歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
スポーツ新聞の三行広告。 そんなものを読む人は、特に今では限られているでしょう。 本書は、そんなところに載っているようなアンダーグラウンドの風俗に、突撃してみたルポルタージュです。 著者はこのような記事を書くために、潜入しているはずです。 しかし、それにしてもよくやるなぁ、という印象です。 だって、怖く無いですか? 普通は行きませんよね。 だからこそ、本書のようなもので多くの人たちの好奇心が満たされるのだと思います。 今だと立ちんぼや出会い系がメインなのでしょうけど、本書が書かれた当時は、まだそれらはメジャーではありません。 だからこんな風俗があったのか、もしかしたら今でもあるのか。 読後の今…
精神疾患は病院を変えると診断が変わることが多い 同じ病名でも処方が異なることも多い どの診断と治療が正解かは、誰にもわからない 診断名と現在の投薬だけでは、治療方針は立たない 精神科は病態が重いほど、患者が病識を欠如しがち 自分の意見が通り過ぎてしまうと、医師が手を抜いていると感じる 手をとってくれた、こっちを向いてくれた、笑顔で受け答えをしてくれた
極道とは、ヤクザのことです。 今でいう半グレとか反社も含まれるかも知れません。 著者は、そんな一人として活躍して来たホンモノです。 一般の我々には、そんな社会は知る術も無いはずなのですが、そこを書いてくれています。 流石に正確に書いてはいけないこともあるはずですが、ほぼノンフィクションと変わりは無さそうです。 やはり裏社会なので、かなりドギツイことのオンパレードです。 それでも軽妙でなんだか楽しく感じるのは、著者のキャラクターでしょうか。 何をするにしても、愛嬌や笑いは大切なのかな、と感じました。 まあ、極道はあまり良いことでは無いのですけどね。
古代ローマを旅行する人のための、ガチのガイドブックです。 人々が生き生きとしているんですよね。 今と比べると、医療や家電や移動手段など、不便に感じることはあるのでしょうけど。 それでも逆に、税金や時間や各種の義務など、良いこともたくさんあります。 時代も場所も違うけど、やはり我々と同じ人間なのですよね。 ぜひ旅行してみたくなりました。 早くタイムマシーンが出来ると良いのですが。
NISA自体は税金をあまり取られないで済む口座のことです。 だから、それを使って株を買うか投資信託を買うか、それこそ千差万別です。 そんな中で本書は、9本の投資信託を提唱しています。 しかも、その中のどれを選ぶかは各人の好みで、実際には一本を買えば良い、と。 シンプルが一番ですよね。 変に売買したり、チェックをしなければいけないわけではないのは、とても良いです。 結果がどう出るかは、神のみぞ知る、なのでしょうけど。
今週のお題「最近いちばん笑ったこと」 難しい患者さんを担当していました。 かなり厳しい状況になってしまいましたが、一ヶ月ほどの集中的な治療期間を経て、ようやく快方に向かい始めました。 そんな時期、付き添いの方に血液検査の結果を説明すると、 「先生が笑顔だと、ホッとします」 と言われました。 その一言で、自分がそれまでほとんど笑顔がなかったんだと、気づきました。 また、それにより不安感を与えていたのであろうことにも、思い当たりました。 確かに明るく楽しくしにくい病状況ではありました。 それでも、何かしらご家族の気持ちを明るくしてあげれた方が良い。 そんなことを教えてもらう、出来事でした。
資本主義からグローバル化、ネット普及により「大きな物語」は分化、多極化、消失した 物語なしに生きるのは、目的なしの人生に同じ 日本には、森羅万象に神が宿る、という習慣であり宗教心がある 人生は自身の内面をめぐる旅 旅立ち → 試練 → 帰還 旅立ちは、財産、地位、安定した生活を手放す事 自らを変える手段を考え、実行するよう努めよ 行動すれば理解者や支援者が現れる 一度死に、蘇る 宝は獲得も困難、持ち帰るのも困難 二つの世界は実は一つ 英雄:社会への利他的存在 新しい「全地球的な神話」が必要 内面の成長は、一生続けられる
まどな人間なんていない、小さな意地汚い人間ばかり それに気づいた者はどうするか? 同じようにするしかない 考えるより行動 大抵の人は諦めて生きている 結局男は生き方を変えられない 二人とも、お互いに恋が成就しないとわかっている 上流階級に生まれたら、どこかで一般階級を苦しめているはず 作家とは、ほんとうのこと、を言う人 時代が変わるには、新しい声が必要 聴ける耳が大事 ことばに自分の思いを乗せる 大いなる文学のために死んでください 自分も死にます この戦争のために
きついことを言うか、遠回しに皮肉を言うか、褒めてしまうか。 そうです。 それに尽きるのでしょうね。 ただし、相手によっては、きっとややこしい事になるはずです。 あとのことも考えなければなりません。 後日報復を受けるなんて、本当に大変です。 やはり恨みを残さないように、というのは大事な気がします。
人は、組織は、どんな物でも大したことない。 そう思いませんか? 完璧で飛び抜けた存在なんて、おそらく存在しないのです。 自分が知らないだけかも知れませんけど。 それにしても、次から次へと突っ込みどころ満載のそれらが、本当にたくさん出てきます。 著者はそれらを、しっかりとくさしてくれます。 いや、元々大した存在ではないのですよね。 それなのに大した存在のように見せている、もしくは自分で思い込んでいる。 そう、まさに『裸の王様』なのです。
読書家と言っても様々な人がいます。 視聴者にも様々な人がいるのと同じように。 本書の著者は、多読で深読みの読書家と言ったところでしょうか。 それにしても、よく読んでいるな、と思います。 確かに満たされていて幸せなら、次の本は必要ないのかも知れませんね。
人では無い種族が、天皇と歴史に深く関わりながら生きてきた、というファンタジー小説です。 確かに人の方が、身体的には狼などの動物には、圧倒的に劣るでしょうね。 『比ぶものなき』シリーズと合わせて読むと、さらに面白さ倍増です。
今週のお題「日焼け対策」 子どもの頃、だから数十年前は、日傘を使う婦人はあまりいなかったように記憶している。 しかしつい最近は、ほとんどの人が日傘を使っているようである。 そうやって日焼けから肌を守るのは、美容や肌の健康に対する考えが、以前よりも注目されるようになったのか。 それとも、日差しや紫外線が強くなったのか。 テニスをするご婦人方は肌のどこも露出せず、ほとんど忍者か薬師かと見紛うスタイルで、暑い中プレーに興じているそうな。 熱中症対策にも気をつけて欲しいと、人ごとながら心配になります。
自分の感受性くらい自分で守ればかものよ 自分をおめでたく思えないようでどうする 子どもを子ども扱いしない 不満になる自由 「さわる」と「ふれる」 手の倫理
フェルマーの定理 ピタゴラスの定理、教団 陽の光 月の光 潮の満ち欠け 世界は様々な物で出来ています。 全てはその構成要素。 我々自身も同じです。 知らなかった事がたくさん載っている図鑑。 これも、世界の一部なのでしょうね。
記紀は神話、日本の歴史、大切にしよう 十戒を入れる「聖櫃」は行方不明、今も捜索中 日本のDNAは縄文人ベース 朝鮮・支那とは異なる、チベットと近い 日本は神と武を尊ぶ国 信仰、国土、満足の3点全て重要 相撲や祭りの掛け声でヘブライ語のようなものがある はっけよい → 打つ エッサ → 運べ どっこいしょ → 神の助けで突き進む イスラエルも神宮も偶像を置かない 八百万の神々が全ての場所に存在する → ユダヤの「神の栄光は全地に満つ」と同じ 日露戦争時、日本でユダヤ人捕虜には衣食と金銭まで支給された 日本・ユダヤ:国のために死ぬほど名誉なことはない ルターの非難によりユダヤ人迫害がエスカレート …
興味深いもの、知的な刺激のあるものが面白い すぐに書く、書きたい気持ちがあるうちに 一人か二人の文章を読み、学ぶ ピグマリオン効果:褒めると伸びる 音読して読み返す 同じ言葉を繰り返さない 文と文を「が」で繋がない なるべく削る 大切なところだけ書く 冒頭で引き込む 題をつける、段落ごとに小見出しをつけるのも良い 声を出して推敲 仲間と一緒に朗読会 辞書を読み物として読む こまめに辞書をひく、言葉がしっかりする
なぜ道を踏み外すのか? バカだから、という答えもある。 そう、バカだからなのです。 しかし、そういうバカでは無く知的障害だとしたら、それはまた違う意味になるでしょう。 本書には、そんな非行少年たちによる犯罪やその生活が、小説形式で描かれています。 そうだと理解すれば、もしかしたら防ぎようはあるのかも知れません。 きっと本人も、それで不幸なのでしょう。 そして、犯罪をしないで社会の一員として暮らしていけるはずです。
今週のお題「ゴールデンウィーク振り返り」 昔と今を比べることには、あまり意味はないかも知れませんが。 週休1日だったのが2日に増えたり、振替休日などで年間のお休みが、だいぶ増えました。 また、働き方改革で働く時間もかなり減りました。 反対に、物価などに対して給与はあまり上がらず税金が増えたため、使えるお金は相当減りました。 それでも旅行に行けなくもないのですが、観光地はインバウンドの外国人で溢れ返っています。 そんなわけで、ゴールデンウィークは、昔ほどウキウキもせず。 まあ、普通に楽しめばいいっちゃあ、いいんでしょうけど。 『楽しい日本』とか言われると、ね。
伝えることの難しさ 想いが伝わらない、伝えきれない孤独 醍醐天皇は藤原家に権力が集中しないよう、多くの家から妻を迎えた 中国では皇帝の力が絶大 皇后を気に入らなくなったら、殺したり追放したりした 天皇はあちらこちらの皇后に気を使っていた 光源氏は天皇に関わる禁忌の女性にひかれる もののけ:弱り目に取り憑く怨霊、死霊、生き霊、妖怪などなど 霊媒師:周囲の期待に応えるように、告白する 「死人の祟りではなく、ご自身の良心の呵責ではないの?」 いつもそばで支えて空気のように日常だから、そのかけがえのなさに気づかない 当時は愛情だけの結婚は低く見られた 愛し合っていたはずの二人が、死別の瞬間にも向き合え…
棋士は東大に入るような人よりも、ずっとずっと頭が良い。 以前何かで見た記憶があります。 そんな棋士たちの間でも、さらに上に入る人物。 それが藤井聡太氏です。 物凄いスピードで様々なタイトルを手に入れる。 昇級スピードも物凄いです。 まさに天才と言って良いのでしょうが、ご多聞に漏れず、将棋に対してかける時間や熱意、努力が半端ではありません。 AIなどの技術を考えると、むしろ若さも武器になっているように見えます。 意外だったのは、勝負で紙一重の場面が度々あったと言うことです。 しかしもしかすると、将棋というもの自体が、そういうものなのかも知れないと思い当たりました。 そんな勝負を勝ちに持っていける…
戦争はしない方が良い。 通常は誰もがそう思うはずです。 しかし、戦争により利益を得る立場がある。 それらにより、戦争は引き起こされて、維持される。 それでも一般的な私たちは、戦争を止める努力をしなければなりません。 そのためには、多角的に現状を見る必要があります。 少なくとも、ロシア側からとウクライナ側からの視点。さらにNATOとアメリカと中国と北朝鮮。 そして私たち日本は、地理や立場的に、かなりこの戦争に関わりが深いです。 状況を見るのにあたり、日本のメディアの情報は利益供与があるからなのか、中立な視点では無いと、注意して読まなければならないように感じました。 各国の発信も、何らかの意図はあ…
バカにはなりたく無いですよね。 特に他人に迷惑をかけるような、それには。 本書は、様々な人物による、バカについての記述を集めた物です。 実に恐ろしい、身につまされる内容が盛りだくさんです。 ここでふと思ったのですが、読んでいる自分や書いている著者は、己がバカだとは思っていないのですよね。 何とも恐ろしいことです。
闇バイト。 なぜそんなことをするのだろう? 普通はそう思うはずですが、している人も案外普通なのかも知れません。 本書では、どのように犯罪に巻き込まれて行くかを漫画で書いています。 巻き込まれるというか、加害者になる、というのが正しいでしょうね。 防ぐには、まずは徹底して距離を取る、ということだろうと推測されました。
ドラキュラ伯爵の住んでいたお城は、こんなにも美しかったのですね。 正確には、モデルとなった人のお城ですけど。 世界にはたくさんのお城があります。 それらの用途は場所や時代で様々に変わるようです。 美しさの感じ方も、恐らく変わるのでしょう。 荘厳であったり、豪華であったり、自然に溶け込んでいたり。 美しさにも色々ある事が、とてもよくわかります。
今週のお題「現時点で今年買ってよかったもの」 国語辞典は調べるだけではなくて、読み物もして使うと良い。 そんなことを、つい最近教わりました。 中でもその人のオススメは『新明解国語辞典』です。 それを読んでいくと、文章力が飛躍的に向上するのだそうです。 そう言えば、小学生だか中学生の頃に、辞書を読んでいたことを思い出しました。 まぁ、ロクでもないことを調べてばかりいたんですけどね。 今なら、かなり有意義に読めている気がします。
アメリカ人がヒロシマの原爆についてどう考えているか。 本書は、それを日本人が知る手助けになります。 著者は日本で原爆についての仕事に携わってきた、アメリカ人です。 その彼が、アメリカでヒロシマ原爆についての講演の企画などを行います。 通常のアメリカ人は、それを快くは思いません。 原爆は戦争を終えさせるために仕方なかった。 さらに言うと、良いことをした、くらいに思っています。 そのような教育を受けて来たのでしょう。 攻撃した側の国としては、そうしないと自分たちの悪事に押しつぶされてしまうでしょうから。 現実は、それを落とさなくても戦争の勝敗はついていた。 むしろ終わる前に、各種の思惑でどうしても…
カルチャースクールでの対談を書籍にしたものなのだそうです。 なんとも濃いというか、贅沢な内容ですね。 神学を正式に学んでくると、生と死については、かなり思考が深まるようです。 ともすると現代のようにやる事がたくさんある生活は、我々からその思考をする時間を奪っているように思えてなりません。 より良く生きるには、なぜ自分が生きているのかを、考えて答えに近づかなければなりません。 本書はそれを教えてくれます。
今週のお題「現時点で今年買ってよかったもの」 お米の値段が高い。 店頭に無くて手に入らない。 こんな事が、ここ最近起きている。 これは一般的に考えられているより、かなり恐ろしい事態である。 大嘗祭という神事がある。 天皇陛下が即位して、最初に行う。 お米が取れるように、神様に祈る儀式だ。 毎年新嘗祭という神事も行われる。 同じく米の豊穣を願うものだ。 日本人は普通の感覚として、ほぼ毎日お米を食べて、それを大切にしている。 日常にあって、切り離せないものだ。 だからこそ、前述のようなところまでのものとは、意識する機会すらないのではないか。 あるのが当たり前というか。 そんな日本人にとって大切なお…
本で床がぬけるという話。 よく聞くようで、実際にお目にかかることは少ないのではないでしょうか。 著者は文筆業を生業としています。 ある頃から必然的に資料としてほ本が増え、引越しを余儀なくされます。 そこで階上に住むのですが、たまりにたまった資料で床が抜けてしまわないか、が心配になります。 そこで実際の話などを調べて、集め始めます。 だから何だ?と言えば、そうなのだけど。 やはり気になる話題ですよね。 流石に自分の家がそんな間に合うのは、嫌です。
ホメロスから現代まで詩作は霊感と結び付けられて来た 詩人は天才性と結び付けられている 散文:論理的で直線的な文章 歌枕:和歌に詠み込まれた名所や旧跡 見立て:あるものを似た別のもので表すこと 茶道や華道でも重んじられる日本文化 縁語:言葉から連想される、意味の繋がりのある言葉 序詞:連想によりある言葉を引き出すために、前に置かれる言葉 本歌取り:すでにある和歌の一部を取り入れて詠む 貴族が桜の花を髪に挿す 春の生命を祝う、ある種の儀式 神と芸術作品は永遠に生きる 歌の優劣は、時代、文化、人により変わる 昔の日本人は月が好き 秋は物悲しいというのは、日本人の感覚 柔らかな光の美しさ 平安の手紙で…
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歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
法律は古くなるのか、人が考えることだから盲点があるのか、不思議なことがたくさんあるようです。 法は整備を常にしていかなければいけないのでしょうけど、本音と建前みたいな使い方もあるのかと、本書を読んでいて思いました。 法治国家にすむ我々は、これが全てにおいて第一に来るのですよね。 ふしぎなままで本当に良いのですかね?
今週のお題「美容室でする話」 以前住んでいた地域にあった美容院には、ベテランの男性美容師さんがいました。 カットがとても上手かったので通っていたのだけど、喋りも負けず劣らず達者でした。 あたかも漫談か客いじりの芸を見ているかのよう。 時々それで手が止まるのでこちらが心配になるほどだけど、いつも時間通りに終わるので、流石プロだ、と妙なところで感心したものでした。 それぞれの仕事の話、大きい病院の話、パチンコ屋さんの話、お祭りの話。 ありとあらゆることが話題になりました。 ちなみに、今住んでいるところの美容師さんは、無口です。
屈葬、貝塚、古墳 これらが、わたしの中にある、古い日本のお墓のイメージでした。 今は、色々なお墓があるようです。 一般的なのは墓地に火葬して埋葬ですが、散骨を海や山にしたり。 海外では鳥葬や川に流したりなど、それも様々な方法があるようです。 それにしても、お墓にも色々あるのですね。 これまでに数えきれない数の人が亡くなってきたから、それもそうなのかも知れませんが。
俳句を作るには季語がいる 自然を意識するようになる 風雅の域:対象と自分が一体となる 頭より体でよむ 著者に成り切る 黄泉の国と現世は同じ平面上にある 前古代の日本人には、死者、という概念もなかった お盆:死者を呼び、共に過ごす儀式 現代でも、死す、とはあまり思っていないかも 昔は倫理も因果もなかった 自分の可能性を信じよう 仁 = 超人 芭蕉は生まれ変わりの旅をした 死者に認可を得るために 能というフィクションになぞらえた 滝ごもり → 死の擬似体験 歌枕:聖地、最初から現代までどんどん歌の記憶が集積していっている 同じ体験でも、その人の中に何があるか?それに気づくか?により意味が変わる 西…
ビロード革命:市民たちのささやかな営みが、次第に大きくなり結実したもの 文化が失われると、民族が失われる 現在の利権のために民族の精神を損なうことは、歴史的な重い罪だ 社会主義体制下では、ブルジョワ出身という理由で阻害される人々がいた 主語を意図的に大きくして話す言葉は、騙そうとする悪意がある 権力は自らの嘘に囚われ、全てを偽造しなければならなくなる 全体主義は、関係する誰もが、それを多かれ少なかれ承認してしまう世界 自ら考えて振る舞えば見せかけの世界を壊せる 協力者は、見えずともどこにでもいる 何かが生まれ、声を上げ、理解者を見出す 真実と自由は勝つ 具体的な目標のための組織が良い 良い仕事…
詩って、不思議ですね。 自分が作るような拙い物だと、とても恥ずかしいです。 しかし、これらに掲載されているような有名な物だと、違和感がなくこちらに入って来ます。 飾り気がなく、変な技巧も無いからなのだろうか、と思ったりして。 でも、読みやすかったりするんですよね。 本当に不思議です。 こんな詩が書けたら、きっと良いのでしょうけど。
かなり辛いであろう状態で生きている人を「きっと死にたいだろう」 「死なせてあげても構わない」 という判断基準があるとする。 それは同じような状態で「生きたい」と思う人に圧力にならないだろうか? 自殺幇助 幇助自殺 安楽死 尊厳死 延命治療の中止 これらの定義や違いは曖昧だと、著者は言う それはそうだろう 世の中の全ての言葉は、全ての人により定義は多かれ少なかれ異なる 主観が必ず入るからだ それでも、特にこのような重大な問題を考える場合、言葉の定義をまずは擦り合わせる必要がある それが出来て初めて、お互いの考えを理解し合えるのだろう なかなか前途多難な問題だと感じた まずは当事者同士が納得するし…
ニッバーナ:涅槃、究極の平安 静かに落ち着く、炎が消失する、心の解放 貪りを捨てる 一切の妄想を捨て去る 月の満ち欠けは見えるが、月自体は満ち欠けしていない 人生は短い、時は矢のように過ぎ去る 怠けるな 習慣づくまでやる 自らが経になり、教えとなる 精進は激しくてもゆるくてもいけない 全て正しく行う道は、故人も歩んだみち けものみち 正しい思い:妄執しない、怒らない、全てに害を与えない 正しい努力:悪行しない、善行すぐやる、続ける 正しい念:十分に意識して行動 正しい瞑想:心を平静に保つ 道理を知り、正しい習慣を身につけ、正しい生活をする 善や悪の心は、行いにより作られる 悟りを得た後も続ける…
今週のお題「制服」 選択することは、人間にとってストレスになるそうです。 決まったものを着れば良いのは楽なので、確かにそうだとよくわかる気がします。 思えば学生時代は制服だったので、毎日着るものに迷う必要もなく、とても楽だったはずなのですが。 それでも中のシャツは何を着て行くか、靴下や靴は何を履くか、選択しなければならないことはありました。 制服を作る時も、着丈や足の太さや裾の長さなど、考えることは色々でした。 恐らくモテたいとか、よく見られたい、という気持ちがあったのでしょう。 大人になった今は、その欲求は減りました。 (無いわけではないのが、まだまだなところですが) 他者に不快感を与えない…
現在の日本は異常な種類と量と高さの税金があります。 少しずつ一つずつ、積み重ねられた結果です。 さらにそれは今も増え続けています。 これらを作った官僚や政治家でも無ければ、またそれらに協力する惨めな番犬のような人間でも無ければ、税金から逃れる術はありません。 しかも本当に残念なことに、それら税金は一般人のためには使われていません。 ここまでに出て来た、一部の人間たちのために使われています。 だから、不当に払うのは嫌なのです。 そんな我々に、本書は手助けをしてくれます。 知られていない色々な補助があるようです。 というより、払いたく無いから知らせたく無いけど、文句が出ないように仕方なく設定さてい…
しかし、色んな職業がありますね。 今では、ユーチューバーやらブロガーやら、自称で良ければ何とかニストとか何とかラーとか、いくらでもあるのですよね。 本書で紹介しているのは、ある程度の文章量でどんな事をしているか書ける職業です。 他の人も、なろうと思えばなれる。 職業として成り立つ余地がある。 憧れる人は一定数いる。 そんな物が紹介されているように感じられました。
笑点メンバーでもある、有名な落語家が著者です。 落語は、ある程度決まった物語の筋を話す芸です。 その話に入る前に、挨拶と導入があります。 その導入部分を「まくら」といいます。 本書は、そんな「まくら」ないし、「まくら」のような話をたくさん集めた物です。 飄々とした著者の話には、独特の雰囲気があります。 文字起こしをしてこれくらい面白い。 実際に高座で聞くと、さらに面白いんですよね。 なんとも凄い話です。 いや、噺です。
海外から見たニッポン。 著者は外国人です。 だからこそ、このような外からの目線で日本を見れる、ということです。 ある国や民族を理解するには、その歴史と宗教を知って理解しなければなりません。 日本人がもつのは、神仏が融合して、あらゆる宗教や神をリスペクトしているという宗教観です。 まず、これは外国人は知らないようです。 知ったとしても、本当に理解出来るのかは疑問です。 さらには連綿と続く天皇の家系と、将軍など数多の権力者の関係も、やはり理解しにくいでしょう。 どちらも関係しあっていて不可分で、同時に理解する必要があることも、より問題を難しくさせているはずです。 我々からすると、あちらの方がよほど…
読む前は、生活の知恵のような本だと思っていました。 小説だったのですね。 テーマはお金です。 章ごとに異なる主人公が、それぞれお金をどのように貯めるか、扱うかを考えていきます。 三千円は、少額かも知れないし、大金かも知れないし、どちらとも言える金額です。 それをどうするかで、確かにお金が貯まるかそうでないかは、相当に変わってくるでしょう。 今の世の中は、本当にみんな貧しくなっています。 だからこそ、こんな小説がみにつまされるのでしょう。 そうでは無い時代が来ることを、願ってやみません。
こうすれば良かったんだな、と本書を読んで思いました。 これはおとなが『声に出して読むための本』です。 気持ちが良いし、内容が頭に入りやすいし、だからこそ覚えやすい。 音読って、良いことだらけなんですね。 多分受験勉強にも、一定の効果があるはずです。 もっと早くに知っておけば、現在は違う状況だったとまで思える本です。
今週のお題「最近捨てたもの」 物を捨てない方です。 自分が幼稚園生の時に使っていた弁当を包むナプキンが、未だに現役です。 よく言えば物を大切にする、悪く言えば捨てられないで部屋がゴチャゴチャしていく人です。 まず、新しい物をほとんど買いません。 それでも消耗品は、買わざるを得ないのですけども。 最近は物が溜まりすぎないように、新しい物を買ったら古い物を捨てる、ということを心掛けるようにしました。 靴下を買ったら靴下を処分して、シャツを買ったらシャツを処分する、というようなことです。 つい最近はパーカーを処分することにしました。 改めて見ると、生地が擦り切れていたり色褪せている部分があったりで、…
歴史上、英雄や天才と言われる人々は、たくさんいます。 教科書に出てくるのは、それらの人々の主な業績です。 だから、一般的に知られているのは、以下のようなところでしょうか。 聖徳太子=十七ヶ条憲法、冠位十二階 伊能忠敬=日本地図 しかし、偉人たちのして来たことは、それだけではありません。 たくさんの大小の業績があります。 また、そこまで知られていないことやプライベートでは、少々情けないことも。 本書は、そんな日本史の残念な部分を、紹介しています。 テストには出ないけど、偉人が身近に感じること請け合いです。 もしかしたらこれで勇気をもらえる、かも知れませんね。
今でこそ多くの人を殺害して連日ニュースになるような事は、それほど多くありません。 そういう事件がなくなったのか、報道しなくなったのかは、よくわかりませんが。 本書では、その時代を知っている人なら名前を聞けば思い出すような、凶悪な犯罪を紹介していっています。 紙面の都合上、各犯罪についてはそこまで踏み込めてはいなくて、人物もくっきりと浮かび上がる所まではいきません。 しかしそれでも、こんなことがあったりこんな人がいた、ということはとてもよく分かります。 こういうことを知ると、本当に人が恐ろしくなるのですよね。 もしかしたら、そんなに珍しいことではないのかも知れない、という怖さも。
普通では成し遂げられないような行を成就させた、大阿闍梨による著書です。 タイトルは、一日を一生だと思って大切に生きると良い、という本書の中の言葉からです。 本当にすごいことをした人ですが、自分は元々大したことがない、と言います。 多くの金言を書いていますが、飾らず普通のことのようにも読めます。 常識的なこと、わかりやすく正しいことや良いことをしていくのが、それを継続するのが大切なのだと身をもって示してくれています。
お金には本当に困らせられますよね。 今の世の中を恨みたくなる、最たるモノです。 それでもそこで生きていかなければなりません。 本書はそんな不安を減らす手助けになる、お金に困らなくなるためのヒントが、たくさん紹介されています。 お金を増やそうとし過ぎず、ゲームとして増やす感覚が良い、というのは、お金に依存してしまわないためにとても重要な考え方だと、ハッとさせられました。
日本国憲法は日本を、日本人を守るための物です。 その根本部分であったりエッセンスであったりは、みんな義務教育で学びます。 しかし、その成立の過程や歴史は? 諸外国の憲法は? 詳細な内容は? 一般の我々がそこまで詳しく知らなくても、日々の生活に支障は出ないかもしれません。 しかし何かあったら、今の憲法で大丈夫なのでしょうか。 昨今は日本国憲法について、活発に議論がなされています。 それは、何かありそうだからに他なりません。 我々は知らなければならないし、変えなければならないということが、本書を読むとよくわかります。
夏目漱石 石川啄木 宮沢賢治 まだまだ素晴らしい著者と名著がたくさん、本書には収録されています。 その中の一部を取り出して音読する、と言うのが本書の趣旨です。 それぞれが長過ぎないので、音読には丁度良いです。 やってみると、気持ちがすっきりするものですね。
まあ、無理ゲーですわ。 今の社会で何かになろうとしたら。 何かをひっくり返そうとしたら。 権力者であったり、欲に捉えられた我々ほぼ全ての庶民までも、そんな社会になるのに加担してしまっています。 いや、させられているというのが正しいのか。 きっとこれを変えられるのは、勇気を持ってゲームから降りた人か。 それでもまた、別のルールになるだけで、ゲームは続くのだろうか。
坂道。 風情がありますね。 万人受けするお話では、無いのかも知れませんけど。 本書は実に60もの坂道を解説、紹介しています。 余程著者は坂道好きなのでしょうね。 こちらはそこまでのマニアでは無いのですけど、何となく触発されて坂道好きになってくるようで、何だか面白いです。
南極では、物凄く静かなため自分の心臓の音まで聞こえる、と言います。 実際に南極に行くのは、一般人には少し難しいです。 そこを著者は、普通のお友達のような語り口で、南極で働いて来た事について話してくれます。 作業をすると暑かったり、雪というか氷がなくて土が剥き出しのところがあったりなど、やはり南極に行った人でなければ知り得ない情報は、とても貴重です。 地球は楽しいですね!
『日々是好日』の著者による、茶道にまつわる茶器や掛け軸などのその物と、解説をしている本です。 それぞれ全て、著者の手によるイラストが載っています。 茶道の心得はなく、お茶の会に一度も出た事がない身ですが、その素晴らしさがよくわかります。 この著者にしか書けない本だということが、とてもよく伝わって来ます。 茶道は禅にも繋がるのですよね。
この本を読む前に、北海道の悪徳警官として捕まった人の半生を描いた本を読みました。 そちらは実話で、こちらは小説です。 そして本書で偶然にも、その警官のエピソードが出てきました。 主人公は警官です。 人それぞれの人生には、それぞれに様々なことがあります。 悪徳警官と呼ばれる人にも、それは例外ではないのでしょう。
今週のお題「私の〇〇ランキング」 3、感情 トータル悪い感情の方が多いから。 悪い感情が無ければそれで良いのかも知れないけど、そうはいかないでしょうね。 2、物とかルールとか あり過ぎ。 多分服もいらないはず、アクセサリーとか日焼け止めとか。 狂人だと思われるから、服は着るし横断歩道を渡るし大声で歌わずに電車に乗るけど。 3、お金 これさえ無ければね。 ほとんどの犯罪や殺人は、無くなるはず。
お遍路とは、四国に八十八箇所あるお寺を回る、修行行脚です。 本書の著者は、なんとその内の一つの住職です。 そしてその住職がお遍路をする、という内容。 ある程度の決まりはあるけど、わりとお遍路にも自由はあるようです。 達成感はありますよね、きっと。
魔法使いになりたい! では、勉強しなければ。 そんな時のためにあるのが、本書です。 古今東西の様々な魔法使いや、魔法をたくさん書いている、まさに教科書が本書です。 これを使って授業をすると、きっと楽しいでしょうね!
古典は素晴らしい、と言います。 では現代の文学は? もちろん素晴らしいものが、たくさんあります。 本書ではそんな短編を、簡単なあらすじとともに、紹介しています。 この中のいくつかは、きっといずれ古典になるんだろうな、と。 そんな気がします。
インテリジェンスとは、政治の世界での暗闘のようなものです。 日本の政治家も、与党や野党、党内や派閥内でも行われているものでしょう。 我々日本人としては、外国相手のインテリジェンスで、本当に頑張って欲しいと願うばかりですけど。 さて、それは幕末にもすでに存在していたようです。 江戸にはたくさんの留守居役の人たちもいましたし。 さらに言うと、権力ができた辺りから、インテリジェンスは存在するのかも知れませんね。 いずれにしても、難儀な話です。
精神科のドクターによる、カウンセリングの様子を小説風にした短編集です。 いずれもクライアントとしてドクターの元を訪れ、カウンセリングにより、紆余曲折ありつつも解決して日常に戻って行きます。 対話で元気にさせるドクターは、おそらく医師としての技量に優れたものはあるのでしょう。 それにしても、対話で変わるのはクライアントの状況はもとより身体でもなく、ただただ心境が変わるだけのはずです。 悩みなどはほとんど自分の中にある、というのは本当なのかも知れませんね。
昭和天皇は、戦前・戦中・戦後をまさに時代とともに生き抜いた方です。 そして恐らく、皇室で幼い頃から天皇や日本の歴史を体の芯まで叩き込まれ、そしてまさに実践してきた方です。 天皇は、初代から数えてかなりの数と長さに渡り、続いてきています。 本書は天皇論というか、昭和天皇論というのが正しいように思いますが、かなり踏み込んだ内容です。 天皇は、出来るだけ自身の感情や意見を押し殺しているように見えました。 それが本書では、本人や近くの人たちのエピソードや話などから、かなりその人となりが鮮明になっています。 そしてきっとこれからも、様々な天皇が続いて行きます。
忍者って、いいですよね! 私自身いい年の中年ですが、男子にとってたまらないものの一つでしょう。 さて、本書では実在であったり、そうではなくても超有名どころのスーパーな忍者を、たくさんたくさん紹介してくれています。 うん、たまりません!
可愛い! と言っても、サンリオとかディズニーとかそういう類ではありません。 歴とした、美術です。 本書は、かわいい美術に会える美術館、をメインテーマにしているのです。 そうなんですね。 美術は芸術的な感覚や歴史や美的な楽しみもありますが、可愛さを楽しんでも良いのですね。 そして可愛さにも、色々な種類があるようで。
若くしてコーヒー屋さんを始めた著者。 発達障害もあり、学校へは行かずに、このような道を選びました。 ご両親も周囲も、暖かで穏やかな印象を受けます。 それは心配や葛藤も、間違いなくあったのでしょうけど。 こだわりが強い所が、発達障害を持つ人にはある、と言われます。 それももしかしたら、こういうお仕事にはアドバンテージになるのかも知れません。 勇気とやる気を貰える著書です。
古墳は世界最大のお墓だそうです。 まさかの、ピラミッド超え。 しかも数がめちゃくちゃ多いとか。 つまり日本人は、先祖をとっても大切にしてきた民族と言えるようです。 ご先祖様に申し訳ない、という感覚。 先祖代々、という感覚。 生きている人にもそうですが、死者をリスペクトして大切にする、というのはとても良い習慣だと感じました。
今週のお題「防水グッズ」 傘。 良いものを買うと、どこかに置き忘れることが無くなると聞いた。 なかなか値がはるものを購入して、しばらく気に入って使っていた。 そのうち取手のところが傷んできてしまった。 木でできていたので、濡れて変色してひび割れて来てしまったのだ。 いつものプラスチックであったり、ビニールの取手であれば、そんな事は無かっただろう。 安いけど。 ここで気がついた。 元々わたしは、そんなに傘を無くすことがない。