝かせることが出来るというのは言い過ぎでしょうか?
失礼は状況によっては許されることではありません。 それでもつい口を滑らせてしまう事はあります。 これを失言といいます。 私自身、これが得意です。 本当に情け無い話ですけど。
今週のお題「感動するほどおいしかったもの」 塀の中では滅多に甘いものが出ない。 全く、というわけではないが、かなり制限されているのだ。 元来甘々の好きなので不便だが、ムショの決まりに抗えるわけもなく。 これも身から出た錆なので仕方ない。 そもそも、何でも自由になるのなら懲罰にもなりはしないだろう。 さて、そんな中で特別な日に出るお菓子や饅頭は、全身が痺れるほど、上手い。 初めてシャブを喰った瞬間さえも、ありありと脳裏に浮かんだほどだ。 まさかただの食い物で、こんな快感が得られるとは、お釈迦さまやイエスさまも知るまい。 なんせ奴さんたちは、シャブを喰ったこともなければ、塀の中に落ちたこともないの…
今がまさに国難と言える時代です。 本書が書かれた時よりも、状況は日々悪化しています。 きっとこれからも簡単には良化しないでしょう。 さて、著者は外務官としてインテリジェンスの世界に身を置いてきた、佐藤優氏です。 様々な分野の専門家と対談して、国防についてのアイデアを出していきます。 こういう方たちが、実際の現場で活躍できると良いのに、と忸怩たる思いです。
常識にとらわれてはいけない、とは言いますけど、まずは常識は守らなければ行けません。 それを守らないでニュースになってしまう、残念な人や出来事。 それについて、著者は冷静にツッコミを入れます。 常識的な考え方は、まず必要なのですよね。 本当にそう思いました。
日本は士農工商以外にも、様々な人がいた事はある程度知られています。 サンガなども、知る人ぞ知る、というところでしょうか。 本書を読んで、色々な人や仕組みがあったんだな、と関心しました。 そしてきっとこれからも、世界は、世間は、色々なことがあるんだろうな、と感じました。
子どもの学力は、ある程度の年齢までは親の教育に多く左右される気がします。 本書はそんな親たちが、子どもにどう接して、何を見せれば良いか、を提案しています。 知的な子どもになるには? 勉強力はどうやって生きていくにも、必ず必要になるはずです。 ぜひ身につけて欲しい、と思いました。 それには親も知的で無ければ難しいようですが。
今週のお題「4月1日の思い出」 四月一日生まれの人は、どちらの学年も選べるんだと、確か小学校四年生の時に聞いた。 例えば令和七年四月一日生まれの人は、令和七年度生まれにするか、令和六年度生まれにするかを選べるのだという。 (選べる?学年ってそういうものなの?) 世の中の仕組みに対して、明確な違和感を覚えたのは、あれが最初だった気がする。 全く腑に落ちなかったのだ。 今となっては、それが事実かどうかはわからないけど。 世の中は、そんないい加減なことばかりなんだと、理解している大人になった。 自分もいい加減な大人になった。
AIを代表とする、各種のロボット。 様々な技術。 それらに多くのことを肩代わりしてもらうことが、現代は可能です。 そうすると、我々は著者のいうように働かなくてもよいようになりそうです。 そんな技術の多くを、本書は紹介しています。 実際に人は働かなくても大丈夫なんでしょうね、本当は。 それでも世の中はそういう風にはなっていない。 人間の性、とでもいうのでしょうか。 みんながほぼ同時にやらなければ、働かなくても済む社会にはならない気がします。
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歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
法律は古くなるのか、人が考えることだから盲点があるのか、不思議なことがたくさんあるようです。 法は整備を常にしていかなければいけないのでしょうけど、本音と建前みたいな使い方もあるのかと、本書を読んでいて思いました。 法治国家にすむ我々は、これが全てにおいて第一に来るのですよね。 ふしぎなままで本当に良いのですかね?
今週のお題「美容室でする話」 以前住んでいた地域にあった美容院には、ベテランの男性美容師さんがいました。 カットがとても上手かったので通っていたのだけど、喋りも負けず劣らず達者でした。 あたかも漫談か客いじりの芸を見ているかのよう。 時々それで手が止まるのでこちらが心配になるほどだけど、いつも時間通りに終わるので、流石プロだ、と妙なところで感心したものでした。 それぞれの仕事の話、大きい病院の話、パチンコ屋さんの話、お祭りの話。 ありとあらゆることが話題になりました。 ちなみに、今住んでいるところの美容師さんは、無口です。
屈葬、貝塚、古墳 これらが、わたしの中にある、古い日本のお墓のイメージでした。 今は、色々なお墓があるようです。 一般的なのは墓地に火葬して埋葬ですが、散骨を海や山にしたり。 海外では鳥葬や川に流したりなど、それも様々な方法があるようです。 それにしても、お墓にも色々あるのですね。 これまでに数えきれない数の人が亡くなってきたから、それもそうなのかも知れませんが。
俳句を作るには季語がいる 自然を意識するようになる 風雅の域:対象と自分が一体となる 頭より体でよむ 著者に成り切る 黄泉の国と現世は同じ平面上にある 前古代の日本人には、死者、という概念もなかった お盆:死者を呼び、共に過ごす儀式 現代でも、死す、とはあまり思っていないかも 昔は倫理も因果もなかった 自分の可能性を信じよう 仁 = 超人 芭蕉は生まれ変わりの旅をした 死者に認可を得るために 能というフィクションになぞらえた 滝ごもり → 死の擬似体験 歌枕:聖地、最初から現代までどんどん歌の記憶が集積していっている 同じ体験でも、その人の中に何があるか?それに気づくか?により意味が変わる 西…
ビロード革命:市民たちのささやかな営みが、次第に大きくなり結実したもの 文化が失われると、民族が失われる 現在の利権のために民族の精神を損なうことは、歴史的な重い罪だ 社会主義体制下では、ブルジョワ出身という理由で阻害される人々がいた 主語を意図的に大きくして話す言葉は、騙そうとする悪意がある 権力は自らの嘘に囚われ、全てを偽造しなければならなくなる 全体主義は、関係する誰もが、それを多かれ少なかれ承認してしまう世界 自ら考えて振る舞えば見せかけの世界を壊せる 協力者は、見えずともどこにでもいる 何かが生まれ、声を上げ、理解者を見出す 真実と自由は勝つ 具体的な目標のための組織が良い 良い仕事…
詩って、不思議ですね。 自分が作るような拙い物だと、とても恥ずかしいです。 しかし、これらに掲載されているような有名な物だと、違和感がなくこちらに入って来ます。 飾り気がなく、変な技巧も無いからなのだろうか、と思ったりして。 でも、読みやすかったりするんですよね。 本当に不思議です。 こんな詩が書けたら、きっと良いのでしょうけど。
かなり辛いであろう状態で生きている人を「きっと死にたいだろう」 「死なせてあげても構わない」 という判断基準があるとする。 それは同じような状態で「生きたい」と思う人に圧力にならないだろうか? 自殺幇助 幇助自殺 安楽死 尊厳死 延命治療の中止 これらの定義や違いは曖昧だと、著者は言う それはそうだろう 世の中の全ての言葉は、全ての人により定義は多かれ少なかれ異なる 主観が必ず入るからだ それでも、特にこのような重大な問題を考える場合、言葉の定義をまずは擦り合わせる必要がある それが出来て初めて、お互いの考えを理解し合えるのだろう なかなか前途多難な問題だと感じた まずは当事者同士が納得するし…
ニッバーナ:涅槃、究極の平安 静かに落ち着く、炎が消失する、心の解放 貪りを捨てる 一切の妄想を捨て去る 月の満ち欠けは見えるが、月自体は満ち欠けしていない 人生は短い、時は矢のように過ぎ去る 怠けるな 習慣づくまでやる 自らが経になり、教えとなる 精進は激しくてもゆるくてもいけない 全て正しく行う道は、故人も歩んだみち けものみち 正しい思い:妄執しない、怒らない、全てに害を与えない 正しい努力:悪行しない、善行すぐやる、続ける 正しい念:十分に意識して行動 正しい瞑想:心を平静に保つ 道理を知り、正しい習慣を身につけ、正しい生活をする 善や悪の心は、行いにより作られる 悟りを得た後も続ける…
今週のお題「制服」 選択することは、人間にとってストレスになるそうです。 決まったものを着れば良いのは楽なので、確かにそうだとよくわかる気がします。 思えば学生時代は制服だったので、毎日着るものに迷う必要もなく、とても楽だったはずなのですが。 それでも中のシャツは何を着て行くか、靴下や靴は何を履くか、選択しなければならないことはありました。 制服を作る時も、着丈や足の太さや裾の長さなど、考えることは色々でした。 恐らくモテたいとか、よく見られたい、という気持ちがあったのでしょう。 大人になった今は、その欲求は減りました。 (無いわけではないのが、まだまだなところですが) 他者に不快感を与えない…
現在の日本は異常な種類と量と高さの税金があります。 少しずつ一つずつ、積み重ねられた結果です。 さらにそれは今も増え続けています。 これらを作った官僚や政治家でも無ければ、またそれらに協力する惨めな番犬のような人間でも無ければ、税金から逃れる術はありません。 しかも本当に残念なことに、それら税金は一般人のためには使われていません。 ここまでに出て来た、一部の人間たちのために使われています。 だから、不当に払うのは嫌なのです。 そんな我々に、本書は手助けをしてくれます。 知られていない色々な補助があるようです。 というより、払いたく無いから知らせたく無いけど、文句が出ないように仕方なく設定さてい…
しかし、色んな職業がありますね。 今では、ユーチューバーやらブロガーやら、自称で良ければ何とかニストとか何とかラーとか、いくらでもあるのですよね。 本書で紹介しているのは、ある程度の文章量でどんな事をしているか書ける職業です。 他の人も、なろうと思えばなれる。 職業として成り立つ余地がある。 憧れる人は一定数いる。 そんな物が紹介されているように感じられました。
笑点メンバーでもある、有名な落語家が著者です。 落語は、ある程度決まった物語の筋を話す芸です。 その話に入る前に、挨拶と導入があります。 その導入部分を「まくら」といいます。 本書は、そんな「まくら」ないし、「まくら」のような話をたくさん集めた物です。 飄々とした著者の話には、独特の雰囲気があります。 文字起こしをしてこれくらい面白い。 実際に高座で聞くと、さらに面白いんですよね。 なんとも凄い話です。 いや、噺です。
海外から見たニッポン。 著者は外国人です。 だからこそ、このような外からの目線で日本を見れる、ということです。 ある国や民族を理解するには、その歴史と宗教を知って理解しなければなりません。 日本人がもつのは、神仏が融合して、あらゆる宗教や神をリスペクトしているという宗教観です。 まず、これは外国人は知らないようです。 知ったとしても、本当に理解出来るのかは疑問です。 さらには連綿と続く天皇の家系と、将軍など数多の権力者の関係も、やはり理解しにくいでしょう。 どちらも関係しあっていて不可分で、同時に理解する必要があることも、より問題を難しくさせているはずです。 我々からすると、あちらの方がよほど…
読む前は、生活の知恵のような本だと思っていました。 小説だったのですね。 テーマはお金です。 章ごとに異なる主人公が、それぞれお金をどのように貯めるか、扱うかを考えていきます。 三千円は、少額かも知れないし、大金かも知れないし、どちらとも言える金額です。 それをどうするかで、確かにお金が貯まるかそうでないかは、相当に変わってくるでしょう。 今の世の中は、本当にみんな貧しくなっています。 だからこそ、こんな小説がみにつまされるのでしょう。 そうでは無い時代が来ることを、願ってやみません。
こうすれば良かったんだな、と本書を読んで思いました。 これはおとなが『声に出して読むための本』です。 気持ちが良いし、内容が頭に入りやすいし、だからこそ覚えやすい。 音読って、良いことだらけなんですね。 多分受験勉強にも、一定の効果があるはずです。 もっと早くに知っておけば、現在は違う状況だったとまで思える本です。
今週のお題「最近捨てたもの」 物を捨てない方です。 自分が幼稚園生の時に使っていた弁当を包むナプキンが、未だに現役です。 よく言えば物を大切にする、悪く言えば捨てられないで部屋がゴチャゴチャしていく人です。 まず、新しい物をほとんど買いません。 それでも消耗品は、買わざるを得ないのですけども。 最近は物が溜まりすぎないように、新しい物を買ったら古い物を捨てる、ということを心掛けるようにしました。 靴下を買ったら靴下を処分して、シャツを買ったらシャツを処分する、というようなことです。 つい最近はパーカーを処分することにしました。 改めて見ると、生地が擦り切れていたり色褪せている部分があったりで、…
歴史上、英雄や天才と言われる人々は、たくさんいます。 教科書に出てくるのは、それらの人々の主な業績です。 だから、一般的に知られているのは、以下のようなところでしょうか。 聖徳太子=十七ヶ条憲法、冠位十二階 伊能忠敬=日本地図 しかし、偉人たちのして来たことは、それだけではありません。 たくさんの大小の業績があります。 また、そこまで知られていないことやプライベートでは、少々情けないことも。 本書は、そんな日本史の残念な部分を、紹介しています。 テストには出ないけど、偉人が身近に感じること請け合いです。 もしかしたらこれで勇気をもらえる、かも知れませんね。
今でこそ多くの人を殺害して連日ニュースになるような事は、それほど多くありません。 そういう事件がなくなったのか、報道しなくなったのかは、よくわかりませんが。 本書では、その時代を知っている人なら名前を聞けば思い出すような、凶悪な犯罪を紹介していっています。 紙面の都合上、各犯罪についてはそこまで踏み込めてはいなくて、人物もくっきりと浮かび上がる所まではいきません。 しかしそれでも、こんなことがあったりこんな人がいた、ということはとてもよく分かります。 こういうことを知ると、本当に人が恐ろしくなるのですよね。 もしかしたら、そんなに珍しいことではないのかも知れない、という怖さも。
普通では成し遂げられないような行を成就させた、大阿闍梨による著書です。 タイトルは、一日を一生だと思って大切に生きると良い、という本書の中の言葉からです。 本当にすごいことをした人ですが、自分は元々大したことがない、と言います。 多くの金言を書いていますが、飾らず普通のことのようにも読めます。 常識的なこと、わかりやすく正しいことや良いことをしていくのが、それを継続するのが大切なのだと身をもって示してくれています。
お金には本当に困らせられますよね。 今の世の中を恨みたくなる、最たるモノです。 それでもそこで生きていかなければなりません。 本書はそんな不安を減らす手助けになる、お金に困らなくなるためのヒントが、たくさん紹介されています。 お金を増やそうとし過ぎず、ゲームとして増やす感覚が良い、というのは、お金に依存してしまわないためにとても重要な考え方だと、ハッとさせられました。
日本国憲法は日本を、日本人を守るための物です。 その根本部分であったりエッセンスであったりは、みんな義務教育で学びます。 しかし、その成立の過程や歴史は? 諸外国の憲法は? 詳細な内容は? 一般の我々がそこまで詳しく知らなくても、日々の生活に支障は出ないかもしれません。 しかし何かあったら、今の憲法で大丈夫なのでしょうか。 昨今は日本国憲法について、活発に議論がなされています。 それは、何かありそうだからに他なりません。 我々は知らなければならないし、変えなければならないということが、本書を読むとよくわかります。
夏目漱石 石川啄木 宮沢賢治 まだまだ素晴らしい著者と名著がたくさん、本書には収録されています。 その中の一部を取り出して音読する、と言うのが本書の趣旨です。 それぞれが長過ぎないので、音読には丁度良いです。 やってみると、気持ちがすっきりするものですね。
まあ、無理ゲーですわ。 今の社会で何かになろうとしたら。 何かをひっくり返そうとしたら。 権力者であったり、欲に捉えられた我々ほぼ全ての庶民までも、そんな社会になるのに加担してしまっています。 いや、させられているというのが正しいのか。 きっとこれを変えられるのは、勇気を持ってゲームから降りた人か。 それでもまた、別のルールになるだけで、ゲームは続くのだろうか。
坂道。 風情がありますね。 万人受けするお話では、無いのかも知れませんけど。 本書は実に60もの坂道を解説、紹介しています。 余程著者は坂道好きなのでしょうね。 こちらはそこまでのマニアでは無いのですけど、何となく触発されて坂道好きになってくるようで、何だか面白いです。
南極では、物凄く静かなため自分の心臓の音まで聞こえる、と言います。 実際に南極に行くのは、一般人には少し難しいです。 そこを著者は、普通のお友達のような語り口で、南極で働いて来た事について話してくれます。 作業をすると暑かったり、雪というか氷がなくて土が剥き出しのところがあったりなど、やはり南極に行った人でなければ知り得ない情報は、とても貴重です。 地球は楽しいですね!
『日々是好日』の著者による、茶道にまつわる茶器や掛け軸などのその物と、解説をしている本です。 それぞれ全て、著者の手によるイラストが載っています。 茶道の心得はなく、お茶の会に一度も出た事がない身ですが、その素晴らしさがよくわかります。 この著者にしか書けない本だということが、とてもよく伝わって来ます。 茶道は禅にも繋がるのですよね。
この本を読む前に、北海道の悪徳警官として捕まった人の半生を描いた本を読みました。 そちらは実話で、こちらは小説です。 そして本書で偶然にも、その警官のエピソードが出てきました。 主人公は警官です。 人それぞれの人生には、それぞれに様々なことがあります。 悪徳警官と呼ばれる人にも、それは例外ではないのでしょう。
今週のお題「私の〇〇ランキング」 3、感情 トータル悪い感情の方が多いから。 悪い感情が無ければそれで良いのかも知れないけど、そうはいかないでしょうね。 2、物とかルールとか あり過ぎ。 多分服もいらないはず、アクセサリーとか日焼け止めとか。 狂人だと思われるから、服は着るし横断歩道を渡るし大声で歌わずに電車に乗るけど。 3、お金 これさえ無ければね。 ほとんどの犯罪や殺人は、無くなるはず。
お遍路とは、四国に八十八箇所あるお寺を回る、修行行脚です。 本書の著者は、なんとその内の一つの住職です。 そしてその住職がお遍路をする、という内容。 ある程度の決まりはあるけど、わりとお遍路にも自由はあるようです。 達成感はありますよね、きっと。
魔法使いになりたい! では、勉強しなければ。 そんな時のためにあるのが、本書です。 古今東西の様々な魔法使いや、魔法をたくさん書いている、まさに教科書が本書です。 これを使って授業をすると、きっと楽しいでしょうね!
古典は素晴らしい、と言います。 では現代の文学は? もちろん素晴らしいものが、たくさんあります。 本書ではそんな短編を、簡単なあらすじとともに、紹介しています。 この中のいくつかは、きっといずれ古典になるんだろうな、と。 そんな気がします。
インテリジェンスとは、政治の世界での暗闘のようなものです。 日本の政治家も、与党や野党、党内や派閥内でも行われているものでしょう。 我々日本人としては、外国相手のインテリジェンスで、本当に頑張って欲しいと願うばかりですけど。 さて、それは幕末にもすでに存在していたようです。 江戸にはたくさんの留守居役の人たちもいましたし。 さらに言うと、権力ができた辺りから、インテリジェンスは存在するのかも知れませんね。 いずれにしても、難儀な話です。
精神科のドクターによる、カウンセリングの様子を小説風にした短編集です。 いずれもクライアントとしてドクターの元を訪れ、カウンセリングにより、紆余曲折ありつつも解決して日常に戻って行きます。 対話で元気にさせるドクターは、おそらく医師としての技量に優れたものはあるのでしょう。 それにしても、対話で変わるのはクライアントの状況はもとより身体でもなく、ただただ心境が変わるだけのはずです。 悩みなどはほとんど自分の中にある、というのは本当なのかも知れませんね。
昭和天皇は、戦前・戦中・戦後をまさに時代とともに生き抜いた方です。 そして恐らく、皇室で幼い頃から天皇や日本の歴史を体の芯まで叩き込まれ、そしてまさに実践してきた方です。 天皇は、初代から数えてかなりの数と長さに渡り、続いてきています。 本書は天皇論というか、昭和天皇論というのが正しいように思いますが、かなり踏み込んだ内容です。 天皇は、出来るだけ自身の感情や意見を押し殺しているように見えました。 それが本書では、本人や近くの人たちのエピソードや話などから、かなりその人となりが鮮明になっています。 そしてきっとこれからも、様々な天皇が続いて行きます。
忍者って、いいですよね! 私自身いい年の中年ですが、男子にとってたまらないものの一つでしょう。 さて、本書では実在であったり、そうではなくても超有名どころのスーパーな忍者を、たくさんたくさん紹介してくれています。 うん、たまりません!
可愛い! と言っても、サンリオとかディズニーとかそういう類ではありません。 歴とした、美術です。 本書は、かわいい美術に会える美術館、をメインテーマにしているのです。 そうなんですね。 美術は芸術的な感覚や歴史や美的な楽しみもありますが、可愛さを楽しんでも良いのですね。 そして可愛さにも、色々な種類があるようで。
若くしてコーヒー屋さんを始めた著者。 発達障害もあり、学校へは行かずに、このような道を選びました。 ご両親も周囲も、暖かで穏やかな印象を受けます。 それは心配や葛藤も、間違いなくあったのでしょうけど。 こだわりが強い所が、発達障害を持つ人にはある、と言われます。 それももしかしたら、こういうお仕事にはアドバンテージになるのかも知れません。 勇気とやる気を貰える著書です。
古墳は世界最大のお墓だそうです。 まさかの、ピラミッド超え。 しかも数がめちゃくちゃ多いとか。 つまり日本人は、先祖をとっても大切にしてきた民族と言えるようです。 ご先祖様に申し訳ない、という感覚。 先祖代々、という感覚。 生きている人にもそうですが、死者をリスペクトして大切にする、というのはとても良い習慣だと感じました。
今週のお題「防水グッズ」 傘。 良いものを買うと、どこかに置き忘れることが無くなると聞いた。 なかなか値がはるものを購入して、しばらく気に入って使っていた。 そのうち取手のところが傷んできてしまった。 木でできていたので、濡れて変色してひび割れて来てしまったのだ。 いつものプラスチックであったり、ビニールの取手であれば、そんな事は無かっただろう。 安いけど。 ここで気がついた。 元々わたしは、そんなに傘を無くすことがない。